中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

江西省 井岡山の毛さんち

2015-12-10 00:11:22 | <江西省>

1927年に湖南省南部と江西省西部の農村で、

毛沢東が率いる武装農民が蜂起したものの失敗に終わり、

井岡山に立てこもりました。

 

 

井岡山は羅霄山脈のほぼ中央に広がる山岳地帯で、

国民党政府の力もこんな山深い地までは及びません。

 

 

山中には茨坪や大井、小井などの山間盆地があり、

もともと匪賊や敗残兵の巣窟となっていた場所だったそうです。

 

 

国民党軍から逃れた毛沢東は、大井に隠れ住みました。

 

 

黄色い建物には、後ほど合流した、朱徳、陳毅らが住み。

 

 

白い建物には、毛沢東、彭徳懐、滕代遠が住み、

医務所も設けられていました。

 

 

もともとあった建物は、1929年に焼失し、

現在見学できるのは修復されたものです。

 

若かりし頃の毛沢東の銅像があります。

この顔、CCTVのドラマ、井岡山に出てくる毛沢東役の俳優にそっくりです。

 

 

茅坪にも、毛沢東が指揮を行い、暮らしていた場所があります。

 

 

八角楼と呼ばれる建物に住んでいたそうです。

 

 

ここで論文の執筆も行っていたとのこと。

 

 

茅坪で湖南省や江西省の共産党の第一回党大会が開催されたそうです。

大会が行われた場所も保存されています。

 

 

建物の外壁には当時書かれたスローガンが残されています。

 

 

1930年まで、この地を拠点にゲリラ活動を行い、

その後、支配地域を徐々に広げていきました。

 

 

また、黄洋界など天然の隘路で、

国民党軍を迎え撃ち、何度も撃退したそうです。

 

 

黄洋界には、迫撃砲や、

 

 

兵舎が設けられていました。

 

 

お土産物屋さんには、毛沢東や朱徳に関わる品がたくさん。

でも、意外と毛沢東グッズを扱っていない店のほうが多い。

買ってる人も見なかったけど。。時代の流れなんでしょうか。

 

 

今回の江西省の旅はこれでお終いです。

蘇州への帰路は、井岡山空港から上海虹橋まで、飛行機を使いました。

とても小さな空港で、上海へ向かう便は、1日1便のみです。

 

 

仕事以外で、こんなに長く中国国内を旅行するのは初めてです。

少々疲れましたが、久しぶりに自然をいっぱい堪能しました。

 

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江西省 井岡山(龍潭景区、水口景区)

2015-12-03 00:05:55 | <江西省>

2日間続いた結婚式も無事に終わり、

蘇州から式に参列した人達と一緒に井岡山風景区に行きました。

 

 

井岡山といえば、昔、共産党が潜んでゲリラ活動を行っていた場所で、

言わば人民解放軍の聖地みたいな場所です。

 

 

今は、共産党に関わるものから、周辺の自然環境も含めた、

広大な景区になっており、いくつかのエリアに分かれています。

2日かけて周りましたが、全部見るのは無理でした。

 

 

龍市鎮には、バスもタクシーも無いので、新郎の親戚に車をお借りしました。

中国の国民車ブランドといっても過言でない、五菱之光。

もちろん?MT車です。

 

 

私以外に普段MT車を運転している人がいないので、

ドライバーに任命されました。

田舎の秋の風物詩、道路に広げられた穀物を避けつつ(踏みしめながら)、

井岡山を目指します。

 

 

井岡山風景区の入場券を買う際には、身分証明書の提示が必要です。

入場券は、5日間ぐらい有効だったと思います。

 

 

入り口は、大きな観光用バスターミナルにもなっていて、景区内を網羅しています。

乗り降り自由な切符も販売しています。

 

 

まず最初に龍潭景区へ。

ここは、いくつもの滝が連なる渓谷です。

 

 

入り口の近くから順に、長寿泉と五潭五瀑と呼ばれる、

碧玉、金鎖、珍珠、飛鳳、仙女を周ってみました。

 

 

最初は少し昇り降りがありますが、後の道はそんなに険しくありません。

 

 

長寿泉。

この水を飲むと万年健康でいられるそうです。

おなかを壊すのが怖くて飲まなかったけど。。

 

 

碧玉潭。

入り口に近い滝が碧玉です。

五瀑の中で最も落差の大きい滝です。

 

 

珍珠潭。

水しぶきが真珠のように見えることから、

この名前が付けられたそうです。

 

 

飛鳳潭。

滝と周囲の木々と清流がいい感じ。

 

 

仙女潭。

流れは細いですが落差はあります。

ゴンドラ駅の近くにあって、周辺には土産物屋や食事ができるところもあります。

 

 

ゴンドラを使って下山し、水口景区へバスで移動。

2階建てバスも走ってます。

水口景区は、清流のせせらぎが心地よい渓谷です。

 

 

山の上まで行けばここでも滝が見れるはずでしたが、

お年寄りも一緒なので、体力と時間を考えて断念しました。

 

 

長かった江西省の旅。

ラストは、いよいよ聖地の中枢?である、

毛さん家に向かいます。

 

 

 

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江西省 井岡山市龍市鎮

2015-11-26 00:38:39 | <江西省>

龍市鎮は、井岡山市管轄の小さな町です。

ここには、バスなどの公共交通は存在しません。

タクシーもありません。。

 

 

町の中には龍江河という川が流れています。

 

 

買い物は、路上の市場や、小さなスーパーで。

どんな田舎にもあると思っていたケンタッキーもありませんでした。

 

 

龍市鎮は、1928年に毛沢東率いる農民軍と朱徳率いる南昌蜂起軍が、

合流した場所(井岡山会師)として有名です。

龍江河にかかる、会師橋のたもとに井岡山会師記念碑が立っています。

 

 

龍江書院は、清の時代1840年に建てられた学校です。

革命時には、国民党と戦う農工革命軍の教育の場として使われ、

毛沢東も教壇に立ったと言われています。

 

 

ここで、毛沢東と朱徳の会談が行われました。

訪れたのが国慶節期間であったためか、

小さな子供たちが、歴史などの説明をしてくれました。

 

 

ところで今回の旅の目的は、

新郎の実家で行われる結婚式に参列すること。

新婦は蘇州人で、私は新婦側の出席者です。

 

 

新郎の実家は、鎮の中心から車で30分ほど。

さらに田舎の山間の村にあります。

 

 

牛さんが普通に道を歩いてます。(街中でも行儀よく歩いてました)

 

 

鴨や鶏も当たり前のように放し飼いです。

 

 

ここには、ネットも有線ケーブルテレビもありません。

テレビは衛星放送を直接受信しています。

 

 

結婚式は2日間行われます。

仕来りは蘇州とはずいぶん違うようです。

 

 

新婦もどうすれば良いのか分からないことが

いっぱいあったみたいでした。

 

 

土地柄が共産党ゆかりの地であることと、

田舎なので村の人達は、生の日本人など見たこともないと思うので、

少々緊張しましたが、みなさん親切に応対してくれました。

 

そうそう、龍市鎮にもシェラトンがありました。

名前は喜来登賓館。100%ニセモノです。

江西省の人はシェラトン好きなんですかね。。

 

 

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江西省 玉山県から井岡山市龍市鎮へ

2015-11-19 00:15:59 | <江西省>

たっぷり睡眠はとったものの、筋肉痛が残る体に鞭打って、

最終目的地、井岡山市に向かいます。

出発早々行き止まり。。中国では、大きな道でもよくあることです。

 

 

玉山県から井岡山市龍市鎮までの距離は600km弱。

実はまだ蘇州から半分も来ていません。。

江西省の省都、南昌までが280km、まだまだ目的地まで遠いです。

 

 

沪昆高速G60をひたすら西に向かって進みます。

もちろん、安全運転でちゃんと適度に休憩を取りながら。

鷹潭SAで一休み。

 

 

この辺りになると、方面看板に広東省や湖南省の地名が出てきます。

 

 

南昌を通り過ぎ、高速道路は広州方面へ、南西の方向へ向きを変えます。

井岡山まであと半分。。

 

 

豊城SAは、ホテルもある大きなSAですが、

混んでて汚いし、食べ物も高くて不味い。

ここは、G60で使っちゃいけないSAのひとつです。

 

 

樟樹JCTでG60を離れて、S69樟吉高速へ。

気を取り直してS69を30分ほど走ったところにある、

峡江SAでちょっとトイレ休憩。

 

 

ここは、空いてて清潔です。

絶対こっちがお勧め。

 

 

吉安市を過ぎ、ようやく井岡山の文字が出てきました。

 

 

泰井JCTで泰井高速S50へ。

S50に乗ればもうすぐ井岡山市。

 

 

でも、目的地の龍市鎮は、湖南省との境目。

ここからまだ100kmほど走ります。

どんどん山奥へ向かっていきます。

 

 

長い碧渓トンネル抜けると。


 

井岡山SAがあります。

新しいSAみたいで、トイレもとても清潔です。

 

 

誰一人利用客なし。。貸切です。

売店などは営業していのかもしれません。

 

 

もう日も暮れかかったころ、ようやく龍市ICに到着。

ここから鎮の中心まで15分ほど。

 

 

高速を降りるとすぐ、牛が行儀よく並んで道を歩いていました。。 

この後2日間、この旅の一番大事なイベントが待ってます。

 

 

 

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江西省 玉山県の江西料理 胡家菜

2015-11-12 00:17:00 | <江西省>

三清山をへろへろになって下山し、上饒市玉山県で一泊しました。

ここでゆっくり休んで翌朝から井岡山に向かいます。

 

 

玉山県は、三清山観光の拠点になっていて、大きなホテルが立ち並んでいます。

鉄道駅もあります。

ちなみにどのホテルを見ても、名前に「国際」の文字が。。

 

 

夕食はネット上で評価の高かった、胡家菜という江西料理の店に行ってみました。

人民大道×懐玉山大道から、懐玉山大道を少し西向きに行った所にあります。

胡家菜には、メニューがありません。

食材を選んで調理方法をお任せするか、自分たちで指定します。

 

 

江西省の名産は唐辛子です。

油断すると料理にはどっさり唐辛子が入ります。

湖南料理に負けない辛さです。

 

なので、調理方法はお任せしますが、ものすごく辛いのだけは止めてとお願いして、

食材は、魚、蝦、里芋、れんこん、そら豆(っぽいの)、ビーフンを選びました。

それと、牛肉の煮込みを頼んで、どんなものが出てくるか楽しみに待ちます。

 

蝦は、カラッと揚げてから、醤油ベースで味付け。

殻ごと食べられるのでパクパクいけます。

緑のものは唐辛子。これでも控えめです。

 

 

魚は蒸してから、ニンニクたっぷりの油をかけた感じです。

川魚は得意な方ではないですが、

これなら臭みも全くなくて平気です。これ、美味しかった。

 

 

そら豆は、豚肉と一緒に炒めて出てきました。

こちらに使っているのは赤と緑のダブル唐辛子。ピリ辛です。

 

 

ビーフンは想像通り、ごくごく普通の炒め物で。

野菜もたっぷりで、緑の唐辛子が入っています。

こちらも少しピリ辛。

 

 

里芋は牛肉の煮込みに入って出てきました。

ちょっとカレー風味ですごく美味しい。

ご飯にかけて食べると最高です。

 

 

レンコンは、上海・蘇州風で作ってくれました。

この料理には唐辛子なしで、甘めの味付けです。

 

 

たぶん、あまり辛くしないでと言わなければ、

倍以上の唐辛子が使われていたと思います。

どの料理もちゃんと唐辛子を控えめに作ってくれました。

 

6品とビール、ジュースを頼んで、200元ちょっと。

ネットでの評判どおり、安くて美味しいお店でした。

 

 

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