青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

なつかしい 旭屋書店・曽根崎本店

2020-11-07 | 昭和・懐かしい大阪の風景

本を探しに行く時、どこに行きますか?大阪の話ですが、僕は今は丸善ジュンク堂。紀伊国屋書店は、在庫が少なく、しかも漫画や雑誌の売り場を増やしたことで、もう随分前から専門性を失いました。誰もが買い求めるような書籍なら、紀伊国屋でも困りませんが、ちょっとした専門書を買うには、丸善ジュンク堂の方が遥かに適しています。

でも、僕が最高に好きだったのは、「旭屋書店・曽根崎本店」でした。高校時代には紀伊国屋には見向きもせず(笑)旭屋党でした。閉店間際にはスポーツコーナーを規模縮小で1階の奥に追い込まれ、かなり残念な思いをしました。(笑)

狭いエスカレーターで上に上る、7フロアの書店!下りは階段。その階段には年末になると、いろんなカレンダーが展示されていました。上にはコーヒーのコーナーもあり、友人は買った本を、そこで読むのが好きだったと言います。

そんな大好きな旭屋でしたが、ビル老朽化のため2011年12月31日を持って閉店。ただし、ビル建替え後の2015年に再出店という話でした。ところが、待てど暮らせど旭屋は帰って来なかった!新ビルの家賃の高さがネックになり、出店しなかったのです。

ネットで書籍を探せば、クリック1つで自宅まで配送されます。アマゾン・マーケットプレイスやネットオークションで、絶版も見つけることが出来ます。しかし、それはお目当ての本があってこそ。どんな本があるのか分からない。同じような本の内容を比べたいという時は、書店で現物を見るのが1番。しかも値段の高い専門書となれば尚更です。

書店、レコード店、楽器店、文具店・・・いろんな文化的なお店がどんどん減って行きます。どこの駅にでも嫌と言うほどあるのは、今や携帯ショップとドラッグストアにパチンコ屋、百均。

そこに何とも言葉にできない危機感を覚えるのは、歳を重ねた証拠に他ならないのかも知れません💦