がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

文明が生みだした化学物質の害

2011-06-06 18:51:44 | 健康・病気

化学物質は、自然界にも広く存在していますが、文明の進歩によって大量の化学物質が新たに合成されており、これらは近年のがん死亡者数増加と無関係ではないようです。

例えば、1965年に認可されたフリルフラマイド(通称:AF2)という殺菌剤は、豆腐や魚肉ソーセージの防腐剤として広く使用されていたそうですが、発がん性があることが判明して1974年に使用禁止になったそうです。

魚肉ソーセージといえば、まだ貧しかった当時の日本において、子どもたちのおやつの定番だったはずで、私もよく食べた記憶があります。

また、合成着色料の食用赤色1号は1965年に、赤色4号・5号は1966年に、緑色1号は1967年に、紫色1号は1972年に、それぞれ使用禁止になっていますが、理由は発がん性だそうで、現在日本国内で使用可能な合成着色料にも発がん性の疑いを持たれているものが多いようです。

こういった合成着色料は、安価で使い勝手がいいことから、子ども向けのお菓子や飲料によく使用されてきたわけで、がんの低年齢化の一因となっている可能性があると思います。

さらに、「内分泌かく乱化学物質」とよばれるものは、子宮がん、乳がん、前立腺がん、精巣がんの原因物質として疑われているそうです。

「内分泌かく乱化学物質」には、医薬品、有機塩素系殺虫剤、PCB、ダイオキシン、アルキルフェノール類などがあるそうです。

なお、アルキルフェノール類は、合成洗剤、塗料、除草剤、殺虫剤などが微生物によって分解されてできるそうです。

また、ダイオキシンについては、食塩などと同様、突然変異した細胞の増殖を促進する「発がんプロモーター」であることも判明しているそうです。

ところで、ダイオキシンというと、ゴミ焼却場が主な発生源だと考えている人が多いのではないかと思いますが、事実はそうではないようです。

1997年に発表された摂南大学薬学部の研究によると、大都市におけるダイオキシン類摂取量の推定値は、98%が食事経由であり、そのうち約60%が魚介類だと報告されています。

また、1996年に発表された横浜国立大学の研究によると、1960年代から80年代初頭にかけて大量に使用された除草剤にダイオキシンが含まれていたそうです。

つまり、かつて日本中の水田がダイオキシンで汚染されたという事実があり、水田から海に流れ出たダイオキシンを魚が食べて、その魚が我々の食卓に戻ってきていることが、日本人のダイオキシン汚染の主な原因だそうです。

以上のことを総合すると、日本人のがん死亡者数は当分増加傾向が続くのではないでしょうか?

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食塩の害

2011-06-04 23:47:46 | 健康・病気

食塩は、調味料として日常生活に欠かせないものですが、それだけではありません。

食塩の主成分は塩化ナトリウムですが、これは生命にとって必要不可欠な栄養素で、体重にもよりますが、塩化ナトリウムは1日に最低でも2グラム程度は必要だそうで、まったく塩化ナトリウムを摂取しないと死亡するそうです。

また、塩分摂取を極端に減らすと、血圧が低下してがんになるという説もあるようです。

しかし、食塩の消費量が多い地域では胃がん死亡率が高いことが知られていて、塩化ナトリウムには胃がんを促進する働きがあると考えられているそうです。

厚生労働省のホームページを見ると、日本人の塩化ナトリウム摂取量は1日11グラム~12グラム程度だそうです。

一方、愛知県がんセンターのホームページを見ると、沖縄県民の塩化ナトリウム摂取量は1日8グラムで、胃がん死亡率は日本平均の半分だそうです。

したがって、日本人全員が毎日あと4グラム減塩すれば、胃がん死亡率は半分に減るかもしれませんね。

ところで、欧米には、塩分を徹底的に排除するがん治療法があるそうです。

それは、ゲルソン療法というもので、食塩は当然使用禁止で、ナトリウムを含む調味料も使用禁止、その他の健康に悪そうなものもすべて禁止し、野菜ジュースを大量に飲むという食事療法です。

また、コーヒーで浣腸して解毒をするそうで、これにはちょっと勇気が必要かもしれません。

ゲルソン療法にご興味がある方は、『ガン食事療法全書』(マックス・ゲルソン:著、今村光一:訳、徳間書店:1989年刊)をお読みください。

なお、このゲルソン療法で末期がんを克服した日本人医師もいるそうですが、自己判断で塩断ちや浣腸をするのは非常に危険ですから、現在がんで闘病中の方は必ず主治医とご相談ください。

余談ですが、世の中には「中国式塩蔵魚」というものがあって、これを食べることで鼻咽頭がんのリスクが確実に高くなるそうです。

漬物に限らず、塩蔵食品の摂取には注意が必要なようです。

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脂肪の害

2011-06-02 19:01:11 | 健康・病気

疫学調査によると、高脂肪食品のとりすぎは、大腸がんや乳がんのリスクを高めるそうです。

脂(あぶら)という字は、肉月に旨(うま)いと書きますが、おいしい肉ほど脂肪分が多いようですし、天ぷらやフライドポテト、クリーム類など、脂肪分が多い食品にはおいしいものが多いのですが、この世はおいしいものを食べすぎると病気になるようにできているようです。

イギリスでは、3年間ほぼポテトチップスだけを食べていた女性が死にかけたというニュースが2005年に伝えられています。

この女性は、毎日15袋のポテトチップスを食べ続けた結果、胆嚢(たんのう)が肥大して破裂寸前だったそうで、体重も30kg以上増えていたそうです。

胆嚢は、胆汁を濃縮して貯蔵し、食事の際に胆汁を十二指腸に放出して脂肪分の消化を助ける働きがあるそうで、高脂肪食品のとりすぎは、胆嚢を酷使することになるようです。

また、マーガリンやフライドポテトに多く含まれているトランス脂肪酸は、かなりの悪者のようで、All About(オールアバウト)というサイトには、「トランス脂肪酸は、悪玉コレステロール、動脈硬化、心臓疾患、ガン、免疫機能、認知症、不妊、アレルギー、アトピーなどへの悪影響が報告されています。」と書かれています。

今年の1月には、トランス脂肪酸や飽和脂肪を多く含む食品を食べるとうつ病になるリスクが高まるという研究結果が発表されたと、AFP BBニュースが報じていました。

報道によると、スペインで、12,000人以上を対象に6年間にわたって調査した結果、トランス脂肪酸を多く摂取した人は、うつ病になるリスクが最大で48%も高かったそうです。

トランス脂肪酸を多く含む食品の代表はマーガリンだそうですが、これは別名「食べるプラスチック」ともよばれているそうなので、パン食の方はマーガリンの使いすぎにご注意ください。

また、ショートニングを使った菓子・ケーキ類にもトランス脂肪酸が多く含まれているそうですが、これらは女性の好物ですから、近年増加している乳がんとの関係が心配です。

さらに、体内に蓄えられた脂肪も、多すぎると健康に悪影響を与えるようです。

2009年11月の報道によると、アメリカがん研究財団(AICR)が、アメリカでは肥満が原因でがんを発症する患者が年間10万人を超えているという研究報告を発表したそうです。

肥満とがん患者の数を具体的に調査した研究は初めてで、肥満と関係が深い7種類のがんを調べ、肥満によって引き起こされたと考えられる実際の症例数を計算したそうです。

その結果、子宮内膜がんの49%、食道がんの35%、脾臓がんの28%、腎臓がんの24%、胆のうがんの21%、乳がんの17%、大腸がんの9%が、それぞれ肥満が原因で発症したと見られるそうです。

報道では、具体的にどの程度太っていると肥満なのか説明がありませんでしたが、世間でよく使われる指標は、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値(BMI)が30以上だと高度肥満と判定されます。

身長が160cmなら、標準体重は56kg、BMIが30となる体重は76.8kg、身長が170cmなら、標準体重は63.5kg、BMIが30となる体重は86.7kgとなりますので、参考にしてください。

ただし、筋肉隆々のスポーツ選手などにはBMIの判定はあてはまらないので、あくまでも目安です。

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電磁波の害

2011-06-01 14:26:30 | 健康・病気

がんになった場合、まずはがんの原因を取り除く必要があります。

例えば、アスベスト工場の近くに住んでいて中皮腫になったのなら、アスベストが原因と考えられますから、経済的な問題はあるかもしれませんが、直ちに引っ越すべきでしょう。

また、ガソリンスタンドに勤めていて白血病になったのなら、ガソリンに含まれるベンゼンが原因と考えられますから、直ちに転職すべきでしょう。(白血病はベンゼンを取り扱う労働者の職業病として有名です)

しかし、がんの原因として意外に気がつかないのが電磁波です。

身近にある電気製品は増える一方ですし、高圧送電線や携帯電話の基地局はいたるところにありますから、現代人は様々な電磁波に常にさらされていることになります。

世の中には電磁波の害をあまり認めたがらない人もいるようですが、今日は、携帯電話の電磁波とがんの関係性を、世界保健機関(WHO)が認めたというニュースが流れていました。

報道によると、WHOの専門組織である国際がん研究機関が、携帯電話には「聴神経腫瘍や神経膠腫(しんけいこうしゅ:脳腫瘍の一種)の危険性が限定的ながら認められる」という調査結果を発表し、携帯電話に触れる時間をなるべく短くするよう勧告したそうです。

携帯電話は耳に密着した状態で使用するため、いかにも体に悪そうですが、他にも、パソコンやゲーム機、ドライヤー、電気毛布など、体に密着する電気製品は多く、とても気になります。

また、電子レンジやIH調理器は、密着して使用することはないものの、至近距離での電磁波はかなり強力なようです。

がんを発症した人で、特に原因が思い当たらない場合は、身近なところに電気製品を置かないように注意してはいかがでしょうか?

また、山奥の山小屋など、電磁波の影響が少ない場所に宿泊してみて、体調が変化するかどうか調べてみるのもいいかもしれません。

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