ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

世界との距離が見えた気がする

2010-06-30 18:25:21 | Weblog
パラグアイ戦、惜しかったですね。守りに守ってPKまで持ち込んだんですが、最後の最後に、幸運の女神がパラグアイに微笑んでしまいました。

それにしても、ゴールが遠かった。パラグアイの堅守に阻まれて、シュートの機会が少なかった上に、少ないチャンスを得点に結びつける決定力がなかった。

決勝トーナメントで勝つためには、強靭なディフェンスに加えて、様々な攻撃パターンを駆使できる多彩なオフェンスが必要不可欠ということなんでしょう。やはり、ブラジル、ドイツ、アルゼンチン、スペインといった強豪国並みの攻撃力と日本の攻撃力の間には、大きな距離があることがはっきりしました。

しかし、これこそ今回のワールドカップでの一番の収穫じゃないでしょうか。

ベスト4への道のりはとても遠いけど、今まで、漠然と果てしなく遠いと思っていたのが、今大会を通して、その距離が数十キロとか数百キロとか、具体的な数字として見えてきた。

今まで、とてつもなく強いと思っていた相手が、具体的にどのくらい強いのか、相手が持っていて、自分に欠けているものは何か、身をもって知ることが出来た。

これは、間違いなく大きな進歩でしょう。

相手の実力を知り、自分の実力を知って、初めて具体的な攻略法も見えてくる。漠然としか分からない相手とは、戦いようがない。

2010年のワールドカップは、日本を、世界トップレベルへのスタートラインに立たせてくれた大会かもしれません。

そのラインから、良いスタートが切れるかどうかは、主将の長谷部選手がコメントしたように、Jリーグの今後の盛り上がりに掛かっているのでしょう。

選手の皆さん、お疲れ様でした。

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パラグアイ戦は、実力伯仲で延長突入か?

2010-06-29 18:39:41 | Weblog
ワールドカップは、日本がカメルーンを破って以降、俄然盛り上がってますね。私も普段はスポーツ観戦といえばプロ野球専門で、サッカーは全然見ないんですが、最近は、夜中まで起きて、スペインだ、アルゼンチンだ、世紀の誤審だと、テレビに釘付けになってます。

ところで、決勝トーナメント一回戦八試合のうち、六試合まで終わりましたが、その勝敗とグループリーグの成績を眺めていて、ちょっとした相関があるのに気付きました。サッカー自体は詳しくないんですが、単純なデータ解析で、パラグアイ戦とスペイン対ポルトガルの行方を予想してみます。

その相関ですが、まず、グループリーグでの得失点差が勝敗に大きくリンクしているようです。一回戦六試合のうち五試合については、「勝ったチームの得失点差は、負けたチームのそれを2ポイント以上上回って」いました。

例えば、ウルグアイは韓国を2 – 1で破りましたが、グループリーグでの得失点差は、ウルグアイが+4に対して、韓国は-1でした。また、屈指の好カードと言われた、ドイツ対イングランドも、得失点差はドイツの+4に対して、イングランドは+1で3ポイントの開きがありました。

一方、得失点差の差が1ポイント以下だった一試合はアメリカ対ガーナで、得失点差がアメリカ+1、ガーナ0とアメリカが優っていたにも関わらず、ガーナが勝利を収めました。ただ、この試合は延長戦までもつれた展開で、得失点差の差が1ポイント程度なら、実力伯仲で簡単に勝敗が決まらないのかもしれません。

次に、アメリカとガーナに関して、グループリーグでの失点を比べてみると、アメリカ3に対してガーナ2で、ガーナが1ポイントだけ勝っている。そこで、他の試合も調べてみると、「失点がより多いチームが、失点のより少ないチームに勝った試合はない」ことが判明しました。

従って、「2ポイント以上の得失点差の差」と「1ポイント以上の失点の差」があれば、勝利は堅いというのが、この六試合の結果から導かれる傾向ということになります。

さて、肝心の日本対パラグアイですが、グループリーグの得失点差は、なんと日本が+2でパラグアイも+2!おまけに、ワールドカップでのこれまでの実績も、パラグアイは過去4大会連続出場で最高順位がベスト16。日本とまったく同じです。

従って、アメリカ・ガーナ戦を上回るような緊迫した接戦になる可能性があります。ただ、失点については、日本2、パラグアイ1で、あまり触れたくない数字になってます。しかし、今大会の日本は、低い下馬評を吹き飛ばす「ミラクル」な快進撃を続けているので、何とかなるでしょう。

「ミラクル」とか言い出すと、データを解析すること自体が無意味ですが(笑)。

最後に、注目のスペイン対ポルトガルはどうでしょう。得失点差は、スペイン+2ポルトガル+7、失点はスペイン2ポルトガル0です。うーーん、ポルトガルの圧勝・・・・ってことになりますね、はい。

ポルトガルの得失点差+7というのは、対北朝鮮戦での7得点から来ています。あの試合では、3点目を取られた後、北朝鮮チームが一種の「茫然自失」状態に入ってしまったので、参考にならないという考え方もあります。しかし、4点目以降を無視しても、得失点差は+3で、スペインとほぼ互角です。

もちろん、ポルトガルは、対ブラジル戦、対コートジボワール戦で1点も取っていないわけで、得点力に疑問符が付きますが、逆に、ブラジル、コートジボアールに1点も取られていないわけで、優れたディフェンスとも言えます。

スペインは、グループリーグ最終のチリ戦で、本来の調子を取り戻したそうですが、さあ、どうなるんでしょう?

この予想は、決勝トーナメント一回戦の、たった六試合だけから見たもので、データ解析というよりは、ちょっとした数字遊びです。ドイツのタコの予想と大差ありません(笑)。パラグアイ戦が始まるまでの、ビールのおつまみにでもなればと、書いてみました。

では、ニッポン頑張れ!

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