岩手日報より転載
乗客感激、線路沿いで洋野町民歓迎 レストラン列車JR八戸線(八戸―久慈間)のレストラン列車「東北エモーション」の運行を歓迎し、洋野町民が線路沿いで大漁旗などを振る「洋野エモーション」が好評を博し、住民と乗客の交流が生まれている。手作りのおもてなしに感動した乗客から寄付金が届き、住民は感謝を込めビデオレターを送る。ユニークな活動は地元でも広がり、町の「名所」としても注目されている。 京都府舞鶴市の女性(68)は町に3万円を寄付した。3月に友人とレストラン列車に乗った際、列車と並走して一生懸命手を振る子どもに感動した。乗客はこれをきっかけに打ち解け「車内の雰囲気が明るくなり、楽しめた。東北人の素直で温かい気持ちが伝わった」と話す。 女性は4月、お茶代として寄付金を贈ったが、住民は「善意を形にしたい」と、のぼり旗6本の製作費に活用。旗には「ありがとうね」と記した。女性にはこの旗を振る映像を届ける。女性は町内の幼児に絵本300冊も寄贈した。 11月の当初から活動する男性(57)=同町種市=は「続けて良かった。新しいつながりができうれしい」と喜ぶ。 【写真=寄付金で製作したのぼり旗を使い、レストラン列車の乗客を歓迎する町民】
(2014/05/31)
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