中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 太陽山(樹山)の翡翠湖

2021-04-29 00:04:29 | <蘇州>生活

中国で本物の有名な翡翠湖と言えば青海省にある塩湖ですが、

最近、動画投稿サイトなどで紹介されて話題になっていたのが蘇州の太陽山翡翠湖。

 

 

百度地図で太陽山翡翠湖を検索しても場所は出てきません。

実は、この名前は勝手に付けただけで本当は名もなき池レベルの湖なのです。

 

 

ここは太陽山の西側で元々鉱山がありました。

現在は廃坑になって朽ち果てた鉱山の施設や建物が残っています。

 

 

有軌電車2号線の樹山駅から2kmぐらいの場所です。

露天掘りの鉱山跡地に雨水などが溜まってできた湖の水は驚くほど透明です。

 

 

採掘されていた何らかの物質の影響だと思われますが、

太陽の光が当たると湖面の色は翡翠色(エメラルドグリーン)になります。

確か日本でもこのような鉱山跡地にエメラルドグリーンの湖があったかと思います。

 

 

太陽山の翡翠湖は、観光地ではなく周りはお茶畑や鉱山跡地になっているので、

湖に近づくのはちょっと大変です。

太陽山森林公園側からでも来れるような気はしますが結構歩くことになりそうな感じです。

 

 

高徳地図だと目的地を太陽山翡翠湖に設定するとルートを引いてくれますが、

案内通りの道を進もうとしても保安員や柵に阻まれて通ることはできません。

 

 

最後は茶畑の中を通って柵の内側の道へ潜り込むという方法で湖へ向かいます。

休日だと翡翠湖を目指す人や戻ってくる人がいるので、

戻ってくる人に行き方を聞いてみるのが無難です。

 

 

茶畑では農家の方々が大勢でお手入れ中。

この先進んでもたどり着けるか分からない状況で、

諦めてもう帰ろうかなぁという思いもよぎります。。

 

 

畑の中や道なき道を進んでようやく柵の内側の道へ出ます。

おそらく大勢の人が来るようになる前なら、きっと畑の中の道でも自由に通れたはずだと思います。

今はどこも門を閉めて通ることができないようにしています。

 

 

本当に翡翠のような湖があるの?と半信半疑で行ってみましたが確かに澄んだ水でした。

でも農地にも入り込むし、産廃や残土が積まれた山のような所も通るしと、

何らかのトラブルがあってもおかしくないので是非行ってみてとは言い難いですが。。

子供の頃、行っては叱られていた”探検”を思い出しました。

 

 

湖の向こう側にも人の姿が見えました。

試しに百度地図で有軌電車2号線の樹山駅から湖の反対側を目的地に設定すると、

別のルートがが出てきました。

もしかするとこちらのルートだと道なき道を進まなくても行けるのかもしれません。

道があるのに案内が大きく迂回しているのは門があるから(門だけは現地確認済み)です。

 

 

農家の人に5元渡せば門を開けてくれるという話も聞きました。

でも森林消防という車に乗ったそれを阻止するための人も配置されています。

農家風の人がお金を要求する訳でもなく、通っていいよと門を開けてくれたので、

中に入ろうとすると、この見張りの人に入らないでと言われました。

ただし太陽山翡翠湖に行くこと自体を禁止している訳ではないようです。

穏やかな物言いで、目を見ると何かを察しろと言われているようにも感じました。

門が開いていて自由に通行できるタイミングもあるようで、農道を歩いてくる人も見かけたので、

楽に行けるか探検になるかは運次第といったところでしょうか。

 

 

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成都 寛窄巷子

2021-04-22 00:04:22 | <四川省>

寛窄巷子は寛巷子、窄巷子、井巷子という3つの路地がある商業、観光エリアです。

古くからある路地には300年前の建物が現存しています。

 

 

清代に、北方から派遣され駐屯していた兵士たちによって造られた街には、

中国北方によく見られる四合院という造りの家屋が多くあります。

 

 

確かに四合院と言えばまず思い浮かぶのは北京。

中庭を囲んで東西南北に4つの建物を配置する中国伝統的家屋建築のひとつです。

 

 

寛巷子には最も多くの四合院建築が残されており、

これらの古い建物をリノベーションしたレストランや茶館などが数多くあります。

 

 

石やレンガ造りの壁や建物が続くちょっとお洒落な商業街という感じの場所で、

古い建物を模倣して造った錦里とはまた雰囲気が違います。

 

 

錦里の過去記事はこちら

成都 錦里古街

 

 

寛窄巷子も錦里も夜に遊びに行ったのですが、夜の寛窄巷子の灯りは少しほんのりした感じ。

上海で例えると、新天地≒寛窄巷子、豫園≒錦里と言った感じでしょうか。

夜遅くまで人通りも多く賑わっています。

 

 

巷子の意味は日本語の路地や横丁のことです。

たぶん昼間に来るとまた違った感じで楽しめると思います。

また寛窄巷子は成都の歴史文化保護地区にも指定されています。

 

 

「寛」は広い、「窄」は狭いという字の意味の通り、窄巷子は寛巷子と比べると道幅が狭くなります。

どちらかというと窄巷子の方が小吃や喫茶店、洋食屋さんが多い感じがします。

小さな屋台なども出ています。

 

 

今や観光地には必ずあるスターバックスもしっかり四合院風で。

中庭やテラスでもコーヒーを楽しめます。

最近、古鎮などでは古い町並みに合わせたケンタッキーやスターバックスをよく見かけます。

 

 

さすが成都、ここにもやっぱり耳かき屋さん。

プロなので何の心配もないのでしょうけど、耳かきを人に頼むのはちょっと怖くて。。

でも気持ち良さそうなお客さんの顔を見ていると一度挑戦してみようかという気になります。

 

 

寛巷子、窄巷子、井巷子は3本の道が並行しています。

端ある3本の道を縦につなぐ通りには、お土産物屋さんなどが並んでいて、

小物や土産物ならこちらの方が安く買えると思います。

 

 

寛窄巷子の中で寛巷子、窄巷子が昔からある古い通りで井巷子は新しい通りです。

地下鉄4号線の寛窄巷子駅が最も最寄り駅になりますが、

成都市中心部の天府広場からでも歩いて行ける距離の場所にあります。

便利な場所にあるので、旅行に来たついでにちょっと覗いてみるのもよいかと思います。

 

 

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成都 黄龍渓古鎮

2021-04-15 00:04:15 | <四川省>

黄龍渓古鎮は四川省の十大古鎮の一つです。

成都市の郊外、双流県の府河と鹿渓河が合流する場所にあります。

 

 

古くから交通や水運の要衝として発展した街で1700年の歴史があります。

三国時代には諸葛孔明がこの地で軍を駐屯させたこともあるそうです。

 

 

昔々、日本でも流行った香港映画、霊幻道士(キョンシーの出てくる映画)の撮影ロケ地としても有名です。

これ以外にも数多くの映画やドラマの撮影地になっています。

 

 

実は黄龍渓古鎮、観光景区としての面積は広いのですが、

そのほとんどが古い町並みを模倣して近年造られたものです。

あまりにも観光地化されすぎではと賛否両論のある古鎮でもあります。

 

 

成都市内の南、双流空港近辺から行くならS18Kのバスがお薦めです。

2階建ての観光バスみたいな公共バスで停留所の数も少ないですし、終点が黄龍渓なので安心。

地下鉄5号線の回龍駅で乗り換えて乗車なら、黄龍渓まで2駅で着きます。

 

 

バスの終点、双流黄龍渓客運中心駅から500mぐらい歩いた場所が入り口です。

古鎮景区の入園は無料ですが、私が行った時にはWechatなどからの予約が必要でした。

予約と言っても事前ではなく、その場で名前と身分証番号を入力すれば大丈夫。。のハズ。

でも案の定、やっぱり外国人パスポート番号は登録できないです。

保安員に言うと、用紙に記入でOKとのことでしたが用紙すら見当たらず、そのままスルーで入園となりました。

 

 

入り口から街の中を流れる小川や、噴水、滝などはすべて観光用に新しく造ったものですが、

古い町並みのテーマ―パークに遊びに来たと思って楽しめばよいかと。

 

 

成都と言えば耳掃除?

露店の耳掃除屋さんや耳掃除の客引きのおばあさんがいっぱい。

2本の金属の棒を叩いてお客を呼んでいるおばあさんは耳掃除の客引きです。

 

 

本物の古鎮は川の橋を渡った先にあります。

鎮江寺、潮音寺、古龍寺などの古いお寺も残っています。

何も知らずに行くとニセモノ古鎮だけ見て帰ってしまいそうです。

 

 

正街や復興街と上河街、下河街などには明清代の建物が現存しています。

本物のある場所の方が観光客も少なくてゆっくり散策できます。

 

 

府河沿いには茶店や食事の店がずらっと並んでいます。

また、川から古鎮を眺めることができる遊覧船もあります。

 

 

昨年、中国では記録的な大雨にみまわれた地域がいくつかあり、

黄龍渓古鎮も洪水で水没した場所があります。

 

 

特に水害の跡は残っていないように見えました。

川沿いの飲食店は呼び込みのおばさん達で賑やかです。

 

 

古鎮の中には消防署もあります。

路地でも走れるような小さなかわいい車が停まっています。

消防署の裏手にはちゃんと大きな消防車も並んでいました。

 

 

古鎮よりも観光用として模造された建物や街の方が大きいという、

ちょっと中国的というか、何というか。。

でも古く見せるように造った街並みもそれはそれで十分綺麗ですし、

写真を撮ったりして遊べる場所はたくさんあります。

 

 

黄龍渓古鎮の評価は人それぞれ。

何も知らずに行くと肝心の古い街をあまり見ていなかった。。

というように後でがっかりするかもしれませんが、

そう深く考えずに新しいもの古いものそれぞれ楽しめばよいのではと思います。

 

 

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長春 長春の春 般若寺 伊通河の遊歩道など

2021-04-08 00:04:08 | <長春>生活

今年は長春でも暖かくなるのが早いです。

人民広場の周辺や市内を流れる伊通河の遊歩道を少しお散歩してみました。

 

 

暖かくなるのが早いと言っても蘇州や上海では桜が満開になっている頃、

長春にはまだまだ緑はありません。

 

 

それでも3月末で日中の気温が15度以上になる日もあり、

ちょっとお散歩でもしてみるか、という気になります。

 

 

とは言え、3月から4月にかけての長春は、1年で最も美しくない季節。。

風がきつい、黄砂が飛んで来て目も痛い(コンタクトしていると特につらい)、

溶けた雪で道が汚い、超乾燥、などなど。

 

 

般若寺は人民広場の近くにある、長春では最も大きい仏教寺院です。

中華民国時代の1922年に建立されました。

春節などお寺の行事がある時には賑わいますが、普段ならそう人は多くありません。

 

 

天気が良い日の伊通河では、遊歩道を歩いている人もそれなりに見かけます。

この日は天気もあまり良くなかったので人影もまばらでしたが、

冬の間の運動不足解消でしょうか、欧米系の外人さんが自転車で疾走していたり。

 

 

冬になると全面結氷してスケートもできる伊通河なので。

暖かい今年の3月末でもまだ少し氷が残っていました。

 

 

伊通河は第二松花江水系で飲馬河の支流になります。

伊通満族自治県から長春市内を通り飲馬河に合流した後に松花江にそそぐ全長343kmの川です。

 

 

清代には、この川を大型の帆船が行き交っていたそうですが、

川への土砂の流入や鉄道などの輸送手段の発達に伴い水運は廃れていきました。

 

 

1950年代後半、上流や中流域に飲料水や灌漑用のダムが造られたり、

地下のパイプを通して水を流すなどで、再び上流から水が流されるまで、

長春市内の伊通河は10年余り渇水状態となっていたらしいです。

 

 

しかもその頃は川に生活排水や工業排水が流され深刻な水質汚濁状態でした。

水質改善の取り組みは1986年頃から始まっているそうですが、

残念ながら現在でもまだ全ての問題を解決するまでには至っていません。

 

 

2016年から始まった、治水や水質改善、緑化工事によって、

現在の緑道や遊歩道が整備されています。

まだ造成中の緑地も見えますのでしばらくは整備は続くのだと思います。

 

 

余談ですが、長春では”酸奶麻花”が流行っているのでしょうか??

酸奶はヨーグルトの意味、麻花は生地を縄状にねじって油で揚げたお菓子です。

しばらく繁華街に出かけることもなかったので気付きませんでしたが、

麻花の小さなお店が増えていて、どこのどの店でも行列になっています。

 

 

長春の新緑は5月以降、それまでは多少気温が上がってもまだ春らしくありません。

黄砂が落ち着くときれいな青空が戻ってきます。

長春の四季(体感)は、5~6月が春、6~8月が夏、8~9月が秋、10月~4月が冬で、

春と秋はほとんどありません。

家の中が最も寒いのは暖房が始まる前の10月と暖房が終わった後の4月です。

 

 

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蘇州 蘇州の春 上方山森林公園 石湖など

2021-04-01 00:04:01 | <蘇州>生活

気が付けばもう4月、日本だと新年度の始まりですね。

蘇州もすっかり春らしくなりました。

 

 

今年の蘇州は日本と同様に桜の開花は早かったです。

先月は春らしさを探しに蘇州市内や近郊の公園などを散策しに行ってきました。

 

 

中国にいると3月の年度末、4月の新年度という習慣とは無縁なので、

特別にどうこうという感覚はもうすっかりなくなっています。。

 

 

市街地でも早咲きの桜は3月中旬までにすっかり満開になりました。

桐泾公園でも3月初めにはもうほぼ満開でした。

 

 

中旬に訪れた同里国家湿地公園では桜はまだ咲き始めで、菜の花が満開。

 

 

同里国家湿地公園の桜は、木が小さいのでどこまで綺麗になるか分かりませんが、

満開の時にはもう少し楽しめるかと思います。

 

 

蘇州近郊で桜と言えば無錫の鼋頭渚が有名ですが、人が多すぎて。。

桜の木(ソメイヨシノ?)が成長して少し大きくなった上方山森林公園に行ってきました。

 

 

毎年、桜の季節の休日は車が大渋滞するので人の少ない平日に。

それでも若い人やお年寄りなど結構な人出です。

 

 

日本と違って今のところコロナも落ち着いていますので、

お弁当を広げて花見も問題ありません。

(上方山国家森林公園の入園には、健康コード、マスクが必要です)

 

 

中国でも当然、飲酒運転はできませんのでおにぎりとお茶をもってお花見です。

ちなみに中国では桜の下で弁当を広げるとか、花見酒という習慣はありません。

 

 

上方山では桜以外にもカイドウや菜の花などの春の花が一緒に楽しめます。

おばちゃん、おばあちゃん達は花の前でポーズ、おじいちゃんはスマホで花を接写です。

 

 

上方山森林公園は有料ですが、無料の石湖側の公園でも桜がまとまって咲いています。

また、石湖の湖岸も無料で散策できます。

 

 

近年、きれいに整備し直された石湖は道も整っていて、

春先に散歩するととても気持ちの良い場所です。

 

 

蘇州でお手軽に桜を見に行くなら、花見以外も楽しめる上方山がお薦めです。

当然のことながら、可能であれば桜の季節は平日に。

ソメイヨシノはもう終わりですが、八重桜はまだ大丈夫だと思います。

八重桜なら光福鎮の銅観音寺あたりが綺麗です。

 

 

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