中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

2020年のふり返り

2020-12-31 00:12:31 | 小ネタ

早いもので今年ももう年末になりました。

今年はコロナに始まりコロナで終わる1年になりました。

 

 

中国では1月には既に新型コロナ騒動が始まっており、

上海では早々にマスクが売り切れで入手困難な状態でした。

春節が早かったせいもあって、1月末に一時帰国できたおかけで、

日本でマスクの入手ができました。

(1ヶ月もしない間に日本でもマスクが買えなくなりましたが)

 

 

その頃はまさか世界中がこんな大騒ぎで、しかもオリンピックが中止になったり、

未だに収束しないとは思ってもいませんでした。

日本の政治家が話す”日本人は清潔だから感染しにくくて重症化しない”という幻想が、

本当のことのように感じることもありました。

 

 

春節明けから3月末ごろにかけては、自主隔離状態の日々でした。

飲食店はほぼ休業、野菜市場やスーパーなど食品や日用品を扱う店だけが営業していました。

 

 

仕事場所が上海でしたので上海のアパートに籠って在宅勤務。

省をまたいで移動すると、自主隔離が必要だったり、

オフィスビルなどへの立ち入りを制限するような措置がとられたり、

各省各市で規制も異なり、うかつに移動すると即隔離という可能性もありました。

 

 

また各都市ごとに異なるスマホを使った健康コードが運用されはじめました。

当初は地域ごとの健康コードが必須でしたが、

外国人のパスポート番号では簡単に登録できないことも多く結構苦労しました。

現在は、国家政務服務平台の外国人用健康コードが基本的にどこでも通用します。

(といっても田舎に行くとこれを知らない係員もいて説明に苦労することもあります)

北京、上海、江蘇省、成都などなどの健康コードコレクションができました。

これ以外にも蘇州や上海などで変更、統一されて使用できなくなったものもあります。

 

 

5月頃には、健康コードは必要なものの中国国内の移動はほぼ通常状態に戻りました。

ただし地域によっては外国人の宿泊や観光を拒絶する場所もありました。

公共交通、鉄道、飛行機などは問題なく利用できますが、現在でも外国人お断りホテルは多いです。

 

 

コロナの影響で仕事が減ったおかげ?で、時間が取れず行けなかった場所にも出かけました。

張家界に行ったのは8月、湖南省は外国人に対する規制も少なく、

逆に普段なら観光客で身動きがとれなくなるような場所でも、

落ち着いてのんびりと観光することができました。

 

 

10月と11月には四川省へ行ってきました。

四川省は外国人に対する規制が多く、少数民族の暮らす山岳地帯の観光地、

九塞溝や黄龍などは現在でも外国人お断り状態です。

(風景区へ入園はできませんが少数民族自治区へ入ること自体は問題ありません)

 

 

上海では7月にLOFTの中国1号店が開業、12月には蔦屋もオープンしました。

一方で9月には、しまむら(中国名:飾夢楽)が全店舗閉店を発表しました。

また、12月にはJR九州が運営する日本料理店、赤坂うまやも31日に全店舗閉店します。

上海で仕事をする時には、うまやさんには結構お世話になったので残念な限りです。

 

 

資金力のない小さな飲食店は閉店、廃業した店も多かったです。

政府が進める経済活性化政策のひとつに夜の消費を喚起するものもありました。

蘇州新区の商業街(淮海街)はもともと日本料理屋店やバーなどが立ち並ぶ通りで、

蘇州に住む日本人や韓国人が食事や飲みに来る場所でしたが、

9月末にリニューアルが完成し、今では中国人観光客の方が多い場所になっています。

 

 

上海では昨年から始まったゴミ分別。

蘇州新区では今年11月ごろから本格的にスタートしました。

分別方法は上海も蘇州も同じです、分別ルールは日本より面倒くさいです。

 

 

今年は中国でも国勢調査がありました。

もちろん外国人が住む住居にも調査員がやってきます。

私は蘇州で調査を受けたのですが合計3回訪問調査、そのうち1回は公安が来ました。

調査協力のお礼にタオルをもらいました。

礼品は地域によっていろいろな種類があるそうです。

 

 

長春の12月、街はもう凍り付いています。

積もった雪は少しとけても氷になって春まで残ります。

第一汽車、トヨタ、VW、アウディなど自動車産業は好調のようです。

長春の日系企業の皆様はフル稼働で休む間もなく大忙しとのことでした。

 

 

上海、蘇州でも12月29日の夜に雪が降りました。

中国でも12月に入り、北京や瀋陽、大連など北の方で、

コロナ感染者が見つかっていますので、まだまだ安心できる状況にはありません。

寒山寺の除夜の鐘イベントはオンライン配信のみになったようです。

 

 

自身の健康に関しては、運よく感染も隔離もなく、風邪も全くひかない1年でした。

1年を通して風邪を一度もひかなかったのは人生で初めてかもしれません。

1年間日本へ帰ることができなかったのも初めてです。。

 

皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

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四川省 峨眉山 金頂(千仏頂)

2020-12-24 00:12:24 | <四川省>

四川省の峨眉山は中国四大仏教聖地のひとつです。

また数多くの野生動植物が生息する山としても知られています。

 

 

四大仏教聖地(四大仏教名山)とは山西省の五台山、安徽省の九華山、

浙江省の普陀山、四川省の峨眉山のことを指します。

1996年に峨眉山と楽山大仏は複合遺産としてユネスコの世界遺産に登録されました。

 

 

峨眉山の最も標高が高い峰は3099mの万仏頂、金頂は2番目に高い3079mです。

2つの峰の形が美しい眉のように見えることから峨眉山と呼ばれるようになったと言われています。

 

 

金頂に聳え立つのが四面十方普賢菩薩金像です。

高さは48m、重量660トンのブロンズ像に金メッキが施されており、

世界最大級の大きさだそうです。

 

 

現在、山頂に建つ、金殿、銀殿、銅殿と四面十方普賢菩薩金像は、

2003年から修復が始まり、2006年に落成式と開眼法要が行われました。

法要には日本からも僧侶が招かれたそうです。

 

 

4つの峰からなる峨眉山、金頂は山奥にあるので麓からバスで向かいます。

乗車時間は1時間半ほど、山道はきれいに舗装されています。

小型バスに乗った場合はブレーキ用冷却水補充(おそらく)のため途中で少し休憩が入ります。

日本では見ることのないこの光景、これって何しているのと聞いたら、

”冷却水の補充だよ、そんなこと知らないの”と返されました。

安心すべきなのか、不安になるべきなのか。。

 

 

バスを降りるともう標高は2500m弱。

ここから山頂へ向かうロープウエイ乗り場まで30分ほど登るだけで、

ほとんど山登りもせずに3000m越えの山頂へ到着です。

 

 

この辺りには野生のチベット猿が食べ物をねだりに出没します。

ただし、チベット猿の大きいものだと体重は70kg。

重さは人と変わりません、力も強く可愛い動物ではないです。

白い袋やカップを持っていると飛びつかれて奪われますのでご注意を。

 

 

もちろん、ロープウエイを利用せずに最後は自力で山頂まで登ることもできます。

ただし、ここからでもまだ標高差が500m以上ありますので、

それなりに体力は必要かと思います。

 

 

峨眉山には峨眉十景と呼ばれる景観があり、山頂からは壮大な雲海や、

仏光と呼ばれるブロッケン現象が見られるハズですが。。

 

 

この日の視界は数十mほど。。

目の前のお寺や仏像も霞んでいます。

 

 

2日後にガイドが山頂から送ってきた写真ではこんな感じ。

天気が良ければ本当に素晴らしい景色の場所なのです。

 

 

見渡す限りの雲海の上には、

峨眉山の最高峰、標高3099mの万仏頂に立つ万仏閣も見えています。

 

 

金色の四面十方普賢菩薩金像のお姿も神々しく。。

 

 

またの機会に自分の目でこんな美しい景色を楽しんでみたいと思います。

翌日は峨眉山中腹の寺社を巡ったり、自然景区の中を散策しました。

今回の四川省、本当に天候に恵まれず、どこに行っても雨や霧でした。

まだまだ四川の旅は続きます。

 

 

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成都 錦里古街

2020-12-17 00:12:17 | <四川省>

成都の錦里古街は石畳の通りに古い街並みを再現した観光エリアです。

夜遅くまで観光客や地元の人で賑わっています。

 

 

地下鉄やバスが通る便利な場所にあるので、

私のような成都初心者でも簡単に遊びに行くことができます。

 

 

もともとこの辺りは古い歴史を持つ商業街のひとつだったそうです。

明清代の建築様式を再現した建物が通りに並んでいます。

 

 

夜になるときれいにライトアップされます。

錦里古街はどちらかと言えば昼間より夜遊びに行く所という感じの場所でしょうか。

 

 

お店の種類はたくさん。

レストラン、小吃、喫茶店、バー、ライブハウス、服屋、土産物屋などなどなんでもあります。

 

 

観光地でよく見かける貸衣装店もあります。

女の子たちが民族衣装を借りてあちらこちらで写真を撮っています。

 

 

成都といえば三国時代の蜀の国です。

錦里に隣接する武候祠博物館には劉備玄徳の墓もあります。

武候祠とは一般的に諸葛孔明を祀る祠堂のことを言うのですが、

ここでは劉備玄徳、関羽と張飛など三国志に出てくる武将たちも祀られています。

 

 

四川名物の小吃は辛いものはもちろん、甘いものもあります。

美味しいかどうかは別として、たい焼きやたこ焼きなどの屋台も出ています。

 

 

小吃のお店がたくさんあるので食べ歩きしてみるのもよいのですが、

一休みも兼ねて錦里から少し離れた薬膳料理で有名な欽善斎に入ってみました。

 

 

せっかく四川省に来たからには、麻婆豆腐を食べないと。

薬膳料理のお店の麻婆豆腐なら少し優しい味かもという淡い期待をしっかり裏切る、

痺れる山椒の”麻”と唐辛子の”辣”がたっぷり。

 

 

そのまま食べてもよいのですが私はご飯の上に乗せて食べるのが好き。

一椀食べきる前にもう汗だくです。。

 

 

本来ならこの店で頼むべきものは、きっと鶏スープの薬膳キノコ鍋。

でも鍋以外の単品オーダーも大丈夫です。

 

 

辛い料理は麻婆豆腐だけでもう十分。

牛肉とジャガイモなどを煮込んだ中華ビーフシチューのような料理は、

壺に入ってテーブルまで運ばれてきます。

 

 

店内も小綺麗でいい感じのお店でした。

辛くない料理もしっかりと程よい味付けで美味しく頂けました。

 

 

錦里は土産物屋さんや小吃の屋台をひやかしながらぶらぶら散歩するだけでも楽しめます。

武候祠博物館も夜まで開館しているので三国志に興味があれば覗いてみるのもよいかと思います。

成都にはもう一つ有名な商業街の寛窄巷子がありますが、

錦里古街のほうが下町っぽい雰囲気で賑やかな感じです。

寛窄巷子はまた後ほどご紹介します。

 

 

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無錫 禅意小鎮 拈花湾(nian hua wan)

2020-12-10 00:12:10 | <江蘇省>観光

拈花湾(nian hua wan)は無錫の濱湖区の太湖湖畔にある、

禅文化を主題としたテーマパークです。

 

 

テーマパークといっても中には街が造られていたり、

宿泊施設もたくさんあったりと湖畔の大きなリゾート施設という感じの場所です。

 

 

入園料は120元で、観光客に人気の場所はちょっと日本風の街並み。

レストランや土産物店、体験型の施設などが並んでいます。

 

 

夜になるとライトアップされます。

昼間よりも夜の方が人が多く賑やかになります。

 

 

塔や水路のある石畳の道は、なんとなく日本のどこかで見たことのあるような風景で、

帰国が難しい今年は特に懐かしく感じます。

 

 

また、夜には踊りや噴水、光など、様々な演出が楽しめるようになっています。

各演目の上演時間は短いですが、何度も繰り返してやってくれるので、

じっとその場で始まるのを待つ必要はありません。

 

 

お店や宿泊施設の並ぶ街は梵天花海という大きな花畑で囲まれています。

場所によってそれぞれ植えられている花が違います。

 

 

大きな花畑は10月末頃まで楽しめます。

夏から秋にかけて、向日葵、百日草、馬鞭草、格桑花(日本語分かりません)

などの花でいっぱいです。

 

 

拈花湾はどちらかというと車で行くような場所で、

公共交通利用の場合は少し時間を気にする必要があるかもしれません。

夜遅くまで観光するならここで1泊ということになるでしょうか。

 

 

百度で調べてみると、無錫駅から楽游2号線というバスが出ているようです。

これを使う場合は拈花湾バス停下車です。

 

 

宿泊施設は民宿風のものから、貸切コテージ、5つ星ホテルなど様々なものが選べます。

民宿といっても個人の家を宿泊施設にしている訳ではないので、

民宿の方がホテルより高い場合もあります。

 

 

今回は5つ星のホテル、波羅蜜多酒店を利用してみました。

値段は朝食付きの1泊で700元~1000元ぐらい、バルコニーもついた綺麗な部屋でした。

 

 

ホテルの朝食もまあまあ大丈夫な感じでした。

基本中華料理になりますが、一応和洋中揃っています。

蒸したての無錫小籠包なども頂けます。

 

 

蘇州と無錫は近いので、普段は無錫に行くと言えば日帰りなのですが、

今回は特別にプチ贅沢気分の週末を楽しんでみました。

 

 

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蘇州 夜の周庄古鎮

2020-12-03 00:12:03 | <蘇州>観光

夜の周庄は昼間とはまた違う雰囲気を楽しめます。

のんびり夜まで周庄にいたのは今回が初めてでした。

 

 

夕暮れになると周庄の路地に明かりが灯り始めます。

夜の周庄だけを楽しみに来る人も大勢います。

 

 

今回は何の計画もせずたまたま午後にぶらっと出かけたので、

一回りした後にはもう夕方、せっかくなので夜も散歩してみることに。

 

 

夕暮れから夜にかけて昼間に行った場所をもう一度(実際には全部で3周ぐらい)

よく歩きました。。

 

 

個人的に好きなのは日が沈む前の路地の灯り。

暗くなりかけた空にだんだん灯りが増えていくの眺めます。

 

 

水路には照明やスモークの演出が。

古鎮の路地や水路などがライトアップされます。

 

 

双橋や富安橋の周辺は夜になっても人通りが多いです。

 

 

全福寺近くにある南湖の全福大橋もライトアップ。

ここでサーチライトのショーも行われるようです。

 

 

古鎮の中にある南湖秋月園など、

水路や路地以外の場所も中秋節や国慶節の前後には人形灯篭や電飾で彩られます。

 

 

同様に古鎮の外でも入り口周辺には大きな灯篭が置かれます。

道や橋、塔などの建物が明るく輝いています。

 

 

駐車場のある游客中心から古鎮までの間の道も、

昼間より夜の方が楽しみながら歩くことができます。

 

 

周庄大橋の下にある雲海塔も綺麗にライトアップ。

 

 

車がないと日帰りで夜景もというのはちょっと難しいかもしれませんが、

古鎮の中には民宿がたくさん、周辺にはホテルもあるので、

もし時間があるなら一泊して遊んでみるのもよいかと思います。

 

 

周庄の観光客の大半は上海から来る人達です。

江南有数の観光地なので人出は結構多かったのですが、

幼稚園や小学校では省外に出ると2週間登校できないルールがおそらくまだ残っているようで、

子供連れの観光客は少なかったです。

やはりまだコロナの影響は残っています。

 

 

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