これまで述べてきた以外にも、がんの治療法は数多くあるようです。
しかし、そのすべてを網羅することは不可能ですし、また、その必要もないと思います。
ただ、個人的にちょっと気になるものもあったので、私の個人的な備忘録も兼ねて、いくつか列挙したいと思います。
●エシアック(Essiac)療法
エシアックとは、ゴボウや大黄などの4種類の植物をブレンドしたもので、煎じてお茶として飲用します。
もともとは、カナダの先住民「オジブワ族」に伝わる薬草茶で、特に乳がんに効果があったとされます。
ただし、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、エシアックを医薬品として認可していません。
エシアックは、日本でも通信販売で購入できますが、類似品もあるようです。
●ホクセイ(Hoxsey)療法
ホクセイとは、人の名前(Harry Hoxsey)で、彼は、ムラサキツメクサ、甘草、ゴボウなど10種類程度の植物とヨウ化カリウムを調合した薬を用いて、医者から見放された数多くのがん患者を治療したとされます。
ただし、FDAはこの薬を認可していません。
現在でも、メキシコのティファナにある「Bio-Medical Center」というクリニックでホクセイ療法を受けられるそうです。
●レートリル(laetrile)療法
レートリルとは、杏仁(きょうにん:アンズの種子)から抽出した成分で、これによって多くのがん患者が救われたとされます。
詳しくは、『癌なき世界 ビタミンB17物語』(G.E.グリフィン:著、ノーベル書房:1979年刊)を参照してください。
ただし、アメリカ国立がん研究所(NCI)は、レートリルは、がんにはほとんど効果がなく、青酸中毒の症状のような副作用があると警告しています。
●アンチネオプラストン(Antineoplaston)療法
アンチネオプラストンとは、抗がん作用のあるペプチド(アミノ酸が数10個つながったもの)とアミノ酸派生物のことで、これを点滴で投与します。
ホームページを見る限りにおいては、劇的な効果を発揮する場合もあるようです。
なお、開発者の名前をとって、ブルジンスキー(Burzynski)療法とよばれることもあるようです。
ただし、FDAは、アンチネオプラストンを認可していません。
また、NCIは、アンチネオプラストンが、軽い副作用と、いくつかの重大な神経系の問題を引き起こしたとしています。
●714-X療法
714-Xとは、樟脳(しょうのう:防虫剤やカンフル剤の原料)から精製した薬剤(注射液)で、これによって多数の末期がん患者が救われたとされます。
詳しくは、『ガストン・ネサンのソマチッド新生物学 完全なる治癒』(クリストファー・バード:著、徳間書店:1997年刊)を参照してください。
ただし、FDAは、714-Xを認可していません。
なお、アンチネオプラストン療法は、日本でも受けられますが、治療費が高く、効果が不明なので、もしこの治療を受ける場合は、医療機関とよくご相談ください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます