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「暴力で報復 間違い」 日本の若者が平和と連帯訴える

2015-11-15 12:57:09 | 戦争立法
東京新聞より転載

「暴力で報復 間違い」 日本の若者が平和と連帯訴える

2015年11月15日 朝刊

 パリ同時テロの犠牲者を悼むかのように、エッフェル塔をあしらったピースマークを描いたプラカードが、東京・新宿で開かれたシールズのデモ会場に掲げられた。テロの悲劇を繰り返さないため、暴力の連鎖を生み出さないため、何ができるのか。集まった若者たちに聞いた。
 シールズメンバーの大学生、小林俊一郎さん(19)は参加者の中にピースマークのプラカードを掲げた人を見つけた。マークは、同時テロ後「パリに平和を」とのメッセージとともにインターネット上で拡散しており、「自分たちでも被害に遭ったパリの人たちを悼み、孤立させないようプラカードで気持ちを表現することはできる」と語る。
 過激派組織「イスラム国」(IS)の犯行の可能性が伝えられ、世界でイスラム教徒への差別や排除が起きないか心配する。「日本でも人種差別につながるヘイトスピーチのような動きが起きないよう、それは違う、と言っていかないといけない」
 相模原市の大学生、松山みあささん(20)は「んー、何ができるんだろう」と考え込んだ。「言えることは、暴力に暴力で返すってのは危険な考えだってこと」。もしも自分の家族がテロで殺されたらどうか。「つらいですよね。でも、そこで踏みとどまらないと。恨みだけではいけない」と思う。
 世田谷区の会社員、山本大地さん(23)は「テロは絶対に許されない」ときっぱり。安倍晋三首相がISの人質事件を受けて「これからは日本人に指一本ふれさせない」と発言した例を挙げ、「でもそのために武器を持たされるのはいや。もっと別のやり方があるんじゃないか」と話す。
 二〇一四年夏までパリに留学していたという新宿区の大学院生、鹿野祐嗣さん(27)は「当時はテロなんて起きる雰囲気じゃなかった」と振り返る。
 ISが生まれた背景について「そこまで追い込んだのも欧米」と話し、「日本は米国に追従しているだけではだめ。米国の利益のために行動を求められても断るべきだ」と考える。集団的自衛権の行使を容認し、米国との結び付きを強めた日本。「今ここでテロが起こる可能性は上がることはあっても、下がることはないだろう」と話す。 (飯田孝幸、安藤恭子)

<指定廃処分場>岩の一部「風化で弱く」

2015-11-15 09:54:14 | 原発
河北新報より転載

<指定廃処分場>岩の一部「風化で弱く」

 
最終処分場建設候補地の視察に向かう谷教授(左)と大槻名誉教授=14日午前9時40分ごろ、加美町

 東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場建設問題で、環境省の有識者会議委員の谷和夫東京海洋大教授(地盤工学)が14日、県内3候補地の一つ、加美町田代岳を視察し、現場の地質などを確認した。
 視察は報道機関には公開せず、谷氏と環境省職員2人が現場の採石場跡地を1時間見て回った。町職員と現地を案内した大槻憲四郎東北大名誉教授(地質学)は、10月29日にあった環境省と町との意見交換会で、町側の専門家として出席していた。
 終了後に取材に応じた谷氏は「現場の岩を手に取って性質を見たり、切り土した斜面を確認したりして、現場の状況への理解が深まった」と述べた。「悪天候で見ることができない場所があった」とも語った。
 岩の性質は「硬くて強い部分があるが、一部は風化などで弱くなっていた」と説明。地滑りの可能性については「弱い部分がどう分布しているかによるが、詳細調査をしてみないと分からない」と話した。
 最終処分場の建設候補地として適しているかどうかは「今回は適地か不適地かを判断するために来たのではない」と言及を避けた。
 大槻氏は「そもそも不適切な基準で選んだ場所は候補地として無効。調査しても意味がないという考えは変わらない」と従来の主張を強調した。環境省と町は谷、大槻両氏を交えて2回目の意見交換会を開く方向で調整している。

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