中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

湖南省 張家界 武陵源の張家界国家森林公園

2020-09-24 00:09:24 | <湖南省>

武陵源には、張家界国家森林公園、索渓谷自然保護区、天子山自然保護区などがあります。

1992年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。

 

 

張家界国家森林公園は、石林などを見ることができる有名な観光地です。

3000を超える石柱があり、その中で200m以上の高さのものは1000以上あるそうです。

 

 

とても広い森林公園の中は、天子山、袁家界、楊家界、金鞭渓などの景区に分かれており、

それぞれ見所がたくさんあるので丸1日楽しめます。1日では足りないぐらいです。

各景区の間は園内のバスを利用して移動することもできます。

 

 

張家界国家森林公園のメインの入り口は、張家界市の武陵源区側になりますが、

我々のツアーは反対側の天子山鎮で宿泊したので、天子山自然保護区から入りました。

入園ゲートは顔認証が必要なため、パスポートの場合、顔写真の撮影が必要でちょっと面倒。。

 

 

入り口からマイクロバスに乗って天子山を登ります。

バスを降りて少し歩けば目の前に西海峰林が広がっています。

 

 

山の上の塔では、係員が土家族など数民族の歴史や文化などを説明してくれます。

また、最上階では簡単な干支占いのようなことも。

塔の上は展望台になっており、ここから全周囲で石林を眺めることができます。

 

 

御筆峰や仙女散花など見え方によって名前が付けられている石柱や岩もあります。

こちらは仙女が花を蒔いているように見える仙女散花。

岩に生えた樹木が髪飾りのようにも見え、皇帝を待つ妃の姿とも言われるようです。

 

 

今回は天子山からスタートして、賀龍公園、袁家界景区を通り、

百龍エレベーターで一気に下って金鞭溪へ、最後に武陵源区側へ抜けるルートでした。

 

 

道端にいる猿たちは白いビニール袋を見ると食べ物が入っていると思って、

奪い取りに来るそうですのでご注意を。

 

 

袁家界の見所の一つ、天下第一橋。

何も気にせずに歩いているとちょっと道が狭くなっただけのように感じるかもしれませんが、

下の岩が崩れて自然にできた橋で、岩の厚みは5mで幅3m、

地面からの高さは350m以上あります。

 

 

乾坤柱は南天一柱とも呼ばれる高さ150m、海抜高度1074mの石柱です。

(写真をたくさん撮ったらどれがどれだかちょっと。。確かこれかと)

映画アバターに出てくるハレルヤ山のモデルになっています。

 

 

アバターブームの頃、映画に因んでハレルヤ山と改名したそうですが、

今でもそう呼ばれているのかどうかは。。分かりません。

 

 

百龍エレベーターは、世界で最も標高が高い場所にある屋外エレベーターで、

2002年にギネス世界記録に登録されたそうです。

ガラス張りのエレベーターなので外の景色が楽しめますが、

300mを1分ほどで移動するのでのんびり堪能している暇はありません。

 

 

エレベーターの下にある金鞭溪では、清流の川遊びが楽しめます。

大人は歩き疲れた足を川に浸して一休み、子供たちは大はしゃぎです。

 

 

金鞭溪から見上げる石林も迫力があって見ごたえ十分。

夕日に照らされた石柱が綺麗です。

 

 

余談ですが、張家界国家森林公園には、ケンタッキーとマクドナルドがあるので、

山の中の小さい店での食事はちょっと。。と思われる方には助かるかと。

(現在、マクドナルドは営業していないかもしれません)

コーヒーが買える店があるというのはとてもありがたかったです。

 

 

武陵源の石柱の成分は珪岩とのこと。珪岩について辞書で調べてみると、

「主として石英の粒からなる緻密(ちみつ)で硬い岩石、色は白・灰・赤など」

「砂岩が変成作用を受けて生じたホルンフェルスと、

石英粒子が珪酸分で硬く結合された砂岩との2種がある」

とのことですが、意味はよく分かりません。。

とにかく硬そうなので、エレベーターを取り付けても大丈夫なようです。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湖南省 張家界 天門山国家森林公園

2020-09-17 00:09:17 | <湖南省>

天門山の標高は1500mちょっと、山頂は大きな台地の形状です。

大昔は雲夢山、別名玉屏山という名前でした。

 

 

262年の地震による崩落で穴(天門洞)が開き、天門山と呼ばれるようになったそうです。

現在は天門洞も含めて山全体が天門山国家森林公園になっています。

 

 

最初の写真は張家界空港から見える天門山と天気が回復した後のもので、

そこまでがかなり大変でした。。

まずは天門洞を見た後、天門山山頂に向かいます。

 

 

山頂へ向かうルートは西線と東線に分けられています。

時間がある人なら、西線から東線または東線から西線と天門山の断崖絶壁を一周することもできます。

 

 

我々は西線のルートで山頂を目指します。

西線のルートの見所は、鬼谷桟道という断崖からせり出して造られた桟道です。

 

 

出足は雲の中、霧が立ち込めているような状態でしたが、

次第に雨、そして豪雨へと。。滝ではありません、雨です。

 

 

途中にガラス桟道(有料)もあります。

怖い人はう回路があるので大丈夫。天気が良ければスリル満点かもしれません。

大雨の中、係員が下が見えるようにずっとモップ掛けしてくれているのですが、

拭けども拭けども雨と霧で視界は数mほど。。残念。

 

 

ものすごい高さにあると思われる吊り橋もご覧の通り、

パッと見は、木道の遊歩道みたい。。

 

 

西線と東線が合流する場所にあるのが天門山寺。

少し開けた場所になっていて、休憩や食事ができる場所もあります。

 

 

ここまで来たところで天気が回復!

ちょうどここで食事休憩1時間半とのことだったので、

食事なんてしている場合じゃないと、持ってきたお菓子かじりながら元来た道を引き返します。

先ほどの吊り橋、実はこんな所でした。

 

 

吊り橋からは、雲の下にある峰々を見下ろすことができます。

天気さえ良ければ先ほどの鬼谷桟道からもこんな景色が楽しめると思います。

 

 

最後はリフトに乗って天門山の山頂、雲夢仙頂へ向かいます。

このツアー、使える移動手段を駆使して楽&時間短縮する私向きのツアーだったようです。

 

 

おかげで霧の晴れ間があるうちに山頂の展望台からも雲海を望むことができました。

 

 

展望台の下は山頂を昇り降りするためのエレベーター乗り場になっています。

下山もほとんど歩くことなく、エレベーターとロープウエイで一気に下界まで降ります。

西線で来た人も東線で来た人も下山はこのルートを使うのでロープウエイ乗り場は結構混雑します。

 

 

このロープウエイ、張家界駅や街の上も通って最初の出発地点まで戻れます。

全長は7455m、世界最長です。

 

 

途中、本当にすごい雨でどうなることかと思いましたが、

山からの見える綺麗な景色を楽しむこともできました。

もちろん、すべて歩いて周遊することもできますが、

天門洞と天門山の西線、東線を1日で全て周るのは体力と時間的にちょっと厳しいかもしれません。

移動手段をうまく利用することで、お年寄りから子供まで誰でも楽しめるようになっています。

人気の観光地なのが分かる気がします。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湖南省 張家界 天門洞

2020-09-10 00:09:10 | <湖南省>

天門山に大きく開いた穴、天門洞は天門山国家森林公園の中にあります。

日本のテレビなどでも紹介される張家界の有名な観光地です。

 

 

張家界駅近くの天門山山頂行きロープウエイ乗り場が出発場所になります。

混雑を避けるために観光ルートは複数あるようで、移動手段の利用順が異なります。

 

 

ここからロープウエイに乗るのは先に天門山、後で天門洞を見るルートになります。

我々のチケットは双索道B線、ここでロープウエイには乗らず、

小型のバスで天門洞の下に行くロープウエイ乗り場まで移動します。

 

 

先に天門洞を見てから天門山へ行き、帰りは張家界駅近くに戻って来るルートです。

 

 

下界は晴れだったのですが、山の麓まで行くと雲がたくさん湧いてきました。

天門洞のある場所は標高1260m、ちょっと嫌な予感。。

 

 

こちらに乗って天門洞の下まで移動です。

乗車人数は8人(だったかと)、基本的にグループでも容赦なく切り離して順に乗車させるので、

乗り場での大混雑はありませんでした。

 

 

車窓からは天門山へ続く、九折の険しい道、通天大道が見えます。

コロナの影響か、この道を使って山頂へ向かうバスの姿は見当たりません。

99のヘアピンカーブがあるそうで、この道を使ったレースも開催されるようです。

 

 

ロープウエイを降りて少し歩くとすぐに天門洞が見えるハズですが、

嫌な予感は見事に的中。見えない。。

 

 

でも、徐々に穴らしきものが確認できるように。

天門洞の高さは131.5m、幅57m、奥行きは60mほどあるそうです。

 

 

待つこと30分ほど、テレビでも見たことのある穴から雲が噴き出す光景が。

もうこれが見られただけで張家界まで来た甲斐があった感じ。

 

 

天門洞まで登るのは、長い長い階段を自力で上るか、

長い長いエスカレーターに乗るか、2つの手段があります。

 

 

長い長いエスカレーター(有料)を使いました。

何分ぐらい乗ったのか、とにかく長いエスカレーターを7回か8回ぐらい乗り継ぎます。

両側の壁には天門山、天門洞で行われたイベントなどの写真が飾られています。

 

 

階段を自力で登る人も多いですが、みなさん結構お疲れのご様子。

参加したツアーではエスカレーターを使うのか自力で登るのかが分からず、

念のため杖も持って行きましたが使わずに済みました。

 

 

穴の中は霧で何も見えず。

穴を抜ける雲が見えたのと、穴の向こう側に青空が見えるのと、どっちがお得だったのでしょう。

 

 

ここから断崖絶壁の道を進んで、天門山の山頂へ向かいます。

霧はますます深くなり、何も見えません。

おかげで何も怖くはありませんが。。

 

 

天門洞は張家界市内から近いので、街からいろいろな角度で遠景を楽しむこともできます。

張家界市内のお散歩と遠景はまた後ほどご紹介できればと思います。

次は、天門山の山頂へ断崖絶壁が続く天門山国家森林公園です。

大雨に見舞われてちょっと大変でした。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湖南省 張家界 土司城(土家風情園)

2020-09-03 00:09:03 | <湖南省>

ちょうど日本がお盆休みの頃、上海での仕事も片付いたので、

自分へのご褒美に湖南省の張家界と湘西土家族苗族自治州へ旅行に行ってきました。

 

 

全く勝手が分からない場所なので、現地集合ツアーを申し込みました。

今回参加したツアー、1泊目は張家界へ集合だけで自由行動だったので、

1日目の自由時間は張家界市内にある土司城へ出かけてみました。

 

 

昔、中国王朝の実行支配が及ばなかった周辺の諸民族(今で言う少数民族)に対し、

民族の首長へ土司という官職を与え、自治を認める政策をとりました。

また、土司は世襲が認められていました。

 

 

張家界の土司城は、土家族の首長や家族が暮らした城です。

ここは土家族の祝賀行事や宗教儀式などが行われた聖地でもあるそうです。

 

 

土司王宮には、土家建築様式の建物が池を囲むようにずらっと並んでいます。

 

 

土家風情園の中で最も大きい建物が沖天楼です。

12階建ての建物で、高さは48mあります。

沖天楼の中は、土家族の歴史や文化、生活様式などを紹介する博物館のようになっています。

 

 

入園料の割に見所が少ないせいか、土家風情園の口コミ評価、あまり高くありません。

私が行った時間は閉園間際だったので、人は少なくゆっくり見学できましたが、

表演などの催し物を見ることはできませんでした。

 

 

他には湖南省の工芸品などが展示されている(と思われる)芸術館もあります。

 

 

入園料は120元、ネット購入で80元になります。

ただし、ネットで購入後30分以上経たないと入園できないルールになっていますのでご注意を。

 

 

この空き時間を利用して、土家風情園の中にあるレストランに入ってみました。

土家族の食事はこの低いテーブルと椅子を使うそうです。

(こちらのお店を利用するだけなら入園料は不要です)

 

 

店のお薦めは、辛い火鍋でしたが辛くて高いものはお断りして。。

湖北省の恩施に行った時もそうでしたが、

こちらの地方のジャガイモは美味しいので外せません。

 

 

張家界の料理は、燻製など長期保存できるように加工された肉類を使うのが特徴だそうです。

湖南省と言えば四川より辛い激辛料理ばかりというイメージでしたが、

張家界には辛くないか、ほんの少しだけ辛い料理もたくさんあります。

 

 

ここで飲んだお茶がとても美味しくて、どのようなお茶なのか教えてもらいました。

莓茶(mei cha)という張家界特産のお茶で、店主は高くないと言っていましたが、

調べてみると安いものは確かに500gで2千円ほど、でも高いものだと3万円ぐらいします。

体に良い成分も多く含まれるようですが薬のような味ではなく、とても上品な味の緑茶です。

張家界のお土産にお勧めです。

 

 

湖南省を訪れたのは今回が初めてです。

張家界で暮らす民族で最も多いのは土家族、他には苗族、白族など、

ここでは漢民族が逆に少数民族になります。

少数民族が多く暮らす張家界と湘西は湖南省の他の地域とは少し雰囲気が違うのかもしれません。

しばらくの間、張家界と湘西で撮りためた写真を順にご紹介しようと思います。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする