高濃度ビタミンC点滴療法とは、高濃度のビタミンCを点滴で直接血管に注入してがん細胞を殺す治療法だそうです。
がん細胞がビタミンCで死滅する原理を簡単に説明すると、がん細胞は増殖するために鉄分を多く取り込むそうで、
1.ビタミンCががん細胞の鉄分により分解されて過酸化水素という毒物が発生し、これによってがん細胞が攻撃される。
2.正常細胞は、カタラーゼという酵素でこの過酸化水素を無毒化するが、がん細胞にはカタラーゼが正常細胞よりかなり少ないので、がん細胞が選択的に攻撃される。
3.ビタミンCが、がん細胞内の鉄分を奪って増殖を阻止する。
といった説があるようです。
いずれにしても、高濃度ビタミンC点滴療法が、副作用のない最新のがん治療法として注目されており、2007年には「高濃度ビタミンC点滴療法学会」も設立されています。
『ビタミンCがガン細胞を殺す』(柳澤厚生:著、角川SSコミュニケーションズ:2007年刊)という本も出版されているので、ご興味のある方はお読みになってはいかがでしょうか?
ただし、治療成績を発表している医療機関はないようなので、どんながんにどの程度有効なのか不明ですし、治療費が高額になることも覚悟しなければなりません。
劇的な効果を期待してこの治療を受けると、失望することになるかもしれませんので、この治療を受ける場合は、事前に医療機関とよくご相談ください。
また、『ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く』(生田哲:著、講談社:2010年刊)という本も出版されています。
この本の趣旨は、ビタミンCをグラム単位で毎日大量に摂取すれば、病気を予防し、しかも副作用がないということのようですが、ビタミンCを大量に摂取すると尿管結石になるという説もあるので、やはり副作用にはご注意ください。
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