食塩は、調味料として日常生活に欠かせないものですが、それだけではありません。
食塩の主成分は塩化ナトリウムですが、これは生命にとって必要不可欠な栄養素で、体重にもよりますが、塩化ナトリウムは1日に最低でも2グラム程度は必要だそうで、まったく塩化ナトリウムを摂取しないと死亡するそうです。
また、塩分摂取を極端に減らすと、血圧が低下してがんになるという説もあるようです。
しかし、食塩の消費量が多い地域では胃がん死亡率が高いことが知られていて、塩化ナトリウムには胃がんを促進する働きがあると考えられているそうです。
厚生労働省のホームページを見ると、日本人の塩化ナトリウム摂取量は1日11グラム~12グラム程度だそうです。
一方、愛知県がんセンターのホームページを見ると、沖縄県民の塩化ナトリウム摂取量は1日8グラムで、胃がん死亡率は日本平均の半分だそうです。
したがって、日本人全員が毎日あと4グラム減塩すれば、胃がん死亡率は半分に減るかもしれませんね。
ところで、欧米には、塩分を徹底的に排除するがん治療法があるそうです。
それは、ゲルソン療法というもので、食塩は当然使用禁止で、ナトリウムを含む調味料も使用禁止、その他の健康に悪そうなものもすべて禁止し、野菜ジュースを大量に飲むという食事療法です。
また、コーヒーで浣腸して解毒をするそうで、これにはちょっと勇気が必要かもしれません。
ゲルソン療法にご興味がある方は、『ガン食事療法全書』(マックス・ゲルソン:著、今村光一:訳、徳間書店:1989年刊)をお読みください。
なお、このゲルソン療法で末期がんを克服した日本人医師もいるそうですが、自己判断で塩断ちや浣腸をするのは非常に危険ですから、現在がんで闘病中の方は必ず主治医とご相談ください。
余談ですが、世の中には「中国式塩蔵魚」というものがあって、これを食べることで鼻咽頭がんのリスクが確実に高くなるそうです。
漬物に限らず、塩蔵食品の摂取には注意が必要なようです。
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