中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

江蘇省 常熟 古里紅豆山庄

2024-04-11 00:04:11 | <江蘇省>観光

常熟市は行政区分では蘇州市に属しています。

蘇州市で買える、蘇州と蘇州近郊の観光地の年パス、休閑カードにも常熟の施設が少し含まれています。

 

 

常熟市郊外にある古里紅豆山庄、名前に惹かれて行ってみることに。

蘇州市内から車で1時間ほどの場所です。

 

 

紅豆山荘は宋代に建てられたとされ、古い歴史のある場所です。

今はもう何も残っておらず、子供向け遊園施設のあるテーマパークになっています。

 

 

園内には宿泊施設もあるようです。

水辺にコテージが並んでいます。でもここに宿泊する人ってそんなにいない気がします。

 

 

外からでもよく見えるスライダーのよう巨大な構造物が中央にあります。

古里紅豆山庄のシンボルになっているようです。

 

 

有料の公園なので清掃も行き届いていて奇麗です。

飲み物やお菓子、軽食なども扱っている売店もちゃんと営業しています。

 

 

蘇州市内からでは車がないと行きづらい場所ですが、今は地下鉄11号線があるので、

昆山まで地下鉄で行って後は公共バスを乗り継ぐという方法で行けなくもありません。

(冒険好きな方以外にはお勧めしませんが。。)

 

 

明代の著名な文学者であった銭謙益と、柳如是が暮らした紅豆山荘の跡は、銭柳館(銭柳記念館)になっています。

建物の中には紅豆山荘の歴史や関わる人物の紹介、詩などが展示されています。

 

 

現在も残っているのは紅豆の木だけです。

この木は明代に植えられ、樹齢は500年ほどだそうですが、状態はかなり厳しそうです。

 

 

中国語の紅豆を日本語に翻訳すると小豆(あずき)と出てきますが、

ここにある紅豆は木になるものなので、食べる小豆とは違うようです。

昔は恋人同士が愛の証として贈り合うものとして使われました。

 

 

公園の奥側、銭柳館のある通りには食堂や喫茶店、土産物屋などが並んでいるのですが、

こちらは、ほとんどの店が営業していません。

 

 

食べ物屋さんで営業していたのはワンタンの店だけ。

ワンタンが15元、麺が20元~25元ぐらいで観光地としては高くないのですが、味も値段相応です。

 

 

園内にあるもうひとつの文化施設が白茆山歌館です。

白茆山歌は常熟市白茆鎮で古くから歌われていた民謡で、歌い方にも様々なバリエーションがあるそうです。

 

 

古里紅豆山庄は子供を連れて遊びに来るような所のようなので、

銭柳館や白茆山歌館はそんなに人気のある施設ではありません。

白茆山歌館には中国茶が飲める喫茶店もあるのですが、店員もお客さんもいませんでした。

 

 

代わりに、奥にある大きな部屋の中は、近所のお年寄りたちの賭博場になっていました。

喫茶店のお茶を飲んでいる人は誰もいません。

 

 

掃除も行き届いて整った公園。。なのですが、特にこれといって何かあるわけでもなく。

でも団体旅行バスが来ていました。

ガイドにどうしてこんな何もない場所に連れてくるんだと文句を言っている声も聞こえてきました。

無錫ナンバーのバスだったので蘇州から来ている訳ではないようです。

 

 

園内の施設は、バーベキュー、芝生の広場、子供用の遊園地、アスレチック、花畑、池、

ついでに造ったような文化系施設とお寺。

混んでいるわけでもなく、誰もいないというわけでもなく、いい感じにのんびり過ごせます。

 

 

今使っている中国のETCカードは中国銀行で取り扱っていたカードなのですが、

1年に5回使わないと年会費として100元徴収されてしまうので、

高速道路を少しだけ使って行くような場所を探して出かけてみたりしています。

 

 

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江蘇省 張家港 香山と金鳳凰温泉

2023-09-07 00:09:07 | <江蘇省>観光

張家港の香山風景区は、蘇州市街から車で約2時間ほどの場所にあります。

山の上には大きな塔がそびえていています。

 

 

張家港市は蘇州市の管轄になります。

香山は蘇州で販売されている休閑カードで入園できる観光地の中に含まれています。

 

 

この日は高温注意報も出ていたせいもあるかと思いますが、

日曜日でも人影はまばらでした。

 

 

山の標高は136.5m、歩いても全然大丈夫な高さなのですが、

暑くて暑くて。。上りは片道10元電動カートに乗りました。

 

 

この辺りの歴史は古く、山の斜面からは新石器時代の遺跡が見つかっており、

漢代や宋代のものと思われる墓からは銅鏡、陶磁器など発掘されているそうです。

 

 

頂上付近にある蔵軍洞は、春秋戦国時代ごろに掘られた要塞だったと考えられています。

中からは多数の陶器が見つかっています。

 

 

山の上の塔からは張家界市街が一望でき、長まで見渡せるということだったので、

期待してわざわざ車で出かけてきたのですが。。

 

 

塔には入れません。

木が生い茂っているので塔に登らない限り、山頂からは大した景色は見えません。

中国あるあるの高い所に登っても良い景色が見られるとは限らない。。です。

 

 

更に残念なことに、長江が見えそうな北側の見晴らし台や亭は全て工事中でした。

とりあえず道からでも遠くに大きなクレーンと長江らしきものが見えています。

歩いて登らなくてよかったです、暑い中歩いて登っていたら立ち直れません。

 

 

かつては香山十八景と呼ばれる釣魚台や梅花堂などの建物、塔や池、香山寺がありましたが、

時代の流れと文化大革命で全て破壊されてしまったようです。

現在の建物、お寺、池などは全て2000年以降の観光投資によって造られたものです。

 

 

山の上には新しい喫茶店やレストランっぽい建物もあるのですが、

休日でも全く営業していないところをみると、観光投資に失敗した感も若干。。

 

 

麓で唯一営業していたこのお店。

珈琲とか書いてあるしテラス席もあって、ちょっとしたレストランかも。

と思ったら売店でした。もちろんコーヒーも食事もありません。

でも何も買わなくても店内や木陰のテラスで休憩できます。

 

 

香山の麓には桜の木がたくさん植えられているので、花見に来る場所なのかもしれません。

きっと、桜の季節以外は人は少ないのだろうと思います。

 

 

結局園内では食事ができる店はなく、

景区の入り口に面した通りの、観光客向けに建てられたと思われる建物にあるワンタン屋さんへ。

張家港の名物のひとつ、魚肉ワンタンがあるお店です。

 

 

中国で淡水魚はあまり食べたいと思わない人なので、名物は頂かず蘇式焖肉麺を。

麺の具は蘇州で食べるものとはちょっと違いますが、お味の方は大丈夫でした。

観光客はほとんどいないのに、それなりに混んでいるので地元の人が多いのかと。

 

 

帰りは疲れをとろうと金鳳凰温泉へ。

プールも併設されているので夏は家族連れで賑わっています。

温泉とプールの両方利用可能です、プールに入るにはスイミングキャップが必要です。

 

 

外湯は小さい露天風呂がほとんどなので、一家族で占領されてしまいます。

少し大きめのお風呂に浸かって早々に退散。

 

 

蘇州や蘇州近郊は桃の産地で、無錫の桃が最も有名です。

張家港の桃も結構知られていて、桃狩りのできる大きな農園もあります。

道沿いには桃を売る露店が並んでいます。

 

 

桃を1箱買って帰りました。

凄く高いわけではなく安いわけでもない桃は、硬くてあまり美味しくなかったです。。

とりあえず、香山は夏に行く場所ではないことが確認できました。

金鳳凰温泉のプールは、蘇州楽園水世界のように大混雑する感じではなさそうなので、

小さなお子さんを連れて行くにはちょうど良いかと思います。

 

 

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江蘇省 宜興 玉女潭

2023-07-13 00:07:13 | <江蘇省>観光

宜興の玉女潭は唐代に造園された、山林の自然を活かした庭園です。

鍾乳洞の張公洞から車で5分ほどの場所にあります。

 

 

面積は16万平米あり、庭園と言うより公園という感じです。

歴史のある場所のようですが、観光地としてはあまり人気はありません。

 

 

ぐるっと一周してみましたが、途中で2~3人しか見かけませんでした。

結構いい感じの場所だと思うのですが、なぜこんなに誰もいないのか分かりません。

 

 

蘇州の休閑カードが使える場所なので入園料は調べていませんでしたが、

もしかするとちょっとお高いのでしょうか。。

 

 

雑木林の中にある小径には、おそらく人工的に配置したのではない、

大小様々な岩が並んでいて名前が付けられています。

 

 

明代には詩人や画家などがこの辺りで暮らしており、数多くの作品が造られたそうです。

 

 

また玉女潭はドラマや映画のロケ地にもなっています。

確かに、時代劇から現代ドラマまで、いろいろなロケに使えそうな雰囲気です。

 

 

油断していると通り過ぎてしまうような岩の割れ目の先に、一線天と小さな洞窟があります。

 

 

一線天をWikiで検索してみると、まさにその通り。

”巨大な岩の裂け目の狭い道を通ると、空がひとつの線でしか見えないような景観を持つ場所をいう。”

一線天から続く小さな洞窟は長さがとても短いのですが、びっくりするぐらいの冷気です。

 

 

景区の名前にもなっている玉女潭は、山の中に空いた深い淵になっており、

エメラルドグリーンの水が湛えられています。

 

 

天上の玉女が下界に降りた時、ここで水を浴び、修行を積んだことから、

玉女潭と名付けられたそうです。

 

 

人が少なくて荒れ果てているという感じは全くありません。

休憩できるようになっている亭や回廊もきれいに掃除されています。

 

 

緑も多く、一線天と洞窟もとても涼しい場所なのですが、

困ったことに蚊なのかブヨなのか、とにかく虫が多くてずっと耳元でブンブンいっています。

 

 

夏に来る場合は必ず虫よけスプレーを持参した方がいいです。

虫さえ来なければ木陰や亭でのんびり読書でもできそうな、とても静かで居心地の良い場所です。

 

 

蘇州から宜興まで結構距離はありますが、張公洞も玉女潭も路線バスを乗り継いで行くことが可能です。

百度で調べてみると、蘇南机場巴士(蘇州線)→蘇南机場巴士(宜興線)→宜興201路と、

新しくできた無錫空港バス路線を使うと乗り換えも少ないようです。

時間は4~5時間ぐらいかかりそうですが、ちょっと試してみたくなりました。

 

 

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江蘇省 宜興 張公洞(2回目)

2023-07-06 00:07:06 | <江蘇省>観光

宜興は鍾乳洞、竹林、茶器などの焼き物が有名な場所です。

日本のYahooなどで、”宜興”を検索すると最初に出てくるのはきっと急須の写真だと思います。

 

 

宜興は市なのですが、行政管轄としては無錫市に属します。

太湖の東岸で、ちょうど常州と無錫の境目ぐらいに位置しています。

 

 

今回の日帰りドライブで、久しぶりに張公洞に行ってみました。

周りの景色や景区の中は以前とあまり変わっていないようです。

 

 

蘇州の太湖西山にある林屋洞もそれなりに大きい鍾乳洞なのですが、

中に入ってもそんなに涼しい感じはありません。

でも、宜興の鍾乳洞はエアコンが効いてるのかと思うぐらい外との温度差があります。

 

 

張公洞は山の中の鍾乳洞で、麓に入り口があって出口は山の上の方になります。

入り口付近が一番涼しくて、出口に近くなると暑くなるので、中に入るとあまり動きたくありません。

 

 

湿度はとても高いです。

洞窟の中の狭い通路や階段になっている場所は滑りやすい所もあるので要注意。

 

 

昔使っていたスマホは、暗い場所では全く写真が撮れなくて、

以前行った時には全部ピンボケ写真でしたが、

今は何があるかぐらいはちゃんと分かる写真を撮ることができます。

 

 

中国の洞窟ならではの原色のライトに照らされている所もありますが、

他の洞窟に比べるとライトは少ない方なのかと思います。

 

 

張公洞の出口は上りの階段が続きます。(そんなに長くはありません)

せっかく涼しくなっても最後は汗だくになったことを思い出しました。。

 

 

山の上には道教のお寺があります。

木陰もあるので風が吹いてさえくれれば、ここで一休みするのもよいかと思います。

 

 

以前はお寺にも売店があったかと思うのですが、今はもう無くなったようです。

飲み物などは持参するか、景区に入る前に売店で買っておく方がよさそうです。

 

 

張公洞には、2種類の川下り遊びがあります。

ひとつは洞窟の中をボートで下る地下河探検、もう一つは急流すべりの竹林漂流。

 

 

前回来た時にはスルーしたのですが、今回は距離の長い竹林漂流を試してみることに。

どちらもそんなに人気がある訳でもなさそうで、並んで待つこともありません。

 

 

使い捨てのカッパと靴カバーは乗り場で15元で売っています。

少しでも濡れるのが嫌ならこれを買ってもよいかと思いますが、

全身ずぶ濡れになるような急流ではなく、靴とズボンが少し濡れるぐらいでした。

 

 

景区の出口にある売店では陶芸体験ができます。

店の人は無料でできると言っていましたが、何をどこまで無料でできるのかは分かりません。

 

 

お土産物屋さんには、宜興らしく陶器が並んでいます。

物の良し悪しは別として、こういう場所で買っても値段はそんなに高くありません。

 

 

宜興には他にもいくつか鍾乳洞があります。

まだ行ったことはないのですが、たぶん、善巻洞が最も有名なのかと思います。

張公洞の近くにある霊谷洞は、張公洞よりもさらに涼しくて中も広いです。

冷蔵庫気分を味わいたいなら霊谷洞のほうがお薦めです。

 

 

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江蘇省 宜興 宜興へ日帰りドライブ

2023-06-29 00:06:29 | <江蘇省>観光

蘇州が梅雨入りする前、日中の気温は30℃を越える真夏日が続きました。

涼を求めて、宜興へ日帰りドライブに出かけてきました。

 

 

宜興は、蘇州から見ると太湖のちょうど対岸ぐらいの場所になります。

高速道路を使う場合は、京沪高速(G2)→沪宜高速(S48)のパターンで約137km。

蘇錫高速(S83)→沪常高速(S58)→沪宜高速(S48)のパターンで約125km。

 

 

太湖沿いの高速道路、沪常高速(S58)の太湖隧道が2021年末に開通し、

いつも無錫で渋滞する京沪高速(G2)を通らずに対岸へ行くことができるようになりました。

太湖隧道の全長は10.79kmで水面下にあるトンネルとしては中国最長です。

 

 

高速料金は、京沪高速→沪宜高速の方が安いのですが、渋滞を避けたいので沪常高速を使う方が多いです。

でもこの日はあちこちで渋滞が発生。。

ナビは蘇錫高速も使わずに312国道を通るように指示するもこちらも渋滞でした。

沪常高速に乗ったら、今度は片側が補修工事で対面通行になっていました。

 

 

蘇州から宜興の間の高速道路には3カ所サービスエリアがあります。

武進太湖サービスエリアは、沪常高速にある新しいサービスエリアです。

 

 

カフェテリア形式の食堂や、軽食や麺の店など、一通りの店は揃っています。

日本人好みの店はありませんが、トイレも綺麗ですしガソリンスタンドも混んでおらず、

使い勝手の良いサービスエリアです。

 

 

沪宜高速に入ると、宜興までの間には宜興サービスエリアがあります。

ここは、昔ながらの古いサービスエリアのままで、お世辞にも綺麗とは言えません。

どうしてもトイレに行きたい場合以外に利用することはないです。

 

 

渋滞がなければ高速に乗っている時間は1時間半ほどで宜興のインターに着きます。

今回は2時間以上かかりました。。

 

 

高速を降りると、街路樹の多い田舎道が続きます。

中国の郊外では木々の中を通る感じになる道が多いので、運転していても気持ちが良いです。

 

 

今回は、久しぶり(6年ぶり?)に鍾乳洞の張公洞と、まだ行ったことがなかった玉女潭に行きました。

張公洞と玉女潭はまた後で記事を書くとして、先に帰りの様子を。

 

 

沪常高速は片側通行になっていたので、帰りは少し遠回りの京沪高速を利用しました。

こちらのルートも無錫でほぼ必ず渋滞するのですが、案の定しっかり巻き込まれました。

 

 

無錫にある梅村サービスエリアは、蘇州・上海方向への渋滞がちょうど解消されるぐらい位置にあります。

こちらは改修されて、今はとても綺麗で使いやすいサービスエリアになっています。

 

 

トイレも綺麗ですし、飲食店の種類も多くバーガーキングもあります。

無錫らしく、今の季節はお土産用の桃をたくさん売っています。

 

 

最近、中国ではコーヒーの需要がとても増えています。

ここには、広州発祥のチェーン店、猫尿珈琲がありました。

 

 

小さな男の子が店番をしていた、浮雲面包というパン屋さん。

きっと隣の浮雲茶というドリンクスタンドに親がいて、子供もお手伝いしているのでしょう。

 

 

割引販売していたので試しに買ってみることに。

結構普通のパンで、安いのになかなかいけます。

まだまだ中国では高級店以外に普通のパンを見つけるのは難しいのです。

 

 

こちらは、つくね風の豚ミンチ(たぶん)を挟んで焼いたパン。

中華香辛料は使っていない感じで、見た目以上にボリュームがあります。

このパンは気に入りました。次に立ち寄る時までお店が続いていればいいのですが。

 

 

江蘇省内では新しくできたサービスエリアはもちろん、

古いサービスエリアも改修されて綺麗になっているところが増えました。

蘇州からだと無錫や宜興とは反対方向(上海方面)の陽澄湖サービスエリアなどは、

ちょっとした観光地のようになっています。

過去記事

蘇州 新人気スポット 陽澄湖サービスエリア

 

以前は、車で遠出する時には食料をたくさん買い込んで出かけていましたが、

今は、サービスエリアに寄ることもドライブの楽しみのひとつになっています。

 

 

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