中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

黒竜江省 牡丹江海林(吉林省延辺) 中国雪郷風景区

2023-02-23 00:02:23 | <黒龍江省>

中国雪郷風景区は雪景色を楽しむ人気の観光地です。

黒竜江省の牡丹江市海林市と、吉林省延辺朝鮮族自治州のちょうど境界線上にあります。

 

 

建物の屋根や木などに積もった雪がキノコやカーテンのような形になる姿を見に、

冬になると中国各地から観光客がやって来ます。

 

 

このあたりの標高は1200mほど。

夜になるとライトアップされる雪景色が特に人気で、景区内は夜遅くまで賑わいます。

 

 

メインストリートの雪韻大街には、レストランや小吃の店、バー、お土産物屋さんなどが立ち並び、

人通りが絶えることがありません。

 

 

雪韻大街では、19時ごろにトナカイのソリや歌と踊りのパレードがあります。

 

 

景区内の宿泊施設の多くが民宿です。

春節などの大型連休中は男女別の雑魚寝になるそうで、外国人が宿泊できるホテルは限られています。

 

 

きっと若い人達は安い雑魚寝民宿に部屋をとって、夜遅くまで遊んでから寝るだけという感じなのでしょう。

さすがに雑魚寝は無理(というかおそらくパスポートでは宿泊できない)です。。

宿泊したホテルも限りなく民宿風でしたが、シャワーもトイレもあるオンドルベッドのついた部屋でした。

 

 

暖かい色合いにライトアップされた建物や雪キノコの景色を見るなら、

全長約3kmほどの雪郷棒槌山観景台に行くのがお薦めです。

 

 

人がいない写真を撮りたいなら、夜10時過ぎぐらいに行くのが良いかもしれません。

マイナス30℃ですけど。。

 

 

マイナス30℃の遊びと言えば、”溌水成氷”。

70℃~90℃ぐらいのお湯を頭上に振り撒くと、瞬時に凍って消えてなくなります。

溌水成氷は写真撮影付きで50元という商売をやっていますが、

お湯を使えば誰にでもできます(必ずお湯、水はダメ)。

こんな綺麗な形を作るのは難しいですが、ぜひホテルなどでお湯を沸かして、

水筒やコップに入れて綺麗な形ができるまで挑戦してみて下さい。

 

 

威虎庁劇場では、漫才、コント、歌などのショーを見ることができます。

ここまで来て、わざわざそれを見る価値があるかは。。考え方しだいでしょうね。

外にいるのが寒くて行き場がないならお薦めかもしれません。

 

 

それでも体力系パフォーマンス、関西の夫婦どつき漫才や吉本新喜劇風のボケとツッコミなど、

言葉が分からなくても楽しめます。

 

 

中国雪郷風景区の入園には身分証が必要です。

入場ゲートはパスポート非対応なので、外国人は専用のQRコードを発行してもらう必要があります。

また、自家用車や観光バスは景区内へ乗り入れできないので、入り口で専用バスに乗り換えます。

 

 

景区内ではドローンを使った空撮動画を撮ってくれる有料サービスもあります。

民生品ドローンなので、暖かい部屋から出してすぐに起動しないと寒さで動かなくなるようです。

スマホも油断するとすぐに電池残量がゼロになります。

 

 

海林市南西部の山岳地帯は雪が多く、10月から翌年5月ごろまで積雪があるようです。

中国雪郷風景区は双峰林場という名の木材の伐採を行っていた地域です。

 

 

もともとこの地域に暮らす人はなく少数の人が清代に伐採を始めた場所です。

中華民国時代には管理する組織が作られ、最近まで林業が続けられてましたが、

2014年に伐採は全て終了し、完全に観光事業へと移行したそうです。

 

 

冬季はハルビン市内から中国雪郷風景区の間は直通バスが運行されています。

牡丹江市内からも直通バスがあるようです。

また、ハルビン空港や牡丹江空港と中国雪郷風景区を往復するバスもあり、

高鉄で亜布力まで行き、亜布力からバスで来ることもできるようです。

 

 

観光客のほとんどが若い方々でした。

中国は広いので生まれてから一度も雪を見たことがない人もたくさんいますし、

こんなにたくさんの雪を見るのは初めてという人達にとっては、この寒さもなんのそのといった感じです。

私自身、マイナス20℃以下の場所で朝から夜遅くまで外にいたことは今までありません。

劇場のチケットを買わないと人気の撮影スポットを見ることができないと、ガイドには騙されましたが、

分厚いスキーウエアのレンタルだけはガイドの言うことを聞いて正解でした。

 

 

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黒竜江省 牡丹江海林市 亜雪驛駅と大禿頂子山

2023-02-16 00:02:16 | <黒龍江省>

ハルビンに到着した翌朝は、雪の多い牡丹江方面へ移動。

ツアーバスに乗って亜雪驛站と大禿頂子山へ向かいます。

 

 

この日のハルビンの朝の気温はマイナス27℃。

標高の高い方へ行くので、おそらくずっと気温は上がらず、夜は確実にマイナス30℃以下になりそうです。

 

 

蘇州からハルビンへの移動や、市内観光だとツアーを申し込む必要はないのですが、

ここから交通手段の少ない田舎へ自力で行くのはちょっと難しいかも。。

ということで、今回は現地集合のツアーを申し込みました。

 

 

ハルビン市内2泊と中国雪郷風景区の1泊に食事が6回付いて、

1人あたり1000元ちょっと、春節期間でこの値段はかなり安いと思います。

ただし、後からガイドがいろいろなオプションを提案してくるので、

最終的には、1400元ぐらいになりました。

(もちろんオプションは全て断っても大丈夫です、あれこれ言われますけど)

 

 

バスで高速道路(綏満高速公路)を2時間ほど走って、亜布力インターで降ります。

極寒の中、公安がシートベルトの取り締まりをしていました。

バスの乗客もシートベルト着用義務があるので、バスの中まで調べに来ます。

 

 

ここからはずっと下道を走ります。

亜布力スキー場の近くで、食事とスキーウエアのレンタル。

上半身はそんなに寒くないのですが、下半身はヒートテック2枚重ねでも、

マイナス30℃には太刀打ちできず、オプション料金を払ってレンタルしました。

 

 

食事の場所ははっきり覚えていないのですが、

地図を見ると、亜布力殺猪菜という団体旅行客向けのレストランだったのかも(全く自信なし)。

ここでは馬ぞりに乗せてもらえます。

 

 

そりの行き先は、昔の東北の農村っぽい建物を再現した所。

村の入り口では刀を持った村人役が金や食料をよこさないと入れないよ!

という、寸劇をやってくれます。

 

 

馬ぞりで遊んだ後は、亜雪驛站(ya xue yi zhan) に向かいます。

”驛站”とは、宿場、宿駅の意味で 古代に役所の文書を逓送する官吏が、

駅馬の乗り換えや休息・宿泊するために設けた宿場が由来だそうです。

 

 

亜雪驛站のある場所は雪の多い海林市。

海林市は牡丹江市に属しており、場所の表し方は牡丹江市海林市になります。

市が2つ並ぶのは日本人にはちょっと違和感がありますが、中国ではごく普通です。

 

 

園内にはミニ動物園があったり、十里画廊と名付けられた、

森や建物の雪景色を楽しむ道が造られています。

 

 

寒いので、積もった雪は雪だるまを作るのが難しいぐらいにサラサラです。

雪景色は十分堪能できるのですが、とにかく寒い。。まつ毛もすぐに凍ります。

 

 

十里画廊で雪景色を楽しんだら、次のアトラクションはタイヤそり。

トラクターのような車輪の大きな車でタイヤを引っ張ります。

かなりスピードを出すのでしっかり掴まっていないと振り落とされそうになります。

また、車輪から巻き上げられた雪が頭から降りかかるので、フードを被っておく方が無難です。

 

 

ミニ動物園→十里画廊→タイヤそり→四駆でスノーモービル乗り場まで移動→

スノーモービルに乗って大禿頂子山の山頂へというのが亜雪驛站の定番観光ルートのようです。

四駆とスノーモービルは混んでいると待ち時間が長くて凍えます。

 

 

四駆もスノーモービルも単なる移動ではなく、

雪道を楽しんでもらうためのアトラクションなので、結構スピードを出します。

道もわざとでこぼこを作ってある?と思える感じなので、油断するとどちらも座席からお尻が浮きます。

 

 

大禿頂子山は説明を見ると標高1690mと書いてあったのですが、

山に置かれている標識には1715mと刻まれていました。

どちらが本当なのでしょう。

 

 

山頂に着いたのは16時前、もう夕暮れの感じです。

17時過ぎには山の後ろに太陽も隠れそうです。

 

 

気温が低く日も差す天気だったので霧氷を少し期待していたのですが、見ることはできませんでした。

大禿頂子山のように木にも雪が積もるような場所ではそもそも無理ですね。

寒いのでダイヤモンドダストはいつでも見えています。

 

 

写真はいまいちなのですが、霧氷ができるとこんな感じです。

過去記事:長春 霧氷

この日の夜は中国雪郷風景区で宿泊、もう少し奥地?まで移動です。

寒さ対策も兼ねてずっとマスクを着用していましたが、

マスクを外すとそのままの形で数秒で凍ってパリパリに。

久しぶりの雪遊びはまだまだ続きます。

中国雪郷風景区では夜の雪景色を楽しんできました。

 

 

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蘇州 2023年の元宵節

2023-02-09 00:02:09 | <蘇州>生活

東北旅行の続きを書くつもりだったのですが、今年の元宵節は久しぶりに賑やかだったので、

先に蘇州の元宵節の様子を紹介したいと思います。

 

 

元宵節とは、旧暦の1月15日、春節の日から数えて15日目です。

年が明けて最初の満月の日となり、夜にはランタン(灯篭)が灯ります。

 

 

ここ数年は新型コロナの影響で蘇州を訪れる観光客も少なく、寂しい感じでしたが、

今年は蘇州のあちらこちらでイベントが行われていました。

 

 

2023年の元宵節は2月5日、ちょうど4日と5日が土日で、

私の住んでいる団地でも獅子舞が披露されて子供達は大喜びでした。

 

 

また、元宵と呼ばれるもち米の粉で作ったお団子も振舞われていました。

中国では元宵節にはお湯で茹でたお団子を食べる習慣があります。

 

 

地域によって、お団子は元宵や湯圓などと呼ばれます。

元宵の中に入れる具材は、小豆やゴマの甘いものや、ひき肉や萕菜(ナズナ)などがあります。

自分で作る能力は持ち合わせていないので、スーパーで実演販売していた元宵を買ってきて食べました。

 

 

年配の人に話を聞くと、昔の蘇州では元宵節は今のように賑やかなものではなく、

普段と大して変わらない普通の日だったとかで、お団子も食べなかったそうです。

湯圓は冬至の日に食べるものだよと言われました。

 

 

蘇州市内や周辺でランタンと言えば、盤門や斜塘が有名で人も多く集まりますが、

蘇州古城門のひとつ胥門(xu men)でも ランタンの灯りがあると聞いて見に行ってみました。

 

 

そんなにたくさんのランタンがある訳でもないですが、

胥門は古運河の観光船の乗り場もあり、多くの人が訪れていました。

 

 

兎の飾りや、棚にはいろいろな種類や形のランタンが掛かっていて、

みなさん思い思いの場所で写真を撮って楽しんでいます。

 

 

今年は古運河の観光船もライトアップされ、賑やかな雰囲気になっています。

大勢の団体旅行客が船に乗り込む姿も見られるようになりました。

 

 

元宵節が終わると春節も終わり、農民工と呼ばれる労働者も都会へ戻ってきます。

多くの工場で求人募集が行われ、銀行なども混雑します。

12月から休校していた小中学校も2月6日から再開されました。

 

 

中国では11月末頃から始まった新型コロナの大規模な感染も治まり日常を取り戻しています。

幸いなことに私の周りで重症化したり亡くなられた方は一人もいませんでした。

春節期間中は、各地の観光地でいつもの中国らしい大混雑の光景が見られたようです。

大都市圏では禁止されていた花火の取り締まりも緩くなって大きな音が鳴り響いていました。

3月頃には再び感染が拡大するのではないかとも言われていますので、まだ油断はできません。

 

 

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黒竜江省 ハルビン 蘇州から高鉄でハルビンへ

2023-02-02 00:02:02 | <黒龍江省>

今年の春節は日本への一時帰国を諦めて、久々の中国国内旅行へ出かけてきました。

冬らしい場所と言えば東北地方、こちらも久しぶりに極寒&白銀の世界へ。

 

 

交通手段は往路が高鉄(中国の新幹線)、復路は飛行機にしました。

蘇州からハルピンまでの高鉄は蘇州北駅から乗車します。

 

 

東北へ高鉄に乗って行くのは本当に久しぶり、2014年に蘇州から長春へ移動した時以来かも。

ハルピンまで乗るのは初めてです。

新型コロナの影響もあって、2020年を最後に高鉄を使った長距離移動はしていませんでした。

 

 

蘇州北駅から終点のハルビン西駅までの営業距離数は2341km。

(始発駅の上海虹橋駅からは2422km)

乗車時間は11時間40分で、2等席(普通席)の運賃は968.5元です。

日本の鉄道で例えると、鹿児島中央駅から函館駅までぐらいの距離(2344.2km)になります。

新幹線のみだと鹿児島中央から新函館北斗まで2326.3kmで、所要時間も大体同じぐらいです。

 

 

南京までは約1時間半ほど。

南京南駅を過ぎると間もなく長江を渡ります。

いつ見ても大きな川、そして速度が速いので何度挑戦してもうまく撮れません。

(動画を撮って切り出せばいいのですが、意地になっています)

 

 

長江を渡ると次の停車駅は安徽省の滁州、その次が蚌埠南です。

どちらの駅も少し長く停車します。

蘇州北から蚌埠南までの乗車時間は約2時間、外に出て足腰を伸ばします。

 

 

蚌埠南の次は徐州東なので、ここで再び江蘇省に入ります。

上海から東北方面に向かう列車は、以下のような順に移動します。

上海→江蘇省→安徽省→江蘇省→山東省→天津市→河北省→遼寧省→吉林省→黒竜江省。

 

 

次の停車駅は済南西駅、山東省に入ります。

ここまで約3時間ちょと、済南は山東省の省都です。

済南西駅を発車するとまもなく黄河を渡ります。

今まで何度も見ているハズなのですがどれが黄河だったのか確証がなく、

今回はスマホナビで位置情報を確認しながら。。

 

 

これだったのか。。黄河。

黄河も済南あたりでは下流なのに大河とは思えないレベルの川幅になってしまうので、

場所が分かっていないと黄河なのか有名でもない他の川なのか運河なのか区別がつきません。

 

 

無事に黄河も確認できたので、ビールを飲んで一休み。

中国の鉄道は車内販売が充実していて、いろいろな物が売られています。

高鉄でも弁当、おかし、飲み物、アルコール類などなど売っていますが、

弁当は高くて不味いので有名?です。

 

 

それでも以前は弁当を買う人も多かったのですが、最近は少ないようで、

私の乗った車両で車内販売の弁当を食べている人はいませんでした。

今は私も買わずに、食料や飲み物を大量に持ち込んでいます。

 

 

天津市までは5時間半ほど、もう日が傾き始めています。

天津にある会社さんのお仕事を頂いていたのがもう7年ほど前、ちょうど大爆発事故があった時でした。

そのころは天津西駅もよく利用していました。

車窓の景色は7年前とあまり変わらない気がします。

 

 

天津市、河北省から遼寧省へと気温がどんどん下がってきます。

集中暖房のボイラーや農家の煙突から石炭などを燃やす煙があちこちから立ち上っています。

天津まで来ると川も凍ります。

 

 

河北省北戴河の名前は中国関連のニュースで何となく聞き覚えがある方もいるかもしれません。

共産党指導部や引退した長老たちが毎年夏に非公開の会議を行い重要な政策が決められるという、

北戴河会議が行われる場所です。

 

 

冬に車窓の景色が楽しめるのは、河北省の唐山や北戴河、秦皇島ぐらいまでです。

東北三省と呼ばれる、遼寧省、吉林省、黒竜江省。

三省の最も南の遼寧省から最も北の黒竜江省まではまだあと4時間半。。

遼寧省の省都、瀋陽に到着する頃にはすっかり日が暮れて何も見えなくなります。

 

 

久しぶりの吉林省長春市には立ち寄らずに黒竜江省へ。

長春を過ぎると線路沿いにはもう外の灯りはほとんどありません。

春節を祝う花火だけがあちらこちらで光っています。

定刻通りに終点のハルビン西駅へ到着。

春節で実家に帰る人達や観光に来た人達、多くの人が終点で降りました。

 

 

この日の夜のハルビンの気温はマイナス28℃。。

長春での生活で寒さにはそれなりに対応できるようになってはいますが、

ハルビンの気温は長春よりさらに10℃近く低くなります。

 

 

黒竜江省に入ったあたりから、ハルビンまで春節を祝う花火がずっと続いて見えました。

切れ目なく見え続けるのはちょっと不思議な気がします。

もしかすると、列車の通過に合わせて花火を見せてくれていたのでしょうか?

翌朝から雪が多くて寒い牡丹江方面へ向かいます。

 

 

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