中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 昆山 亭林園

2024-05-02 00:05:02 | <蘇州>生活

昆山城市公園の次は鉄道の昆山駅に近い、古い街の方へ行ってみることにしました。

亭林園は昆山市街地唯一の山、玉峰山にある有料の公園です。

 

 

最寄り駅は、地下鉄11号線の玉山広場駅です。

駅を出て亭林路を北の方へまっすぐ10分ほど歩くと亭林園の入り口があります。

 

 

地下鉄駅から亭林園までの道は、昔ながらの商店が並ぶ大きな通りになっています。

少し横道にそれると、小さなカフェなどが結構たくさんあります。

 

 

昔はコーヒーを飲むのにも苦労しました。

今ではどこにでもスターバックスがあるようになり、

最近では、手ごろな価格でコーヒーが飲めるチェーン店や小さなカフェも増えました。

 

 

亭林園の入園券は窓口で買うと20元、QRコードを読み込んでネットで買うと18元です。

大きな公園なのですが、今回はあまり時間がなくて園内の1/3ほどしか周っていません。

 

 

亭林路の突き当りにある東大門(東南門)は、玉峰山の南側になります。

こちらの門の近くに昆曲博物館、顧炎武記念館、昆石館などがあります。

 

 

この公園はいくつかの庭園を清代の1906年にひとつにまとめたものらしく、

当時は玉峰山の形が馬の鞍に似ていることから馬鞍山公園と呼ばれていました。

 

 

1936年には昆山千灯鎮出身の学者、顧炎武(号は亭林)が亭林公園と改名しました。

亭林園の名になったのは2000年以降です。

 

 

また南北朝代に円周率を発見し、後に昆山の県長となった数学者、祖冲之の像も園内にあります。

昆山では、動力や食品加工などの機械類の研究や製造に携わったそうです。

 

 

休日の園内は子供連れからお年寄りまで、多くの人で賑わっていました。

山の中には洞窟もあるみたいです。

 

 

山の麓の道を一回りすると2kmほどの距離になるのかと思います。

 

 

どういう公園なのか楽してざっくり知りたければ、子供用の乗り物に乗るのが手っ取り早いかもです。

子供だましのようにちょっと走って戻って来るのではなく、20分ほどかけて本当に園内を一周します。

 

 

玉峰山には、いろいろな場所から登ることができそうな感じです。

山の方に向かってあちらこちらに階段があります。

 

 

今回は建物や庭をちょっと眺めて、玉峰山もほんの少し登ったただけです。

次はもう少し時間のある時に行ってみようと思います。

 

 

玉山広場駅と亭林園のちょうど中間ぐらいの場所には奥灶麺の発祥と言われる奥灶館もあります。

魚出汁スープの奥灶麺は昆山名物のひとつです。

昼休憩なしに営業していると思うので、公園の行きか帰りに寄ってみるのもよいかと。

 

 

また暇な時に地下鉄11号線の途中下車の旅?に行ってみようと思っています。

余談ですが、地下鉄11号線は上海から蘇州まで無人運転です。

 

 

ほんの少ししか散歩していないので、本当のことはまだまだ分かりませんが、

昆山って、日本人が生活しやすい街なのかもという気がします。

 

 

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蘇州 昆山 昆山城市公園

2024-04-25 00:04:25 | <蘇州>生活

昆山には日系企業を含む多くの外国企業の工場があります。

蘇州の隣町なのに全く知らない昆山へ地下鉄に乗って探検に出かけてみました。

 

 

昆山城市公園は、近所の人が子供を連れて遊びに来るようなごく普通の公園です。

昆山市は地下鉄11号線が開通するまで近くにあって遠い町でした。

 

 

昆山城市公園は最寄り駅は地下鉄11号線の昆山城市広場駅です。

公園は駅の南側にあって、駅前には昆山科博中心など子供向けの施設もあります。

 

 

公園の中に小さな図書館もあるようです。

園内の建物もまだきれいで新しい公園なのかと思ったら、公園自体は2005年ごろからあって、

最近建物などを新しくして2023年の1月から再オープンしたようです。

 

 

蘇州から地下鉄に乗ってわざわざ行くような公園ではありませんが、

どこに行ってよいのか分からず、手始めに公園から攻めてみたのでした。

 

 

小さい公園ですがなかなかいい感じです。

もし近所に住んでいたなら、食後のお散歩に毎日出かけそうな気がします。

 

 

園内には小さなカフェがありました。

公共の公園の中にあるような店は、営業しているのかしていないのかよく分からないのが多いのですが、

ここはしっかり営業していました。

 

 

ソメイヨシノ系なのでしょうか桜の木も少しあります。

 

 

中国でも桜は人気で、お年寄りから若者までみなさん写真や動画を撮っています。

 

 

池の周りは子供たちの声が溢れていて賑やかです。

 

 

ここは確か日系企業の駐在の方々多く暮らしている小区に近い場所だったかと。

日本料理屋さんはそちらのエリアだけにかたまっているのかと思っていましたが、

昆山城市公園の近くにもたくさんあるのですね。

 

 

昆山の外国企業の中では台湾系の工場が多く、台湾人がたくさん暮らしています。

日系企業も多いですが、台湾系に比べると少ないです。

 

 

昆山と言えば江南の水郷古鎮のひとつ、周庄が有名です。

でも昆山の市街地には、仕事など用がある時にだけ行くぐらいしかなく、手段も高鉄(新幹線)か車で行くかでした。

今はまだあるのか分かりませんが、高鉄がなかったころは昆山へ行く長距離バスもあったはずです。

 

 

行政区分では、昆山市は蘇州市に含まれています。

たぶん、昆山の公共バスは蘇州の交通カードが使えたと思います。

 

 

暇な時に昆山の日本料理屋さんでお昼ご飯というのも良さげな気がしてきました。

蘇州新区の商業街(淮海街)の日本料理屋店の多くは中国人観光客向けに変わり、

たいして美味くもないのに200元~300元ぐらいの食べ放題メニューばかりになったし。。

 

 

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蘇州 蘇州公園(大公園)

2024-03-28 00:03:28 | <蘇州>生活

蘇州公園は蘇州市の中心部、旧市街にあたる場所にある公共の公園です。

地元の人はこの公園のことを大公園と呼びます。

 

 

公園は、草橋弄、公園路、民治路、五州路に囲まれています。

地下鉄の最寄り駅は、1号線と4号線の楽橋駅、または臨頓路駅になります。

 

 

そんなに数は多くありませんが、季節ごとに花が植え替えられています。

今月はチューリップなどが植えられました。

 

 

休日は、小さな子供連れの人達やお年寄り達に加えて若い人達も多く、賑やかになります。

公園を散歩していると、お年寄りたちが集まってトランプなどに興じている場所、

子供たちの歓声が賑やかな場所、若い人が集まって何をするでもなくスマホを眺めている場所、

SNS用の動画や写真を撮る人たちが集まっている場所など、うまく居場所が分かれているようにも見えます。

 

 

子供たちに人気なのは、ミニ遊園地と池の金魚釣り。

ミニ遊園地の乗り物は1回10元~20元、だいたいどの乗り物も2人で乗ることができます。

金魚釣りは、釣り竿や餌もついて1時間30元、釣った金魚は持ち帰りできます。

 

 

蘇州公園はとても大きな公園というわけもなく、緑と池と子供用の遊び場がある、ごく一般的な中国の公園です。

ただ結構歴史のある公園らしいので、いつからある公園なのか気になって調べてみました。

 

 

公園の建設が始まったのは1925年、開園は1927年で、

蘇州の中にある公園の中ではかなり古くからある公園です。

蘇州で一番古い近代的な公園なのだそうです。

 

 

この場所は大昔から、時代によって様々な使われ方をしていました。

春秋時代には城が、漢代、唐代、宋代には時の政府の役所と庭園がありました。

 

 

元代末期にも城のようなものが造られたようですが後に焼き払れ、

清代末期まで荒れ地のままで、処刑場や墓地として使われていたようです。

 

 

公園の設計はフランスの園芸家、Jaussaumeさん(読み方が分かりません)が監修しました。

当初は、図書館、映画館、商業施設も園内にあったそうです。

 

 

また、蘇州園林のような高い壁の向こう側に庭園があるような造りではなく、

レンガの土台の上に鉄柵がある、外からでもよく見える開放的な設計でした。

 

 

蘇州の芸術家、顔文梁(滄浪亭の隣にある顔文梁記念館のお人)も池や噴水の設計に関わったようです。

当時の蘇州には水道がなかったので、噴水を作るためにはかなり大掛かりな設備と工事が必要でした。

 

 

公園の南半分が、欧風、北半分が中華風の造りになっています。

知識が乏しくて正しいかどうか自信がありませんが、今でも公園の南半分はフランス式庭園の特徴である、

「起伏がなく左右対称で幾何学的な形をした花壇や植木」になっているかと。

 

 

北側は、中国らしい池や山や堂が造られています。

このような構成の公園はたぶん少ないのではないかと思います。(これも自信がありませんけど)

 

 

蘇州公園は以前とほとんど変わっていませんが、周りの道はずいぶん奇麗になりました。

五州路には新しい商業施設のような場所や小さなお店も増えています。

干将路の五州路との交差点近くに新しい奇麗なワンタン屋さんができていたので入ってみました。

 

 

店の内装はちょっと高めの値段設定を感じさせますが、ごく普通の値段でした。

荠菜(ナズナ)のワンタンが18元。ワンタン以外の料理もあるようでした。

この辺りの飲食店の価格で考えると高くはないです。

 

 

きっと頼んだものは店で一番安いと思うのですが、別に可愛らしい小鉢も出てきました。

テーブルには控えめな感じで小さな花が飾られていたりと、なんとなくオーナーは女性なのかなと思えます。

 

 

蘇州公園のあるエリアは観光客の多い観前街の干将路をはさんだ南側になります。

昔はニセモノ屋街として賑わっていた場所です。

一掃されてからは観光客の姿を見ることはなかったのですが、最近は五州路も人通りが少し多くなりました。

最近は定番の観光地でお金を使うような旅行ではなく、

お金を使わずに楽しむ若い人が増えている影響なのかもしれません。

 

 

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蘇州 お散歩 滄浪亭と可園から文廟古玩市場、蘇州文廟(碑刻博物館)

2024-03-21 00:03:21 | <蘇州>生活

ようやく蘇州も春を感じる暖かい日が多くなってきました。

梅の花はもう終わりかけで、木蓮が咲き、菜の花やカイドウ、桜も咲き始めています。

 

 

木蓮が咲くころに散歩に出かける定番の場所になっているのが、

滄浪亭、可園、蘇州文廟(碑刻博物館)と文廟古玩市場です。

 

 

地下鉄4号線の三元坊駅か、4号線・5号線の南門駅が最寄り駅です。

どちらの駅からもぐるっと一回りという感じでお散歩できます。

今回のお散歩は、三元坊駅からスタートして、

滄浪亭と可園⇒文廟古玩市場⇒蘇州碑刻博物館を巡ってから、再び三元坊駅に戻るパターンで。

 

 

滄浪亭には大きな木蓮の木があります。

残念ながら行った時にはまだ蕾でした。今週末はきっと満開だと思います。

 

 

でも明道堂には春の花の鉢植えと盆栽がたくさん飾られていました。

 

 

蘇州の園林では、季節ごとの盆栽が堂などに飾られます。

これを楽しみに訪れる人も多いです。

 

 

可園は滄浪亭の向かい側にあります。

滄浪亭と可園の共通チケットは、閑散期で30元、繁忙期で35元ぐらいだったかと思います。

 

 

今年は少し寒かったせいもあるのか、3月中旬でも可園の梅はまだ結構残っていました。

漢服を着て写真を撮りに来る人達がたくさんいます。

 

 

普段であれば世界遺産の滄浪亭の方が、人が多いのですが、

梅の花が咲いている間は可園の方が賑やかです。

 

 

園林の後は、人民路を渡って向かい側の文廟古玩市場へ。

確か2018年ごろに一度閉鎖されたような気がしますが、以前と変わっていません。

 

 

骨董品を買うために来たわけでもないので、建物の中にあるお店を覗くのではなく、

明らかにがらくたやニセモノが並ぶ屋外の露店をウロウロ。

 

 

人はたくさんいますが、実際にここで何か買っている人は見たことがありません。

明らかに超高級ブランドのニセモノ時計は、”本物”を自分で修理してここで売っているのだとか。

見ているだけでも結構楽しい場所なのです。

 

 

文廟古玩市場をひやかした後は、孔子を祀る蘇州文廟(碑刻博物館)へ。

こちらも2019年頃、おそらく修繕のために一度閉館していたことがあります。

 

 

北宋代に創建された蘇州文廟には、宋代から中華民国時代までの様々な碑刻が展示され、

国の重要文化財にも指定されているのですが、いつ行っても人が少ないです。

 

 

徳善書院、蘇州図書館国学分館(双塔分館)と書かれた一番奥の建物に初めて入ってみました。

こちらにも様々な碑刻があります。

 

 

徳善書院に碑刻があることを行ってみて初めて知りました。

残念ながら私の知能では、誰それがXX元支払ったとか、誰かが昇進したレベルの碑刻は読めますが、

それ以外は見てもほとんど分かりません。。

 

 

まだ時々寒い日があったりしますが、蘇州はもう春です。

上方山の早咲き桜はもう咲き始めました。

 

 

地下鉄1号線の濱河路駅前の桜もそろそろ咲き始めそうです。

木蓮は蘇州市の花で、街のあちこちで見ることができます。

道沿いにはカイドウ、公園にはチューリップや桜、郊外には菜の花と散歩が楽しめる季節になりました。

暖かくなったと思えばすぐに暑くなってしまうので、最適な期間は短いですけどね。

 

 

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蘇州 桃花塢 唐寅(唐伯虎)故居

2024-03-14 00:03:14 | <蘇州>生活

蘇州人の唐寅は明代の著名な画家です。

唐寅が桃花塢に建てた邸宅が修復、復元されて2023年から公開されています。

 

 

また、唐寅故居の周辺は、蘇州桃花塢歴史文化片区唐寅故居文化区として再開発されました。

ネットで調べてみると、唐寅故居文化区には唐寅故居遺跡、唐寅祠、文昌閣、

文化産業総合街区、展示館、ホテルの6つの部分が含まれている。らしいです。

 

 

唐寅故居の敷地内には、評弾珈琲館という名のカフェと今流行の漢服の貸衣装屋さんがあります。

貸衣装屋さん営業中でしたが、カフェは早くも営業停止状態のようです。

コーヒーでも飲んでのんびりしようと思っていたのですが。。中国あるあるです。

 

 

唐寅は明代の1505年、ここに邸宅を建てました。

元々、宋代に章楶が建てた別荘があり、唐寅が桃花塢を散歩している時に偶然見つけたそうです。

 

 

別荘はすでに荒廃していましたが、築山や池はまだ残っている状態で、

この場所の環境が気に入り、購入して自身の邸宅を建てたのだそうです。

 

 

その後、時代の流れとともに持ち主は移り変わり、荒廃と再建、改築を繰り返します。

清代には、名医と呼ばれた沈明生の邸宅となり、

夢墨亭、六如亭、桃花庵、蓉鏡亭などの建物が造られ、唐家園と呼ばれました。

また、その後、清乾隆年間には、僧侶の道心が宝華庵に改築し、光緒年間には文昌閣に変わりました。

 

 

蘇州市園林和緑化管理局の2019年度の資料によると、その頃の庭園の面積は約8740平米、

築山、池と、閣、亭の建物がいくつか残っているものの、保存状態は非常に悪いと書かれています。

当時の写真を見ると酷い状態なのがよく分かります。

 

出展:蘇州市園林和緑化管理局HP

 

すでに、その頃から全体の修復が進められていたようです。

上記の写真に写っている亭はどれなのでしょう?これか、築山の上にある亭のどちらかと思うのですが。

 

 

唐寅はどんな人だったのかというと、

幼い頃から聡明で、29歳の時には南京で行われた郷試(科挙試験の第一段階)に首席で合格するほどでした。

 

 

しかし、次の試験でのカンニングに関わったとして投獄され、官僚への道は閉ざされてしまいます。

この件は同郷の受験者が、嫉妬による虚偽の密告を行ったためという説もあります。

 

 

その後は、自由気ままに絵画や詩を作って売るという生活を続けます。

字(あざな)は伯虎。号は六如居士、桃花庵主を名乗っていました。

 

 

絵画では、山水画や人物画が特に有名で、沈周、文徴明、仇英らとともに明代四大画家と呼ばれています。

詩人としても有名で、唐伯虎全集、六如居士全集という画詩文集を残しています。

 

 

現代では、数々の主にコメディ系の演劇やドラマ、映画に風流で自由奔放な役柄として登場しています。

唐寅は中国の人々に親しまれる人物のようです。

 

 

後に持ち主が移り変わった邸宅でも唐寅故居と呼ばれる所以なのでしょうね。

 

 

唐寅故居の北東(人民路に近い方)側には、朴園という園林があります。

確か2014年ごろ、朴園を探してこの辺りをウロウロしたこともありますが、

その頃は観光客が入って行くような感じの場所ではなかったです。(今でも?)

 

 

確か同じ2014年ごろに開館した蘇州名人館は、今では全く人影がありません。

唐寅故居文化区も同じような運命を辿ってしまうのでしょうか。

ちなみに、唐寅故居とすぐ近くにある唐寅祠は別物です。

唐寅故居は無料で開放されていますが、個人所有かと思われる唐寅祠は入館に68元必要です。

間違えて唐寅祠に行く人も多く、入館料を聞いて引き返す人を何人も見ています。(私もその一人です)

 

 

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