がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

ナスの薬効

2016-12-04 08:13:20 | 健康・病気

前回ご紹介した「井上新幸機」は、身近な植物であるビワを使ったものでしたが、今回は、さらに身近な野菜である、ナス(茄子、なすび)の薬効をご紹介しましょう。

まず、『薬になる食物と病人の食物』(伊藤尚賢:著、実業之日本社:1919年刊)という本には、

「原因の不明(わから)ないところの腫物(はれもの)が出来まして、局部に熱を持ちましたり、火照(ほてり)気味に疼痛(いたみ)を生じます場合には、生茄子の新しいものを縦に薄く切りまして、局部へあてゝおきますと、熱もとれますれば痛みもなくなります。」

と書かれています。したがって、ナスには、消炎作用や解熱作用、鎮痛作用などがあるようです。

次に、『誰にも出来る薬草栽培と薬草療法』(家庭医学研究会:著、崇文堂出版部:1934年刊)という本には、ナスを使った胃がんの治し方が次のように書かれています。

「茄子の蔕(へた)を陰干にし、これを黒焼にして粉末とし、毎食後、小匙(こさじ)二、三杯づゝ服用すれば根治する。」

これは、実行するのがとても簡単そうですね。また、ナスのヘタでイボをこすると、イボがとれるとも書かれていて、イボ(良性腫瘍)とがん(悪性腫瘍)の両方に効果があるということのようです。

大多数の人は、ナスのヘタを野菜クズとして捨てていると思いますが、実は、一番抗がん作用がある部分を捨てているわけですから、非常にもったいない話ですね。

ちなみに、ナスのヘタの食べ方ですが、『茄子と大根と蕪と』(梅原寛重:著、有隣堂:1910年刊)という本には、ナスのヘタを縦に半分に割り、かたい芯を抜き取り、日光によくさらして乾燥保存し、豆と一緒に煮て食べるという調理方法が載っています。

また、インターネット上には、ナスのヘタを味噌炒めにすると、とてもおいしく食べられるという情報もありました。

なお、ナスのヘタの黒焼きを自作したい場合は、『医食同源「タオのかまど」』というサイトに詳しい作り方が載っているので、よかったら参考にしてください。

商品を通信販売で購入する場合は、インターネットで、「ナス 黒焼き」というキーワードで検索すると、ナスのヘタの黒焼きを使った歯磨き粉が何種類も表示されます。これらは、口内炎や歯周病にとても効果があるそうです。

現在、がんで闘病中の方は、生活のすべてを抗がん作用のあるものに変更すべきだと思いますので、歯磨き粉も、合成界面活性剤のものから、ナスのヘタの黒焼きに替えてみてはいかがでしょうか?

さらに、ナスは、他にも様々な病気に有効なようで、この本には以下のような記述があります。

◆舌の荒れ → 「葉を黒焼にして塗れば舌の荒れを治(ぢ)す。」

◆咳、喘息(ぜんそく) → 「蔕(へた)を陰干にして煎じて飲む。」

◆河豚(ふぐ)の中毒 → 「蔕又は果実(み)を食へばよい。」

◆茸(きのこ)の中毒 → 「蔕を煎じて飲むか、生茄子を食へば茸の中毒を消す。」

◆あせも → 「切り口の所を擦りつけて置くと翌日には治る。」

◆リウマチ → 「茄子の蔕、蓮(はす)の葉、それに蚕(かいこ)の繭(まゆ)を蛹(さなぎ)ごと黒焼にして煮、等分に混ぜ合せて飯粒で煉(ね)り、一日二、三回づゝ貼りかへれば、一週間位で治る。」

これらは、ナスに消炎作用や解毒作用があることを示しているようです。

ただし、解毒作用に関しては、ナスを100パーセント信頼するのは危険だと思われます。

例えば、東京都福祉保健局のホームページには、「毒キノコは、ナスと一緒に料理すれば食べられる」という俗説はウソであると書かれています。また、ふぐの毒(テトロドトキシン)に関しては、解毒方法は見つかっていないとされているようです。

したがって、食中毒の際には、必ず医療機関で治療を受けるようにしてください。

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