中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 滄浪亭と顔文梁記念館

2022-08-25 00:08:25 | <蘇州>生活

今日はやっと気温が下がりましたが、今年の蘇州の夏は暑い日が続きました。

涼を求めて、久しぶりに滄浪亭とその隣にある顔文梁(顔文樑)記念館へ行ってきました。

 

 

北宋時代に造られた滄浪亭は、蘇州四大名園の中では最も古い庭園のひとつです。

風が吹くと木陰や竹林では、少しだけ涼しさを感じます。

 

 

とは言え、暑いのは暑いので、早々にエアコンの効いている顔文梁記念館へ移動。。

以前は滄浪亭と顔文梁記念館は繋がっていたのですが、今は塞がれています。

 

 

顔文梁記念館へ行くには外に出てから、解放軍100医院の前を通ってぐるっと回らなければなりません。

顔文梁記念館へはいつぶりに行ったのか思い起こしてみると、もう6年ぐらい前でした。

 

過去記事

蘇州 滄浪亭

蘇州 滄浪亭の木蓮

 

 

入り口(正門)にたどり着くためには路地の中へ入っていきますが、

近くには案内表示も出ているので迷うことはないかと思います。

 

 

中に入るには、健康コードや行程コードと、一般的に使われているや場所登録ではなく、

君到蘇州というアプリからの登録が必要で少々面倒くさいです。

入館は無料です。

 

 

顔文梁(1893—1988)は、蘇州生まれの著名な油絵画家、美術教育者です。

若い頃には日本へ留学していたこともあるそうです。

たぶん大金持ちの家系なのでしょうね。

 

 

1922年に友人の胡粋中、朱士傑らと設立した中国初の美術学校が、

後の蘇州美術学院となりました。

 

 

その後パリへも留学、1928年には出展した作品が中国人として初めて大賞を受賞するなどし、

帰国後は自身の芸術活動の他にも蘇州美術学院の校長をはじめ、

様々な団体で芸術指導や育成に取り組んでこられた方のようです。

 

 

蘇州美術学院の跡地にある、現在の顔文梁記念館は2013年から一般公開されました。

 

 

主に現代中国の芸術家の作品や、蘇州で活動している芸術家の作品を展示しています。

 

 

蘇州美術学院と滄浪亭の絵画もありました。

 

 

この絵の感じだと、すこし構図はズレていますがこの辺りのどこかから描いたのでしょうか。

今は後ろに大きな木がありますが、この絵の頃にはまだ小さかったようです。

 

 

館内の写真撮影に制限はありません。

勉強のために来る人も、SNSに投稿する写真を撮り来る人もいます。

でも混雑するほど人が集まる場所ではありませんので、ゆっくり見て回れます。

 

 

以前、滄浪亭と顔文梁記念館を繋いでいた門を塞ぐように小さなカフェができていました。

コーヒーの値段を見ると結構な価格でしたので、きっと美味しいコーヒーが飲めるのかと。

(高すぎて飲みませんでしたけど。。)

 

 

滄浪亭の周囲には顔文梁記念館他にも園林の可園と、

人民路を挟んだ向かい側には蘇州碑刻博物館や骨董品市場もありますので、

この辺りで殆ど移動せずに半日ぐらい遊べます。

 

 

今年の夏は立秋を過ぎてからも40度(体感45度以上)の日が続きましたが、

ようやくこの異常な暑さも終わりそうです。

来月は中秋節の3連休、10月には国慶節の連休もありますので、

そろそろどこか少し遠くへ出かけたいものです。

 

 

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蘇州 ホテル・ニッコー蘇州

2022-08-18 00:08:18 | <蘇州>生活

上海ロックダウンや各地方のコロナ政策の影響で、

中国国内でも旅行者が減少しています。(今は暑すぎてというのもあるかもしれません)

 

 

ホテル需要もかなり落ち込んでいるのだと思います。

最近、蘇州にある5つ星クラスのホテルでもかなりリーズナブルな価格設定になっています。

 

 

当然、蘇州に住んでいると蘇州のホテルに宿泊することは皆無に近いのですが、

以前から部屋の大掃除と害虫駆除を一気にやりたいと思っていたので、

殺虫剤を大量に蒔いて、ホテルへ一晩避難することにしました。

 

 

数年ぶり(ほぼ10年ぶりぐらい?)に蘇州市内の5つ星ホテルに宿泊。

どこのホテルにしようか迷ったのですが、

一度も泊まったことのないホテル・ニッコー蘇州にしてみました。

 

 

蘇州の高新区で日系のホテルはニッコーだけだったかと思います。

近くにあるシャングリラより値引き率は低く値段も少し高かったのですが、

やっぱり日本企業を応援したいので。

 

 

ニッコー蘇州が開業したのは2015年。

新しいホテルの部類に入りますが、開業してもう7年もたったとは。。

月日が流れるのが早いこと早いこと。

 

 

あまり贅沢できる身分ではないので部屋はスタンダードクラス、浴室も広く湯船もあります。

エアコンは温度設定できるのですが、効きすぎて油断すると寒いです。

止めると暑いので加減がちょっと難しいです。

 

 

アメニティもしっかり揃っているので困ることはないかと思ったら、

不思議なことに櫛だけはありませんでした。

置き忘れなのか、そういうものなのかは分かりません。

 

 

サービスの飲み物はインスタントコーヒーやお茶などが置かれています。

カップはきちんと伏せてありますが、洗い残しもあって汚かったです。

中国あるあるですが、日系でもこうなのかと思うとちょっと残念。

 

 

今回は利用しませんでしたが、ホテルの中には弁慶という日本料理店もあります。

 

 

平日のランチは、美団などを使うと少しお得になります。

駐在員のご家族だと思いますが、サークルか何かの集まりにご利用されているのも見かけます。

 

 

5つ星ホテルに泊まったら、一番楽しみなのが朝ごはん。

しっかりお腹を減らして普段は食べられないものを探します。

 

 

今は外国人が少ないからか、もともとこんなものか分かりませんが、

パンや洋食系は種類も少なくて残念。。中華系は結構充実している感じです。

 

 

当然のことながら和食系はもっと種類が少ないです。

でも、さすが日系らしくお味噌汁、納豆、味付け海苔にお茶漬けセット、

 

 

蕎麦や肉じゃがもありました。

焼き魚などの魚系があれば更に嬉しかったのですが、それはさすがに贅沢というもの。

 

 

でも、ニッコーと言えばカレー(ですよね、きっと)。

大きな牛肉や野菜がゴロゴロ入ったとても美味しいカレーです。

どれも少しずつ取ったつもりですが、正直、食べ過ぎました。。

 

 

今回の宿泊プランには下午茶のセットが付いていました。

ロビーの喫茶店でチェックイン当日または翌日のどちらでも使えます。

チェックインの際にこちらから言わないと無料券は出てきませんでした。

 

 

使える時間帯は13時~16時ぐらいです。

チェックインが14時以降、チェックアウトが12時なので、微妙に使いにくいかもしれません。

(でも中国のホテルはチェックイン時刻の前でもだいたい問題なく部屋に入れます)

 

 

ついつい近くのシャングリラと比較してしまいますが、ニッコー蘇州は5つ星とはいえ、

高級ホテルではないので、ホテルの格としてはやはりシャングリラの方が上に感じます。

でもニッコー蘇州のロビーやエレベーター、廊下、レストランなど、

清潔で静かでしたし安心して宿泊できるホテルだと感じました。

久しぶりの蘇州のホテル宿泊で、ちょっと期待しすぎたかもしれませんが、

朝から美味しいカレーも頂いて満足して帰りました。

 

 

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蘇州 七夕と夜店

2022-08-11 00:08:11 | <蘇州>生活

今年の中国の七夕は8月4日でした。

七夕のイベントやお店のセールなどで夜遅くまで賑わっていました。

 

 

楓橋景区で歌や踊りのイベントがあるようだったので、

仕事帰りに行ってみましたが残念ながら間に合わず。。

 

 

普段の夜は人気のない場所ですが、多くの人が集まっていました。

貸衣装屋さんや写真屋さんも出ていたようで、古代民族衣装を着た若い人達が写真を撮っていました。

 

 

今の時期は子供や学生さん達も夏休み、蘇州でも若い人達や家族連れ向けに、

日本の縁日のような感じの夜店がいろいろな場所に出ています。

 

 

ここは高新区、濱河路の北の方にある楓津広場(月泊湾中逸広場)。

こちらも普段の夜はまったく人気がない場所ですが、1年に1回か2回夜店が出ます。

 

 

この辺り、何もない所なのでイベントがあると大勢の人達が集まってきます。

 

 

どんなお店が出ているかというと。

 

 

日本ではおなじみのタコ焼き屋さんですが、中国ではあまりタコは食べません。

中国語でタコ焼きは章魚小丸子といいます。

 

 

中国の露店と言えば臭豆腐。名前の通り臭いです。

昔、一度だけチャレンジしたことがありますが、これは無理。。

日本人でも好きな方は結構います、好き嫌いがはっきりと分かれます。

 

 

イカ焼きや鉄板豆腐、アイスクリームなどなど定番のお店が並んでいます。

 

 

こちらのお店はモンゴル大肉と書かれた大きな牛肉の塊を売っています。

骨付きの肉は見た目には美味しそう。

 

 

ビール屋台がありました。

ビールと各種おつまみを売っているようでこれは初めて見ました。

去年より店の種類がずいぶん増えています。

 

 

輪投げや子供向けの乗り物も並んでいます。

 

 

日本人にもなじみのある新区商業街でも夜店のイベントがひらかれていました。

 

 

商業街の夜店はどちらかというと大人向け。

住宅地にある楓津広場とは客層もずいぶん違います。

 

 

さすが飲み屋街らしく、ショットバーなどお酒を出す露店が何軒も出ていました。

この賑わっている感じ、去年の夏から秋頃を思い出します。

 

 

去年の今頃は上海にも自由に遊びに行けましたし、

まさか上海がロックダウンするとは夢にも思っていませんでした。

現在の上海のコロナはもう落ち着いていますが、今年は蘇州も上海も猛暑でうかつに出歩けません。

先週末は目を疑うような上海の気温を目にしました。。

蘇州も今週から来週にかけて連日の40度越え予報です。

 

 

立秋が過ぎたとはいえ、まだしばらく暑い日が続きそうです。

確か去年も夏頃にはコロナ感染者が減少し、

春節には元通り日本との行き来もできるようになるのでは、などと淡い期待を抱いた憶えがあります。

見事に期待は裏切られましたので、今年はもう祈るだけにしておきます。

 

 

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蘇州 獅子林のカフェ

2022-08-04 00:08:04 | <蘇州>観光

獅子林にカフェができたと、蘇周到という蘇州(政府系?)ローカルアプリ上に

告知が出ていたので、どのなものかとのぞきに行ってきました。

 

 

蘇州はこのところ猛暑日が続いていて、先週は台風並みの強風と大雨も降りました。

日中はうだるような暑さです。

 

 

獅子林に入ると不思議なことに外より明らかに温度が低いのが分かります。

回廊や木陰に入るとやさしく涼しい風も感じます。

 

 

庭園にある池の蓮はまだ見頃が続いています。

拙政園と比べると池も小さいのでかなり近くで蓮の花が楽しめます。

 

 

こちらは昔から中国茶が楽しめる茶館のある指柏軒。

ここにカフェが併設されたのかと想像していましたが違っていました。

 

 

獅子林といえば、庭園の至る所にある大小様々な太湖石や、

池の周りの太湖石の築山や迷路が最も有名なのですが、

 

 

とにかく太陽の下は暑いので、

普段はあまり長居しない建物の中も今回はしっかり見学。

 

 

建物の窓や回廊の漏れ窓もすごく凝っています。

 

 

あちこちにステンドグラスの飾り窓も。

 

 

光の加減で廊下にも様々な模様が描かれます。

 

 

今回の目的地、新しくできたカフェは庭園のいちばん奥にあります。

船の館、石舫の後ろの建物の2階です。

 

 

ちょっと見つけにくい場所にあります。

反時計回りで来ると人気のあまりない階段を上る必要があります。

時計回りで来ると店の入り口までまっすぐ来られるのですが動線からは外れます。

コーヒーの香りに気付かなければ通り過ぎてしまうところでした。

 

 

古い案内図を見ると、この場所は展覧館になっています。

今まで獅子林に来てこの建物の中に入ったことはありませんでした。

窓は全てステンドグラス、窓を開けることもできるので、

涼しい時なら庭園を眺めながら一息入れることもできそうです。

 

 

お店の名は疎影珈琲、店員さんは一人だけのようです。

オープンしてまだ間もないハズですが、すでに提供できるのは、

コーヒー系かアイスクリームだけになっていました。

 

 

店内は細長く5つの部屋に分かれています。

エアコンがよく効いて最もくつろげそうなのは一番奥の部屋です。

奥から2番目は暑くて夏場は長居できません、入り口に近い部屋には広いテーブルはありません。

この日の一番奥の部屋は二人組が荷物を広げて完全占拠、仕事なのか宿題なのかずっとやっていました。

 

 

庭園を散策していると、

”新しいカフェができたみたいだけど、どこにあるんだろう”と、

同じ目的で来た人達の声も聞こえました。

コーヒーは中国のスターバックスより少し高い値段で、味は値段負けしていますが、

今のところ、世界遺産の園林にあるカフェはここしかないと思います。

まぁ、味を楽しむのではなく雰囲気を楽しむ場所ですかね。

 

 

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