ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

NHKから乃木坂へスケジュール確保の事前通知はあったのか、メンバーが激しく落胆した理由 [30Nov14]

2014-11-30 16:00:00 | 芸能
少し遅くなりましたが、テレビ朝日系「ミュージックステーション SUPER LIVE 2014」への出演決定、おめでとうございます!

12月26日(金)の19:00から23:00に行なわれるそうで、民放系では、もっとも人気のある年末音楽祭の一つなので、もの凄く楽しみです。

NHK紅白歌合戦は逃してしまったけど、スーパーライブも負けないくらい大きな舞台で、ぜひ存在感を見せて欲しいですね。

乃木坂公式サイトの関連ブログ


ところで、11月26日(水)に紅白出場歌手が発表された後、10th選抜センターの生田絵梨花を始め、続々とメンバーのブログがアップされ、「落選」を悲しむコメントが相次ぎました。

その落胆ぶりは、もう尋常ではないレベルで、激しいショックを受けている様が、文章から伝わってきます。

しかし、この光景、実は、よく考えると不思議なことです。


紅白出場歌手、とくに発表記者会見への出席が期待される初出場歌手であれば、少なくとも数日前に、「当日、時間を空けて待っていて欲しい」というようなお願いが、NHKから事務所にあるのが通常の段取りです。

逆に言えば、発表予定日が近づいたのに、NHKから何の連絡もなければ、「内定」報道が出ていても、「ああ、ダメだったんだな」となんとなく分かってくる。

従って、「落選」に対する心の準備は、ある程度出来ているのが普通です。

実際、直前まで連絡のなかった、HKT48は、発表日に別の仕事を入れてしまって、指原莉乃や宮脇咲良が会見場に姿を現さないという、異例の事態となってしまった。


ところが、例えば、秋元真夏の26日(水)16:30のブログには、

今これを書いてるのは
紅白に出られないと聞いた直後で
正直気持ちは1ミリたりとも
落ち着いてないですよ

と書かれていて、発表当日まで初出場を確信していて、真夏さんほど頭の良い人でも、「落選」を全く想定していなかったように見える。

スタッフから紅白「落選」を聞かされたとき、全員が号泣して、直後に出演した「ベストアーティスト2014」のステージでは、多くのメンバーの目が腫れていたという話も流れているほどです。

なぜ、本来なら数日前には、おおよそ分かる筈の「落選」なのに、メンバーはまるで「出場」が急転直下、「落選」になったかのように、ショックを受けたんでしょう。


思うに、「26日の午後、時間を空けておいて欲しい」という、NHKから乃木坂運営に、事前通知があったんじゃないでしょうか。

もしそうであれば、メンバーが本発表の後、尋常ならざるショックを受けて、公式ブログやモバメに、悲しみの言葉が溢れ返るのは納得出来ます。

もちろん、あくまで推測の域を出ませんが、25日(火)まで「内定」報道が続き、明らかに乃木坂が最後まで有力候補だったこと、HKT48の中軸メンバーが記者会見に出られなかったことを考えると、あり得る話です。

ん~、本当であれば、あまりに悲しいことなので、違っていて欲しいのですが、スタッフから、発表日のスケジュール確保を言われていたのに、蓋を開けてみたら、乃木坂の名前がなかったとすれば、そりゃ度外れに落ち込んでも、無理からぬことです。


乃木坂の「内定」取り消しは、文春「スキャンダル」が原因という説は、二三のメディアが取り上げています。

しかし、19日(水)に最後の文春記事が出たのに、なぜ、その後も「内定」報道が続き、HKT48への「差し替え」が、発表直前、下手をすると、26日(水)朝の可能性すらあるほど遅くなったのか、どの記事を読んでも、説明し切れていません。

19日(水)の記事を発端に、乃木坂の「内定」取り消しが、NHKで議論され始めたのであれば、代わりに出場してもらう歌手への事前通知があるので、発表の数日前というタイムリミットが設定され、そこまでに結論が出る筈です。

ところが、発表前日にも乃木坂の「内定」記事が出て、HKT48への通知が直前の直前になり、乃木坂運営にスケジュール確保のオファーが出てた可能性すらある。

つまり、乃木坂46からHKT48への「差し替え」は、タイムリミットを遥かに越えた時点、もう非常識と言えるほど直前に行なわれたわけで、文春記事が原因とは、到底思えない時系列になっています。


もし、19日(水)の文春記事が出たあと、乃木坂の「内定」報道がなくなり、HKT48の主力メンバーが、26日(水)の発表会見に現れ、さっしーがジバニャンと戯れ、乃木坂メンバーのブログに、悲しみの言葉はあるものの、比較的冷静な文章が並んでいたのなら、「スキャンダル」による「内定」取り消しの可能性を、真剣に検討する必要があります。

しかし、実際に起こったことは、逆だった。

19日(水)の文春記事が出たあとも、乃木坂の「内定」報道は続き、HKT48の主力メンバーは、26日(水)の発表会見に現れず、さっしーはジバニャンと絡めず、乃木坂メンバーのブログは、激しいショックを感じさせる言葉で埋め尽くされた。

発表の直前、何かが起こって、最後の最後、乃木坂の手から、紅白初出場がするりと逃げていった。

事実を淡々と並べて眺めると、そう考えざるを得ない展開で、そして、実際、その時「何かが起こって」いました。

中島みゆきへの出演オファーと、彼女のOK回答です。


文春「スキャンダル」による「内定」取り消しは、起こった出来事を説明するものとしては、可能性の極めて低い説です。

ところが、発表直前に起こった出来事によって、HKT48へ「差し替え」られたという遥かに可能性の高い説より、ずっと流布してしまっています。

人は直感に訴えかける、分かりやすい説を信じる傾向があって、それでは論理的に説明出来ない事実が多数あっても、その拡大はなかなか止まりません。

とくに、「スキャンダル」説は、松村沙友理や大和里菜に、紅白「落選」の全責任を負わせる危険があるので、慎重の上にも慎重に、真偽を見極めなければならないのですが、残念ながら、他の説より可能性が高いことを理論的に述べているコメントを見たことがありません。

紅白「落選」による落胆が、「戦犯」探しを引き起こし、根拠もないのに、特定メンバーにその全責任を押し付けるような光景、自分が応援する乃木坂46というグループでは、見たくないですね。


メンバーは、どうしても腹に据えかねるのならば、「アイドルとしての自覚」に欠けるぞ!と、りんごやトマトを一発ぶっ飛ばせばいい。

でも、その後は、再び仲間として、ともに歩んで行く。

そうでもなければ、40人もいる大きなグループ、色々あるのが当たり前で、組織としてまとまって前に進むなんて出来ません。

ああ、もちろん、本当に叩いちゃダメですよ、それは法律違反で、また文春さんに書かれちゃうからね(笑)。


関連サイト

秋元真夏の2014/11/26_16:30ブログ


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竹内まりや、中島みゆき、サザンそしてAKB48G、乃木坂が経験した紅白を巡る冒険 [29Nov14]

2014-11-29 23:00:00 | 芸能
前回の記事で、乃木坂の紅白「落選」と中島みゆきの出場に関する話を書きましたが、これほどの大物アーティストへの打診が、なぜ出場歌手発表の直前になったのか、不思議に思っていました。

今年の目玉になるような歌手なのだから、発表前日に初めてオファーというのは、いくらなんでも遅過ぎるし、相手にも失礼ですよね。

そこで、あれこれ記事を読んでみると、どうやら、竹内まりやとサザンオールスターズという超大物二組の動向が絡んでいる流れが見えてきました。


竹内まりやは一度も紅白に出たことがなく、もし首を縦に振ってくれたら、プロデューサとしては「快挙」と言ってもいいお手柄になります(笑)。

また、サザンオールスターズが出場となると、31年ぶりのことで、つい最近、桑田佳祐が紫綬褒章を受賞して、ますます大物感が増していることもあり、そのステージが紅白の超目玉になるのは間違いない。

NHKが、この二組への出演交渉を、早い時期から行なっていたのは、さまざまな報道から明らかだと思います。


もちろん、これだけの歌手ですから、出場となると、1曲ではなく、複数曲を歌うような長いステージになる可能性があって、進行プログラムで大きな枠が要求されます。

しかし、11月26日(水)の発表で、二人の名前が出なかったように、出演交渉は難航しているようです。

NHKは大きな枠を用意して、交渉を続けてきたのだけど、なかなか良い返事がもらえない。

もし、このまま今年も不出場となった場合、紅白は最大の目玉を失ってしまうことになる。

時間一杯、ギリギリまで諦めず説得をしたけど、出場歌手発表が迫ってきて、さすがにこれではマズいということで、中島みゆきへのオファーを決意して、彼女がそれを受けた。

つまり、中島みゆきへの出場打診がここまで遅くなったのは、彼女の出場が、もともとNHKの構想になかったからじゃないでしょうか。


乃木坂46は、11月16日(水)に、日刊スポーツが紅白「内定」記事を出し、その後も、発表直前まで同じような記事が続いたことから考えて、ギリギリまで出場歌手の有力候補だったのは間違いありません。

指原莉乃を始めとするHKT48の中軸メンバーが、アイドルの紅白初出場なのに、NHKの発表会場に現れないという、前代未聞の事態が起こったことを考えると、乃木坂からの「差し替え」は、25日(火)のおそらく深夜に行なわれた可能性が濃厚です。

乃木坂46は、竹内まりやとサザンが出て、中島みゆきが出ないプログラムの中で、一つの枠を用意されていたんじゃないでしょうか。

ところが、25日(火)の発表前日、NHKが当初の予定を変更して、中島みゆきが出るプログラムになった。

しかし、チーフプロデューサーの言葉から推察出来るように、特別枠にはなるけど、竹内まりやとサザンへの出演交渉は、今後も続けていくようで、中島みゆきが出て、かつ、竹内まりやとサザンが出るかもしれない紅白という状況が生まれた。

このプログラム改編で、独立した1枠を必ず用意しなければならない乃木坂が不利になって、AKB48Gとのメドレーも可能なHKT48が、直前で抜擢された。

そう考えると、乃木坂の代わりが、同じく独立枠を要求されるBABYMETAL やモーニング娘。'14ではなく、HKT48だったことが、上手く説明できます。


逆に言うと、今後、竹内まりやとサザンが出場するかどうかで、AKB48Gの4枠が、どういうステージになるかが決まっていく可能性がある。

二組とも出演しない場合は、例えば、AKB48の1枠、SKE48とNMB48のメドレー1枠、HKT48の1枠といった、かなり余裕を持ったステージになるけど、二組とも出る場合、AKB48の1枠と4グループのメドレーで、事実上2枠にされてしまうような、AKBファンとしては納得出来ないステージになるかもしれない。

まあ、時間調整は、AKB48Gだけでなく、ジバニャンの出番を短くするとか(笑)、いろいろ出来るので、さすがにメドレーだけなんてことはないと思いますが、チーフプロデューサーは「組み合わせは考えていく」と述べていて、紅組が白組より3組多いことからも、ある程度、絞ったステージになることは覚悟した方がいいでしょう。


ネットには、文春「スキャンダル」が「内定」取り消しにつながったという声が根強くありますが、19日(水)に大和里菜の記事が出た後、ぱったり「内定」報道が止まったのならともかく、25日(火)まで「内定」の記事が出続け、明らかに、乃木坂が発表直前まで有力候補だったことを考えると、その可能性は極めて低い。

むしろ、発表直前に起こった大きな出来事、つまり中島みゆきへの出場打診と関係する可能性の方が遥かに高い。

また、最近の紅白は、「スキャンダル」に驚くほど寛容です(笑)。

例えば、2013年、AKB48は、事務所の社長が現役メンバーと不適切な関係を持ったという週刊誌記事が出た上、さらに、48G運営のトップが脱法ハーブを吸った上、「それが何か?」と開き直ったなんて記事が出てしまった。

外から見ていて、AKB48グループ、さすがに今回の紅白は無理だろうと思ったけど、蓋を開けてみると、なんとAKB48、SKE48、NMB48の3グループがそれぞれ独立枠での出場となり、前年より枠が増えちゃった(笑)。

これを知ったとき、「ああ、もう良いんだ、NHKはそこまで来てるんだ、そういう時代なんだ」と、妙な感慨を覚えたもんです(笑)。


また、今年の出場歌手でも、皆が知っている男性演歌歌手は(笑)、マネージャーを殴って、書類送検までされたけど、普通に選ばれています。

大和里菜の文春第2報が「内定」取り消しの原因という意見があるけど、示談で起訴は免れたものの、懲役刑もあり得る大人の行為が不問になって、19歳未成年の飲酒疑惑でグループ全体がアウトなんて、あり得ないでしょう。

確かに、未成年の飲酒は法に触れるけど、本人への罰則規定はなく、かりに警察のお世話になったとしても、送検なんてことはありません。

しかも、トマト君の場合、あくまで文春が「飲酒した」と書いているだけで、警察で彼女が供述したとか、そういう公的な裏付けはなく、あくまで「疑惑」に過ぎません。

どう考えても、ひか、いや有名男性歌手の方が(笑)、やっていることは深刻で、それが問題ないんだから、乃木坂が問題視されるわけないですね。


結局、大物アーティストの出場不出場に伴うプログラムの改変によって外されてしまうほど、乃木坂は歌手として、まだまだ認められていなかったということだと思います。

実力不足ですね。

一方、文春「スキャンダル」で「落選」といった記事がポロポロ出てくるのは、そういう風に書くと、乃木坂ファンが読んでくれて、あちこちで記事を取り上げて、騒いでくれるからです。

紅白の選考委員だけでなく、出入りの業者も「NHK関係者」なのだから(笑)、記者が想像する「内定」取り消しの経緯を、その人の談話として引用すれば、いくらでも記事は作れます。

しかし、出場歌手決定の「舞台裏」なんて、そうそう簡単には表に出て来ないし、『中島みゆきが竹内まりやとサザンの「保険」として、急遽、出場を打診され、彼女が承諾した結果、プログラム進行がタイトになって、独立枠が不可欠な乃木坂46から、AKB48Gとしてメドレーが可能なHKT48への「差し替え」が起こった』というのが本当であれば、選考に関わった人は口が裂けても言いませんわな、そんなこと(笑)。


「文春騒動で乃木坂が外された」という、可能性がほとんどなく、かつ後ろ向きなことを考えるのではなく、今後、どうやって歌とダンスを向上させ、乃木坂の音楽を確立していくかを考えた方が、よほど意味があると思います。

初出場でも、May J. や SEKAI NO OWARI は、大物アーティストがどうなろうが、「内定」が取り消されるなんてことはないでしょう。

高い音楽性があって、素晴らしいステージを作れて、曲もヒットしているからです。

つまり、「世論の支持」を受けているということですね(笑)。

乃木坂は、音楽ともう一度向き合って、ステージ力を高め、当落線上ギリギリの候補ではなく、紅白の選考委員に「乃木坂は外せないな」と思わせるような、そんなアーティストを目指しましょう。



関連サイト

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乃木坂「内定」取り消しは大和里菜の文春記事と無関係、むしろ中島みゆき紅白出場と絡む可能性 [28Nov14]

2014-11-28 02:00:00 | 芸能
あるスポーツ新聞のネット記事が、乃木坂46が紅白に出られなかったのは、大和里菜に関する二回目の文春記事が原因だと、「NHK関係者」の話として伝えています。

まず指摘したいのは、出場歌手の選考に本当に関わった人は、個々のケースについての詳細、とくになぜ選ばれなかったのかは、絶対に話さないと思います。

もし、そんなことが外部に漏れたら、落選したアーティストの事務所が、じゃあ、なぜあの歌手は選ばれているんだ、おかしいじゃないかと、文句を言ってきて、収拾がつかなくなります。

選考委員は、会議での内容を秘密にするよう、誓約させられていてもおかしくありません。


従って、「落選」の「舞台裏」をペラペラしゃべっている人がいるのであれば、「NHK関係者」ではあっても、「紅白関係者」ではないんじゃないでしょうか(笑)。

多分、乃木坂の「内定」取り消しを外から見て、自分の感想を述べているのだと思います。

実際、出場歌手が発表された11月26日(水)直前の動きが判明するにつれて、乃木坂の「落選」と文春騒動は関係なく、むしろ今回の紅白の目玉である中島みゆきの出場決定と絡んでいる可能性が出てきました。


大和里菜の二回目記事が出たのは11月19日(水)で、出場歌手発表の1週間も前です。

もし、この記事によって、乃木坂の「内定」が取り消されたのであれば、HKT48の出場は、発表の数日前には決められる筈です。

しかし、指原莉乃は、HKT48の出場通知が、あまりに直前だったので、スケジュールの都合を付けられず、26日(水)の記者会見に出られなかったそうです。

さっしーは、知名度抜群である上、HKT48の代表者みたいなものですから(笑)、NHKとしても、ぜひ記者会見に出て欲しい筈で、出場がもっと前に決まっていたのなら、余裕を持って伝えたでしょう。

つまり、HKT48の出場は、26日(水)の発表直前に決まったと見るのが妥当です。

そして、19日(水)の文春記事が原因で、乃木坂46からHKT48への「差し替え」が行なわれたのなら、こんなことは起こりません。


冒頭に触れたネット記事を書いた人は、乃木坂の「内定」報道が、なぜ26日(水)の発表直前まで続いたのか、疑問を感じているようですが、簡単な話で、それは乃木坂の「内定」が直前まで有効で、おそらく25日(火)にHKT48への「差し替え」が行なわれたからです。

大和里菜の文春記事が原因であれば、こんなギリギリまで乃木坂を引っ張るわけがない。

では、25日(火)に何が起こって、乃木坂46からHKT48へ変わったのでしょう。


考えられる可能性が一つあります。

中島みゆきへ紅白出場の打診が行なわれ、NHKの担当者が好感触を得たことです。

その瞬間、紅白の大きな目玉が決まり、全体の進行プログラムを見通せるようになった。

そして、単独枠での出場となる乃木坂46ではなく、AKB48Gとのメドレーも可能なHKT48への「差し替え」が決定された。

中島みゆきへの紅白打診に関する記事


中島みゆきが出場となると、彼女のステージには、かなりの時間を割く筈で、出ない場合と比べると、紅白の進行スケジュールそのものが違ってくる。

そんな重要なアーティストの出場不出場が、26日の発表直前まで決まらず、乃木坂は、紅組の残された少ない枠の中、当落線上ギリギリの新人として、最終決定を先延ばしにされたんじゃないでしょうか。

つまり、中島みゆきの出ない紅白であれば、完全な単独枠で乃木坂46、出る紅白であれば、AKB48Gとのメドレーも視野に入れたHKT48、そういう選択肢で準備をして、結果として、発表直前で中島みゆきの出演が決まった。

これが、分かっている事実を、すべて無理なく説明出来る「舞台裏」だと思います。


そのステージを軸に、全体のプログラムを組むような超大物アーティストの出場不出場が、全出場歌手発表の前日に決まるのは、異様な話です。

その異様な段取りのために、ずっと「内定」が出ていた乃木坂が、直前で「内定」を取り消され、全然名前が出ていなかったHKT48が、急遽、出場することになり、さっしーが記者会見に来られない(笑)、という異様な状況が出来てしまった。

これが本当であれば、乃木坂ファンにとっては、何ともやりきれない話というしかないですね。

やはり、もっと有無を言わせぬ実力を付けることが必要、というごく普通の結論になるんでしょうか(笑)。


関連サイト

NHK公式サイトによる2014年紅白出場歌手一覧


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なぜ乃木坂46は紅白を逃したのか?過酷な枠争いの中、鍵を握るAKB48Gによる「メドレー」 [27Nov14]

2014-11-27 19:30:00 | 芸能
NHK紅白歌合戦の出場歌手発表を受けて、今の心境を綴った乃木坂メンバーのブログがアップされ始めています。

いずれも、読んでて辛くなるほど、悲しみや落胆が伝わるコメントで、紅白「落選」が大きなショックだったことが分かります。

やはり、ファンと同様、メンバーも初出場へ手応えを感じていたようで、期待した分、受けるダメージもシビアなのだと思います。

そして、これまたファンと同じく、「なぜ乃木坂は選ばれなかったのか?」という疑問が心を捉えているようです。


辛い経験を乗り越えて、前に進むためには、その出来事を自分なりに納得して、消化することが必要ですが、NHKは選考結果に関して詳しい「理由」を明らかにしないので、メンバーは自分であれこれ考えるしかなく、それも心の重荷になっている気がします。

私自身も、ファンの一人として、「理由」をぜひ知りたいのですが、NHKに電話しても教えてくれないだろうから(笑)、自分で考えてみることにしました。

ネットでは、いつもの如く、根拠ゼロの憶測や、話に尾ひれの付いた噂が乱れ飛んでいて、まあ賑やかなことですが(笑)、紅白の選考で何が起こったのかを理論的に推測する場合、もっとも信頼出来る資料は、NHKが昨日発表した「第65回NHK紅白歌合戦出場歌手」のリストです。

そこで、このリストから何が見えるのか、探ってみましょう。


大物アーティストの「復帰」と「初参加」により、未曾有のサバイバルレースが展開

昨日の記事に書いたように、出場歌手一覧からまず思いつくのは、久しぶりに出場する、あるいは、今までなぜ出場しなかったのか首を傾げたくなるような、実績のある有名アーティストが多いということです。

例えば、白組では、東日本大震災の2011年、宮城県石巻市から中継で参加した長渕剛が、3年ぶり4回目の出場となり、今回の紅白の一つの目玉になっています。

また、大河ドラマ「軍師官兵衛」で主役を演じた岡田准一や、「あさイチ」のMCとして、すっかりNHKの朝の顔となった井ノ原快彦の所属するV6が、グループ結成20年で、紅白に初出場します。

さらに、昨年に続いての連続出場ながら、まだ3回目という美輪明宏も、超大御所として注目されます。


しかし、こういった大物が続々と「参戦」したことで、出場枠を巡る争いはいつになく激しさを増し、これまで5回出場の「ゆず」、8回のコブクロといった実力派人気シンガーが選ばれないという、極めてシビアな状況になっています。

アイドル枠に至っては、新人の入る余地がなくなってしまい、グループ結成9年目、CDデビュー4年目で、悲願の紅白初出場を狙っていた Kis-My-Ft2 が涙を飲んでいます。

そして、キスマイの落選により、白組は新人アイドルが1組も出場しないという、ちょっと残念な事態になっています。


一方、紅組では、同じことが、さらに大規模に起こっている感がある。

まず、何と言っても、2002年の紅白で、黒部ダムからの中継で「地上の星」を歌った中島みゆきが、12年ぶり2回目の出場です。

今回こそは、歌詞を間違えたりしないように、「頑張って歌わせていただきます」とのコメントを出していて(笑)、彼女のステージは、今年の紅白最大の見どころと言っていいかもしれません。

私も、個人的に大好きなシンガーなので、どんな歌をうたってくれるのか、非常に楽しみにしています。

中島みゆきの紅白出場に関する記事


続いて、2014年上半期のNHK連続テレビ小説「花子とアン」の主題歌をうたった絢香が2年ぶり7回目の出場を果たしました。

ちなみに、紅組司会の吉高由里子は、このドラマの主役ですね(笑)。

また、椎名林檎が3年ぶり2回目の出場で、これも大きな目玉といっていいでしょう。

さらに、昨年「あまちゃん」コーナーでのステージが好評だった薬師丸ひろ子が、歌手デビュー33年目にして、初出場です。

昨年の「FNS歌謡祭」で、竹内まりやの「元気を出して」(1984)を、miwaとコラボしたステージは、度肝を抜くほど素晴らしく、薬師丸ひろ子さん、実は、超絶的に歌が上手いんですね。

今年は、アルバムを出すなど、歌手活動に力を注がれているようで、音楽ファンとしては、これも見逃せないステージです。

薬師丸ひろ子の紅白出場に関する記事


中島みゆき、絢香、椎名林檎、薬師丸ひろ子が出場、ここに加えて、昨年クリス・ハートとのデュエットが話題となった松田聖子が連続出場、さらに娘さんである神田沙也加が大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」の絡みで、親子出場となっています。

ここまで話題性の高いアーティストが続々「参戦」すると、当然、残りの枠を巡る競争は、熾烈を極める筈です。

実際、15回連続出場の浜崎あゆみ、15回のDreams Come True、12回のaikoと、去年出場した有名アーティストが今回は選ばれず、J-pop枠の顔ぶれが、大きく変わった印象を受けます。

つまり、2014年紅白の出場歌手選考は、未曾有のサバイバルレースだった可能性があり、とくに紅組は、何組もの常連アーティストが落選する、シビアな展開だったと言えます。


女性アイドルの新人枠はギリギリまで保留された可能性

乃木坂46は、早い段階から出場歌手候補として名前が挙がり、11月16日(日)に日刊スポーツが出した「乃木坂紅白!」の記事は、それをほぼ確定させるものでした。

週刊文春ですら、大和里菜の続報を載せた11月19日(水)発売の号で、「テレビ局関係者」の話として、「出場内定というのはどうやら本当らしく」と書いているほどです(笑)。

従って、NHKによる出場歌手発表があった11月26日(水)の10日前時点で、乃木坂46が有力候補だったのは間違いないと思います。


今年出した3枚目のシングルがすべてオリコン1位で、50万枚を越えるセールスとなり、また代々木体育館、武道館、神宮野球場のライブをすべてソールドアウトする動員力。

女性新人歌手としては、人気、実績ともにトップクラスで、かつアイドル界No. 1とも言われるビジュアルを誇るグループ。

Kis-My-Ft2 が出られないことで、白組に新人アイドルが1組もいない中、フレッシュ感と華やかさを期待して、乃木坂46を出演させようという気持ちが、NHKにあったんじゃないでしょうか。


ところが、上で述べたように、相次ぐ大物の出場で、紅組の枠争いは熾烈を極め、そのサバイバルレースの中、もっとも立場の弱い新人アイドル枠は、ギリギリまで宙に浮いた状態が続いた可能性がある。

例えば、スポニチアネックスの記事によると、紅白のチーフプロデューサーが中島みゆきサイドに出演打診したのは、11月25日(火)、なんと発表の前日だったそうです。

しかも、中島さんがOKを出したのは、翌日、つまり発表当日の朝だったそうで、まさにギリギリの交渉だったわけです。

中島みゆきへの紅白打診に関する記事


もちろん、紅組の出場枠は、そんなに簡単には増やせないので、中島みゆきが出場となると、それまで予定していたアーティストを不出場にして、枠を捻出することは十分に考えられます。

そして、新人アイドル枠が、一番に狙われてもおかしくない(笑)。

もともと紅白の華として、確定的だった乃木坂46の出場枠が、紅白の目玉となる大物歌手との交渉が最後まで続く中、風前の灯火となっていったんじゃないでしょうか。


AKB48Gの4枠には、一部メドレーが導入される可能性

今年の出場歌手リストで興味深いのは、白組が24組に対して、紅組が27組と、3組も多くなっていることです。

昨年2013年のように、白組のクリス・ハートが、紅組のステージとして、松田聖子とデュエットするようなケースもあるので、紅白の歌手数が一致しなくても不思議ではないけど、3組も違うというのはかなり珍しいんじゃないでしょうか。

当然、紅組と白組の出し物の数は合わせなければならないので、何らかの工夫が施されるのだと思います。

その中で、一番可能性が高いのは、AKB48G4枠の中でメドレーを行ない、ステージをまとめることです。

例えば、AKB48が単独ステージを行い、SKE48、NMB48、HKT48をメドレーにすれば、4枠が事実上、2枠になります。


最近のAKB48Gは、「支店」グループがメドレーで曲を披露することが多くなっています。

昨日の日テレ系音楽祭「ベストアーティスト2014」では、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48のメドレーと、AKB48の単独ステージという配分で、4グループを2枠に収める形になっていました。

また、先日の読売テレビの「ベストヒット歌謡祭」では、NMB48と乃木坂46は、AKB48を入れたメドレーでの出演で、「国民的アイドルとそのライバルグループのメドレー」と紹介されていました(笑)。


このように、大型音楽祭では、AKB48Gのステージをメドレーで扱うという流れが出来つつあって、どういう割り振りにするか分かりませんが、紅白でその手法が使われる可能性は少なくないと思います。

セットリストが発表されるのは、12月に入ってからなので、現段階では、あくまで憶測に過ぎません。

しかし、デュエットだと、紅組のステージになって、出し物がかえって増えると思うので、ステージ数を同一にしつつ、3組も多い紅組の歌手をさばくためには、AKB48Gのメドレーがもっとも自然な形に思えます。


乃木坂の落選、HKT48の選出は、AKB48Gとの距離感が決め手か

実は、NHKが、AKB48G枠にメドレーの導入を考えているならば、11月半ばに新人女性アイドルの最有力候補だった乃木坂が選ばれず、HKT48が選ばれた「理由」として、一つの有力な説が見えてきます。

中島みゆきや薬師丸ひろ子など、相次ぐ大物の参加によって、紅組でも、新人アイドル枠を設けるのが徐々に厳しくなっていった。

とくに、黒部ダムから中継するようなステージを組んだり、複数の曲を歌ってもらう展開になると、プログラムの進行に予測が難しい要素が多数入って、リハーサルを繰り返さなければ、全部でどのくらいの時間が必要なのか、分からないことがある。

そんなとき、もし他のアーティストが全部単独枠だと、進行が押して押して、紅白が時間通りに終わらない危険すら出てくる(笑)。


AKB48Gが、紅白へ向けたリハーサルの中で、状況に応じてメドレーを了解してくれるであれば、そこで時間調整が出来るので、NHKにとっては、有り難い話です。

例えば、最初は、単独枠でのステージを考えていたけど、リハーサルが進む中、時間の都合上、出来れば他グループとのメドレーにならないかと打診して、OKを出してくれそうなグループであれば、演出側も安心です(笑)。

そして、AKB48Gとのメドレーを考えたとき、乃木坂46は、HKT48に比べ、扱いにくいのは確かです。

何と言っても、紅白に初めて出て、独立したステージではなく、AKB48Gの続きとして歌うなんて、公式ライバルとしてはあり得ないですよね(笑)。

視聴率が30%を越えるだろう番組でそんなステージを見せるのは、乃木坂46がAKB48Gの一員ですと自ら宣言するようなもので、何のために乃木坂としての出場を目指してきたのか分からなくなってしまいます。


一方、HKT48は、AKB48Gのまさしく一員で、「兼任」などで、掛け持ちしているメンバーが多数おり、メドレーへの抵抗は少ないでしょう。

指原莉乃は、HKT48所属と言いながら、AKB48の実質的な中心メンバーであるし、最新曲「希望的リフレイン」では、宮脇咲良が渡辺麻友とWセンターを務めていて、一心同体的な雰囲気すら漂っています。

つまり、大物揃いでプログラム進行がどう転ぶか分からない状況のなか、AK48との距離が近く、場合によっては、メドレーとしての曲披露も受け入れてくれそうなHKT48が、出場歌手の発表直前になって選ばれ、乃木坂が涙を飲む結果となったのかもしれません。


もちろん、新人女性アイドルをゼロにする選択肢もあるけど、そうなると、紅組白組ともに新人アイドルがいなくなって、あまりにフレッシュ感がなくなってしまうでしょう。

なんとかフレッシュな女性アイドルを出演させたいけど、単独枠でのフルステージは保証出来ない、いや、保証したくない(笑)。

そういうNHK側の葛藤から、乃木坂ではなく、HKT48が選ばれた、そんなことが考えらます。


以上は、あくまで推測であって、本当のところは分かりません。

しかし、一つ言えることは、今回の紅白、乃木坂だけでなく、ゆず、コブクロ、浜崎あゆみ、Dreams Come True、aikoなど、そうそうたるアーティストが多数涙を飲んでいて、決して、乃木坂だけが悔しい思いをしたわけではありません。

それだけ、選考レースが過酷だったということで、むしろ、「紅白内定」とまで言われるほど、最有力候補と評価されたのは、素晴らしいことだと思います。

残念ながら、今年の初出場は叶わなかったけど、紅白に手を掛けるところまでやって来たことを、自信と誇りにして、胸を張って2015年に飛び込んでいきましょう!


それから、文春騒動が影響したなんていうのは、全く根拠のないデマです(笑)。

NHKの選考委員は、乃木坂46がステージ上で何を行い、何を成し遂げたかを査定しているのであって、各メンバーがプライベートで何をしているかなんて、よほど反響の大きな反社会的行為でもなければ、通常は問題にしないでしょう。

実際、今年も含め、警察沙汰、裁判沙汰になるような出来事のあった歌手でも、普通に選ばれていて、紅白の選考結果が左右されたなんてケースは、少数の例外を除いて、あまり聞いたことがない。

それは当たり前のことで、NHKは、紅白で素晴らしいステージを披露してくれる歌手を探しているのであって、アメリカ大統領選挙のように、候補者の私生活にまで踏み込んで、全人格的な審査をしているわけじゃありません。


年間150万枚以上CDを売り上げ、一度のライブで3万人以上を動員する乃木坂の話をしているときに、誰かが週刊文春を持ってきて、「また、トマト君がやらかしたようですよ、どうしましょう?」なんて会話、本当に交わされていると思います?

そんなことやり出したら、AKB48Gでも、色々週刊誌にお世話になっているのだから、会議室のテーブルが、文春の切り抜きで埋め尽くされてしまって、話が前に進みません(笑)。

紅白の選考委員、そんなに暇じゃないでしょう。


11月半ばに「紅白内定」の記事が載ったとき、松村沙友理の件だけでなく、大和里菜の話も、すでに全部出揃っていて、文春「スキャンダル」が選考レースに何の影響も与えていないことは、はっきり証明されています。

しかも、紅白常連アーティストが多数涙を飲み、新人枠が大きく減らされた今回の選考を見れば、乃木坂「落選」が、こういった流れの中で起こってることが、容易に推察出来ます。

「理由」が分からない中、つい文春「スキャンダル」を考えてしまう心理は分かるけど、少し冷静になれば、それが思い過ごしであることを示す事実が、簡単に、いくつも見つかります。

メンバーも、ファンも、そんなデマを気にせず、むしろ、歌とかダンスとか、ステージ上での出来事をもっと気にして(笑)、前に進みましょう。

実は、そっちの方が、もっと深刻だったりするから(笑)。


関連サイト

NHK公式サイトによる2014年紅白出場歌手一覧

紅白出場歌手発表にコメントしているメンバーのブログ

深川麻衣の2014/11/27_00:24ブログ
高山一実の2014/11/27_00:18ブログ
若月佑美の2014/11/26_23:54ブログ
伊藤万理華の2014/11/26_23:48ブログ
斎藤ちはるの2014/11/26_22:24ブログ
生駒里奈の2014/11/26_21:06ブログ
秋元真夏の2014/11/26_16:30ブログ
生田絵梨花の2014/11/26_14:45ブログ


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乃木坂46紅白ならず、新人枠縮小で遠ざかった初出場、ステージ力の強化で来年へゴー! [26Nov14]

2014-11-26 16:00:00 | 芸能
はあ~、ショックですね、めちゃめちゃに(笑)。

11月16日(日)の日刊スポーツに「乃木坂紅白!」という記事が出て、Yahoo!JAPANなど他のマスメディアでも取り上げられていたので、今年は出るんだと思っていました。

期待した分、衝撃が大きいです。

そうそう、あらためまして、HKT48さん、NHK紅白歌合戦への初出場おめでとうございます。

そして、乃木坂46は出場ならずでした。


ところで、案の定(笑)、さっそく、文春「スキャンダル」が原因という声が出ていますね。

NHKが世間の批判を考慮して、HKT48に軍配を上げたという噂ですが、残念ながら、社会的非難を巻き起こすほど、乃木坂の一般知名度は高くないです(笑)。

松村沙友理の記事が出て、テレビのワイドショーなどで取り上げられたとき、ほとんどの視聴者は、「で、乃木坂って何?、松村って誰?」という感じで、後日、番組で再度扱われることもなく、さらっと流されていました。

もし、「乃木坂紅白!」と流れたあと、NHKに苦情の電話が殺到したのなら、むしろ、「このグループはそんなに注目を集めているのか」と逆に評価されて、紅白に出場出来たかもしれません(笑)。

乃木坂にとってシビアなのは、ネットの一部で騒がれているほど、世間では騒がれていない、つまりグループに対する知名度や関心度がまだまだ低いという現実の方です。


「乃木坂紅白!」の記事が出た11月16日(日)には、すでに松村沙友理、畠中清羅、大和里菜の「スキャンダル」は出揃っていたわけで、NHKが一連の文春記事を問題視していたのなら、この時点で「内定」の情報が出てくるわけがありません。

16日(日)の段階で、文春云々を気にせず、NHKが乃木坂を紅白初出場の有力候補と見なしていたことは間違いないと思います。

では、なぜ今日26日(水)の本発表で、乃木坂の名前がなかったのか、この10日間で何が起こったんでしょうか。

それを推測する上でヒントになりそうなのは、16日(日)の「内定」記事に書かれた、次の一文です。

NHK関係者は「今年はフレッシュな顔触れを意識した人選を進めている」と説明。

つまり、今回の紅白は、新人を多数揃え、フレッシュ感を一つの柱にする方針であると、報じられていたわけです。


ところが、蓋を開けてみると、初出場は、紅組が HKT48、May J.、薬師丸ひろ子の3枠、白組が SEKAI NO OWARIとV6の2枠。

薬師丸ひろ子とV6は別格なので、新人枠は事実上たったの3組で、過去最低レベルの少なさになっている。

逆に、長渕剛、絢香、椎名林檎、中島みゆきなど、実績のある有名アーティストの「復帰」が目立っています。


NHKの紅白選考において、当初は「フレッシュな顔触れ」という意見があって、乃木坂46はその有力候補だった。

しかし、その後、出場を打診していた大物アーティストから、次々とOKの返事があり、新人枠が減らされていき、逆に「馴染みの顔触れ」を柱にする形に変わっていった。

そして、その流れの中で、乃木坂の名前が消えてしまった。

そう考えれば、日刊スポーツ16日記事に書かれている「方針」に反して、今年は、新人が少なく、大物が多い紅白になったことを、説明出来ます。


薬師丸ひろ子、絢香、椎名林檎、中島みゆきという紅組の顔ぶれを見ていると、新人女性歌手にとって、異様に厳しい選考となったことは容易に分かります。

そりゃキツいですよ、このメンツに乃木坂が割って入るのは(笑)。

BABYMETALも、候補として名前が挙がったことがあるので、もし「フレッシュ」紅白という方針のままであれば、選ばれたのかもしれません。


一方、少ない新人枠に、HKT48が入った理由ですが、今後48Gを支えるグループという観点から、運営が猛プッシュしたのだと思います。

今年の「総選挙」では、HKT48メンバーの躍進が目立ち、今日発売のAKB48「希望的リフレイン」は、宮脇咲良が渡辺麻友とWセンターを務めています。

さらに、指原莉乃は、秋元康氏の覚えも目出たい(笑)、AKB48Gの中心メンバーで、すでに運営の人という感すらある。

伸び盛りの若いメンバーを抱え、かつ48Gのキーパーソンであるさっしー率いるHKT48は、大島優子などの主軸メンバーが卒業した後のAKB48を担っていく人材バンクと目されている節があって、重点プロモーションの対象なのだと思います。

まあ、HKT48が福岡をベースにしたグループであり、福岡ソフトバンクホークスが日本一に輝き、大河ドラマ「軍師官兵衛」の黒田家が福岡の大名だったことは、微かに影響したかもしれませんが(笑)、やはり、AKB48G運営の高い期待感が、紅白初出場を実現する原動力になったんじゃないでしょうか。


それにしても、AKB48Gで4枠を占めるって、いくらなんでも度が過ぎてます。

乃木坂だけでなく、BABYMETALや家入レオなど、今年活躍した女性アーティストはたくさんいるわけで、事務所の力関係が露骨に反映されたような選出は、NHKの受信料を払ってきたものとして、納得出来ないですね。

そもそも、今のAKB48Gは、ファンですら分からなくなるくらい、二つ以上のグループを「兼任」などで、掛け持ちしているメンバーが多く、全グループ独立枠となると、それらのメンバーは重複出場することになります。

他のアーティストの枠が減る一方、48Gメンバーは複数ステージに出演する人が続出するわけで、到底、視聴者の理解を得られるものではないでしょう。

紅白のステージは、一種の公共財産なのだから、出来るだけ異なる多くの人に出演機会を与えるべきで、特定グループのタレントがそれを独占するのは、明らかにおかしい。


一方、乃木坂46は、世間からはAKB48の一部と見なされているものの(笑)、実際には、人的交流はごく限定的で、ファンも48Gとは別ものと捉えている人がほとんどです。

AKB48G運営にとっても、乃木坂は「支店」グループよりずっと距離感があって、女性アイドルの新人枠が一つしかなければ、迷わず、HKT48を入れようとするでしょう。

従って、乃木坂が紅白に出るためには、独自の交渉力で道を切り開くことが必要です。

しかし、今回、NHK側を納得させる材料が十分ではなく、少ない新人枠に入ることが出来なかった。


一番大きいのは、ヒット曲がないことだと思います。

CDセールスだけを見れば、2014年にリリースした8枚目「気づいたら片想い」、9枚目「夏のFree&Easy」、10枚目「何度目の青空か?」はすべて累計で50万枚を越え、おそらくオリコン年間ヒットチャートで、3曲ともベスト10入りするでしょう。

しかし、例えば、iTunes Store のランキングで、何週間にも渡ってトップ5を維持するような、本格的なヒットと呼べる曲はありません。

乃木坂が叩き出す数十万枚のCD売り上げが、大規模握手会という特典商法によって実現していて、収録楽曲のヒットとは何の関係もないことは、今では多くの人が知っていることで、オリコンの成績だけでは、グループの存在感をアピールしきれない時代になっています。


ただ、握手会による売り上げとは言っても、総勢40人ほどのグループが、50万枚ものセールスを達成するのは尋常なことではなく(笑)、人気がなければ出来ることじゃありません。

事実、乃木坂の動員力には相当なものがあって、神宮ライブには3万人が詰めかけ、アンダーライブは、千人規模の六本木ブルーシアターを2週間18公演に渡って満杯にし、さらに、8千人収容の有明コロシアムで3日間4公演行なわれるクリスマス公演は、イブのアンダーライブFINALを含め、チケットがほとんど取れないほどの人気です。

これだけの動員力は、紅白の選考でも間違いなく大きなアピールポイントになる筈です。

動員力という形の人気に加えて、スマッシュヒットでいいので、一般層を巻き込んで話題になるような楽曲があれば、初出場に手が届くんじゃないでしょうか。

ヒット曲は、まさに「世論の支持」を証明するものですから(笑)。

もちろん、AKB48Gが4枠も取っているのでは、どんな素晴らしい業績を残しても、第5のAKBと見なされて、乃木坂の出場は難しいという話はありますが(笑)。


本格的ヒットというのは、ファンだけでなく、乃木坂にとくに興味のなかった人を振り向かせる部分がないと生まれません。

そして、広く一般層にアピール出来る一番のチャンスが、テレビ中継される大型の音楽祭やフェスだと思います。

多くの観客や視聴者がいる音楽祭で、みんなの心を動かすようなステージを披露すれば、かりに持ち歌でなくとも、注目度が上がって、その後、ヒットを出しやすくなります。


しかし、昨日の記事にも書いたように、乃木坂46は、このステージ力が弱いんですね。

一つ例を挙げましょう。

今年の8月に行なわれた「FNSうたの夏まつり」で、HKT48は、早見優の「夏色のナンシー」(1983)を、本人とコラボしています。

その際、指原莉乃だけが早見優の横に並び、残りのメンバーは、後ろに2列で並ぶフォーメーションでした。

そして、さっしーがソロで途中のパートを歌い、後ろの人は、別のパートを全員で歌っていました。

まあ、指原さんの歌、お世辞にも上手いとは言えないんですが(笑)、ソロなので、少々音程を外しても気になりません。

また、バックメンバーは、コーラスしやすい部分だけを歌っていて、合唱の精度が高いとは思わなかったけど、これも個々人のビジュアルへの注目を妨げるほど、酷くはない(笑)。

決して歌が上手いわけじゃないんだけど、メンバーに無理をさせない歌割りになっているので、観ている側が歌の出来不出来を忘れて、「うん、可愛いいね、HKT48って」という印象だけが残っていく。


ところが、乃木坂のステージは、多くの場合、無理なコーラスが組まれていて、「ビジュアルは良いけど、歌は下手だよね」となってしまう。

昨年12月の「FNS歌謡祭」では、松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー」(1981)を本人とコラボしましたが、途中のパートを、桜井玲香、白石麻衣、若月佑美の三人がまずコーラスで歌い、その次に、橋本奈々未、堀未央奈、西野七瀬の三人でまたコーラスです。

そうですね、歌が合わず、バラバラ感が目立っていました(笑)。

三人ともに図抜けた歌唱力があって、声質も合っているのであれば、こういったユニゾンも可能だけど、ほとんどの場合は無茶ぶりになるので、避けるのが一番で、本来ならソロで歌わせるべきなんですね。

おそらく、運営が「序列」や売り出したい順に従って、メンバーを選び、短い歌の中で観客にお披露目するため、歌唱力や声質を無視して、3人単位のユニゾンを2回組んだのでしょう。

しかし、そこには、良いステージを作ろうという配慮が、完全に欠けていると言わざるを得ません。


HKT48のステージを観ていると、歌が下手であっても、最低限のレベルはクリア出来るよう、演出家が配慮していると感じます。

ところが、乃木坂のステージにはその配慮がなく、運営の理屈で、メンバーを強引に組み合わせて、無理なコーラスを連発してくる。

結局、歌が上手い下手ではなく、こういった演出能力の低さが、グダグダのステージを余儀なくさせていて、何度音楽祭に出演しても、乃木坂の評価が上がってこない原因になっていると思います。

つまり、メンバーのスキルではなく、運営の売り出し戦略に問題があるということです。

無茶なユニゾンだらけのステージでは、観客や視聴者の気持ちは掴めないし、何時まで経ってもヒットは飛ばせません。


2015年に入って、乃木坂が11枚目、12枚目、13枚目と進んだとき、個別握手会7日で50万枚を達成している現状を考えると、CDセールスが60万枚、70万枚、80万枚と伸びていくことは、まず期待出来ません。

そうなると、ヒット曲やステージ力によるアピールがますます重要になっていきます。

握手会人気や選抜内「序列」を、ステージでの歌割りにまで持ち込むやり方で、本当に良いのか、乃木坂の運営は、今回の紅白「落選」を機に、真剣に考え直して欲しい。

一方、私の方は、NHKの受信料負担者として、AKB48Gが4枠を占める紅白で、本当に良いのか、公共放送として間違ってないのか、しっかり考えてみたいと思います(笑)。


関連サイト

NHK公式サイトによる2014年紅白出場歌手一覧

生田絵梨花の2014/11/26_14:45ブログ

いくちゃん、紅白ダメだったけど、悔しさを皆で分かち合えるのは、それを真剣に目指したからこそで、メンバーにとっても、ファンにとっても、素晴らしい経験だったんじゃないでしょうか。

私も、紅白出場歌手の発表で、こんなにドキドキ、ワクワクしたことはなくて、とても楽しい時間でした。

センターとして、いろいろ大変だったと思うけど、メンバーとファンが一緒に、同じものを心から夢見た時間をプレゼントしてくれて、本当にありがとう!

これから続く音楽祭のステージ、体調に気をつけて、頑張って下さいな、応援しています。

ああ、みなみにそろそろブログが読みたいな~と、お伝え下さい(笑)。


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ディズニー映画の自己改革が教えるもの、乃木坂運営は現場主導によるステージ力重視へ方針転換を [25Nov14]

2014-11-25 17:00:00 | 芸能
NHK総合で昨夜放送された『魔法の映画はこうして生まれる ~ジョン・ラセターとディズニー・アニメーション~』は、良質なエンターテイメントを生み出すには何が必要かを考えさせられる、見応えのある特集番組でした。

ジョン・ラセター氏は、1957年生まれの57歳、現在、ディズニー・アニメーション・スタジオのクリエイティブ統括責任者で、ディズニーの映画制作部門トップです。

番組は、ディズニー・アニメーション・スタジオの長期内部取材を通して、ディズニー映画がどのように作られているのか、CGアニメーション映画におけるラセター氏の業績と絡めながら、詳しく紹介しています。

番組の流れに沿って、ちょっと、彼の歩みを辿ってみましょう。

# 以下、読みやすくするため敬称を略した箇所あり


ラセター氏は、1979年、カリフォルニア芸術大学のアニメ課程を卒業して、22歳でディズニーに入社します。

手描きのアニメーターとして出発しますが、1982年公開の『トロン』で使われたCGアニメーションに感銘を受け、ディズニー社内でCGによる作品制作を試みます。

ところが、この「新技術」への警戒感は強く、社内で反発が起こり、結局、彼は解雇されてしまう。

小さい頃から憧れて、努力の末に入社したディズニーを追われ、大きなショックを受けたラセターですが、1984年、ルーカスフィルムのエド・キャットムルから、短編CGアニメの制作を持ちかけられます。


ルーカスフィルムで、アニメーターとして経験を積んだラセターは、所属部署がスティーブ・ジョブズの出資する「ピクサー」として独立した際、その創立にも関わり移籍。

このピクサーで、本格的なCG制作を開始して、1986年、初監督作品である『ルクソー Jr.』を発表して、高く評価されます。

その後、ピクサーが、長編CG映画の制作に主力を移すと、その中心で活躍、1995年、監督として『トイ・ストーリー』を大ヒットさせ、さらに、制作総指揮として、『モンスターズ・インク』(2001)、『ファインディング・ニモ』(2003)と、ヒット作を連発していきます。


ピクサーは、2006年にディズニーに買収され、ディズニー・アニメーション・スタジオの社長に、ピクサー・アニメーション・スタジオの社長兼任でエド・キャットムルが就任、それに伴い、ラセターも、二つのスタジオの現場トップとなります。

20年以上前に解雇された会社に、責任者として戻ってきたわけですが、当時のディズニー映画部門は、行き詰まっていたそうです。

というのも、経営陣主導で映画制作が進められ、現場のクリエーターは自信をなくし、アニメーションのCG化も上手くいってなかった。


そこで、ラセターは、違う映画を作っているスタッフも、会議に参加させ、アイデアを出してもらうなど、現場に関わる人が、誰でも自由にものがいえる雰囲気を作り、意識を変えていったそうです。

こういった現場主導への転換が功を奏して、『塔の上のラプンツェル』(2010)、『シュガー・ラッシュ』(2012)、『アナと雪の女王』(2013)など、ディズニー映画は、かつての輝きを取り戻す、端緒を掴み始めています。

もちろん、現場に任せるといっても、どこかで意見をまとめたり、議論の方向を決めなければ、話は進まないわけで、ラセター氏は、クリエーターの心理をよく知っていて、口の出し方のさじ加減が、非常に上手いのだと思います。

CGアニメーターとしての能力だけでなく、現場を取りまとめるリーダーシップに傑出したものを持っている、そういう印象を受けました。


ディズニー映画の制作現場にカメラが入って、長期の取材を行なうのは極めて異例のことだそうです。

今年の紅白歌合戦で、大ヒットした「アナと雪の女王」の人気にあやかりたいNHKと、巨大かつ好意的な市場である日本で、映画を今後もヒットさせ続けたいディズニーの利害が一致して、今回の特集番組が誕生したような気がします。

実際、番組はディズニーの新作映画「ベイマックス」の制作過程と内容を、公共放送としてはやり過ぎなくらい(笑)、かなり詳細に報じていて、12月下旬から公開されるこのお正月映画の相当な宣伝になっています。

大人の話し合いがあったんでしょうね、NHKとディズニーの間で(笑)。


しかし、面白いヒット作を生み出すためには、何が必要なのか、ラセター氏の歩んだ道を通して、それを明らかにしていく流れには、乃木坂の現状とも関係する部分があって、いろいろ考えさせられました。

とくに感銘を受けたのは、ディズニーのクリエーターたちに向かって、彼が語った次の言葉です。

主役は君たちだ
経営者が映画を作るんじゃない
クリエイターが作るんだ

一見当たり前のことですが、巨額の資金を必要とする映画制作では、経営陣は内容に介入したがる傾向が強く、しばしば忘れ去られることなんだと思います。

ディズニー映画は、ピクサーが快進撃を続けているとき、「経営的判断」が現場を振り回し、作品は面白さを失い、やがて徐々に世間が離れていった。

そういう危機を、ラセター氏が救ったという話に、番組ではまとめられています。

ラセターさんは家族を大切にし、おもちゃに夢中になる子どもたちの心を重視し、また宮崎駿を尊敬していて、直接の親交があり、日本好きでもあるとのこと。

いささか彼を格好よく描き過ぎている気はするけど、仕事の進め方などで頷けることは多く、秀逸な特集だったと思います。


乃木坂の「何度目の青空か?」は、メロディラインから分かるように、もっとも歌いやすい部類に入る表題曲で、おそらく紅白での生歌ステージを念頭に、意図的にそう作ったのでしょう。

しかし、前回の記事で指摘した通り、先日の「ベストヒット歌謡祭」で、乃木坂は「何度目の青空か?」を生で歌いませんでした。

さらに、紅白で歌って欲しいというファンの声が多い「君の名は希望」は、代々木ライブでも、武道館ライブでも、神宮ライブでも、生歌で披露することが出来ませんでした。


なぜ、こういった要となる勝負曲を、乃木坂は生で歌えないのか。

正確に言うと、大きな会場を使ったコンサートで、生歌できちんと披露出来た曲は、ほとんどないと思います。

理由は簡単で、歌える人に歌わせないからです。

スタジオではなく、武道館や代々木体育館など、大きな会場で歌う場合、あるレベル以上の歌唱力がないと、長いフレーズをまともに歌い切るのは不可能です。

大きな建物内で、複雑に反響するメロディと歌声に惑わされず、音符に従って正確に発声し続ける、高度の音感が不可欠で、加えて十分な声量も要求されるので、誰にでも出来ることではないと思います。


乃木坂を見渡すと、生田絵梨花、桜井玲香、衛藤美彩、川村真洋、中元日芽香の5人は、このレベルをクリアしていると思います。

ひめたんは、音程にちょっと不安があるけど(笑)、「NOGIBINGO」のカラオケ企画で、審査員の高橋ジョージが言ったように、少々のブレは木っ端微塵に吹き飛ばすほど、パワフルな歌声を持っているので、大丈夫でしょう。

この5人に長いソロパートを割り振って、歌の中心軸を作ってしまえば、短いフレーズのぶっ込みは、それほどスキルは要らないので、大箱での生歌も十分可能になる筈です。

ところが、運営が、握手会人気を基本にした「序列」に従って、選抜メンバーを並べ、歌うパートまで、歌唱力ではなく、この「序列」で決めてしまう。

しかも、個々人のより正確な発声が求められるコーラスを多用するので、随所で音が割れて、歌がますます厳しくなっていく。

そのため、大きな会場どころか、スタジオライブですら、生歌が困難になってしまうわけです。


もし、現場の音楽担当者が、歌割りを決められるのであれば、「何度目の青空か?」では、いくちゃん、キャプテン、みさみさに長いソロパートを任せるなどして、生歌ステージに対応出来る態勢を整えるでしょう。

さらに、選抜メンバー16人を現場が決められるなら、低音域にも強いろってぃとひめたんを入れるなどして、より完成度の高い、魅力的な「何度目の青空か?」の生歌ステージを実現出来ると思います。

もちろん、歌だけでなく、ダンスにしても、乃木坂には、伊藤万理華という素晴らしい踊り手がいるのだし、成長著しい井上小百合のダンスも、多くの人にぜひ観て欲しい。

乃木坂というグループには、歌の上手い人、ダンスの上手い人が、実は、たくさん揃っていて、才能の宝庫なんですね。

しかし、エンターテイメントの単位である選抜の人選や歌割りにまで、握手会人気や「序列」という、帳簿の論理を持ち込んで、歌やダンスを無視した、強烈な現場介入が行なわれているため、これらの才能をほとんど生かせず、宝の持ち腐れになってしまっています。


大きな音楽祭で、生歌がボロボロだったり、踊りがバラバラだったりしたとき、「乃木坂って、ビジュアルは良いけど、パフォーマンスはダメだね」というコメントがネットに溢れますが、そういうものを読んで、ファンがどれだけ悔しい思いをしているのか、選抜を決めている運営トップは、分かっているんでしょうか。

メンバーが能力的に出来ないことであれば、しょうがないと思えるけど、歌える人、踊れる人が揃っているのに、運営の極端な握手会人気重視のために、「歌えない」「踊れない」グループにさせられてしまっているのだから、本当に困ったものです。

そして、こういった現場介入が少なければ、乃木坂が魅力的なステージを披露出来ると示したのが、アンダーライブだと思います。


アンダーライブでは、メンバーがセットリストやMCの内容に、自分たちの意見を反映させられるほど、現場がかなり自由に動けたようです。

その結果、さまざまに工夫を凝らしたステージが実現、まりっかやろってぃを始め、実力のあるメンバーが揃っていることもあって、人気がどんどん上がっていった。

正直、ちょっと人気が出過ぎているのか、有明コロシアムでの12月12日(金)「セカンド・シーズン FINAL!~Merry X'mas "イヴ" Show 2014~」へ申し込んだのに、落ちてしまいました(笑)。


ジョン・ラセター氏がディズニー映画を建て直した鍵は、あらゆる人の意見を聞いて、良いと思ったら、どんどん採用することで、アンダーライブ成功の原動力もそれだったのかもしれません。

ラセターさんによると、『アナと雪の女王』で、そうやってより印象的になったシーンがあって、映画の内容に踏み込むので、詳しくは触れませんが、女性から見て最低のダメ男は、「キスをしない奴」だそうで、ちょっと勉強になりました(笑)。

経営陣が作っていたのでは、確かに、到底発想出来ないだろう細かな感情描写だと思います。


ディズニーは、手描きアニメーション中心で、経営陣が口を差し挟む、旧い映画制作システムを、CGアニメーションによる、現場主導の新しいシステムに思い切って転換して、次の時代に生き残る模索を続けています。

一方、日本のレコード会社は、CDによる音楽配信が、インターネットによるダウンロードに圧倒され、苦戦を続ける中、女性アイドルの握手会など、特典商法によって、その場しのぎのCDセールス回復策を繰り返すばかりで、抜本的な改革を行なおうとする気配がありません。

その結果、日本では、CD売り上げが低迷するだけでなく、音楽業界そのものが、冬の時代に入りつつあるんじゃないでしょうか。


今年の紅白最大の目玉が、ディズニー映画の主題歌や挿入歌というのは、それを象徴する出来事だと思います。

CDはあくまで音楽の配信方法に過ぎないのに、レコード会社がそれにこだわり続けるため、楽曲セールスそのものにも低迷の影響が出て、かつて毎年あった筈の、誰もが知っているヒット曲が、日本では出なくなってきています。

乃木坂運営によるCDセールス最優先の現場介入によって、選抜のステージ力が向上せず、せっかくの楽曲の魅力が一般層に伝わらない状況は、大手レコード会社が現在抱える病理を、ダイレクトになぞっている気がします。


ディズニーという世界最大級のエンターテイメント会社でも、時代の変化に合わせて、旧い技術から最新技術への転換を図り、自己改革を断行しています。

日本のレコード会社も、CDからインターネットへ移行すべき時期なんですが、ネット技術の開発や利用が思うように進んでおらず、ディズニー映画が陥っていたのと似たような困難に直面しているように見えます。

今こそ意識を変えて、CDへの過度の依存から脱却しないと、レコード会社は、結局、次の時代に進めず、買収などによって、消滅してしまう危険があると思います。

そうなると、日本の音楽界も、破滅的なダメージを受けるでしょう。


乃木坂の運営も、そろそろCDを売ることではなく、楽曲とパフォーマンスを売ることを、真剣に考えて欲しい。

それに応えられるだけの才能溢れるメンバーと、素晴らしい歌が、乃木坂には豊富に揃っている、私はそう思いますよ。


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不完全燃焼感が漂う「何度目の青空か?」in ベストヒット歌謡祭、音響事情で完全生歌を封印? [21Nov14]

2014-11-21 17:00:00 | 芸能
大きな音楽祭で、AKB48の「ライバルグループ」と紹介されると、「ちょっ、いや、あの、まあ」と、乃木坂ファンとして、どう反応していいのか分からず、何だか妙に恥ずかしいですね(笑)。

昨日11月20日(木)、読売テレビの「ベストヒット歌謡祭2014」に乃木坂46が出演しました。

宮根誠司と共に司会を務めるウエンツ瑛士の曲前説明では、「国民的アイドルグループ」が「ライバルグループ」と共にスペシャルメドレーを披露するとのこと。

まず、AKB48が38枚目表題曲「希望的リフレイン」(11月26日発売)を歌い、その後、乃木坂が登場して、薄緑のワンピースに清楚な白いシャツの10枚目制服で「何度目の青空か?」。


結局、乃木坂のステージは、この10枚目表題曲のショートバージョンだけでしたが、さすがに、メンバーのビジュアルは抜群で、生田絵梨花、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、松村沙友理、衛藤美彩など、次々と映るソロショットは、今さらですが(笑)、画面に目が釘付けになるほど美しかった。

やはり、乃木坂は華やかで、メンバーのルックスとスタイルは、他のアイドルグループを凌駕する、強力なアピールポイントですね。


しかし、肝心の歌には、正直、がっかりしました。

最初から最後まで、ほぼ100%の口パクです。

伴奏の音量が上がるサビ部分で、歌の補助が入るのはまだ我慢出来るけど、曲の出だし、生田絵梨花のソロからがっつり入れてくるなんて、それはないでしょう。

校庭の端で反射」から「耳を塞いでいた」までの、いくちゃんのソロパートは、彼女の澄んだ歌声が響き渡り、楽曲への期待を否応なく高める魅力的な導入部です。

ここを生で歌わせないって、イチゴフェア開催中のファミレスで、ショートケーキを注文したのに、イチゴも何も載ってないスポンジケーキが出てきたようなもので(笑)、愕然としました。


言うまでもないことですが、生田絵梨花は、抜群の音楽センスを持っていて、発声もきちんと出来る人で、だからこそ10th選抜のセンターに据えて、表題曲の第1段落を全部、彼女のソロにしたんじゃないんでしょうか。

しかも、「何度目の青空か?」はバラード系の曲で、昨夜のような通常振り付けでは、いくちゃんは全員で作る輪の中心に静かに立って歌います。

乃木坂の次にNMB48が披露した「らしくない」(11月5日発売)のように、かなり動きのあるフリならば、みんなでワサワサやっているので、生歌比率が低くても、さほど気にならないけど、「何度目の青空か?」の出だしは、完全な生歌か、せめて生歌比率の高い「被せ」にしないと、間の抜けた感じになってしまう。

せっかく高い歌唱スキルを持っているのに、それを発揮出来ないなんて、視聴者として残念だし、何よりいくちゃんが可哀想です。


「ベストヒット歌謡祭」のステージは、8月30日(土)の神宮ライブで披露した、ほぼ生歌による「何度目の青空か?」が、あれから3ヶ月近く経って、どこまで進化しただろうと、楽しみにしていました。

神宮ライブでのステージは、9月14日(日)深夜の「乃木どこ?」で放送され、もう二十回くらいはビデオを観たと思いますが、懸命に自分の声で歌を届けようとするメンバーの姿に、スタジアムで感動した記憶が、あらためて蘇ってきます。

「乃木坂って、どこ?」では、高校の合唱部とのコラボ企画があったので、出場内定と言われるNHK紅白歌合戦へ向けて、いよいよ運営も歌唱力アップに乗り出したんだと思っていました。

いつも以上に期待が大きかったので、昨日のステージを見終わった後、どうにも不完全燃焼感が残ってしまいました。


乃木坂としても、紅白を睨んで、大箱での歌唱力を磨くチャンスだった筈で、運営は、最初から口パクにするつもりじゃなかった気がします。

では、結局、なぜ生歌にしなかったかですが、思うに、会場の音響効果が想像以上に良かったんじゃないでしょうか(笑)。

大阪中之島にある「フェスティバルホール」が会場だったのですが、2012年末に開館したこの新しいホール、公演スケジュールを見ると、オーケストラなどの演奏も多く、音響効果には相当気を使って作られていると思います。


昨日の「ベストヒット歌謡祭」には、May J.も出演して、今年一番のヒット曲と言える「Let It Go ~ありのままで~」を、素晴らしい歌声で披露しました。

ただ、普段より声量がほんの少しだけ落ちている印象を受けたので、最近、歌い過ぎなのかなと一瞬心配したのですが、やはり、ホールの音響が極めて良く、音が反響しなかったのだと思います。

というのも、通常であれば、ほとんど気にならないブレス音が、かなり大きく入っていて、歌を届けるのに、相当な肺活量を必要としているようでした。


May J.ですら、発声に苦戦を余儀なくされる会場であれば、乃木坂にとっては、地獄のホールになってしまいます(笑)。

生歌を予定していたのだけど、リハーサルで歌ってみて、あまりの歌声の小ささに、急遽、方針転換せざるを得なくなった。

しかし、繊細な歌サポートが出来る機械システムを用意しておらず、しょうがないので、不本意ながら、CD音源をそのまま入れるようなステージになってしまった。

単なる憶測ですが、そうでも考えないと、昨日のライブは理解しずらいですね。


では、他の女性アーティストはどうだったのか、個人的な感想をちょっと。

まず「Mr. Snowman」(11月26日発売)を歌ったE-girlsは、いつも通り、ボーカルを3人に絞った、歌とダンスの分業体制で、ファッションは定番のヒップホップ調ではなく、雪をイメージする清楚系の白い衣装でまとめ、パワフルで楽しいステージを展開。

乃木坂とはテイストの違う、やんちゃな小悪魔セクシー感が堪りません(笑)。

また明らかに歌が上手くなっていて、練習と経験の積み重ねを感じました。

やはり、ボーカルの中心メンバーは固定した方が良いんですよね。

ただ、ブレス音や体を動かしたときの音がほとんど入っていなかったので、ひょっとすると、完全な生歌ではなく、少しだけサポートが入っているのかなとは思いました。

もちろん、ステージさばきが、べらぼうに上手いという可能性もあります。


乃木坂の前にAKB48が歌った「希望的リフレイン」は、最初の平歌部分が「被せ」で、メンバーごとに生歌とサポートの比率を変えて、細かく調整しているように聴こえました。

というのも、歌の上手い小嶋陽菜は、バラエティで聞くような地声に近いテイストで、一方、指原莉乃は、「あれ、さっしーこんな感じだっけ?」だったので(笑)。


感心したのは西内まりやで、「LOVE EVOLUTION」という曲でしたが、上手いですね、歌が。

声が出ていたし、リズム感もあって、なかなか楽しいステージでした。

「十代女子が一番なりたい顔」も納得のルックスと、惚れ惚れするスタイルなので、笑顔が弾けるだけで見入ってしまうビジュアル効果も大きいです(笑)。

西内まりやはロック系バンドのボーカルとして歌っていて、最初からずっと声を張り上げているので、歌サポートの有無は難しくて分かりませんが、少なくとも声量があることは間違いありません。

もし何の補助もなく、あのパフォーマンスをこなしていたとすれば、相当な歌唱力だと思います。


それから、「妖怪ウォッチ」のエンディングテーマだった、Dream5の「ようかい体操第一」、初めて聴きました。

数十人の幼稚園くらいの小さなお友だちと、その後ろの、少し高い壇上にいるメンバー5人が一緒に踊るステージで、思ったよりは穏やかな感じの曲とダンスでした。

ただ、その両脇で、大きなお友だちである、司会のウエンツ瑛士と宮根誠司が、よく分からないフリで体をくねらしていて、それがシュールで、インパクトがあった(笑)。

とくに、宮根さんは、本物の妖怪か出たかと思いたくなる迫力で、子どもが泣き出すんじゃないかと、ちょっとハラハラしました。


西野カナは「We Don't Stop」、木村カエラは定番の「Butterfly」を披露。

さすがに二人とも図抜けた歌唱力で、歌をホールに響き渡らせていました。

ただ、木村カエラが、続けて新曲「TODAY IS A NEW DAY」を歌ったとき、まだ慣れない部分があるのか、若干、ボリュームダウンしていたように感じました。

圧倒的な声量を誇る木村カエラですら、歌が少し迷うくらいですから、やはり、この会場の音響効果は半端ではない気がします。


そんな中、神懸かり的なステージを見せたのが、家入レオです。

TBS系ドラマ「Nのために」の主題歌である「Silly」(11月19日発売)を披露、超高音から中低音まで、豊かなボリュームと微塵も外さない音程で、聴いてて鳥肌が立ちました。

会場の音響効果なんて、全然、関係ないですね、この人には。

実力としては、J-pop界で現在トップなんじゃないかと思うほどで、今年の紅白で、紅組のトリに選ばれても、何の不思議もないレベルです。

昨年末、レコード大賞のステージで、家入さんの「太陽の女神」を初めて聴いたとき、一瞬、口パクでCDを流しているんだと思った(笑)。

あんな幅広い音域を、隙なくあのボリュームで、あそこまで正確に、生で歌える人が、この世に存在するなんて、俄には信じられなかったので。

ん~、今年こそは紅白に出て、もっと多くの人に歌を聴いて欲しいですね、とにかく凄いから(笑)。


年末の大型歌謡祭の先陣を切って行なわれた「ベストヒット歌謡祭」ですが、乃木坂46の「何度目の青空か?」は、AKB48Gのメドレーに入れられた上、生歌での披露が出来ず、ほろ苦いステージになってしまいました。

まあ、生駒里奈と松井玲奈の早着替えは、乃木坂ファンとして、後世に語り継いでいきたいほどの超美技だったので、今回は、それで良しとしましょう(笑)。

しかし、これから、11月26日(水)の日テレ「ベストアーティスト」、12月3日(水)のフジテレビ「FNS歌謡祭」と続いていくので、次こそは、歌そのものを通して、乃木坂の魅力を炸裂させるステージを期待しています。



最後に、改善した方が良いと感じる、生歌での「何度目の青空か?」の問題点を具体的に挙げておきます。

生歌ステージがあったとき、個人的に注目すべき点を、自分で忘れないよう、メモするつもりで(笑)。


まず生田絵梨花のソロパートは、問題ないと思います。

日によって調子の波はあるのかもしれないけど、いくちゃんは、発声も、音程も、必ず合格点を出すので、安心して聴いていられます。

最初の問題点は、「僕の心の片隅」から「何かがあるよ」の部分です。

このパートを歌う白石麻衣と西野七瀬は、随分と以前から判明していることですが、大きな声を出すと音が外れてしまうんですね。

神宮では、松井玲奈と橋本奈々未が欠席したため、本来この二人が担当する「このままじゃ」から「見ないふりをしていたんだ」までのパートを、まいやんとななせまるが延長して歌うことになって、ちょっと可哀想だったんですが、音の外れがエライことになっていました(笑)。

大箱会場で歌うとき、なるべく絶叫調にならないように、しかも、音を外さないように、白石さんと西野さんは、「何度目の青空か?」第2段落前半を、徹底的に練習して欲しい。


第2段落後半、松井さんとななみんのパートは大丈夫でしょう。

橋本奈々未は、非常に頭が良く、しかもシビアな現実主義者なので、自分が前に出た方が良いと判断すれば、松井玲奈と話し合ってそうするし、控えた方がよいときは、小声にするなり、マイクを切るなりして(笑)、コーラスのレベルを維持するため、状況に応じて、最善策を講じると思います。

頼もしいです、ななみんは(笑)。

松井さんは歌が上手いようだし、場数を踏んでいるので、実際には、彼女がコーラスをリードして、ななみんが自分の歌声をそれに沿わせる形になるんじゃないでしょうか。


さて、最大の問題点が次の「膨大な時間」から「できる可能性」までの、生駒里奈と桜井玲香のパートです。

生駒ちゃんと桜井さんの声質が合わなくて、不協和音になってしまうんですね。

しかも、この二人は、乃木坂内でもとくにライバル意識が強くて、コーラスでも自分の声を負けじとぶっこんできます(笑)。

5枚目「君の名は希望」のキャンペーンで、スカイダイビングを誰が飛ぶのか、当時の八福神が討論した企画が「乃木どこ?」でありましたが、センター生駒とキャプテン桜井の「お前が飛べ!」バトルは、迫力があって面白かった。

でも、それだけ「こいつには負けない」という意識があるということですね。

まあ、結局、どちらも譲らない言い合いの末に、「では、秋元真夏で」と意見が一致したんですが(笑)。


解決策としては、生駒ちゃんかキャプテンか、どちらかが全部をソロで歌うか、コーラスであれば、桜井玲香と衛藤美彩を組み合わせるのが良いんじゃないでしょうか。

生駒ちゃんの声は、魅力的なんだけど、個性が強いので、コーラスではなく、ソロで歌った方が栄えると思います。

ただ、声質が異なる上に、ライバル心を燃やす生駒と桜井をペアにするなんて、「何度目の青空か?」の歌割りを決めたのは、音楽監督など、現場の人間ではないと思います。

実際、歌割りを見ると、生田、白石西野、松井橋本、生駒桜井、と明らかに、握手会人気をベースに運営が決めた、選抜内「序列」が反映されています。

そうなると、3列目の衛藤さんを、桜井さんと組ませるには、現場では押せない、別のハンコが必要になるかもしれない(笑)

歌割りにまで握手会主義や「序列」を持ち込む、こういった馬鹿げた発想が、乃木坂がビッグになる際、最大の障害となっていくのは明白で、頭が痛い話ですね。


さて、指摘したい最後の問題点は、「自由はそこにある」のパートで、歌っているのは、松村沙友理と深川麻衣、そして、確信は持てないんですが、秋元真夏も入っているかもしれません。

問題なのは、「自由」の「じ」が、上手く発音出来てないことです。

「何度目の青空か?」が、最初にラジオで公開されたとき、この部分は、「自由」ではなく、「杞憂」ではないかという意見がありました。

確かに、CD音源では、「じゆう」ではなく、「きゆう」と聴こえるんですね(笑)。

「杞憂」は取り越し苦労のことで、「杞憂はここにある」は不自然な言い方なんですが、発音がはっきりしないのは間違いない。

神宮ライブでも、やはり「きゆう」に聴こえたので、改善が必要だと思います。

それぞれのメンバーは「じゆう」と発音しているのに、全員の音程がきちっと合っていなくて、「きゆう」と変にハモっている可能性もあるので、他の人に聴いてもらって、修正した方がいいでしょう。


音が少々外れても、生歌の方が、絶対に観客や視聴者の心に残ると思うので、次の歌謡祭では、失敗を怖れず、自分たちを信じて、チャレンジして欲しいですね。


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松村沙友理に関する文春記事はなぜデマを生んだのか?蘇る前田敦子泥酔スキャンダルの記憶 [20Nov14]

2014-11-20 14:00:00 | 芸能
週刊文春11月27日号に大和里菜の記事が出て、収まりかけていた騒動が再燃する兆しを見せています。

話としては、19歳の女の子が、バーで楽しく遊んだり、同年代の男の子とデートしたり、大学生やOLであれば、なぜ週刊誌が取り上げるのかさっぱり分からない内容です。

しかし、そこに「アイドル」という魔法の言葉を振りかけることで、あたかも大きな「スキャンダル」であるかのような記事に変わってしまう。


確かに、未成年の飲酒疑惑が絡んでいるので、笑ってスルー出来ない部分もあるっちゃ、あります(笑)。

ただ成人直前の19歳で飲酒が問題となるのは、酔っぱらって街中で騒ぎを起こして、警察のお世話になったなど、他人様に迷惑を掛けたケースがほとんどだと思います。

店内で普通に過ごしているのに、「スキャンダル」を虎視眈々と狙う記者が張り付いて、バシャバシャ写真を撮って、あれこれ大袈裟に暴き立てるのは、さすがに行き過ぎでしょう。


しかし、19歳の女の子のプライベートを執拗に追いかけ回すことの異常性は、「人気アイドルの取材」という便利な言葉に隠れてほとんど問題にされず、匿名投稿の掲示板を中心に、「けしからん」「反省が足りない」「処分を」とネットでお祭り騒ぎが起こって、結局、記事が読まれ、文春が売れてしまうわけです(笑)。

まあ、私も文春デジタルの退会を先延ばししたので、週刊誌側の思う壷にはまっている一人なんですが(笑)。

刺激的に見せかけた記事と、それに反応して大騒ぎするネット、両者の連動は、乃木坂文春騒動の大きな特徴の一つであると思います。


乃木坂に関する週刊文春の一連の記事は、メンバーのプライベートを記者が好き勝手に切り取ったもので、あくまで週刊誌側の見解、しかもスキャンダラスに傾きがちな主張であって、それを鵜呑みにするのは、公平を欠く姿勢です。

ところが、松村沙友理の記事が典型例ですが、本人が自ら事情を説明しているのに、なぜか文春サイドの主張を全面的に受け入れて、メンバーは「嘘」を付いていると断定する声が、ネットに溢れてしまう。

それどころか、デマ情報が飛び交い、話に尾ひれが付いて、記事にすら書かれていないことが、まことしやかに囁かれて、メンバーへの批判が強まっていく。


一つの例をお見せします。

10月16日号の週刊文春デジタルには、「デジタル特典写真」として、松村沙友理と出版社勤務男性のツーショット画像が、24枚掲載されています。

その中で、20枚目の写真には、以下のような説明が付けられている。

9月22日の夜、新宿の高級カラオケから出てきた2人。
店内ではほとんど歌も歌わず、延長を繰り返した

また、23枚目は、銀座の「高級カラオケ」店から出てきたショットですが、

艶っぽい表情を見せる松村。乱れ髪の2人に店内でなにがあったのか?

と書かれている。

カラオケ店なのに、歌をうたわず、延長を繰り返し、しかも髪の毛が乱れていて、女が艶っぽい表情を見せている。

これを読むと、店内では、一線を越えた、めくるめく男女の世界が繰り広げられたのだろうと(笑)、誰しも想像したくなりますね。


そして、ネットで尾ひれが付く。

この「高級カラオケ」店には、シャワーやベッドまであって、ラブホテルと変わらない。

店から出て来た松村は風呂上がりのような感じで、髪が濡れている。

さらに、風呂やソファーが本当に付いているらしい、麻布十番に実在するカラオケルームのサイトへのリンクを、「証拠」として、貼付けるコメントまで登場します。

かくして、「男女の仲ではない」とラジオで発言した松村沙友理は、嘘つき呼ばわりされていきます。


しかし、新宿や銀座に、本当にシャワー付きカラオケなんてあるんでしょうか?

この点に疑問を持ったので、松村さんが男性と二人で行った店がどこなのか、文春デジタルの画像を頼りに、個人的に調べてみました。

で、小一時間ほどネット検索を行なって、新宿と銀座、両方の店があっさり判明しました(笑)。


二つとも同じ名前の付いた系列店で、基本的には、カラオケというより、食べログやぐるなびにも載っているレストランです。

さまざまなタイプの個室があるレストランで、パティシエがいたり、ワインセラーがあったり、イタリアンを中心に、結構、本格的な料理が楽しめるようで、女子会や合コンとしての利用が多く、結婚式の二次会などにも使えるそうです。

値段は高そうですが、個室の内装が凝っていて、なかなか面白そうなので、個人的に一度行ってみたいと思いました(笑)。

最近では、チェーンの居酒屋でも、多くの個室を用意するようになっていますが、その超豪華版と言ったところで、全室カラオケ付きなので、「高級カラオケ」と呼ばれることが、たまにあるのかもしれません。


まあ、今日の記事はグルメスポットの紹介ではないので(笑)、店名は明かしませんが、調べればすぐ分かる情報を書いておきます。

まず新宿の店は、靖国通りをドンキホーテから区役所方向へ歩いたとき出てくる、バーガーキングの近くにあって、エレベーターで上って入店する形のようです。

ビルの一階エントランス付近をGoogleマップのストリートビューで見ることが出来て、昼夜の違いや、看板の一部取り替えはあるものの、文春デジタルの写真と同じ景色が載っています。

また、「新宿 女子会 高級 個室レストラン」でGoogle検索すると、上から数番目くらいに店名が出てくると思います。


一方、銀座の店は、新橋駅に近い銀座8丁目にあって、銀座グランドホテルの近くです。

歩道からすぐのエスカレーターで、地階に下がって入店するようで、文春デジタルの写真とそっくりの場面が、ストリートビューで見られます。

ここも、新宿店と同じく、個室レストランと言った方がいいでしょう。


ただ、個室と言っても、普通のレストランなので、シャワーはありません。

もちろんベッドもなしです(笑)。

水回り施設が付いていないか、さらに調べたところ、唯一、新宿店に「スパ」という名の7人から9人用ルームがあって、足湯が置いてあるようです。

まあ、カップルが通される部屋ではないし、お茶目なさゆりんごといえども、さすがに足湯に頭を突っ込むわけないので(笑)、彼女の髪が濡れていたなんて、真っ赤な嘘ですね。


カップルで店を利用した人が「口コミ」に、歌はうたわなかったと書いていて、とくに男女二人であれば、お酒を飲みながら、食事をして、おしゃべりすることが多いだろうから、歌わないことは不思議でもなんでもないです。

また、この店は30分ごとにルームチャージを取るようで、そうなると、牛丼屋じゃないんだから、入って30分以内に出てくる人はいない筈で、2時間いれば3回延長となって、ほとんどのお客さんは、延長を繰り返すことになります。

「高級カラオケに入って歌もうたわず延長を繰り返した」という説明は、現実に起こったことをかなり歪めて伝える危険がある表現で、松村さんら二人は、30分制ルームチャージの個室レストランで、カラオケは使わず、お酒を飲みながら、食事しておしゃべりしたのだと思います。

多分、焼き鳥屋と同じように、濃ゆい二次元トークに花が咲いたんでしょう(笑)。

そして、言うまでもないことですが、個室とはいえ、店員さんが、料理やお酒をせっせと運んでくるレストランで、めくるめく男女の世界を展開させるカップルは(笑)、絶対にいないでしょう。


記事の「高級カラオケ」という言葉によって、シャワーやベッドが付いたホテルのような空間というイメージが、広がりやすくなってしまい、案の定、ネット上にデマが拡散してしまった。

文春がなぜ「レストラン」ではなく、「カラオケ」という言葉を使い、「歌も歌わず、延長を繰り返した」と書いたのか、真実を伝えることが使命であるジャーナリストとして、不適切な語彙選択と言われても仕方ないんじゃないでしょうか。

実は、松村沙友理の入った店が、風呂やベッドの付いたホテルのような「高級カラオケ」であるというデマの背景には、二年前に前田敦子が引き起こした、ある出来事が絡んでいる可能性があります。


AKB48を卒業した翌月、つまり2012年9月に、大島優子らメンバー数人、さらに親交のある芸能人を集めて、彼女の卒業記念パーティが行なわれます。

そのとき、前田さんはいささか飲み過ぎたようで、当時、注目を集めていた若手俳優の佐藤健さんが、酔った彼女をお姫様抱っこして、タクシーまで親切に送ってあげた。

ただ、運悪く、その一部始終を週刊文春が取材していて、泥酔あっちゃんの写真が大々的に週刊誌に載ることになった。

実は、このパーティが行なわれたと噂されている店が、麻布十番にあるイタリア料理店二階の、「luxury karaoke」と店自らが銘打った、まさに「高級カラオケ」ルームです。

そして、この「高級カラオケ」には、プライベートパーティを意識しているのか、シャワー付きのお風呂やベッドのようなソファーが置かれているようです。


乃木坂、メンバー、スキャンダル、高級カラオケ。

文春記事に載った、これらのフレーズが、

AKB、メンバー、スキャンダル、高級カラオケ、

と似ていたため、二年前に起こった前田敦子の泥酔騒動を思い出す人が現れ、シャワー、お風呂、ベッドという言葉がネットに流れ、店から出て来た松村さんが、風呂上がりのようだった、髪が濡れていた、というデマを生み出したんじゃないでしょうか。

しかし、さゆりんが入った店は、個室はあるものの、普通のレストランです。

そして、上に挙げた麻布十番の店は、新宿や銀座に支店があったりはしません(笑)。


文春側が、今回の路上キス記事を書くにあたって、「個室レストラン」ではなく、「高級カラオケ」という言葉を使って、もし二年前に大きな反響を呼んだAKB48センターの泥酔記事を読者に連想させようとしたのだとすれば、意図的にスキャンダラスに見せようとする、偏った表現と言わざるを得ません。

一方、ネットに出てくる「付帯情報」は、どれもこれも松村さんが嘘を付いているという方向に持ち込むようなものばかりです。

彼女たちの入った店が、「レストラン」だということは、素人である私でも、その気になれば一時間ほどでゲット出来る情報なんですが、記事が出て以来、もの凄い数の記事やコメントが発信されたのに、ほとんど取り上げられませんでした。

多分、「レストラン」であれば、二人は食事をしていただけと、本当のことが分かって、つまらないからでしょう(笑)。


メンバーを「処分」しないという運営の方針に、私が賛成しているのは、騒動の発端となっている文春記事が、スキャンダルのためのスキャンダル、バッシングのためのバッシングという、かなりバイアスされた姿勢で書かれている節があって、そこにネットの「デマ情報」が加わり、メンバーにとって理不尽極まりない「嘘」が流布しているからです。

雪だるま式に膨れ上がったデマが流れる中、「処分」が行なわれるのだとすれば、乃木坂はデマに屈して、正義を失うことになります。

それはグループの未来にとって、決して好ましいことではないと思います。


大和里菜の記事に関しても、偏った姿勢で書かれている可能性があり、信憑性の検討が慎重に行なわれる必要があるし、そもそも、具体的な状況はまだほとんど分かっていません。

六本木のバーはどういう店なのか、複数の友人と一緒だったのか、どのくらいの頻度で通っているのか、なぜ記事が出た後も店に行ったのか、第一京浜沿いでツーショットを撮られた男性とはどういう関係なのか、そして本当に飲んだのか、飲んだとすればどのくらい飲んだのか。

何が起こったのか、本当のことを見極めないままに、一時の激情に流されて「処分」を決めてしまうことだけは、絶対に避けるべきじゃないでしょうか。


真実を知るというのは、そんなに簡単なことではなく、時間が掛かるし、忍耐がいることです。

同じ一枚の写真であっても、背景にある事情によっては、持つ意味が大きく異なってきます。

乃木坂ファンであるなら、文春記事の無批判な引用でネットを埋め尽くすのではなく、もっと彼女たちの方をしっかり見て、本当のところ何が起こったのか、なぜそういう行動を取ったのか、冷静に考えてあげてはどうでしょう。

デビュー以来3年間、多くのことを犠牲にしながら、アイドルの夢を追い、ファンのことを思って、懸命に活動してきた人たちです。

他ならぬその人の言葉や行いですから、もっと信じてあげていいんじゃないでしょうか。


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大和里菜に関する週刊文春最新記事の堪らぬトホホ感にやられて、不覚にもデジタル退会を躊躇 [19Nov14]

2014-11-19 22:00:00 | 芸能
メンバーは乱倫状態』なんていう凄まじい触れ込みだったので、今度は、誰が何をしたのか、一体何人の「スキャンダル」が載るのかと思いきや、「大和里菜のちびっと近況報告」ですか(笑)。

しかも、すでに10月23日号に載った六本木バーの話がメイン。

週刊文春にすっぱ抜かれたのに、まだ店に通うあたり、「もしもし、トマト君は何をしているのかな?」と、ややピリッとした空気感があるけど(笑)、全体としては、記事も大和里菜も、トホホなヌルさが満開です。


掲載写真には飲酒の場面を押さえたものがなく、酔っぱらった感じの姿も写っておらず、飲んだか飲まなかったのか、本人のコメントもないので、現段階では「飲酒疑惑」の域を出ていません。

ただ、かりに飲んでいたとしても、大和里菜は高校を卒業して2年目の19歳、未成年者の飲酒は問題だけど、現役中高生の場合とは違って、一般社会の感覚では、良くないと言いつつ、まあ目をつぶって見る部分もある(笑)。

もちろん、彼女は芸能人なので、よりハイレベルな遵法精神が求められる面があって、来月20歳といえど、本当に飲んでいたのなら、何らかの謝罪をした方がいいのは確かです。

ところが、バーにいるところを撮られたのは10月31日(金)で、翌11月1日(土)には、公式ブログに謝罪コメントを載せていて、まあ、後っちゃ後で(笑)、さらに追加謝罪というのも、何だか間が抜けている。

ん~、どこに向かっても湯水のごとく中途半端が溢れていて、トホホとしか言いようがない状況です(笑)。


一方、週刊文春も、中吊り広告では、松村沙友理の顔写真を載せていて、当然、さゆりんの続報があるのだと思ったら、りんごの情報はほとんどなし。

しかも、「松村沙友理(22)の集英社社員A氏との路チュー不倫」を以前報じたと、しれっと「不倫」という文字を使っている。

10月23日号で、さゆりんのラジオ発言を全面的に裏付けて、「不倫疑惑」を吹き飛ばす追加情報を出したのは、他ならぬ文春さん自身であって、この期に及んで、なぜまだ「不倫」と言えるのか、読んでいて猛烈に疑問が湧くけど、説明は一切なく、トホホ感がジワジワきます(笑)。

さらに、AKB担当記者による「(松村沙友理は)じつは他のメンバーから総スカンを食っていたのです」というコメントに至っては、「NOGIBINGO」で1期と2期が仲良くなろう企画をするほど、メンバー同士でもお互いのこと良く知らない場合が少なくないのに、「あなたは全メンバーと友達なのか?」と読みながら突っ込んでしまいました(笑)。

「クラス全員が君のことを良く思ってないよ」というのと大差ないっすよ。


ただ、さすがだと思ったのは、松村さんの話も下火になって、月払いの週刊文春デジタルをそろそろ退会しようかと考えていた矢先の記事で、乃木坂ファンとして不覚にも、もうちょっと残ってみようという気になりました。

まあ文春の思う壺ってやつですが、多分、来月中旬、退会を考え始めるあたりに、また乃木坂の記事が出るんじゃないかと。

何だか、乃木坂ファンが文春を支える的な、これまたトホホな構図が出来あがりそうな、嫌な予感すらしてきます(笑) 。

そうそう、ここで文春さんに一つ重要なお知らせですが、「美味しい」トマトさんは来月の14日(日)で20歳になってしまうので、取材は急いだ方がいいかもしれません(笑)。


今回の記事、飲み屋で乃木坂嫌いの酔っぱらいオヤジに絡まれたような読後感でしたが(笑)、まあ、グループ全体の活動には何の影響もないでしょう。

プロ野球のペナントレースで3位以内に入ったチームが、所属選手が週刊誌に何か書き立てられたからといって、クライマックスシリーズを辞退したり、出場を拒否されるなんてことがあり得ないのと同じです。

紅白出場にせよ、メディア露出にせよ、スポンサー獲得にせよ、大所帯アイドルの場合は、薬物や窃盗・暴力沙汰など、かなりの反社会的スキャンダルでもなければ、メンバーの週刊誌ネタでグループ全体が沈没することはほとんどないと思います。

ただ、小ネタであっても(笑)、記事に載ってしまった個々のメンバーには、少なからぬマイナスが降り掛かってくるのは避けられないわけで、今回の文春騒動を教訓にして、プライベートでも、自覚を持って行動して欲しいですね。

とくにトマトさん、六本木がダメなら、南下して大井町っていう発想は、詰めが甘いですよ(笑)。

ここは正攻法で、バーや居酒屋はしっかり20歳になってから、ナイトライフは、文春記事から3ヶ月程度は控えめにしましょう(笑)。


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祝!乃木坂46、NHK紅白歌合戦への初出場内定! 気になるBABYMETALと2015年の人気動向 [17Nov14]

2014-11-17 13:00:00 | 芸能
おめでとうございます!

乃木坂46の紅白出場がほぼ確実であることが判明しました。

昨日16日(日)、一部スポーツ新聞が、NHK関係者が「初出場に太鼓判を押している」との記事を載せ、「乃木坂46紅白内定」と伝えました。

正式発表が直前に迫った時期の、大手メディアによる出場歌手名リークは、去年の例を見ても、ほぼ100%的中しているので、乃木坂の出場は間違いないでしょう。

日刊スポーツの「乃木坂紅白内定」記事


初出場となる12月31日(水)は、2012年2月に「ぐるぐるカーテン」でCDデビューしてから迎える3回目の大晦日で、乃木坂46は順調に坂を上ってきたと言えます。

内定を伝える記事には、「NHKへの貢献」「破竹の勢い」「抜群の人気」と書かれていて、乃木坂ファンとして嬉しい限りです。

まあ、歌の方は、高校の合唱部との合同ライブなどを通して、今、練習を重ねているので、大晦日には、視聴者の皆様に、必ずや良いものをお届け出来ると思います(笑)。


初出場組としては、SEKAI NO OWARI に次いで、おそらく二番目に早い「内定」報道であり、乃木坂が当落線ギリギリではなく、相当な有力候補と目されていたことが分かります。

以前の記事でも指摘したのですが、生田絵梨花の10月24日(金)ブログに、

年末まで悔いの残らないように頑張るぞ~

とあって、10枚目「何度目の青空か?」の特典イベントは来年2月まで続くのに、なぜ「年末」という言葉が出てくるんだろうと、ちょっと気になっていました。

生田絵梨花の2014/10/24_23:42ブログ


いくちゃんは、9枚目シングルで一時休業したとき、8枚目「気づいたら片想い」の「お茶会」には出て、これが最後の活動になると、ブログで強調したことがあって、こういう節目にはシビアという印象があるのですが、「2月の似顔絵会まで頑張るぞ~」ではなく、「年末」となっている。

しかも、ブログのタイトルが「念願の~don♪304」。

UTB(アップトゥーボーイ)に、表紙を飾るソログラビアで登場というのが「念願」だと読めるのですが、「いくちゃん、本当にそれだけ?」と、憶測に過ぎないけど考えたくなります(笑)。


11月初めの早稲田祭ライブにおける「夢は紅白出場!」宣言も、「時期的にもう決まっているのでは?」と、聞いた瞬間に突っ込んでしまいました(笑)。

やはり、10月下旬あたりで、乃木坂46の紅白出場はほぼ確実という情報が、運営やメンバーには伝わっていたんじゃないでしょうか。

まあ、そうだとしても、ファンに向かって、はっきりとは言えないので、スポークスマンとしての役目も果たす、現センターが、極めて婉曲的に、「10th選抜で紅白出るよ~、もちろんセンターは超絶カワイイいくちゃんだお~」と、示唆していたんじゃないかと(笑)。


さて、乃木坂の紅白内定によって、アイドル関連では、BABYMETALが出場するかどうかが、一つの焦点になってきたと思います。

今年のアイドルシーン、いやJ-POPシーンにおける最大の出来事の一つは、BABYMETALの海外ブレイクと言っていいでしょう。

全米ビルボードに名前が載る日本人アーティストが滅多にいない中、なんと6部門にチャートイン。

さらに、イギリス「Sonisphere Festival」、カナダ「HEAVY MONTREAL」などの国際的な野外大型フェスに出演、アメリカでは、レディ・ガガの全米ツアーに帯同して、複数公演でオープニングアクトを担当。

音楽は国境を越えるを地で行くような、信じられないほどスケールの大きな活躍を見せていて、2014年の日本を代表するアーティストと言っていい。


紅白出場については、「BABYMETALが紅白に出られるかどうか」ではなく、「BABYMETALを出す紅白かどうか」という問題になってきます。

つまり、海外で活躍する音楽グループとして、BABYMETALの人気と価値を認め、枠を与えるのか、それともあくまで国内アイドルという視点から評価するのか、NHK側の考え方が問われる選択だと思います。

一方、BABYMETAL側から見ると、海外での驚異的な活躍に比べ、日本での知名度はまだ低いので、紅白出場は、国内ブレイクの貴重な足掛かりとなる筈で、ぜひとも出ておきたいところでしょう。

実力のあるバンドに支えられた、彼女たちのエキゾチックなライブは、一度で、多くの人を虜にするパワーがあって、実際、テレビ朝日「MUSIC STATION」での「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のパフォーマンスを観て、私は一気にこのグループが好きになってしまいました(笑)。

非常にアピール力の強いステージなので、高視聴率が約束された紅白への出場となると、来年早々から、BABYMETAL旋風が吹く可能性があります。

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乃木坂にとって、2015年の大きな課題は、紅白初出場後に訪れる危険のある、人気の停滞期をいかに乗り切るかではないかと、個人的に考えています。

モーニング娘。は、1998年の大晦日、「抱いてHOLD ON ME!」を引っさげ、紅白初出場を果たしますが、翌1999年に入って、4枚目「Memory 青春の光」がオリコン2位、5枚目「真夏の光線」が3位、6枚目「ふるさと」が5位と、じりじり順位を下げてしまいます。

「モーニング娘。は終わった」など、辛辣な声が聞かれるようになり、1997年のグループ結成以来、最大のピンチを迎えます。

また、AKB48は、2007年末に、リア・ディゾン、中川翔子と三組1枠という形で初出場を果たし、デビューシングルの表題曲「会いたかった」を歌います。

しかし、2008年に入って、7枚目「ロマンス、イラネ」が6位、8枚目「桜の花びらたち2008」が10位となり、人気に陰りが見え、レコード会社移籍という苦渋を味わうことになり、この年の紅白を逃してしまいます。


結局、その後、モーニング娘。は、後藤真希の初参加シングル、7枚目「LOVEマシーン」が大ヒットとなり、国民的アイドルへの道を本格的に歩み始めます。

一方、AKB48は、10枚目「大声ダイヤモンド」でオリコン3位に浮上、この曲が転機となり、ミリオン連発グループへの最初の一歩を踏み出します。

つまり、モー娘。もAKB48も、紅白初出場後に、大きなピンチを迎え、それを乗り切ったことで、真のブレイクに辿り着いたわけです。

紅白出場歌手は、掛けられる期待も大きいので、ハードルが高くなって、それに応えられないとき、強い失望感を持たれてしまうのかもしれません。


2015年、BABYMETALが紅白初出場をバネに、国内人気を急上昇させた場合、もし乃木坂が「足踏み状態」に陥っていると、かなりジャンルが違うとはいえ、「初出場組」として何かと比較される可能性があります。

個別握手会7日で、50万枚に到達した今、CDセールスの劇的な伸びは期待出来ないので、売り上げ枚数による「右肩上がり」の演出には限界がある。

歌とダンスを強化するなどして、乃木坂独自のパフォーマンスを磨いていかなければ、2回目の紅白が見えなくなっていくでしょう。


モーニング娘。とAKB48の例を見ても、初出場を果たすまで大変な努力が必要だけど、2回目、3回目はさらに難しい。

現在の我々が知っているグループの姿、「LOVEマシーン」を踊るモー娘。や「ヘビーローテーション」を歌うAKB48は、紅白初出場の後、人気の落ち込みに喘ぐ時期を経て、生まれてきたものです。

逆に言うと、それを乗り切ったからこそ、この二組のグループは、誰もが知る超人気アイドルになることが出来たのだと思います。

そういう意味で、紅白初出場の翌年から、乃木坂にとって、いよいよ「勝負の時」が始まるのだと言えます。

もちろん、人気が落ち込まないに越したことはないのですが(笑)、そういう事態になっても、粘り強く進んで、紅白常連の人気グループに成長して欲しいですね。

それを実現する能力は、十分に備えていると思うので。


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