大腸には、百種類、百兆個の細菌が住んでいると言われていますが、これらの細菌の中には、人間にとって有益な善玉菌もいれば、有害な働きをする悪玉菌もいます。
大腸を管理するということは、この善玉菌をいかに増やすかということでもあります。
『汚れた腸が病気をつくる』という本には、そのための様々な方法が書かれていますが、私が試した中で最も効果が高かったものは、乳糖を主成分とした製品(例えば「ヨーグルゲン」や「爽快乳糖」)を摂取することでした。
乳糖とは、牛乳や母乳にほのかな甘みを与えている成分で、特に初乳(赤ちゃんが最初に飲む母乳)に多く含まれていて、この初乳によって赤ちゃんはカニババと呼ばれる胎便(胎児期に貯まった腸内のカス)を排泄することができるのだそうです。
すなわち、乳糖は天然の下剤なのです。
乳糖を飲む際には、朝食を抜いて、朝一番に乳糖を水か牛乳に溶かして飲みます。
すると、早い人では30分後に、遅い人でも2時間後には下痢をします。
こうして腸の中のものをすっかり出し切ってしまう点は下剤と同じなのですが、乳糖は善玉菌のエサとなります。
しかも、乳糖製品には善玉菌が添加されているので、1~2週間に1回の割合で飲むだけで腸内環境がどんどん改善されていきます。
その証拠に、乳糖を定期的に摂取するするようになれば、黒っぽかった便の色が黄土色になり、悪臭がしなくなるはずです。
オナラも臭くなくなるでしょう。
そして最終的には、健康だと自負して何もしない人たちには決して得られない、すばらしい大腸の健康を手に入れることができるようになるでしょう。
ただし、初めて乳糖を飲む場合は、激しく下痢をすることがあるので、1日自宅にいることができる日を選び、最初は半分の量から始めたほうがよいでしょう。
逆に、重症の便秘の人は、乳糖を飲んでもおなかが張るだけで便が出ない可能性があるので、そういう場合は前日に下剤を使って便を出しておくとよいでしょう。
さらに、ティースプーン山盛り1~2杯の乳糖を水に溶かして毎晩寝る前に飲むようにすると、腸内環境が少しずつ改善され、便秘も解消していくでしょう。
なお、大腸内の善玉菌を育てていくためには、毎日の生活習慣にも気をつける必要があります。
「汚れた腸が病気をつくる」という本によると、コーヒーやチョコレート、肉類は、せっかく育てた善玉菌を殺してしまうそうなので、極力控えめにして下さい。
また、抗生物質は、少量でも善玉菌を皆殺しにしてしまいますから、安易な薬の服用にも注意が必要です。
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