ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂21枚目オリコンCD初動分析、絢音トップ入り純奈急伸で2期躍進も1期3期に先の見えない閉塞感 [29Aug18]

2018-08-29 23:45:00 | 芸能

『坂道合同オーディション』の最終審査が8月19日(日)に行われ、38人が合格したと日刊スポーツが伝えています。

運営による公式発表はまだないようで、最終的にどんな人が坂道グループで芸能活動を始めるのか分かりませんが、何人かが4期として乃木坂に加わるのはほぼ間違いない雰囲気が漂っています。

選抜定員は20人くらいが限度である上に、1期トップメンバーが長らく福神の大部分を占め、アンダーには選抜入りゼロ回のメンバーが2期に5人、3期に8人もいるのに新メンバーが入ってくる。

握手会は盛況になっても、アンダーメンバーの選抜入りはさらに難しくなり、音楽番組に出たり、バラエティやドラマ・舞台の仕事を貰える確率は、今まで以上に小さくなっていく懸念がある。


3期の中村麗乃は公式ブログに次のように綴っています。

実を言えば私は4期生が来ることが不安で不安で仕方なかったです。

私は3期生で1番の後輩という立場から、そうで無くなってしまうことが怖かったし、
なにより焦りがあります。

どうしよう、どうしようって、

今まで心の中にあった沢山の葛藤や、不安で押し潰されそうな日もありました。


(中村麗乃の2018/08/23_18:00ブログ)


麗乃ちゃんが「不安」を感じるのは当然で、何人もの2期3期メンバーが選抜入りを目指している中、4期加入が狭き門をさらに狭くするのは確実です。

乃木坂内部に大量の「ベンチウォーマー」を生み出す危険があり、グループの発展にプラスになるのか、疑問を感じているファンも少なくない。

一方、8月8日(水)に発売された21枚目「ジコチューで行こう!」のオリコン初動は98.9万枚で、 20枚目「シンクロニシティ」の111.7万枚を12.8万枚も下回っています。

(表1) 乃木坂46歴代シングルのCD発売第1週目におけるオリコン週間売り上げ枚数

凡例
[シングル番号] オリコン初動売り上げ↑↓前作からの変動 [CD発売日] タイトル

#「売り上げ」と「変動」は万枚単位
#「↑」は前作を上回った場合で続く数字は増加分、「↓」は下回った場合で続く数字は減少分

[01] 13.6 [2012/02/22] ぐるぐるカーテン
[02] 15.6↑01.9 [2012/05/02] おいでシャンプー
[03] 18.7↑03.1 [2012/08/22] 走れ!Bicycle
[04] 23.3↑04.6 [2012/12/19] 制服のマネキン
[05] 24.2↑00.9 [2013/03/13] 君の名は希望
[06] 33.7↑09.5 [2013/07/03] ガールズルール
[07] 39.5↑05.8 [2013/11/27] バレッタ
[08] 45.8↑06.3 [2014/04/02] 気づいたら片想い
[09] 42.2↓03.6 [2014/07/09] 夏のFree&Easy
[10] 47.9↑05.7 [2014/10/08] 何度目の青空か?
[11] 50.0↑02.2 [2015/03/18] 命は美しい
[12] 60.9↑10.9 [2015/07/22] 太陽ノック
[13] 62.7↑01.8 [2015/10/28] 今、話したい誰かがいる
[14] 75.0↑12.3 [2016/03/23] ハルジオンが咲く頃
[15] 72.8↓02.2 [2016/07/27] 裸足でSummer
[16] 82.8↑10.0 [2016/11/09] サヨナラの意味
[17] 87.5↑04.7 [2017/03/22] インフルエンサー
[18] 88.0↑00.5 [2017/08/09] 逃げ水
[19] 85.1↓02.9 [2017/10/11] いつかできるから今日できる
[20] 111.7↑26.6 [2018/04/25] シンクロニシティ
[21] 98.9↓12.8 [2018/08/08] ジコチューで行こう!


初動が前作割れした過去のシングルは、9枚目「夏のFree&Easy」、15枚目「裸足でSummer」、19枚目「いつかできるから今日できる」の三つで、今回は4作目。

ただ、下げ幅は9枚目3.6万枚、15枚目2.2万枚、19枚目2.9万枚に対して、21枚目は12.8万枚と飛び抜けた数字で、歴代で最大の落ち込みになっている。

4期加入の直前、乃木坂の握手会人気に何が起こっているのか、非常に気になるところで、今日は、21枚目オリコン初動の分析を通して、それらを探ってみたいと思います。


21枚目「ジコチューで行こう!」初動は、なぜ20枚目「シンクロニシティ」より12.8万枚も下がったのか、個別握手会セールスが落ちたのか、店頭セールスが減ったのか、まずはその辺を考えていきます。

(表2) 乃木坂46の20、21枚目の推定されるオリコン初動内訳

凡例
シングル番号「タイトル」
個別握手会セールス分 [全体に占める割合]
店頭セールス分 [全体に占める割合]
==========
合計 オリコン第1週売り上げ @ 01W

# 「個別握手会セールス分」は、CD発売日直前に行われた応募の終了時点における完売状況から、以下の方法によって計算した
乃木坂の風 22Mar14 ~ アレチの業務連絡、完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明
乃木坂の風 23Mar14 ~ 完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明(2)
#「店頭セールス分」は、オリコン初動から上記で求めた個別握手会セールス分を引いたもの

20枚目「シンクロニシティ」
個別 65.1万枚 [58.3%]
店頭 46.6万枚 [41.7%]
==========
合計 111.7万枚 @ 01W

21枚目「ジコチューで行こう!」
個別 58.4万枚↓6.7 [59.0%]
店頭 40.5万枚↓6.1 [41.0%]
==========
合計 98.9万枚↓12.8 @ 01W


2015年まではサウンドスキャンが各タイプの初回限定盤と通常盤の売り上げ枚数を別々にランク付けして、数字を公表していたので、店頭セールスをかなり正確に把握することが出来たのですが、2016 年以降方針が変わり、今はそのデータを使えません。

仕方がないので、上表では、CD発売日直前の応募受付が終わった時点での完売状況から、シミュレーション計算によって個別握手会分の売り上げ枚数を推定し、さらにオリコン初動との差を店頭セールス分として求めています。

20枚目も21枚目も、その応募次数は7次で、そこまでの予約分は確実に初動に流し込まれたと考えられます。


こういった方法でオリコン初動を個別握手会セールスと店頭セールスに分けると、「ジコチューで行こう!」は、握手会分が6.7万枚減、店頭分は6.1万枚減となり、両方とも同じくらいの幅で下落した可能性が高い。

その理由ですが、店頭セールスの減少は、全国握手会の日程を前作と今作で比較すると、なるほどと頷けるものがある。

(表3) 乃木坂46の20、21枚目の全国握手会の開催日程

凡例
シングル番号「タイトル」
CD発売日
開催日 開催週 場所(都道府県)・会場名

#「開催週」はCD発売日から最初の日曜までを1Wとして、翌日月曜から日曜までの7日間を2W、次の7日間を3Wと順に数えたもの

20枚目「シンクロニシティ」
04/25(水) CD発売
04/29(日) 01W 大阪・インテックス大阪
05/06(日) 02W 千葉・幕張メッセ ← 生駒里奈が参加する最後の全国握手会
05/12(土) 03W 愛知・ポートメッセなごや

21枚目「ジコチューで行こう!」
08/08(水) CD発売
09/09(日) 05W 千葉・幕張メッセ
10/08(月) 10W 愛知・ポートメッセなごや
12/23(日) 20W 大阪・インテックス大阪


20枚目「シンクロニシティ」の全国握手会は、CD発売の1週目(W)にさっそく1回目が大阪会場で開催され、2Wには2回目千葉会場、3Wは3回目愛知会場と、たった3週間ですべての日程が終了する超スピード消化です。

しかも、2Wの幕張メッセは、「卒業」する生駒里奈が参加する最後の全国握手会。

発売3Wまでに初回限定盤の最大特典である全国握手会がすべて終わり、しかも2Wには乃木坂の「顔」と言われた生駒ちゃんの事実上のお別れ会があるのだから、多くのファンが早めにCDを購入しようとするのは当然です。

生駒里奈「卒業」に際して、オリコン初動を出来るだけ引き上げようとする運営の意図が感じられるスケジュール設定と言えます。


一方、21枚目「ジコチューで行こう!」の全国握手会は、5Wに1回目が千葉会場、10Wに2回目愛知会場、20Wに3回目大阪会場と、まあ、ゆったりしてます(笑)。

初回限定盤の初期セールス上昇を期待できるような日程とは言えず、前作に比べ、何か熱量がガクッと落ちた感がある。

「シンクロニシティ」では生駒里奈「卒業」というビッグイベントがあり、しかも全国握手会の日程消化を極限まで早めた設定なので、発売週の店頭セールスが前作65.1万枚から今作58.4万枚へ6.1万枚減少、比率で言うと13.1%下落したのは、想定の範囲内という気もします。


メンバー別の個別握手会券を購入するforTUNE盤はもちろん、初回限定盤も全国握手会券を目当てとする購入がほとんどなので、CDセールスは楽曲人気ではなく、握手会人気の指標になる。

そして、21枚目の全国握手会に関しては、新規ファンが一気に増えるような状況ではない一方、既存ファンの大量離脱を示すデータも、今のところ見当たりません。

ファンの大幅な変動はなく、最終全国握手会が12月というスロー日程から、前作ほど早めに買おうという意欲が薄くなったため、初回限定盤の初期セールスが落ち込んだと説明できます。


次に、6.7万枚のダウンを喫した個別握手会セールスですが、乃木坂全体を1期、2期、3期の三つに分け、それぞれのグループの前作からの今作への売り上げ変動を調べてみました。

(表4) 乃木坂46の20、21枚目個別握手会のCD発売直前応募における期別完売状況

凡例
シングル番号 CD発売直前の応募次数
その期の完売部数/担当部数 (部数ベース完売率_枚数ベース販売率) 推定売り上げ枚数 : その期の参加人数 期名
========================================
グループ全体の完売数/担当部数 (部数ベース完売率_枚数ベース販売率) 推定売り上げ枚数 : 参加人数 全体

20枚目07次終了時点
255/307部 (0.831_0.978) 22.5万枚 : 16人 1期
178/223部 (0.798_0.977) 16.3万枚 : 10人 2期
275/360部 (0.764_0.970) 26.2万枚 : 12人 3期
========================================
708/890部 (0.796_0.975) 65.1万枚 : 38人 [00.0秒_000枚] 全体

21枚目07次終了時点
202/259部 (0.780_0.954) 18.5万枚4.0↓ : 12人 1期
182/234部 (0.778_0.958) 16.8万枚0.5↑ : 09人 2期
244/320部 (0.763_0.960) 23.0万枚3.2↓ : 11人 3期
========================================
628/813部 (0.772_0.957) 58.4万枚6.7↓ : 32人 [00.0秒_000枚] 全体

各項目の変動
53部↓/48部↓ 4.0万枚↓ : 1期4人↓
04部↑/11部↑ 0.5万枚↑ : 2期1人↓
31部↓/40部↓ 3.2万枚↓ : 3期1人↓
==========================
80部↓/77部↓ 6.7万枚↓ : 全体6人↓


3グループの中で、前作からもっとも売り上げ枚数を減らしたのは1期です。

1期は前作個別握手会で16人が307部を担当、255部完売の推定売り上げ22.5万枚でしたが、今作では12人が259部を担当、202部完売の18.5万枚。

担当部数が48部減、完売部数はそれを越える53部減、その結果、売り上げは4.0万枚のダウンです。

舞台、ドラマ、CM、バラエティなど外仕事の多いトップメンバーが相次いで個別握手会に不参加、あるいは一部参加で、グループ全体の部数が大きく減少する中、個人的に担当部数の増えたメンバーが、その穴を埋めるほどは売り上げを伸ばせなかった。


1期の次に売り上げを減らしたのは3期で、担当部数が前作から40部減、完売部数は31部減、売り上げが3.2万枚の下落。

グループ全体の担当が40部少ないのは、体調の問題から参加を見送った久保史緒里の30部減と、舞台の関係で担当部数を前作の30部から今作は20部へ「調整」された梅澤美波の10部減のためです。

ただ、1期と異なり、完売部数の減少を40部以下の31部に留めており、残りのメンバーで一部をカバーした形です。


一方、2期の担当部数は11部増、完売部数が4部増で、売り上げは0.5万枚のアップと、今作で唯一、初動セールスを伸ばしています。

後で紹介するように、担当部数の減少は、30部から25部へ「調整」された寺田蘭世と渡辺みり愛の5部減と、「卒業」する相楽伊織の6部減を併せた計16部減と比較的小幅に留まり、その一方で、伊藤純奈を筆頭に、担当部数の増加に応えて、前作よりセールスを明らかにアップさせたメンバーが何人かおり、穴埋めが出来たのだと思います。

21st選抜において、3期に比べ、2期の起用があまりに少なく、前列への進出も弱いとの批判が、ファンの間に巻き起こり、それが2期への関心を高め、その実力を再認識させる切っ掛けになったのかもしれません。


ここまではグループ全体の売り上げを見てきましたが、次は、メンバーごとの担当部数や完売部数の増減に注目していきます。

(表5) 乃木坂46の21枚目個別握手会第7次終了時点における1期各メンバーの前作からの売り上げ変動

凡例
推定される売り上げ枚数変動 [完売部数変動 / 担当部数変動 : 21枚目完売部数/担当部数←20枚目完売部数/担当部数] メンバー名 [21枚目での参加状況]

#「変動」の数字に続く「↑」は前作より増加、「↓」は減少、「±」は同じの意味
#「売り上げ枚数変動」がプラス方向により大きいメンバーを上から順に記している
# 全完売の場合は続く「(括弧)」内に達成した応募次数を記している

0.87万枚↑ [04部↓/16部↑ : 01/22←05/06] 川後陽菜
0.52万枚↑ [01部↓/10部↑ : 00/22←01/12] 能條愛未
0.38万枚↑ [05部↑/05部↑ : 25/25(5)←20/20(4)] 井上小百合
0.33万枚↑ [00部±/06部↑ : 00/12←00/06] 和田まあや
0.23万枚↑ [03部↑/03部↑ : 03/03(2)←00/00] 桜井玲香 [調整]
0.01万枚↑ [03部↑/00部± : 29/30←26/30] 樋口日奈
0.00万枚↑ [02部↑/00部± : 30/30(7)←28/30] 斉藤優里
0.00万枚± [00部±/00部± : 00/00←00/00] 白石麻衣 [欠席]
0.00万枚± [00部±/00部± : 00/00←00/00] 西野七瀬 [欠席]
0.00万枚± [00部±/00部± : 15/15(5)←15/15(2)] 生田絵梨花 [調整]
0.00万枚± [00部±/00部± : 00/00←00/00] 生駒里奈 [卒業]
0.00万枚± [00部±/00部± : 00/00←00/00] 若月佑美 [欠席]
0.00万枚± [00部±/00部± : 30/30(5)←30/30(2)] 齋藤飛鳥
0.00万枚± [00部±/00部± : 30/30(5)←30/30(4)] 星野みなみ
0.32万枚↓ [05部↑/05部↓ : 24/25←19/30] 中田花奈 [調整]
0.75万枚↓ [10部↓/10部↓ : 00/00←10/10(2)] 松村沙友理 [欠席]
1.13万枚↓ [15部↓/15部↓ : 15/15(2)←30/30(3)] 高山一実 [調整]
1.13万枚↓ [01部↓/18部↓ : 00/00←01/18] 斎藤ちはる [卒業]
1.50万枚↓ [20部↓/20部↓ : 00/00←20/20(2)] 秋元真夏 [欠席]
1.50万枚↓ [20部↓/20部↓ : 00/00←20/20(2)] 衛藤美彩 [欠席]


率直に言って、1期は参加不参加が複雑過ぎです(笑)。

白石麻衣、西野七瀬、若月佑美は前作から引き続いての全日程不参加ですが、前作20部担当の秋元真夏と衛藤美彩、さらに10部担当の松村沙友理が今作はゼロで完全欠席。

この3人に加えて、「卒業」の斎藤ちはるが抜けるため、1期の個別握手会参加人数は4人減少となっています。


完全欠席以外にも、本来30部を受け持つ筈のメンバーが、桜井玲香3部、生田絵梨花15部、中田花奈25部、高山一実15部と、より少ない部数に「調整」されている。

衛藤美彩が出演する東宝ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』は2019年4月に上演予定で、今年中に全日程が終了する21枚目個別握手会への不参加は、その舞台とは別の理由からという気がします。

また、12月初めから2月上旬に渡り、全国で上演されるミュージカル『レベッカ』に出演する桜井玲香も、稽古期間を考えても8月9月の握手会には参加できる気がする。

さらに、生田絵梨花はトルストイ「戦争と平和」をミュージカル化した『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』にナターシャ役で出演しますが、上演は2019年1月で、12月以外の握手会参加は可能に思える。


こうなってくると、1期トップメンバーの欠席や調整は、重要な外仕事と握手会の日程が重なるからというより、「負担軽減」が目的のように思えます。

確かに、メディア露出が多く一般知名度の高いメンバーが出席すると、大勢の人が握手会に殺到する可能性があり、本人の疲労だけでなく、警備やレギュレーションの面でも負担が増大していく。

秋元真夏と高山一実は多分、いつオファーが来るか分からない、バラエティ番組への出演を増やすための意図があると思いますが、基本的な発想は同じく「休ませる」ということかもしれません。


斎藤ちはるの「卒業」に加え、トップメンバーの欠席と調整によって大幅に減った1期の担当部数を、川後陽菜の16部増、能條愛未の10部増、和田まあやの6部増などで補い、最終的には48部減にまで引き戻している。

しかし、大きな増部を任された3人は、今作で完売部数を伸ばすことが出来ず、マイナス48部の穴を埋めるまでには至らなかったようです。

川後ちゃん、じょーさん、まあやの前作からの売り上げ増分は、それぞれ0.87万枚、0.52万枚、0.33万枚となっていますが、担当部数に比べて完売部数が01/22、00/22、00/12と少ないため、推定値は大きな誤差を含んでいる可能性が高く、上表に載せたこれらの数字の信頼度は低めです。

非完売部の割合が多いと、その部分の売り上げ枚数を推測するのが非常に難しく、全体の枚数も精度が落ちるということです。


一方、樋口日奈や斉藤優里のように、全完売かそれに近い状態であれば、推定値の信頼度は高くなり、この二人は「シンクロニシティ」より握手会人気を伸ばしたのは確実だと思います。

今作「ジコチューで行こう!」の個別握手会応募は、4次受付から初めて6会場目となる12月15日(土)の東京ビッグサイトを追加したので、完売スピードが前作より遅くなるのは避けられず、例えば、齋藤飛鳥と星野みなみという安定した握手会人気を誇る二人も、30部全完売の達成次数は前作より大きくなっています。

そういった悪条件にも関わらず、ひなちまとゆったんは完売スピードを上昇させたわけで、人気の好調さが伝わってくる。

ただ、この二人は前作でも、7次応募終了時点で30部全完売に近いセールスを叩き出しており、そのため今作での積み上げは小幅に留まり、1期セールス全体を大きく伸ばす因子にはなっていない。


21枚目個別握手会で30部を担当した1期メンバーは、あしゅ、ひなちま、みなみ、ゆったんの4人だけで、多くの選抜常連メンバーは欠席か調整で、その結果、グループ全体の担当部数が48部も減ってしまった。

その一方で、前作から今作にかけて、握手会人気を劇的にアップさせる急成長株が現れず、48部減を跳ね返すことが出来ず、1期の個別握手会セールスは推定4.0万枚のダウンを喫してしまった。

つまり、人気が大きく変動したメンバーはおらず、部数配分を工夫はしたものの、グループ全体の担当部数減少がそのまま売り上げ枚数の減少につながったわけです。


それに対して、2期は、今作で著しく握手会セールスを伸ばした急成長株がいます。

伊藤純奈です。

(表6) 乃木坂46の21枚目個別握手会第7次終了時点における2期各メンバーの前作からの売り上げ変動

凡例
推定される売り上げ枚数変動 [完売部数変動 / 担当部数変動 : 21枚目完売部数/担当部数←20枚目完売部数/担当部数] メンバー名 [21枚目での参加状況]

# 表記法は(表5)と同じ

0.68万枚↑ [04部↑/10部↑ : 10/22←06/12] 伊藤純奈
0.53万枚↑ [05部↓/12部↑ : 00/30←05/18] 伊藤かりん
0.38万枚↑ [06部↑/05部↑ : 30/30(5)←24/25] 鈴木絢音
0.04万枚↑ [09部↑/00部± : 30/30(7)←21/30] 山崎怜奈
0.03万枚↑ [02部↑/00部± : 02/12←00/12] 佐々木琴子
0.00万枚± [00部±/00部± : 30/30(5)←30/30(3)] 堀未央奈
0.00万枚± [00部±/00部± : 30/30(5)←30/30(4)] 新内眞衣
0.00万枚± [00部±/00部± : 00/00←00/00] 北野日奈子 [休業]
0.37万枚↓ [01部↓/05部↓ : 25/25(6)←26/30] 渡辺みり愛 [調整]
0.38万枚↓ [05部↓/05部↓ : 25/25(6)←30/30(5)] 寺田蘭世 [調整]
0.45万枚↓ [06部↓/06部↓ : 00/00←06/06(5)] 相楽伊織 [卒業]


伊藤純奈は12部中6部完売だった前作から、今作は22部中10部完売と、担当部数が10部増加したのに、完売部数を4部伸ばし、売り上げ枚数を0.68万枚上昇させている。

12月開催の東京ビッグサイト会場が、4次応募から受付開始で、完売スピードが前作より遅くなる傾向がある中、これだけの数字を出したわけで、握手会人気が大きくアップしたのは間違いないと思います。

伊藤純奈は選抜経験はないものの、『犬夜叉』の桔梗('17年4月)、『ガマ王子 vs ザリガニ魔人』のタマ子('17年8-9月)、『牙狼』の魔界法師ナツキ('17年11-12月)、『三人姉妹』のマーシャ('18年1-2月)と、舞台での活躍が目覚ましく、演技面で高い実力と豊富な経験を備えている。


今回、CDセールスが顕著に伸びたのは、そういった彼女の力量と魅力が徐々に理解され、握手会人気に反映されてきたと考えられます。

7月28日(土)深夜にNHK BSプレミアムで放送された『ガクたび』では、日本一を目指す山村国際高校ダンス部に短期入部して、センターとしてチームを引っ張る姿を見せ話題になっていました。

今後の活躍が非常に楽しみで、表題曲の音楽パフォーマンスに参加して欲しいメンバーです。


伊藤かりんは、担当が30部に増えたことで、推定売り上げ枚数が計算上アップし、大きなプラス変動になっていますが、上述したように、完売部数が少ないので数字の精度は低く、実際のところは何とも言えません。

ただ、かりんさんは、将棋番組でのMCをベースに、将棋関連の雑誌やイベント、さらには、将棋AIと対局して勝つという第一生命のCMに起用され、乃木坂という以上に、アイドルとして独自のニッチ的な活躍を見せている。

握手会セールスと直接結びつかなくとも、おそらく潜在的なファンは非常に多い筈で、選抜中軸を狙うならともかく、今の路線で進むなら、あまり数字を気にする必要はないかもしれない。


鈴木絢音は前作の25部中24部完売を、今作は30部を5次全完売まで持ってきており、いよいよ乃木坂中軸メンバーとして頭角を現してきた感がある。

あーちゃんは、もともと人気の高いメンバーでしたが、21枚目に初の選抜入りを果たしたことで、握手会セールスがより盤石になってきた。

2期は経験と実力を兼ね備えたメンバーが多く、選抜入りなど一度スポットライトが当たると、確実にそのチャンスをものにしていく気がします。

少し早い話ですが、最高部数を最速ペースで売り切ったメンバーを選抜入りさせないのはちょっと考えづらく、秋シングルの表題曲担当に引き続き起用される可能性は高いでしょう。


チャンスと言えば、11月に上演される舞台「『けものフレンズ』2~ゆきふるよるのけものたち~」に、鈴木絢音がギンギツネ役、佐々木琴子がキタキツネ役で参加すると発表されています。

鈴木絢音は今年5月、舞台『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE』に女子高生ヒロイン深見真理役で出演していますが、佐々木琴子にとって、「外仕事」としての演劇は初めてじゃないでしょうか。

超絶な美貌を誇る琴子が、しかもキタキツネという悶絶感満載の役を演じるとあって(笑)、公式ビジュアルの披露前から、琴子キタキツネのイラストがネットを飛び交っていて、彼女にとって飛躍のチャンスになるんじゃないかと期待しています。


上表の対象になっている7次応募は、絢音&琴子の『けものフレンズ』参加が発表される前に受付けられていますが、佐々木琴子は前作の12部中ゼロ部から、今作は12部中2部完売と、少しペースを上げている。

また、山崎怜奈が前作の30部中21部完売を、30部を7次全完売にまで持ってきて、着実に人気を上昇させている。

今作は6番目会場の受付開始が遅れ、前作より完売ペースの条件は良くないので、注目すべき躍進だと思います。


堀未央奈と新内眞衣は30部を5次全完売、30部を25部に調整された渡辺みり愛と寺田蘭世も6次全完売で、2期の握手会人気に関しては、心配より期待の方が多い数字が並んでいます。

北野日奈子が戻ってくると、さらにメンバー層が分厚くなる。

乃木坂加入から5年、様々な芸能経験を積んで、力をつけてきた2期が、年齢面を考えても、グループの中核を担う時期に入ってきました。


3期の21枚目個別握手会は、山下美月、与田祐希、大園桃子が30部5次全完売、伊藤理々杏が30部6次全完売、岩本蓮加は30部中29部のほぼ全完売と、前作の人気メンバーが今作でも順調な人気を見せています。

カップリング曲の「空扉」がMV再生回数とiTunes Store トップソング順位の両方で好調なことから、センターを務めた梅澤美波が30部を担当し、尚かつ、全6会場を1次応募から売り出していれば、全完売次数でトップスピードを叩き出したかもしれない。

しかし、8月12日(日)の京都パルスプラザと9月29日(土)の夢メッセみやぎに不参加のため、担当が20部となっています。


8月12日(日)は梅澤美波がエリザベス役を演じた舞台『七つの大罪 The STAGE』の東京公演千秋楽、また、9月29日(土)は乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームー』に、木野まこと(セイラージュピター)役として、井上小百合、中田花奈、寺田蘭世、渡辺みり愛と共に出演する予定です。

8月18日(土)から公開が始まった映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』の関連イベントにも出席しており、今、勢いに乗っている感がある。

(表7) 乃木坂46の21枚目個別握手会第7次終了時点における3期各メンバーの前作からの売り上げ変動

凡例
推定される売り上げ枚数変動 [完売部数変動 / 担当部数変動 : 21枚目完売部数/担当部数←20枚目完売部数/担当部数] メンバー名 [21枚目での参加状況]

0.06万枚↑ [06部↑/00部± : 21/30←15/30] 向井葉月
0.04万枚↑ [06部↑/00部± : 26/30←20/30] 佐藤楓
0.02万枚↑ [03部↑/00部± : 25/30←22/30] 阪口珠美
0.00万枚± [00部±/00部± : 30/30(6)←30/30(4)] 伊藤理々杏
0.00万枚± [00部±/00部± : 30/30(5)←30/30(2)] 山下美月
0.00万枚± [00部±/00部± : 30/30(5)←30/30(2)] 与田祐希
0.00万枚± [00部±/00部± : 30/30(5)←30/30(4)] 大園桃子
0.00万枚↓ [01部↓/00部± : 29/30←30/30(6)] 岩本蓮加
0.13万枚↓ [02部↓/00部± : 01/30←03/30] 中村麗乃
0.15万枚↓ [03部↓/00部± : 02/30←05/30] 吉田綾乃クリスティー
0.75万枚↓ [10部↓/10部↓ : 20/20(5)←30/30(3)] 梅澤美波 [調整]
2.25万枚↓ [30部↓/30部↓ : 00/00←30/30(3)] 久保史緒里 [休業]


また、向井葉月、佐藤楓、阪口珠美が、前作を上回るスピードで完売部数を積み上げており、CD発売前に30部全完売を達成する「握手会スター」が3人の中から誕生する可能性が出てきました。

中村麗乃と吉田綾乃クリスティーは完売部数が数字として伸び悩んでいるものの、6番目会場の応募開始が遅れたことを考えると、前作から大きく人気を落とした風はなく、推定売り上げ枚数の変動も小幅減に留まっている。

結局、梅澤美波と久保史緒里による計40部減があったものの、他のメンバーは前作並み維持か、少しセールスを伸ばし、グループ全体の下落幅を3.2万枚に食い止めた形です。


しかし、「ジコチューで行こう!」の3期に関しては、個別握手会セールスより、楽曲指標の方で気になる数字が出ています。

というのは、カップリングである3期曲「自分じゃない感じ」が、iTunes Store トップソングで、200位圏内入りを一度も確認できませんでした。

(表8) 乃木坂46・21枚目C/W曲のiTunes Store トップソングの配信全期間に渡る順位成績

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数_F50位以内へのランクイン日数; 確認できた最高順位) 曲名 (担当メンバー)

# 上記の A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2018/08/29(水)時点までのデータ
#「*」が付いている「曲名」はMV付き

0-0-0-3-5 / 8-5-2 (8/23日; 033位) 空扉* (21st選抜マイナス4人 : 梅澤センター)
0-0-0-0-3 / 7-1-2 (3/13日; 037位) 心のモノローグ* (白石・西野)
0-0-0-0-0 / 8-1-2 (0/11日; 076位) 三角の空き地* (アンダー : 中田センター)
0-0-0-0-0 / 1-2-3 (0/06日; 161位) あんなに好きだったのに… (21st選抜)
0-0-0-0-0 / 0-1-4 (0/05日; 154位) 地球が丸いなら* (飛鳥・与田・大園)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 (0/00日; 200外) 自分じゃない感じ (3期)

各シングル3期曲の順位成績
0/00日; 200外 21_自分じゃない感じ
2/16日; 029位 20_トキトキメキメキ*
1/13日; 043位 19_僕の衝動*
0/07日; 099位 18_未来の答え*
0/07日; 121位 17_三番目の風*


MVのない3期曲は初めてで、一見不利な条件に思えますが、逆にMVがないため、配信でMV付き曲を上回る成績を出すケースもあり、一概には言えません。

ただ、前シングルの3期曲「トキトキメキメキ」が最高29位、200位圏内16日ランクインであるのに、「自分じゃない感じ」が完全圏外というのは、さすがに心配になるデータです。


運営は3期の人気を上げるため、2年前の加入直後から、大型音楽祭にメンバーを出演させたり、3期だけの舞台を企画したり、各種メディアを通して分厚いプロモーションを展開してきた。

さらに、シングル選抜においても、18枚目「逃げ水」で大園、与田をWセンター、20枚目「いつかできるから今日できる」は大園、久保、山下、与田の4人を福神、21枚目「ジコチューで行こう!」は岩本、梅澤、大園、山下、与田の5人を福神に抜擢し、2期とは比較にならないほど積極的な起用を進めている。

その結果、メンバーの握手会人気は急激に高まり、3期曲のMV再生数は速いスピードで伸び、さらに上表が示すように、iTunesトップソングの順位はシングル毎に上昇してきた。


「乃木坂3期」はブランド化し、3期が絡めば、握手会でも楽曲でも、好調な数字を叩き出すのが20枚目までの「常識」だった。

ところが、21枚目における「自分じゃない感じ」の iTunesトップソング完全圏外は、その「常識」から外れた出来事で、3期神話の崩壊を疑いたくなるものがある。

また、「地球が丸いなら」は、21stセンターの齋藤飛鳥と、3期の大園桃子、与田祐希の3人によるユニット曲ですが、(表8)のように、最高154位、200位圏内5日ランクインで、かなり厳しい数字になっている。


16枚目「サヨナラの意味」に収録された、齋藤飛鳥と堀未央奈による「あの教室」は最高65位、200位圏内11日ランクインで、乃木坂の一般知名度が今より低かった筈の2年前のユニット曲に届いていない。

さらに、4作品が同時に公開スタートで、各C/W曲のMV人気を比較しやすい、ショートバージョンMVの再生回数においても、「地球が丸いなら」はもっとも遅いペースで進んでいる。

(表9) 乃木坂46・21枚目C/W曲 Short ver. MVの公開19日目におけるYouTube再生回数

凡例
MV公開21Dにおける再生回数増加速度 (21D終わりの累計再生回数) 曲名

# MV公開初日を1D、2日目を2D、3日目を3Dと数えた21日目が「21D」
# 日付で言うと、1Dは08/08(水)が1Dで、21Dは08/28(火)
#「累計再生回数」は万回単位

1.0万回/日 (27.2) 空扉
0.4万回/日 (14.5) 心のモノローグ
0.3万回/日 (10.5) 三角の空き地
0.2万回/日 (08.1) 地球が丸いなら


3期メンバーが関われば必ず高い楽曲人気を博するという「常識」が、「自分じゃない感じ」だけでなく「地球が丸いなら」でも通用しなくなっている。

さらに、少なくとも現時点で、運営は飛鳥、大園、与田を次世代乃木坂の中核候補として捉えている節があり、未来の設計図を描く観点からも、スルーできない問題を孕んでいる。

「空扉」は、現在公開中の映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』の主題歌であり、乃木坂ファンに加え、漫画・アニメファンが楽曲指標を押し上げている面もあって、その好調ぶりは、センターである梅澤美波の人気だけが理由でないのは勿論です。

しかし、MVの内容は「七つの大罪」とはほとんど関係なく、再生数の速い増加を、みなみんの存在が支えている部分も少なくない筈で、3期が絡むと指標が伸びる例と言えなくない。


3期はデビューからの2年間、紅白連続出場で急速に上昇する乃木坂の一般知名度をフルに使って、2期にはなかった強力なプロモーションを受け、CD発売前に最高30部を全完売する「握手会スター」が12人中6人も誕生している。

人気が上昇しつつも、1期トップメンバーが前列を独占する選抜に閉塞感が漂う中、3期の登場は乃木坂を変えてくれるかもしれない新鮮な刺激として、瞬く間に多くのファンを呼び込み、乃木坂3期は一つのグループとして高い人気を獲得していく。

おそらく、4期に対しても同じような戦略によって、「握手会スター」の短期量産を運営は狙っているのだと思います。


しかし、問題なのは、3期全体に対する手厚いプロモーションがなくなり、ごく一部のトップメンバーだけが運営から推される状態になったとき、それ以外のメンバーが今まで通りの人気を保っていけるかという点です。

2期のように長い時間を掛けて芸能経験を積み、スキルを身につけ、ファンを増やしていった場合は、メンバーもファンもいわば逆境慣れしていて(笑)、一度獲得した人気は余程のことがない限り低下しないと思います。

一方、3期のようにデビュー直後から『FNS歌謡祭』に出演するといった破格のプロモーションを受け、短期間で人気を上昇させた場合、運営の「推し」が4期に移ったとき、どこまで今までの人気を保持できるかという懸念がある。


実際、『坂道合同オーディション』が終盤を迎える頃にリリースされた21枚目「ジコチューで行こう!」において、指摘したように、3期が関われば数字が稼げるという、従来のパターンが崩れ始めており、3期を取り巻く環境は厳しさを増している。

冒頭に紹介した中村麗乃のブログは、メンバーも危機感を覚えていることを示しています。

ただ、彼女は率直に不安を述べた後、次のように綴っている。


今までしたきた努力では足りない。
頑張ります。

ライブ、モバメ、ブログ、握手会、
今まで以上に頑張りたいと思います。

たくさんの方に愛されるような存在になれるように私はみなさん以上に皆さんに愛を届けたいです。頑張ります。!

不器用な私ですが、これからも応援していただけたら嬉しいです。


(中村麗乃の2018/08/23_18:00ブログ)


4期が登場すると、3期メンバーはいよいよ本格的に自分の実力が試される時代に突入するわけで、中村麗乃はその点をよく理解している。

パンダの着ぐるみで暴れまわる、17枚目「インフルエンサー」収録の個人PV「ちょこれ〜の!」を観て、キレのある動きとやり切るメンタルを持っていることに強く感心して以来、個人的にもっとも好きな3期メンバーなのですが、ここからが正念場だと思って、頑張って欲しいですね。

1期は選抜常連のトップメンバーがいつ「卒業」するのか見通しが立たず、世代交代も進まず、2期は経験と実力に握手会人気が追いついてきたものの選抜枠が足らず、3期は4期加入に重たい不安を抱えている。


次回のブログで紹介するつもりですが、乃木坂の「ジコチューで行こう!」と欅坂「アンビバレント」は動画と配信の楽曲指標が厳しい伸び悩みに直面しており、坂道がこれまで享受してきた「上り坂」が揺らぎ始めています。

中村麗乃が感じた不安や焦りを、運営が切実に捉えていれば、思い切った策を早期に打つ可能性があるけど、バブル絶頂期の企業と同じく、それを期待するのは無理かもしれない。


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// 最近のツイート抜粋

アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント

乃木坂の21枚目で痛感するのは生駒里奈が果たしていた役割の大きさ。パフォーマンスにおける存在感に加え、グループを象徴する目印が失われた印象。生駒という座標軸の原点が、各メンバーに位置を与え、乃木坂を一つのチームに束ねていた。彼女が去った今、乃木坂とは何か?が分からなくなりつつある
23:47 - 2018年8月10日

生駒里奈の去った乃木坂は、後藤真希「卒業」後のモー娘。やポスト前田敦子のAKB48と似た部分がある。人気メンバーは大勢残っているが、グループを貫く中心軸が消失し、チームとしての構造が外から見えにくくなっていく。生生星や御三家に代わる関係性を選抜に導入し、新しい物語を始める必要がある
23:36 - 2018年8月12日

生生星や御三家に代わる関係性として個人的に注目しているのはプリン会。軍団は先輩後輩の関係が軸のことが多いが、鈴木堀渡辺の3人は横の繋がり。また星野&北野も上下というより、水平的で陽気な空気感が面白い。絢音、みり愛、みなみ、きいちゃんを一気に福神起用すれば、新しい物語が始まる気がする
1:29 - 2018年8月13日

生駒里奈が乃木坂の「顔」だったのは、お茶の間に対して、彼女の物語がグループを特徴づけ説明する座標軸の役割を果たしたことが大きい。生駒が去った今、普通の人が「分かる」グループであるには、メンバーを巡る数多の物語から新しい座標軸になり得るものを選び、全体の物語として発信する必要がある
16:22 - 2018年8月13日

さらに2期「大冷遇時代」に一刻も早く終止符を打つべき。経験値、年齢、トーク&ダンスのスキルなど、様々な観点から、今の乃木坂は2期が中軸を担う時期に入っている。先日の『ガクたび!』におけるみり愛と純奈の活躍からも、アイドルとしての実力は非常に高い。未だに福神が堀1人はさすがにあり得ない
18:19 - 2018年8月13日

実力のあるメンバーを、それが発揮できるポジションに起用しないのは、本人だけでなくグループ全体にとっての損失。川村真洋、中元日芽香、衛藤美彩と抜群の歌唱力を持つメンバーが、選抜で歌の中軸を任されたことはなく、ダンスの伊藤万理華も同じ。乃木坂にヒット曲がないのは、選抜人事に一因がある
19:02 - 2018年8月13日

乃木坂は多くの良曲を持っているものの、それをヒットに結びつける戦略が欠けている。ヒットとはファンでない普通の人々に受けることで、まず誰もが一目で納得する曲イメージに合ったメンバーの起用が不可欠。さらに歌唱力とダンス力が心を揺さぶる唯一の切り札。握手会序列選抜は本当に止めて欲しい
18:18 - 2018年8月14日

乃木坂46「ジコチューで行こう!」MVが昨日正午に公開5週目(w)終了。累計再生回数は600万で同時期「インフレエンサー」733万、「シンクロニシティ」733万に次ぐ歴代3位。5wの平均増加速度も3位だが、初週1wとの比は21%で「サヨナラの意味」20%に次ぐ過去最小2位。リピート視聴を掴み切れていない可能性
12:01 - 2018年8月25日


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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