青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

リバティ・バランスを射った男 ~遂にブルーレイ吹替え発売!

2020-11-26 | 青春・名画劇場

これまで映画評論家を気取り、子供の頃から多くの映画を観て来ました。学生時代には試写会だけで、年間100本は見て、劇場(名画座含む)でもTVでも観まくり、映画監督になりたいと思っていました。人生で何本見たかは、答えられないほど沢山。今までに見た映画のベスト1は?と質問されても、答えに困ります。その時々にいろんな作品が僕に、影響を与えてくれました。でも10本と言われたら、この映画はその1本に選びます。



この「リバティ・バランスを射った男」。原題「The Man Who Shot Liberty Valance」・・・いきなり関係代名詞です。(笑)西部劇ですが、最近の恋愛&アクション映画と比べても遜色なし!そもそも昔の映画の男は女性に対して紳士です。しかも西部には女性が少なかったので、実際大切にされたのです。

監督は「西部劇の神様」ジョン・フォード。主演のジョン・ウェインとジェームス・スチュアートは、2人の全盛期の競演!因みにウェインの遺作「ラスト・シューティスト」でも二人は共演しています。監督、脚本、俳優、全てが揃った名作です。

物語はここに書けるほど陳腐なものではありません。敢えて言うと・・。理想や教養はあっても暴力には対処できない、東部からやって来た若き弁護士スチュアート。正義感とそれを貫く力を持っている旧時代的ヒーローの西部の男ウェイン。どちらも正義なのだが、前者は言論や社会意識の高まりで新時代を求める男。後者は理不尽な暴力は力で排除するという、強さを尊重する男。理想家と現実家。この新旧の対比が明瞭で、そこにリバティ・バランスという悪漢が価値観を試す者,揺るがす者,挑戦する者として登場する。そして2人の男の友情と、1人の女性を巡る恋の三角関係、時代の流れまでもが描かれている作品です。

ジョン・ウェイン作品、ブルーレイも少なければ吹替えもほとんど出ません。しかし、この超名作がブルーレイ・小林昭二の吹替え版で遂に遂に感涙の発売です!僕はもう予約しました。

アマゾン・プライムビデオの吹替え版は、僕らが馴染んだ小林昭二さんや納谷悟朗さんのものではありません。ご注意を。