ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂19枚目10月11日発売は映画優先の「背水の陣」、「ひと夏の長さより」が示した未来の答え [29Aug17]

2017-08-29 01:00:00 | 芸能

乃木坂19枚目シングルを、映画『あさひなぐ』の主題歌「いつかできるから今日できる」を表題にして、10月11日(水)に発売するという情報は、本当でしたね。

日曜日のお昼、ポートメッセなごやの全国握手会ミニライブで、サプライズ発表があったと、複数のネットソースが報じ始めたため、今後、考えられる日程を、急遽ツイートしたものの、そんなに早くリリースする?と若干疑念があって、万一誤報だったら困るなと、ちらちら乃木坂公式サイトをチェックしていました。

すると、ほどなく次シングルの発売を伝える記事が載り、同じ情報を確認して、「そんなに早く出すんだ!」と、あらためて驚きました(笑)。


とりあえず、 19枚目「いつかできるから今日できる」の10月11日(水)発売が、いかに異例なスケジュールか、過去のシングルと比べてみましょう。

(表1) 乃木坂歴代シングルにおける、選抜活動期間とCDリリース間隔

凡例
シングル番号 : 選抜活動期間 [選抜発表日] CDリリース間隔 [CD発売日] タイトル

#「選抜活動期間」は、そのシングルの選抜発表日から次シングルの選抜発表日までの期間
#「CDリリース間隔」は、そのシングルのCD発売日から次シングルのCD発売日までの期間
# 選抜発表日は、ライブや握手会における先行発表があった場合でも、すべて『乃木坂って、どこ?』又は『乃木坂工事中』で放送された日曜の日付を採用している

01枚目 : 10週 [2012/01/08(日)] 10週 [02/22(水)] ぐるぐるカーテン
02枚目 : 13週 [2012/03/18(日)] 16週 [05/02(水)] おいでシャンプー
03枚目 : 16週 [2012/06/17(日)] 17週 [08/22(水)] 走れ!Bicycle
04枚目 : 13週 [2012/10/07(日)] 12週 [12/19(水)] 制服のマネキン
05枚目 : 15週 [2013/01/06(日)] 16週 [03/13(水)] 君の名は希望
06枚目 : 24週 [2013/04/21(日)] 21週 [07/03(水)] ガールズルール
07枚目 : 16週 [2013/10/06(日)] 18週 [11/27(水)] バレッタ
08枚目 : 15週 [2014/01/26(日)] 14週 [04/02(水)] 気づいたら片想い
09枚目 : 12週 [2014/05/11(日)] 13週 [07/09(水)] 夏のFree&Easy
10枚目 : 24週 [2014/08/03(日)] 23週 [10/08(水)] 何度目の青空か?
11枚目 : 16週 [2015/01/18(日)] 18週 [03/18(水)] 命は美しい
12枚目 : 16週 [2015/05/10(日)] 14週 [07/22(水)] 太陽ノック
13枚目 : 22週 [2015/08/30(日)] 21週 [10/28(水)] 今、話したい誰かがいる
14枚目 : 18週 [2016/01/31(日)] 18週 [03/23(水)] ハルジオンが咲く頃
15枚目 : 19週 [2016/06/05(日)] 15週 [07/27(水)] 裸足でSummer
16枚目 : 15週 [2016/10/16(日)] 19週 [11/09(水)] サヨナラの意味
17枚目 : 23週 [2017/01/29(日)] 20週 [03/22(水)] インフルエンサー
18枚目 : ??週 [2017/07/09(日)] 09週 [08/09(水)] 逃げ水


乃木坂シングルの場合、冠番組における選抜発表は、その選抜が活動を開始する合図のようなもので、それ以降、MV制作やレコーディングなどが本格化することが多い。

従って、そこから次シングルの選抜発表までを、「活動期間」と捉えることが出来ます。

上表が示すように、過去もっとも短かった活動期間は、1st「ぐるぐるカーテン」選抜の10週です。


デビュー当時は、複数の音楽番組に次々出演するような、分厚い新曲キャンペーンはなく、短いと言っても、それほど慌ただしい感じはなかったかもしれない。

しかし、近年は、テレビ朝日『MUSIC STATION』を筆頭に、さまざまな番組やイベントへ出演し、表題曲のみならず、タイアップの関係から、カップリング曲を披露することも少なくない。

こういった状況を反映して、2015年以降は、15週以上の活動期間が続いています。


19th選抜のメンバー発表が、いつ行われるのか、まだ告知されていませんが、表題曲「いつかできるから今日できる」は、映画『あさひなぐ』の中で流れる主題歌なので、全国ロードショーが始まる9月22日(金)までに放送される可能性が濃厚です。

乃木坂の主演映画が封切られ、乃木坂の新曲が流れているのに、主人公の西野七瀬を含め、どのメンバーが歌っているか未公表なんて(笑)、さすがにあり得ないでしょう。

従って、9月3日(日)、10日(日)、17日(日)の『乃木坂工事中』が、19th選抜発表の有力候補になりますが、次週予告から、3日ではないようなので、10日と17日に絞り込める。


この二つの候補日を使って、18th選抜の活動期間を計算すると、以下のようになります。

(表2) 18th選抜の活動期間シミュレーション

凡例
シングル番号 : 選抜活動期間 [18th選抜発表日〜19th選抜発表候補日] CDリリース間隔 [CD発売日] タイトル

18枚目 : 09週 [2017/07/09(日)〜09/10(日)] 09週 [08/09(水)] 逃げ水
18枚目 : 10週 [2017/07/09(日)〜09/17(日)] 09週 [08/09(水)] 逃げ水
18枚目 : 11週 [2017/07/09(日)〜09/24(日)] 09週 [08/09(水)] 逃げ水


念のため、9月24日(日)も入れておきましたが、余程の事情がない限り、映画公開後の19th選抜発表はないと思います。

ということで、18th選抜の活動期間は9週か10週になる。

そして、歴代シングルの最短が1st選抜の10週なので、最短記録更新か、最短タイを叩き出す公算が大きい。

シングルとなると、多数のユニットを組み、7曲以上をレコーディングした上に、MVを5本以上制作し、それらを引っさげて、多数の番組とイベントに出演する、最近の乃木坂において、18th選抜の活動期間が、デビュー選抜と同じか、かえって短くなるかもしれないのは、かなり強烈な話だと思います(笑)。


ところで、(表1)を眺めると、これまでの選抜で、活動期間が20週を越えているのは、「ガールズルール」と「何度目の青空か?」の24週、「インフルエンサー」の23週、「今、話したい誰かがいる」の22週で、白石麻衣が表題曲センターを務めたシングルが、すべて入っています。

ここぞというシングルでは、運営がまいやんにセンターを託しているということでしょうか。

個人的には、橋本奈々未が「卒業」センターだった「サヨナラの意味」選抜が、ものすごく長かった気がしたのですが、計算してみると、15週と、むしろ相当に短い方で、意外でした。

FNS歌謡祭、Mステスーパーライブ、紅白歌合戦など、大舞台が続くのに、ななみんは腰の具合が良くなかったようで、選抜期間中、今回は大丈夫か?次は大丈夫か?と、ずっとその心配をしていたため、長く感じたのかもしれません(笑)。


このように、18th選抜が超短期で終わるのは、ほぼ確定的です。

しかし、19枚目の10月11日(水)発売が衝撃的なのは、新シングルの個別握手会応募が、前シングルの応募と、前例のないレベルで、がっつり重なってしまうことです。

(表3) 個別握手会応募の18枚目から19枚目への移行シミュレーション

凡例
18枚目と19枚目の個別握手会応募 [受付期間] →(オリコン初動へ算入可能な応募分の最大次数)→ CD発売[19枚目発売の日付]

18th09次 : 19th01次[08/31(木)01(金)] →(06次)→ CD発売[10/11(水)]
18th10次 : 19th01次[09/07(木)08(金)] →(05次)→ CD発売[10/11(水)]
18th11次 : 19th01次[09/14(木)15(金)] →(04次)→ CD発売[10/11(水)]


ここでも念のため、初動に流し込む応募の最大次数を、4次までシミュレーションしていますが、まあ、6次一択でしょう(笑)。

であれば、18枚目、前シングルの9次受付に重ねる形になる。

いやいや、今までの経験で言えば、もっとも早くて、14次といった感じで、これほど小さい次数での移行は、記憶にありません。


確かに、18枚目個別握手会の7次応募終了時点において、総部数930部中、838部完売で、販売率は、部数ベースで90.1%、枚数ベースでは推定99.3%に達しています。

ほとんど売り切ったと捉えて差し支えない、そんな状況です。

しかし、非完売部が少しでも残っていれば、しつこく応募を続けるのが、乃木坂運営のこれまでの姿勢で、次シングルの応募を始めるタイミングも、かなり遅め遅めに設定してきた印象がある。


前作の9次受付に、次作の1次応募を被せるのは、従来のやり方から考えて、びっくりするような「方針転換」と言うべきで、19枚目「いつかできるから今日できる」と映画『あさひなぐ』の成功に対する、乃木坂運営の並々ならぬ執念を感じます。

実際、映画の宣伝を兼ねた、新曲キャンペーンを行うのであれば、9月22日(金)全国ロードショー、10月11日(水)主題歌シングル発売は、理想的なスケジュールです。

表題曲MVの公開は、CD発売の3週間前あたりなので、ちょうど映画の公開スタートと時期が重なる。

さらに、映画公開後の4〜5週間で、19枚目表題曲、つまり主題歌を、音楽番組で次々と披露する日程になり、高い宣伝効果を期待できます。

こういった日程的アドバンテージを考えると、18枚目のCDセールスや楽曲セールスに、マイナスの影響があったとしても、映画公開に照準を合わせて、新曲をリリースする方がお得であると判断したように思えます。


19枚目「いつかできるから今日できる」のプロモーションが最優先課題になったのは、映画『あさひなぐ』だけでなく、18枚目「逃げ水」のセールスが、伸び悩んでいることも関係しているかもしれない。

(表4) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂直近4シングル表題曲の配信初期4Wまでの順位帯分布週単位変遷

凡例
対象週の番号
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 対象週の日付期間

#「対象週の番号」は、配信開始日から最初の日曜までを「1W」、次の月曜から日曜までの1週間を「2W」、次の月曜から日曜までの1週間を「3W」と数えたもの
# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 各表題曲は、逃げ水インフルエンサーサヨナラの意味裸足でSummerと、色分けで示している

01W
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 2017/08/02(水)06(日)
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 2017/03/15(水)19(日)
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 2016/11/02(水)06(日)
4-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 2016/07/20(水)24(日)
02W
3-2-2-0-0 / 0-0-0 [0] : 08/07(月)13(日)
4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 03/20(月)26(日)
2-5-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 11/07(月)13(日)
1-6-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 07/25(月)31(日)
03W
0-0-3-4-0 / 0-0-0 [0] : 08/14(月)20(日)
0-3-4-0-0 / 0-0-0 [0] : 03/27(月)02(日)
0-2-5-0-0 / 0-0-0 [0] : 11/14(月)20(日)
0-2-5-0-0 / 0-0-0 [0] : 08/01(月)07(日)
04W
0-0-1-1-2 / 3-0-0 [0] : 08/21(月)27(日)
0-0-6-1-0 / 0-0-0 [0] : 04/03(月)09(日)
0-0-0-1-2 / 4-0-0 [0] : 11/21(月)27(日)
0-0-0-4-3 / 0-0-0 [0] : 08/08(月)14(日)


「逃げ水」は、配信2W以降の順位下落が速く、踏み止まる粘りに乏しい。

4Wでは、「サヨナラの意味」の順位も、かなり落ち込んでいますが、実は、翌5Wから、年末大型音楽祭での相次ぐステージ披露が追い風となって、反転上昇を開始します。

一方、「逃げ水」の場合は、そういった強力なブーストをあまり期待出来ないので、結構、シビアな見通しにならざるを得ない。


また、18枚目のカップリング曲であり、映画『ワンダーウーマン』のイメージソングに採用された「女は一人じゃ眠れない」が、ネットで派手に取り上げられた割には(笑)、 YouTubeのMV再生数、iTunes Storeトップソング順位ともに跳ねなかった。

そんなのワンダーウーマンじゃない的な、批判コメントが多かったものの、あれだけ曲名が飛び交っているのだから、楽曲セールスを押し上げる効果はあるかもと、密かに期待したけど、売り上げアップにはつながらなかったようです。

マーケッティングの分野では、炎上商法やインフルエンサー商法は、最近、効果を疑問視されていると聞いたことがあります。

叩くだけ叩かれて効果がないなんてお話にならないわけで(笑)、好感度がとくに重要な「アイドル」である以上、ネガティブな方向にヒートしそうなやり方は、避けるのが賢明じゃないでしょうか。


表題曲のセールスが思うように伸びず、娯楽超大作映画とタイアップした共通曲が弾けず、2期生曲「ライブ神」が、13枚目以降、初めてトップソング完全圏外を喫するなど、18枚目「逃げ水」は、順風満帆とは言いづらい展開になっています。

さらに厳しいのは、18枚目シングルが苦戦しているだけでなく、直前にリリースした3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」も、リード曲「スカイダイビング」の200位以内ランクインが29日に留まり、2ndアルバム「それぞれの椅子」のリード曲である「きっかけ」の67日を大きく下回ってしまった。

2017年の夏に入って、乃木坂の音楽に対する期待や人気が、減速しつつあるように見えます。

(表5) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂アルバムリード曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2017/08/27(日)までのデータを示している

00-00-01-02-07 / 03-07-09 [067] (029/096日; 25位) スカイダイビング
00-00-01-03-03 / 21-22-17 [393] (067/460日; 26位) きっかけ


19枚目「いつかできるから今日できる」の新曲キャンペーンは、映画『あさひなぐ』を宣伝するだけでなく、乃木坂の楽曲セールスを巡る、ここ最近の重い空気を吹き飛ばすことも求められている。

18枚目「逃げ水」の発売から、あまり時間が経っていない時期に、早々と、19枚目のスケジュールを開始することが、グループの音楽人気にどういう結果をもたらすのか、今後、注視すべき点になると思います。


新選抜のメンバー発表は、19枚目シングル最初のプロモーションと言えますが、とくに2期と3期の起用法が重要です。

18枚目で唯一、目の覚めるような快進撃を見せたのが、「ひと夏の長さより…」の配信成績だった。

乃木坂のカップリング曲に関して、iTunes Store トップソング200位以内への配信開始からの連続ランクインは、これまで14日が最長で、13枚目「悲しみの忘れ方」「ポピパッパパー」、16枚目「ないものねだり」、17枚目「Another Ghost」の4曲が達成していました。

対して今回、「ひと夏の長さより…」は連続23日という断トツの記録を打ち立てています。


フジテレビの夏イベント『お台場みんなの夢大陸2017』に、テーマソングという形でタイアップしたことが、楽曲人気を伸ばす原動力になったと思います。

とりわけ、7月15日(土)に、地上波フジテレビで放送された、イベント会場からのステージライブは、「ひと夏の長さより…」をフルバージョン披露するもので、大変なインパクトがあった。

舞台などの外仕事で参加できなかった生田絵梨花、生駒里奈、若月佑美の代わりに、北野日奈子、樋口日奈、渡辺みり愛が入ったことが、想像以上にプラスの効果を与えたと思います。


というのも、それによって、18人の18th選抜中、2期が4人、3期が2人となって、バランスのいい配分になった上、3期の大園桃子と与田祐希が、センターではなく、星野みなみが「教育係」となって引率するような、自然なポジションを割り振られ、かえって生き生きとした表情と動きを見せていました。

加えて、秋元真夏と松村沙友理が、センターという新鮮な役割を与えられ、それぞれのメンバーが、自分の立ち位置で、フル稼働して、全員で選抜チームを作り上げているような、充実感と一体感が、ステージに漲っていた。

ダンスそのものは、かなりヨレヨレだったけど(笑)、これほど全員が躍動しているパフォーマンスを観たのは久しぶりで、強い感銘を受けました。


その後、「ひと夏の長さより…」が、iTunes Store トップソングで、乃木坂のカップリング曲として最高となる13位をマークし、連続23日の200位以内ランクインを達成したことで、次世代乃木坂の鍵は、7月15日の「めざましライブ」選抜にあるんじゃないかと、考え始めています。

1期の年長メンバーがほとんどを占め、センターとフロントだけが、突出してクローズアップされる、既存序列重視の縦型選抜ではなく、1期2期3期、年少年長が入り乱れながら、それぞれに個性を発揮するような、水平選抜の方が、より多くのファンを惹きつけられる気がします。

センターである秋元真夏や松村沙友理のダンスが危うければ、それを誰かがカバーすればよく、むしろ周りを巻き込んだ、広がりのあるチームになっていく。


本来、センターというのは、自分が輝くだけでなく、周りを引き立てる役目を担っていて、そのため、むしろ、どこか隙があったり、ポンコツ感のある方が、かえってチームとして盛り上がる。

そして、確かに、かつて生駒里奈がセンターだったときは、一人でグイグイ引っ張るというより、自分との関係性によって周りを巻き込み、フロントの生生星、2列目の御三家、キャプテンと真夏さんなど、複数メンバーがそれぞれ多様なキャラを出しながら、選抜パフォーマンスを作り上げていた。

平手友梨奈が強力に引っ張る欅坂のスタイルとは異なるけど、乃木坂は、グループやファンの気質から、センター支配型ではなく、全員野球型の方が合っているのかもしれない。


3期Wセンターの18th選抜が担当する「逃げ水」のセールスが伸び悩んでいるのは、こういった乃木坂の風土を運営が読み誤って、ファンの間に3期への反発と警戒が生じてしまった可能性があります。

しかし、3期の選抜起用は、センター大抜擢は論外としても、止まらず続けていく必要があって、19th選抜において、2期を4枠以上確保した上で、現在の2枠を維持するのが、将来を見据えた、賢いやり方じゃないでしょうか。

「めざましライブ」選抜のように、1期、2期、3期が、バランスよく、適材適所に配置されていることが大事で、18th選抜のように、2期枠だけを大幅に削減するようなことは、絶対に避けるべきだと思います。


3期による舞台『見殺し姫』は、10月6日(金)から15日(日)まで上演されますが、この期間は、19枚目「いつかできるから今日できる」の発売日10月11日(水)を、ほぼど真ん中に置く形になっている。

稽古の期間を入れると、3期メンバーが選抜入りした場合、音楽番組でのステージパフォーマンスに、ほとんど参加できない懸念があります。

例えば、テレビ朝日『MUSIC STATION』への出演は、「裸足でSummer」がCD発売週の金曜、「サヨナラの意味」「インフルエンサー」「逃げ水」は発売前週の金曜と、かなりタイミングにこだわっている。


「いつかできるから今日できる」も、CD発売日の直前か直後の金曜に、Mステ披露するのであれば、舞台『見殺し姫』の本番公演と重なって、3期はまず出演できないでしょう。

19枚目新曲キャンペーンの真っ最中に、3期の舞台を入れたのは、ただの偶然なのか、それとも19th選抜に3期を入れないつもりなのか、非常に気になる点です。

2期と同じく、3期も、出来るだけ多くのメンバーに選抜を経験させ、育てていくのは当然で、Wセンターの次は、3期ゼロといった、支離滅裂なやり方はだけは止めて欲しい。


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乃木坂「逃げ水」オリコン初動の分析、2期の躍進と失速が示す危うい未来、選抜「冷遇」の解消を [24Aug17]

2017-08-24 00:30:00 | 芸能

こんばんは。

先週末の落雷で、テレビと電話が壊れた、アレチボルトです(笑)。

ちょうど車で帰宅する途中、強烈なゲリラ雷雨に遭い、道路を走っているというより、シケの海を小舟で進むかのような状態に。

それでも、大きな水たまりを避けつつ、何とか家の近くにまで辿り着いたんですが、いよいよ細い角を曲がって、もうすぐ我が家という段階で、膝くらいまであろうかという冠水地帯が出現して、前進を断念。


周りの家屋に、水が入りつつあるようで、車で通るような雰囲気ではなく、身動きが取れなくなって、すぐ側にあるスーパーの駐車場で小降りになるまで待つことにしました。

まあ、小一時間もすると、徐々に雨脚が弱くなり、せっかく止めてもらったので、去る前に買い物をと、店内に入ったら、スーパーの床が水浸しで、店員さんがモップで排水作業の真っ最中。

なかなかパンチのある経験でしたが、その後、何とかかんとか、家に帰りつきます。


ところが、ホッとしたのも束の間、テレビの電源が入らず、コンセントを一度抜いても、電源ボタンを長押ししても、うんともすんとも言わない。

加えて、固定電話がピクリとも作動しなくなり、雷雨の被害が、身体がずぶ濡れになったことだけじゃないことが分かってきました。

パソコンや無線LANなどのインターネット関係は、再起動できたんですが、テレビと電話は完全アウトのようで、乃木坂が大活躍しそうだったNHK『シブヤノオト and more』の録画予約が吹き飛んでしまったと、絶望感を噛みしめる一日になりました(笑)。


幸いなことに、屋根に設置しているテレビアンテナは生きているようで、落雷の直撃を受けたわけではなさそうです。

ただ、急遽買ったテレビを運んでくれた宅配の業者さんによると、インターホンが壊れて鳴らなくなっているお家が多いそうで、強力な落雷の副次的な効果によって、広範な地域で、停電が起きたり、電気製品が故障したのかもしれません。

とにもかくにも、皆様、最近のゲリラ雷雨は壮絶なので、予報が出ていたら、極力外出は控え、ゴロゴロ鳴り始めたら、テレビと電話とパソコンとインターホンのコンセントを抜いた方が良いと思います(笑)。

近所に、決壊したら大ごとになるような、大きな河川はないけど、それでも道路があそこまで水浸しになるのであれば、家への浸水を防ぐため、土嚢でも用意しておこうかと、真剣に考えたくらいで、本当、シャレにならない「夕立」でした。


ということで、ここ数日、なかなか乃木坂に目を向けられない状況だったんですが、ふと気づくと、18枚目「逃げ水」はオリコン2週目の売り上げが発表され、『真夏の全国ツアー』は8月最後の愛知公演を迎え、東京ドーム2Daysの日程は、一体いつになったら公表されるんだと(笑)、相変わらず、精力的かつ、ギリギリ感満載で進んでいるようですね(笑)。

オリコン初動へ流し込める最終分だった筈の、個別握手会第6次応募終了時点の完売状況が明らかになったので、今日は、18枚目のCDセールスを振り返ってみます。

(表1) 18枚目個別握手会の次数ごとの完売状況推移

凡例
[受付次数] 前次数から積み上げた完売部数 {完売部数/総部数 (部数ベースの完売率_枚数ベースの販売率) 推定売り上げ枚数] 応募期間 (オリコン初動の集計締め切りまでの日数)

#「推定売り上げ枚数」は、完売1部あたりのCD売り上げ枚数を、1期2期は750枚(= 7.2秒/枚)、3期を500枚(= 10.8秒/枚)としてシミュレーション
# 18枚目オリコン初動の集計締め切りは2017/08/13(日)。「-44d」は、第1次応募終了の06/30(金)が、その44日前であるとの意味
# 赤色で示した次数は、オリコン初動に確実に算入されたと思われる応募
# 7次以降の応募における「000」「0.000」「00.0」は未定の意

[01次] +000部 {000/775部 (0.000_0.000) 00.0万枚} 06/29(木)30(金) (-44d)
[02次] +337部 {337/775部 (0.435_0.695) 37.1万枚} 07/06(木)07(金) (-37d)
[03次] +120部 {457/930部 (0.491_0.794) 50.9万枚} 07/13(木)14(金) (-30d)
[04次] +197部 {654/930部 (0.703_0.934) 59.9万枚} 07/20(木)21(金) (-23d)
[05次] +086部 {740/930部 (0.796_0.970) 62.2万枚} 07/27(木)28(金) (-16d)
[06次] +065部 {805/930部 (0.866_0.987) 63.3万枚} 08/03(木)04(金) (-09d)
[07次] +000部 {000/930部 (0.000_0.000) 00.0万枚} 08/17(木)18(金) (+05d)
[08次] +000部 {000/930部 (0.000_0.000) 00.0万枚} 08/24(木)25(金) (+12d)


[07Aug17]記事における初動予想では、第6次応募は+59部積み上げの完売799部としましたが、実際には、+65部積み上げの完売805部でした。

CD1枚あたりの平均割り当て時間が1期2期7.2秒、3期10.8秒という、17枚目と同じ条件でシミュレーションすると、個別握手会セールスは63.3万枚と出てきます。


この数字を基にすると、18枚目オリコン初動88.0万枚における、個別握手会セールスと店頭セールスは、次表[A]のような内訳になります。

(表2) 乃木坂17、18枚目シングルに関する、オリコン初動売り上げ枚数の分析

凡例
個別 推定売り上げ枚数 [前作からの増減] (3期セールス分を計算するのに使ったCD1枚あたりの平均割り当て時間_完売1部あたりの売り上げ枚数)
店頭 推定売り上げ枚数 [前作からの増減]
====================
初動 オリコン第1週の売り上げ枚数 [前作からの増減]

#「個別」は、個別握手会による売り上げ枚数
#「店頭」は、初回限定盤と特典なし通常盤の売り上げ枚数
# 1期2期セールス分は、CD1枚あたりの平均割り当て時間7.2秒、すなわち完売1部あたり750枚で求めている
#「前作からの増減」は、18枚目のみ記載

17枚目オリコン初動の推測される内訳
個別 60.4万枚 3期(10.8秒_500枚)
店頭 27.0万枚
====================
初動 87.5万枚

[A] 18枚目オリコン初動の推測される内訳
個別 63.3万枚 [2.8万枚増] 3期(10.8秒_500枚)
店頭 24.7万枚 [2.3万枚減]
====================
初動 88.0万枚 [0.5万枚増]

[B] 18枚目オリコン初動の推測される内訳
個別 65.5万枚 [5.1万枚増] 3期(9.0秒_600枚)
店頭 22.5万枚 [4.5万枚減]
====================
初動 88.0万枚 [0.5万枚増]

[C] 18枚目オリコン初動の推測される内訳
個別 68.9万枚 [8.5万枚増] 3期(7.2秒_750枚)
店頭 19.1万枚 [7.9万枚減]
====================
初動 88.0万枚 [0.5万枚増]


近年、初回限定盤の売り上げ枚数を一般公表してくれる調査会社がないので、完売状況から握手会セールスを推定するしか、内訳を知る方法がありません。

そして、乃木坂の個別握手会では、新しく入った3期メンバーとの握手時間が、計算の重要なポイントになる。

顔見せという意味合いもあって、17枚目ではCD1枚あたり10.8秒、すなわち完売1部あたりCD500枚と、かなりゆったりした設定にしましたが、18枚目もこの条件が続くとすれば、[A]のように、個別握手会セールスは前作から2.8万枚増、店頭セールスは2.3万枚減という分配になります。


しかし、18枚目において、3期の握手時間をより短く置いているなら、[B]や[C]のように、個別握手会セールスはさらに大きくなり、逆に、店頭セールスはもっと縮小している勘定です。

まあ、9月から握手会が始まれば、前より剥がしがキツイとか、あまり変わらないとか、いろんな情報が出てきて、もっと数字を絞り込んでいけるでしょう。

ただ、CD1枚10.8秒という、ものすごく穏やかな握手時間でシミュレーションしても、個別握手会セールスは17枚目から3万枚近くアップしている計算になるので、18枚目における店頭セールスは、前作を下回った可能性が高いと思います。


次に、オリコン初動を押し上げる原動力となった、18枚目個別握手会セールスにおいて、1期、2期、3期がどのような役割を果たしたのか調べてみます。

(表3) 乃木坂17枚目と18枚目の個別握手会第6次応募終了時点における1期2期3期のグループ別完売状況

凡例
グループの完売部数/担当部数 (完売率) 推定売り上げ枚数_寄与率 : グループ名 握手会参加人数

#「推定売り上げ枚数」は、完売1部あたりのCD売り上げ枚数を、1期2期は750枚(= 7.2秒/枚)、3期を500枚(= 10.8秒/枚)としてシミュレーション
#「寄与率」は、全体売り上げ枚数に対する、グループ売り上げ枚数の比を、百分率で示したもの

17枚目「インフルエンサー」個別握手会第6次応募終了時点
408/458部 (0.891) 34.0万枚_56.3% : 1期19人
206/242部 (0.851) 17.9万枚_29.7% : 2期11人
129/180部 (0.717) 08.5万枚_14.0% : 3期12人
==============================
743/880部 (0.844) 60.4万枚_100.0% : 全体42人

18枚目「逃げ水」個別握手会第6次応募終了時点
375/445部 (0.843) 32.8万枚_51.9% : 1期19人
212/258部 (0.822) 19.1万枚_30.2% : 2期11人
218/227部 (0.960) 11.3万枚_17.9% : 3期12人
==============================
805/930部 (0.866) 63.3万枚_100.0% : 全体42人

17枚目から18枚目へのグループ別変動
33部減/13部減 1.22万枚減 : 1期0人同
06部増/16部増 1.14万枚増 : 2期0人同
89部増/47部増 2.88万枚増 : 3期0人同
==============================
62部増/50部増 2.81万枚増 : 全体0人同


個別握手会第6次応募終了時点で、17枚目は880部中743部完売、18枚目は930部中805部完売。

総部数の50部アップに対して、完売は62部増えているので、個別握手会セールスが伸びたのは間違いない。

しかも、どう控えめに見積もっても、初動差である0.5万枚は優に越える積み上げの筈で、やはり店頭セールスの減少は否定しようがないと思います。


グループ別にみると、1期は、舞台など外仕事の忙しいトップメンバーが参加部数を「調整」されたため、全体の担当部数は、17枚目の458部から18枚目は445部と13部減少しています。

ただ、効率良く割り振った筈の445部なのに、完売が33部も減ってしまい、推定1.22万枚の大幅ダウンとなっている。

その結果、個別握手会セールス全体に対する1期の寄与率は、17枚目の56.3%から18枚目は51.9%に低下しています。

18枚目個別握手会では、1期メンバーの人気に、陰りを感じることが少なからずあって、3期の重点フィーチャーが、マイナスの影響を与えている懸念があります。


一方、2期の担当は、17枚目242部から18枚目258部と16部増加で、完売を6部伸ばし、1.14万枚アップと推定されます。

そして、2期の寄与率は、17枚目29.7%、18枚目30.2%と、ほぼ同じ数字を維持している。

18th選抜は、2期枠が半分に減らされ、30部を全完売する北野日奈子と寺田蘭世がアンダーとなり、新たに選抜入りするメンバーも出なかった。

こういった「逆風」を考えると、2期の18枚目握手会セールスは、かなり好調だったと捉えるのが妥当じゃないでしょうか。


3期の担当は、17枚目180部から18枚目227部と47部増え、完売は129部から218部と、なんと89部も伸び、推定で2.88万枚の大幅アップを実現しています。

結局、18枚目の個別握手会セールスは、1期のマイナス分を2期のプラス分で相殺し、3期プラス分を、ほぼそのまま上乗せした形になっている。

店頭セールスが縮小する中、2期と3期のセールスが、「逃げ水」初動の前作越えにつながったと言えます。

例えば、2期のセールスが「逆風」の影響で、0.5万枚減少していたら、前作割れの可能性があったわけで、18枚目CDセールスにおいて、2期が果たした役割は大きいと思います。


個々メンバーのセールス動向からも、2期と3期の躍進が見えてきます。

(表4) 18枚目個別握手会第6次応募終了時点において、17枚目から推定売り上げ枚数を伸ばした1期2期メンバー

凡例
17thから18thへの変動 [18th6次終了時点の完売状況 ← 17th6次終了時点の完売状況] メンバー名

#「完売状況」の各項目は、
完売部数/担当部数 すでに全完売であれば達成次数、そうでなければ完売率
#「変動」の各項目は、
推定売り上げ枚数差(18th-17th) 完売部数差(18th-17th)/担当部数差(18th-17th)
#「推定売り上げ枚数差」は「万枚」単位
#「*」は、2期メンバー

+0.90万枚 +09/+12部 [27/30部0.90 ← 18/18部5次] 樋口日奈
+0.44万枚 +01/+06部 [25/30部0.83 ← 24/24部6次] 山崎怜奈*
+0.38万枚 -05/+06部 [17/30部0.57 ← 22/24部0.92] 鈴木絢音*
+0.33万枚 -02/+06部 [00/12部0.00 ← 02/06部0.33] 川村真洋
+0.30万枚 +04/+04部 [28/30部0.93 ← 24/26部0.92] 渡辺みり愛*
+0.16万枚 +03/+02部 [06/13部0.46 ← 03/11部0.27] 伊藤純奈*
+0.07万枚 +01/+01部 [06/13部0.46 ← 05/12部0.42] 能條愛未
+0.06万枚 +06/00部 [06/06部6次 ← 00/06部0.00] 佐々木琴子*

(その他の2期メンバー)
0.00万枚 00/00部 [30/30部4次 ← 30/30部4次] 堀未央奈*
0.00万枚 00/00部 [30/30部5次 ← 30/30部4次] 寺田蘭世*
0.00万枚 00/00部 [30/30部4次 ← 30/30部5次] 新内眞衣*
-0.00万枚 -01/00部 [29/30部0.97 ← 30/30部5次] 北野日奈子*
-0.02万枚 -01/00部 [06/13部0.46 ← 07/13部0.54] 相楽伊織*
-0.17万枚 -01/-02部 [05/16部0.31 ← 06/18部0.33] 伊藤かりん*


18枚目個別握手会で、もっともセールスを伸ばしたメンバーは、樋口日奈だと思います。

17枚目の18部全完売から、18枚目は30部中27部完売と、明らかに売り上げを伸ばしていて、乃木坂全メンバー中、最大となる推定0.90万枚の積み上げとなっている。

ただ、前作からの推定積み上げ枚数がプラスだった、上表に示した1期2期メンバー8人を眺めると、山崎怜奈、鈴木絢音、渡辺みり愛、伊藤純奈、佐々木琴子と、2期が5人を占め、しかも、ほとんどのメンバーが、みり愛のように、17枚目の26部中24部完売が、18枚目は30部中28部完売と、担当部数と完売部数の両方を増やす、間違いのないセールスアップを見せています。


琴子に至っては、6部中ゼロ完売が、6部全完売になったわけで、一体、何が起こったんだ?と訊きたくなるような(笑)、強烈な人気上昇です。

また、セールスアップのなかった2期メンバーも、上表後半のように、前作レベルを維持するか、ダウンしたとしても小幅に留まっている。

18th選抜における、過酷な2期枠減少にもかかわらず、2期が握手会人気を維持上昇させたことが、「逃げ水」CDセールスにおいて、少なからぬ効果を発揮したと言えるでしょう。


もちろん、3期の握手会人気は、前作に引き続き、もう絶好調です(笑)。

(表5) 18枚目個別握手会第6次応募終了時点において、17枚目から推定売り上げ枚数を伸ばした3期メンバー

# 表記法は(表4)と同じ

+0.32万枚 +10/+05部 [14/17部0.82 ← 04/12部0.33] 向井葉月
+0.31万枚 +09/+06部 [18/18部6次 ← 09/12部0.75] 岩本蓮加
+0.30万枚 +08/+06部 [18/18部6次 ← 10/12部0.83] 阪口珠美
+0.30万枚 +06/+06部 [24/24部4次 ← 18/18部6次] 梅澤美波
+0.30万枚 +06/+06部 [24/24部4次 ← 18/18部6次] 大園桃子
+0.30万枚 +06/+06部 [24/24部4次 ← 18/18部4次] 久保史緒里
+0.30万枚 +06/+06部 [24/24部4次 ← 18/18部4次] 山下美月
+0.30万枚 +06/+06部 [24/24部4次 ← 18/18部4次] 与田祐希
+0.17万枚 +12/00部 [12/12部6次 ← 00/12部0.00] 佐藤楓
+0.17万枚 +08/00部 [08/12部0.67 ← 00/12部0.00] 吉田綾乃クリスティー
+0.07万枚 +06/00部 [10/12部0.83 ← 04/12部0.33] 中村麗乃
+0.03万枚 +06/00部 [18/18部4次 ← 12/18部0.67] 伊藤理々杏


上表は「売り上げ枚数を伸ばした3期メンバー」ですが、結局、3期全員が該当しています(笑)。

向井葉月、岩本蓮加、阪口珠美は、担当部数が17枚目の12部から18枚目は17、18部に増える中、完売部数を大幅に伸ばしていて、0.3万枚を越える積み上げを見せています。

また、担当を18部から24部に引き上げられた、梅澤美波、大園桃子、久保史緒里、山下美月、与田祐希の全完売メンバーは、完売達成次数を短縮または維持している。

さらに、前作で12部中完売ゼロだった佐藤楓と吉田綾乃クリスティーは、全完売とそれに近いレベルまで売り上げを伸ばし、中村麗乃と伊藤理々杏も、完売部数を大きくアップさせています。


3期の握手会人気については、18枚目に入って、「死角なし」といった状態になっていて、CD1枚あたりの握手時間は、そもそもどのくらいなのか、そして、17枚目から18枚目へ移行して、長さに変動はあったのか、この辺が、いよいよ気になってきます。

シミュレーション計算に使っている、1期2期7.2秒、3期10.8秒が妥当であれば、3期の全体寄与率は、これだけの数字が並んでいても、まだ20%に届いていないことになる。

完売スピードで3期人気を演出しているのであれば、それをいつ頃終わりにするかは、選抜アンダーへの合流戦略と相まって、今後の重要なポイントだと思います。


オリコン週間ランキングは、8月28日付が発表され、「逃げ水」発売2週目の売り上げが判明しています。

(表6) オリコン週間ランキングにおける、乃木坂18枚目「逃げ水」の順位、売り上げ枚数の推移と前作との比較

凡例
[順位] 対象週の売り上げ枚数 (累計売り上げ枚数A / 前作累計からの伸び(=A-B)│同じ経過週における前作累計B) : 対象週 期間

[01位] 88.0万枚 (88.0/+0.55│87.5) : 01W 08/07(月)13(日)
[03位] 05.2万枚 (93.2/+0.85│92.3) : 02W 08/14(月)20(日)

#「対象週」は、CD発売日を含む、月曜から日曜までの1週間を「1W」、次の月曜から日曜までの1週間を「2W」と表している
# 売り上げ枚数はすべて「万枚」単位


発売2週目にCDセールスは5.2万枚で、18枚目累計は93.2万枚。

「インフルエンサー」の2週目累計は92.3万枚なので、0.85万枚、17枚目を上回る展開です。

ただ、(表2)と(表3)で指摘したように、今作個別握手会セールスは、少なくとも3万枚くらいは、前作を越えている可能性が高く、発売2週目においても、店頭セールスは、まだ前作レベルに届いていない節がある。


初回限定盤の売れ行きが、やや足踏みしているんじゃないかという推測は、18枚目シングルを巡る、各種楽曲指標の伸び悩みと連動しています。

次の表は、CD発売週における「逃げ水」の Billboard JAPAN Hot100 を、直近3シングル表題曲のそれと比べたものです。

(表7) Billboard JAPAN Hot100 における、乃木坂が近年シリースしたシングル表題曲のCD発売週ランキング

凡例
(BJ) Hot100総合順位 各項目の順位 (OC) オリコン順位 オリコン初動 : 発売日 [シングル番号] 曲名

#「各項目」の意味は、「S」ストリーミング数、「R」ラジオ放送回数、「L」PCによる読み取り数 (ルックアップ)、「T」 ツイート数、「M」国内動画再生回数、「F」ランクイン回数
#「各項目の順位」における「00」は、100位圏外
# すべての曲について、CD発売週の Hot100 とオリコン週間ランキングを示している

乃木坂
(BJ)1位 S01/R05/L01/T01/M57/F05 (OC)1位 88.0万枚 : 2017/08/09 [18] 逃げ水
(BJ)1位 S01/R04/L01/T02/M09/F04 (OC)1位 87.5万枚 : 2017/03/22 [17] インフルエンサー
(BJ)1位 S01/R03/L01/T01/M34/F04 (OC)1位 82.8万枚 : 2016/11/09 [16] サヨナラの意味
(BJ)1位 S01/R05/L01/T03/M17/F05 (OC)1位 72.8万枚 : 2016/07/27 [15] 裸足でSummer

[参考] CD発売週における、YouTube公開MVの再生回数の平均増加速度
07.0万回/日 (301.4/+049.1) @ 04W : 2017/08/07(月)13(日) 逃げ水
16.9万回/日 (575.3/+118.6) @ 04W : 2017/03/20(月)26(日) インフルエンサー
07.0万回/日 (357.2/+048.9) @ 04W : 2016/11/07(月)13(日) サヨナラの意味
08.1万回/日 (296.2/+056.6) @ 04W : 2016/07/25(月)31(日) 裸足でSummer
# 平均増加速度 (週終わりの累計再生回数/+対象週の積み上げ再生回数) @ 対象週 : 期間 曲名
# MVはすべてフルバージョン


18枚目表題曲「逃げ水」は、発売週において、「S ストリーミング数」1位、「R ラジオ放送回数」5位、「L ルックアップ」1位、「T ツイート数」1位を獲得し、ここ数シングル比べて、遜色ない成績を叩き出しています。

これらの数字は、握手会セールス、メディア露出、観客動員数、ネット話題性に関して、乃木坂が、ハイレベルな状態にあることを推測させます。

しかし、グループの楽曲人気が反映される「M 国内動画再生回数」は、57位と芳しくない。


上表後半に載せた「YouTube公開MVの再生回数の平均増加速度」が示すように、MVの視聴人気に関しては、速度も累計も、「逃げ水」は「インフルエンサー」の半分ほどに留まっていて、前作大幅減となっています。

また、昨年の夏曲である「裸足でSummer」より、伸びに勢いがなく、「サヨナラの意味」と同じレベルです。

しかも、「サヨナラの意味」は、CD発売週の後すぐ、年末大型音楽祭での連続披露が始まり、再生回数の増加速度を上げていくことになる。

一方、「逃げ水」には、そういった強力なプロモーションはなさそうなので、今が勝負の時期であり、それだけに、より厳しい数字だと思います。



以下は、欅坂とAKB48Gの表題曲についての、Billboard JAPAN Hot100 の発売週ランキングです。

(表8) Billboard JAPAN Hot100 における、欅坂とAKB48Gが近年シリースしたシングル表題曲のCD発売週ランキング

# 表記法は(表7)と同じ

欅坂
(BJ)1位 S01/R04/L01/T01/M04/F04 (OC)1位 63.3万枚 : 2017/04/05 [04] 不協和音
(BJ)1位 S01/R07/L01/T02/M07/F04 (OC)1位 44.2万枚 : 2016/11/30 [03] 二人セゾン
(BJ)1位 S01/R08/L01/T03/M16/F06 (OC)1位 32.3万枚 : 2016/08/10 [02] 世界には愛しかない
(BJ)1位 S01/R07/L01/T02/M03/F04 (OC)1位 26.2万枚 : 2016/04/06 [01] サイレントマジョリティー

AKB48G
(BJ)1位 S01/R00/L07/T10/M00/F02 (OC)1位 20.0万枚 : 2017/08/02 [10] キスは待つしかないのでしょうか? HKT
(BJ)1位 S01/R68/L06/T02/M00/F06 (OC)1位 27.3万枚 : 2017/07/19 [21] 意外にマンゴー SKE
(BJ)1位 S01/R03/L03/T06/M15/F03 (OC)1位 130.6万枚 : 2017/05/31 [48] 願いごとの持ち腐れ AKB
(BJ)1位 S01/R25/L05/T03/M00/F02 (OC)1位 16.0万枚 : 2017/04/12 [01] 青春時計 NGT
(BJ)2位 S01/R83/L06/T11/M00/F03 (OC)1位 26.7万枚 : 2016/12/28 [16] 僕以外の誰か NMB


欅坂4表題曲の「M 国内動画再生回数」は、「サイレントマジョリティー」が3位に入るなど、軒並み高い順位を記録しており、楽曲人気の分厚さが窺えます。

一方、AKB48Gは、とくに姉妹グループの表題曲が「M」項目で100位圏外となり、楽曲への関心を集め切れていない現状が浮き彫りになっている。

HKT48「キスは待つしかないのでしょうか?」やNGT48「青春時計」は、フルバージョンMVを公開しているので、出来れば順位を付けたいところです。

さらに、オリコン初動130万枚を売り上げているAKB48「願いごとの持ち腐れ」を含め、どの曲も「L ルックアップ」1位を逃しているのは、少数のコアファンがグループを支えていることを意味しており、人気の広がりという観点から、シビアな数字だと思います。


表題曲が受けているかどうかを最終的に判断するには、少なくとも2、3ヶ月程度は必要なので、「逃げ水」の楽曲人気は、今後、さらに時間が経ってから、分析したいと思っています。

一方、18枚目のカップリングは、ほとんどの曲が iTunes Store トップソングで、200位圏外に去るなど、楽曲人気の全体像が見えてきました。

(表9) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂13〜18枚目カップリング曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
#17枚目以前のCW曲は、最近のランクインがなく、順位帯分布が長らく変わっていないので、「配信日数」と「[Z]」を省いている

# 配信開始から2017/08/22(火)までのデータを示している
# ランキング対象の配信源は、Special Edition に収録されたもの
# ランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲
#「^」はMV付きの曲、「C」共通曲、「U」アンダー曲

18枚目「逃げ水」C/W曲
0-3-5-1-1 / 5-5-1 [00] (21/21日; 013位)* ひと夏の長さより…
0-0-0-0-0 / 6-2-4 [09] (12/21日; 065位) 泣いたっていいじゃないか?
0-0-0-0-0 / 1-4-2 [14] (07/21日; 099位) 未来の答え^ (3期)
0-0-0-0-0 / 0-3-3 [15] (06/21日; 111位) アンダー^ (U)
0-0-0-0-0 / 2-0-3 [16] (05/21日; 094位) 女は一人じゃ眠れない^ (C)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [21] (00/21日; 200外) ライブ神^ (2期)

17枚目「インフルエンサー」C/W曲
0-0-0-1-0 / 7-2-4 (14日; 034位) Another Ghost^
0-0-0-1-0 / 6-3-2 (12日; 036位) 意外BREAK^
0-0-0-0-0 / 0-4-3 (07日; 121位) 三番目の風^ (3期)
0-0-0-0-0 / 0-4-2 (06日; 125位) 風船は生きている^ (U)
0-0-0-0-0 / 0-4-1 (05日; 121位) 当たり障りのない話
0-0-0-0-0 / 0-0-1 (01日; 164位) 人生を考えたくなる (C)

16枚目「サヨナラの意味」C/W曲
0-0-0-1-3 / 9-8-5 (26日; 038位) ないものねだり^
0-0-0-0-0 / 3-4-4 (11日; 065位) あの教室^
0-0-0-0-0 / 4-2-4 (10日; 087位) 君に贈る花がない^
0-0-0-0-0 / 1-4-4 (09日; 099位) ブランコ^ (U)
0-0-0-0-0 / 0-1-3 (04日; 144位) 2度目のキスから^
0-0-0-0-0 / 1-1-1 (03日; 086位) 孤独な青空 (C)

15枚目「裸足でSummer」C/W曲
0-0-0-0-4 / 6-3-0 (13日; 045位) オフショアガール^
0-0-0-0-0 / 4-6-3 (13日; 061位) 行くあてのない僕たち
0-0-0-0-0 / 6-3-1 (10日; 076位) 僕だけの光 (C)
0-0-0-0-0 / 2-1-3 (06日; 076位) シークレットグラフィティー^ (U)
0-0-0-0-0 / 0-0-2 (02日; 162位) 命の真実^
0-0-0-0-0 / 0-0-2 (02日; 168位) 白米様^
#「命の真実」の正式曲名は、命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」

14枚目「ハルジオンが咲く頃」C/W曲
0-0-1-1-1 / 0-2-1 (06日; 025位) 釣り堀^
0-0-1-1-0 / 1-1-1 (05日; 027位) 急斜面^
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (04日; 036位) 不等号^ (U)
0-0-0-0-1 / 1-1-1 (04日; 044位) 憂鬱と風船ガム
0-0-0-1-0 / 1-1-0 (03日; 039位) 強がる蕾^
0-0-0-0-0 / 1-1-0 (02日; 096位) 遙かなるブータン^ (C)

13枚目「今、話したい誰かがいる」C/W曲
0-2-1-3-3 / 2-2-1 (14日; 16位) 悲しみの忘れ方^
0-0-0-1-1 / 5-5-2 (14日; 038位) ポピパッパパー^
0-0-0-0-0 / 2-6-1 (09日; 096位) 嫉妬の権利^ (C&U)
0-0-0-0-0 / 2-4-1 (07日; 079位) 隙間
0-0-0-0-0 / 0-2-2 (04日; 124位) 大人への近道^
# 配信50日目までのデータ


18枚目で特筆すべきは、「ひと夏の長さより…」が、歴代カップリング曲中、おそらく最高となる13位をマークし、200位以内へのランクインを21日にまで伸ばしていることです。

私が iTunes Store ランキングを記録し始めたのは、13枚目からですが、18枚目までで、もっとも長いランクインは、16枚目に収録された「ないものねだり」の26日でした。

「ないものねだり」は、橋本奈々未の「卒業」曲で、2016年11月の配信開始から14日間、200位以内に入った後、一度圏外に去ったものの、2017年2月、ななみんの「卒業」ライブに合わせて、フルバージョンMVが公開され、その際に、12日間再ランクインして、合計26日を達成しています。


「ひと夏の長さより…」は、18th選抜ながら、秋元真夏と松村沙友理がWセンターを務める、別バージョンフォーメーションによる曲で、フジテレビが主催する夏イベント「お台場みんなの夢大陸2017」のテーマソングになっている。

真夏さんとさゆりんごのセンターの新鮮さに加え、フジテレビとのコラボによって、すでに2回もテレビ披露されるという、表題曲並みの分厚いプロモーションが功を奏しているのかもしれません。

しかし、ランクイン日数が「ないものねだり」の26日に届くかというと、8月23日(水)夜の時点で192位まで下がっていて、ギリギリいけるか、いけないか、見通しは微妙です(笑)。

ただ、一度圏外になっても、乃木坂が行う、8月31日(木)の「夢大陸フィナーレライブ」を切っ掛けに、再度ランクインして、滞在日数を伸ばすことはあり得ると思います。


「ひと夏の長さより…」の快進撃は、嬉しい驚きですが、その一方、18枚目では、想定外の深刻な事態が起こっています。

2期生曲「ライブ神」が、一度も、トップソング200位以内に入っていない。

(表9)が示すように、少なくとも、13枚目以降、完全圏外だったカップリング曲はありません。


17枚目共通曲である「人生を考えたくなる」は、1日しかランクインしていませんが、それでも一度は200位以内のリストに曲名が入っています。

しかも、「ライブ神」は、MV付きの楽曲で、その条件での最短ランクインは、15枚目の「命の真実」と「白米様」の2日。

シングル収録曲がトップソング200位以内に一度も入らないのは、ここ2年ほどの乃木坂では例がなく、MV付きであることを考えると、かなり厳しい話だと思います。


また、MV人気も、以下のように、18枚目カップリング4曲中、もっとも伸び悩んでいる。

(表10) YouTubeに公開されている、18枚目カップリング曲のショートバージョンMVの再生回数の平均増加速度

「逃げ水」C/W曲 short ver. MV
計測期間 13.8d [08/09(水)12:00〜08/23(水)06:00]

0.64万回/日 (累計 8.79万回) 未来の答え
0.54万回/日 (累計 7.48万回) アンダー
0.40万回/日 (累計 5.50万回) 女は一人じゃ眠れない
0.37万回/日 (累計 5.12万回) ライブ神


18枚目「逃げ水」のCDセールスは、2期が踏ん張って支えた面があり、個々の握手会人気も、上昇傾向にあるメンバーが多い。

ところが、コアファンが軸となる握手会セールスではなく、ライトファンの動向が鍵を握るMV人気や配信人気が失速しつつある印象を受けます。

18th選抜で2期枠が半減された上に、選抜ゼロ回メンバーは誰も抜擢されないという、過酷な扱いが、ライトファンを遠ざけてしまった危険がある。


こういった厳しい状況が発生すると、熱心なコアファンは、今こそ「推し」を応援する時だと、かえって奮起する傾向があるけど、ライトファンは、辛い現実を見たくないと、心が離れてしまうことがある。

主要メンバーの「卒業」が相次ぐAKB48Gや堀未央奈がセンターに大抜擢された「バレッタ」直後の乃木坂を調べると、最初にグループを去っていくのは、ライトファンのようで、コアファンは、2、3シングル遅れて、出ていくパターンがあるように思えます。

実際、乃木坂で、選抜回数の少ないメンバーの握手会人気が低落を始めたのは、6枚目「バレッタ」ではなく、次の7枚目「気づいたら片想い」で、さらに、CDセールスが前作割れしたのは、8枚目「夏のFree&Easy」と、2シングルほどのタイムラグがあった。


18枚目「逃げ水」は、選抜起用における2期の極端な「冷遇」があったものの、2期の握手会人気がなんとか持ち堪えて、オリコン初動の前作割れは回避することが出来ました。

しかし、初回限定盤の店頭セールスが足踏みし、2期生曲「ライブ神」や3期Wセンターの選抜曲「女は一人じゃ眠れない」など、楽曲人気に陰りが見え始めていて、ライトファン離脱の兆候がある。

もし、19枚目、20枚目と、2期の「冷遇」が続けば、やがてコアファンにも力尽きる人が出てきて、CDセールスの本格的な下落が発生する可能性があります。


何と言っても、2期は乃木坂握手会セールスの30%を支えている一大勢力で、このグループとメンバーのファンが離れてしまうと、大変なことになるのは容易に想像出来ることです。

これほど重要な11人でありながら、選抜ゼロ回メンバーが、未だに6人もおり、18th選抜の2期枠が定員の10%である2人に留まっているのは、明らかに間違った状態で、2期枠を5〜6人に拡大して、一刻も早く、全員に選抜を経験させるべきだと思います。

18th選抜における強引な3期のWセンター抜擢が、1期の握手会人気にマイナスの影響を及ぼし、2期のライト層人気を低下させ、シングルの店頭セールスを足踏みさせている節がある。

結局、図抜けた歌やダンスのスキル、あるいは、目の覚めるようなスター性やタレント性による抜擢は別として、通常は、1期、2期、3期と、しかるべき順序を守って選抜起用を進めることが、乃木坂人気を長く維持する最善の策じゃないでしょうか。


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伸び悩む「逃げ水」のMV&配信人気、3期ショックの乃木坂と「次」を迫られる欅坂 [16Aug17]

2017-08-16 22:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(演劇)

生駒里奈の主演舞台『モマの火星探検記』
====================
08/09(水)〜08/13(日) 東京公演 in 天王洲 銀河劇場
08/19(土)〜08/20(日) 大阪公演 in サンケイホールブリーゼ
[出演メンバー] 生駒里奈
[公式サイト] 舞台『モマの火星探検記』

「ブックマーク」内にある「定期日程」と「重要日程」のリンクは、乃木坂のスケジュールをまとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。


乃木坂18枚目「逃げ水」は、CD発売週に当たる8月21日付オリコン週間シングルランキンで、初登場1位を獲得、売り上げは88.0万枚でした。

この順位と売り上げに関しては、昨日火曜の段階で、ORICON NEWS が1枚単位までの枚数を載せた記事を出しています。

1位にランクインした曲について、以前は、発売翌週の火曜日に、千万単位に丸めた初動売り上げ枚数が、複数メディアの記事に載り、1枚単位までの数字は、水曜夜にオリコン公式サイトで発表される流れだったように思います。


しかし、最近は、今回の「逃げ水」のように、Billboard JAPAN が、発売第1週のCDセールスを、週明け早々に1枚単位まで発表して、その数字が人々の関心を奪ってしまう傾向がある。

オリコンが、細かい売り上げ枚数を、火曜日に公表するようになったのは、Billboard JAPAN の数字に対抗する意図があるのかもしれません。

何はともあれ、オリコンが1位の売り上げ枚数を、ランキング発表の前日に教えてくれるので、ブログの準備が早めに出来て、有難いです(笑)。


ということで、「逃げ水」のオリコン初動は、以下のように、前作「インフルエンサー」から、0.5万枚の微増と判明しました。

(表1) 乃木坂歴代シングルのオリコン初動の初日との差、及び前作からの増加分

凡例
[シングル番号] 初日売り上げ枚数 →(初動と初日の枚数差)→ 初動売り上げ枚数 {今作初動と前作初動の枚数差} [CD発売日] タイトル

#「売り上げ枚数」と「枚数差」は「万枚」単位
#「今作初動と前作初動の枚数差」は、前作越えなら「+」、前作割れは「-」を、変動絶対値の前に付けている

[01] 初日08.5 →(05.1)→ 初動13.6 [2012/02/22] ぐるぐるカーテン
[02] 初日11.1 →(04.4)→ 初動15.6 {前作 +01.9} [2012/05/02] おいでシャンプー
[03] 初日15.0 →(03.7)→ 初動18.7 {前作 +03.1} [2012/08/22] 走れ!Bicycle
[04] 初日19.0 →(04.3)→ 初動23.3 {前作 +04.6} [2012/12/19] 制服のマネキン
[05] 初日20.4 →(03.8)→ 初動24.2 {前作 +00.9} [2013/03/13] 君の名は希望
[06] 初日28.6 →(05.1)→ 初動33.7 {前作 +09.5} [2013/07/03] ガールズルール
[07] 初日34.7 →(04.8)→ 初動39.5 {前作 +05.8} [2013/11/27] バレッタ
[08] 初日38.7 →(07.1)→ 初動45.8 {前作 +06.3} [2014/04/02] 気づいたら片想い
[09] 初日37.5 →(04.7)→ 初動42.2 {前作 -03.6} [2014/07/09] 夏のFree&Easy
[10] 初日41.2 →(06.6)→ 初動47.9 {前作 +05.7} [2014/10/08] 何度目の青空か?
[11] 初日42.2 →(07.8)→ 初動50.0 {前作 +02.2} [2015/03/18] 命は美しい
[12] 初日48.2 →(12.8)→ 初動60.9 {前作 +10.9} [2015/07/22] 太陽ノック
[13] 初日53.4 →(09.3)→ 初動62.7 {前作 +01.8} [2015/10/28] 今、話したい誰かがいる
[14] 初日59.1 →(15.9)→ 初動75.0 {前作 +12.3} [2016/03/23] ハルジオンが咲く頃
[15] 初日60.0 →(12.8)→ 初動72.8 {前作 -02.2} [2016/07/27] 裸足でSummer
[16] 初日68.3 →(14.4)→ 初動82.8 {前作 +10.0} [2016/11/09] サヨナラの意味
[17] 初日74.3 →(13.2)→ 初動87.5 {前作 +04.7} [2017/03/22] インフルエンサー
[18] 初日71.6 →(16.4)→ 初動88.0 {前作 +00.5} [2017/08/09] 逃げ水


ツイッターに書いたように、発売週の初日以降のオリコンデイリー累計は16.4万枚、そして、そこからの「プラス」は244枚と少なく、結局、初日から初動への積み上げは、千枚単位に丸めた数字としては同じ、16.4万枚でした。

上表が示すように、初日初動差16.4万枚は、歴代シングルにおいて最大の積み上げで、やはり、発売週がお盆に重なったことで、出荷、配送などの物流、あるいは購入者の出足が、通常よりゆっくりしたペースになって、いつもなら初日に入る売り上げの一部が2日目以降にずれ込んだのかもしれません。


ただ、前作から0.5万枚の微増という結果は、運営にとって「誤算」である気がします。

大規模な握手会によって巨大なCDセールスを叩き出す乃木坂のシングルでは、各メンバーの担当部数や発売日までの応募次数を調整することで、運営がある程度、初動枚数をコントロールできる筈ですが、さすがに、前作0.5万枚アップなんて「目標」を設定するのは、ちょっと考えられない。

店頭セールスの読みを一歩間違えると、即座に前作割れで、危なくてしょうがない(笑)。


もし、そんな怖れがあると感じていたなら、白石麻衣、西野七瀬、松村沙友理を個別握手会「全不参加」にはしなかったでしょう。

3人が10部ずつ参加するだけで、30部全完売の約2万枚アップが見込め、「逃げ水」初動は前作1.5万枚増と、より明確な形で「上り坂」を印象づけることが出来た。

本来なら、前作4〜5万枚増の初動91〜92万枚に持っていき、オリコン初動の90万突破を実現して、3期Wセンターの成功を華々しく演出するのが、ベストの流れです。


個別握手会セールスは、少なく見積もっても、前作から3万枚弱は伸びていると推定され、初動91万枚は、無理な「目標」ではなく、初回限定盤の全タイプ合計が1万枚ほどアップしていれば達成できる、十分に手の届く「目標」だと思います。

87万台である17枚目初動から、0.5万枚増で88万台に18枚だけ突入というギリギリ感の漂う前作越えになったのは、店頭セールスが想定を下回って、伸び悩んだ可能性が高く、実際、Amazon の音楽ベストセラーランキングも、やや上位進出が甘いかなとの印象がありました。

この辺の話は、後日、第6次応募終了時点での完売状況が判明してから、書くつもりですが、「逃げ水」オリコン初動の「薄氷」前作越えは、乃木坂の人気について、あれこれ考えさせられる結果でした。


さて、「逃げ水」のフルバージョンMVは、先週金曜に公開からちょうど3週間が経ち、現在は4週目に入っています。

今日は、3週間の再生回数推移をまとめながら、18枚目において、乃木坂の楽曲人気がどうなっているのか、考えていきます。

まずは、公開3週における再生回数の積み上げから。

(表2) 乃木坂、欅坂、AKB48Gのシングル表題曲に関する、公開3週間のMV再生回数積み上げ推移

凡例
公開後3週間が経過した時点での累計再生回数 (1wでの再生回数積み上げ / 2wでの積み上げ / 3wでの積み上げ) シングル番号 曲名 [MV形態]

#「1w」はMV公開から次の同じ曜日、同じ時刻までの1週間、「2w」はさらに次の同じ曜日、同じ時刻までの1週間と数えている。「再生回数積み上げ」は「万回」単位

#「000.0」は未定
# シングル表題曲のデータを載せている
#「参考」は、注目されるカップリング曲、あるいはアルバムリード曲のデータ

乃木坂46

284.7万回 (175.9 / 057.9 / 050.9) 18th 逃げ水 [full ver.]
506.4万回 (279.4 / 118.9 / 108.1) 17th インフルエンサー [full ver.]
338.7万回 (192.8 / 088.1 / 057.8) 16th サヨナラの意味 [full ver.]
272.9万回 (121.4 / 089.6 / 061.9) 15th 裸足でSummer [full ver.]
149.3万回 (055.1 / 055.1 / 039.0) 14th ハルジオンが咲く頃 [full ver.]
(参考)
135.9万回 (092.8 / 024.2 / 018.9) 16th ないものねだり [full ver.]
116.6万回 (061.3 / 032.5 / 022.7) 2ndAb きっかけ [full ver.]

欅坂46
768.2万回 (397.6 / 193.7 / 177.0) 4th 不協和音 [full ver.]
449.0万回 (217.9 / 121.7 / 109.3) 3rd 二人セゾン [full ver.]
254.9万回 (131.2 / 075.0 / 048.7) 2nd 世界には愛しかない [full ver.]
320.9万回 (121.9 / 098.5 / 100.5) 1st サイレントマジョリティー [full ver.]
(参考)
247.6万回 (146.4 / 057.3 / 044.0) 1stAb 月曜日の朝、スカートを切られた [full ver.]
418.0万回 (252.9 / 088.1 / 077.1) 4th エキセントリック [full ver.]
177.7万回 (124.8 / 034.0 / 019.0) 4th W-KEYAKIZAKAの詩 [full ver.]
174.0万回 (101.0 / 040.0 / 033.0) 2nd 語るなら未来を… [full ver.]

AKB48
000.0万回 (139.8 / 000.0 / 000.0) 49th #好きなんだ [full ver.]
060.4万回 (041.8 / 010.2 / 008.5) 48th 願いごとの持ち腐れ [full ver.]
024.2万回 (016.4 / 004.7 / 003.1) 48th 願いごとの持ち腐れ [short ver.]
057.9万回 (033.9 / 015.0 / 009.1) 47th シュートサイン [short ver.]
309.2万回 (195.3 / 065.8 / 048.1) 46th ハイテンション [full ver.]
222.7万回 (136.4 / 053.8 / 032.6) 45th LOVE TRIP [full ver.]
(参考)
167.9 (134.2 / 017.8 / 016.0) 47th 誰のことを一番 愛してる? [short ver.]

AKB48姉妹グループ
150.6万回 (104.4 / 020.5 / 025.7) NMB48_3rdAb まさかシンガポール [full ver.]
051.7万回 (030.4 / 012.5 / 008.8) SKE48_21st 意外にマンゴー [special edit ver.]
068.8万回 (032.4 / 024.2 / 012.2) HKT48_10th キスは待つしかないのでしょうか? [full ver.]
070.9万回 (043.5 / 015.1 / 012.2) NGT48_1st 青春時計 [full ver.]
#「まさかシンガポール」はアルバムリード曲


「逃げ水」MVの公開3週目終わり累計再生回数は284.7万回、「インフルエンサー」MVが506.4万回なので、前作から半減に近い大幅ダウンです。

「サヨナラの意味」MVは338.7万回、「裸足でSummer」MVが272.9万回と、前々作も下回り、昨年の夏曲と同じレベルにまで落ち込んでいる。

公開1週目の積み上げを比較すると、「逃げ水」175.9万回に対して、「インフルエンサー」279.4万回、「サヨナラの意味」192.8万回、「裸足でSummer」121.4万回で、何とか前々作に近い数字を残しています。

しかし、2週目、3週目の積み上げが57.9万回、50.9万回と、非常に少なく、「裸足でSummer」MVの水準に届いていない。

公開直後は、多くのファンが注目して、一度はMVを鑑賞したけど、その後、繰り返し観る人が少なく、2週目、3週目と、時間が経つにつれ、再生回数の増加速度が鈍化していった節があります。


比較のため、欅坂シングル表題曲MVのデータを載せています。

公開3週目終わりの累計再生回数は、デビュー曲「サイレントマジョリティー」320.9万回、「世界には愛しかない」254.9万回、「二人セゾン」449.0万回、「不協和音」768.2万回で、2作目でやや足踏みした感はあるものの、CDリリースを重ねるごとに、MV人気を着実に上昇させていることが分かります。

欅坂MV人気の爆発的な伸びに対抗して、乃木坂も、15枚目表題曲「裸足でSummer」以来、再生回数の増加速度をシングルごとにアップさせ、17枚目「インフルエンサー」は、同時期発売の「不協和音」に、何とかかんとか(笑)、背中が見えるくらいに、追走していました。

18枚目表題曲MVは、さらに再生回数の増加速度を上げて、欅坂に引き離されない、出来れば、追い付くことが望ましかったのだけど、結局、乃木坂において、MV人気上昇の出発点となった「裸足でSummer」まで、勢いが後退する苦しい展開を強いられている。


欅坂は「月曜日の朝、スカートを切られた」MVの再生回数が、あまり伸びていないと、ネットで時々指摘されていますが、それはシングル収録曲と比べての話です。

乃木坂「きっかけ」と並べると分かりやすいですが、アルバムに収められた楽曲のMVとしては、かなり高い人気だと思います。

乃木坂欅坂の場合は、シングルがメインの音楽コンテンツという面があって、アルバム収録曲は、プロモーションがやや手薄になるので、楽曲指標も少し差し引いた方が良いかと。


さらに、「月曜日の朝、スカートを切られた」MVの2週間ほど前に公開された「エキセントリック」MVは、公開3週目終わりの累計が418.0万回で、乃木坂の「逃げ水」はおろか、「サヨナラの意味」をも上回るスピードを叩き出している。

欅坂のグループ主演ドラマ『残酷な観客たち』の主題歌だった利点はあるものの、4枚目「不協和音」のカップリング曲が、乃木坂の表題曲を超える再生回数の伸びを見せているわけで、欅坂のMVは、依然、大きな注目を集めている印象を受けます。

ただ、MV作品だけでなく、iTunes Store のランキングにまで視野を拡げると、欅坂46の楽曲人気は順風満帆とは言えない点があって、それに関しては記事の最後の方で述べるつもりです


AKB48Gの表題曲MVに関して、同じように公開3週の再生回数積み上げデータを載せておきました。

6月に沖縄で開催されたAKB48の「総選挙」選抜による、49枚目表題曲「#好きなんだ」MVは、公開1週目の積み上げが139.8万回で、45枚目表題「LOVE TRIP」MVに近い積み上げです。

ただ、近年、もっとも再生回数を勢い良く伸ばしたのは、公開1週目積み上げが195.3万回の「ハイテンション」MVだった。

「ハイテンション」は島崎遥香の「卒業」シングルで、表題曲MVにおいても、ぱるるが主役を務めていて、彼女の人気とノリの良い映像が追い風になったのかもしれません。


48姉妹グループに関しては、「まさかシンガポール」が、3rdアルバムのリード曲ながら、勢いを見せています。

夏曲らしい、美しい砂浜と攻めてる水着はもちろん(笑)、センターである白間美瑠の魅力的なビジュアルが、再生数をアップさせている可能性がある。

この曲が収録されているアルバム「難波愛〜今、思うこと〜」の各配信パッケージについて、 iTunes Store トップアルバムの順位推移を調べると、200位以内にもっとも長くランクインしたのは、ジャケット写真に白間美瑠の印象的なアップを載せた通常盤で、彼女のセクシー感が楽曲セールスにつながっている気がします。


さて、YouTubeおける再生回数の動向は、上述した通りですが、 Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」順位からも、各楽曲のMV人気を知ることが出来ます。

(表3) 乃木坂、欅坂、AKB48Gのシングル表題曲に関する、公開3週間の Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」順位推移

凡例
1Wにおける順位 / 2Wにおける順位 / 3Wにおける順位 曲名

#「順位」は、Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」の対象週における順位
# 「1W」はMV公開日を含む月曜から日曜の週、「2W」は次の月曜から日曜までの週、「3W」はさらに次の月曜から日曜までの週
#「圏外」は、100位以内のランキング表に曲名が載っていなかったことを示す

乃木坂46
32位 / 17位 / 46位 逃げ水
07位 / 07位 / 10位 インフルエンサー
24位 / 05位 / 15位 サヨナラの意味
圏外 / 03位 / 06位 裸足でSummer
27位 / 32位 / 47位 ハルジオンが咲く頃
(参考)
53位 / 48位 / 圏外 ないものねだり
圏外 / 56位 / 83位 きっかけ

欅坂46
10位 / 02位 / 04位 不協和音
09位 / 10位 / 07位 二人セゾン
15位 / 08位 / 21位 世界には愛しかない
12位 / 04位 / 08位 サイレントマジョリティー
(参考)
17位 / 33位 / 59位 月曜日の朝、スカートを切られた
13位 / 07位 / 19位 エキセントリック
38位 / 67位 / 圏外 W-KEYAKIZAKAの詩
圏外 / 23位 / 51位 語るなら未来を…

AKB48
29位 / 未定 / 未定 #好きなんだ
圏外 / 圏外 / 圏外 願いごとの持ち腐れ
圏外 / 圏外 / 圏外 シュートサイン
圏外 / 圏外 / 圏外 ハイテンション
圏外 / 圏外 / 圏外 LOVE TRIP
(参考)
15位 / 圏外 / 圏外 誰のことを一番 愛してる?

AKB48姉妹グループ
圏外 / 圏外 / 圏外 まさかシンガポール
圏外 / 圏外 / 圏外 意外にマンゴー
圏外 / 圏外 / 圏外 キスは待つしかないのでしょうか?
圏外 / 圏外 / 圏外 青春時計


ここでの「週」は、月曜から日曜までのオリコン的な1週間で、(表2)に示した、公開された曜日時刻に基づいた1週間ではありません。

当ブログでは、前者を大文字の「W」、後者を小文字の「w」で区別しています。

MVの公開日は、曜日が様々に異なるので、「1W」での順位は評価が難しい。

例えば、乃木坂に関して、「逃げ水」「サヨナラの意味」「裸足でSummer」は金曜公開、「インフルエンサー」は木曜公開、「ハルジオンが咲く頃」は水曜公開で、「1W」における公開日数は、それぞれ3、4、5日で、週間ランキングで比較しづらいものがある。


従って、「2W」「3W」の順位が重要になってきますが、上表に示した通り、「逃げ水」2Wの17位は、「裸足でSummer」3位、「サヨナラの意味」5位、「インフルエンサー」7位と、ここまで乃木坂がつないできたトップ10入りを、逃す結果になっている。

さらに、3Wの「逃げ水」46位に至っては、最近では例を見ない大幅下降です。

欅坂の順位と比べると一目瞭然ですが、乃木坂表題曲のMV人気は18枚目で、明らかに失速しています。


ちなみに、AKB48Gの楽曲MVは、「意外にマンゴー」など、前作より再生回数増加速度が伸びているものはあるものの、Hot100「国内動画再生回数」の順位に反映されるまでには至ってないようです。

やはり、100位以内もランクインするのは、本当に難しいことなんだと思います。

AKB48Gにとって、この辺の順位上昇が、当面の課題という気がします。

ところで、AKB48の「願いごとの持ち腐れ」や「ハイテンション」は、公開から随分と時間が経って、100位以内に登場し、結構な順位まで上がっていて、なぜ遅れてランクインするのか、理由はよく分かりません。


次に、「逃げ水」が発売された8月9日(水)正午、一斉にショートへ切り替わったカップリング曲フルバージョンMVの再生回数を見ておきましょう。

(表4) 乃木坂15〜18枚目で、約2週間公開されたC/W曲フルバージョンMVの再生回数平均増加速度

凡例
シングル番号「タイトル」曲の種別
公開された全期間に渡る再生回数の平均増加速度 (期間終わりの累計再生回数) : 公開期間の長さ [公開開始日時〜公開終了日時] 曲名

#「累計再生回数」は「万回」単位
#「14.0d」は、14.0日間フルバージョンMVが公開されたとの意

18枚目「逃げ水」C/W曲
5.2万回/日 (72.4) : 14.0d [07/26(水)12:00〜08/09(水)12:00] 女は一人じゃ眠れない

17枚目「インフルエンサー」C/W曲
7.9万回/日 (110.5) : 14.0d [03/08(水)12:00〜03/22(水)12:00] 意外BREAK
7.7万回/日 (108.2) : 14.0d [03/08(水)12:00〜03/22(水)12:00] Another Ghost

16枚目「サヨナラの意味」C/W曲
5.2万回/日 (73.5) : 14.0d [10/26(水)12:00〜11/09(水)12:00] あの教室

15枚目「裸足でSummer」C/W曲
4.8万回/日 (62.5) : 13.0d [07/14(木)12:00〜07/27(水)12:00] オフショアガール
2.3万回/日 (30.0) : 13.0d [07/14(木)12:00〜07/27(水)12:00] 命の真実
# 命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」


上表には、各シングルのカップリング曲中、MV公開期間が2週間のものに関して、その間の再生回数増加速度を載せています。

3期Wセンターの18th選抜が担当した「女は一人じゃ眠れない」MVは、期間中の平均スピードが5.2万回/日で、前作17枚目収録の「意外BREAK」「Another Ghost」より遅いものの、16枚目「あの教室」、15枚目「オフショアガール」「命の真実」よりは速く、それなりの成績のように見えます。

しかし、問題なのは、(表2)(表3)と同じく、公開2週目以降です。


次の表は、公開1、2週目の再生回数推移を示したものです。

(表5) 乃木坂15〜18枚目で、約2週間公開されたC/W曲フルバージョンMVの再生回数週単位推移

凡例
曲名
対象週の再生回数増加速度 (週終わりの累計回数 / +対象週に積み上げた回数)@ 対象週の週番号 : 期間

#「回数」は「万回」単位
#「対象週の週番号」は、公開開始から翌週同曜日同時刻までの7日間を「1w」、翌々週同曜日同時刻までの7日間を「2w」と順に数えたもの
#「2017/07/21(金)28(金)12:00」は2017年7月21日(金)12:00から2017年7月28日(金)12:00までの「期間」

「女は一人じゃ眠れない」full ver. MV
09.2万回/日 (64.4/+64.4) @ 01w : 2017/07/26(水)02(水)12:00
01.1万回/日 (72.4/+08.0) @ 02w : 08/02(水)09(水)12:00 ※ ジャパンプレミアム
「ジャパンプレミアム」は、8月8日(火)に新宿で行われた映画「ワンダーウーマン」(8月25金から日本公開)の宣伝イベントで、乃木坂18th選抜メンバーが参加

「意外BREAK」full ver. MV
12.1万回/日 (84.6/+84.6) @ 01w : 2017/03/08(水)15(水)12:00
03.7万回/日 (110.5/+25.9) @ 02w : 03/15(水)22(水)12:00

「Another Ghost」full ver. MV
11.4万回/日 (79.7/+79.7) @ 01w : 03/08(水)15(水)12:00
04.1万回/日 (108.2/+28.4) @ 02w : 03/15(水)22(水)12:00

「あの教室」full ver. MV
07.7万回/日 (53.9/+53.9) @ 01w : 2016/10/26(水)02(水)12:00
02.8万回/日 (73.5/+19.6) @ 02w : 11/02(水)09(水)12:00

「オフショアガール」full ver. MV
06.6万回/日 (46.5/+46.5) @ 01w : 2016/07/14(木)21(木)12:00
02.7万回/日 (62.5/+15.9) @ 02w : 07/21(木)27(水)12:00

「命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」」full ver. MV
03.4万回/日 (24.1/+24.1) @ 01w : 2016/07/14(木)21(木)12:00
01.0万回/日 (30.0/+05.9) @ 02w : 07/21(木)27(水)12:00


「女は一人じゃ眠れない」MVの再生回数増加速度が、「ワンダーウーマン」のジャパンプレミアムに18th選抜が参加したのにも関わらず、「2w」で1.1万回/日と、近年の最低レベルにまで下がっている。

新宿歌舞伎町に設けられたブルーカーペットを、メンバーが歩くなど、華やかな新曲キャンペーンを仕掛けた、まさにその週、テーマソング「女は一人じゃ眠れない」のMV再生回数増加速度が、ここまで落ち込んだわけで、映画の趣旨と照らし合わせて、選抜構成や楽曲内容が妥当だったかどうか、グループとして再検討すべきだと思います。

せっかく、有名な娯楽超大作映画の「アンバサダー」に起用してもらったのに、その期待に十分応えられなかったとすれば、今後のオファーに響いてくるので。


次に、18枚目カップリング曲で、MV公開期間が1週間ほどだった、残りの3作品を見てみましょう。

(表6) 乃木坂15〜18枚目で、約1週間公開されたC/W曲フルバージョンMVの再生回数平均増加速度

凡例
シングル番号「タイトル」曲の種別
公開された全期間に渡る再生回数の平均増加速度 (期間終わりの累計再生回数) : 公開期間の長さ [公開開始日時〜公開終了日時] 曲名

# 表記法は(表4)と同じ。「U」はアンダー曲

18枚目「逃げ水」C/W曲
9.2万回/日 (74.0) : 8.0d [2017/08/01(火)12:00〜08/09(水)12:00] 未来の答え
7.5万回/日 (52.5) : 7.0d [2017/08/02(水)12:00〜08/09(水)12:00] アンダー (U)
7.0万回/日 (56.1) : 8.0d [2017/08/01(火)12:00〜08/09(水)12:00] ライブ神

17枚目「インフルエンサー」C/W曲
7.5万回/日 (52.8) : 7.0d [2017/03/15(水)12:00〜03/22(水)12:00] 三番目の風
6.5万回/日 (45.6) : 7.0d [2017/03/15(水)12:00〜03/22(水)12:00] 風船は生きている (U)

16枚目「サヨナラの意味」C/W曲
5.4万回/日 (40.9) : 7.5d [2016/11/02(水)00:00〜11/09(水)12:00] 2度目のキスから
6.1万回/日 (36.5) : 6.0d [2016/11/03(木)12:00〜11/09(水)12:00] 君の贈る花がない
5.1万回/日 (30.7) : 6.0d [2016/11/03(木)12:00〜11/09(水)12:00] ブランコ (U)

15枚目「裸足でSummer」C/W曲
5.5万回/日 (32.7) : 6.0d [2016/07/21(木)12:00〜07/27(水)12:00] シークレットグラフィティー (U)
3.9万回/日 (23.2) : 6.0d [2016/07/21(木)12:00〜07/27(水)12:00] 白米様


新しいメンバーに対する期待感は大きいようで、3期生曲「未来の答え」MVが9.2万回/日で累計74.0万回となり、一番高い数字を出しています。

ただ、アンダー曲「アンダー」と2期生曲「ライブ神」も、それぞれ7.5万回/日、7.0万回/日と、かなり良い数字になっている。

15枚目からのカップリング曲MVを眺めると、16枚目、17枚目と、シングルごとにMV人気を上げてきた流れが、18枚目にも受け継がれている印象を受けます。

まあ、1週間の公開で、それ以上続けると、違った結果になる可能性はありますが(笑)、18枚目カップリング3曲のMV再生回数に関しては、順調と言って良いんじゃないでしょうか。


18枚目のMV人気は、表題曲「逃げ水」と共通曲「女は一人じゃ眠れない」が、近年にない深刻な伸び悩みに直面する一方、それ以外のカップリング3曲は、15枚目「裸足でSummer」以降の上昇気流に乗っている印象です。

MV再生回数の話はこの辺にして、以後は、iTunes Stroeトップソングの順位動向を調べていきます。

まずは、15日火曜で配信14日目を迎えた「逃げ水」のランクイン状況を、直近4シングルの表題曲と比べてみました。

(表7) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂14〜18枚目表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2017/08/15(火)までのデータを示している
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲

08-02-03-01-00 / 00-00-00 [000] (014/014日; 4位)* 逃げ水
09-07-14-13-10 / 49-37-11 [004] (150/154日; 4位)* インフルエンサー
07-09-14-18-22 / 53-39-10 [115] (172/287日; 3位) サヨナラの意味
05-09-05-04-03 / 13-18-21 [314] (078/392日; 8位) 裸足でSummer
02-03-04-06-04 / 12-11-09 [460] (051/511日; 5位) ハルジオンが咲く頃


「逃げ水」は、配信後8日間連続トップ10入りを果たしています。

乃木坂のシングル表題曲は、15枚目以降、トップ10へのランクイン日数を、「裸足でSummer」5日、「サヨナラの意味」7日、「インフルエンサー」9日と伸ばしてきました。

「逃げ水」の8日は、前作より1日少ないものの、遜色ない好成績と言えるでしょう。


しかし、MV人気と同じく、それ以降の推移に気になる点がある。

(表7)から、トップ20へのランクイン日数を計算すると、「逃げ水」は10日で、「裸足でSummer」14日、「サヨナラの意味」16日、「インフルエンサー」16日と比べ、明らかに少ない。

実際、毎日の順位推移を並べてみると、18枚目表題曲は、配信9日目以降、下落スピードの速さが浮き彫りになります。

(表8) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂15〜18枚目表題曲の配信後21日間の順位推移

凡例
逃げ水*インフルエンサー*サヨナラの意味*裸足でSummer [対象日]

#「01D」「02D」「03D」は、配信初日、2日目、3日目
#「逃げ水」は「14D」である8月15日(火)までのデータを示している

05位*05位*03位*10位 [01D]
04位*04位*04位*08位 [02D]
07位*05位*05位*10位 [03D]
08位*06位*06位*10位 [04D]
08位*06位*06位*15位 [05D]
08位*08位*08位*11位 [06D]
08位*07位*10位*11位 [07D]
09位*09位*13位*12位 [08D]
12位*10位*11位*13位 [09D]
18位*14位*15位*13位 [10D]
21位*15位*15位*10位 [11D]
21位*15位*17位*11位 [12D]
27位*16位*19位*13位 [13D]
31位*16位*19位*19位 [14D]
未定*20位*28位*21位 [15D]
未定*24位*24位*23位 [16D]
未定*26位*28位*23位 [17D]
未定*26位*28位*25位 [18D]
未定*27位*29位*28位 [19D]
未定*25位*36位*33位 [20D]
未定*32位*44位*43位 [21D]


配信14Dにおいて、「逃げ水」は31位まで下がっており、「インフルエンサー」16位、「サヨナラの意味」19位、「裸足でSummer」19位と比べ、上位キープに粘り強さがない。

MVの再生回数と同じく、最初は期待を集めて数字を伸ばすのだけど、人気が長く続かず、短期間で明らかな下落モードに入っています。


18枚目表題曲に関する楽曲指標が伸び悩む中、CDセールスが前作微増に留まり、初回限定盤の売れ行き低下が懸念されるのは、乃木坂にとって深刻な状況だと思います。

3期を強引にセンターへ抜擢、さらに2期枠を減らし、若手有望メンバーをアンダーに行かせ、アンダーの切ない立場をダイレクトに綴った「アンダー」を歌わせる。

こういった過酷なやり方に嫌気がさして、乃木坂から目を背けるファンが続出し、楽曲人気に勢いがなくなっている可能性があります。


3期Wセンターを擁する選抜が担当する表題曲「逃げ水」と共通曲「女は一人じゃ眠れない」が、とくに伸び悩んでいて、これまでのシングルと比べ、盛り上がりに乏しく、関心を集め切れていない。

アイドルというのは、見ていて楽しいから多くの人が惹かれるのであって、メンバーが悲しんだり、苦しんだりする姿は、ファンを減らす因子になるのは当然です。

「ん〜、どうなんだろうな、これ?」という雰囲気が漂う選抜やアンダーでは、人々の注目を維持拡大するのは、なかなか難しいでしょう。


ところで、欅坂の楽曲人気に関して、やや気になる動きがあるので、紹介しておきます。

(表9) iTunes Store トップソングにおける、欅坂1〜4枚目表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

# 表記法は(表7)と同じ
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲

14-04-04-05-12 / 59-20-11 [004] (129/133日; 1位)* 不協和音
12-16-22-19-09 / 64-43-40 [034] (225/259日; 2位) 二人セゾン
06-02-04-01-01 / 29-67-33 [228] (143/371日; 3位) 世界には愛しかない
47-40-46-53-79 / 204-28-00 [00] (497/497日; 1位)* サイレントマジョリティー

「不協和」の週単位推移
0-0-0-0-0 / 2-4-1 [0] : 16W 07/17(月)23(日)
0-0-0-0-0 / 1-5-1 [0] : 17W 07/24(月)30(日)
0-0-0-0-0 / 0-2-5 [0] : 18W 07/31(月)06(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-3 [4] : 19W 08/07(月)13(日)※ ROCK IN JAPAN
0-0-0-0-0 / 0-1-1 [0] : 20W 08/14(月)15(火)

# 8月12日(土)に『ROCK IN JAPAN FES. 2017』(国営ひたち海浜公園)で、欅坂46が複数曲を披露するライブを行い、「不協和音」もパフォーマンス


「不協和音」は、配信19Wの8月8日(火)、126Dにおいて、トップソング200位圏外に初めて落ちています。

その後、9日(水)127D、10日(木)128D、11日(金)129Dと、連続で圏外でしたが、12日(土)に開催された『ROCK IN JAPAN FES. 2017』で、6万人とも言われる観客の前で、ステージを披露したことで、この日130Dに再び167位にランクイン。

さらに、13日(日)131Dに176位、20Wに入った14日(月)132Dは150位、15日(火)133Dが159位と推移しています。


『ROCK IN JAPAN』がなかったら、126D以降、ずっと圏外だった可能性があり、そうなると「不協和音」のランクインは125日で終わっていたでしょう。

絶大なるロッキン効果ですが(笑)、それでも、上位へ浮上する気配は乏しく、前作「二人セゾン」の225日ランクインに届くかどうか、苦しい展開になっています。

欅坂の表題曲は、「サイレントマジョリティー」のヒットによって、トップソング200位以内に長期間留まり続けることが当たり前の光景でしたが、ここに来て、「不協和音」のランクイン日数が思った以上に短期で終わりそうな情勢になってきました。


実は、iTunes Store トップアルバムにおいて、「不協和音」は、配信99Dである7月12日(水)の196位を最後に、200位圏外へ去っていて、ランクインは68日という、歴代シングルの中では、かなり短い期間に留まっている。

(表10) iTunes Store トップアルバムにおける、欅坂1〜4枚目「Special Edition」の配信全期間に渡る順位帯分布

# 表記法は(表7)と同じ
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲

09-03-01-02-04 / 16-19-14 [065] (068/133日; 1位) 不協和音
04-03-05-03-09 / 53-40-33 [109] (150/259日; 1位) 二人セゾン
06-04-03-00-04 / 28-45-45 [236] (135/371日; 2位) 世界には愛しかない
09-05-06-02-13 / 65-73-88 [236] (261/497日; 1位) サイレントマジョリティー


「サイレントマジョリティー」で火がついた欅坂の楽曲人気が、ひと息付きつつある印象を受けます。

逆に言えば、今こそ、「次」の路線が欲しいところで、あるいは「月曜日の朝、スカートを切られた」は、その試みの一つなのかもしれません。

しかし、この曲の配信成績は、あまり芳しくない。

(表11) iTunes Store トップソングにおける、欅坂1stアルバムリード曲の配信全期間に渡る順位帯分布

# 表記法は(表7)と同じ

00-01-03-02-00 / 09-03-07 [003] (025/028日; 14位)* 月曜日の朝、スカートを切られた
00-00-01-03-03 / 21-22-17 [381] (067/448日; 26位) きっかけ (乃木坂2ndAbリード曲)

「月曜日の朝、スカートを切られた」の週単位推移
0-1-3-1-0 / 0-0-0 [0] : 01W 07/19(水)23(日)
0-0-0-1-0 / 6-0-0 [0] : 02W 07/24(月)13(日)
0-0-0-0-0 / 3-3-1 [0] : 03W 07/31(月)06(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-6 [1] : 04W 08/07(月)13(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [2] : 05W 08/14(月)15(火)


「月曜日の朝、スカートを切られた」は、配信5Wに入って、200位圏外を続けていて、このままだと、乃木坂の「きっかけ」が記録した67日を大きく下回るランクイン日数で終わってしまいます。

(表2)に示したように、MV人気は、アルバムリード曲としては、まずまずだけど、ダウンロード数が伸び悩んでいる形です。

MVの再生回数は、繰り返し鑑賞する熱心なファンが一定数存在すれば、相当なレベルまで上げられるけど、配信のランクイン日数は、新たに興味を持ってくれる人が、次々と現れないと、なかなか伸びていきません。


思うに、歌詞がドギツ過ぎるんじゃないでしょうか。

一部の人が、反対の署名活動を始めるほど、激しい嫌悪感を覚えるということは、そこまで強くなくとも、不快な印象を受ける人がより多数いて、さらに「なんか嫌だな」と眉をひそめる人がゴマンといる可能性が高い。

欅坂が「メジャーアイドル」としてやっていくつもりなら、出来れば、より多くの人に支持される楽曲を出した方がいい。


もし、小さなライブハウスを中心に活動する、少数の熱心なファンが支えるようなグループであれば、曲に不快感を覚える人がいても、歌の持つ社会的影響力は小さく、それほど大きな問題にはならないと思います。

しかし、地上波テレビに週1回の冠番組を持ち、全国に生放送されるテレビの音楽番組や大型音楽祭で、頻繁に曲を披露するようなグループである以上、嫌なら聴かなければいい、という理屈は通用しないので、多くの人々の声に、真摯に耳を傾ける姿勢が求められます。

もちろん、どういうグループであるかは、ファンが決めることであって、私は乃木坂ファンなので、「欅坂はこうあるべき」という意見を言うつもりはありません。

ただ、iTunes Store トップソングの順位推移を見ていると、「月曜日の朝、スカートを切られた」は、歌として、多数の支持を受けていない節があって、欅坂運営は、メジャー路線を放棄するつもりなのか?と、訝しさを感じています。

「サイレントマジョリティー」の「次」を模索するとしても、多くの人に愛される欅坂を維持したいのであれば、「月曜日の朝、スカートを切られた」の方向性は有効でないと思います。


最後に、18枚目カップリング曲の配信成績を。

(表12) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂13〜18枚目カップリング曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H (200位以内にランクインした日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)
# 配信開始から2017/08/15(火)までのデータを示している
# ランキング対象の配信源は、Special Edition に収録されたもの
# カランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲
#「^」はMV付きの曲、「C」共通曲、「U」アンダー曲

18枚目「逃げ水」C/W曲
0-3-5-1-1 / 4-0-0 (14日; 013位)* ひと夏の長さより…
0-0-0-0-0 / 6-2-4 (12日; 065位) 泣いたっていいじゃないか?
0-0-0-0-0 / 1-4-2 (07日; 099位) 未来の答え^ (3期)
0-0-0-0-0 / 0-3-3 (06日; 111位) アンダー^ (U)
0-0-0-0-0 / 2-0-3 (05日; 094位) 女は一人じゃ眠れない^ (C)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 (00日; 200外) ライブ神^ (2期)

17枚目「インフルエンサー」C/W曲
0-0-0-1-0 / 7-2-4 (14日; 034位) Another Ghost^
0-0-0-1-0 / 6-3-2 (12日; 036位) 意外BREAK^
0-0-0-0-0 / 0-4-3 (07日; 121位) 三番目の風^ (3期)
0-0-0-0-0 / 0-4-2 (06日; 125位) 風船は生きている^ (U)
0-0-0-0-0 / 0-4-1 (05日; 121位) 当たり障りのない話
0-0-0-0-0 / 0-0-1 (01日; 164位) 人生を考えたくなる (C)

16枚目「サヨナラの意味」C/W曲
0-0-0-1-3 / 9-8-5 (26日; 038位) ないものねだり^
0-0-0-0-0 / 3-4-4 (11日; 065位) あの教室^
0-0-0-0-0 / 4-2-4 (10日; 087位) 君に贈る花がない^
0-0-0-0-0 / 1-4-4 (09日; 099位) ブランコ^ (U)
0-0-0-0-0 / 0-1-3 (04日; 144位) 2度目のキスから^
0-0-0-0-0 / 1-1-1 (03日; 086位) 孤独な青空 (C)

15枚目「裸足でSummer」C/W曲
0-0-0-0-4 / 6-3-0 (13日; 045位) オフショアガール^
0-0-0-0-0 / 4-6-3 (13日; 061位) 行くあてのない僕たち
0-0-0-0-0 / 6-3-1 (10日; 076位) 僕だけの光 (C)
0-0-0-0-0 / 2-1-3 (06日; 076位) シークレットグラフィティー^ (U)
0-0-0-0-0 / 0-0-2 (02日; 162位) 命の真実^
0-0-0-0-0 / 0-0-2 (02日; 168位) 白米様^
#「命の真実」の正式曲名は、命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」

14枚目「ハルジオンが咲く頃」C/W曲
0-0-1-1-1 / 0-2-1 (06日; 025位) 釣り堀^
0-0-1-1-0 / 1-1-1 (05日; 027位) 急斜面^
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (04日; 036位) 不等号^ (U)
0-0-0-0-1 / 1-1-1 (04日; 044位) 憂鬱と風船ガム
0-0-0-1-0 / 1-1-0 (03日; 039位) 強がる蕾^
0-0-0-0-0 / 1-1-0 (02日; 096位) 遙かなるブータン^ (C)

13枚目「今、話したい誰かがいる」C/W曲
0-2-1-3-3 / 2-2-1 (14日; 16位) 悲しみの忘れ方^
0-0-0-1-1 / 5-5-2 (14日; 038位) ポピパッパパー^
0-0-0-0-0 / 2-6-1 (09日; 096位) 嫉妬の権利^ (C&U)
0-0-0-0-0 / 2-4-1 (07日; 079位) 隙間
0-0-0-0-0 / 0-2-2 (04日; 124位) 大人への近道^
# 配信50日目までのデータ。ただし、その後、再ランクインした可能性は低い


秋元真夏と松村沙友理がWセンターを務める、18th選抜別バージョンによる「ひと夏の長さより…」が、配信2週間を過ぎて、まだランクインを続けており、べらぼうに良い成績を叩き出しています。

最高が13位で、トップ30に8日間ランクインは、乃木坂の歴代カップリング曲では、前例のない図抜けた数字です。

フジテレビの夏イベント『お台場みんなの夢大陸2017』のテーマソングに採用されたことが追い風になっている面はあると思いますが、ここまで上位をキープしたカップリング曲は初めてで、真夏さんとさゆりんごという、明るいセンターイメージが、功を奏しているのかもしれません。

何と言っても、アイドルは、楽しくなければアイドルじゃないですから(笑)。


さらに、3期の大園桃子と与田祐希の立ち位置も、無理がなく、ファンとして受け入れやすい。

とくに、ステージパフォーマンスで、星野みなみが、二人を引き連れて前に出てくるシーンは、カルガモの親子みたいで、愛らしく微笑ましかった(笑)。

高山一実がセンターの18th別々バージョンによる「泣いたっていいじゃないか?」も好調な配信成績を残していて、西野白石ではない1期メンバーの先導する選抜が、結構人気を呼んでいるようです。


ただ、カップリング曲の配信人気に関しては、「エキセントリック」と「W-KEYAKIZAKAの詩」がトップ10入りし、「割れたスマホ」「チューニング」「語るなら未来を…」がトップ20入りしている、欅坂の方が、現時点では一歩リードの感があります。

(表13) iTunes Store トップソングにおける、欅坂1〜4枚目カップリング曲の配信全期間に渡る順位帯分布

# 表記法は(表12)と同じ
# ランキング対象の配信源は、Special Edition に収録されたもの
# ランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲
#「^」はMV付きの曲、「C」共通曲

04枚目「不協和音」C/W曲
1-3-6-3-6 / 7-11-12 (49日; 07位) エキセントリック^
2-0-1-0-1 / 4-1-2 (11日; 05位) W-KEYAKIZAKAの詩^ (C)
0-1-0-1-0 / 2-2-3 (09日; 17位) 割れたスマホ^
0-1-0-1-1 / 2-1-1 (07日; 14位) チューニング^
0-0-0-1-0 / 2-1-2 (06日; 32位) 僕たちは付き合っている^
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (04日; 36位) 微笑みが悲しい

03枚目「二人セゾン」C/W曲
0-0-0-1-0 / 1-2-1 (05日; 39位) 夕陽1/3
0-0-0-0-1 / 1-2-0 (04日; 44位) 僕たちの戦争^
0-0-0-0-0 / 1-1-2 (04日; 66位) 大人は信じてくれない^ (C)
0-0-0-0-0 / 1-0-1 (02日; 86位) 誰よりも高く跳べ!^
0-0-0-0-0 / 1-1-0 (02日; 88位) 制服と太陽

02枚目「世界には愛しかない」C/W曲
0-1-1-0-1 / 4-3-6 (16日; 17位) 語るなら未来を…^ (C)
0-0-0-0-1 / 1-1-8 (11日; 50位) 青空が違う
0-0-0-0-0 / 1-1-6 (08日; 58位) また会ってください^
0-0-0-0-0 / 1-1-5 (07日; 69位) ひらがなけやき
0-0-0-0-0 / 1-1-5 (07日; 75位) ボブディランは返さない
0-0-0-0-0 / 1-1-4 (06日; 86位) 渋谷からPARCOが消えた日^

01枚目「サイレントマジョリティー」C/W曲
0-0-1-1-0 / 3-8-4 (17日; 25位) 渋谷川^
0-0-2-0-0 / 1-2-1 (06日; 26位) キミガイナイ
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (04日; 39位) 手を繫いで帰ろうか^ (C)
0-0-0-0-0 / 2-0-1 (03日; 53位) 乗り遅れたバス
0-0-0-0-0 / 2-1-0 (03日; 55位) 山手線^


欅坂は、最高順位が100位を割ったシングルのカップリングが1曲もなく、楽曲人気の高さをあらためて感じさせられます。

乃木坂「ひと夏の長さより…」は、配信14Dにおいて91位と、まだ100位以内に留まっていて、ランクイン日数が「語るなら未来を…」の16日、「渋谷川」の17日を超えられるか、そして「エキセントリック」の49日にどこまで迫れるか、今後の順位動向が注目されます。


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乃木坂18枚目「逃げ水」初日は71.6万枚、店頭セールス減少?お盆体制?読めない初動の行方 [10Aug17]

2017-08-10 02:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(演劇)

生駒里奈の主演舞台『モマの火星探検記』
====================
08/09(水)〜08/13(日) 東京公演 in 天王洲 銀河劇場
08/19(土)〜08/20(日) 大阪公演 in サンケイホールブリーゼ
[出演メンバー] 生駒里奈
[公式サイト] 舞台『モマの火星探検記』

「ブックマーク」内にある「定期日程」と「重要日程」のリンクは、乃木坂のスケジュールをまとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。


2017年8月8日付のオリコンデイリーランキングが発表され、乃木坂18枚目シングル「逃げ水」は、売り上げ71.6万枚の初登場1位でした。

ん〜、どう考えたらいいのか、微妙ですね〜(笑)。

数字を目にした時は、予想よりずっと少なかったので、正直、絶句してしまいました。

初日は77万枚あたりかなと、密かに思っていたので。

しかし、冷静になって考えてみると、今後の積み上げ動向を含め、まだ未知数の部分が多く、初動が前作を越えるかどうか、現段階では何とも言えません。



取り敢えず、歴代シングルの初日から初動への積み上げ枚数を基に、18枚目初動のオーソドックスな予測を出してみます。

(表1) 乃木坂歴代シングルのオリコン初動の初日との差、及び前作からの増加分

凡例
[シングル番号] 初日売り上げ枚数 →(初動と初日の枚数差)→ 初動売り上げ枚数 {今作初動と前作初動の枚数差} [CD発売日] タイトル

#「売り上げ枚数」と「枚数差」は「万枚」単位
#「今作初動と前作初動の枚数差」は、前作越えなら「+」、前作割れは「-」を、変動絶対値の前に付けている

[01] 初日08.5 →(05.1)→ 初動13.6 [2012/02/22] ぐるぐるカーテン
[02] 初日11.1 →(04.4)→ 初動15.6 {前作 +01.9} [2012/05/02] おいでシャンプー
[03] 初日15.0 →(03.7)→ 初動18.7 {前作 +03.1} [2012/08/22] 走れ!Bicycle
[04] 初日19.0 →(04.3)→ 初動23.3 {前作 +04.6} [2012/12/19] 制服のマネキン
[05] 初日20.4 →(03.8)→ 初動24.2 {前作 +00.9} [2013/03/13] 君の名は希望
[06] 初日28.6 →(05.1)→ 初動33.7 {前作 +09.5} [2013/07/03] ガールズルール
[07] 初日34.7 →(04.8)→ 初動39.5 {前作 +05.8} [2013/11/27] バレッタ
[08] 初日38.7 →(07.1)→ 初動45.8 {前作 +06.3} [2014/04/02] 気づいたら片想い
[09] 初日37.5 →(04.7)→ 初動42.2 {前作 -03.6} [2014/07/09] 夏のFree&Easy
[10] 初日41.2 →(06.6)→ 初動47.9 {前作 +05.7} [2014/10/08] 何度目の青空か?
[11] 初日42.2 →(07.8)→ 初動50.0 {前作 +02.2} [2015/03/18] 命は美しい
[12] 初日48.2 →(12.8)→ 初動60.9 {前作 +10.9} [2015/07/22] 太陽ノック
[13] 初日53.4 →(09.3)→ 初動62.7 {前作 +01.8} [2015/10/28] 今、話したい誰かがいる
[14] 初日59.1 →(15.9)→ 初動75.0 {前作 +12.3} [2016/03/23] ハルジオンが咲く頃
[15] 初日60.0 →(12.8)→ 初動72.8 {前作 -02.2} [2016/07/27] 裸足でSummer
[16] 初日68.3 →(14.4)→ 初動82.8 {前作 +10.0} [2016/11/09] サヨナラの意味
[17] 初日74.3 →(13.2)→ 初動87.5 {前作 +04.7} [2017/03/22] インフルエンサー


初日から初動への積み上げは、デビューシングル「ぐるぐるカーテン」から7枚目「バレッタ」までは、4〜5万枚くらいでしたが、8枚目「気づいたら片想い」から11枚目「命は美しい」で5〜8万枚あたりに上方シフトする。

そして、12枚目「太陽ノック」で12.8万枚に大幅アップすると、14枚目「ハルジオンが咲く頃」から前作17枚目「インフルエンサー」の直近4作は、13〜16万枚というレベルで推移しています。

初日と初動の差は、その大部分をCD発売週における店頭セールスが占めている可能性が高い。

CDリリースを重ねる度、徐々に数字が大きくなっているのは、全国握手会などの特典イベント、あるいは楽曲MV、個人PVといった映像コンテンツの魅力によって、乃木坂の初回限定盤セールスが伸びているためと考えられます。


発売第1週における店頭セールスの規模が、急激に変わると思えないので、18枚目「逃げ水」の初日から初動への積み上げは、2016年以降の直近4作と似ていて不思議ではない。

過去4シングルの中で、もっとも積み上げが大きかったのは「ハルジオンが咲く頃」の15.9万枚、もっとも小さかったのは「裸足でSummer」の12.8万枚、そして平均が14.1万枚。

これらの数字を、「逃げ水」の初日に足すことで、予測されるオリコン初動の範囲が、以下のように求められます。

(表2) オリコン初日と過去の積み上げ枚数からの「逃げ水」初動シミュレーション

凡例
予想レベル [シングル番号] 初日売り上げ枚数 →(初動と初日の枚数差)→ 初動売り上げ枚数 {今作初動と前作初動の枚数差} [CD発売日] タイトル

最大 [18] 初日71.6 →(15.9)→ 初動87.5 {前作 +0.1} [2017/03/22] 逃げ水
平均 [18] 初日71.6 →(14.1)→ 初動85.7 {前作 -1.8} [2017/03/22] 逃げ水
最小 [18] 初日71.6 →(12.8)→ 初動84.4 {前作 -3.0} [2017/03/22] 逃げ水


予測される乃木坂18枚目初動は、前作1.8万枚減の85.7万枚が平均的なケースで、最大でも前作0.1万枚増の87.5万枚、最小なら前作3.0万枚減の84.4万枚と出てくる。

過去最高レベルの積み上げをもって、ようやく前作と同じ初動に留まり、平均的な枚数であれば、前作割れの可能性が高いことになる。

確かに、初日71.6万枚は、「えっ?」と一瞬フリーズしてしまうほど(笑)、厳しい数字だと思います。


但し、18枚目の初日初動積み上げが、直近4作の水準を大きく上回る可能性がないとは言えない。

今回のCDリリースが特殊なのは、お盆の時期に重なっている点です。

個別握手会券付きの forTUNE music 通常盤、ネット注文した初回限定盤といった事前予約分は、通常であれば、発売前日に、その多くが配送され、初日売り上げに計上されるでしょう。


しかし、お盆体制によって、出荷や配送が普段より遅れ気味であれば、他の時期なら初日に入っていたセールス分が、2日目以降にずれ込んでいることも考えられる。

その場合は、初日から初動への積み上げが、過去4作の範囲を越えてもおかしくない。

やはり、明日以降の売り上げを見ないと、最終的な初動について、まだまだ確定的なことは言えません。


とはいえ、逆に、CDセールスが落ち込んでいるという懸念を払拭する材料もない。

18枚目個別握手会は、総部数が前作より50部多く設定される中、完売数は、5次応募終了時点で34部も増えていて、握手会セールスが減少しているとは到底思えない。

そもそも前作も今作も、5次応募終了時点で、枚数ベースの販売率が97%を越え、用意した握手会券をほぼ売り切った状態に至っている。

従って、総部数が50部増えた場合、完売1部がCD600枚なら3万枚アップといった、単純な計算で握手会セールスの上昇を知ることが出来ます。

もっと細かいメンバー別シミュレーションからも、握手会セールスの初動算入分は、前作から2.7万枚アップと出てくるので、個別握手会分が減っている可能性は低い。


しかし、初回限定盤による店頭セールスには、気になる部分がある。

先週8月2日(水)に発売されたHKT48の10枚目「キスは待つしかないのでしょうか?」は、オリコン初動が20万枚を割り込む、かなりシビアな結果でしたが、前々回の記事で指摘したように、表題曲MVの再生数が、フルバージョンにしてはやや物足りない。

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店頭販売CDの軸である初回限定盤は、収録されているMVの魅力で、セールスが左右される面があって、実際、欅坂の「サイレントマジョリティー」が、今尚、オリコン週間ランキングTOP200に登場するのは、MV人気が非常に高いことと無関係ではない。


そして、乃木坂18枚目表題曲「逃げ水」のMVは、何回か記事に書いているように、前作「インフルエンサー」、さらには前々作「サヨナラの意味」に比べても、再生数の伸びが弱く、初回限定盤のメイン映像コンテンツとして、売り上げをアップさせるかどうか、確信の持てない部分がある。

さらに、初回限定盤の特典イベントである全国握手会は、最近、参加者が多くなり過ぎて、待機列が分からない、疲れ過ぎる、参加券を使い切れないなど、批判的な声を頻繁に目にします。

しかも、8月に発売された「逃げ水」の大阪全国握手会は、なんと来年の正月に設定されていて、あまりに先の話で、予定が立たず、参加券として買いづらいのは間違いない。


こういったマイナスの懸念材料が山積する中、初日71.6万枚という数字を見せられると、ん〜、やっぱり初回限定盤が少し不振なのかなと、考えたくなる。

前回記事の予想において、以下のように、個別握手会分は前作から2.7万枚増と見積もりましたが、今のところ、これを変更する必要はないと思います。

ただ、店頭販売分の1.0万枚増は、今後の展開次第で、再検討を迫られるかもしれない。

(表3) 18枚目オリコン初動売り上げ枚数の予想

# [07Aug17]記事(表6)の再掲
#「個別」は、個別握手会による売り上げ枚数
#「店頭」は、初回限定盤と特典なし通常盤の売り上げ枚数

17枚目オリコン初動の推測される内訳
個別 60.4万枚
店頭 27.0万枚
====================
初動 87.5万枚

18枚目オリコン初動の予想
個別 63.1万枚 [2.7万枚増] 3期(10.8秒_500枚)
店頭 28.0万枚 [1.0万枚増]
====================
初動 91.1万枚 [3.7万枚増]

18枚目オリコン初動の予想 (下限)
個別 63.1万枚 [2.7万枚増] 3期(10.8秒_500枚)
店頭 25.0万枚 [2.0万枚減]
====================
初動 88.1万枚 [0.7万枚増]

18枚目オリコン初動の予想 (上限)
個別 68.8万枚 [8.4万枚増] 3期(7.2秒_750枚)
店頭 29.0万枚 [2.0万枚増]
====================
初動 97.8万枚 [10.3万枚増]


店頭セールスだけを低く見積ものは、「下限」予想と同じ発想ですが、初日初動の積み上げが過去4作の平均と変わらなければ、店頭セールス2.0万枚減でも、まだ甘い雰囲気がある。

というのも、(表2)の平均的な予測である初動85.7万枚を導くには、店頭を4.4万枚減にしなければならない。

これが本当なら、17枚目で27.0万枚だった店頭セールスが、18枚目で22.6万枚に下落するわけで、相当に大きな落ち込みです。


過去4作の積み上げ範囲を無視して、初動が上昇すると敢えて読む場合でも、初日の数字が数字なので、初動ミリオンはもちろん、「上限」予想の97.8万枚ですら、ちょっと無理という空気が漂う。

実際、97.8万枚に届くには、初日から初動への積み上げが26.2万枚必要で、そんな常軌を逸した予想は、さすがに書く勇気が湧いてきません(笑)。

まあ、兎にも角にも、2日目、3日目と、今後の推移を見守るしかないけど、威勢の良い話をしづらくなったのは間違いないでしょう。


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2017-08-07 06:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

08月09日(水) [舞台] 生駒里奈が主演する舞台『モマの火星探検記』の天王洲銀河劇場における東京公演初日

(演劇)

生駒里奈の主演舞台『モマの火星探検記』
====================
08/09(水)〜08/13(日) 東京公演 in 天王洲 銀河劇場
08/19(土)〜08/20(日) 大阪公演 in サンケイホールブリーゼ
[出演メンバー] 生駒里奈
[公式サイト] 舞台『モマの火星探検記』


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中元日芽香が「卒業」を発表しました。

18枚目「逃げ水」の個別握手会に参加しないことから、まだ体調が十分ではないのだろうと思っていました。

ただ、更新されるブログを読んでも、『らじらー!SUNDAY』を聴いても、割と元気そうな印象だったので、しばらく時間が経てば本調子に戻って、19枚目か20枚目には、あのパワフルなひめたんが観られるとの期待感があった。

それだけに、久しぶりにヘビーなニュースで、心の奥深いところに、ズシリと重いパンチを受けた気分です。


ひめたんは今年の4月に21歳になったばかりで、ファンならご承知の通り、生田絵梨花、斎藤ちはると『花の中三組』を構成し、さらに、堀未央奈と北野日奈子とも同じ学年の筈です。

年齢的には、まだまだ行けるというより、むしろ、まさに今から乃木坂の中核を担うメンバーと言っていい。

とくに、美しく伸びのある甘い歌声は、アイドルとして、アーティストとして、非常に魅力的で、それが乃木坂から永久になくなることは、残念でなりません。


運営が、彼女の歌声をもっと評価して、さまざまなステージで、歌唱の軸として起用していれば、こんな早くに「卒業」することなく、また違った展開になったかもしれない。

もちろん、「卒業」に関しては、本人のブログもまだ更新されておらず、「経緯」や「理由」について、詳しいことは何も分かりません。

ただ、個人的には、今後も、どういう形であれ、歌うことは続けて欲しいなと。

きっと、ご自身にとって、ステージで歌うことは叶えたい「夢」の一つだと思うし、何より、これほど素晴らしい才能を大きく開花させないのは、あまりに勿体ない。


今日は、18枚目「逃げ水」のオリコン初動を考えようと、記事を準備していて、さあ、書き始めるぞという矢先に、ひめたん「卒業」発表のニュースが飛び込んできました。

急遽、今感じていることを、ざっくり記してみたんですが、中元日芽香の「卒業」については、後日、あたらめて触れるつもりです。

ひめたんが乃木坂からいなくなるという事実を咀嚼すればするほど、気分がどんどん重くなって、正直、CDセールスの話なんかしてる場合か?とも感じますが(笑)、発売日が迫っているので、切り換えて書いていきます。



8月3日(木)と4日(金)に、18枚目個別握手会の第6次応募が受け付けられ、それに伴って、第5次応募終了後の完売状況が判明しました。

オリコン初動への算入は、第6次応募分までですが、中身が分かるのは、次の木曜日で、オリコンデイリーの初日と2日目売り上げが、火曜、水曜に発表された後になる。

従って、初動売り上げを予想するなら、今しかなく、このブログでは、恒例にするつもりはサラサラないけど、なぜか恒例行事になっています(笑)。


最近は、盤種別の売り上げ枚数を発表してくれる調査会社がないので、予想値を出しても、実値との十分な「答え合わせ」が出来ず、次の予想もアバウトにならざるを得ません。

しかし、オリコン初動の予想は、数字を当てる、当てない、云々以上に、乃木坂握手会人気の現状分析につながるので、行う意味はあるかなと思っています。

とくに、今回は、1期2期3期という三つのグループが、17枚目「インフルエンサー」から18枚目「逃げ水」に掛けて、それぞれCDセールスをどう伸ばしたかという観点で、考えていくつもりです。


まず、各期の握手会セールスを比べてみましょう。

(表1) 乃木坂17枚目と18枚目の個別握手会第5次応募終了時点における1期2期3期のグループ別完売状況

凡例
グループの完売部数/担当部数 (完売率) 推定売り上げ枚数_寄与率 : グループ名 握手会参加人数

#「推定売り上げ枚数」は、完売1部あたりのCD売り上げ枚数を、1期2期は750枚(= 7.2秒/枚)、3期を500枚(= 10.8秒/枚)としてシミュレーション
#「寄与率」は、全体売り上げ枚数に対する、グループ売り上げ枚数の比を、百分率で示したもの

17枚目「インフルエンサー」個別握手会第5次応募終了時点
394/458部 (0.860) 33.8万枚_56.5% : 1期19人
195/242部 (0.806) 17.8万枚_29.7% : 2期11人
117/180部 (0.650) 08.2万枚_13.7% : 3期12人
==============================
706/880部 (0.802) 59.8万枚_100.0% : 全体42人

18枚目「逃げ水」個別握手会第5次応募終了時点
351/445部 (0.789) 32.2万枚_51.9% : 1期19人
182/258部 (0.705) 18.6万枚_29.9% : 2期11人
207/227部 (0.912) 11.3万枚_18.2% : 3期12人
==============================
740/930部 (0.796) 62.2万枚_100.0% : 全体42人

17枚目から18枚目へのグループ別変動
43部減/13部減 1.58万枚減 : 1期0人同
13部減/16部増 0.80万枚増 : 2期0人同
90部増/47部増 3.13万枚増 : 3期0人同
==============================
34部増/50部増 2.36万枚増 : 全体0人同

# 完売部数差(18th-17th)/担当部数差(18th-17th) 推定売り上げ枚数差(18th-17th) : グループ名 参加人数差(18th-17th)
#「同」は差がゼロで変動なし

(参考記事)
乃木坂の風 22Mar14 〜 アレチの業務連絡、完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明
乃木坂の風 23Mar14 〜 完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明(2)


17枚目の第5次応募終了後、1期は458部中394部の86.0%を売り切り、売り上げは推定33.8万枚だった。

ところが、18枚目では、445部中351部完売の78.9%で、売り上げは32.2万枚。

13部削減されたグループの担当部数に対して、完売が43部下がり、完売率が上がらず、売り上げ枚数が1.58万枚ダウンしている。

そして、総売り上げに対する寄与率は、17枚目の56.5%から、18枚目は51.9%に下がっています。


一方、2期は、17枚目から18枚目へ担当が16部増え、完売率は若干下がったものの、売り上げを0.80万枚アップさせ、寄与率も29.7%から29.9%と、ほぼ同じ水準を維持している。

さらに、3期は、担当が47部の大幅増だったのに、完売を90部も伸ばしており、完売率は65.0%から91.2%へ上昇し、売り上げを3.13万枚アップさせている。

その結果、17枚目で13.7%だった寄与率が、18枚目は18.2%へ急上昇しています。


1期の減少分である1.58万枚を、2期0.80万枚と3期3.13万枚の増加分で補い、全体として、2.36万枚アップという、お釣りが出ている形です。

外仕事の忙しいメンバーが多い1期は、握手会人気が高くとも、担当部数を30部未満に抑えられている人が複数いて、確かに、売り上げを伸ばしづらい状況にある。

こういった担当部数の意図的減少が、どこまで影響を及ぼしているかを知るため、メンバーごとの売り上げ変動を調べてみました。

(表2) 乃木坂17枚目と18枚目の個別握手会第5次応募終了時点における1期のメンバー別完売状況

凡例
18th5次終了時点の完売状況 ← 17th5次終了時点の完売状況 [17thから18thへの変動] メンバー名

#「完売状況」の各項目は、
完売部数/担当部数(すでに全完売であれば達成次数、そうでなければ完売率) 推定売り上げ枚数
#「変動」の各項目は、
完売部数差(18th-17th)/担当部数差(18th-17th) 推定売り上げ枚数差(18th-17th)
#「推定売り上げ枚数差」は「万枚」単位

30/30部(4次) 2.25万枚 ← 30/30部(2次) 2.25万枚 [0同/0同 0.00同] 秋元真夏
30/30部(4次) 2.25万枚 ← 30/30部(4次) 2.25万枚 [0同/0同 0.00同] 衛藤美彩
30/30部(4次) 2.25万枚 ← 30/30部(4次) 2.25万枚 [0同/0同 0.00同] 齋藤飛鳥
30/30部(4次) 2.25万枚 ← 30/30部(5次) 2.25万枚 [0同/0同 0.00同] 井上小百合
30/30部(5次) 2.25万枚 ← 30/30部(3次) 2.25万枚 [0同/0同 0.00同] 高山一実
29/30部(0.97) 2.25万枚 ← 30/30部(4次) 2.25万枚 [1減/0同 0.00減] 星野みなみ
26/30部(0.87) 2.24万枚 ← 30/30部(5次) 2.25万枚 [4減/0同 0.01減] 斉藤優里
24/30部(0.80) 2.23万枚 ← 18/18部(5次) 1.35万枚 [6増/12増 0.88増] 樋口日奈
13/30部(0.43) 2.08万枚 ← 14/30部(0.47) 2.15万枚 [1減/0同 0.07減] 生駒里奈
11/30部(0.37) 2.03万枚 ← 26/30部(0.87) 2.24万枚 [15減/0同 0.21減] 中田花奈
25/25部(5次) 1.88万枚 ← 30/30部(3次) 2.25万枚 [5減/5減 0.38減] 桜井玲香
23/25部(0.92) 1.87万枚 ← 30/30部(4次) 2.25万枚 [7減/5減 0.38減] 伊藤万理華
20/20部(2次) 1.50万枚 ← 25/25部(4次) 1.88万枚 [5減/5減 0.38減] 若月佑美
04/13部(0.31) 0.86万枚 ← 03/12部(0.25) 0.82万枚 [1増/1増 0.04増] 能條愛未
06/12部(0.50) 0.85万枚 ← 05/18部(0.28) 1.24万枚 [1増/6減 0.39減] 斎藤ちはる
00/12部(0.00) 0.68万枚 ← 00/12部(0.00) 0.76万枚 [0同/0同 0.07減] 川後陽菜
00/12部(0.00) 0.68万枚 ← 02/06部(0.33) 0.42万枚 [2減/6増 0.26増] 川村真洋
00/06部(0.00) 0.34万枚 ← 01/07部(0.14) 0.46万枚 [1減/1減 0.12減] 和田まあや
========================================
20/20部(4次) 1.50万枚 ← 00/00部(0.00) 0.00万枚 [20増/20増 1.50増] 生田絵梨花
00/00部(0.00) 0.00万枚 ← 30/30部(2次) 2.25万枚 [30減/30減 2.25減] 西野七瀬


舞台『レ・ミゼラブル』出演のため、17枚目個別握手会を全日程不参加だった生田絵梨花は、18枚目で20部を任され、4次で売り切り、推定1.50万枚を売り上げている。

逆に、17枚目で30部を2次全完売した西野七瀬は、18枚目「全欠席」なので、2.25万枚の減少となっている。

結局、二人を併せると、0.75万枚ダウンで、この穴をどうやって埋めるかが、18枚目における、1期の課題だった。


外仕事などによる担当部数の意図的抑制が明らかなのは、桜井玲香、伊藤万理華、若月佑美で、30部を売り切る人気を持ちながら、全員、前作から5部削減されている。

3人の中で、若月佑美は、18枚目が20部2次全完売で、17枚目の25部4次と遜色ないスピードです。

桜井玲香は、25部5次全完売で、前作の30部3次と比べ、担当部数が減った割に、遅い印象がある。

ただ、追加会場分の応募が3次から、しかも初めて開催する宮城県の会場で、微妙な数字を評価するには未知数の面が多く、握手会人気の低下とまでは言い切れない。


しかし、伊藤万理華は、5次終了時点で25部中23部完売と、まだ売り切っておらず、前作の30部4次全完売と比べ、かなりスローな積み上げになっていて、ちょっと気になるものがあります。

すでに30部を全完売しているメンバーは、秋元真夏、衛藤美彩、齋藤飛鳥、井上小百合、高山一実の5人ですが、さゆにゃんは、前作の5次よりも早い、4次全完売を達成していて、人気上昇に勢いがある。

宮城県という新しい場所での握手会が入っても、完売速度をアップさせるメンバーがいるので、追加会場は、それほど大きな障害になっていないようにも思えます。

そう考えると、前作3次全完売で、今作は5次だった高山一実、さらに、前作4次全完売で、今作5次終了時点で30部中29部完売の星野みなみも、ちょっと減速したかな?との印象がある。


まあ、減速と言っても、まりっか、かずみん、みなみは、あくまで「徴候」の範囲に留まっていますが、前作30部5次全完売が今作は26部完売に留まった斉藤優里、担当30部中の完売数が前作の26部から今作は11部に減った中田花奈に関しては、前作での完売スピードが鈍っている可能性が高い。

二人とも、17枚目で久しぶりの選抜入りを果たした後、18枚目は、アンダーになっている。

連続での選抜起用がなかったことが、逆風となって、握手会の完売速度にブレーキが掛かってしまったのかもしれません。


逆に、前作から12部アップの30部担当となった樋口日奈は、完売を6部増やし、売り上げ枚数を、0.88万枚と大幅に伸ばしています。

ひなちまは、18枚目個別握手会に参加した乃木坂メンバーの中で、もっとも握手会人気を上昇させたメンバーだと思います。

しかし、他の1期メンバーを眺めると、ほとんどが前作と同じくらいの水準で、なかなか人気の跳ねる気配が見えてこない。


結局、1期で躍進したと言えるのは、井上小百合と樋口日奈の二人だけで、前作からペースダウンしているメンバー、その懸念のあるメンバー、依然として完売数が伸びないメンバーなど、重たい展開になっているケースがほとんどを占めている。

生田、西野による0.75万枚ダウンと、桜井、万理華、若月の15部削減による1.13万枚ダウンを埋め合わせるだけの、人気上昇メンバーが少なく、逆に、苦しいセールスに陥っているメンバーが何人もいて、1期全体として、1.58万枚という減少を喫しています。

新しく3期が登場して注目を集め、若い2期メンバーが人気を上げていくなか、1期メンバーは、運営の「推し」具合が弱いとファンから判断されると、即座に握手会人気が鈍るという、極めて厳しい環境になっている気がします。


多数の若い新人アイドルを前に、「推し」を変えたり、増やしたりするファンが続出して、各メンバーの人気が流動的になっているのかもしれません。

乃木坂は、欅坂とAKB48Gを巻き込んだ、「大競争」時代に入った感があって、仁義なき自由競争の中で、1期が今まで通りの握手会人気を維持するのが、徐々に難しくなっているように感じます。

次に示す、2期と3期の表は、1期にとって、彼女たちが強力なライバルであることを、裏付けています。

(表3) 乃木坂17枚目と18枚目の個別握手会第5次応募終了時点における2期のメンバー別完売状況

# 表記法は(表2)と同じ

30/30部(4次) 2.25万枚 ← 30/30部(4次) 2.25万枚 [0同/0同 0.00同] 堀未央奈
30/30部(4次) 2.25万枚 ← 30/30部(5次) 2.25万枚 [0同/0同 0.00同] 新内眞衣
30/30部(5次) 2.25万枚 ← 30/30部(4次) 2.25万枚 [0同/0同 0.00同] 寺田蘭世
25/30部(0.83) 2.23万枚 ← 30/30部(5次) 2.25万枚 [5減/0同 0.02減] 北野日奈子
21/30部(0.70) 2.20万枚 ← 21/26部(0.81) 1.94万枚 [0同/4増 0.26増] 渡辺みり愛
18/30部(0.60) 2.16万枚 ← 23/24部(0.96) 1.80万枚 [5減/6増 0.36増] 山崎怜奈
13/30部(0.43) 2.08万枚 ← 19/24部(0.79) 1.79万枚 [6減/6増 0.29増] 鈴木絢音
03/16部(0.19) 1.01万枚 ← 05/18部(0.28) 1.24万枚 [2減/2減 0.23減] 伊藤かりん
05/13部(0.38) 0.89万枚 ← 06/13部(0.46) 0.93万枚 [1減/0同 0.04減] 相楽伊織
03/13部(0.23) 0.84万枚 ← 01/11部(0.09) 0.72万枚 [2増/2増 0.12増] 伊藤純奈
04/06部(0.67) 0.44万枚 ← 00/06部(0.00) 0.38万枚 [4増/0同 0.06増] 佐々木琴子


寺田蘭世は、17枚目の30部4次全完売が、18枚目で5次と遅くなっている。

また、北野日奈子は前作30部5次全完売が、今作は5次終了時点で30部中25部完売と、こちらもややペースダウンした印象を受けます。

18枚目で選抜を外されたことが、影響しているのかもしれない。


しかし、2期の特徴は、1期と違って、売り上げ枚数の「増」が多く、多くのメンバーに勢いがあることです。

例えば、新内眞衣は前作の30部5次全完売を、今作では4次に短縮し、人気の上昇傾向が認められる。

さらに、担当が30部に引き上げられた渡辺みり愛、山崎怜奈、鈴木絢音は、増部に負けない完売積み上げを見せていて、3人とも、推定売り上げを、かなり大きく伸ばしています。


また、伊藤純奈は、担当2部アップながら、完売を2部増やし、佐々木琴子は、前作で6部中ゼロに留まっていた完売数を、今作では、すでに4部も積み上げている。

少し心配なのが、伊藤かりんで、担当が2部少なくなったのに、完売数を落としていて、売り上げ枚数を減らしている可能性があります。

まあ、彼女は、将棋やディズニーといった情報系番組で、スキル勝負の出来る稀なアイドルなので、握手会人気に神経を尖らす必要はないかもしれません。


1期に比べると、2期は、好調さを感じさせるメンバーが多いですが、3期は、さらに凄いことになってます(笑)。

(表4) 乃木坂17枚目と18枚目の個別握手会第5次応募終了時点における3期のメンバー別完売状況

# 表記法は(表2)と同じ

24/24部(4次) 1.20万枚 ← 18/18部(4次) 0.90万枚 [6増/6増 0.30増] 久保史緒里
24/24部(4次) 1.20万枚 ← 18/18部(4次) 0.90万枚 [6増/6増 0.30増] 山下美月
24/24部(4次) 1.20万枚 ← 18/18部(4次) 0.90万枚 [6増/6増 0.30増] 与田祐希
24/24部(4次) 1.20万枚 ← 15/18部(0.83) 0.89万枚 [9増/6増 0.31増] 梅澤美波
24/24部(4次) 1.20万枚 ← 16/18部(0.89) 0.90万枚 [8増/6増 0.30増] 大園桃子
18/18部(4次) 0.90万枚 ← 12/18部(0.67) 0.87万枚 [6増/0同 0.04増] 伊藤理々杏
16/18部(0.89) 0.90万枚 ← 04/12部(0.33) 0.51万枚 [12増/6増 0.39増] 岩本蓮加
14/18部(0.78) 0.90万枚 ← 10/12部(0.83) 0.59万枚 [4増/6増 0.30増] 阪口珠美
11/17部(0.65) 0.84万枚 ← 04/12部(0.33) 0.51万枚 [7増/5増 0.33増] 向井葉月
11/12部(0.92) 0.60万枚 ← 00/12部(0.00) 0.39万枚 [11増/0同 0.21増] 佐藤楓
09/12部(0.75) 0.60万枚 ← 02/12部(0.17) 0.45万枚 [7増/0同 0.14増] 中村麗乃
08/12部(0.67) 0.59万枚 ← 00/12部(0.00) 0.39万枚 [8増/0同 0.20増] 吉田綾乃クリスティー


推定売り上げ枚数を減少させているメンバーが1人もいません。

18th選抜のWセンターに起用された、与田祐希と大園桃子はもちろん、注目されている久保史緒里と山下美月、さらには梅澤美波も24部を4次全完売で、3期は、相変わらず、遮るものなく、スルスルと人気を上昇させている感がある。

また、担当が18部に増えた伊藤理々杏、岩本蓮加、阪口珠美、向井葉月も、極めて順調で、とくに「れんたん」の前作からの伸びは驚異的です。

さらに、12部据え置きの佐藤楓、中村麗乃、吉田綾乃クリスティーも、全員が完売数を大幅に増やして、全完売に近いレベルに迫っている。

3期に関しては、握手会人気を伸ばせず苦しんでいるメンバーは、1人もいないと、言い切っていいでしょう。

恐ろしい話です(笑)。


18th選抜で3期がWセンターに「大抜擢」され、2期枠が2人も削られたとき、2期の握手会人気が大きく下がるんじゃないかと、危惧していました。

ところが、蓋を開けてみると、2期へのダメージはごく限定的で、意外なことに、1期の苦しむ姿が、浮き彫りになってきた。

46&48アイドルの握手会は、NGT48、STU48、AKB48の16期、乃木坂3期、平仮名「けやき坂」など、新人の大量出現によって、ファンの流動性が高まっていて、その荒波に、乃木坂のオリジナルメンバーも飲まれつつあるのかもしれない。


しかし、そうやって得られた、握手会人気という尺度で選抜を組んでしまうと、「乃木坂とは何か?」という肝心なアイデンティティが欠落して、グループとしての人気、とくに音楽面での関心は、急速に冷え込む危険がある。

後で紹介しますが、3期Wセンターの18th選抜による「逃げ水」と「女は一人じゃ眠れない」は、MV人気が前作から大幅に下がっています。

ん〜、なかなか難しいですね、握手会人気と楽曲人気を両立させるのは(笑)。


とりあえず、「逃げ水」のオリコン初動を予想しておきます。

(表5) 18枚目個別握手会の次数ごとの完売状況推移

凡例
[受付次数] 前次数から積み上げた完売部数 {完売部数/総部数 (部数ベースの完売率_枚数ベースの販売率) 推定売り上げ枚数] 応募期間 (オリコン初動の集計締め切りまでの日数)

#「推定売り上げ枚数」は、完売1部あたりのCD売り上げ枚数を、1期2期は750枚(= 7.2秒/枚)、3期を500枚(= 10.8秒/枚)としてシミュレーション
# 18枚目オリコン初動の集計締め切りは2017/08/13(日)。「-44d」は、第1次応募終了の06/30(金)が、その44日前であるとの意味
# 赤色で示した次数は、オリコン初動に確実に算入されると思われる応募分
# 現在分かっている完売状況は第5次応募までで、6次応募の数字は予想

[01次] +000部 {000/775部 (0.000_0.000) 00.0万枚} 06/29(木)30(金) (-44d)
[02次] +337部 {337/775部 (0.435_0.695) 37.1万枚} 07/06(木)07(金) (-37d)
[03次] +120部 {457/930部 (0.491_0.794) 50.9万枚} 07/13(木)14(金) (-30d)
[04次] +197部 {654/930部 (0.703_0.934) 59.9万枚} 07/20(木)21(金) (-23d)
[05次] +086部 {740/930部 (0.796_0.970) 62.2万枚} 07/27(木)28(金) (-16d)
[06次] +059部 {799/930部 (0.859_0.985) 63.1万枚} 08/03(木)04(金) (-09d)
[07次] +000部 {000/930部 (0.000_0.000) 00.0万枚} 08/17(木)18(金) (+05d)
[08次] +000部 {000/930部 (0.000_0.000) 00.0万枚} 08/24(木)25(金) (+12d)


まず、第6次応募終了後の完売状況は、個々メンバーの積み上げを割と気前よく見積もって(笑)、上表のように、59部アップの799部完売としてみました。

枚数ベースの推定販売率がすでに97.0%に達しているので、こういったメンバーごとの細かい積み上げ予想は、全体セールスに左程影響しません。

予想する際の重要ポイントは二つで、一つは、3期メンバーのCD1枚あたりの握手時間と、初回限定盤などの店頭販売CDの売り上げです。

(表6) 18枚目オリコン初動売り上げ枚数の予想

#「個別」は、個別握手会による売り上げ枚数
#「店頭」は、初回限定盤と特典なし通常盤の売り上げ枚数

17枚目オリコン初動の推測される内訳
個別 60.4万枚
店頭 27.0万枚
====================
初動 87.5万枚

18枚目オリコン初動の予想
個別 63.1万枚 [2.7万枚増] 3期(10.8秒_500枚)
店頭 28.0万枚 [1.0万枚増]
====================
初動 91.1万枚 [3.7万枚増]

18枚目オリコン初動の予想 (下限)
個別 63.1万枚 [2.7万枚増] 3期(10.8秒_500枚)
店頭 25.0万枚 [2.0万枚減]
====================
初動 88.1万枚 [0.7万枚増]

18枚目オリコン初動の予想 (上限)
個別 68.8万枚 [8.4万枚増] 3期(7.2秒_750枚)
店頭 29.0万枚 [2.0万枚増]
====================
初動 97.8万枚 [10.3万枚増]


17枚目「インフルエンサー」初動は87.5万枚でした。

個別握手会第6次応募終了時点での完売状況からシミュレーションで求めた握手会セールスは60.4万枚だったので、引き算によって、店頭セールスは27.0万枚としています。

もちろん、実値ではありませんが、一つの目安になるでしょう。


さて、18枚目の第6次応募終了時点での握手会セールスは、CD1枚あたりの3期メンバーとの握手割り当て時間を10.8秒とすれば、(表5)で設定した完売状況から、63.1万枚となります。

一方、店頭セールスですが、Amazonのベストセラーランキングを眺めると、「逃げ水」初回限定盤は上位に入っているものの、トップを独占といった風ではなく、前作から大跳ねする雰囲気は乏しい。

そここで、17枚目から1万枚ほどアップした28.0万枚と読み、合わせた91.1万枚あたりを初動予想にするのが妥当かなと。

 

念のため、下限と上限を考えておきます。

3期の握手割り当て時間10.8秒は、完売1部500枚で、これ以上、ゆっくりした剥がしはないんじゃないでしょうか(笑)。

従って、店頭セールスをどこまで低く見積もるかですが、まあ、乃木坂ほどのメジャーグループで、半減なんてことはないだろうから、前作2万枚減が限度として25.0万枚。

握手と店頭を足した、88.1万枚を下限にしておきます。

これでも、17th初動から0.7万枚増なので、前作割れはないとう予想になります。


一方、上限は、店頭セールスを逆に前作2万枚増とし、握手割り当て時間は、1期2期の計算と同じ7.2秒に設定すると、初動97.8万枚という数字が出てきます。

前作初動から10.3万枚の大幅増ですが、それでも100万枚には届いていない。

従って、18枚目での初動ミリオンは、ちょっと無理かなという予想になります。

まとめると、初動予想は91万枚で、前作割れの可能性は低く、同時に、初動ミリオンも難しいという読みです。


最後に、「逃げ水」と「女は一人じゃ眠れない」のフルバージョンMVの最新再生数です。

(表7) 18枚目表題曲「逃げ水」のMV再生回数増加速度、及び17、16、15枚目表題曲との比較

凡例
「曲名」MV形態 グループ名_収録シングルと曲の種別
対象週の再生回数増加速度 (週終わりの累計回数 / +対象週に積み上げた回数)@ 対象週の週番号 : 期間
========== 対象週の日単位変化 =========
対象日の再生回数増加速度 (日終わりの累計回数) @ 対象日の日番号 : 期間

#「回数」は「万回」単位
#「対象週の週番号」は、公開開始から翌週同曜日同時刻までの7日間を「1w」、翌々週同曜日同時刻までの7日間を「2w」と順に数えたもの
#「対象週の日番号」は、公開開始から翌日同時刻までの24時間を「1d」、翌々日同時刻までの24時間を「2d」と順に数えたもの
#「2017/07/21(金)28(金)12:00」は2017年7月21日(金)12:00から2017年7月28日(金)12:00までの「期間」

「逃げ水」full ver. MV
乃木坂46_18枚目シングル表題曲
25.1万回/日 (175.9/+175.9) @ 01w : 2017/07/21(金)28(金)12:00
08.3万回/日 (233.8/+057.9) @ 02w : 07/28(金)04(金)12:00
========== 03wの日単位変化 ==========
06.8万回/日 (240.7) @ 15d : 08/04(金)05(土)12:00 ← Mステ
06.9万回/日 (247.6) @ 16d : 08/05(土)06(日)12:00

「インフルエンサー」full ver. MV
乃木坂46_17枚目シングル表題曲
39.9万回/日 (0279.4/+279.4) @ 01w : 2017/03/02(木)09(木)12:00
17.0万回/日 (0398.2/+118.9) @ 02w : 03/09(木)16(木)12:00
15.4万回/日 (0506.4/+108.1) @ 03w : 03/16(木)23(木)12:00

「サヨナラの意味」full ver. MV
乃木坂46_16枚目シングル表題曲
27.5万回/日 (0192.8/+192.8) @ 01w : 2016/10/21(金)28(金)12:00
12.6万回/日 (0280.9/+088.1) @ 02w : 10/28(金)04(金)12:00
08.3万回/日 (0338.7/+057.8) @ 03w : 11/04(金)11(金)12:00

「裸足でSummer」full ver. MV
乃木坂46_15枚目シングル表題曲
17.3万回/日 (0121.4/+121.4) @ 01w : 2016/07/08(金)15(金)12:00
12.8万回/日 (0211.0/+089.6) @ 02w : 07/15(金)22(金)12:00
08.8万回/日 (0272.9/+061.9) @ 03w : 07/22(金)29(金)12:00


「逃げ水」MVは、公開3週目(3w)に入っています。

2週目の再生数増加速度は、平均8.3万回/日で、「インフルエンサー」の17.0万回/日、「サヨナラの意味」12.6万回/日、「裸足でSummer」12.8万回/日を下回ってしまいました。

さらに、3週目も、15日目が6.8万回/日、16日目は6.9万回/日で、なかなか伸びに勢いが出てきません。

『MUSIC STATION』でのステージは、再生数の増加スピードを上げる効果がなかったようで、このままだと、「インフルエンサー」MV3週目の15.4万回/日には遥か及ばず、「サヨナラの意味」8.3万回/日、「裸足でSummer」8.8万回/日も厳しいでしょう。

「ヒム子」じゃないけど(笑)、何か、パンチのある刺激策が欲しいところです。


次に、18th選抜が担当する共通カップリング曲「女は一人じゃ眠れない」のMV再生数を。

(表8) 18枚目C/W曲「女は一人じゃ眠れない」のMV再生回数増加速度、及び17、16、15枚目C/W曲との比較

# 各シングルでもっとも早く公開されたカップリング曲のフルバージョンMVを一つ取り上げている
# 同じシングルで二つある場合は、再生数をより伸ばした方を示している
# 表記法は(表?)と同じ

「女は一人じゃ眠れない」full ver. MV
乃木坂46_18枚目「逃げ水」C/W曲
09.2万回/日 (64.4/+64.4) @ 01w : 2017/07/26(水)02(水)12:00
========== 02wの日単位変化 ==========
02.3万回/日 (66.6) @ 08d : 08/02(水)03(木)12:00
01.3万回/日 (67.9) @ 09d : 08/03(木)04(金)12:00
01.0万回/日 (68.9) @ 10d : 08/04(金)05(土)12:00

「意外BREAK」full ver. MV
乃木坂46_17枚目「インフルエンサー」C/W曲
12.1万回/日 (84.6/+84.6) @ 01w : 2017/03/08(水)15(水)12:00
03.7万回/日 (110.5/+25.9) @ 02w : 03/15(水)22(水)12:00

「あの教室」full ver. MV
乃木坂46_16枚目「サヨナラの意味」C/W曲
07.7万回/日 (53.9/+53.9 @ 01w) : 2016/10/26(水)02(水)12:00
02.8万回/日 (73.5/+19.6 @ 02w) : 11/02(水)09(水)12:00

「オフショアガール」full ver. MV
乃木坂46_15枚目シングル「裸足でSummer」C/W曲
06.6万回/日 (46.5/+46.5 @ 01w) : 2016/07/14(木)21(木)12:00
02.6万回/日 (64.6/+18.0 @ 02w) : 07/21(木)28(木)12:00


「女は一人じゃ眠れない」MVは、公開1週目が9.2万回/日で、「意外BREAK」の12.1万回/日には届かなかったものの、「あの教室」7.7万回/日、「オフショアガール」6.6万回/日は、越えていました。

しかし、表題曲MVと同じく、2週目に入っての減速が強烈で、8日目2.3万回/日、9日目1.3万回/日、10日目1.0万回/日と、平均が2万回/日を切るレベルにまで下がっています。


18枚目に収録された他のカップリング曲MVについて、再生数を載せておきます。

(表9) 18枚目「逃げ水」収録のカップリング曲MVの再生回数増加速度

凡例
「曲名」MV形態 (担当グループ)
対象日の再生回数増加速度 (日終わりの累計回数) @ 対象日の日番号 : 期間

# 比較のため、 「女は一人じゃ眠れない」MVの初期4日間のデータを載せている
# 他のMVは、最新である8月5日(土)正午までのデータ

「未来の答え」full ver. MV (3期生)
41.6万回/日 (41.6) @ 01d : 08/01(火)02(水)12:00
10.0万回/日 (51.6) @ 02d : 08/02(水)03(木)12:00
05.7万回/日 (57.3) @ 03d : 08/03(木)04(金)12:00
04.3万回/日 (61.7) @ 04d : 08/04(金)05(土)12:00

「ライブ神」full ver. MV (2期生)
35.6万回/日 (35.6) @ 01d : 08/01(火)02(水)12:00
08.6万回/日 (44.3) @ 02d : 08/02(水)03(木)12:00
03.5万回/日 (47.8) @ 03d : 08/03(木)04(金)12:00
02.2万回/日 (50.0) @ 04d : 08/04(金)05(土)12:00

「アンダー」full ver. MV (アンダー)
32.6万回/日 (32.6) @ 01d : 08/02(水)03(木)12:00
06.2万回/日 (38.8) @ 02d : 08/03(木)04(金)12:00
03.5万回/日 (42.4) @ 03d : 08/04(金)05(土)12:00

「女は一人じゃ眠れない」full ver. MV (選抜)
38.5万回/日 (038.5) @ 01d : 07/26(水)27(木)12:00
08.0万回/日 (046.5) @ 02d : 07/27(木)28(金)12:00
05.1万回/日 (051.6) @ 03d : 07/28(金)29(土)12:00
03.2万回/日 (054.8) @ 04d : 07/29(土)30(日)12:00


3期生曲「未来の答え」のMV再生数は、「女は一人じゃ眠れない」を、公開初日から4日目まで、常に上回る伸びを見せている。

3期がWセンターに入った選抜が担当する曲より、3期のみによる曲の方が、高いMV人気を博しているというのは、どう考えたら良いんでしょう?


一つ感じるのは、まだ子供っぽさの残る、大園桃子と与田祐希が入ったことで、1期メンバーの多くが「保護者」化しており、アイドルというより、「お母さん」のイメージが強くなっている気がします。

そして、3期が入っていくことで、女性アイドルとしては、徐々に厳しくなりつつある年齢のことを、ファンは無意識に気づかされている。

少なからぬファンが追い求めているのは、メンバーの中にある、いつまでも美しく可愛い少女の面影であって、母と娘を想起させるような役割分担は、夢から醒める引き金になるのかもしれない。


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乃木坂とHKTにMV人気の足踏み感、「未来の答え」を求めファン大移動が発生している可能性 [03Aug7]

2017-08-03 04:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

08月03日(木) [TV_地デ] 24:25~24:35 フジテレビ『ウェルカム!夢大陸ミニ図鑑』に、秋元真夏、井上小百合、大園桃子、久保史緒里、新内眞衣、松村沙友理、山下美月、与田祐希

08月04日(金) [TV_地デ] 20:00〜20:54 テレビ朝日系『ミュージックステーション』に、乃木坂が出演し「逃げ水」を披露
08月04日(金) [TV_地デ] 24:25~24:35 フジテレビ『ウェルカム!夢大陸ミニ図鑑』に、秋元真夏、井上小百合、大園桃子、久保史緒里、新内眞衣、高山一実、松村沙友理、山下美月、与田祐希

08月05日(土) 10:55~11:15 フジテレビ『チャンネルΣ・ウェルカム!夢大陸大図鑑』に、大園桃子、久保史緒里、山下美月、与田祐希
08月05日(土) [TV_BS] 18:30~ ディズニーチャンネル 「『ディズニートラベラー』ディズニー・クルーズライン編」。伊藤かりんがMC

08月06日(日) [TV_地デ] 14:00~14:55 TSSテレビ新広島『わしらの声は、届くかのぉ~被爆者75歳 NYへ行く~』に、中元日芽香が出演

(演劇)

生駒里奈の主演舞台『モマの火星探検記』
====================
08/09(水)〜08/13(日) 東京公演 in 天王洲 銀河劇場
08/19(土)〜08/20(日) 大阪公演 in サンケイホールブリーゼ
[出演メンバー] 生駒里奈
[公式サイト] 舞台『モマの火星探検記』

「ブックマーク」内にある「定期日程」と「重要日程」のリンクは、乃木坂のスケジュールをまとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。



乃木坂の18枚目シングル「逃げ水」は、iTunes Store における配信が8月2日(水)午前0時ころから始まりました。

CD発売が8月9日(水)なので、15枚目「裸足でSummer」から4シングル連続での、1週間早い「先行配信」です。

先行配信にすると、ダウンロード開始とCDリリースという、二つの盛り上げポイントが出来て、ランクイン日数を多く稼げる可能性があるので、採用されているのかもしれません。


一方、MVに関しては、8月1日(火)正午に2期生曲「ライブ神」と3期生曲「未来の答え」、翌2日(水)正午にアンダー曲「アンダー」のフルバージョンがYouTubeで公開され、収録された5作品が出揃いました。

乃木坂公式サイトの記事によると、撮影はすべて舞台『あさひなぐ』の千秋楽後に行われたようで、かなりのハードスケジュールだったと思います。

とくに、会津若松の「日新館」が舞台の表題曲「逃げ水」MVは、神宮ライブが終わってからのロケ撮影で、公開まで2週間しかない、常軌を逸してタイトな日程になっている。


しかし、CD発売に対するMV公開のタイミングは、以下のように、過去のシングルとほとんど同じでした。

舞台『あさひなぐ』を始め、メンバーの外仕事が多数交錯する18枚目は、どうやって制作するんだろうと気になっていたんですが、CDリリースは8月にずれ込んだものの、何とか切り抜けたといった印象を受けます。

(表1) 乃木坂46シングル収録MVのYouTube公開タイミング

凡例
===== シングル番号「タイトル」=====
CD発売日の午前零時を原点として、その何日前にMVが公開されたかを示す数字 [公開期間の長さ : 公開開始日時〜公開終了日時] 曲名

# MVはすべてフルバージョン
# 現在も公開が続いている場合は、「公開期間の長さ」として2017/08/02(水)16:30までの期間を載せている

===== 18枚目「逃げ水」=====
18.5日前 [12.2日間 : 07/21(金)12:00〜公開中] 逃げ水 (表題曲)
13.5日前 [07.2日間 : 07/26(水)12:00〜公開中] 女は一人じゃ眠れない (共通曲)
07.5日前 [01.2日間 : 08/01(火)12:00〜公開中] ライブ神 (2期生曲)
07.5日前 [01.2日間 : 08/01(火)12:00〜公開中] 未来の答え (3期生曲)
06.5日前 [00.2日間 : 08/02(水)12:00〜公開中] アンダー (アンダー曲)
# 日付はすべて2017年

===== 17枚目「インフルエンサー」=====
19.5日前 [153.2日間 : 03/02(木)12:00〜公開中] インフルエンサー
13.5日前 [14.0日間 : 03/08(水)12:00〜03/22(水)12:00] Another Ghost
13.5日前 [14.0日間 : 03/08(水)12:00〜03/22(水)12:00] 意外BREAK
06.5日前 [07.0日間 : 03/15(水)12:00〜03/22(水)12:00] 三番目の風
06.5日前 [07.0日間 : 03/15(水)12:00〜03/22(水)12:00] 風船は生きている
# 日付はすべて2017年

===== 16枚目「サヨナラの意味」=====
18.5日前 [285.2日間 : 10/21(金)12:00〜公開中] サヨナラの意味
13.5日前 [14.0日間 : 10/26(水)12:00〜11/09(水)12:00] あの教室
07.0日前 [07.5日間 : 11/02(水)00:00〜11/09(水)12:00] 2度目のキスから
05.5日前 [06.0日間 : 11/03(木)12:00〜11/09(水)12:00] 君に贈る花がない
05.5日前 [06.0日間 : 11/03(木)12:00〜11/09(水)12:00] ブランコ
# 日付はすべて2016年

===== 15枚目「裸足でSummer」 =====
18.5日前 [390.2日間 : 07/08(金)12:00〜公開中] 裸足でSummer
12.5日前 [13.0日間 : 07/14(木)12:00〜07/27(水)12:00] オフショアガール
12.5日前 [13.0日間 : 07/14(木)12:00〜07/27(水)12:00] 命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」
05.5日前 [06.0日間 : 07/21(木)12:00〜07/27(水)12:00] シークレットグラフィティー
05.5日前 [06.0日間 : 07/21(木)12:00〜07/27(水)12:00] 白米様
# 日付はすべて2016年


YouTubeに公開されたMVの再生回数は、新しいシングルの収録曲について、もっとも早く出てくる人気指標で、その後の配信成績などを占う、一つの目安になります。

とくに、表題曲MVの再生数は、Billboard JAPAN Hot100 や TBS『COUNTDOWN TV』オリジナルランキングなどの総合順位に、少なからぬ影響がある。

「逃げ水」MVは、8月2日(水)正午に、公開から12日が経過していますが、この間の再生数推移を考えるため、公開初日から7日目までの1週目と、8日目から12日目までの2週目に分けて、数字を追っていきましょう。

(表2) 公開1週目における18枚目表題曲「逃げ水」のMV再生回数増加速度、及び17、16、15枚目表題曲との比較

凡例
「曲名」MV形態 グループ名_収録シングルと曲の種別
対象週の再生回数増加速度 (週終わりの累計回数 / +対象週に積み上げた回数)@ 対象週の週番号 : 期間
========== 対象週の日単位変化 =========
対象日の再生回数増加速度 (日終わりの累計回数) @ 対象日の日番号 : 期間

#「回数」は「万回」単位
#「対象週の週番号」は、公開開始から翌週同曜日同時刻までの7日間を「1w」、翌々週同曜日同時刻までの7日間を「2w」と順に数えたもの
#「対象週の日番号」は、公開開始から翌日同時刻までの24時間を「1d」、翌々日同時刻までの24時間を「2d」と順に数えたもの
#「2017/07/21(金)28(金)12:00」は2017年7月21日(金)12:00から2017年7月28日(金)12:00までの「期間」

「逃げ水」full ver. MV
乃木坂46_18枚目シングル表題曲
25.1万回/日 (175.9/+175.9) @ 01w : 2017/07/21(金)28(金)12:00
========== 01wの日単位変化 ==========
78.9万回/日 (078.9) @ 01d : 07/21(金)22(土)12:00
30.9万回/日 (109.8) @ 02d : 07/22(土)23(日)12:00
18.8万回/日 (128.5) @ 03d : 07/23(日)24(月)12:00
12.9万回/日 (141.5) @ 04d : 07/24(月)25(火)12:00
11.7万回/日 (153.2) @ 05d : 07/25(火)26(水)12:00
12.3万回/日 (165.5) @ 06d : 07/26(水)27(木)12:00
10.4万回/日 (175.9) @ 07d : 07/27(木)28(金)12:00

「インフルエンサー」full ver. MV
乃木坂46_17枚目シングル表題曲
39.9万回/日 (279.4/+279.4) @ 01w : 2017/03/02(木)09(木)12:00
========== 01wの日単位変化 ==========
94.0万回/日 (094.0) @ 01d : 03/02(木)03(金)12:00
51.0万回/日 (145.0) @ 02d : 03/03(金)04(土)12:00
31.6万回/日 (176.6) @ 03d : 03/04(土)05(日)12:00
28.4万回/日 (205.0) @ 04d : 03/05(日)06(月)12:00
25.2万回/日 (230.2) @ 05d : 03/06(月)07(火)12:00
23.7万回/日 (253.9) @ 06d : 03/07(火)08(水)12:00
25.5万回/日 (279.4) @ 07d : 03/08(水)09(木)12:00

「サヨナラの意味」full ver. MV
乃木坂46_16枚目シングル表題曲
27.5万回/日 (192.8/+192.8) @ 01w : 2016/10/21(金)28(金)12:00
========== 01wの日単位変化 ==========
54.9万回/日 (054.9) @ 01d : 10/21(金)22(土)12:00
41.4万回/日 (096.3) @ 02d : 10/22(土)23(日)12:00
29.2万回/日 (125.4) @ 03d : 10/23(日)24(月)12:00
20.8万回/日 (146.3) @ 04d : 10/24(月)25(火)12:00
19.7万回/日 (166.0) @ 05d : 10/25(火)26(水)12:00
15.6万回/日 (181.7) @ 06d : 10/26(水)27(木)12:00
11.1万回/日 (192.8) @ 07d : 10/27(木)28(金)12:00

「裸足でSummer」full ver. MV
乃木坂46_15枚目シングル表題曲
17.3万回/日 (121.4/+121.4) @ 01w : 2016/07/08(金)15(金)12:00
========== 01wの日単位変化 ==========
23.9万回/日 (023.9) @ 01d : 07/08(金)09(土)12:00
27.7万回/日 (051.6) @ 02d : 07/09(土)10(日)12:00
17.9万回/日 (069.5) @ 03d : 07/10(日)11(月)12:00
12.2万回/日 (081.7) @ 04d : 07/11(月)12(火)12:00
14.3万回/日 (096.1) @ 05d : 07/12(火)13(水)12:00
12.3万回/日 (108.4) @ 06d : 07/13(水)14(木)12:00
13.0万回/日 (121.4) @ 07d : 07/14(木)15(金)12:00


前々回の記事で指摘したように、「逃げ水」MVの再生数は、公開初日終わりの累計が78.9万回と、前作「インフルエンサー」の94.0万回より少ないものの、前々作「サヨナラの意味」の54.9万回よりは多く、知名度の低い3期のWセンターという点を考慮すれば、まずまずのスタートだった。

しかし、2日目の積み上げは30.9万回で、17枚目の51.0万回、16枚目の41.4万回を下回り、15枚目「裸足でSummer」の27.7万回近くまでダウン。

18枚目表題曲MVの再生数積み上げは、3日目以降も上昇気配が薄く、5、6、7日目は、15枚目の水準をやや割り込みます。


公開2週目に入ると、「逃げ水」MV再生数の増加速度は、過去3作と比べ、さらに低い水準に下がっていく。

(表3) 公開2週目における18枚目表題曲「逃げ水」のMV再生回数増加速度、及び17、16、15枚目表題曲との比較

# 表記法は(表2)と同じ

「逃げ水」full ver. MV
00.0万回/日 (000.0/+000.0) @ 02w : 2017/07/28(金)04(金)12:00
========== 02wの日単位変化 ==========
08.4万回/日 (184.3) @ 08d : 07/28(金)29(土)12:00
07.1万回/日 (191.4) @ 09d : 07/29(土)30(日)12:00
08.0万回/日 (199.4) @ 10d : 07/30(日)31(月)12:00
08.2万回/日 (207.6) @ 11d : 07/31(月)01(火)12:00
09.6万回/日 (217.2) @ 12d : 08/01(火)02(水)12:00

「インフルエンサー」full ver. MV
17.0万回/日 (398.2/+118.9) @ 02w : 2017/03/09(木)16(木)12:00
========== 02wの日単位変化 ==========
20.8万回/日 (300.2) @ 08d : 03/09(木)10(金)12:00
17.0万回/日 (317.2) @ 09d : 03/10(金)11(土)12:00
18.2万回/日 (335.3) @ 10d : 03/11(土)12(日)12:00
13.6万回/日 (348.9) @ 11d : 03/12(日)13(月)12:00
19.9万回/日 (368.8) @ 12d : 03/13(月)14(火)12:00
13.3万回/日 (382.2) @ 13d : 03/14(火)15(水)12:00
16.1万回/日 (398.2) @ 14d : 03/15(水)16(木)12:00

「サヨナラの意味」full ver. MV
12.6万回/日 (280.9/+088.1) @ 02w : 2016/10/28(金)04(金)12:00
========== 02wの日単位変化 ==========
17.1万回/日 (209.9) @ 08d : 10/28(金)29(土)12:00
15.5万回/日 (225.4) @ 09d : 10/29(土)30(日)12:00
11.5万回/日 (236.9) @ 10d : 10/30(日)31(月)12:00
10.2万回/日 (247.1) @ 11d : 10/31(月)01(火)12:00
10.4万回/日 (257.4) @ 12d : 11/01(火)02(水)12:00
09.9万回/日 (267.3) @ 13d : 11/02(水)03(木)12:00
13.6万回/日 (280.9) @ 14d : 11/03(木)04(金)12:00

「裸足でSummer」full ver. MV
12.8万回/日 (211.0/+089.6) @ 02w : 2016/07/15(金)22(金)12:00
========== 02wの日単位変化 ==========
10.9万回/日 (132.3) @ 08d : 07/15(金)16(土)12:00
13.4万回/日 (145.7) @ 09d : 07/16(土)17(日)12:00
11.0万回/日 (156.7) @ 10d : 07/17(日)18(月)12:00
12.8万回/日 (169.5) @ 11d : 07/18(月)19(火)12:00
13.8万回/日 (183.3) @ 12d : 07/19(火)20(水)12:00
14.4万回/日 (197.7) @ 13d : 07/20(水)21(木)12:00
13.3万回/日 (211.0) @ 14d : 07/21(木)22(金)12:00


15、16、17枚目表題曲のMV再生数は、公開2週目において、日単位積み上げで10万回を割ることが、ほとんどなかったのですが、「逃げ水」MVは、8日目から12日目まで、そのラインに一度も届いていない。

「逃げ水」MVの公開1週目は、初日の再生数が効いて、週単位での平均増加速度が25.1万回/日となり、39.9万回/日の「インフルエンサー」、27.5万回/日の「サヨナラの意味」より低いものの、17.3万回/日の「裸足でSummer」を越える数字でした。

しかし、公開2週目の平均増加速度は、このままであれば、10万回/日より低くなるのは確実で、直近3シングルの表題曲MVを下回ることになります。


一つ期待できるのは、8月2日(水)に開催されるフジテレビ『FNSうたの夏まつりアニバーサリーSP』と、4日(金)生放送のテレビ朝日『MUSIC STATION』です。

この二つの音楽番組で「逃げ水」を披露する、あるいは、そうでなくとも乃木坂が存在感を発揮すれば、最新シングルの表題曲MVですから、再生数増加速度が大きく跳ねて、状況が変わるかもしれない。

出演するメンバーには、渾身のパフォーマンスで、視聴者に歌を届けて欲しいです。


「逃げ水」MVの再生数は、初日の勢いを維持できず、数日で失速する「重たい」推移を辿っていますが、最初に公開されたカップリング曲MV、「女は一人じゃ眠れない」のフルバージョンも、似たような展開を見せている。

(表4) 公開1週目における18枚目C/W曲「女は一人じゃ眠れない」のMV再生回数増加速度、及び17、16、15枚目C/W曲との比較

# 各シングルでもっとも早く公開されたカップリング曲のフルバージョンMVを一つ取り上げている
# 同じシングルで二つある場合は、再生数をより勢いよく伸ばした方を示している
# 表記法は(表2)と同じ

「女は一人じゃ眠れない」full ver. MV
乃木坂46_18枚目シングル「逃げ水」C/W曲
09.2万回/日 (64.4/+64.4) @ 01w : 2017/07/26(水)02(水)12:00
========== 01wの日単位変化 ==========
38.5万回/日 (38.5) @ 01d : 07/26(水)27(木)12:00
08.0万回/日 (46.5) @ 02d : 07/27(木)28(金)12:00
05.1万回/日 (51.6) @ 03d : 07/28(金)29(土)12:00
03.2万回/日 (54.8) @ 04d : 07/29(土)30(日)12:00
03.1万回/日 (57.9) @ 05d : 07/30(日)31(月)12:00
03.1万回/日 (61.0) @ 06d : 07/31(月)01(火)12:00
03.4万回/日 (64.4) @ 07d : 08/01(火)02(水)12:00
[参考]
41.6万回/日 (41.6) @ 01d : 08/01(火)02(水)12:00 未来の答え
35.6万回/日 (35.6) @ 01d : 08/01(火)02(水)12:00 ライブ神

「意外BREAK」full ver. MV
乃木坂46_17枚目シングル「インフルエンサー」C/W曲
12.1万回/日 (84.6/+84.6) @ 01w : 2017/03/08(水)15(水)12:00
========== 01wの日単位変化 ==========
37.2万回/日 (37.2) @ 01d : 03/08(水)09(木)12:00
13.5万回/日 (50.7) @ 02d : 03/09(木)10(金)12:00
07.8万回/日 (58.5) @ 03d : 03/10(金)11(土)12:00
07.7万回/日 (66.2) @ 04d : 03/11(土)12(日)12:00
05.1万回/日 (71.2) @ 05d : 03/12(日)13(月)12:00
08.4万回/日 (79.6) @ 06d : 03/13(月)14(火)12:00
05.0万回/日 (84.6) @ 07d : 03/14(火)15(水)12:00

「あの教室」full ver. MV
乃木坂46_16枚目シングル「サヨナラの意味」C/W曲
07.7万回/日 (53.9/+53.9) @ 01w : 2016/10/26(水)02(水)12:00
========== 01wの日単位変化 ==========
24.2万回/日 (24.2) @ 01d : 2016/10/26(水)27(木)12:00
07.1万回/日 (31.3) @ 02d : 10/27(木)28(金)12:00
07.1万回/日 (38.4) @ 03d : 10/28(金)29(土)12:00
05.3万回/日 (43.7) @ 04d : 10/29(土)30(日)12:00
04.0万回/日 (47.7) @ 05d : 10/30(日)31(月)12:00
03.2万回/日 (50.9) @ 06d : 10/31(月)01(火)12:00
03.0万回/日 (53.9) @ 07d : 11/01(火)02(水)12:00

「オフショアガール」full ver. MV
乃木坂46_15枚目シングル「裸足でSummer」C/W曲
06.6万回/日 (46.5/+46.5) : 01w : 2016/07/14(木)21(木)12:00
========== 01wの日単位変化 ==========
17.0万回/日 (17.0) @ 01d : 2016/07/14(木)15(金)12:00
09.5万回/日 (26.5) @ 02d : 07/15(金)16(土)12:00
06.5万回/日 (33.1) @ 03d : 07/16(土)17(日)12:00
04.0万回/日 (37.1) @ 04d : 07/17(日)18(月)12:00
03.2万回/日 (40.3) @ 05d : 07/18(月)19(火)12:00
03.1万回/日 (43.4) @ 06d : 07/19(火)20(水)12:00
03.1万回/日 (46.5) @ 07d : 07/20(水)21(木)12:00


「女は一人じゃ眠れない」は、18枚目すべての盤種に収録される共通曲で、8月25日(金)から公開される娯楽大作映画『ワンダーウーマン』に、イメージソングとしてタイアップしています。

表題曲と同じく、大園桃子と与田祐希がWセンターの18th選抜が担当しており、映画の衣装美術スタッフが協力しているのか、『ワンダーウーマン』の世界観が入った、かなり作り込んだMVに仕上がっている。

公開初日終わりの累計再生数は38.5万回で、17枚目でもっとも早く公開され、もっとも数字の良かった「意外BREAK」MVの37.2万回を越えていました。


ところが、表題曲MVと同じく、2日目、3日目、再生数の伸びが鈍り、4日目以降は3〜3.5万回/日のペースで推移。

これは、16枚目の一番手カップリング曲「あの教室」や15枚目「オフショアガール」のMVと変わらない再生数増加速度で、急激な失速という印象を受けます。

欅坂が最近公開した「エキセントリック」MVが、過去のカップリング曲MVをさらに上回る、好調な再生数増加速度を叩き出しているのと対照的です。

(表5) 欅坂シングルに収録され、YouTubeで長期間フルバージョンが公開されているC/W曲MVの再生回数増加速度

#「エキセントリック」MVは、8月1日(火)までのデータ
#「W-KEYAKIZAKAの詩」と「語るなら未来を…」のMVは、公開5週目までのデータ
# 表記法は(表2)と同じ

「エキセントリック」full ver. MV
欅坂46_04枚目シングル「不協和音」C/W曲
36.1万回/日 (252.9/+252.9) @ 01w : 2017/07/06(木)13(木)12:00
12.6万回/日 (340.9/+088.1) @ 02w : 07/13(木)20(木)12:00
11.0万回/日 (418.0/+077.1) @ 03w : 07/20(木)27(木)12:00
========== 04wの日単位変化 ==========
08.9万回/日 (427.0) @ 22d : 07/27(木)28(金)12:00
08.3万回/日 (435.2) @ 23d : 07/28(金)29(土)12:00
07.2万回/日 (442.5) @ 24d : 07/29(土)30(日)12:00
07.3万回/日 (449.8) @ 25d : 07/30(日)31(月)12:00
07.7万回/日 (457.4) @ 26d : 07/31(月)01(火)12:00

「W-KEYAKIZAKAの詩」full ver. MV
欅坂46_04枚目シングル「不協和音」C/W曲
17.8万回/日 (124.8/+124.8) @ 01w : 2017/03/28(火)04(火)12:00
04.9万回/日 (158.7/+034.0) @ 02w : 04/04(火)11(火)12:00
02.7万回/日 (177.7/+019.0) @ 03w : 04/11(火)18(火)12:00
02.3万回/日 (193.9/+016.2) @ 04w : 04/18(火)25(火)12:00
01.9万回/日 (207.3/+013.4) @ 05w : 04/25(火)02(火)12:00

「語るなら未来を…」full ver. MV
欅坂46_02枚目シングル「世界には愛しかない」C/W曲
14.4万回/日 (101.0/+101.0) @ 01w : 2017/07/20(水)27(水)12:00
05.7万回/日 (141.0/+040.0) @ 02w : 07/27(水)03(水)12:00
04.7万回/日 (174.0/+033.0) @ 03w : 08/03(水)10(水)12:00
03.2万回/日 (196.6/+022.6) @ 04w : 08/10(水)17(水)12:00
02.6万回/日 (214.5/+017.9) @ 05w : 08/17(水)24(水)12:00


「エキセントリック」MVの再生数増加速度は、公開1、2、3週目において、「W-KEYAKIZAKAの詩」と「語るなら未来を…」のそれを大きく上回っており、4週目に入っても、より速いペースを保っています。

「語るなら未来を…」MVは、つい最近の7月21日(金)に、公開から365.8日掛かって、1千万再生を達していますが、「エキセントリック」MVは、さらに短い日数で大台に辿り着く可能性があります。


欅坂は、7月19日(水)、夏シングルの代わりに、1stアルバム「真っ白なものは汚したくなる」 をリリースしたので、過去4シングルと直接比べられる楽曲指標がなく、人気動向を正確に知るには、5枚目を待たなければならない。

しかし、「エキセントリック」MVの再生数推移などを見ていると、欅坂の音楽は、依然、高い人気を維持していると感じます。

逆に、乃木坂18枚目の表題曲「逃げ水」と共通曲「女は一人じゃ眠れない」のMV再生数は、公開初期の段階ながら、前作、前々作を下回る増加速度に留まっている。

15枚目「裸足でSummer」以来、シングルごとに上昇してきたMV人気に、陰りが見え始め、欅坂とは違った事態が、乃木坂では進行しつつありのかもしれない。


興味深いのは、(表4)で、「女は一人じゃ眠れない」MV再生数推移の下に載せた「参考」データです。

3期生曲「未来の答え」のMV再生数は、公開初日に41.6万回を積み上げ、38.5万回という共通曲MVの数字を抜いてしまっている。

大園&与田の3期メンバーがWセンターに「大抜擢」された18th選抜は、乃木坂が出した「現在の答え」なんだけど、その選抜が担当したMVより、3期メンバー12人による「未来の答え」MVの方が、高い人気を獲得している格好です。


3期メンバーは、乃木坂選抜という、握手会人気とメンバー序列でガチガチに固まった、「現在」のチームではなく、乃木坂3期という「未来」のチームにいた方が、ファンとすれば、期待がより大きく膨らむのかもしれない。

にっちもさっちも動かせなくなってしまった「現在」ではなく、まだ見ぬ新しい「未来」にファンの人気が集まる傾向は、乃木坂だけでなく、最近、AKB48の姉妹グループでも起こっている節があります。


例えば、SKE48は、21枚目「意外にマンゴー」で、初選抜である15歳の小畑優奈をセンターに抜擢しています。

不動のセンターだった松井珠理奈の存在感を薄め、選抜常連メンバーを何人か外し、代わりに若手を起用したチーム構成のようです。

そして、この「未来」志向の選抜による表題曲MVは、次のように、2ndアルバムリード曲「夏よ、急げ!」MVや20枚目表題曲「金の愛、銀の愛」MVと比べて、明らかに、再生数の増加速度がアップしている。

(表6) 最近1年ほどの間に公開された、SKE48のシングル表題曲及びアルバムリード曲MVの再生回数増加速度

#「意外にマンゴー」MVは、8月1日(火)までのデータ
#「夏よ、急げ!」と「金の愛、銀の愛」のMVは、公開5週目までのデータ
# 表記法は(表2)と同じ

「意外にマンゴー」special edit ver. MV
SKE48_21枚目シングル表題曲
04.3万回/日 (30.4/+30.4) @ 01w : 2017/06/30(金)07(金)08:00
01.8万回/日 (42.9/+12.5) @ 02w : 07/07(金)14(金)08:00
01.3万回/日 (51.7/+08.8) @ 03w : 07/14(金)21(金)08:00
00.9万回/日 (58.1/+06.4) @ 04w : 07/21(金)28(金)08:00
========== 05wの日単位変化 ==========
00.8万回/日 (58.9) @ 29d : 07/28(金)29(土)08:00
00.9万回/日 (59.7) @ 30d : 07/29(土)30(日)08:00
00.8万回/日 (60.5) @ 31d : 07/30(日)31(月)08:00
00.8万回/日 (61.3) @ 32d : 07/31(月)01(火)08:00

「夏よ、急げ!」special edit ver. MV
SKE48_2ndアルバム「革命の丘」リード曲
01.5万回/日 (10.3/+10.3) @ 01w : 2017/02/01(水)08(水)08:00
00.3万回/日 (12.5/+02.2) @ 02w : 02/08(水)15(水)08:00
00.3万回/日 (14.7/+02.2) @ 03w : 02/15(水)22(水)08:00
00.3万回/日 (16.6/+01.9) @ 04w : 02/22(水)01(水)08:00
00.2万回/日 (18.1/+01.5) @ 05w : 03/01(水)08(水)08:00

「金の愛、銀の愛」special edit ver. MV
SKE48_20枚目シングル表題曲
01.1万回/日 (07.9/+07.9) @ 01w : 2016/07/20(水)27(水)08:00
00.5万回/日 (11.5/+03.5) @ 02w : 07/27(水)03(水)08:00
00.4万回/日 (14.1/+02.6) @ 03w : 08/03(水)10(水)08:00
00.3万回/日 (16.5/+02.4) @ 04w : 08/10(水)17(水)08:00
00.4万回/日 (19.6/+03.1) @ 05w : 08/17(水)24(水)08:00


さらに、NMB48においても、似たような流れが読み取れます。

(表6) 最近1年ほどの間に公開された、NMB48のシングル表題曲及びアルバムリード曲MVの再生回数増加速度

#「まさかシンガポール」MVは、8月1日(火)までのデータ
# それ以外のMVは、公開5週目までのデータ
# 表記法は(表2)と同じ

「まさかシンガポール」full ver. MV
NMB48_3rdアルバム「難波愛~今、思うこと~」リード曲
14.9万回/日 (104.4/+104.4) @ 01w : 2017/07/06(木)13(木)21:00
02.9万回/日 (124.9/+020.5) @ 02w : 07/13(木)20(木)21:00
03.7万回/日 (150.6/+025.7) @ 03w : 07/20(木)27(木)21:00
========== 04wの日単位変化 ==========
03.1万回/日 (153.7) @ 22d : 07/27(木)28(金)21:00
03.3万回/日 (157.0) @ 23d : 07/28(金)29(土)21:00
03.3万回/日 (160.3) @ 24d : 07/29(土)30(日)21:00
03.2万回/日 (163.5) @ 25d : 07/30(日)31(月)21:00
02.9万回/日 (166.4) @ 26d : 07/31(月)01(火)21:00

「僕以外の誰か」short ver. MV
NMB48_16枚目シングル表題曲
03.9万回/日 (27.4/+27.4) @ 01w : 2016/12/04(日)11(日)16:30
01.2万回/日 (35.6/+08.3) @ 02w : 12/11(日)18(日)16:30
00.7万回/日 (40.6/+04.9) @ 03w : 12/18(日)25(日)16:30
00.5万回/日 (43.9/+03.3) @ 04w : 12/25(日)01(日)16:30
00.4万回/日 (46.8/+02.9) @ 05w : 01/01(日)08(日)16:30

「僕はいない」short ver. MV
NMB48_15枚目シングル表題曲
03.3万回/日 (22.9/+22.9) @ 01w : 2016/07/06(水)13(水)21:00
01.2万回/日 (31.4/+08.5) @ 02w : 07/13(水)20(水)21:00
01.1万回/日 (38.8/+07.4) @ 03w : 07/20(水)27(水)21:00
00.8万回/日 (44.4/+05.6) @ 04w : 07/27(水)03(水)21:00
00.4万回/日 (47.2/+02.7) @ 05w : 08/03(水)10(水)21:00

「甘噛み姫」full ver. MV
NMB48_14枚目シングル表題曲
07.3万回/日 (51.2/+51.2) @ 01w : 2016/04/02(土)09(土)19:00
02.9万回/日 (71.7/+20.5) @ 02w : 04/09(土)16(土)19:00
01.8万回/日 (84.5/+12.7) @ 03w : 04/16(土)23(土)19:00
01.9万回/日 (98.0/+13.5) @ 04w : 04/23(土)30(土)19:00
02.7万回/日 (117.2/+19.2) @ 05w : 04/30(土)07(土)19:00


3rdアルバム「難波愛~今、思うこと~」のリード曲「まさかシンガポール」は、19歳の白間美瑠を単独センターに抜擢、山本彩への依存から脱却することが一つのテーマになっており、MVもその顛末を描く内容になっている。

上表に示された「僕以外の誰か」と「僕はいない」のMVはショートなので直接比較は難しいですが、同じフルバージョンである山本彩センターの「甘噛み姫」MVと並べても、「まさかシンガポール」MVは、再生数の伸びに勢いがある。

公開3週目終わりの累計が、「甘噛み姫」MVの84.5万回に対して、「まさかシンガポール」MVは150.6万回と2倍近いスピードで、さらに、4週目も、後者が前者を大幅に上回っている。


松井珠理奈や山本彩といった「不動」のトップメンバーを脇役に回し、これまで露出度の低かった、若いメンバーを選抜の「主人公」に起用することが、ファンの注目を集め、MVの再生数を押し上げた可能性がある。

どんなに人気があったとしても、何年にも渡って、常に同じメンバーが、唯一無二のリーダーとしてグループの先頭に立つとすれば、そのメンバーを熱心に「推し」ているコアファンは別にして、多数のライトファンが、閉塞感を覚えるのは当然です。

AKB48Gファンの間には、乃木坂以上に、厳しい閉塞感が漂い、それを打破してくれそうな状況が出現すると、新しいまだ見ぬ「未来の答え」を求め、グループを越えて、ファンが集まるのかもしれません。


ただ、HKT48においては、少し違ったことが起こっているようです。

(表7) 最近1年ほどの間に公開された、HKT48のシングル表題曲MVの再生回数増加速度

#「キスは待つしかないのでしょうか?」MVは、8月1日(火)までのデータ
# それ以外のMVは、公開5週目までのデータ
# 表記法は(表2)と同じ

「キスは待つしかないのでしょうか?」full ver. MV
HKT48_10枚目シングル表題曲
04.6万回/日 (32.4/+32.4) @ 01w : 2017/07/17(月)24(月)10:00
03.5万回/日 (56.7/+24.2) @ 02w : 07/24(月)31(月)10:00
========== 03wの日単位変化 ==========
02.6万回/日 (59.3) @ 015d : 07/31(月)01(火)10:00

「バグっていいじゃん」short ver. MV
HKT48_09枚目シングル表題曲
02.4万回/日 (16.8/+16.8) @ 01w : 2017/02/02(木)09(木)10:00
01.0万回/日 (23.5/+06.7) @ 02w : 02/09(木)16(木)10:00
00.6万回/日 (28.1/+04.5) @ 03w : 02/16(木)23(木)10:00
00.6万回/日 (32.4/+04.3) @ 04w : 02/23(木)02(木)10:00
00.4万回/日 (35.3/+02.9) @ 05w : 03/02(木)09(木)10:00

「最高かよ」short ver. MV
HKT48_08枚目シングル表題曲
06.4万回/日 (44.9/+44.9) @ 01w : 2016/08/16(火)23(火)04:00
02.4万回/日 (61.4/+16.5) @ 02w : 08/23(火)30(火)04:00
01.7万回/日 (73.4/+12.0) @ 03w : 08/30(火)06(火)04:00
01.7万回/日 (85.0/+11.6) @ 04w : 09/06(火)13(火)04:00
01.4万回/日 (94.5/+09.5) @ 05w : 09/13(火)20(火)04:00

「74億分の1の君へ」short ver. MV
HKT48_07枚目シングル表題曲
03.2万回/日 (22.6/+22.6) @ 01w : 2016/04/05(火)12(火)10:00
01.1万回/日 (30.4/+07.8) @ 02w : 04/12(火)19(火)10:00
00.5万回/日 (33.9/+03.5) @ 03w : 04/19(火)26(火)10:00
00.5万回/日 (37.4/+03.5) @ 04w : 04/26(火)03(火)10:00
00.5万回/日 (40.9/+03.5) @ 05w : 05/03(火)10(火)10:00


当時16歳の松岡はなが、初めてセンターに抜擢された8枚目「最高かよ」は、表題曲MVの再生数が前作「74億分の1の君へ」と比べ、2倍以上のスピードで伸びていき、まさに「未来の答え」が大きな関心を集めたシングルとなった。

しかし、次の9枚目「バグっていいじゃん」の表題曲MVは、再生数増加速度が鈍り、7枚目「74億分の1の君へ」を下回る水準にまで落ち込みます。

9th選抜は、多くの常連メンバーを選抜から外し、大幅なメンバー入れ替えを敢行しますが、センターは指原莉乃が務めることになる。

こういった選抜人事が、MV再生数の伸びに、どこまで影響したかは不明ですが、8枚目表題曲の勢いを継承することは出来なかった。


10枚目「キスは待つしかないのでしょうか?」は、再び、松岡はながセンターに起用され、表題曲MVはフルバージョン公開となった。

しかし、公開1週目の再生数増加速度は4.6万回/日で、ショートだった「最高かよ」MVの6.4万回/日に届かないスタート。

2週目以降は、さすがに「最高かよ」を越えるスピードで推移していますが、フルとショートの差を考えると、10枚目でMV人気が大きく跳ねた感はなく、重い展開が続いています。


HKT48は、SKE48、NMB48と違って、最新代表楽曲のMV人気を伸ばせていない節がある。

理由としては、9枚目「バグっていいじゃん」から10枚目「キスは待つしかないのでしょうか?」の期間に、NGT48がデビューシングルをリリースし、それを受けて『AKB48総選挙』で躍進、また、STU48メンバーがお披露目され、11月のデビューシングル発売がアナウンスされたことが、関係しているかもしれません。

NGT48とSTU48という新しいグループの存在感が高まり、フレッシュなメンバーが次々と登場したことで、HKT48から、ファンの興味が一部、そちらに移ってしまった可能性がある。


HKT48は、選抜常連であっても、若くて、まだ知名度の低いメンバーが多いため、NGT48とSTU48が供給した大量の新人アイドルと、競合関係に陥ってしまった。

実際、「青春時計」MVの再生数は、以下のように、新人グループとは思えないほど、順調に伸びていて、新たに提示された「未来の答え」を求め、AKB48Gの既存ライトファンが、流れ込んできたと考えたくなる。

(表8) NGT48デビューシングル表題曲「青春時計」MVの再生回数増加速度

# 8月1日(火)までのデータ
# 表記法は(表2)と同じ

「青春時計」full ver. MV
NGT48_01枚目表題曲
06.2万回/日 (43.5/+43.5) @ 01w : 2017/03/17(金)24(金)10:00
02.2万回/日 (58.6/+15.1) @ 02w : 03/24(金)31(金)10:00
01.7万回/日 (70.9/+12.2) @ 03w : 03/31(金)07(金)10:00
02.5万回/日 (88.1/+17.2) @ 04w : 04/07(金)14(金)10:00
02.9万回/日 (108.1/+20.0) @ 05w : 04/14(金)21(金)10:00
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
01.4万回/日 (234.5/+09.6) @ 15w : 06/23(金)30(金)10:00
01.1万回/日 (242.4/+07.8) @ 16w : 06/30(金)07(金)10:00
00.9万回/日 (248.9/+06.5) @ 17w : 07/07(金)14(金)10:00
00.9万回/日 (255.3/+06.4) @ 18w : 07/14(金)21(金)10:00
00.8万回/日 (260.6/+05.3) @ 19w : 07/21(金)28(金)10:00
========== 20wの日単位変化 ==========
00.7万回/日 (261.3) @ 134d : 07/28(金)29(土)10:00
00.6万回/日 (261.9) @ 135d : 07/29(土)30(日)10:00
00.6万回/日 (262.5) @ 136d : 07/30(日)31(月)10:00
00.7万回/日 (263.2) @ 137d : 07/31(月)01(火)10:00


また、STU48は、指原莉乃が「兼任」しているので、HKTファンの目が向きやすい。

NGT48とSTU48の登場によって、AKB48Gにおいて、新しいものを見たいライトファンの大規模な移動が起こり、とくにHKT48は、割りを食ってしまった。

そして、乃木坂3期の人気上昇も、この大移動の中で発生している気がします。

何年も活動して、すでに多くのファンがいる乃木坂1期2期を応援するより、デビューしてまだ間もない新人に注目して、「育てていく」方が楽しいという発想は、よくあることです。

NGT48、STU48、けやき坂、乃木坂3期と、ここ1、2年の間に、新人アイドルが大量供給されたため、将来有望なメンバーを探して、ファンが活発に移動を始め、その流れの中で、人気を確立する途上にあるHKT48や乃木坂2期が、厳しい立場に追いやられているとも考えられます。


しかし、新人アイドルの供給が分厚くなる一方で、アイドルファンの総数が増えているかとなると、疑問符を付けざるを得ません。

乃木坂欅坂の観客動員力は上昇しているように見えるけど、大部分は、あっちからこっちへファンが移動した結果で、従来アイドルに無関心だった人々が続々と流れ込み、アイドルシーン全体が活況を呈している雰囲気はない。

実際、『日経エンタテイメント!』の2017年タレントパワーランキングを見ても、グループとして明らかに人気が上昇しているのは、Perfumeと欅坂46くらいです。

そして、乃木坂に向かって流入していたファンの流れが、今後、どこか別の方向へ流出し始める可能性は十分に考えられます。


とくに、握手会主義を頑として崩さない乃木坂の選抜は、AKB48Gと比べても、今や、もっとも柔軟性の乏しいチームとなっていて、漂う閉塞感は尋常ではないレベルに達しつつある。

3期Wセンターは、そういった閉塞感を和らげる意図も込められていたのかもしれないけど、大園&与田の「大抜擢」を除けば、いつも通りガチガチの選抜で、北野日奈子や寺田蘭世といった2期の若手有望株をアンダーにしたことで、むしろ、絶望感が強まった面がある。

「逃げ水」と「女は一人じゃ眠れない」のMV再生数が伸び悩むのは、乃木坂の選抜が、ワクワクするような「未来の答え」を提供できず、別グループへ興味の移っていくファンが、少なからず出てきてたことを示しているんじゃないでしょうか。


今の乃木坂において、そういった心踊る「未来」を、なんとかファンが感じ取れるのが、乃木坂3期という新人ユニットだけだとすれば、本当の未来が明るいものになるとは思えない。

未来を切り拓くには、今、直面する問題に立ち向かって、適切な「現在の答え」を見つけ出す必要がある。

もし魅力的な「現在の答え」を提示できれば、乃木坂は閉塞感から解放され、「未来の答え」へ希望を持つことが出来るでしょう。

もちろん、未来は永遠にやってこないので、その「現在の答え」こそが、過去に夢見た「未来の答え」なんですが(笑)。


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