ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

「あの教室」MVはダンスで綴る少女の心象風景ドラマ、欅「サイマジョ」の凄まじいCDセールス [29Oct16]

2016-10-29 04:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

10月28日(金)〜30日(日) 日テレ HALLOWEEN LIVE 2016 in 国立代々木競技場第一体育館。乃木坂は1日目金曜、欅坂は2日目土曜に登場する予定

10月28日(金) 26 : 20 〜 27 : 05 [地デ] 日本テレビ『東京暇人〜TOKYO hi-IMAGINE〜』に、秋元真夏と松村沙友理が出演

10月29日(土) 15枚目第4回個別握手会 in 千葉・幕張メッセ

10月30日(日) 13 : 30 〜 14 : 00 [地デ] フジテレビ『KinKi Kidsのブンブブーン』に、生駒里奈、高山一実、西野七瀬が出演

ろってぃが、カラオケバトルに3度目の挑戦!!
11月02日(水) 18 : 55 〜 21 : 00 [地デ] テレビ東京『THEカラオケ★バトル 最強女子ボーカリストNo.1決定戦5』に、川村真洋が出演


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Aug16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Aug〜Sep]

また、「ブックマーク」内の次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



齋藤飛鳥と堀未央奈による16枚目カップリング曲「あの教室」のMV、なかなか良いですね。

学校の教室、紙袋で顔をすっぽり覆った齋藤飛鳥に、教師が詰め寄る冒頭のシーンを観て、「こんにちは、山岸聖太です」と名刺を渡されたような気分になった(笑)。

12枚目「太陽ノック」に収録された伊藤万理華と桜井玲香のペアPV、さらに、13枚目「今、話したい誰かがいる」の西野七瀬「靴を履かない理由がない」と深川麻衣「また、茶でも」。

これまで山岸監督が手掛けた映像作品のシーンが一気に頭を駆け巡り、「ああ、また癖のあり過ぎる学園ドラマを堪能出来るんだろうな」と、覚悟しながら見始めました。


ところが、想定していた山岸ワールドが展開したのは、最初と最後のドラマ部分だけで、しかも従来と比べて割とあっさりしてる(笑)。

そして、ほとんどが二人のダンスシーンで占められ、これがコミカルで面白い。

とくに振り付けがユニークで、「シェー!」に近いポーズや、剣道の面打ち練習だったり、「なんじゃ、それは?!」という新鮮な驚きが随所にあって、観ていて素直に楽しめました。


また、斬新なフリだけでなく、二人によるダンスシーンには、同一性や対称性のない別々の動きによって、心をぶつけ合う「会話」があり、そこに、学校の屋上やステージ上での、あしゅと堀ちゃん、それぞれのソロダンスによる「独白」が加わって、一つの物語が形成されている。

クラスで浮きまくりながらも、独自の感性に従って、やりたいように振る舞う奔放な齋藤飛鳥に、堀未央奈が徐々に惹かれていき、やがて自分の個性に目覚めていく、そんな流れがダンスによって表現されていて、不思議な雰囲気のミュージカルといった風味です。

二階の教室の真下に位置する、運動場の端で、左手を上、右手を下に向けたポースで、仰向けになって斜めに寝てたら、それだけで飛び降り後という雰囲気がバンバンに漂い、皆が大騒ぎするなんて、目の付けどころが秀逸な、見事なシーンだと思う(笑)。

ちなみに、振り付けを担当されたのは井手茂太氏で、椎名林檎や東京事変のMVを手掛けたことがあるそうです。


ところで、ダンス物語の終盤、山の頂上に太陽が位置する、ダイヤモンド富士のような絵の垂れ幕をバックに、二人がこちらを向いて踊るシーンは、手の動きが揃ってなくて、ちょっと気になりました。

あしゅの手の動きが速く、堀ちゃんが遅くて、あるいは、二人の仲が接近したのだけど、疾走する齋藤飛鳥のスピードに付いていけない堀未央奈を見せたかったのかもしれません。

しかし、そうであったとしても、手を振り回すとき、二人とも要所要所の「止め」が甘く、動きが流れてしまい、ダンスの「和音」が出来ていないように感じました。

おそらく、筋力がまだ足りなくて、キレが十分に出せていないのだと思います。

この辺は、伊藤万理華に踊ってもらうと、鮮やかな動きを見せてくれる気がします、まりっかは、すばらしい上腕二頭筋持ってますから(笑)。


とは言え、この作品は、成長途上にある少女が、毒とブラックをたっぷり吐き出しつつ、まだ幼さの残る可愛らしさを振りまく点に、大きな魅力があると思うので、やや未完成な部分があったとしても、それこそまさに見所ということなのかもしれません。

そもそもアイドルを好きになるのは、完成されたスキルを堪能するためではなく、今はまだ未熟ながら、坂の上を目指そうとする「ひたむきさ」や「可愛さ」に惹かれるからで、齋藤飛鳥と堀未央奈の魅力を存分に引き出した「あの教室」MVは、アイドル作品の王道という気さえします。

実際、エキセントリックなダンスやドラマが展開する一方、頻繁に履き替える靴下、場面ごと新しく纏う衣装など、二人の美少女ビジュアルをより効果的に魅せることに、かなりの力点が置かれています。

 

アイドルのMVに通常期待される、明るさ、元気さ、可愛さ、華やかさなどが、ちゃんと盛り込まれていて、観ていて「そうそう、これこれ」といったフィット感を覚えます(笑)。

しかも、「サヨナラの意味」MVが、かなり重いテイストなので、ユーモアに溢れた軽妙な仕上がりには、ほっとするものがある。

表題曲との対比から、自分の中で、評価が高くなっている面はあるけど、良く出来た、とても面白い作品だと思いました。


さて、私の評価はともかく、アイドルが人気商売である以上、どうしても気になるのが他人の評価で(笑)、さっそくMVの再生回数を見てみましょう。

まずは、「サヨナラの意味」MVから。

(表1) 「裸足でSummer」と「サヨナラの意味」のYouTube公開MVの初期7日間における再生数上昇推移

凡例
「裸足でSummer」MV(full ver.)のデータ「サヨナラの意味」MV(full ver.)のデータ : 経過日数

# 「データ」の内容は、
その経過日における再生回数上昇速度 (その経過日終了時点での累計再生回数)
#「経過日数」の「01日目」は、公開開始時刻から、24時間経過時刻までの1日、「02日目」は、24時間経過時刻から48時間経過時刻までの1日、「03日目」は、48時間経過時刻から72時間経過時刻までの1日、といった形で日を指定している
#「再生回数上昇速度」は、その1日の再生数増分。「万回/日」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「累計再生回数」は、その1日が終了する時刻における累計再生数。「万回」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入

01日目 : 23.9万回/日 (023.9)54.9万回/日 (054.9)
02日目 : 27.7万回/日 (051.6)41.4万回/日 (096.3)
03日目 : 17.9万回/日 (069.5)29.2万回/日 (125.4)
04日目 : 12.2万回/日 (081.7)20.8万回/日 (146.3)
05日目 : 14.3万回/日 (096.1)19.7万回/日 (166.0)
06日目 : 12.3万回/日 (108.4)15.6万回/日 (181.7)
07日目 : 13.0万回/日 (121.4)


前作「裸足でSummer」のMVは、乃木坂の歴代表題曲と比べて、非常に勢いのあるスタートを切ったんですが、「サヨナラの意味」は、それを上回る速度で再生数を積み上げています。

10月21日(金)の正午に公開が始まり、ちょうど6日経った27日(木)正午における累計再生数は、上表のように、180万回を越えています。

「サヨナラの意味」MVの公開開始は、CD発売の18.5日前に当たり、「裸足でSummer」と全く同じタイミングです。

15枚目表題曲は、CD発売日に、260万回の再生数を記録していますが、橋本奈々未の卒業ソングである16枚目表題曲は、立ち上がりの人気をこのまま維持すれば、300万回突破が視野に入ってくるでしょう。


一方、「あの教室」は、16枚目TypeAの限定収録曲であり、かつ一番最初にMVが公開されたことから、前作における白石麻衣ソロの「オフショアガール」と同様、表題に次ぐ重要楽曲との位置づけに見える。

まだ初日のデータしかありませんが、表題曲と同じく、16枚目が15枚目を越える上昇速度を見せており、橋本奈々未のグループ卒業と芸能界引退の発表によって、これまで以上に、乃木坂への関心が高まっていると考えられます。

(表2) 「オフショアガール」と「あの教室」のYouTube公開MVの初期7日間における再生数上昇推移

凡例
「オフショアガール」MV(full ver.)のデータ「あの教室」MV(full ver.)のデータ : 経過日数

#「オフショアガール」のデータは、フルバージョンMVに関するもの
# 表示形式は(表1)と同じ

01日目 : 17.0万回/日 (17.0)24.2万回/日 (24.2)
02日目 : 09.5万回/日 (26.5)
03日目 : 06.5万回/日 (33.1)
04日目 : 04.0万回/日 (37.1)
05日目 : 03.2万回/日 (40.3)
06日目 : 03.1万回/日 (43.4)
07日目 : 03.1万回/日 (46.5)


16枚目を巡る盛り上がりを反映して、「サヨナラの意味」は、10月31日付ビルボードで、総合8位に初登場しています。

(表3) Billboard JAPAN Hot100 における、「サヨナラの意味」の最新ランキング

凡例
「曲名」アーティスト名
(総合) Hot100順位 [項目] その項目における順位 : 週番号 集計対象となった期間の日付

#「週番号」は、CD発売週を「1週目」、その前週を「1週前」として数える
#「各項目」の意味は、[S] ストリーミング数、[R]ラジオ放送回数、[L] PCによる読み取り数 (ルックアップ)、[T] ツイート数、[M] 国内動画再生回数、[F] ランクイン回数
#「00位」は、100位圏外

「サヨナラの意味」乃木坂46
(総合)08位 [S]00位 [R]54位 [L]00位 [T]01位 [M]24位 [F]01回 : 03週前 10/17(月)23(日)


上記ランキングの集計期間は、生放送のラジオ番組「オールナイトニッポン」で橋本奈々未が「卒業」を発表し、「サヨナラの意味」というタイトルが告知され、フルバージョンMVが公開された先週で、「ツイート数 [T]」の1位から、大きな注目を集めたことが分かります。

また、MVは金曜正午の公開で、集計締切まで、おそらく2日半しか時間がないにも関わらず、公開直後における、再生数の強烈な積み上げによって、「国内動画再生回数 [M]」で、24位というハイレベルな順位を叩き出しています。

さらに、乃木坂メンバーがレギュラー出演するラジオ番組での曲放送を中心に、エアプレイが充実したようで、「ラジオ放送回数 [R]」は54位という良好なランキングを獲得している。

斉藤優里、新内眞衣、衛藤美彩、中田花奈、若月佑美、中元日芽香と、メンバーがアシスタントやMCを務めるラジオ番組は、確か6つくらいある。

とくに、ななみんが出演した番組の後に続く「オールナイトニッポン0 [ZERO]」水曜日は、まいちゅんの冠番組で、今後も、16枚目収録楽曲の放送を期待出来ます(笑)。


参考までに、「サヨナラの意味」の1週間後、11月16日(水)に発売されるAKB48「ハイテンション」のMVに関する数字を載せておきます。

(表4) 「LOVE TRIP」と「ハイテンション」のYouTube公開MVの初期7日間における再生数上昇推移

凡例
「LOVE TRIP」MV(full ver.)のデータ「ハイテンション」MV(full ver.)のデータ : 経過日数

# 表示形式は(表1)と同じ

01日目 : 31.0万回/日 (031.0)61.8万回/日 (061.8)
02日目 : 25.9万回/日 (056.9)42.7万回/日 (104.5)
03日目 : 18.5万回/日 (075.4)15.8万回/日 (120.3)
04日目 : 18.9万回/日 (094.2)
05日目 : 17.3万回/日 (111.5)
06日目 : 13.2万回/日 (124.7)
07日目 : 11.7万回/日 (136.4)


「ハイテンション」MVは、10月25日(火)に公開され、初日と2日目は、前作「LOVE TRIP」を遥かに凌ぐ、猛烈な再生数の上昇を見せていましたが、3日目に入って、少し数字が落ち着いてきました。

MVの再生数は、初期上昇の勢いより、累計をどこまで伸ばせるかが、ヒットの度合いと絡むので、出だし1、2週間の数字が良かろうが悪かろうが、さほど気にすることはない。

ただ、最初の数字があまりに悪いと、後での伸びも期待薄になってしまうので、そう言う意味から、乃木坂16枚目とAKB48の46枚目は、幸先の良い一歩を踏み出したんじゃないでしょうか。


橋本奈々未のセンター抜擢と卒業発表が話題を呼んだこともあり、16枚目「サヨナラの意味」は、順調な滑り出しを見せています。

しかし、このシングルが本当に人気を博すかどうか、勝負はまだまだこれからで、今の盛り上がりを、どこまで維持出来るかがポイントになってくる。

「サイレントマジョリティー」の登場以来、乃木坂の楽曲人気は、欅坂に圧され気味で、とくに、YouTubeを舞台にしたMV人気は、厳しい状況に陥っています。


次の表は、YouTubeに公開されている欅坂の主要楽曲MVについて、先週7日間における、再生数上昇速度の推移を示したものです。

(表5)「サイレントマジョリティー」「世界には愛しかない」「語るなら未来を…」のYouTube公開MVの最近の再生数上昇推移

凡例
「サイレントマジョリティー」MV(full ver.)のデータ「世界には愛しかない」MV(full ver.)のデータ「語るなら未来を…」MV(full ver.)のデータ : 日付

# 「データ」の内容は、
その日付の1日における再生回数上昇速度 (日終わりの累計再生回数)
#「その日付の1日における再生回数上昇速度」は、午前6時から翌日午前6時までの再生数増分。「万回/日」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「日終わりの累計再生回数」は、翌日午前6時における累計再生数。「万回」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入

8.4万回/日 (2917.3)3.3万回/日 (628.0)1.8万回/日 (326.6) : 10/17(月)
7.6万回/日 (2924.9)3.1万回/日 (631.1)1.7万回/日 (328.3) : 10/18(火)
7.7万回/日 (2932.5)3.2万回/日 (634.3)1.7万回/日 (329.9) : 10/19(水)
7.9万回/日 (2940.4)3.0万回/日 (637.3)1.6万回/日 (331.6) : 10/20(木)
7.8万回/日 (2948.2)3.0万回/日 (640.3)1.6万回/日 (333.2) : 10/21(金)
8.9万回/日 (2957.0)3.6万回/日 (643.9)2.0万回/日 (335.2) : 10/22(土)
9.5万回/日 (2966.6)3.8万回/日 (647.8)2.1万回/日 (337.3) : 10/23(日)


「世界には愛しかない」MVが、3.0〜4.0万回/日と好調である一方、前作表題曲のフルバージョンMVが、7.5〜9.5万回/日という高い上昇速度で、累計3千万回に迫り、さらに、共通カップリング曲のフルバージョンMVは、1.5〜2.0万回/日というハイレベルな人気を保っている。

人気の高い、これら3曲のMVを併せると、欅坂は、1日あたり14万回程度の視聴数を稼いでおり、音楽コンテンツの発信力は極めて高く、大きな存在感を誇っています。


欅坂の楽曲MVが多くの人を惹き付けているのは、「サイレントマジョリティー」「世界には愛しかない」「語るなら未来を…」が、いずれもパンチのあるダンスを中心に構成された作品であり、グループとしても、平手友梨奈という固定した「顔」があるため、認識しやすい点が大きいと思います。

つまり、同じ振り付け師によるダンス系MVという統一したコンセプトと、同じセンターが率いるグループとしての連続性が、分かり易い世界観を提供していて、欅坂にハマる人を増やし続けているんじゃないでしょうか。

「欅坂とは何か?」という問いに、音楽面で一定の解答を与えていて、安心して応援したくなる土台を備えている。


一方、乃木坂は、欅坂とは真逆の道を歩んでいます。

以下の表は、「裸足でSummer」、前作表題曲、そして今作カップリング曲について、上表と同じデータを並べたものです。

(表6)「ハルジオンが咲く頃」「裸足でSummer」「オフショアガール」のYouTube公開MVの最近の再生数上昇推移

凡例
「ハルジオンが咲く頃」MV(short ver.)のデータ「裸足でSummer」MV(full ver.)のデータ「オフショアガール」MV(short ver.)のデータ : 日付

# 表示形式は(表5)と同じ

0.1万回/日 (104.9)2.4万回/日 (611.9)0.1万回/日 (19.7) : 10/17(月)
0.1万回/日 (105.0)2.2万回/日 (614.2)0.1万回/日 (19.8) : 10/18(火)
0.1万回/日 (105.2)2.2万回/日 (616.4)0.1万回/日 (19.9) : 10/19(水)
0.2万回/日 (105.4)2.5万回/日 (618.9)0.1万回/日 (20.0) : 10/20(木)
0.3万回/日 (105.6)3.0万回/日 (622.0)0.2万回/日 (20.2) : 10/21(金)
0.4万回/日 (106.0)3.8万回/日 (625.8)0.2万回/日 (20.5) : 10/22(土)
0.3万回/日 (106.3)3.9万回/日 (629.7)0.2万回/日 (20.7) : 10/23(日)


フルバージョンが公開されている「裸足でSummer」MVは、2.0〜4.0万枚/日と、「世界には愛しかない」に匹敵するレベルの再生数上昇速度を見せている。

まあ、22日と23日の数字は、21日の「サヨナラの意味」MV公開を受けて、一時的に跳ね上がったもので、ちょっと出来過ぎですが(笑)、通常でも、2.0〜3.0万回/日の上昇スピードであるのは確かです。

15枚目表題曲のMVは、根強い人気を見せているのだけど、前作表題曲である「ハルジオンが咲く頃」のMVが0.1〜0.4万回/日と勢いがなく、また、主要カップリング曲である「オフショアガール」も0.1〜0.2万回/日で奮わない。

以前のように、過去の表題曲MVとカップリング曲MVをフルバージョン公開していれば、今のMVに人気がなくとも、分厚いバックがあるので、乃木坂の音楽的発信力がただちに低下することはないけど、残念ながら、現在、全部がショートに置き換えられている。

 

AKB48には、累計再生数が1億回を突破した「ヘビーローテーション」や「恋するフォーチンクッキー」のフルバージョンMVがあり、ショートバージョンながら1千万回を越えている「365日の紙飛行機」MVもある。

過去の楽曲ではあるけど、大きな累計再生数を有する作品群を抱えているため、最新曲の数字に関わらず、一定のプレゼンスを保持し続けています。

一方、乃木坂は、再生数を伸ばしていた「制服のマネキン」「君の名は希望」「ガールズルール」などの表題曲MV、さらには「指望遠鏡」「シャキイズム」「世界で一番 孤独なLOVER」といった、ファンとして是非多くの人に観て頂きたいカップリング曲MVを(笑)、昨年末、軒並みフルからショートに切り替え、看板を下ろしてしまった状態なので、新たに公開したMVでアピールするしかない。

しかし、(表6)に示した代表的な最新3曲のMVを足し合わせても、1日あたりの視聴数は4.0万回程度で、YouTubeにおける乃木坂の音楽的な存在感は、欅坂にも、大きく水をあけられています。


最近公開したMV作品群の再生数が、総量として芳しくない理由の一つは、シングルとシングル、さらには表題曲とカップリング曲の間に、テーマの一貫性がないことだと思います。

「ハルジオンが咲く頃」は、深川麻衣の卒業ソングであり、MVは、センターであるまいまいが主役。

「裸足でSummer」は、グループの未来を睨んで、1期最年少メンバーである齋藤飛鳥をセンターに抜擢し、MVは、若さ弾ける夏のイメージ。

さらに、「オフショアガール」は、白石麻衣のソロ曲で、もちろんMVは、まいやんの1人舞台。

中心となる出演メンバーがバラバラで、MVとしてのテイストと方向性が全然異なり、「乃木坂とは何か?」が分かりにくい作品群になっている。


そのため、「裸足でSummer」MVを観て、齋藤飛鳥に興味を持つ人が現れても、あしゅの活躍する作品がすぐには見つからず、新規ファンとして、「次」のステップに進む確率が低くなります。

乃木坂はシングル毎にセンターを変え、コンセプトを変えて、常に新しいものを目指すのだという声はあるけど、「裸足でSummer」という一つのシングル内においてすら、収録楽曲群を貫く軸がなければ、まとまった世界観を見せられず、CD全体の音楽的魅力を削いでしまいかねない。

齋藤飛鳥をセンターに選んだのであれば、表題曲だけでなく、MVを最初に公開するような、主要カップリング曲は、あしゅを中心に据えたメンバー構成にしないと、彼女が担っている筈のシングルの中心イメージが、他メンバーや他ユニットのイメージによって、ぼやけていく。


16枚目「サヨナラの意味」も、表題曲MVは、橋本奈々未と西野七瀬がWセンターのようにフィーチャーされているドラマなのに、主要カップリングである「あの教室」MVは、齋藤飛鳥と堀未央奈の二人によるペアPVのような作品です。

ここに、真夏さんリスペクト軍団、サンクエトワール、16thアンダーによるMVが加わるわけで、シングルを貫く、コンセプトの軸が見えにくい。

MVの再生数上昇は、上々のスタートになっていますが、1ヶ月、2ヶ月経ったとき、前作表題曲となる「裸足でSummer」、今作となる「サヨナラの意味」、そして主要カップリングである「あの教室」の3つのMVが、上手く絡み合って、乃木坂の存在感を高めてくれるのか、注視していく必要があります。


このように、乃木坂のMV再生数総量が伸びない理由としては、作品群を通して、出演メンバーやコンセプトに統一感の乏しいことが一つ挙げられます。

しかし、最大の問題点は、ほとんどのフルバージョンMVを、CDリリースと共に、ショートバージョンに切り替えてしまうことです。

(表7) 乃木坂と欅坂のフルバージョンMVが公開された日時のCD発売日との時間関係

凡例
公開開始時刻のCD発売日に対する時間関係 [MVの公開期間 : 公開開始日時〜公開終了日時] 曲名

#「CD発売日に対する時間関係」は、発売日の午前0時を原点にして計算し、単位は「日前」「日後」で、小数点以下2桁目を四捨五入
# 「公開期間」は、単位が「日間」で、公開が終わったものは、小数点以下2桁目を四捨五入、公開中のものは、小数点以下1桁目を切り捨て
# 公開中MVの「公開期間」は、10月29日(土)午前0時で計算した値

18.5日前 [007日間 : 10/21(金)12:00〜公開中] サヨナラの意味
13.5日前 [002日間 : 10/26(水)12:00〜公開中] あの教室

18.5日前 [112日間 : 07/08(金)12:00〜公開中] 裸足でSummer
12.5日前 [13.0日間 : 07/14(木)12:00〜07/27(水)12:00] オフショアガール
12.5日前 [13.0日間 : 07/14(木)12:00〜07/27(水)12:00] 命の真実
05.5日前 [06.0日間 : 07/21(木)12:00〜07/27(水)12:00] シークレットグラフィティー
05.5日前 [06.0日間 : 07/21(木)12:00〜07/27(水)12:00] 白米様
#「命の真実」の正式曲名は「命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」」

43.9日後 [113日間 : 07/07(木)21:00〜公開中] きっかけ
93.5日後 [126日間 : 06/24(金)12:00〜公開中] 遥かなるブータン

28.5日前 [108日間 : 07/12(火)12:00〜公開中] 世界には愛しかない
20.5日前 [100日間 : 07/20(水)12:00〜公開中] 語るなら未来を…
17.1日前 [17.6日間 : 07/23(土)21:00〜08/10(水)12:00] 渋谷からPARCOが消えた日


16枚目「サヨナラの意味」は、表題曲MVがCDリリースの18.5日前に公開され、これは前作「裸足でSummer」のMVと同じタイミングです。

カップリング曲「あの教室」の公開は13.5日前で、「オフショアガール」より1日早いものの、15枚目は、同時に「命の真実」が公開されている。

16枚目カップリング曲MVは、「あの教室」以外、まだ公開されていないので、残り3つのMVは、11日前より遅くなることが確実です。


CDリリースの直前にアップされたとしても、その後ずっと公開され続ければ、とくに問題はないんですが、14枚目と15枚目は、発売を期に、すべてのカップリング曲がショートバージョンに切り替えられている。

その結果、例えば、「シークレットグラフィティー」と「白米様」の2曲はフルバージョンの公開期間が、たったの6日間となってしまい、作品に対する感想を、ファンがあれこれ談義する暇もない。

発売と同時にショートにスイッチするのであれば、「渋谷からPARCOが消えた日」MVのように、早めに公開して、フルバージョンを観られる期間を、ある程度は確保することが、最低限、必要じゃないでしょうか。

1週間にも満たない期間しか公開しないのであれば、フルを見せる意味がどこにあるのか、首をかしげたくなります。


MVの再生数があまり伸びなくとも、ショートより、フルの方が数字が高いのは間違いないので、短期間で軒並み切り替えてしまうと、再生数総量が大幅に下がってしまい、乃木坂の音楽的アピール力が弱くなるのは避けられません。

私がとくに残念に思うのは、「サイレントマジョリティー」のMV人気に火がついたとき、「制服のマネキン」のフルバージョンMVを公開していなかったことです。

「元ネタ」と言っていいほど関連性の強い作品なので、乃木坂の楽曲を再評価する機運が高まった可能性があったのに、そのチャンスを逃してしまった。

そもそも4年以上前にリリースした楽曲のMVを、ショートバージョンに留めておく理由がよく分からないんですが、とりわけ「制服のマネキン」MVのような人気作品は、グループの強力な宣伝になるのだから、是非ともフルバージョンを公開して欲しい。

YouTubeという音楽空間で、いかにグループの存在感を示すか、そういう視点でMVの公開方法を考えるべきじゃないでしょうか。


乃木坂運営は、フルバージョンMVを公開すると、初回限定盤の売れ行きが鈍ってしまうことを、懸念しているんでしょうか。

しかし、フルバージョンMVの存在がCDセールスの妨げになるといったケースはあまり見たことがなく、むしろ、公開されているMVの視聴数が高いと、CDもよく売れるという連動の方が目に付きます。

その典型例が「サイレントマジョリティー」です。

(表8)「サイレントマジョリティー」に関する、オリコン週間ランキングとYouTube公開MVの再生数上昇速度の関係

凡例
オリコン週間ランキングの順位 A-B-C-D-E / F-G-H [Z] その週の売り上げ枚数 (累計売り上げ枚数) その週のMV再生数上昇速度 : CD発売後経過週

#「順位」は、50位までは数字を示し、51位以下はすべて「50外」と表記している
# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にいたかどうかを表す。「1」はその順位帯におり、「0」はいない。
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
#「その週の売り上げ枚数」は「万枚」単位で表し、小数点以下2桁目を四捨五入
#「累計売り上げ枚数」は、その週までの週間売り上げを足したもので、「万枚」単位で表し、小数点以下2桁目を四捨五入
#「その週のMV再生数上昇速度」は、「万回/日」単位で表し、小数点以下2桁目を四捨五入
#「※」は全国握手会が行われた週を示し、「※1」が幕張、「※2」は京都、「※3」は名古屋
#「☆」は、個別握手会応募の最終受付があった週
#「←1」は、「FNSうたの夏まつり」において、「48&46ドリームチーム」が、「サイレントマジョリティー」をパフォーマンスした週
#「←2」は、「世界には愛しかない」が発売された週

01位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 26.2万枚 (26.2) 18.1万回/日 : 01週目
03位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 03.0万枚 (29.2) 24.1万回/日 : 02週目※1
04位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 01.6万枚 (30.7) 25.8万回/日 : 03週目
07位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 01.7万枚 (32.5) 32.5万回/日 : 04週目※2
07位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 00.9万枚 (33.3) 26.4万回/日 : 05週目
16位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 00.6万枚 (34.0) 19.6万回/日 : 06週目※3
18位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 00.4万枚 (34.4) 17.4万回/日 : 07週目☆
42位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] 00.3万枚 (34.7) 14.5万回/日 : 08週目
48位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] 00.2万枚 (34.8) 12.7万回/日 : 09週目
47位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] 00.1万枚 (34.9) 11.4万回/日 : 10週目
44位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] 00.1万枚 (35.0) 10.6万回/日 : 11週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (35.1) 09.4万回/日 : 12週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (35.2) 09.2万回/日 : 13週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (35.3) 08.1万回/日 : 14週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (35.4) 09.0万回/日 : 15週目
45位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] 00.1万枚 (35.5) 15.7万回/日 : 16週目←1
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (35.6) 11.1万回/日 : 17週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (35.8) 10.3万回/日 : 18週目
30位 0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] 00.2万枚 (36.0) 10.2万回/日 : 19週目←2
44位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] 00.2万枚 (36.1) 09.4万回/日 : 20週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (36.3) 09.6万回/日 : 21週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (36.4) 11.0万回/日 : 22週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (36.5) 09.5万回/日 : 23週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (36.6) 08.5万回/日 : 24週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (36.7) 07.9万回/日 : 25週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (36.7) 07.5万回/日 : 26週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (36.8) 07.2万回/日 : 27週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (36.9) 07.8万回/日 : 28週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (37.0) 08.2万回/日 : 29週目


乃木坂の場合は、全国握手会が行われる週は、オリコンの順位が反転上昇するんですが、「サイレントマジョリティー」は、例えば、名古屋で握手会があった発売6週目でも、7位から16位と低落が止まっていない。

おそらく、グループとメンバーの知名度がまだ低く、全国握手会参加券を求めての売り上げ枚数が、CDセールス全体に占める割合が小さいのだと思います。

一方、個別握手会の応募が終わった翌週である発売8週目は、順位が大幅に下がっていて、「サイレントマジョリティー」CDの初期売り上げは、個別握手会の魅力によって支えられていたことが分かります。


しかし、ここからの順位推移が、乃木坂のシングルと違う。

通常、全国握手会がすべて終わり、個別握手会の応募も終了すると、週間の売り上げ枚数は、すぐに数百枚レベルに落ちて、順位も100位を割り込むのが、乃木坂のパターンです。

ところが、「サイレントマジョリティー」は、1千枚前後の売り上げを、つい最近まで維持し続け、上表のように、まだ一度も、100位より下の順位帯に入ったことがない。

特典商法でCDを売る場合、関連イベントがすべて終わると、売り上げ枚数が急速に落ちて行く筈で、実際、乃木坂のシングルも、毎回、そういった道筋を辿っている。

発売29週目に至っても、オリコン100位以内をキープしているなんて、アイドルソングでは、ちょっと考えられない、異様な光景なんですが(笑)、原因は、公開MVが長きに渡り、極めて高い人気を誇っていて、それを観て感銘を受けた人が、初回限定盤を購入しているからだと思います。


フルバージョンMVを公開していることが、長期の高い売り上げ枚数につながっているという推論を支持する出来事が、16週目に起こっています。

この週の月曜に、「FNSうたの夏まつり」が開催され、「48&46ドリームチーム」の歌う曲が、視聴者投票によって「サイレントマジョリティー」に決定、生駒里奈がセンターに入ってパフォーマンスが披露され、大きな反響を呼びました。

その結果、MVの再生数上昇速度は、前週の1.7倍に跳ね上がり、さらに、前週まで、1千枚を割り込んで、下落傾向を示していたCDの売り上げ枚数が、一気に2倍を越えるレベルにアップし、オリコン順位は47位と、50位以内への再浮上が実現した。


恐るべし「イコマジョリティー」と言いたくなりますが(笑)、フルバージョンMVの存在が、CDセールスを妨げていた気配はなく、むしろ、売り上げを加速させている感がある。

テレビでドリームチームのパフォーマンスを観て、さらにYouTubeのMVを鑑賞し、これは面白いと思った人が、CDの購入に踏み切った。

それが考えられる自然な流れで、フルバージョンMVは、CDセールスを呼び込む、宣伝ツールだったんじゃないでしょうか。


そういう効果を認めているからこそ、多くのアーティストが、リリースする楽曲について、フルバージョンMVをYouTubeで公開しているわけで、なぜ、乃木坂が、それを避けたがるのか、不思議でなりません。

さすがに最近、MVの公開制限が、グループの音楽的発信力を弱めていることに気づいたのか、「裸足でSummer」は、久々にフルバージョンMVの長期公開に踏み切っています。

しかし、15枚目に収録されたカップリング曲MVは、すべてショートに置き換えられ、(表6)のように、上昇速度は低い水準に留まっている。

欅坂の2枚目が、表題曲「世界には愛しかない」と共通曲「語るなら未来を…」のMV を、ダブルでフルバージョン公開し、強力なプロモーションを展開している現状と比べると、乃木坂の消極的な姿勢を歯がゆく感じます。


ところで、「サイレントマジョリティー」のオリコン週間ランキングは、19週目にも跳ね上がっていますが、これは「世界には愛しかない」が発売された週です。

次のシングルが売り出されたとき、前のシングルと一緒に購入する人は多いようで、乃木坂のシングルでも、こういった順位上昇はよく見かけます。

ただ、新曲発売時に、前作が2千枚を越える売り上げとなり、ランキングで30位に入るなんてのは、信じられない話です。

おそらく、「サイレントマジョリティー」のMVに惹かれている人が、普段から非常に多くいて、欅坂の新曲発売を切っ掛けに、その中から、CDを買うという行動を起こした方が何人も出て来たのでしょう。

前作を全然知らないで購入するのは、少数だろうから、やはり、「サイレントマジョリティー」MVが、宣伝ツールとして機能していたからこそ、19週目、20週目の大幅な売り上げアップが可能だったのだと思います。


最後に、(表8)と比較するため、「サイレントマジョリティー」の2週間前に発売された「ハルジオンが咲く頃」のオリコン順位変遷を載せておきます。

YouTubeの公開MVは、CD発売と同時にショートバージョンに切り替えられ、(表6)に示したように、再生数の伸びがあまり芳しくないので、上昇速度に関するデータは付けませんでした。

(表9)「ハルジオンが咲く頃」に関する、オリコン週間ランキングの推移

凡例
オリコン週間ランキングの順位 A-B-C-D-E / F-G-H [Z] その週の売り上げ枚数 (累計売り上げ枚数) : CD発売後経過週

# 表示形式は(表8)と同じ
#「※」は全国握手会が行われた週を示し、「※1」が幕張、「※2」は名古屋、「※3」は京都
#「☆」は、個別握手会応募の最終受付があった週
#「←1」は、深川麻衣の静岡「卒業」コンサートが行われた週
#「←2」は、「裸足でSummer」が発売された週

01位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 75.0万枚 (75.0) : 01週目
02位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 02.2万枚 (77.2) : 02週目
07位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 01.4万枚 (78.6) : 03週目
06位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 01.6万枚 (80.1) : 04週目※1
18位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 00.5万枚 (80.6) : 05週目
12位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 00.8万枚 (81.5) : 06週目※2
09位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 00.8万枚 (82.2) : 07週目※3
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (82.3) : 08週目
50外 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] 00.1万枚 (82.4) : 09週目☆
50外 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] 00.1万枚 (82.5) : 10週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] 00.0万枚 (82.5) : 11週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] 00.0万枚 (82.5) : 12週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] 00.0万枚 (82.6) : 13週目←1
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] 00.0万枚 (82.6) : 14週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] 00.0万枚 (82.6) : 15週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] 00.0万枚 (82.7) : 16週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] 00.0万枚 (82.7) : 17週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] 00.0万枚 (82.7) : 18週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] 00.0万枚 (82.7) : 19週目←2
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] 00.0万枚 (82.7) : 20週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] 00.0万枚 (82.8) : 21週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] 00.0万枚 (82.8) : 22週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] 00.0万枚 (82.8) : 23週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] 00.0万枚 (82.8) : 24週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] 00.0万枚 (82.8) : 25週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] 00.0万枚 (82.8) : 26週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] 00.0万枚 (82.8) : 27週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] 00.0万枚 (82.8) : 28週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] 00.0万枚 (82.8) : 29週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] 00.0万枚 (82.8) : 30週目
50外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] 00.0万枚 (82.8) : 31週目


全国握手会による順位の反転上昇、個別握手会の応募終了を期にした100位圏外落ち、また、まいまい「卒業」コンサート後の順位低下、さらには、「裸足でSummer」発売による200位圏内復帰などを、読み取って頂ければ幸いです(笑)。

この表を見ると、29週目でもまだ100位を割り込まない「サイレントマジョリティー」のCDセールスが、いかに凄まじいかが分かります。

「ハルジオンが咲く頃」の累計売り上げは、欅坂デビューシングルの2倍以上ですが、音楽コンテンツの真価が問われる、本当の勝負は、特典によるブーストがすべて終わってからです。

収録楽曲がより売れているのは、間違いなく「サイレントマジョリティー」で、それを支えている大きな柱が、フルバージョンMVの無料公開じゃないでしょうか。


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橋本奈々未「卒業」発表で公開MVの再生数が一斉上昇、16th表題曲の追加ロケは9月26、27日か [25Oct16]

2016-10-25 02:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

10月28日(金)〜30日(日) 日テレ HALLOWEEN LIVE 2016 in 国立代々木競技場第一体育館。乃木坂は1日目金曜、欅坂は2日目土曜に登場する予定

10月28日(金) 26 : 20 〜 27 : 05 [地デ] 日本テレビ『東京暇人〜TOKYO hi-IMAGINE〜』に、秋元真夏と松村沙友理が出演

10月29日(土) 15枚目第4回個別握手会 in 千葉・幕張メッセ

10月30日(日) 13 : 30 〜 14 : 00 [地デ] フジテレビ『KinKi Kidsのブンブブーン』に、生駒里奈、高山一実、西野七瀬が出演

ろってぃが、カラオケバトルに3度目の登場!!
11月02日(水) 18 : 55 〜 21 : 00 [地デ] テレビ東京『THEカラオケ★バトル 最強女子ボーカリストNo.1決定戦5』に、川村真洋が出演


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Aug16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Aug〜Sep]

また、「ブックマーク」内の次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



16枚目表題曲「サヨナラの意味」のMVがYouTubeで公開されてから、昨日の正午で、ちょうど3日が経ちました。

前回記事に記したように、公開直後、爆発的なスタートダッシュを見せた再生数は、この間さらに伸びて、累計はすでに百万回を越えています。

次の表は、公開最初の3日間における再生数の動きを、「裸足でSummer」「世界には愛しかない」のMVと比べたものです。

(表1) 乃木坂15、16枚目と欅坂2枚目の表題曲MVの再生数上昇推移

凡例
「サヨナラの意味」データ「裸足でSummer」データ「世界には愛しかない」データ : 経過日数

# 「データ」の内容は、
その経過日の1日における再生回数上昇速度 (経過日終了時点での累計再生回数)

#「経過日数」の「01日目」は、公開開始時刻から、24時間経過時刻までの1日、「02日目」は、24時間経過時刻から48時間経過時刻までの1日、「03日目」は、48時間経過時刻から72時間経過時刻までの1日を示している
#「再生回数上昇速度」は、その1日の再生数増分。「万回/日」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入

#「累計再生回数」は、その1日が終了する時刻における累計再生数。「万回」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入

54.9万回/日 (054.9)23.9万回/日 (023.9)34.8万回/日 (034.8) : 01日目
41.4万回/日 (096.3)27.7万回/日 (051.6)24.3万回/日 (059.1) : 02日目
29.2万回/日 (125.4)17.9万回/日 (069.5)18.3万回/日 (077.4) : 03日目


公開後1日目の再生数上昇は54.9万回で、「裸足でSummer」の2.2倍以上、「世界には愛しかない」の1.5倍以上を記録しています。

時間が経つにつれ、上昇スピードは徐々に下がっていますが、それでも3日目で29.2万回と、前作より10万回以上も速く、猛烈な勢いで累計を伸ばしています。

10月19日(水)深夜の生放送ラジオにおいて、橋本奈々未が「卒業」を発表し、マスメディアが一斉に取り上げる中、2日も経たずに、卒業ソングとなる16th表題曲のMVが公開されたことで、この作品に対する関心度が一気に高まったのだと思います。


乃木坂MVの再生数を押し上げる、橋本奈々未の「卒業」効果

まさに、ななみんの「卒業」効果と言えますが、実は、追い風を受けているのは、「サヨナラの意味」MVだけではないようです。

(表2) YouTubeに公開されている「裸足でSummer」と「世界には愛しかない」のMVの、先々週、先週の再生数推移

凡例
[先(々)週]
「裸足でSummer」データ「世界には愛しかない」データ : 日付

# 「データ」の内容は、
その日付の1日における再生回数上昇速度 (日終わりの累計再生回数/公開後経過日数)

#「その日付の1日における再生回数上昇速度」は、午前6時から翌日午前6時までの再生数増分。「万回/日」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「日終わりの累計再生回数」は、翌日午前6時における累計再生数。「万回」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「095d」は、MV公開開始から95日目に相当することを示す

[先々週]
3.0万回/日 (595.0/095d)3.5万回/日 (605.8/091d) : 10/10(月)
2.2万回/日 (597.2/096d)2.8万回/日 (608.6/092d) : 10/11(火)
2.3万回/日 (599.6/097d)2.9万回/日 (611.6/093d) : 10/12(水)
2.5万回/日 (602.0/098d)3.2万回/日 (614.7/094d) : 10/13(木)
2.3万回/日 (604.3/099d)3.1万回/日 (617.8/095d) : 10/14(金)
2.5万回/日 (606.9/100d)3.4万回/日 (621.2/096d) : 10/15(土)
2.7万回/日 (609.5/101d)3.5万回/日 (624.7/097d) : 10/16(日)

[先週]
2.4万回/日 (611.9/102d)3.3万回/日 (628.0/098d) : 10/17(月)
2.2万回/日 (614.2/103d)3.1万回/日 (631.1/099d) : 10/18(火)
2.2万回/日 (616.4/104d)3.2万回/日 (634.3/100d) : 10/19(水) ※
2.5万回/日 (618.9/105d)3.0万回/日 (637.3/101d) : 10/20(木)
3.0万回/日 (622.0/106d)3.0万回/日 (640.3/102d) : 10/21(金) ←
3.8万回/日 (625.8/107d)3.6万回/日 (643.9/103d) : 10/22(土)
3.9万回/日 (629.7/108d)3.8万回/日 (647.8/104d) : 10/23(日)

# 「※」は、橋本奈々未が『オールナイトニッポン』で卒業を発表した日
# 「←」は、「サヨナラの意味」MVの公開が始まった日


「裸足でSummer」MVの再生数は、「世界には愛しかない」のCD発売後、その欅坂2枚目表題曲のMVに、ずっと上昇速度が追いつかず、累計でも抜かれてしまいました。

上表の「先々週」における両者の上昇速度を比べると、一貫して、乃木坂が欅坂を下回っているのが分かります。


ところが、21日(金)に、橋本奈々未が最初で最後のセンターを務める、16枚目表題曲のMVが公開された途端、「裸足でSummer」の上昇スピードが、「世界には愛しかない」と並び、22日(土)と23日(日)は、2日連続で、久しぶりに乃木坂が欅坂を越える伸びを見せています。

土曜日曜は、上昇速度がアップする傾向にあるけど、3.8〜3.9万回/日は、普段の土日より1.5倍ほど大きな数字で、「卒業」発表で集まった乃木坂への注目が、前作表題曲MVの再生数をも引き上げているようです。

さらに、現在、ショートバージョンが公開されている、15枚目カップリング曲のMVも、再生数上昇速度が軒並みアップしています。


フルバージョンからショートに切り替わったMVが、現在、どれくらいの視聴数を稼いでいるのか、あまり載せたことがないデータなので、少し長いですが、以下に示しておきます。

(表3) YouTubeに公開されている15枚目「裸足でSummer」カップリング曲MVの、最近10日間の再生数推移

凡例
「曲名」MV (種類)
その日付の1日における再生数回数上昇速度 (日終わりの累計再生回数) : 日付

#「再生数回数上昇速度」は、午前6時から翌日午前6時までの再生数増分。「万回/日」単位で、小数点以下3桁目を四捨五入
#「累計再生回数」は、翌日午前6時における累計再生数。「万回」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
# 「※」は、橋本奈々未が『オールナイトニッポン』で卒業を発表した日
# 「←」は、「サヨナラの意味」MVの公開が始まった日

「オフショアガール」MV (short ver.)
0.10万回/日 (19.3万回) : 10/14(金)
0.12万回/日 (19.4万回) : 10/15(土)
0.12万回/日 (19.6万回) : 10/16(日)
---------------------------------------------
0.11万回/日 (19.7万回) : 10/17(月)
0.11万回/日 (19.8万回) : 10/18(火)
0.10万回/日 (19.9万回) : 10/19(水) ※
0.12万回/日 (20.0万回) : 10/20(木)
0.24万回/日 (20.2万回) : 10/21(金) ←
0.24万回/日 (20.5万回) : 10/22(土)
0.21万回/日 (20.7万回) : 10/23(日)

「シークレットグラフィティー」MV (short ver.)
0.09万回/日 (19.5万回) : 10/14(金)
0.12万回/日 (19.6万回) : 10/15(土)
0.13万回/日 (19.8万回) : 10/16(日)
---------------------------------------------
0.11万回/日 (19.9万回) : 10/17(月)
0.10万回/日 (20.0万回) : 10/18(火)
0.11万回/日 (20.1万回) : 10/19(水) ※
0.11万回/日 (20.2万回) : 10/20(木)
0.24万回/日 (20.4万回) : 10/21(金) ←
0.21万回/日 (20.7万回) : 10/22(土)
0.17万回/日 (20.8万回) : 10/23(日)

「白米様」MV (short ver.)
0.06万回/日 (14.1万回) : 10/14(金)
0.08万回/日 (14.2万回) : 10/15(土)
0.08万回/日 (14.3万回) : 10/16(日)
---------------------------------------------
0.07万回/日 (14.4万回) : 10/17(月)
0.07万回/日 (14.4万回) : 10/18(火)
0.07万回/日 (14.5万回) : 10/19(水) ※
0.08万回/日 (14.6万回) : 10/20(木)
0.12万回/日 (14.7万回) : 10/21(金) ←
0.15万回/日 (14.8万回) : 10/22(土)
0.14万回/日 (15.0万回) : 10/23(日)

「命の真実」MV (short ver.)
0.04万回/日 (08.2万回) : 10/14(金)
0.05万回/日 (08.2万回) : 10/15(土)
0.05万回/日 (08.3万回) : 10/16(日)
---------------------------------------------
0.05万回/日 (08.3万回) : 10/17(月)
0.04万回/日 (08.3万回) : 10/18(火)
0.05万回/日 (08.4万回) : 10/19(水) ※
0.05万回/日 (08.4万回) : 10/20(木)
0.10万回/日 (08.5万回) : 10/21(金) ←
0.11万回/日 (08.7万回) : 10/22(土)
0.09万回/日 (08.8万回) : 10/23(日)
# 曲名は「命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」」


YouTubeにMVが公開されている、上記4曲とも、金曜以降、通常の1.5倍から2倍ほど速さで、再生数を伸ばしていて、明らかに「卒業」効果が出ています。

さらに、前々作「ハルジオンが咲く頃」のショートバージョンMV、「遥かなるブータン」と「きっかけ」のフルバージョンMVも、同じタイミングで、再生数の伸びが勢いを増しています。

(表4) YouTubeに公開されている15枚目「裸足でSummer」カップリング曲MVの、最近10日間の再生数推移

凡例
「曲名」MV (種類)
その日付の1日における再生数回数上昇速度 (日終わりの累計再生回数) : 日付

#「再生数回数上昇速度」は、午前6時から翌日午前6時までの再生数増分。「万回/日」単位で、小数点以下3桁目を四捨五入
#「累計再生回数」は、翌日午前6時における累計再生数。「万回」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
# 「※」は、橋本奈々未が『オールナイトニッポン』で卒業を発表した日
# 「←」は、「サヨナラの意味」MVの公開が始まった日

「ハルジオンが咲く頃」MV (short ver.)
0.13万回/日 (104.4万回) : 10/14(金)
0.15万回/日 (104.6万回) : 10/15(土)
0.15万回/日 (104.7万回) : 10/16(日)
---------------------------------------------
0.15万回/日 (104.9万回) : 10/17(月)
0.14万回/日 (105.0万回) : 10/18(火)
0.15万回/日 (105.2万回) : 10/19(水) ※
0.18万回/日 (105.4万回) : 10/20(木)
0.28万回/日 (105.6万回) : 10/21(金) ←
0.36万回/日 (106.0万回) : 10/22(土)
0.33万回/日 (106.3万回) : 10/23(日)

「遥かなるブータン」MV (full ver.)
0.08万回/日 (050.9万回) : 10/14(金)
0.09万回/日 (051.0万回) : 10/15(土)
0.10万回/日 (051.1万回) : 10/16(日)
---------------------------------------------
0.08万回/日 (051.2万回) : 10/17(月)
0.07万回/日 (051.3万回) : 10/18(火)
0.07万回/日 (051.3万回) : 10/19(水) ※
0.08万回/日 (051.4万回) : 10/20(木)
0.12万回/日 (051.5万回) : 10/21(金) ←
0.14万回/日 (051.7万回) : 10/22(土)
0.17万回/日 (051.8万回) : 10/23(日)

「きっかけ」MV (full ver.)
0.91万回/日 (225.0万回) : 10/14(金)
0.99万回/日 (226.0万回) : 10/15(土)
1.02万回/日 (227.0万回) : 10/16(日)
---------------------------------------------
0.91万回/日 (228.0万回) : 10/17(月)
0.89万回/日 (228.8万回) : 10/18(火)
0.87万回/日 (229.7万回) : 10/19(水) ※
0.97万回/日 (230.7万回) : 10/20(木)
1.20万回/日 (231.9万回) : 10/21(金) ←
1.86万回/日 (233.7万回) : 10/22(土)
2.07万回/日 (235.8万回) : 10/23(日)


橋本奈々未の「卒業」発表が、いかに大きな影響、というより「ショック」を与えたかが、これらの数字から分かります。

とくに、ななみんの場合は、乃木坂を去るだけでなく、同時に、芸能界から引退すると表明していて、ファンにとっては、来年3月以降、彼女と直接会うことはおろか、メディアを通して見かける機会もなくなるわけで、よりインパクトが強い。

こういった大きな心理的衝撃を伴う出来事は、メディアにとっても、取り上げたくなるニュースであり、水曜日以降、乃木坂全体に対する関心が、否応なく高まっているのだと思います。


出来れば、この盛り上がりを、音楽番組でのステージ披露でさらに高めて、iTunes Store の配信人気につなげたいところです(笑)。

しかし、一つ心に留めておくべきは、どんなに注目が集まっても、それは橋本奈々未という人気メンバーの「卒業」が原因であって、乃木坂の人気が急に上がったわけではない。

メンバーの「卒業」を切っ掛けにして、グループそのものが飛躍することを目指さなければ、ななみんが抜ける分だけ、あるいは「祭りの後」効果で、その分以上に、乃木坂の人気が下がってしまう危険があります。


卒業するメンバーをセンターに据え、大々的にフィーチャーして、最後、卒業コンサートで締めくくるという手法は、一時的に利益を生むかもしれないけど、一歩間違うと、グループを衰退させかねません。

主要人気メンバーの卒業が相次いでいるAKB48Gも、最近、こういった卒業商法を連発している感がありますが、端から見ていて、グループとして前に進んでいる風には思えないものがある。

乃木坂も、年3作のシングルの中、2作において、卒業するメンバーをセンターに抜擢していて、がっつり卒業商法に邁進する形になっています。

選抜0回1回メンバーの経験値アップや、年少メンバーの知名度向上など、やるべき課題は山積みなので、卒業するメンバー以上に、卒業しないメンバーに配慮した活動展開を、運営には期待しています。


「サヨナラの意味」MVは、河口湖と朝霧高原で、9月20、21日と26、27日の二度に渡って撮影された可能性

さて、橋本奈々未の卒業発表と表題曲MVの公開によって、乃木坂は、一気に16枚目モードに突入したようで、秋元真夏が「真夏さんリスペクト軍団」の楽曲が収録されていることを、さっそくブログで告知しています(笑)。

そして、同時に、16th表題曲のMV撮影オフショットを2枚載せているんですが、抜けるような青空をバックに、例のアイヌ風歌衣装を纏ったまいやん、いくちゃん、キャプテンが真夏さんと一緒にカメラに微笑み、

空綺麗♪

(秋元真夏の2016/10/22_22:30ブログ)

と添えられている。

さらに、衛藤美彩も、青空にそびえる雄大な富士山をバックに、真夏さんとさゆりんごと3人、歌衣装を着て、手をつないで楽しそうに笑った写真を載せ、

富士山、綺麗

と記している。
(衛藤美彩の2016/10/23_23:12ブログ)

このショットに写った富士山の形状から、ダンスシーンの撮影が、朝霧高原で行われたことは確実ですが、気になるのは、その日は、もの凄く晴れていたことです。


静岡を台風が直撃した9月20日(火)はもちろん、21日(水)も、雨は降らなかったとしても、曇っていて、こんな快晴ではない筈です。

従って、朝霧高原の草地で、歌衣装を着て踊るダンスシーンは、別の日に撮影したことになる。

前回記事で指摘したように、9月下旬で、静岡地方が晴れたのは、9月26日(月)、27日(火)、29日(木)の3日しかありません。


しかも、富士山を背景に、16th選抜メンバーが全員で踊るシーンを、一日で撮影したとすれば、可能なのは、26日(月)だけです。

というのは、9月27日(火)は、舞台『嫌われ松子の一生』の「場当たり」1日目で、劇場に入ってのリハーサルが行われ、なだぎ武さんのツイートによると、少なくとも、若月佑美はこれに参加している。

さらに、29日(木)は、この舞台の初日、若月松子の回で、さすがに静岡ロケは無理。

ただ、もし、9月21日(水)にも、同じ場所でダンスシーンを撮っていたとすれば、若様のショットはその分で補えるので、後日、追加の映像という形であれば、真夏さんとみさみさの写真の日は、27日(火)でも良いことになる。


「サヨナラの意味」MVを観ていて、若月桜井の出番について、ちょっと気になる点があります。

大きな樹木の下、雨が降る中、西野七瀬と橋本奈々未が本を交換するシーンには、「儀式」用の赤い衣装を着た「棘人」側の若月佑美と、ブルーの衣装を纏った桜井玲香が、はっきり映っています。

このシーンから、二人は今回の「儀式」に参加している、重要なメンバーであることが分かる。

ところが、堀未央奈と齋藤飛鳥がカメラ撮影で揉める「儀式」のリハーサルで、ここに16th福神の若様と桜井キャプテンが配置されるのでは?と思うポジションに、井上小百合と伊藤万理華が入っていて、二人の姿が見当たらない。

さらに、住民が観客として見守る、「儀式」本番も、リハーサル場面と同じメンバー構成で行われている。


エキストラの観客がいる「儀式」本番は、9月21日(水)に撮影された可能性が高いので、この日、少なくとも夜の段階では、若月佑美と桜井玲香は、現場にいなかったんじゃないでしょうか。

そして、二人が登場する樹木のシーンは、20日(火)に撮られていて、重要なシーンだったので、そのままMVに使い、若月桜井が「儀式」にいないという、小さな不連続が生じた。

もちろん、あくまで憶測ですが、MV撮影期間における、若月桜井の常軌を逸した忙しさを見ていると、頭に浮かんでくる説ではある。

舞台『嫌われ松子の一生』は、9月24日(土)に役者の稽古が終了していますが、その数日前、稽古が佳境に入るだろう20日(火)と21日(水)の2日連続で、二人が稽古場を離れるのは、さすがに厳しいでしょう。

従って、21日(水)のMV撮影ロケに対して、主役二人の参加が限定的だったとすれば、むしろ、話の筋は通ってくる。


しかし、若月桜井が「儀式」本番に見当たらない以上に、もっと大きな疑問符の付く点がある。

嶋田久作演じる、ななみんの父親が、イベントの仕切り役であるにも関わらず、そこにいないことです。

「儀式」の組織委員長とも言える人が、本番の舞台に顔を出さないのは不自然ですが、それ以上に、ドラマの要素として、彼の立ち会いは、不可欠に思えます。

ななせまるが小刀を投げ捨てて、ななみんの顔を覆っている紙のお面を取り去り、舞台から降りて、皆で仲良く踊り合うシーンを、父親が見ていたら、どんな表情をするでしょう。


この表情こそ、物語の性格を決定する、重要な鍵になった可能性がある。

嶋田久作さんは、迫力のある表情の演技が、とくに印象的な役者であり、彼をキャスティングしたのも、形式ばった「儀式」を放棄し、お互いを仲間として受け入れ、若い者同士で楽しんでいる大団円に対して、大人として、何らかの見解を示すシーンがあるのが自然です。

父親の存在は、ななみんが乗り越えるべき、大きな壁として提示されている節があるので、ななせまるの助けを借りて、自分の殻を破り、一歩を踏み出したとき、ことの成り行きを見つめる彼が、激しく怒るのか、絶望して諦めるのか、寂し気に微笑むのかは、ドラマのハイライトになったかもしれません。

そして、個人的にも、その表情を観たかった。


嶋田さんは、「サヨナラの意味」MV解禁について触れた最新のブログに、

頂いたコンテとは繋がりが変わっていますが
柳沢監督がより素敵な作品に仕上げて下さっています。

(「猫可愛がり。だからダメなんだ 〜嶋田久作blog〜」2016/10/21_13:02)

と書かれています。

最初のコンテがどういったもので、どう変わったのか分かりませんが、何か重要な変更があったのは間違いなさそうで、「儀式」本番に仕切り役がいないという私の違和感と、関係しているかもしれません。


ところで、この記事には、湖の写真が1枚載っていて、

ロケ地近くの河口湖畔のホテルの窓から。早朝、生憎の曇天でした。

との説明があります。

つまり、河口湖の近くでロケを行っていたようです。


西野七瀬は、最新ブログで、

富士山の近くで数日撮影してました
舞台のお稽古や他のお仕事があったりで何人かメンバーは東京と行ったり来たり。
わたしは3泊だったので
毎日1人で温泉入ってました

(西野七瀬の2016/10/24_00:00ブログ)

と述べていて、やはり、同じく河口湖畔のホテルだったのでしょう。

おそらく、日本家屋など風情のある建物が出て来るシーンは、山梨県である河口湖近辺、「儀式」とダンスは静岡県の朝霧高原と、二箇所で撮影したのだと思います。

さらに、その日付は、25日(日)のパシフィコ横浜個別握手会の後で、26日(月)と27日(火)に多くのメンバーが参加し、一部メンバーが28日(水)という可能性が高い。


24日(土)に舞台『嫌われ松子の一生』の稽古が一段落し、27日(火)の「場当たり」まで少しだけ体の空く、若月佑美と桜井玲香は、ギリギリのスケジュールを縫ってロケに参加し、他のメンバーも自分の仕事と調整しながら、「東京と行ったり来たり」したのでしょう。

ちなみに、我らがきいちゃんは(笑)、25日夜のブログに、

あしたは、朝早起きで
みんなでお仕事があるので
もうねます!!!

(北野日奈子の2016/09/25_23:18ブログ)

と、翌日、多人数で行う重要な仕事があることを、率直に語ってくれています(笑)。


9月20日(火)のMV撮影ロケが、台風の影響で途中から中止となり、エキストラを入れた「儀式」を含め、予定していた多くのシーンが、撮影出来なかった。

しかも、嶋田久作さんとメンバーのスケジュールを、もう一度、調整し直す必要が出て来て、結局、事前に描いていたものとは異なる流れで、ドラマを組み立てることになった。

「儀式」本番と幾つかのシーンは、おそらく、21日(水)に撮ったと思うんですが、日本家屋での会話シーン、湖のシーン、富士山をバックにしたダンスシーン、「儀式」のリハーサルシーンが、26日(月)と27日(火)に初めて、あるいは追加として撮影され、その日は快晴だった。

しかし、あまりに天気が良かったので、雲がたれ込め、雨が降っていた20日(火)と21日(水)の映像と雰囲気が合わなくなり、全体として、曇天や雨空のイメージに統一して仕上げることになった。

この辺が、表に出ている様々な情報と矛盾しない、撮影スケジュールでしょうか。


「サヨナラの意味」MVにおける、作り込まれた舞台装置と掴みきれない物語

忙しい出演者に対するギリギリの日程調整と予期せぬ気象状況の発生で、16th表題曲のMV制作は、困難を極めた節があります。

しかし、視聴者としては、公開されているものがすべてで、そういった裏話があったとしても、作品の出来だけで評価するしかありません。

ということで、ぶっ倒れそうになりながらも、頑張ったメンバーの苦労は、ひとまず胸にしまって、最後に、「サヨナラの意味」MVに対する感想を書いておきます。


自然の風景、家屋の趣、衣装の鮮やかさ、文庫本、チラシといった小道具に施されたデザインと忍ばせたメッセージ。

ドラマを支える「インフラ」、つまり舞台装置は、観る度に新たな発見があるほど作り込まれていて、感心しました。

しかし、物語の筋立てについては、何度観ても、掴みきれていない部分がどこかに残って、未だにスッキリしません。


戸惑いを覚える原因の一つは、齋藤飛鳥が演じる、主人公の妹の存在だと思います。

「棘人」でありながら、普通の人である堀未央奈や星野みなみと同じ制服を着ていて、一緒の学校に通っているように見える。

とすれば、「棘人」は、隔離された地域に住んでいて、普段は町の人と交わらないのではなく、それなりに溶け込んで生活していることになります。


ところが、桜井玲香が、「棘人」である白石麻衣と松村沙友理を見て、「あの人たち、誰?」と、生田絵梨花に訊ねていることから、離れた場所に住んでいて、いつもは、お互いあまり接触しないようにも見える。

「儀式」のリハーサル後、大きな樹の下で、西野七瀬が、橋本奈々未と自分が大切にしている本を交換するシーンでも、ブルーの装束を着たななせまるの仲間と、赤い衣装の「棘人」たちが、驚いたように、それを見守っている。

しかも、嶋田久作演じる父親は、和解の「儀式」を取り仕切る幹事役であるのに、橋本さんから、ななせまるの本をいきなり取り上げてしまうほど、娘が普通人の文化に触れることを、激しく嫌がっている。

長女は、「棘人」として、普通人の文化に染まらないように育て、次女は自由にさせるという、親としての方針なのかもしれませんが(笑)、妹が町の学校に通っているのに、姉だけが、隔離された生活を送るというのは、若干、設定に無理がある。

結局、「棘人」と普通人は、もともと、どういう距離感で暮らしているかが見えないので、「儀式」を行う意義が、どの辺にあるのか分からず、主人公であるななみんの心の動きを、追いきれないのだと思います。


ユーゴスラビア紛争で、激しい民族衝突が起こったとき、戦場と化した地域のある住民がインタビューを受けて、文化や宗教が違っても、昔は、お隣さん同士、仲良く平和にやっていたのに、ある日を境に、殺し合うほど、互いを憎むようになってしまった、なぜなんだ?と、悲嘆に暮れているのを、テレビで観たことがあります。

もし、異なる種族間の対立を描くのであれば、普段はお互いをあまり意識せず、トラブルなく暮らしているのに、何かの出来事を切っ掛けに、両者の関係性が変わっていくという流れの方が、分かりやすい気がします。

登場人物たちが、「棘人」と普通人の間に横たわる、歴史的な緊張関係によって翻弄される、大河ドラマ的な設定は、バックグラウンドストーリーをあまり作り込むと、何が起こっているのか、よく分からなくなる。

主人公の心を捉えている一番の問題が、「棘人」と普通人の距離感なのか、親との関係なのか、大きな世界へ飛び出したいという自立への思いなのか。

「棘人」という、鑑賞者にとって、共感しにくい設定が、物語を絶えず揺さぶってくるので、場面場面における登場人物の感情、とりわけ「棘人」側の気持ちを、どう解釈していいのか、戸惑うことが多かった。


柳沢翔氏が監督された「シャキイズム」と「ガールズルール」のMVは、恋愛、友情、部活などに対して、煮え切らない思いを抱えながら、流されるように何となく日々を過ごしていた主人公が、一つの出来事切っ掛けにして、自分の殻を破っていく、成長の物語が主軸にあった。

そのため、複数のサイドストーリーが同時に展開し、様々な登場人物の感情が交錯するものの、分かりやすく、素直に楽しめる作品に仕上がっている。

一方、「サヨナラの意味」MVは、「棘人」という謎の種族を、物語の中心に据えたため、「棘人」とは何か?、という問いが作品を彷徨い続けて、ドラマの主軸が見えにくい。


しかも、橋本奈々未の卒業曲ということで、「対立と融和」に加え、「出会いと別れ」というテーマも入れなければならない。

結局、物語の中で、複雑に交錯するテーマとモチーフを、あまり「解釈」せずに受け取り、シーンごと、繊細に作り込まれた舞台装置と併せて、その美しさを楽しむべき作品なのかもしれません。

ストーリー全体をまとめるのではなく、個々の場面をディテールと共に味わい、靄が掛かったような読後感も含めて、作品に漂う雰囲気を鑑賞するのが、私にとっての正解という気がしてきました。


嶋田久作さんは、上に引用した記事の一つ前に、

先月ロケで富士山の近くまで行って来ました。

(「猫可愛がり。だからダメなんだ 〜嶋田久作blog〜」2016/10/11_16:47)

との一文と共に、晴れ渡った空に、雄大な富士山を望む、牧草地のような場所の写真を載せています。

間違いなく朝霧高原で、「儀式」のリハーサルを撮影した日だと思います。

というのも、MVの中で、嶋田さんが朝霧高原にいるのは、堀ちゃんとあしゅが喧嘩する、リハーサルの場面だけなので。

もし、本番シーンに彼が登場して、「儀式」を中断したななせまるやななみんと絡んだら、もっと違った印象のドラマになったのではないかと感じます。


「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」MVにおいて、齋藤飛鳥の代役を続けることが出来ず、舞台から降りてしまった伊藤万理華を、全員が追っていくシーンで、演劇部顧問役のつみきみほさんが見せた、呆れたような、嬉しいような、寂しいような、複雑な表情は、このドラマを何倍にも魅力的にしていると思います。

「棘人」として、人間に嫌悪を抱きながらも、「融和」の儀式を守ろうとする頑固な父親が、儀式を投げ出して、人間と手を取り合う娘を見て、何を想うのか。

ドラマを盛り上げる、かなり印象的な場面になる予感がするんですが、スケジュールが合わなかったのか、それとも別の問題があったのか、そういったシーンは入らなかった。

出演者、作詞作曲者、撮影スタッフ、音楽スタッフ、脚本演出監督、エキストラ、マネージャーなどなど、多くの人が関わって作り上げるドラマ系MVは、様々な因子が影響して、当初の予定から二転三転しながら、最終的な形が決まっていく、微妙で繊細なものなのかもしれません。


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「サヨナラの意味」MVの再生数が爆発的な伸び、絵画的な映像美と交錯する幻想の物語 [22Oct16]

2016-10-22 21:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

乃木坂の舞台が上演中!!
10月14日(金) 舞台『墓場、女子高生』。脚本、福原充則、演出、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)で、伊藤万理華、伊藤純奈、井上小百合、斉藤優里、新内眞衣、鈴木絢音、能條愛未、樋口日奈が出演。
=============================
[公演日程] 東京ドームシティ シアターGロッソ
10月14日(金) 01日目 第01公演(19:00)
・・・・・・・・・・・・
10月22日(土) 09日目 第15公演(13:00)&第16最終公演(18:00)
=============================

10月23日(日) 17 : 00 〜 17 : 25 [地デ] 日本テレビ『チカラウタ』に、生田絵梨花が出演。中村雅俊と山下真司を相手に、いくちゃんとHey! Say! JUMP有岡大貴が、「年齢差40歳以上の4人の音楽座談会」を展開するとのこと


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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Aug16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Aug〜Sep]

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16枚目表題曲「サヨナラの意味」のフルバージョンMVが、昨日、公開されました。

水曜深夜の生放送ラジオ番組『オールナイトニッポン』で、センターに初抜擢された橋本奈々未が、誕生日である来年2月20日(月)を目処に、「卒業」することを発表してから、ほとんど間を於かずのMVお披露目です。

ただ、CD発売3週前の金曜日正午公開は、「裸足でSummer」MVとまったく同じタイミングで、個別握手会応募開始は2週、選抜発表に至っては4週も遅かったのに対し、表題曲MVの日程は前作と変わりません。


MVの再生数は、公開から18時間経った、今朝土曜6時の時点で、43.0万回に達しており、17.7万回だった「裸足でSummer」MVと比べて、2.5倍も速いスタートダッシュを実現しています。

(表1) YouTubeに最近公開された、乃木坂と欅坂の表題曲MVの公開後18時間の再生数上昇

凡例
グループ名
シングル番号 : 公開18時間後の再生回数 [24時間換算の再生回数上昇速度] 曲名

#「再生回数」は「万回」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「再生数上昇速度」は「万回/日」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入

乃木坂
15枚目 : 17.7万回 [23.6万回/日] 裸足でSummer
16枚目 : 43.0万回 [57.4万回/日] サヨナラの意味

欅坂
01枚目 : 17.7万回 [23.6万回/日] サイレントマジョリティー
02枚目 : 20.5万回 [27.3万回/日] 世界には愛しかない

# 上記4曲のMVは、すべて正午に公開されているので、翌日朝6時が18時間後に相当する


メディアとネットを介して、ななみん卒業の知らせが一気に広まり、乃木坂に大きな注目が集まる中、彼女がセンターを務める楽曲のMVが公開されたことで、再生数の上昇速度が跳ね上がっているのだと思います。

ただ、MVの累計再生数が、現在、2千9百万回を突破し、近年のアイドルソングとしては、稀に見るヒットとなっている欅坂46の「サイレントマジョリティー」は、公開18時間後の数字が17.7万回で、上昇スピードが俄然勢いを増したのは、CDが発売された後です。

「サヨナラの意味」は、卒業発表の効果によって、公開直後の再生数が爆発的に伸びていますが、楽曲人気を軌道に乗せるには、今後のプロモーションが重要になる。


とくに、ダンス付きで曲をパフォーマンスする、ステージ披露が遅れていて、『MUSIC STATION』への出演は、早くても11月4日(金)で、発売の1週前。

昨年、一昨年の秋曲「今、話したい誰かがいる」と「何度目の青空か?」は、8月末の神宮ライブにおいて、3万人以上のファンが見守る中、初めてパフォーマンスされ、時期としては、それぞれCD発売の9週と6週も前だった。

やはり、MVだけでは、楽曲の全体イメージを掴みにくいので、iTunes Store からの配信に弾みをつけるためにも、出来るだけ早く、テレビを通して、ステージパフォーマンスを披露したいところです。


無機質な数字の話ばかりではつまらなので(笑)、「サヨナラの意味」MVの感想を少し。

光と影が織りなす趣のある日本家屋、文庫本や切り絵などに施されたデザイン、能舞台のようなステージで行われる、色鮮やかな衣装による神秘的な儀式、そして橋本奈々未のビジュアル。

色彩やフォルムの感覚が刺激される、そんなシーンが随所に散りばめられた、絵画的な美しさに溢れた作品という印象を受けました。


一方で、物語としては、何重にも糸が張り巡らされた、複雑な構成になっている。

「棘人」と普通の人々との微妙な関係性、嶋田久作演じる父と、娘である橋本奈々未の間にある親子の葛藤、儀式で男役に選ばれた西野七瀬とななみんの友情、さらには垣間見える橋本さんの都会への憧れ。

楽曲の長さで制限を受ける、MV特有の短い尺の中に、ストーリーを左右する横糸、縦糸、斜め糸など、あまりに多くの軸があり、登場人物の会話と表情、あちこちにヒントや伏線が潜んでいる。


MVは数回観たのですが、こういった細かいポイントを、まだ十分に把握し切れていない気がしていて、ドラマに対して、本格的に感想を述べる気持ちが湧いてきません。

細部の作り込みが強烈過ぎて、エンターテイメント作品というより、文芸作品と向き合っている気分になりますが(笑)、あと何回か鑑賞して、自分なりに全体像を掴んだと思えたら、また、感じたことを書いてみたいと思います。

ただ、現時点で、一つ隔靴掻痒だと感じるのは、おそらく最大のテーマである「サヨナラ」の意味に対して、柳沢翔監督は、どの「サヨナラ」を、あるいは、どの「はじまり」を、もっとも重要だと捉えているのか、作者の「視点」が伝わってこないことです。

若い人々が種族間の対立を乗り越えて友情を育む一方、親子対立は理由も結末もよく分からず、最後に、どこかへ去って行くななみん。

物語を貫く軸は多くてもいいけど、主人公の「感情」変化などを通して、この物語は「何」が語られている物語なのか、その辺に対するヒントが欲しい。

まあ、さらに何度か観れば、自ずと分かってくるのかもしれませんが。


ところで、古代日本の風味が入った、アイヌ風にも見える、首周りに豪華な刺繍のあしらわれた、白ベースの歌衣装は、素晴らしくカッコいいですね。

乃木坂の衣装に外れなし、という法則は、今回も、健在だったと断言出来ます(笑)。

この衣装で踊る乃木坂を、早く、歌番組で観てみたい。


さて、表題曲MVは、やはり富士山の麓、静岡と山梨で撮影されたようですが、公式サイトの記事には、以下のような文章が載っています。

9月下旬に静岡県・山梨県で撮影を行なったものの、台風直撃により撮影は途中で中止、そして延期。
シチュエーションを合わせる為に、快晴の日でも人工雨を降らせて撮影したというエピソードも。

(乃木坂公式サイトの関連記事)

この記述から、撮影ロケの日程が大体分かります。

9月下旬、静岡地方に台風が直撃したのは9月20日(火)で、「お祭りのステージを取り巻く住人役」のエクストラ募集要項に、朝霧高原での撮影があると書かれていた日です。

そして、16th選抜メンバーは全員、非常に朝早く東京を発ち、富士山周辺でMVの撮影を始めたのだけど、あまりに雨が激しくなったため、すぐに途中で止めて、東京に戻った。

その結果、メンバーには自由な時間が出来、堀未央奈は、

今日は部屋着にめがねで1日まったり。
ご飯作ったり掃除をしたり、

(堀未央奈の2016/09/20_20:42ブログ)

と家で過ごし、中元日芽香は、妹さんの東京ドームコンサートに行くことが可能となり、

BABYMETAL WORLD TOUR 2016
LEGEND-METAL RESISTANCE-
TOUR FINAL AT TOKYO DOME

行ってきました〜

(中元日芽香の2016/09/20_23:36ブログ)

と、ブログに綴ることになった。


多くの住人が見守る「儀式」のシーンを撮影したのは、おそらく、台風が温帯低気圧に変わった翌日の9月21日(水)だと思います。

募集要項には、雨で中止なら翌日に延期されると書かれていて、それでもダメなら、再度、募集がある筈ですが、そういった話は流れていない。

エキストラの集合は17時30分とあるので、9月21日(水)の夕方から夜に掛けて、朝霧高原で、あの能舞台のようなステージを使ったシーンが撮影されたのでしょう。

そして、撤収した後、メンバーを乗せたバスは、おそらく、東名高速の「海老名SA上り」に立ち寄り、フードコートで遅めの晩ご飯を食べた。

そこで、北野日奈子は「海鮮丼」を選び、誰かが食べていた「担々麺」も一口もらって、あまりの辛さに唸ってしまい(笑)、その日のブログにこんなことを書いた。

夜ごはんに海鮮丼食べて
担々麺一口もらってヒーヒーして

(北野日奈子の2016/09/21_22:54ブログ)


きいちゃんは、9月24日(土)のブログに、最近、「まぐろづくし」丼を食べたことを、写真付きで記し、

この時の相席は
まいちゅんと井上さんと未央奈!

(北野日奈子の2016/09/24_21:19ブログ)

と添えている。

写真から判断して、これは、新東名「駿河湾沼津SA上り」のフードコートにおいて、「沼津港海鮮食堂サマサ水産」が提供している「マグロづくし丼」に間違いなく、静岡におけるMV撮影からの帰りだった可能性が高い。

しかし、一つ、朝霧高原のエキストラ参加ロケとは、矛盾する点があった。

というのは、「サマサ水産」の営業時間は21時迄で、朝霧高原において、夕方5時半以降から撮影を始め、その時刻に間に合うように、「駿河湾沼津SA上り」に入るのは、かなり難しい。


ただ、もし、台風が直撃した9月20日(火)にも、静岡に行き、早い時刻に帰途に着いたのであれば、話の辻褄が合ってくる。

つまり、大雨でさっさと撮影を切り上げた乃木坂は、バスで帰るとき、お昼頃に、新東名「駿河湾沼津SA上り」に入り、そこで、きいちゃんは、「マグロづくし丼」を食べたんじゃないでしょうか。

そして、翌日、朝霧高原でエキストラ参加ロケを終え、かなり遅くなってから、東名「海老名SA上り」に入り、「海鮮丼」を食べた。


実は、「海老名SA上り」のフードコートは24時間営業で、かつ、「海鮮丼」というメニューがあり、「担々麺」もある。

一方、「駿河湾沼津SA上り」のフードコートは、21時で閉まる店が多く、「担々麺」というメニューはない。

この説が正しければ、きいちゃんは、二日連続で刺身系どんぶりを選んだことになりますが、「マグロづくし丼」が抜群に美味しかったのか、無類の魚好きなのか、そんなに不思議なことではありません。


そして、相席した新内眞衣と井上小百合は、ドンピシャで、16th選抜のアンダー抜擢メンバーだった。

何か、色んな意味で、ありがとうね、きいちゃん、本当に(笑)。

16th選抜の発表が遅れるにつれ、ブログから情報を得ようと、北野日奈子が、いつ、どこで、何を食べたのか、あれこれ考えることが多くなって、うっかり、きいちゃんの熱烈なファンになりそうで怖いです(笑)。


「サヨナラの意味」MVの撮影が、9月20日(火)と21日(水)の二日に渡って行われ、一日目の昼に、きいちゃんは「マグロづくし丼」を食べ、二日目、夜の「儀式」ロケが終わってから、かなり遅く、「海鮮丼」と「担々麺」を食べた。

これが浮かび上がってくるスケジュールですが、乃木坂公式サイトの記事には、「快晴の日でも」と、気になる言葉が入っている。

21日(水)は、雨はほとんど降らなかったけど、曇天だった筈で、実際、富士山をバックにメンバーがフォーメーションを組んで踊るシーンでは、五合目くらいまで雲がたれ込め、初めて観たとき、一瞬、「これ、どこ?」と思った(笑)。


ところが、MVを観ていると、確かに、陽光が感じられて、晴れているように見えるシーンもある。

あるいは、20日(火)21日(水)以外の別日に、主役級メンバーだけで、ロケを行い、幾つかのシーンを撮影したのかもしれません。

ちなみに、9月下旬で、静岡地方が快晴だったのは、26日(月)、27日(火)、29日(木)で、この3日間のどれかで追加ロケがあったとすれば、記述と一致することになる。

もちろん、21日(水)、一時的に晴れ間が出た可能性はありますが。


関連記事

橋本奈々未が「卒業」を発表、「サヨナラの意味」が問われる乃木坂の中軸交代戦略 [20Oct16]

橋本センターの16thは、30部全抜擢、2期3枠、総勢19人の各位配慮型選抜も、続く沈黙が重い [17Oct16]

16th選抜予想、変わらぬメンバー構成と増員によるアンダー抜擢か、センター本命は西野単独 [16Oct16]

プチNogi 〜 静岡ロケに、井上、北野、新内、堀が参加した可能性、但し16th選抜かは不明 [25Sep16]

プチNogi 〜 乃木坂16枚目表題曲MVは、9月21日(水)に静岡で撮影されたのか? [24Sep16]


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橋本奈々未が「卒業」を発表、「サヨナラの意味」が問われる乃木坂の中軸交代戦略 [20Oct16]

2016-10-20 20:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

乃木坂の舞台がスタート!!
10月14日(金) 舞台『墓場、女子高生』の初日。脚本、福原充則、演出、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)で、伊藤万理華、伊藤純奈、井上小百合、斉藤優里、新内眞衣、鈴木絢音、能條愛未、樋口日奈が出演。
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[公演日程] 東京ドームシティ シアターGロッソ
10月14日(金) 01日目 第01公演(19:00)
・・・・・・・・・・・・
10月20日(木) 07日目 第11公演(14:00)&第12公演(19:00)
10月21日(金) 08日目 第13公演(14:00)&第14公演(19:00)
10月22日(土) 09日目 第15公演(13:00)&第16最終公演(18:00)
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10月20日(木) 24 : 00 〜 25 : 00 [AM] MBSラジオ『イマドキッ』。松村沙友理がレギュラー出演するラジオ番組の2回目

10月21日(金) 19 : 00 〜 19 : 56 [地デ] 日本テレビ『沸騰ワード10』に、生駒里奈が出演

10月23日(日) 17 : 00 〜 17 : 25 [地デ] 日本テレビ『チカラウタ』に、生田絵梨花が出演。中村雅俊と山下真司を相手に、いくちゃんとHey! Say! JUMP有岡大貴が、「年齢差40歳以上の4人の音楽座談会」を展開するとのこと


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Aug16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Aug〜Sep]

また、「ブックマーク」内の次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



橋本奈々未さん、『オールナイトニッポン』での、16thシングルのタイトルと乃木坂「卒業」の発表、お疲れ様でした。

スケジュール面で異例尽くめの展開となっていた16枚目に関して、様々な憶測が飛び交う中、しかるべき時期まで、情報を表に出せず、ご自身、いろんな気持ちが胸にあったことと思います。

昨夜、マイクに向かって「卒業」という言葉を発し、ひとまずは、ホッとされたんじゃないでしょうか。


まだ、16枚目は発売前で、乃木坂を旅立つまで、4ヶ月あります。

この期間には、年末年始の大型音楽祭や、場合によっては、NHK紅白歌合戦への出演もあるかもしれない。

来年2月のその時まで、乃木坂での活動を楽しまれて、充実した日々を過ごされるよう、心から願っています。


こんばんは、ジャン・アレチボルトです。

今日の東京は、爽やかに晴れ渡った秋空が広がりましたが、それとは裏腹に、気分はどんよりと重いです。

16th選抜の発表が遅れに遅れ、個別握手会の応募もなかなか始まらず、神宮ライブ以来、ずっと、「今回、何かあるんじゃないか、いや気のせいかな、でもおかしいなあ」と、ファンとして、心の中で、葛藤する日々が続いてきました。

昨夜、「卒業」という言葉を、耳にし、目にして、今まで感じてきた諸々の疑問に、答えは出たものの、それは、一番、避けたかった「正解」でした。

何が起こっていたのかが分かって、ざわざわした気持ちは落ち着いたけど、今度は、目の前にある生々しい現実を、正面から受け入れなければならず、ぐったりした心地になっています。


私が、乃木坂関連の記事を本格的に書き始めたのは、「ガールズルール」6th選抜において、「不動のセンター」だった生駒里奈が2列目となり、彼女を生田絵梨花と星野みなみで挟むフロントが消滅した時からです。

もう一度、5枚目までの「生生星」体制を観てみたい、その気持ちから、運営はなぜ6枚目で大変革を行ったのか考え始め、その後、「握手会主義」が強化され続けた様子を、疑問を抱きながらも、目を離さず、ずっと観てきました。

私が好きだったのは、1列目に生田・生駒・星野が並び、その後ろに、橋本奈々未、白石麻衣、松村沙友理の3人がいて、前列のより若い3人を見守っている、その景色全体でした。

「生生星」を御三家が支える6人体制は、乃木坂が誇る最強のユニットであって、「制服のマネキン」と「君の名は希望」というグループの代表曲は、このチームがあったからこそ、生み出せたのだと思っています。


『乃木坂って、どこ?』の6th選抜発表回において、1列目右端で名前を呼ばれた橋本奈々未は、「今までのポジションに馴染んでいたというか、居心地が良かったというか」と述べ、きょとんとした表情で、戸惑いを見せていた。

おそらく、御三家の3人にとっても、「生生星」と前後に並ぶフォーメーションは、フィット感があって、いずれフロントへ、センターへ、というギラギラした気持ちとは異なる、チームとしての手応えを覚えていたんじゃないでしょうか。

今の白石麻衣は、乃木坂を先頭で引っぱる、しっかりしたリーダーというイメージがあるけど、2列目御三家だった当時のまいやんは、ちょっとヌルいところがキュートな(笑)、可愛い美人お姉さんといったキャラだった。


個人的に、強く印象に残っている『乃木どこ?』は、2012年の冬、「制服のマネキン」発売前後の時期だったと思いますが、成人式を迎える御三家と衛藤美彩が、おかまバーに行ったり、競馬場に行ったりして、大人の世界を体験する回で、とくに最後、六本木ミッドタウンのエントランス広場において、4人が、モデル風メイクに、色鮮やかな春もののオシャレな衣装で、ファッション雑誌に載るようなショットを撮影している場面は素晴らしかった。

当時は、誰も「専属モデル」ではなく、「何背伸びしてるんだ、この子たちは」というツッコミがベースにある、ちょっとしたお笑い系企画だったけど、まあ、4人とも、あり得ないくらい美人で、もう、可愛いのなんのって(笑)。

これを観たとき、このグループは絶対に伸びる、人気が出ると確信しました。

そして、御三家が、ひたすら可愛い美人という、和やかな空気感を出せた背景には、「生生星」という1列目と、安定した関係性を築いていたことが大きいと思います。


ライバル同士として握手会セールスを競い合い、フロントやセンターを目指すのとはまったく無縁の、そういった穏やかな安定性が、CDセールスの上昇を抑えてしまうことを懸念して、乃木坂運営は、6枚目の大変革を敢行したのかもしれません。

しかし、私がAKB48に微塵も惹かれなかったのは、「総選挙」が象徴するように、メンバー同士が、絶えずバトルし、競争して、序列を付けているイメージが強かったことが大きい。

それに対して、4枚目と5枚目の乃木坂には、「生生星」と御三家の信頼関係を軸に、メンバー同士の仲の良さが、滲み出ている雰囲気が漂っていて、いつまでも眺めていたい安心感があった。

アイドルに何を求めるかは、人それぞれだけど、ギスギスしたセンター争いではなく、メンバーが、和気あいあいと、楽し気に活動している姿に魅力を感じる人は、決して少なくないと思います。


橋本奈々未の卒業によって、「生生星」と御三家の並びを、もう一度観たいという、私の願いは、永遠に叶わぬ夢に終わってしまいました。

もちろん、6人とも、当時よりずっと大人になり、いろいろな経験を積んできたので、今、その並びを再現しても、同じ雰囲気になるのは難しいでしょう。

しかし、問題なのは、6枚目以降、1列目「生生星」、2列目御三家に、乃木坂独自の大きな魅力があったことを、否定し続けるような選抜選考が行われてきたことです。


握手会人気で選抜アンダーの序列が決められ、メンバーはファンを巻き込んで、否応なく、売り上げ競争を強いられている。

そして、長年に渡る徹底した握手会主義によって、メンバー間の「格差」が歴然たるものになり、最近では、選抜の「固定化」が続いています。

以下の表は、13枚目から15枚目の直近3シングルで、1回以上選抜に抜擢されたメンバーを、その回数順並べたものです。

(表1) 乃木坂13、14、15枚目における選抜入り回数

凡例
選抜入り回数/選抜対象となった回数 : メンバー名

# 新内、寺田以外は、3シングルで1回以上抜擢されたメンバーのみを載せている

3/3回 : 秋元、生田、生駒、衛藤、飛鳥、桜井、白石、高山、西野、橋本、みなみ、松村、若月
2/3回 : 万理華、井上、堀
1/3回 : 北野、中元

0/3回, 1/6回 : 新内
0/3回, 0/6回 : 寺田


13th、14th、15thの3シングルで、1回以上選抜入りしたメンバー18人の顔ぶれをよく見ると、なんと、全員が16th選抜のメンバーです。

しかも、残りの17人のうち、15枚目個別握手会でもっとも優秀なセールスを挙げたのは、新内眞衣と寺田蘭世の二人で、直近6シングルまで広げると、まいちゅんの方が、蘭世より、選抜回数が多い。

つまり、16枚目で選抜入りしているのは、最近のシングルで選抜入りしているメンバーであって、選抜に入りたければ、取り敢えず、選抜入りの実績を作って下さい、ということになる(笑)。

もちろん、半分冗談ですが、半分はマジという点に、乃木坂が直面している常軌を逸した閉塞感がある。


(表1)に載っている、選抜1回以上メンバー18人の中、高山一実と生駒里奈を除く16人は、15枚目個別握手会セールスの上位16人と一致しています。

また、ネットで話題になっていましたが、「乃木恋」における「推しイベントの参加登録者数」ランキングで、上位19人は、(表1)の18人にまいちゅんを加えた19人、すなわち16th選抜メンバーと同じだそうです。

つまり、最近のシングルで選抜入りしたメンバーは、握手会人気が高く、ゲームアプリでも推してくれるファンが多くなり、一方、選抜入りしていないメンバーは、握手会人気が低く、ゲームでも推してくれるファンが少ない。

選抜入りしたメンバーはより人気が出て、抜擢されなかったメンバーは人気がなかなか出ず、両者の格差は広がる一方。

乃木坂の選抜固定化は、ここまで深刻な状況に陥っていて、このまま何の手も打たなければ、現在7人いる選抜ゼロ回メンバー全員が、選抜入りを経験するには、気の遠くなるような時間が掛かるでしょう。


6枚目から始まった握手会主義は、今、アンビリーバブルな「固定化選抜」として、実を結んでいるわけですが(笑)、運営も、さすがにこれではマズいと考えたのか、最近では、「さゆりんご軍団」や「真夏リスペクト軍団」など、選抜ゼロ回のアンダーメンバーが参加するユニットを作り、シングルに楽曲参加させています。

しかし、「サンクエトワール」で大きな注目を集めた寺田蘭世が、未だに選抜入り出来ないように、握手会人気が十分伸びてから抜擢するという、運営の方針が変わらなければ、遅々として、話が進まず、時間ばかりが過ぎていきます。

(表1)が示すように、人気を挙げるもっとも効果的な方法は、選抜入りさせることなのだから、「生生星」のフロントのように、楽曲イメージに合うならば、完売数がゼロであっても、思い切って、1列目に入れるといった起用をしなければ、乃木坂はいつまでもメンバー間の「格差」に苦しめられ、優れた素質を持つメンバーが、何人も、「ベンチウォーマー」化してしまう危険がある。

「生生星」&御三家体制の放棄は、それ以外のメンバーを積極的に起用するという方向に進まず、結局、柔軟性のない序列を生み出し、乃木坂を停滞の底なし沼に叩き込みつつある、そんな風に見えます。


橋本奈々未の卒業は、2017年3月4日(土)と12日(日)の幕張メッセ個別握手会に、彼女が二日とも不参加であると告知され、その理由が具体的に説明されないことから、本格的に囁かれるようになりました。

そして、ようやく発表された16th選抜でセンターに起用されていた。

個人的には、19人という枠数がとくに気になった。

乃木坂の選抜定員は、基本的に16人や18人といった偶数で、奇数は、堀未央奈のセンター大抜擢、松井玲奈の選抜初参加、深川麻衣の卒業と、特別なことが起こったシングルに限定されている。


また、選抜発表後に更新された、複数メンバーのブログを読むと、初抜擢されたセンターであるにも関わらず、ななみんへの言及が、あまりにサラッとしている印象があった。

ところが、堀未央奈だけは、

バレッタで私がセンターになった時は
複雑な思いだったと思うのですが
そんなバカな...を踊る時に
さりげなく肩に手を回してくれたり
ななみさんの色んな優しさに
救われました。


(堀未央奈の2016/10/19_11:46ブログ)

と、びっくりするくらい熱い想いを語っていて、「ななみ先輩との日々が、今、走馬灯のように蘇ってきます」といった感じの文章になっている(笑)。

センターにほとんど触れないメンバーと、掘り下げまくっているメンバー。

こういった極端な距離感の違いに、「あれっ?やっぱり、まだ言えないことがある?」と、感じるものがあった。


17日(月)の文化放送『レコメン!』に、生田星野コンビが生出演し、最後、16枚目について、11月9日発売ですと告知したとき、MCのオテンキのりさんが、「それだけ?」と訊ね、いくちゃんが、「はい、それだけ・・・です」と答えたシーンには、ハッとしました。

私も、オテンキのりさんと同じく、選抜発表の直後、3日間も「乃木坂特集」を組んでくれているんだから、タイトルくらい出そうよと、密かに突っ込んだんですが(笑)、みなみが、「あっ、はい、タイトルは、サヨナラの意味、です!」と、ついうっかり無邪気に答えてしまったら、ネットは上へ下への大騒ぎになっていたでしょう。

水曜深夜の『オールナイトニッポン』で、橋本奈々未本人が、卒業発表する手順になっていたのだから、そりゃ、こんなダイレクトなタイトル、他のメンバーは言えませんわな。


公式ブログにしても、本人による発表までは、余計なことを言っちゃいけないと、慎重になっていたから、センターに関して、多くのメンバーが、素っ気なく流していたんだと思います。

そうなると、堂々と想いの丈を綴った堀未央奈は、相当な大物と言うべきで、耳よりなことを、あれこれ教えてくれる北野日奈子といい(笑)、2期は胆の座ったメンバーが多くて、頼もしいです。

もちろん、みなみは、言わなくて大正解です(笑)。


橋本さんのインタビュー記事を読むと、卒業は、かなり前からスタッフに相談していたようです。

そして、運営は、24歳の誕生日が任期内にある16枚目を、卒業シングルに選び、彼女をセンターに起用したのでしょう。

しかし、神宮ライブの直前、腰痛発作を起こしたことは、想定外だったと思います。


誕生日である来年2月20日あたりに、卒業コンサートを大々的に開催して、その後、3月の幕張メッセ個別握手会で、ファンと最後の別れをする。

こういったシナリオを描いていた筈ですが、神宮ライブの後と同じく、もし卒業コンサートの後、腰痛が悪化した場合、ななみんの握手会参加は厳しくなってしまう。

従って、その前に個別握手会を行う方が安全だけど、会場を変更するのは大変で、どうすれば良いのか、調整に手間取ってしまったんじゃないでしょうか。

その結果、個別握手会の応募開始が遅れ、選抜発表も遅れ、ファンの間から、何かがおかしいとの声が溢れるまで、「卒業」を明かせなかった。

あくまで憶測に過ぎないですが、卒業発表を遅らせて良いことは、ほとんどない筈で、運営が意図的に引っぱった可能性は低いと思います。


結局、ななみんの関東における握手会は、11月20日(日)、東京・シーバンスホールにおいて、生田絵梨花と二人で、さらに、12月4日(日)、東京・ヒューリックホールで、1人で行うと、今日、アナウンスがありました。
(乃木坂公式サイトの関連ページ)

本来、「卒業センター」のメリットは、握手会において、他メンバーの券も売れ行きが好調になる「巻き込み効果」にあり、1人開催は、運営とすれば、避けたかった筈ですが、結局、そういう方式を採用することになった。

この辺からも、不測の事態によって、最初のシナリオが狂ってしまった印象を受けます。


深川麻衣が25歳を迎えて乃木坂を去り、続いて、橋本奈々未が24歳の誕生日にグループを離れていく。

人気の高い、お姉さんメンバーの卒業が相次いだことで、乃木坂は、本格的な卒業期に入ったと見ていい。

篠田麻里子がAKB48を卒業したのは27歳、小嶋陽菜は、28歳で卒業を発表したものの、今でも、時期は未定となっている。

こういった例から、近年の女性アイドルは、20代後半に入っても、まだ十分に活動出来るという見方がありますが、彼女たちは、むしろ例外的なケースに思えます。

というのは、他のAKB48主要メンバーが卒業した年齢を見ると、前田敦子21歳、板野友美22歳、大島優子25歳、高橋みなみ25歳と、20代後半に入る前に、グループから出て行っている。


これは当然のことで、アイドルを辞めて、新しい分野で活動を始めるなら、20代前半にスタートした方が、選択肢は広くなります。

篠田麻里子やこじはるの卒業が遅いのは、アイドル活動を始めた年齢が比較的高く、しかも、グループがヒット曲を連発したとき、中軸メンバーとして大活躍していたからだと思います。

24歳でモーニング娘。の一員としてデビューした中澤裕子が27歳で卒業したのも、同じ経緯です。


通常の女性アイドルであれば、25歳は、一つの区切りになるのは間違いなく、実際、乃木坂でも、まいまいとななみんの卒業は、明らかに、その年齢が目安になっている。

そして、新内眞衣は、来年1月22日、白石麻衣は8月20日、そして松村沙友理は8月27日に、3人とも25歳を迎えます。

もちろん、各メンバーによって事情が異なり、例えば、まいやんのように雑誌モデルとして、すでに本格的に活躍している場合は、乃木坂を離れる必要性が乏しいので、小嶋陽菜と同じく、20代後半に入っても、しばらくはグループに所属し続ける選択をするかもしれません。

しかし、動くならば早めの方が良いと考えるメンバーが、この3人に限らず出てくる可能性は十分にあって、深川橋本の卒業、さらに若い3期の表舞台登場で、状況は今後、流動性を増していくでしょう。

とくに、乃木坂は、AKB48と異なり、大ヒット曲がなく、アイドル時代の「実績」が、挑もうとするジャンルで、どこまで通用するのか分からないので、早めに決断するメンバーが多くなるかもしれません。


年長メンバーの卒業ラッシュが起こったとき、乃木坂が人気を維持していけるか、見通しは不透明です。

というのも、長年に渡る握手会主義の結果、選抜1、2列目列は、お姉さんメンバーが中心で、年少メンバーの多くは、3列目かアンダーに留まっていて、十分な経験を積めていない。

頼みの綱は、生田絵梨花ですが、いくちゃんこそ、今後、アイドル活動を続けられるかどうか、本当に分からない部分がある。


来年1〜3月のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、個別握手会の不参加程度で、日程的には乗り切れるかもしれません。

しかし、その後のミュージカル『レ・ミゼラブル』は、5月から始まって、最終的には10月まで続く、公演数の非常に多い大規模な劇で、乃木坂はおろか、3年生に入ってよりハードになるだろう音大ピアノ科での学業と両立出来るかどうか、心配になります。

しかも、『レ・ミゼラブル』を乗り切ったとしても、若手売れっ子女優になりつつある彼女に、その後、大きな舞台のオファーが来る可能性は十分にある。


いくちゃんは、ミラクルガールで、不可能と思われたことも、これまで次々とやり遂げてきたけど、舞台、音大、アイドルのどれかを捨てなければならない時期が近づいているのかもしれない。

そうなったとき、乃木坂「卒業」を選択するのは、十分にあり得ることです。

従って、考えるべきなのは、かりに生田絵梨花が卒業したとき、その穴を埋められるほど、強力な人気メンバーを育てておくことです。

もちろん、深川麻衣も、橋本奈々未も、生田絵梨花も、世界に唯一の存在で、誰も、彼女たちの「代わり」にはなれません。

しかし、超人気メンバーの卒業に伴って、必然的に起こるだろうファンの減少を、最小限に食い留める方策は、考えることが出来る。


卒業する人気メンバーをセンターにする手法は、評価する気になりません。

なぜなら、深川麻衣をセンターに据えると、その選抜期間中、まいまいに大きな注目が集まり、卒業する前に一目会いたいと願うファンが増えて、一時的に、CDセールスは伸びるかもしれない。

しかし、いよいよ彼女が去ったとき、「終わり感」が漂ってしまい、一緒に、ファンも去って行く危険がある。


深川麻衣がグループ去ることによって、まいまい以上に、あとに残る若いメンバーにスポットライトが当たるよう工夫しないと、卒業商法が成功したとは言えない。

乃木坂のスタッフもそれを分かっていたようで、MVとダンスパフォーマンスでは、堀未央奈が、後継者のように演出されています。

しかし、こういった演出は、堀ちゃんを、センターに据えないと、なかなか功を奏さない。

つまり、深川麻衣の卒業シングルでは、堀未央奈をセンターに起用して、まいまいをセンター裏に入れるのが、もっとも次につながる選抜構成だったと思います。


橋本奈々未の卒業シングルでも、センター裏に齋藤飛鳥と堀未央奈を配して、「次期」を示そうとしている節がある。

しかし、そうであれば、齋藤飛鳥のセンター続投で、橋本奈々未がセンター裏に入る構図の方が、乃木坂の未来が明確に提示され、多くファンが「ななみん後」に、より希望を持てる選抜になったんじゃないでしょうか。

今後、人気の年長メンバーが卒業する度に、その人をセンターに据え、別れの歌を表題曲にしていたら、乃木坂は、ずっと卒業が続いているグループという、あまり有り難くないイメージが付いてしまいます。


卒業は、去り行く人だけでなく、残る人にとっても、大きなチャンスであり、悲しい別れではなく、仲間が新たなチャレンジへと進む、ワクワクするスタートなんだと捉えた方が、グループ全体が活性化するでしょう。

卒業するメンバーが必ずしも、センターになる必要はなく、むしろ、これからを担う若いメンバーを前面に出して、送り出した方が良い。

16th選抜は、この体制で行くとしても、次の「卒業」には、違う発想で臨んで欲しい、そう願っています。


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橋本センターの16thは、30部全抜擢、2期3枠、総勢19人の各位配慮型選抜も、続く沈黙が重い [17Oct16]

2016-10-17 22:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

乃木坂の舞台がスタート!!
10月14日(金) 舞台『墓場、女子高生』の初日。脚本、福原充則、演出、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)で、伊藤万理華、伊藤純奈、井上小百合、斉藤優里、新内眞衣、鈴木絢音、能條愛未、樋口日奈が出演。
=============================
[公演日程] 東京ドームシティ シアターGロッソ
10月14日(金) 01日目 第01公演(19:00)
・・・・・・・・・・・・
10月17日(月) 04日目 第06公演(19:00)
10月18日(火) 05日目 第07公演(14:00)&第08公演(19:00)
10月19日(水) 06日目 第09公演(14:00)&第10公演(19:00)
10月20日(木) 07日目 第11公演(14:00)&第12公演(19:00)
10月21日(金) 08日目 第13公演(14:00)&第14公演(19:00)
10月22日(土) 09日目 第15公演(13:00)&第16最終公演(18:00)
=============================

10月17日(月)18(火)19(水) 22 : 00 〜 25 : 00 [AM] 文化放送『レコメン!秋の乃木坂祭』
番組公式及び乃木坂公式のサイトにおいて、生で登場するメンバーが以下のようにアナウンスされています。
10月17日(月) 生田絵梨花、星野みなみ
10月18日(火) 衛藤美彩、北野日奈子
10月19日(水) 秋元真夏、堀未央奈

10月19(水) 25 : 00 〜 27 : 00 [AM] ニッポン放送『AKB48のオールナイトニッポン』。AKB48のレギュラー番組が、この日、乃木坂回となり、生田絵梨花、桜井玲香、そして16thセンターの橋本奈々未が出演。番組公式サイトには、「スペシャルでサプライズな放送」と書かれています

10月19(水) 27 : 00 〜 28 : 30 [AM] ニッポン放送『新内眞衣のオールナイトニッポン0 (ZERO)』。16thで2回目の選抜入りを果たしたまいちゅんのレギュラー番組

上記三つは、新選抜が発表された直後の生放送番組であり、16枚目に関する何らかの情報が公表される可能性があります


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Aug16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Aug〜Sep]

また、「ブックマーク」内の次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

重要日程(Aug~Sep16)
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重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
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昨日、10月16日(日)の深夜、『乃木坂工事中』で16th選抜メンバーの発表がありました。

結局、センターは、初抜擢となる橋本奈々未でしたね。

フォーメーションは、1列目5人、2列目6人、3列目8人と、乃木坂シングル史上もっとも多い19人で、1、2列目の11人が福神メンバー。

そして、前選抜の16人は、ポジションの変更はあれ、全員がそのまま残留で、増員された3枠に、アンダーから伊藤万理華、井上小百合、新内眞衣が抜擢されました。

(表1) 16枚目シングルの表題曲を担当する選抜メンバー

16th選抜 (5-6-8, 19人, 11福神=1, 2列目全員)
(3列目) 中元日芽香(03/16) 井上小百合(11/16) 新内眞衣*(02/10) 桜井玲香(16/16) 生駒里奈(16/16) 星野みなみ(14/16) 北野日奈子*(03/10) 伊藤万理華(08/16)
(2列目) 若月佑美(15/16) 松村沙友理(16/16) 堀未央奈*(08/10) 齋藤飛鳥(09/16) 衛藤美彩(09/16) 秋元真夏(13/13)
(1列目) 高山一実(16/16) 西野七瀬(16/16) c橋本奈々未(16/16) 白石麻衣(16/16) 生田絵梨花(15/15)

15th選抜 (5-5-6, 16人, 10福神=1, 2列目全員)
(3列目) 北野日奈子* 星野みなみ 若月佑美 生駒里奈 堀未央奈* 中元日芽香
(2列目) 高山一実 衛藤美彩 松村沙友理 秋元真夏 桜井玲香
(1列目) 橋本奈々未 西野七瀬 c齋藤飛鳥 白石麻衣 生田絵梨花

# 客席側から見た左右でメンバー名を並べている
# 16th選抜において、名前に色が付いているメンバーは、15thから列移動のあった人で、前作の位置を1列目青色、2列目緑色、3列目オレンジ色、アンダーはピンク色で示している
# 名前に続く(A/B)は、(選抜入りした回数/選抜抜擢対象となった回数)
# 「*」は2期、「c」はセンター


列が動いたメンバーを挙げると、3列目には、さゆにゃん、まりっか、まいちゅんが、アンダーから起用され、キャプテンは2列目から下がる形で入っている。

2列目は、若様と堀ちゃんが3列目からの福神昇格、あしゅは、センターからセンター裏へ配置転換。

そして、1列目は、かずみんが、2列目から初のフロント入りを果たしています。


まず言いたいのは、

もしもし、北野さん、北野ひ〜な〜こ〜さん(笑)、ひょっとして、選抜メンバーを、発表の1ヶ月近くも前に、公式ブログで、思いっきりバラしちゃいました?

この時の相席は
まいちゅんと井上さんと未央奈!


(北野日奈子の2016/09/24_21:19ブログ)

アンダーから新規抜擢された三人のうち、なんと二人の名前がばっちり入っていて、これ、やっぱり、16th表題曲MVの撮影ロケの帰りに、新東名のサービスエリアで、晩ご飯食べたときでしょう?

だとすれば、このとき担々麺っぽいピリ辛ラーメンを食べてたのは、誰なんだろう、堀ちゃんですか?


って、そんなことより(笑)、どのアンダーメンバーが選抜入りするのかが、毎シングル、大きな関心を呼ぶ中、それを親切かつストレートに教えてくれたのだとすれば、素晴らしいサービス精神だと思います。

こうなってくると、きいちゃんブログは、新選抜の発表前後、とんでもなく貴重な情報源と化すわけで、もう一時も目が離せません。

一切情報を出さないより、あれこれ、こぼれてくる方が、選抜発表が俄然盛り上がるので、今後も、この調子で、宜しくお願いします(笑)。


実は、個人的な事前予想として、きいちゃんの「まぐろづくし丼」相席情報から、井上、新内の選抜入りは、かなり堅いと思っていて、そうなると、さゆにゃんより早い次数で30部を全完売している伊藤万理華が起用される可能性も濃厚になる。

しかし、選抜人数の増員は、いくら何でも18人が限度と考えていたので、アンダーからの新規が3人であれば、15th選抜3列目の誰か一人が、16thに入れないことになる。

そして、握手会主義を厳密に適用するなら、それは星野みなみになるわけで、あちゃ〜、今回は覚悟しないといけないと、密かに落ち込みながら(笑)、発表の日を待っていました。

もちろん、アンダーに行けば、選抜3列目とは違う、別の仕事があるのだから、成長する一つのチャンスと捉えればいいのだけど、1人だけ選ばれない状況だと、みなみが相当なショックを受けるだろうと、それが気掛かりだった。


ところが、直前になって、雑誌のインタビュー記事から、みなみは選抜入りしているらしいという情報が流れた。

となると、ちょっと考えられないけど、まりっかが16th選抜に入らないか、あるいは、「まぐろづくし丼」を食べるきいちゃんを囲んでいたメンバーは、新選抜とは関係ないか、どちらかになってきます。

最後まで、定員を19人に増やすとは、露も思わなかったので、みなみ以外の15th選抜全員据え置きまでは読んだけど(笑)、アンダーから何人誰が抜擢されるかに自信が持てず、雑誌を直接買って確認する時間がなかったので、みなみの選抜入りにも絶対的な確信はなく、もやもやしていました。

ただ、昨夜放送された選抜発表で、名前を呼ばれたみなみが、とびきりの笑顔を見せながら、本当に嬉しそうに席を立って歩いていて、その表情を観ることが出来たので、ここ数週間の沈んだ気持ちは吹き飛びました。

みなみも、心配していたんだと思います、今回の選抜に関しては。


こういった私のフラフラした気持ちと予想はさておき(笑)、運営が、なぜ、井上、万理華、新内の3人を選んだのか、少し推測してみます。

15枚目における伊藤万理華と井上小百合は、前作で30部を全完売したのに、選抜に起用されなかった初めてのケースとなり、このときは、乃木坂の握手会人気も、ここまで高くなったのかと、衝撃を受けました。

しかし、さすがに、2作連続で、30部完売メンバーが選抜入りを逃すとなると、それを支えているファンが去ってしまう危険があり、16枚目では二人とも抜擢するという、「当然」の路線に戻したのだと思います。


一方、新内眞衣の抜擢には、前回記事で指摘したように、15枚目の個別握手会において、北野日奈子、山崎怜奈、まいちゅん、寺田蘭世など、少なからぬ2期メンバーが、大きくセールスを伸ばしたことが、関係している気がします。

躍進著しい2期にとって、3期メンバーが新たに採用された今、選抜枠が2つしかないことは、不満と不安を強く感じる点の筈で、それに配慮して、運営は今回、2期枠を3つに増やすという、メッセージを発したんじゃないでしょうか。

しかし、なぜ選ばれたのは新内眞衣で、同じく28部を14次で売り切った、寺田蘭世ではなかったのでしょう。


前回記事に書いたように、16th選抜の任期には、『FNS歌謡祭』『MUSIC STATION SUPER LIVE』『NHK紅白歌合戦』『CDTV年越しライブ』など、夜遅くまで、生放送される音楽番組が多く、出演時間の調整が必要となる、高校生メンバーより、成人メンバーの方が、マネージメントが楽になるのは確かです。

とくに、蘭世さんは、高校3年生の筈で、卒業や進路に関する学校の重要イベントが入ってくる可能性もある。

一方、まいちゅんは、超深夜枠ながら、『オールナイトニッポン0 (ZERO)』という週1回の生放送ラジオ番組で、1人パーソナリティを務めており、乃木坂が出演する番組や新曲について、詳細をいち早く伝えることが出来る。

こういった、16枚目の時期的特徴や情報発信力を考慮して、蘭世ではなく、まいちゅんが起用された面はあると思います。


ただ、それに加えて、個別握手会の成績を評価する際、乃木坂運営がしばしば見せてきた「過去の実績重視」の姿勢が、影響を与えたかもしれません。

(表2) 10枚目から15枚目個別握手会における、新内眞衣と寺田蘭世の最終的な完売状況

10枚目23次
新内眞衣 : 07部/19部
寺田蘭世 : 01部/07部

11枚目18次
新内眞衣 : 05部/16部
寺田蘭世 : 05部/06部

12枚目26次
新内眞衣 : 17部/20部
寺田蘭世 : 11部/12部

13枚目23次
新内眞衣 : 20部/21部
寺田蘭世 : 17部/18部

14枚目17次
新内眞衣 : 22部/24部
寺田蘭世 : 22部/24部

15枚目
新内眞衣 : 28部/28部 (14次全完売)
寺田蘭世 : 28部/28部 (14次全完売)


表から分かるように、寺田蘭世の握手会セールスが、新内眞衣のそれと肩を並べるようになったのは、13枚目以降で、それ以前は、圧倒的にまいちゅんの方が大きなセールスを挙げていました。

蘭世さんは、まだまだ若かったので、握手会人気が伸びるのに時間が掛かるのは当たり前なんですが、乃木坂の運営は、セールスが上がってきても、しばらくは様子を見て、十分、実績を積み上げてから、おもむろに優遇し始める傾向がある。

衛藤美彩、齋藤飛鳥、中元日芽香が、何シングルにも渡って、十分なセールスを挙げながら、なかなか、本当になかなか(笑)、選抜入りや福神入り出来なかったのが典型例で、握手会人気を10位まで伸ばしているひめたんも、初の福神には、もう少し時間が掛かるかもしれない。


今の勢いだけでなく、過去の成績をも含めた評価が、抜擢における長い「タイムラグ」を生み出し、ファンがイライラする原因ともなっている(笑)。

そして、まだ幼い年少メンバーは、握手会で人気を上げるコツを掴むのに時間が掛かるので、必然的に、お姉さんメンバーが優先的に起用され、乃木坂は、年長中心の選抜構成が長く続いている。

蘭世さんの握手会人気が、運営を納得させる域にまで達するには、30部全完売を何シングルか続ける必要があって、現時点においては、「実績」のあるまいちゅんの方が、「格上」という判断だったのかもしれません。

少なくとも、こういったチョイスは、何度も、見せられてきた、お馴染みの光景です。


寺田蘭世だけでなく、山崎怜奈、相楽伊織、渡辺みり愛、鈴木絢音など、14枚目から15枚目へ握手会セールスを伸ばした、若い2期メンバーは何人もいます。

握手会人気にこだわるとしても、そういった「伸び率」の高い「旬のメンバー」を、素早く選抜に起用すれば、乃木坂に漂う閉塞感を、少し和らげることが出来ると思います。

しかし、現実の乃木坂は、高い部数の全完売を数シングル続けてから、ようやく3列目に入れて様子を見るといったスピードで、新規抜擢を行っているので、毎シングル、ウンザリするほど変化が乏しく、それがメンバーとファンの重荷になっている面がある。


昨夜、『乃木坂工事中』で、16th選抜が発表された後、『欅って、書けない?』で、欅坂3rd選抜の発表がありましたが、びっくりするくらい、アグレッシブに攻めてます(笑)。

連続3回目のセンターとなった平手友梨奈が、どの列にいるかが分からなければ、一体、どれが1列目なんだか、判別出来ないほど、握手会人気をあまり考慮せずメンバーを抜擢している。

まあ、欅坂の最前列は、てちの1人フロントという話もあるけど(笑)、これだけダイナミックにメンバーを起用すれば、メンバーにもファンにも、停滞感は漂わないでしょう。

乃木坂も、こういったダイナミズムを、少しは取り入れて欲しいですね。


さて、16枚目の選抜アンダーメンバーが、15枚目個別握手会でどんな成績だったか、以下に表を載せておきます。

(表3) 15枚目個別握手会第17次応募終了時点の推定売り上げ枚数と完売速度による順位表

凡例
[順位] 完売部数/担当部数 (完売率; 全完売の場合それを達成した次数, 推定売り上げ枚数) メンバー名

#「完売率」は、小数点以下3桁目を四捨五入
#「推定売り上げ枚数」は、CD1枚当たりの平均割り当て時間を8.5秒、完売1部635枚として計算し、万枚単位で、小数点以下3桁目を四捨五入
# メンバー名の色は、16th選抜におけるポジョションを表し、青色は1列目緑色は2列目オレンジ色は3列目を表す。「c」はセンター、「*」は2期メンバー
# 同じ担当部数を全完売しているメンバーが複数いる場合、推定枚数は同じながら、達成次数の少ない方を上位としている
# 複数同順位でのメンバーの並べ方に意味はない

[01] 30部/30部 (1.00; 06次, 1.91万枚) 秋元真夏 生田絵梨花 衛藤美彩 齋藤飛鳥 白石麻衣 西野七瀬 c橋本奈々未 若月佑美
[09] 30部/30部 (1.00; 07次, 1.91万枚) 桜井玲香 中元日芽香
[11] 30部/30部 (1.00; 08次, 1.91万枚) 堀未央奈*
[12] 30部/30部 (1.00; 09次, 1.91万枚) 伊藤万理華
[13] 30部/30部 (1.00; 10次, 1.91万枚) 井上小百合
[14] 30部/30部 (1.00; 11次, 1.91万枚) 北野日奈子* 松村沙友理
[16] 30部/30部 (1.00; 12次, 1.91万枚) 星野みなみ
[17] 28部/28部 (1.00; 14次, 1.78万枚) 新内眞衣* 寺田蘭世*
[19] 28部/28部 (1.00; 16次, 1.78万枚) 中田花奈
[20] 27部/27部 (1.00; 09次, 1.71万枚) 高山一実
[21] 22部/22部 (1.00; 16次, 1.40万枚) 斉藤優里
[22] 18部/18部 (1.00; 13次, 1.14万枚) 生駒里奈
[23] 15部/16部 (0.94, 1.02万枚) 樋口日奈 渡辺みり愛*
[25] 14部/14部 (1.00; 09次, 0.89万枚) 山崎怜奈*
[26] 07部/12部 (0.58, 0.76万枚) 相楽伊織*
[27] 08部/10部 (0.80, 0.63万枚) 伊藤かりん*
[28] 07部/10部 (0.70, 0.63万枚) 能條愛未
[29] 00部/10部 (0.00, 0.60万枚) 川村真洋
[30] 08部/08部 (1.00; 06次, 0.51万枚) 鈴木絢音*
[31] 04部/08部 (0.50, 0.50万枚) 川後陽菜
[32] 06部/07部 (0.86, 0.44万枚) 伊藤純奈*
[33] 06部/06部 (1.00; 08次, 0.38万枚) 斎藤ちはる
[34] 00部/06部 (0.00, 0.36万枚) 佐々木琴子* 和田まあや


16枚目の選抜は、いつにも増して、握手会成績と選抜序列がリンクしている感があります。

30部を6次という、もっとも早い次数で売り切った8人は、全員が、1列目又は2列目に入っている。

一方、7次以降での30部全完売メンバーは、ほとんどが3列目で、例外は、8次堀未央奈と11次松村沙友理の2列目と、27部を9次で全完売した高山一実のフロント入りです。

かずみんは、生駒ちゃんと同じく、テレビでの活躍を期待されているメンバーで、選抜ポジションと握手会人気の間には、他メンバーほど強い相関がないことが多いので、「破格」抜擢されたのは、堀ちゃんとさゆりんごの2人だけになる。


しかも、「破格」と言っても微々たるもので、二人とも、かなりのスピードで、30部をすべて売り切っていて、ずっと少ない担当部数からの抜擢というわけではない。

従って、今回の16thは、乃木坂歴代シングルの中で、もっとも厳密に握手会主義が適用された選抜と、考えていいんじゃないでしょうか。

超人気メンバーである高山一実のフロント入りが、数少ない「大抜擢」にすら見えることが、16th選抜が徹底した握手会主義で貫かれている証左だと思います。



ここまでは、新選抜の全体構成を考えてきましたが、次は、センターの話に移ります。

橋本奈々未は、15th選抜の1列目メンバーなので、前回記事の予想でも、当然、センター候補には入れましたが、8月後半に腰痛を患い、9月に行われた、セブンイレブンの限定ライブや、全国握手会のミニライブを欠席していることから、さすがに、16枚目でのセンター起用はないだろうと思っていました。

ななみんが、9月30日(金)に更新したブログには、

みなさん、

ライブ、しばらく出れてなくてごめんなさい。
8月の神宮前に痛めてから少しずつ良くなって今では日常生活には全く問題ないくらい動けるんです。

けど少し激しい動きをするとまだ負担がかかるみたいで、

(橋本奈々未の2016/09/30_00:05ブログ)
# 空白行の入れ方をオリジナルから変えています

と書かれていて、9月末の時点でも、完全に回復したとは思えない状況です。

昨夜の選抜発表は、9月中旬に撮影されたと噂されていますが、腰痛の発作を起こしてから、まだ1ヶ月も経っていないのに、彼女をセンターに起用して、MV撮影に取り掛かるなんて、ちょっと普通の発想ではない。

体調に問題のないメンバーが何人もいるのだから、その中からセンターを選ぶのが当然で、かりに橋本奈々未を抜擢したいのであれば、16枚目で腰の様子を見ながら、17枚目以降にするのが、まあ常識的なやり方です。


ただ、もうすぐ乃木坂を卒業するメンバーをセンターに据えるなんて、「さすがにないだろう」という雰囲気の中、深川麻衣が春シングル「ハルジオンが咲く頃」で起用されたように、運営は、センター人事に関して、意表を付く抜擢を好む傾向がある。

16枚目も、腰を痛めている橋本奈々未のセンターは、「さすがにないだろう」という見方がある中、蓋を開けてみると、1列目の3番に呼ばれた。

14枚目深川麻衣、15枚目齋藤飛鳥、16枚目橋本奈々未、ここ3シングルのセンターは、30部を早い次数で売り切るメンバーで、起用されても、全然おかしくない有力候補ではあったのだけど、そのシングルを最後に卒業したり、前作のポジションが2列目端だったり、体調の問題でライブの不参加が続いていたりと、抜擢を予想しづらいシチュエーションの中、敢えて、抜擢された感があります。


運営がこういった小さなサプライズを仕掛けるのは、最近の選抜選考は、(表3)が示すように、個別握手会の成績に従ってメンバーを並べる「握手会主義」が、ますます色濃くなり、その結果、息苦しいほどにメンバーの固定化が進み、アンダーからの起用やフロントの改変に関して、大きなサプライズがほとんどなくなってしまったことが、原因だと思います。

人気メンバーの握手会セールスを支えるコアファンは、自分の「推し」が、選抜のより良いポジションに入ることを望むことが多く、そういった感情が、累計80万枚に及ぶCDセールスの原動力になっている。

乃木坂の運営は、レコード会社が母体であるためか、CDの売り上げを非常に重視していて、握手会セールスのより低いメンバーを、より高いメンバーを越えて、上位に抜擢することに対して、極端に神経質な反応を示してきました。

握手会のセールスを通して、「推し」を支えているというファンの意欲を、1ミリたりとも減退させたくないと考えているのか、AKB48Gですら、そこまではやらないという、徹底した握手会人気重視の選抜を、何年にも渡って続けている。


しかし、一方で、少なからぬファンから指摘されている、グループの閉塞感や停滞感は、無視出来ないようで、何とか、ダイナミズムを演出したいと、ギリギリのサプライズを模索している面がある。

腰痛を患っている橋本奈々未を、17枚目以降ではなく、敢えて今、この16枚目のセンターに抜擢したのも、そういった「サプライズ」の一つであるのかもしれません。

もちろん、腰の詳しい状態は、ファンには分からないわけで、実は案外、それほど重くない可能性はある。

ただ、腰痛を発症していなければ、16枚目で、橋本奈々未がそろそろセンターになるんじゃないかという声は、もっと大きかった筈で、腰痛によるライブの連続不参加が、ななみんのセンター抜擢に、「意外性」と「ドラマ性」を与えたのは、間違いないと思います。


ところが、今回の橋本奈々未センターに関しては、それだけで終わらない、別の「ドラマ性」を予感させるものあって、触れざるを得ません。

原因は、2017年の3月4日(土)と3月12日(日)に幕張メッセで行われる、16枚目の個別握手会に、ななみんが「スケジュールの都合上」参加しないと、公式発表されていることです。

握手会を欠席すること自体は、さほど問題ではないけど、今に至っても、どういう理由で参加しないのか、説明がない。

そのため、ななみんは、2月をもって乃木坂を「卒業」するのではないか、といった噂が乱れ飛んでいて、16th選抜は、どこか落ち着かない船出となっています。


気になるのは、これまで間違った噂には、迅速に反応してきたイメージのある橋本さんが、今回、少なくとも、一般ファンに見える形では、何のレスポンスもしていない。

もし、ドラマ、舞台、映画の大きな仕事が入っていて、まだ情報を解禁出来ないのであれば、「今は言えないけど、良い知らせがあるので、もう少し待ってて」と、ファンを安心させるコメントが出てくると思うのだけど、そういった発言は未だに見当たらない。

現時点では、選抜発表後のブログ更新も行われておらず、重い静寂が乃木坂を覆っている感がある。


16th選抜について、一つ指摘したいのは、奇数定員を採用した過去の選抜には、いつも特別なメンバーが含まれていたことです。

乃木坂で最初の奇数定員は、7枚目「バレッタ」の17人で、加入間もない2期から大抜擢され、福神に数えられなかった、特別なセンターである堀未央奈がいました。

次の奇数選抜は、SKE48から「兼任」として松井玲奈が初めて参加した、9枚目「夏のFree&Easy」の17人。

そして、卒業する深川麻衣をセンターに据えた14枚目「ハルジオンが咲く頃」が17人の奇数定員だった。


これら3回の選抜には、他とは少しタイプの異なるメンバーが入っていて、16人という通常の選抜に、特別な1人を加えて構成されているという印象を受けます。

16th選抜では、30部全完売メンバーは全員抜擢し、2期枠も1つ増やしたいという要請から、19人という数字が出て来た可能性があって、奇数定員だから、これまでのように、特別なメンバーが入っているとは言えないかもしれません。

しかし、公式サイトが沈黙を守っている中、多過ぎるという点も含め、19人という枠数がどうにも気になるのは確かです。


最近、ぐいぐいと大人の魅力を増してきた橋本奈々未を、乃木坂の中で、もっと観ていたいという思いは、私も強く持っていて、だからこそ、腰痛を治すため、1ヶ月でも、2ヶ月でも、しっかり休みを取った方がいいと、書いてきました。

ななみんのクールビューティが、中心イメージを作っていた、「世界で一番 孤独なLOVER」のようなMVを、再び観たいと感じているファンは、私を含めて、少なくないでしょう。

まだ解禁出来ない情報が多いのかもしれなけど、言える範囲で良いので、なるべく早くコメントを発して、何が起こっているのか、説明して欲しい。

そして、出来れば、卒業なんてまだまだ先の話、何言ってるの!と、笑って怒って欲しい。


16th選抜は、メンバーとポジションが発表されたものの、まだ明らかになっていない重要なことが、何か残っている気がして、落ち着いた気分には、なかなかなりません。

一方、各メンバーのブログを読むと、抜擢された人も、そうでなかった人も、多くのメンバーが、なぜ今、このポジションにいるのか、答えを求めて、足掻いている姿が伝わってきます。

もちろん、今いる場所で、これから何が出来るのかこそが、もっとも大事であるのは、重々分かっているのだけど、自分が、なぜここにいるのかを問うのは、人間の避けられない性なのかもしれません。


そういった問いに対して、何の参考にもならないと思いますが(笑)、一応、最後に、歴代選抜の構成を載せておきます。

乃木坂46の歴代選抜のメンバー構成

#「*」は福神メンバー、「(c)」はセンター、「''」は2期メンバー
# メンバー名は、前から見て左からの順に並べている

1st選抜 [3-4-9(16), 7福神]「ぐるぐるカーテン」
(3列目) 川村真洋 能條愛未 西野七瀬 齋藤飛鳥 斉藤優里 桜井玲香 井上小百合 中田花奈 市來玲奈
(2列目) 橋本奈々未* 松村沙友理* 白石麻衣* 高山一実*
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ*
選抜発表 : 2012年01月08日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2012年02月22(水)
オリコン第1週 : 2位, 13.6万枚

2nd選抜 [3-4-9(16), 7福神]「おいでシャンプー」
(3列目) 岩瀬祐美子 市來玲奈 斉藤優里 生田絵梨花 井上小百合 星野みなみ 西野七瀬 畠中清羅 宮澤成良
(2列目) 橋本奈々未* 松村沙友理* 白石麻衣* 高山一実*
(1列目) 桜井玲香* 生駒里奈*(c) 中田花奈*
選抜発表 : 2012年03月18日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2012年05月02(水)
オリコン第1週 : 1位, 15.6万枚

3rd選抜 [4-6-6(16), 7福神]「走れ!Bicycle」
(3列目) 斉藤優里 若月佑美 井上小百合 市來玲奈 伊藤万理華 深川麻衣
(2列目) 中田花奈 橋本奈々未* 白石麻衣* 松村沙友理* 西野七瀬* 高山一実
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ* 桜井玲香
選抜発表 : 2012年06月17日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2012年08月22(水)
オリコン第1週 : 1位, 18.7万枚

4th選抜 [3-5-8(16), 8福神]「制服のマネキン」
(3列目) 能條愛未 齋藤飛鳥 若月佑美 井上小百合 深川麻衣 市來玲奈 西野七瀬 高山一実
(2列目) 桜井玲香* 橋本奈々未* 白石麻衣* 松村沙友理* 秋元真夏*
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ*
選抜発表 : 2012年10月07日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2012年12月19(水)
オリコン第1週 : 1位, 23.3万枚

5th選抜 [3-5-8(16), 8福神]「君の名は希望」
(3列目) 伊藤寧々 中田花奈 井上小百合 西野七瀬 若月佑美 深川麻衣 永島聖羅 高山一実
(2列目) 桜井玲香* 橋本奈々未* 白石麻衣* 松村沙友理* 秋元真夏*
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ*
選抜発表 : 2013年01月06日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2013年03月13(水)
オリコン第1週 : 1位, 24.2万枚

6th選抜 [3-5-8(16), 8福神]「ガールズルール」
(3列目) 伊藤万理華 井上小百合 中田花奈 若月佑美 星野みなみ 秋元真夏 深川麻衣 斉藤優里
(2列目) 桜井玲香* 生田絵梨花* 生駒里奈* 西野七瀬* 高山一実*
(1列目) 松村沙友理* 白石麻衣*(c) 橋本奈々未*
選抜発表 : 2013年04月21日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
# 前日、京都全国握手会で先行発表
CD発売 : 2013年07月03(水)
オリコン第1週 : 1位, 33.7万枚

7th選抜 [5-4-8(17), 8福神]「バレッタ」
(3列目) 伊藤万理華 衛藤美彩 齋藤飛鳥 秋元真夏 深川麻衣 中元日芽香 川後陽菜 高山一実
(2列目) 桜井玲香* 生田絵梨花* 生駒里奈* 若月佑美*
(1列目) 西野七瀬* 白石麻衣* 堀未央奈''(c) 橋本奈々未* 松村沙友理*
選抜発表 : 2013年10月06日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
# 同日、代々木ライブ夜公演にて先行発表
CD発売 : 2013年11月27(水)
オリコン第1週 : 1位, 39.5万枚

8th選抜 [5-5-6(16), 5福神]「気づいたら片想い」
(3列目) 川村真洋 北野日奈子'' 樋口日奈 秋元真夏 和田まあや 高山一実
(2列目) 桜井玲香 若月佑美 生田絵梨花 松村沙友理 深川麻衣
(1列目) 堀未央奈''* 白石麻衣* 西野七瀬*(c) 橋本奈々未* 生駒里奈*
選抜発表 : 2014年01月26日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2014年04月02(水)
オリコン第1週 : 1位, 45.8万枚

9th選抜 [5-5-7(17), 10福神]「夏のFree&Easy」
(3列目) 衛藤美彩 井上小百合 斉藤優里 星野みなみ 大和里菜 堀未央奈'' 高山一実
(2列目) 若月佑美* 秋元真夏* 桜井玲香* 深川麻衣* 生駒里奈*
(1列目) 松井玲奈* 白石麻衣* 西野七瀬*(c) 橋本奈々未* 松村沙友理*
選抜発表 : 2014年05月11日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2014年07月09(水)
オリコン第1週 : 1位, 42.2万枚

10th選抜 [5-5-6(16), 10福神]「何度目の青空か?」
(3列目) 衛藤美彩 若月佑美 堀未央奈'' 星野みなみ 高山一実 斎藤ちはる
(2列目) 松村沙友理* 秋元真夏* 生駒里奈* 桜井玲香* 深川麻衣*
(1列目) 松井玲奈* 白石麻衣* 生田絵梨花*(c) 西野七瀬* 橋本奈々未*
選抜発表 : 2014年08月03日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2014年10月08(水)
オリコン第1週 : 1位, 47.9万枚

11th選抜 [5-5-8(18), 10福神]「命は美しい」
(3列目) 松村沙友理 相楽伊織 齋藤飛鳥 伊藤万理華 堀未央奈'' 星野みなみ 衛藤美彩 高山一実
(2列目) 若月佑美* 秋元真夏* 生駒里奈* 桜井玲香* 深川麻衣*
(1列目) 松井玲奈* 白石麻衣* 西野七瀬*(c) 橋本奈々未* 生田絵梨花*
選抜発表 : 2015/01/18深夜(日) テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2015年03月18日(水)
オリコン第1週 : 1位, 50.0万枚

12th選抜 [5-5-8(18), 10福神]「太陽ノック」
(3列目) 松村沙友理 斉藤優里 星野みなみ 齋藤飛鳥 伊藤万理華 井上小百合 新内眞衣'' 衛藤美彩
(2列目) 高山一実* 若月佑美* 桜井玲香* 秋元真夏* 深川麻衣*
(1列目) 白石麻衣* 西野七瀬* 生駒里奈*(c) 生田絵梨花* 橋本奈々未*
選抜発表 : 2015年05月10日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2015年07月22日(水)
オリコン第1週 : 1位, 60.9万枚

13th選抜 [4-6-6(16), 10福神]「今、話したい誰かがいる」
(3列目) 桜井玲香 若月佑美 生駒里奈 松村沙友理 伊藤万理華 井上小百合
(2列目) 齋藤飛鳥* 高山一実* 橋本奈々未* 生田絵梨花* 秋元真夏* 星野みなみ*
(1列目) 衛藤美彩* 西野七瀬*(c) 白石麻衣*(c) 深川麻衣*
選抜発表 : 2015年08月30日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2015年10月28日(水)
オリコン第1週 : 1位, 62.7万枚

14th選抜 [5-5-7(17), 10福神]「ハルジオンが咲く頃」
(3列目) 桜井玲香 若月佑美 松村沙友理 生駒里奈 伊藤万理華 井上小百合 堀未央奈''
(2列目) 齋藤飛鳥* 高山一実* 衛藤美彩* 秋元真夏* 星野みなみ*
(1列目) 橋本奈々未* 西野七瀬* 深川麻衣*(c) 白石麻衣* 生田絵梨花*
選抜発表 : 2016年01月31日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2015年03月23日(水)
オリコン第1週 : 1位, 75.0万枚

15th選抜 [5-5-6(16), 10福神]「裸足でSummer」
(3列目) 北野日奈子" 星野みなみ 若月佑美 生駒里奈 堀未央奈" 中元日芽香
(2列目) 高山一実* 衛藤美彩* 松村沙友理* 秋元真夏* 桜井玲香*
(1列目) 橋本奈々未* 西野七瀬* 齋藤飛鳥*(c) 白石麻衣* 生田絵梨花*
選抜発表 : 2016年06月05日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2015年07月27日(水)
オリコン第1週 : 1位, 72.8万枚

16th選抜 [5-6-8(19人), 11福神]「タイトル未定」
(3列目) 中元日芽香 井上小百合 新内眞衣" 桜井玲香 生駒里奈 星野みなみ 北野日奈子" 伊藤万理華
(2列目) 若月佑美* 松村沙友理* 堀未央奈"* 齋藤飛鳥* 衛藤美彩* 秋元真夏*
(1列目) 高山一実* 西野七瀬* 橋本奈々未*(c) 白石麻衣* 生田絵梨花*
選抜発表 : 2016年10月16日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2016年11月09日(水)


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16th選抜予想、変わらぬメンバー構成と増員によるアンダー抜擢か、センター本命は西野単独 [16Oct16]

2016-10-16 01:15:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

乃木坂の舞台がスタート!!
10月14日(金) 舞台『墓場、女子高生』の初日。脚本、福原充則、演出、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)で、伊藤万理華、伊藤純奈、井上小百合、斉藤優里、新内眞衣、鈴木絢音、能條愛未、樋口日奈が出演。
=============================
[公演日程] 東京ドームシティ シアターGロッソ
10月14日(金) 01日目 第01公演(19:00)
10月15日(土) 02日目 第02公演(13:00)&第03公演(18:00)
10月16日(日) 03日目 第04公演(13:00)&第05公演(18:00)
10月17日(月) 04日目 第06公演(19:00)
10月18日(火) 05日目 第07公演(14:00)&第08公演(19:00)
10月19日(水) 06日目 第09公演(14:00)&第10公演(19:00)
10月20日(木) 07日目 第11公演(14:00)&第12公演(19:00)
10月21日(金) 08日目 第13公演(14:00)&第14公演(19:00)
10月22日(土) 09日目 第15公演(13:00)&第16最終公演(18:00)
=============================

10月15日(土) 24 : 05 〜 [地デ] NHK総合『着信御礼!ケータイ大喜利』に、ヒャダインと堀未央奈がゲスト出演

乃木坂16thと欅坂3rdの選抜メンバー発表!!
10月16日(日) 24 : 30 〜 [地デ] テレビ東京『乃木坂工事中』で、16th選抜メンバーの発表。愛知テレビ公式サイトの番組予告欄には、
さらに16枚目シングル待望の選抜発表!
選抜メンバーに、そしてセンターに選ばれるのは誰なのか!?

と書かれています。さらに、続く『欅って、書けない?』では、3rd選抜の発表が行われる予定

10月17日(月)18(火)19(水) 22 : 00 〜 25 : 00 [AM] 文化放送『レコメン!秋の乃木坂祭』
番組公式及び乃木坂公式のサイトにおいて、生で登場するメンバーが以下のようにアナウンスされています。
10月17日(月) 生田絵梨花、星野みなみ
10月18日(火) 衛藤美彩、北野日奈子
10月19日(水) 秋元真夏、堀未央奈
新選抜の発表直後であり、16枚目に関する何らかの情報が公表される可能性があります


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Aug16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Aug〜Sep]

また、「ブックマーク」内の次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



いよいよ16枚目の選抜発表が目前に迫ってきましたね。

CDの発売は、11月9日(水)であると、8月末の神宮ライブでアナウンスされたものの、その後、待てど暮らせど、次のステップが始まらず、じりじりと日々が過ぎて行った感があります。

9月の終わりになって、ようやく、個別握手会の応募がスタートしますが、16th選抜メンバーをいつ発表するのかは、なかなか情報が出て来ず、さらに待たなければならなかった。

結局、10月16日(日)深夜の『乃木坂工事中』において、アナウンサー読み上げで、メンバー1人1人のコメントが入り、順番に並んでいく、通常のスタジオ撮りではなく、今野義雄氏が名前を呼ぶだけの別撮り簡易方式で、新選抜が発表されるとの告知がありました。


随分と待った割には、発表VTRの尺が短そうで、ちょっと拍子抜けしますが(笑)、気がつけば、CDの発売日が4週間後に迫っていて、乃木坂のシングル史上、もっとも遅いスタートになってしまった。

しかも、一昨日、来年の3月4日(土)と12日(日)の幕張メッセ個別握手会に、橋本奈々未が参加しないことが判明、「スケジュールの都合上」という文言以外、一切説明がないため、何ごとが起こったのかと、さまざまな憶測が乱れ飛んでいます。

さらに、現選抜メンバーが次も3列目に入ったと、自分で述べている雑誌のインタビュー記事が出回っているようで、誰が選抜入りしたのか、おおよその見当が付いてしまった感がある(笑)。


ななみんの件も、なぜ幕張メッセを2回も全欠席するのか、ある程度の説明を入れて発表しないと、ファンが心配を募らせて、あらぬ憶測が一人歩きするのは当然だと思います。

16枚目のスケジュールが遅れているのは、運営が意図的にやっているのではなく、不測の事態が起こって、右往左往しているんじゃないかと、危惧していたんですが、選抜発表直前になって露呈した、情報管理の粗さを見ていると、不安が的中している気がしてきました。

こうなったら、何が起こっているのか、静かに見守るのが一番とも思いますが、まあ、いつもやっていることなので(笑)、今回も、選抜予想をちょこっと書いておきます。


まず、その前に、16枚目の超異例な日程が、CDセールスにどういった影響を及ぼす可能性があるのか、ざっと見ておきましょう。

(表1) 乃木坂の14、15、16枚目シングルに関する、発売スケジュールとオリコン初動

凡例
シングル番号「タイトル」
選抜発表[日付] =(期間)=> CD発売[日付]
個別握手会第1次応募[日付] =(初動算入される応募分)=> オリコン第1週集計締切[日付]
個別握手会 : 総日数 総部数
オリコン初動 : 売り上げ枚数 [個別握手会100部当たりの初動枚数]

# 「総部数」は、14、15枚目は初動算入時点での数字、16枚目は2次受付時点のもの

14枚目「ハルジオンが咲く頃」
選抜発表[01/31(日)] =(7週+3日)=> CD発売[03/23(水)]
第1次応募[01/14(木)15(金)] =(10次分初動算入)=> オリコン第1週集計締切[03/27(日)]
個別握手会 : 6日間 780部
オリコン初動 : 75.0万枚 [9.6万枚/百部]

15枚目「裸足でSummer」
選抜発表[06/05(日)] =(7週+3日)=> CD発売[07/27(水)]
第1次応募[06/02(木)03(金)] =(8次分初動算入)=> オリコン第1週集計締切[07/31(日)]
個別握手会 : 6日間 760部
オリコン初動 : 72.8万枚 [9.6万枚/百部]

16枚目「タイトル未定」
選抜発表[10/16(日)] =(3週+3日)=> CD発売[11/09(水)]
第1次応募[09/29(木)30(金)] =(6次分初動算入)=> オリコン第1週集計締切[11/13(日)]
個別握手会 : 6日間 775部
オリコン初動(予想) : 74.4万枚 [9.6万枚/百部]


14枚目はCDリリースの7週プラス3日前に選抜メンバーを発表し、個別握手会の応募は、オリコン初動に10次分まで算入出来るよう、日程が組まれていました。

一方、15枚目は、選抜発表こそ前作と同じ、7週プラス3日前でしたが、初動算入は8次応募分までに縮められ、総部数は、深川麻衣が抜けた影響もあり、20部少ない760部。

初動に流し込める次数が減ったこと、まいまいという、少ない次数で30部を売り切ってしまう強力な握手会スターが去ったこと、さらには、CDリリースから1ヶ月以上経って、握手会が始まる遅めの設定だったことなど、多くの「下げ」因子が効いて、15枚目は9枚目「夏のFree&Easy」以来となる、オリコン初動の前作割れを喫してしまいます。


そして、16枚目は、15枚目より、さらに厳しい条件下でのセールスになるでしょう。

初動算入可能な応募次数は6次分までで、週1回応募が確立した8枚目「気づいたら片想い」以降、もっとも少なく、また、最初の個別握手会は、12月18日(日)のポートメッセなごや会場で、11月9日(水)のCD発売から1ヶ月以上開いている。

総部数は775部と15部ほど増加しており、上表に示した通り、もし、100部当たりの初動効率を、前作、前々作と同じ、9.6万枚/百部に維持出来れば、74.4万枚という初動になります。


しかし、総部数のアップは、舞台『ロミオ&ジュリエット』で参加出来ない生田絵梨花の3日間15部と、橋本奈々未が欠席する2日間10部を、他のメンバー、とくに、もともと担当部数の少ない人に割り振って穴埋めしており、その25部を、二人ほどのスピードで売り切れるかとなると、ちょっと難しい話になる。

16枚目の初動は、6次応募分で勝負が決まるので、いつも以上にスタートダッシュが重要だけど、圧倒的なスピードを誇るいくちゃんとななみんを欠いた、不利な布陣にならざるを得えません。

こうなると、店頭セールスが頼みの綱ですが、新選抜のお披露目からCDリリースまで3週プラス3日というのは、初動に響くプロモーションを行うには、短いという印象を否めない。

おそらく、16日(日)に『乃木坂工事中』で16th選抜を発表した後、17日(月)から19日(水)の文化放送『レコメン!秋の乃木坂祭』で表題曲オンエア、さらに間髪を入れず、YouTubeでのMV公開に続くと思います。

音楽番組での披露と併せて、集中的かつ効果的な新曲キャンペーンを、3週という期間で実現出来るかどうかが、初動効率9.6万枚/百部の維持を左右するんじゃないでしょうか。


一方、乃木坂16枚目の3週間後、11月30日(水)に発売される欅坂3枚目は、CDセールスにおいて、強烈な数字を叩き出しそうです。

(表2) 欅坂の1、2、3枚目シングルに関する、発売スケジュールとオリコン初動

1枚目「サイレントマジョリティー」
選抜発表[02/28(日)] =(5週+3日)=> CD発売[04/06(水)]
第1次応募[02/08(月)12(金)] =(8次分初動算入)=> オリコン第1週集計締切[04/10(水)]
個別握手会 : 5日間 336部
オリコン初動 : 26.2万枚 [7.8万枚/百部]

2枚目「世界には愛しかない」
選抜発表[06/26(日)] =(6週+3日)=> CD発売[08/10(水)]
第1次応募[06/09(木)10(金)] =(9次分初動算入)=> オリコン第1週集計締切[08/14(日)]
個別握手会 : 5日間 422部
オリコン初動 : 32.3万枚 [7.7万枚/百部]

3枚目「タイトル未定」
選抜発表[10/16(日)] =(6週+3日)=> CD発売[11/30(水)]
第1次応募[10/06(木)07(金)] =(8次分初動算入)=> オリコン第1週集計締切[12/04(日)]
個別握手会 : 6日間 561部
オリコン初動(予想) : 43.2万枚 [7.7万枚/百部]


3枚目における、選抜発表からCD発売までの期間は、2枚目と同じ6週プラス3日、初動算入次数は、8次応募分までで、前作より1次少ない。

しかし、個別握手会の総日数を、1日追加の6日間に設定しており、それに伴って、総部数は、139部もの大幅アップとなる561部に達している。

この数字が恐ろしいのは、単なる拡大主義的発想で、総部数を増やしたのではなく、むしろ、やや余裕を持って、低めに抑えている感すらあるからです。


というのも、最高24部を担当するメンバー19人の中、個別握手会第1次応募終了後に、7人が全完売、もしくはほぼ全完売を達成しています。

正直、完売表を見て、一瞬我が目を疑ったほどの売れ行きで、欅坂46、どんだけ人気があるんだと、呆然としました。

上表では、初動効率が前作並の7.7万枚/百部であれば、43.2万枚の初動になる予想を記していますが、平仮名「けやき坂」のメンバーにすら、第1次応募から完売が出ているほどで、楽曲人気の高さを考えても、十分に可能な売り上げだと思います。


欅坂が前作から10万枚以上を積み上げて、初動が40万枚を突破する勢いを見せる一方、乃木坂は、2作連続での初動前作割れが危ぶまれている。

CDセールスにおいて、乃木坂の16枚目が、少なくとも初動を巡って、厳しい闘いを強いられ、欅坂は3枚目で、大躍進する可能性があるというのが、現時点での見通しです。

今年の11月は、乃木坂ファンにとって、いつもより少し肌寒い秋になるかもしれません(笑)。


さて、大まかな売り上げ見通しの次は、選抜予想に行きましょう。

はっきり言えば、誰を選抜入りさせるかは、運営のさじ加減一つなので、本来、予想なんて不可能ですが(笑)、前作個別握手会の売り上げ成績に従ってメンバーをフロントから並べる「握手会主義」に、これまで守られてきた「通例」を混ぜ込めば、一応、それなりの「案」は出来上がります。

ちなみに、雑誌に書かれている、新選抜3列目に関する情報は、否応なく頭に入ってしまっていますが、それは知らない「体」で、話を進めていきます(笑)。

ただ、知らない「体」とは言っても、実際には知っちゃっているので、それによって予想が左右されるのは、避けようがありません。

(表3) 15枚目個別握手会第17次応募終了時点の推定売り上げ枚数と完売速度による順位表

凡例
[順位] 完売部数/担当部数 (完売率; 全完売の場合それを達成した次数, 推定売り上げ枚数) メンバー名

#「完売率」は、小数点以下3桁目を四捨五入
#「推定売り上げ枚数」は、CD1枚当たりの平均割り当て時間を8.5秒、完売1部635枚として計算し、万枚単位で、小数点以下3桁目を四捨五入
# メンバー名の色は、15th選抜におけるポジョションを表し、青色は1列目緑色は2列目オレンジ色は3列目を表す。「c」はセンター、「*」は2期メンバー

# 推定枚数が同じで、かつ全完売しているメンバーが複数いる場合は、達成次数の少ない方を上位としている
# 複数同順位でのメンバーの並べ方に意味はない

[01] 30部/30部 (1.00; 06次, 1.91万枚) 秋元真夏 生田絵梨花 衛藤美彩 c齋藤飛鳥 白石麻衣 西野七瀬 橋本奈々未 若月佑美
[09] 30部/30部 (1.00; 07次, 1.91万枚) 桜井玲香 中元日芽香
[11] 30部/30部 (1.00; 08次, 1.91万枚) 堀未央奈*
[12] 30部/30部 (1.00; 09次, 1.91万枚) 伊藤万理華
[13] 30部/30部 (1.00; 10次, 1.91万枚) 井上小百合
[14] 30部/30部 (1.00; 11次, 1.91万枚) 北野日奈子* 松村沙友理
[16] 30部/30部 (1.00; 12次, 1.91万枚) 星野みなみ
[17] 28部/28部 (1.00; 14次, 1.78万枚) 新内眞衣* 寺田蘭世*
[19] 28部/28部 (1.00; 16次, 1.78万枚) 中田花奈
[20] 27部/27部 (1.00; 09次, 1.71万枚) 高山一実
[21] 22部/22部 (1.00; 16次, 1.40万枚) 斉藤優里
[22] 18部/18部 (1.00; 13次, 1.14万枚) 生駒里奈
[23] 15部/16部 (0.94, 1.02万枚) 樋口日奈 渡辺みり愛*
[25] 14部/14部 (1.00; 09次, 0.89万枚) 山崎怜奈*
[26] 07部/12部 (0.58, 0.76万枚) 相楽伊織*
[27] 08部/10部 (0.80, 0.63万枚) 伊藤かりん*
[28] 07部/10部 (0.70, 0.63万枚) 能條愛未
[29] 00部/10部 (0.00, 0.60万枚) 川村真洋
[30] 08部/08部 (1.00; 06次, 0.51万枚) 鈴木絢音*
[31] 04部/08部 (0.50, 0.50万枚) 川後陽菜
[32] 06部/07部 (0.86, 0.44万枚) 伊藤純奈*
[33] 06部/06部 (1.00; 08次, 0.38万枚) 斎藤ちはる
[34] 00部/06部 (0.00, 0.36万枚) 佐々木琴子* 和田まあや


握手会主義の立場からすると、30部を6次で全完売している秋元、生田、衛藤、あしゅ、白石、西野、橋本、若月の8人は、絶対安全圏で、余程大きな方針転換がない限り、選抜入りすると思います。

さらに、15枚目初動に流し込む限界である8次応募までに、30部を全完売した桜井、中元、堀も、まず大丈夫でしょう。

とくに、キャプテンは15th2列目で、2列目からいきなりアンダーに行った例は過去一度もないので、16thも選抜確定と見ていい。

また、16th選抜の任期は、NHK紅白歌合戦の出場歌手発表、番組宣伝、大晦日本番の時期を含み、NHKラジオに『らじらー!SUNDAY』というレギュラー番組を持っているひめたんは、乃木坂が出場する場合、関連情報の発信を中心的に担う可能性があり、選抜を外れるとは思えない。

握手会成績から考えても、福神入りかどうかがポイントになるレベルで、アンダーはまずないでしょう。


一方、堀ちゃんは、2期トップの完売スピードを誇り、加えて、『乃木坂の「の」』のMCでトークに磨きをかけ、最近は、15日(土)深夜のNHK総合『着信御礼!ケータイ大喜利』にソロでゲスト出演するなど、バラエティへの進出が活発になってきている。

選抜発表のすぐ後、月曜から水曜に放送される 『レコメン!秋の乃木坂祭』は、16枚目プロモーションの第1弾になると思いますが、19日(水)に、まなったんと二人で生出演する予定になっていて、やはり、新選抜に入っているんじゃないでしょうか。

公式ブログを読むと、MV撮影が、おそらく静岡で行われたと噂されている9月21日(水)、堀ちゃんは、どこかへ仕事に出掛けた節があって、おみやげ的な感じで「みかん」を買っている。

状況証拠に過ぎませんが、なんか滲み出ていますね、選抜入ったど〜感が(笑)。


さて、そうなると、15thアンダーながら、30部を9次と10次で売り切った、まりっか&さゆにゃんより、完売スピードの遅い15th選抜メンバーが、16枚目における入れ替え対象になってきます。

つまり、北野、松村、みなみ、高山、生駒の5人です。

この中で、15th2列目のさゆりんごとかずみんは、ほぼ選抜確定、さらに、生駒ちゃんも、紅白を迎える季節、乃木坂の顔として、さらにスポークスマンとして、なくてはならない存在ですから、間違いなく入っているでしょう。


次の表は、2016年タレントパワーランキングの女性アイドル個人TOP30に名前の載った、乃木坂メンバーですが、生駒里奈のアピール力は圧倒的なものがある。

(表4) 2016年『日経エンタテインメント!』の「タレントパワーランクング」女性アイドル個人TOP30における、乃木坂メンバーの順位とスコア

凡例
順位 / スコア (昨2015年からの順位上昇 / スコア上昇) メンバー名

#「4位↑」は、昨年から4位だけ上がったことを示す。生駒里奈は、2015年の15位から2016年は11位へアップ
#「+1.0p」は、昨年からスコアが1.0ポイントだけ上がったことを示す
# 橋本奈々未と秋元真夏は、2015年は圏外だったので、記録がなく、上昇分を計算出来ない

11位 / 12.8p (4位↑/+1.0p) 生駒里奈
13位 / 12.1p (4位↑/+0.4p) 白石麻衣
22位 / 08.1p (8位↑/+1.7p) 生田絵梨花
24位 / 07.1p (7位↑/+1.3p) 西野七瀬
26位 / 06.7p (--/--) 橋本奈々未
30位 / 05.4p (--/--) 秋元真夏


しかも、2015年と比べても、順位、スコア、ともに上昇しており、生駒ちゃんは、広くお茶の間に知られるタレントになりつつある。

『日経エンタテインメント!』による、この調査は、規模が大きく、精度が高いので、タレントの人気を測る重要な指標と見なされています。

生駒里奈のランキングを見れば、彼女がソフトバンクのCMに抜擢されたり、ゴールデンのバラエティ番組に出演するのは、当然の流れと言えるでしょう。

そして、乃木坂メンバー中、トップのスコアを持っている人を、選抜から外すなんてことは、あり得ません。

ちなみに、2015年から2016年に掛けて、もっともスコアを上げたのは生田絵梨花で、『MUSIC STATION』の特番や『FNS歌謡祭』など、注目度の高い音楽番組でピアノソロを担当したり、舞台『リボンの騎士』で主演を務めたことが、効いているのかもしれません。

このランキングに名前が載るためには、ソロで目立つ仕事をする必要があるようです。


松村、高山、生駒の選抜入りが堅いとなると、残るはきいちゃんとみなみの二人になる。

しかし、『レコメン!秋の乃木坂祭』に、みなみは17日(月)、きいちゃんは18日(火)に生出演することになっている。

しかも、雑誌のインタビュー記事による・・・・、お〜とっいけない、あくまで知らない「体」ですから、これ以上は(笑)。


北野日奈子は、以下のように、個別握手会の売り上げを、14枚目からもっとも伸ばしたメンバーで、しかも30部全完売ですから、そもそもアンダー行きを心配しなければならない要素は、ほとんどありません。

また、15th選抜では、『バズリズム』の曲前トークにおいて、MCのバカリズムにかなりイジラレ、元気の良い、明るいキャラで、番組を大いに盛り上げたように、バラエティでは徐々に不可欠な存在になってきている。

現在の乃木坂で、一番、上り調子と言っていいメンバーで、選抜から外れるなんて、ちょっと考えられません。

(表5) 個別握手会第17次応募終了時点の推定売り上げ枚数における、14枚目から15枚目への伸びによる順位表

凡例
[順位] 完売部数の伸び/担当部数の伸び (14枚目17次終了時点での完売部数/担当部数→15枚目17次終了時点での完売部数/担当部数; 推定売り上げ枚数の伸び) メンバー名

# 14、15枚目ともに30部を担当したメンバー15人と、おそらくテレビ出演のため担当部数を調整された生駒里奈、高山一実は表に入っていない
# 30部の15人は、14、15枚目ともに全員が全完売しており、推定枚数の伸びはゼロ
#「推定売り上げ枚数の伸び」は、CD1枚当たりの平均割り当て時間を8.5秒、完売1部635枚として計算し、千枚単位で、小数点以下3桁目を四捨五入
# 伸び枚数がマイナスと計算されたメンバーについては、数字を載せていません。あくまでシミュレーションで求めた推定値であり、万が一にも、ご本人が見て、それでガッカリされるようなことがあれば、申し訳ないので

[01] +6部/+6部 (24/24→30/30; +3.81千枚) 北野日奈子
[01] +6部/+6部 (08/08→14/14; +3.81千枚) 山崎怜奈
[03] +1部/+6部 (06/06→07/12; +3.74千枚) 相楽伊織
[04] +7部/+4部 (21/24→28/28; +2.56千枚) 中田花奈
[05] +6部/+4部 (16/18→22/22; +2.55千枚) 斉藤優里
[06] +6部/+4部 (22/24→28/28; +2.55千枚) 新内眞衣 寺田蘭世
[08] -4部/+4部 (04/06→00/10; +2.25千枚) 川村真洋
[09] +4部/+2部 (11/14→15/16; +1.31千枚) 渡辺みり愛
[10] +2部/+2部 (06/06→08/08; +1.27千枚) 鈴木絢音
[11] +5部/00部 (10/16→15/16; +0.13千枚) 樋口日奈
[12] -1部/00部 (01/06→00/06; +0.05千枚) 佐々木琴子
[13] +2部/-2部 (05/12→07/10) 能條愛未
[14] +1部/-4部 (07/14→08/10) 伊藤かりん
[15] -1部/-4部 (05/12→04/08) 川後陽菜
[16] +1部/-5部 (05/12→06/07) 伊藤純奈
[17] 00部/-6部 (06/12→06/06) 斎藤ちはる
[18] -1部/-8部 (01/14→00/06) 和田まあや


ん〜、山崎怜奈、凄いですね。

また、中田花奈と斉藤優里が一気にセールスを伸ばし、新内眞衣と寺田蘭世もぐいぐい人気を上げている。

さらに、渡辺みり愛、鈴木絢音、樋口日奈も、波に乗ってきた感じがあります。

この表を眺めると、15枚目は、2期メンバーが大躍進を果たしたシングルで、今後、選抜2期枠の拡大が、これまで以上に求められるでしょう。


星野みなみは、30部担当メンバーではもっとも遅い、12次での全完売となり、固唾を飲んで、16th選抜の行方を見守っているファンは、私を含めて、少なくないんじゃないでしょうか。

みなみは、ブログの更新頻度があまり高くないので(笑)、対外アピールが弱いという印象を与えがちです。

しかし、15th選抜の期間には、テレビ朝日『少女のみる夢』という1時間ドラマで、齋藤飛鳥と二人で主演を務めています。


関東ローカルの日曜深夜枠とはいえ、地上波ドラマの主役は、乃木坂では初めてのことで、かなりの快挙だったんですが、何となく静かに時が経ってしまった(笑)。

ドラマでの演技が良かったので、あしゅと二人で、撮影裏話や感想を盛んに発信すれば、活躍している雰囲気が漂って、存在感を示せるのだけど、バラエティと同じく、がんがん前に出るのはキャラじゃないようで。

星野みなみのそういう点は好きなんだけど、大所帯アイドルは、あれがやりたい、これがやりたいと、大きな声を上げた方が、仕事の回って来る確率が高くなるようなので、今後は、ちょっと攻めてみても良いんじゃないかなと。

個人的には、「シャキイズム」MVの影響もあって、学園ドラマに出ているみなみを観たいんですが(笑)、どんな方向性でも良いから、外仕事を重ねて、経験を積み、人脈を築いて欲しいと思っています。

高いスター性と秀逸な演技センス、『少女のみる夢』は飛鳥みなみの天使と少女の物語 [04Jul16]


ということで、選抜予想に戻ると、定員が16人と変わらなければ、15th選抜メンバー全員が、16thに入るという、恐ろしい見通しになってしまいます(笑)。

選抜メンバーにとっては、有り難いことだけど、アンダーメンバーは納得出来ないでしょう。

アンダーという露出の限られた状況にいながら、伊藤万理華と井上小百合は30部を全完売し、中田花奈、新内眞衣、寺田蘭世は28部を売り切っています。

握手会でこれだけ大きなセールスを挙げたメンバーを、1人も選抜入りさせないのは、運営としても、さすがに気が引けるんじゃないでしょうか。


ということで、定員を増やす案が浮上してきます。

過去の例から考えて、18人というのが、一番可能性の高い枠数だと思います。

そして、30部全完売のまりっか、さゆにゃん、さらに、28部全完売のカナりん、まいちゅん、蘭世の5人が、抜擢候補になる。


握手会主義を厳密に適用するならば、30部全完売でアンダーに行くことになった、伊藤万理華と井上小百合を再び選抜入りさせるのが、妥当な措置になる。

しかし、(表5)が示すように、2期メンバーが握手会成績を大きく上げている昨今、2期枠を現在の2枠から3枠に増やすべきという意見には、無視出来ない説得力がある。

そういう発想が入るのであれば、増員2枠のうち、1枠を新内眞衣と寺田蘭世で、もう1枠を伊藤万理華、井上小百合、中田花奈で争う形になります。


まいちゅんは、すでに一度選抜入りしているので、蘭世の可能性が高いという見方はあります。

しかし、年末は、夜遅くまで続く、生放送の音楽番組が多く、16th選抜に高校生メンバーが含まれると、出演時間の調整が必要になってくる。

もちろん、飛鳥もそうなんだけど、出来るだけ高校生メンバーは少ない方がいいと、運営が考えるなら、今回はまいちゅんで行くという選択になる。


一方、1期枠については、6枚目「ガールズルール」以来、選抜から遠ざかっている中田花奈に、チャンスをという声があってもおかしくない。

しかし、握手会主義を貫くのであれば、30部をもっとも早く売り切った伊藤万理華が抜擢される。

この辺のチョイスは、選抜3列目の構成、アンダーライブに必要な人材、外仕事の状況といった、細かい因子を見極めながら、3人の誰を選ぶのか、判断するのでしょう。


こうなってくると、北野日奈子が9月24日(土)に更新したブログで、「ちょっと前に」、おそらく、新東名高速の「駿河湾沼津SA上り」を訪れ、「まぐろづくし丼」を食べたとき、

この時の相席は
まいちゅんと井上さんと未央奈!


(北野日奈子の2016/09/24_21:19ブログ)

と記していることが、異様に気になります(笑)。

これが16枚目表題曲MVの撮影ロケかどうか確証はないけど、新内眞衣と井上小百合が選抜入りというのは、相当なリアリティを感じさせる話で、きいちゃんは、ストレートに新メンバーを教えてくれたのかなあと、考え込んでしまいます。

まあ、日曜深夜になれば、分かることなんですが。


ここまでは、選抜メンバーの予想でしたが、ついでに、センターも考えてみます。

乃木坂のセンターは、少数の例外を除いて、前作選抜の1列目か2列目中央から選ばれています。

そして、15th選抜でその位置を占めているのは、橋本奈々未、西野七瀬、齋藤飛鳥、白石麻衣、生田絵梨花、そして松村沙友理です。


従って、この6人が16thセンターの有力候補ですが、まず、さゆりんの可能性は低いと思います。

というのは、全完売達成次数が、14枚目は10次、15枚目が11次と、センターに起用するには、まだスピード感が乏しい。

今後、これが8次、6次、4次と、大きく上がってくれば、センター候補に入って来るでしょう。


生田絵梨花は、舞台『ロミオ&ジュリエット』を来年1月に控え、年の暮れから、稽古や宣伝のスケジュールが入ってくる可能性がある。

著名な演出家の手掛ける舞台で、乃木坂側の都合で、日程調整を行える雰囲気ではなさそうで、センターとの両立は、かなり難しい気がします。

また、橋本奈々未は、腰痛の問題があり、ドクターストップにより、ライブに参加出来ないといった事態が起こると大変なので、ななみんのセンター抜擢も、ちょっと躊躇するかなと。

但し、万が一、16枚目の後、「卒業」といった大イベントが控えているのであれば、話は別で、多少の無理は承知の上で、思い切った起用があるかもしれません。


白石麻衣は、抜群の握手会人気を誇りながら、センターの経験は、6枚目「ガールズルール」の単独センターと、13枚目「今、話したい誰かがいる」における、ななせまるとのWセンターという、2回しかない。

あくまで憶測ですが、秋元康氏が、まいやんのような、超美人系メンバーはセンターに相応しくないと思っているのかもしれません。

前田敦子、大島優子、指原莉乃といった、AKB48の主要なセンターを見ても、確かに、白石麻衣とはタイプが違う。

乃木坂はAKB48と全然異なるグループであり、しかも16枚目というシングルの中で、どういう発想によってセンターが決まるのか分かりません。

しかし、これまで何故か、人気と実績に比して、あまり選ばれていないという経緯から、まいやんは、いつものことながら、有力候補ではあるけど、最有力という枠には置きづらいんですね。


ということで、センターの予想としては、齋藤飛鳥の続投か、西野七瀬の単独センターの二つが、可能性の高い選択肢として残る。

個人的には、11枚目「命は美しい」以来となる、ななせまるの単独センターが本命かなと思っています。

2作連続でのセンターは、生駒里奈時代を除けば、8枚目「気づいたら片想い」と9枚目「夏のFree&Easy」における西野七瀬のみで、あまり例がない。


おそらく、握手会主義によって、フロントの顔ぶれが固定されてしまっているので、センターを変えなければ、変化がほとんどゼロなり、閉塞感が漂うからだと思います。

毎回、センターを入れ替えて、目先を逸らさなければ、ファンが飽きてしまって、グループの人気が落ちてしまう危険がある。

あしゅは、「裸足でSummer」MVの再生回数を、従来とは比べものにならないほど、大幅にアップさせた功績があり、連続センターでもあっても、評価するファンは多い気がします。

しかし、なるべくセンターを変えて、フロントが刷新されたとの雰囲気を演出するのは、何シングルも続いている手法で、今回も、連続ではなく、別のセンターを立てるんじゃないかと思っています。


西野七瀬の2ndソロ写真集が、15枚目から16枚目への移行期に発売されたこと、生駒、白石と3人で『おしゃれイズム』に出演し、しかも、MCである上田晋也の隣という重要位置に座ったことは、センター就任への布石にも見えます。

まあ、誰がセンターになるかは、誰が選抜入りするか以上に、予想が難しく、毎シングル、何となく名前は出しているものの、正直、あまり当たった記憶がないですね(笑)。

むしろ、意表を突くセンターという発想こそ、正解への近道であるならば、橋本奈々未や生田絵梨花が抜擢されると予想した方が、良いのかもしれませんが、そうなると、予想というより、賭けの域に入るので、止めておきます(笑)。


乃木坂選抜選考の根底に横たわる握手会主義は、握手会を盛況にして、CDセールスを維持、上昇させるための仕掛けです。

しかし、今の乃木坂にとっては、CDの売り上げ枚数ではなく、楽曲人気をアップする方が、重要だと思います。

「楽曲の乃木坂」という評価を、最近、耳にすることが少なくなりましたが、それと軌を一にして、iTunes Store ランキングなどで、曲に対する人気が、シングルごと、徐々に低下し始めている印象がある。

(表6) iTunes Store トップソングにおける、「裸足でSummer」と「世界には愛しかない」の先週と今週の順位変化

凡例
「裸足でSummer」のデータ「世界には愛しかない」のデータ : 日付

# 各データは、
iTunes Store トップソングの順位 (配信開始後経過日数)

#「200外」は、200位圏外の意味

[先週]
200外 (76日目) * 132位 (55日目) : 10/03(月)
200外 (77日目) * 150位 (56日目) : 10/04(火)
200外 (78日目) * 178位 (57日目) : 10/05(水)
200外 (79日目) * 183位 (58日目) : 10/06(木)
200外 (80日目) * 172位 (59日目) : 10/07(金)
200外 (81日目) * 154位 (60日目) : 10/08(土) ※ GirlsAward
200外 (82日目) * 183位 (61日目) : 10/09(日) ※ TGC北九州
[今週]
181位 (83日目) * 165位 (62日目) : 10/10(月) ※ NOGININGO!7
200外 (84日目) * 187位 (63日目) : 10/11(火)
200外 (85日目) * 200位 (64日目) : 10/12(水)
200外 (86日目) * 200外 (65日目) : 10/13(木)


10月8日(土)に、国立代々木第一体育館で開催された、『GirlsAward 2016 AUTUM/WINTER』では、生田絵梨花、伊藤万理華、北野日奈子、齋藤飛鳥、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、堀未央奈、松村沙友理の9人がモデルとして参加し、さらに、乃木坂としてライブを披露して、大盛況だったとニュースになりました。

さらに、翌9日(日)には、 『TOKYO GIRLS COLLECTION』の北九州バージョンがあり、乃木坂メンバーがモデルとして参加した上に、2日連続でライブを行っている。

こういったファッションイベントへの参加は、若い女性に乃木坂を知ってもらい、新たなファンを開拓するために毎年続けていることですが、8日(土)も、9日(日)も、「裸足でSummer」のiTunes ランキングは200位圏外のままで、上がっていない。


ネットとの親和性が高い若い女性が多く集まるファッションイベントは、『MUSIC STATION』とまでは行かなくとも、iTunes ランキングを押し上げる効果がかなり強く、過去に、幾つかのシングル表題曲で、順位上昇を確認しています。

今回も、同じ現象を期待したんですが、2日間とも、何も起こらなかった。

ところが、「世界には愛しかない」は、欅坂が『GirlsAward 』へ出演した8日(土)に、前日の172位から154位と、明らかに上昇しており、TGC北九州に参加しなかった9日(日)は、再び183位に戻っています。

新規ファンを呼び込む点では、乃木坂より、欅坂の方が効果を上げたと考えられる結果になっている。


『NOGININGO!7』が始まった10日(月)、「裸足でSummer」は、久しぶりに181位の圏内に復帰します。

冠番組の効果と思われますが、面白いのは、同時に、「世界には愛しかない」の順位も、183位から165位と、上方向に反応している。

『KEYABINGO!』と同じ枠なので、終わったことに気づかず、観た方が多いのかもしれませんが(笑)、欅坂に対するレスポンスが良いのは事実で、これこそ楽曲人気の表れだと言えます。


乃木坂は、シングルごとに、表題曲の iTunes ランキング最高順位が下がっていて、一方で、200位以内のランクイン日数は、それほど顕著には伸びていない。

CDセールスの低下が、コアファンの減少を意味するのに対して、楽曲セールスの低下は、ライトファンが乃木坂から離れつつあることを示しています。

そして、AKB48Gの人気低落は、ライトファンの離脱から始まっている。


ライト層の脆弱化を食い止めなかったため、メンバー卒業によるファンの減少に、新規ファンの供給が追いつかず、人気のある大物メンバーがグループを去るごとに、AKB48Gは、大幅に人気を落としていった。

CDセールスは未だにミリオンを越えていて、AKB48Gには、今でも間違いなく、それを支えるコアファンが存在してるのだけど、観客動員数や楽曲指標など、さまざなま「以外の数字」が精彩を欠き、スポンサーをなかなか呼び込めなくなっている。

興味深いのは、AKB48は、46枚目「ハイテンション」の選抜に、「総選挙」で上位に入った何人かのメンバーを入れず、ファンの間で物議を醸したことです。


コアファンの意向が色濃く反映される「総選挙」の結果を、次の秋シングルから考慮しないのは、かなり珍しいことだと思いますが、これは、AKB48の運営が、楽曲に合うと判断したメンバーで選抜を組み、ライトファンの再獲得を目指していることの表れじゃないでしょうか。

またHKT48も、9枚目において、従来の選抜常連メンバーを外し、かなり思い切った変革を行っているようです。

コアファン重視を見直し、ライトファンや楽曲ファンを充実させない限り、グループに未来はないという発想が、根底にある気がします。

そして、AKB48Gが辿って来た、長期に渡る人気低落の道のりを調べれば、この選択は正しいし、それ以外の再建策はないと思います。


乃木坂は、年長メンバーが20代後半に差し掛かるこれから、「卒業」ラッシュを迎えるのは避けられないでしょう。

アイドルを卒業して、女優、モデル、バラエティタレントなど、違う芸能分野に進むのであれば、20代前半の内にスタートを切った方が、よりチャンスが広がるとの判断は、少なからぬメンバーが持っている筈です。

深川麻衣も、CDリリースの6日後に25歳を迎える14枚目を最後に、乃木坂を離れる決断をしています。


そして、人気メンバーが去ったとき、慌てて「若手の抜擢」と言い出しても、手遅れなのは当然です。

グループにまだ勢いがある中に、乃木坂の楽曲人気を確立して、分厚いライト層を作っておくことが、何より重要だと思います。

それには、ヒットを飛ばすのが一番です。

とくに、多くの人に、カラオケで歌ってもらえるような、ヒットが是非とも欲しい。


ただ、いきなりそこまで行くのは難しいとしても、ヒットを目指すことで、楽曲イメージに合った選抜を組み、歌とダンスのスキル向上を図れば、ライト層を徐々に充実させることが出来る。

西野七瀬がセンターになったとしても、重要なのは、その両脇に誰を配置するかです。

フロント3人で、一つのまとまったイメージを発信出来るようなメンバー構成にするべきで、一番、簡単なのは、年齢を揃えることです。


例えば、西野七瀬を、桜井玲香と若月佑美で挟めば、同級生的な親近感が出て来て、自ずと物語が始まるようなフロントになる。

「無口なライオン」MVが、高い評価を得たのは、こういった巧みなキャスティングが理由の一つだと思います。

一方、齋藤飛鳥をセンターにするなら、北野日奈子、星野みなみといったメンバーでフロントを形成するのが良い。

MステのウルトラFESで、「ぐるぐるカーテン」を披露したとき、生田、飛鳥、みなみの3人フロントを称賛する声が多かったですが、まさに、若さ溢れるイメージが、強力に発信されたからだと思います。

もちろん、白石麻衣がセンターなら、御三家フロントにするか、衛藤美彩を入れるなど、綺麗なお姉さんの物語を作れば、言いたいことがはっきり伝わる選抜になる。

握手会主義にこだわるあまり、西野七瀬と白石麻衣を2列目に入れる決断すら出来ず、二人で飛鳥を挟むといった、よく分からないフロントを続けている限り、乃木坂の楽曲人気を上昇させるのは、望み薄でしょう。


センターをぽつんと一人選ぶのではなく、フロント3人を選ぶという発想で、選抜を組まなければ、乃木坂は今後もヒットを手に入れることが出来ず、ライト層が脆弱化し、主要メンバーが卒業するたびに、グループの人気が大幅に落ちていく、どこかで見た光景が繰り返される危険がある。

AKB48のように、複数のヒット曲があっても、人気低落の急速な進行を止められなかったのだから、ヒットのない乃木坂は、ピークアウトすると、あっという間に、坂を転げ落ちて、不思議ではない。

楽曲イメージに合った、フロントと選抜の構成を考え、歌とダンスの練習を重ねて、良質で魅力的なMVを制作する。

80万枚というCDセールスに安心して、本格的なヒットを目指さず、ライト層の離脱に手を打たなければ、現在、選抜の中核なしているお姉さんメンバーが、25歳を迎える来年にも、乃木坂は厳しい状況に直面する可能性が高い。

16枚目は、誰がセンターであっても、未来に希望が持てるような、物語性のあるフロントを作って欲しい、そう願っています。


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舞台『嫌われ松子の一生』は「神」の物語か?それとも激しく愛を求めた「挫折」と「依存」の物語か? [11Oct16]

2016-10-11 20:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

冠番組の第7弾がスタート!!
10月10日(月) 25 : 29 〜 25 : 59 [地デ] 日本テレビ『NOGININGO!7』の初回放送。MCは、もちろんイジリー岡田

乃木坂の舞台がスタート!!
10月14日(金) 舞台『墓場、女子高生』の初日。脚本、福原充則、演出、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)で、伊藤万理華、伊藤純奈、井上小百合、斉藤優里、新内眞衣、鈴木絢音、能條愛未、樋口日奈が出演。
=============================
[公演日程] 東京ドームシティ シアターGロッソ
10月14日(金) 01日目 第01公演(19:00)
10月15日(土) 02日目 第02公演(13:00)&第03公演(18:00)
10月16日(日) 03日目 第04公演(13:00)&第05公演(18:00)
10月17日(月) 04日目 第06公演(19:00)
10月18日(火) 05日目 第07公演(14:00)&第08公演(19:00)
10月19日(水) 06日目 第09公演(14:00)&第10公演(19:00)
10月20日(木) 07日目 第11公演(14:00)&第12公演(19:00)
10月21日(金) 08日目 第13公演(14:00)&第14公演(19:00)
10月22日(土) 09日目 第15公演(13:00)&第16最終公演(18:00)
=============================

10月15日(土) 24 : 05 〜 [地デ] NHK総合『着信御礼!ケータイ大喜利』に、ヒャダインと堀未央奈がゲスト出演

乃木坂16thと欅坂3rdの選抜メンバー発表!!
10月16日(日) 24 : 30 〜 [地デ] テレビ東京『乃木坂工事中』で、16th選抜メンバーの発表。愛知テレビ公式サイトの番組予告欄には、
さらに16枚目シングル待望の選抜発表!
選抜メンバーに、そしてセンターに選ばれるのは誰なのか!?

と書かれています。さらに、続く『欅って、書けない?』では、3rd選抜の発表が行われる予定

10月17日(月)18(火)19(水) 22 : 00 〜 25 : 00 [AM] 『レコメン!秋の乃木坂祭』。公式サイトには、
3日間毎日、乃木坂46が生登場!メンバーは、まだヒミツ!
写真は裸足でSummerですが、、、秋祭お楽しみに!

と意味深な予告が書かれていて、16枚目に関する何らかの情報が公表される可能性があります


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9月29日(木)から、品川プリンスホテル Club eX で上演されてきた舞台『嫌われ松子の一生』は、昨日10月10日(月祝)、予定していた公演をすべて終え、無事に千秋楽を迎えたようです。

Wキャスト方式で主演を務めた若月佑美と桜井玲香は、稽古と本番の期間が、2ndアルバム特典ライブ、15枚目握手会、16枚目の制作などと重なり、とてつもないハードスケジュールだったと思います。

しかも、桜井玲香は病気療養から復帰したばかり、若月佑美は全国ツアーで脚の状態が悪化しており、二人とも満身創痍と言っていい体調の中、最後までよく頑張って、素晴らしい舞台を披露してくれました。

12日間18公演に渡る舞台、桜井さん、若月さん、本当にお疲れ様でした。


また、乃木坂メンバーの舞台には何度も行きましたが、今回ほど、支えてくれた共演の方々の有り難さを、しみじみ感じたことはありません。

桜井と若月は、グループの中では舞台の経験がある方だけど、演劇を始めてまだ日の浅い新人女優であるのは間違いなく、スケジュールと体調の両面で、常軌を逸してシビアな条件を乗り切れるとは、正直、思えなかった。

もう、舞台の出来はヨレヨレでも良いから、とにかく、公演期間中に倒れたり、大怪我したりしないよう、そればかりを祈ってました。


『嫌われ松子の一生』は、女の転落を描いたヘビーな内容で、しかも、心身共に限界ギリギリであろうキャプテンと若様が演じるとなると、観ているのがあまりに辛くなりそうで、どこか目を背けたい気持ちがありました。

ところが、共演者の一人であるなだぎ武さんが、稽古の様子を盛んにツイートしてくれて、二人が案外元気にやっていること、さらに、周りの「おっさんたち」が強力にサポートしてくれていることを知り、徐々に、「これは何とかなるんじゃないか」という気分に変わり、出来上がった芝居をぜひ見届けたいと思うようになった。

そして、若月佑美「黒い孤独篇」と桜井玲香「赤い熱情篇」、両方のチケットを取り、品川の Club eX に、二回足を運んだ次第です。

稽古の様子、楽屋の状況、出演者同士のやりとりなどを、ネットで発信するのは、チケットの売れ行きにプラスの影響を与える、かなり有効なコマーシャルになるのかもしれません(笑)。


観劇して驚いたのは、桜井さん、若月さん、ともに疲れを微塵も感じさせないほど、高い熱量で、生き生きと松子を演じていたことです。

しかも、台詞に詰まったり、間合いがおかしかったりが、ほとんどなく、共演者の演技に支えられながら、クオリティの高い芝居を作り上げていた。

劇の最中は、ひたすら松子の世界に没頭していたけど、後で、二人とも、一体、どこに、そんな体力と時間があったのかと、驚嘆しました。



今回の舞台は、桜井若月と、主役を取り巻く男性俳優陣が、一つのチームを結成している感じで、そこにアットホームな暖かみがあり、小劇場の芝居のような、観客とステージの一体感も漂っていました。

こういった共演者がいなければ、芝居のクオリティをあれほど高めることは出来なかっただろうし、そもそも、二人が稽古と本番を乗り切れたかどうかすら怪しい。

舞台を宣伝し、二人を稽古から支え、本番では精度の高い演技で、主役が躍動出来る土台を作ってくれた。

共演の、吉川純広さん、岡田達也さん、なだぎ武さん、堀越涼さん、藤田秀世さん、オレノグラフィティさん、本当にお疲れ様でした、そして、ありがとうございました。


6人の方が、松子と関わる「男」として登場されるシーンは、彼女の置かれた状況と共に、心に焼き付いていますが、とくに感銘を受けたのは、1回目と2回目の芝居において、全員が、ほとんど同じ演技を披露していることです。

例えば、藤田秀世さん演じる理容師島津賢治は、冬の夜、玉川上水に一人佇む女を発見して、しばし逡巡した後、「そんなところで、何してるの?」と声を掛けます。

その逡巡の間合い、川底に乗り出すように身をかがめるポーズ、呼びかけるタイミングと声のトーン。

1回目、2回目と、細部に至るまで同じで、今、思い出しても、頭に浮かんで来たのが、若月回なのか、桜井回なのか、区別が付きません。


吉川純広さんの文学青年八女川徹也が、松子と同棲しているアパートで、酔ってふらふらしながら、しゃべるシーンも、千鳥歩きの歩数と歩幅、台詞を発するタイミング、畳への倒れ込み方などなど、1回目、2回目で、ほとんど同じだった。

他の役者さんも、どのシーンであっても、同じようなリズム感で、同じような動きをし、同じようなトーンでしゃべっている。

考えてみると、台詞が同じであっても、役者の動きや声の調子が、公演ごとに変わってしまったら、毎回、異なる印象の芝居になる可能性がある。


つまり、演出というのは、台詞の書かれた脚本を基に、時間軸を含めた4次元空間で展開する芝居を、ある一定の形にまとめ上げる作業で、その実現のために、役者は、同じパターンの演技を提供するよう、求められるのかもしれません。

同じ楽譜であっても、指揮者が異なれば、違う雰囲気の交響曲になるわけで、目指すイメージを実現するには、同じ調子で同じ音を出せる演奏家が必要になるのと近い気がします。

そして、プロの演奏家が、同じ指揮者によるコンサートで、どの公演でも一定のイメージを持った音を出せるように、プロの役者も、同じ演技を繰り返せるスキルを身につけている。


そうであれば、もし、若月松子や桜井松子が、演じる度に、前回より台詞のタイミングが0.5秒遅れた、あるいは身体を傾ける角度が10度違ったとなると、極めて高精度に同じ演技を続けている共演者にとっては、リズムや間合いを考え直さなければならないことになる。

若月佑美は、稽古期間中に更新したブログに、

私からの発信をなるべく尊重し、受け取ろうとしてくださるんです。
じゃぁ、こうしよう!
じゃぁ、こっちにしよう!とか...
内心嬉しくて嬉しくて仕方ないです。


(若月佑美の2016/09/14_23:59ブログ)

と記していて、会話シーンでの擦り合わせが、稽古で緻密に行われていることが分かります。

こういった細かい作業の積み重ねが、一つの松子像を生み出していくのでしょう。


ただ、桜井さんについては、公演が始まってからも、演出家や共演者から、「何が飛び出すか分からない」という声が出ていました。

おそらく、若月さんは、本番までに、ある程度定まった松子像を完成させ、それに沿って、ほぼ同じ演技を続けたのに対し、桜井さんは、その時々の感情を尊重したために、共演者は、「今日はこう来たか!」と瞬時に受け取り(笑)、自分の演技を微調整して相手に合わせる必要があったのかもしれません。

そして、感情に従ったことで生じる演技の「ゆらぎ」が、桜井松子に不安定な緊張感を与え、一つ一つのシーンが、より重く、より悲惨な印象を与えている気がします。

「黒い孤独篇」を、思っていた以上に冷静に鑑賞出来たのは、若様の「男前」な性格が理由というより(笑)、演技の安定性がある程度確保されていること、つまり松子のイメージが一定していて、割と安心して観てられるからで、一方、「赤い熱情篇」が、ヘビーだったのは、桜井松子のイメージが「ゆらぐ」ため、何をしでかすか分からないという緊迫感が漂うからかもしれません。


脚本が同一で、台詞も、セットも、共演者の演技もほとんど変わらないのに、驚くほど雰囲気の異なる若月松子と桜井松子。

そこには、二人の異なる演技スタイルが生み出す、演出空間の歪みの違いがあるように思えます。

若月松子が一定の曲率を持つ比較的滑らかな空間を形成するのに対し、桜井松子は、曲率が場所によって変化する複雑な空間を生み出す。

この二人、女優として、対照的な性質を持っており、だからこそ、プライベートでも相性が良いんじゃないでしょうか(笑)。


ところで、音響を担当された笠木健司さんが、

今回、舞台周りには16本のマイクを仕込んでいました。
生声のニュアンスを壊さない様に、スピーカーから出る音にはディレイをかけ、
音響心理学でいうハース効果を利用して自然感を出します。

(Kenji Kasagi@punipapa)

とツイートされていて、音の面でも、繊細な仕掛けがあったことが分かります。

確かに、スピーカーから声が出ている感じはまったくなく、すべて生声では?と思っていました。

小さな劇場で、役者の生声は否応なく耳に入ってくるので、スピーカー音を被せると、ズレて違和感があるだろうと考えていたんですが、巧妙なテクニックがあったんですね。

ただ、役者の地声が小さければ、観客に届く音声も小さくなるのは避けられない筈で、若様もキャプテンも、発声スキルに関しては、声量、滑舌ともに、さらに研鑽を積んで欲しいと、感じるシーンは幾つかありました(笑)。

最近、生田絵梨花が相当、声量をアップしていると思うけど、本当に、コツコツ、長くトレーニングを重ねてきた成果で、発声というのは、一朝一夕に向上するスキルではないようですね。


前回記事の最後に、演出に対する不満として、劇の後半、松子の人生を「説明」し過ぎていると述べました。

全公演が終わったので、この部分を、より具体的に書いてみたいと思います。

オレノグラフィティさん演じる龍洋一が働いている教会に、岡田達也さんの岡野健夫が、松子の小説を執筆するため取材に訪れ、過去を回想する形で、彼女が殺人事件の刑期を終え、出所した後に起こったことが語られていきます。


松子が中学教師を辞める切っ掛けを作った龍は、東京で再会した彼女に、ずっと好きだったことを告げ、二人は愛し合うようになる。

しかし、ヤクザとして覚せい剤の密売を行っていた龍は、それを止めようとする松子に激しい暴力を振るようになり、最後には、二人とも組織から追われる身となり、生きるために警察に捕まることを選ぶ。

そして、松子は、二度までも人生を狂わされた龍を、出所まで待ち続け、一緒にやり直そうと声を掛ける。


結局、龍は、松子の願いを受け入れず、三度、彼女の人生を狂わせてしまうことになるんですが、その後、キリスト教に傾倒していく中で、何度も酷い仕打ちをしたのに自分を愛し続けてくれた松子に、神様を見出し、自らの行いを深く後悔していきます。

傷つけられても、裏切られても、それでも愛することを止めない松子は、その後、「神」的な存在として、語られていきます。

4人組の少年に面白半分で撲殺されるシーンでは、ボロボロになりながら、立ち上がって家に帰ろうとするとき、彼女は十字架を引きずっている。


実は、幕が開いた最初、この十字架を引きずるシーンが唐突に披露され、観客にとって、意味がよく分からないままのスタートなんですが、その後、松子の人生が中学校の教師時代から時系列に沿って展開し、劇の最後に、話の流れの中で、再び、十字架のシーンが出てくる。

つまり、二度も出てくるシーンで、神としての松子が、それを理解出来ない民衆たちによって殺されてしまう、イエスキリストのような存在であることが、強調されている。

松子は、普通の人には理解出来ない、「神」だったという発想が、この舞台の基本的な解釈なのだと思います。

 

私が違和感を覚えるのは、この点です。

確かに、龍洋一にとって、松子は「神」だったかもしれません。

彼女を傷つけたことはあっても、彼女から傷つけられたことは、ほとんどないようで、無償の愛という言葉が、素直に心に滲みていく。


しかし、物語の前半を眺めると、松子は、「神」とは到底言えない行動を、しばしば取っています。

例えば、八女川が自殺した後、何かと面倒を見てくれて、愛人関係になる岡野に対して、妻と子供のいる家に押し掛けて行って、彼を独占しようとする。

岡野から「愛している」と言われたことが、そういった行動を正当化すると、露も疑っていない節があって、一つの家庭を壊してしまうことに、罪の意識を持っている風がない。

惜しみなく愛するのだけど、惜しみない愛を手に入れるためには、手段を選ばない危うさがある。


さらに、「ビジネスパートナー」として、一緒に雄琴にやって来た、堀越涼さん演じる小野寺保を殺すシーンも、「神」とは相容れない部分がある。

ナイフを持っているとき、もみ合って、刺したならともかく、足にナイフが落ちて、動けなくなった小野寺を、メッタ刺しにしており、「正当防衛」とは言えない、強い殺意を感じます。

自分がソープ嬢として稼いだお金を、勝手に使い込まれ、女子大生の愛人まで作ったヒモへの憎しみは、私には経験がないけど(笑)、相当なものであるのは分かります。

しかし、なだぎ武さん演じる赤木マネージャーの北海道帰郷に同行するのではなく、敢えて、小野寺を選び、何年か一緒に暮らしたのだから、そこまでの凶行に及ぶというのは、さすがに常軌を逸している。


個人的には、なぜ、松子が小野寺を選び、彼を殺すに至ったのか、その点にこそ、彼女を読み解く鍵があると思っています。

小野寺は料理が得意なことを知っている松子は、修羅場が起こる前、彼に、調理師免許を取って、二人で小料理屋をやってみないかと持ちかけます。

しかし、小野寺はその提案をにべもなく撥ね除ける。


私は、松子が殺意を抱いたのは、これが引き金じゃないかと思います。

小野寺は、自分を女として愛してくれなかった、そして、今後も、愛してくれる気はない。

いつまで経っても「ビジネスパートナー」に過ぎない。

その事実に直面して、激しい怒りが松子を支配してしまったんじゃないかと。


松子が中州のソープランドで働こうと思ったのは、八女川に自殺され、田野に捨てられ、簡単に裏切られる男の愛に振り回されることに懲りて、お金という確固たるものを掴みたいという気持ちからだと思います。

そして、彼女は一生懸命に働き、店のNo.1となり、お金も手にすることが出来た。

この成功体験から、男に依存せず、自分一人の力で生きて行けるという自信を、松子は持つようになった。

店の方針が変わり、若い素人娘が主流となり、No.1としての座が揺らいだ時、小野寺は、自分の力を認めてくれて、まだまだやれると言ってくれた。


赤木マネージャーと一緒になることを選ばなかったのは、松子が、この時期、「自立」を目指していたからだと思います。

自分に、お金とプライドをもたらしてくれた、この仕事をもっと続けて、何か確固としたものを築きたい。

男に頼るのではなく、自分で自分の道を切り拓く、そんな高揚感が彼女を突き動かし、雄琴という戦場に立ち向かわせた。


しかし、そこで分かったことは、どんなに「ビジネス」が順調であっても、誰かに愛されていなければ、自分は決して幸せを感じないという、動かし難い事実だった。

そして、「ビジネスパートナー」だった筈の小野寺に、お門違いの愛を求め、それを拒否され、彼を捨てることが出来ず、殺すという行為で、依存してしまった。

結局、元の木阿弥で、「自立」する強い女にはなれなかった。

中州時代に松子が得ていた満足の大部分は、お金を手にしたことではなく、No.1になったことでもなく、実は、赤木マネージャーがいつも側にいてくれて、父親のように、自分を暖かく見守ってくれたことだと、彼女は気づかなかったのかもしれない。


ここに書いた話は、あくまで、私がこの舞台を観て感じた、松子に対する個人的な解釈です。

ただ、龍洋一に捨てられた後、関わった男たちを罵りながら、老いていく日々は、彼女が決して神様ではないことを示しているように見えます。

松子が欲しかったのは、心から愛する相手ではなく、心から愛される自分だったのではないかと。

惜しみなく男に尽くし、愛を与えるのも、どうしても自分を愛して欲しいからであって、無償の愛ではない。

そして、歳をとり、男から新たに愛されることを、ほとんど期待出来ないと感じたとき、過去の男たちへの怨嗟を抑えらなくなり、心を病むほど苦しんでしまう。

自分が持っているお金を使って、何かを始め、未来を切り拓くことは可能な筈だけど、過去に「依存」してしまい、そこから抜け出せない。

私が感じた松子の物語は、桁外れに愛を求めるが故に、惜しみなく愛を与え、それに疲れて自立を試みるも酷い挫折を経験し、結局は、成就しなかった愛の想い出に囚われている、嫌になるくらい人間くさい人間の物語でした。

だからこそ、劇後半に出てくる、「神」という言葉に違和感を覚えたわけです。


しかし、一つだけ、松子に「神」というものを感じる部分があります。

彼女が求めたものは、ただただ愛されることだけで、お金や、贅沢な暮らしや、社会的地位ではなかった、という点です。

そして、愛されている実感さえあれば、必要に迫られて風俗で働くことになっても、相手に妻子がいようと、激しい暴力を受けようと、その愛は冷めないようで、本当に困った女です(笑)。


松子には、全然、神様じゃない面がある。

そこを浮き彫りにするようなシーンを、もっと入れ込めば、松子は神様であるという、龍洋一の見方と複雑な矛盾が生じて、観劇後の感想談義が、もっと弾むんじゃないか、そう思いました(笑)。

八女川の発する、「美しい」は「汚い」や「醜い」をも含んでいるは、松子の物語を考えるとき、とくに味わい深い言葉なのかもしれません。


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若月の身体表現と完成度、桜井のエロスと気品、舞台『嫌われ松子の一生』が照らし出す二人の魅力 [08Oct16]

2016-10-08 18:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

桜井若月W主演の舞台が上演中!!
09月29日(木) 舞台『嫌われ松子の一生』の初日。桜井玲香が「赤い熱情篇」、若月佑美が「黒い孤独篇」に、Wキャストで主演。
「*」の付いた公演が、桜井玲香の担当回で、それ以外は、若月佑美の回
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[公演日程] 品川プリンスホテル クラブeX
09月29日(木) 01日目 第01公演(19:00)
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10月08日(土) 10日目 第13公演(13:00)&第14公演(18:00)*
10月09日(日) 11日目 第15公演(13:00)*&第16公演(18:00)
10月10日(月祝) 12日目 第17公演(13:00)&第18最終公演*(18:00)*
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10月08日(土) ファッションイベント『GirlsAward 2016 AUTUM/WINTER』in 国立代々木第一体育館に、乃木坂から生田絵梨花、伊藤万理華、北野日奈子、齋藤飛鳥、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、堀未央奈、松村沙友理の9人がモデルとして参加
10月08日(土) 18 : 30 〜 20 : 54 [地デ] テレビ東京『家、ついて行ってイイですか?スペシャル』に、秋元真夏と高山一実が出演
10月08日(土) 23 : 25 〜 24 : 00 [地デ] NHK 総合『バナナ♪ゼロミュージック』の「学校音楽SP」に、生田絵梨花が出演

10月09日(日) 18 : 00 〜 18 : 30 [AM] 文化放送『乃木坂46の「の」』に、秋元真夏と星野みなみがゲスト出演。MCは堀未央奈。

冠番組の第7弾がスタート!!
10月10日(月) 25 : 29 〜 25 : 59 [地デ] 日本テレビ『NOGININGO!7』の初回放送。MCは、もちろんイジリー岡田


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重要日程(Nov15~Jan16)



舞台『嫌われ松子の一生』、若月佑美「黒い孤独篇」と桜井玲香「赤い熱情篇」の両方を観てきました。

筋立て、台詞、ステージ配置、音楽、小道具に至るまで、ほとんど同じなのに、それぞれ、二人の個性が色濃く反映された、テイストの異なる芝居に仕上がっていて、色んな意味で感銘を受けました。

千秋楽は月曜で、公演はまだ続くので、これから観劇される方が読んでも差し支えない範囲で、感想を書いてみようと思います。


『嫌われ松子の一生』は、2003年に幻冬舎から出版された、山田宗樹氏の小説で、2006年5月に、中谷美紀主演の映画が公開され、さらに、同年秋、内山理名の主演で、TBSが連続テレビドラマとして放送しています。

その後、2010年、青山円形劇場において、長谷部優主演で舞台化され、若月桜井W主演による今回は、二度目の舞台だそうです。

脚本演出を担当した葛木英氏は、6年前の舞台も手掛けており、品川プリンスホテル Club eX の会場が、円形劇場風にアレンジされていたことも、前回との共通点と言えます。


大々的に映画化、ドラマ化された作品なので、大まかな話の流れは、私を含め、多くの方が知っていると思います。

しかし、映画、ドラマ、舞台それぞれが、細部において、原作小説とは異なる設定になっていて、そこに、監督、脚本、演出、演技に携わった人々のオリジナリティが宿っている。

若月佑美と桜井玲香、主演女優が変わるだけで、同一の脚本が、まるで別の芝居を観ているかのような、異なる輝きを放つのは、「嫌われ松子の一生」という物語が、さまざまな解釈を許容する奥深さを持っているためかもしれません。



筋立てを、一言で説明すると、極端な「だメンズウォーカー」物語です(笑)。

しかし、愛した男に対する、松子ののめり込み方が、常軌を逸していて、「バカな女」と切り捨てられない、何かを孕んでいる。

いや、物語が進むにつれ、それは、切り捨てるどころか、すべての人の心に宿っていて、ときに喜びを生み出し、ときに悲しみの元となる、避けられない人間存在の「性(さが)」ではないか、そんな思いが募ってきます。


私が最初に観たのは、「黒い孤独篇」です。

若月佑美の舞台を鑑賞するのは、六本木俳優座の『2LDK』、青山円形劇場『生きてるものはいないのか』、渋谷AiiA 2.5 Theater Tokyo 『すべての犬は天国へ行く』に続き、4回目ですが、ますます演技に磨きが掛かってきた印象を受けました。

とくに、素晴らしいのは、シャープな身のこなしで、動きの表現が惚れ惚れするほど、カッコ良く、様になっている。

『2LDK』において、同居人であり、芸能事務所の先輩でもある福田彩乃と、片や金属製のお箸、片やフォーク(?)を手に、テーブルを挟んで睨み合うシーンは、若様の構えが抜群に決まっていて、隙あらば、相手に襲いかかって止めを刺してやるという殺気が、全身から迸っていた。

また、『すべての犬は天国へ行く』で、「お前だけ幸せになるなんて、絶対に許さないからな」と毒づきながら、ゾンビ娼婦にライフルの銃口を突き付ける場面は、腕の引き方、腰の落とし方、脚の広げ方など、すべてがゾクゾクするほどエキサイティングで、マリネが長年に渡って蓄え込んできた、嫉妬や怒りの感情が、ギュッと凝縮されたかのようなポージングだった。


私が若月佑美の演技に惹かれて、彼女の舞台に脚を運びたくなるのは、こういった目の覚めるような身体表現が好きであることが大きい。

そして、今回の『嫌われ松子の一生』でも、数々のシーンで、グッとくる動きやポーズを見せてくれて、心躍るものがありました。

細かい部分を説明すると、ネタばれになってしまうので、ざっくりした言い方になってしまいますが、若様の身のこなしは、「黒い孤独篇」の大きな見所の一つだと思います。


加えて、発声スキルが明らかに向上している。

収容350人程度の比較的小さな劇場なので、マイクに頼らないでしゃべる場面が多かったけど、私の座席とは、ステージを隔てて反対側の位置にいる場合でも、台詞が聞きづらいといったことがなかった。

ほぼ同じ空間条件で上演された『生きてるものはいないのか』では、聞き取りづらい台詞が多々あったので(笑)、当時と比べて、声量と滑舌の両面で、技術がアップしていると感じました。


踏んでいる場数の違いだと思いますが、発声に関しては、桜井玲香より、若月佑美の方が、スムーズだった印象を受けました。

桜井さんは、ステージの向こう側だと、若干、こちらが意識を集中しないと、台詞が入ってこないシーンがある。

また、高音で叫ぶ台詞では、滑舌が甘くなって、言葉と言葉の区切りがやや曖昧になる。

とくに絶叫するシーンは、何を言っているのか、気持ちは伝わるんだけど、言葉としてはほとんど聞き取れなかった(笑)。


限られた歌詞パートを歌唱するライブステージと違い、主演舞台は、あらゆる音域で、明瞭に台詞を発することが要求され、しかも、劇場の持つ複雑な空間条件をも考慮しなければならない。

より多くの役と会場を経験した若月佑美の方が、発声に関しては、一日の長があるのかもしれません。

ただ、桜井玲香の声質は、抜群に魅力的なので、今後、経験を積んで、スキルを磨けば、圧倒的なビジュアルだけでなく、声に惹かれるファンも出てくるんじゃないでしょうか。


若月佑美の演技で、もう一つ気に入っているのは、ルームメイトを鋭利な箸で刺そうとしたり、雇っていた娼婦をライフルで撃ち殺そうとしたり、壮絶な修羅場を演じていても、どこかにサッパリした雰囲気が漂っていて、ちょっとユーモラスなテイストさえ混ざり込んでくる。

彼女の「男前」な性格から来ているのかもしれませんが(笑)、どんなシーンであっても、意外に、後味の良い仕上がりになるんですね。

こういった「読後感」の良さも、秀逸な身体表現と並んで、女優若月佑美の魅力で、彼女の舞台があると、ストーリーをあまり気にせず、また観たいな若様の演技、という気分にさせられます。

 

『嫌われ松子の一生』が、ヘビーな話であるのは分かっていたので、幕が開くまで、後味が悪くてもやむを得ないと、覚悟していたんですが、若月松子が醸し出す、どこかユーモラスな空気感が、ストーリーの悲惨さを和らげ、案外、ライトな感じで楽しめたので、内心ほっとしました。

 さすがに、乃木坂46というアイドルが主演する舞台なのだから、そんなにドロドロした芝居にはならないよな、と納得して帰ったわけです。

そして、筋立てが大きく変わることないだろうから、「赤い熱情篇」も、二度目の観劇だし、余裕を持って鑑賞出来るだろうと、思っていました。


ところが、桜井玲香の舞台が始まって、すぐに、その予想が大きく外れていたことに気づかされます。

お、重いです、桜井さん(笑)。

粘度の極めて高い、ねったりした女の情念が、生々しい色気とともに、観るものの心に容赦なく流れ込んできて、人間ドックで、1リットルのバリウムを一滴残さず飲まされているような(笑)、「もう、無理です!」と言いたくなるほどの、ヘビーな仕上がりになっている。


同じ脚本で、主演以外は同じ出演者なのに、ここまで芝居の雰囲気が違うとは、想像しませんでした。

桜井松子は、男の愛を信じることに、一点の迷いも、一部の妥協もなく、逃げ道をまったく用意せず、それこそ身も心も相手に捧げ尽くしてしまう、破滅感が凄まじい。

とくに、誰が見ても分かる、とびきりの「いい女」感が、悲惨さを加速させていく。


風俗店の面接、服を脱ぐシーンで、露になる胸の膨らみ、背中のほどよい肉付き、腰からお尻にかけての柔らかい曲線。

男として、ぐいぐい引き込まれるエロチシズムを、桜井松子は無防備にバラまいている。

そして、エロは重いんですよ、転落の物語では。


「誰か、何とかしてやれよ、この子を!」と、ダメ男の連続に、だんだん腹が立ってきて、自分が、観客という傍観者ではなく、芝居の中に、若干、入り込みながら鑑賞していました。

桜井さんは、顔のパーツが濃いと、よくメンバーから弄られていますが(笑)、舞台だと、目鼻立ちがはっきりしているので、観客席からでも、表情の変化がすぐに分かって、繊細な感情表現がダイレクトに伝わってくる。

そして、何度も男に裏切られ、苦しい人生を歩みながらも、松子というキャラクターには、どこかお嬢様的な無邪気さや気品が漂うんですが、この辺は、もう桜井玲香にしか出せないだろうと思うほど、ピッタリの雰囲気を発散していました。


どんな場面であっても、最後の最後まで品位を失わない松子の姿に、桜井玲香という女優の、震撼するほどの凄みを感じました。

ここまで高貴な空気感を表現出来る女優は、滅多にいないんじゃないでしょうか。

これはもう、桜井玲香という人が、もともと素の部分に、そういった桁違いの「ノーブル」感を備えているからこそ可能なわけで、芝居を観ながら、とんでもない逸材だと、衝撃を受け続けていました。


最後の挨拶で、共演の男性俳優陣を従え、深々と頭を下げる桜井玲香には、もはや、女王の風格さえ漂っていて、「玲香様!」と思わず叫びたくなった(笑)。

『嫌われ松子の一生』は、男によって、身を滅ぼしていく、ドロドロした女の人生を描いた作品だけど、そういった役どころだからこそ、桜井玲香の持っている高貴さが、より明瞭に引き出された気がします。

この役を演じたことで、桜井さんは、女優としての階段を、また一つ、上ったんじゃないでしょうか。


ところで、今回の舞台では、主役の二人以上に、共演した男性俳優陣の演技に、感銘を受けました。

強烈なダメ男ながら、理想やこだわりを捨てきれない複雑なキャラが、それぞれ個性豊かに表現されていて、見応えがある。

しかも、若月桜井以外は、すべて男性6人の役者で回すので、1人二役どころか、三役四役をこなさなければならない。

その中には、18歳のピチピチHカップギャルなんてのも入っている(笑)。

なだぎ武さんは、ツイッターで、「おっさんたち」が主役の二人を支えなければ、と書かれていて、確かに、ダメ男に加えて、風俗嬢の役まで回ってくるわけで、大変な舞台ですが、どのキャラも隙なく立っていて、相当に、力のある俳優が揃っている印象を受けました。


出演者の一人である吉川純広さんは、公演が始まる前、

今回もほぼ初めましての方ばかりだけど、多種多様なスタッフ、役者が揃ってて面白い

とツイートされています。

主役に専念する若月桜井と、残り少数の役者で芝居を成立させるため、各所から、選りすぐりの人材を集めて、「松子選抜」を結成したのかもしれません。


とくに、インパクトがあったのは、松子が務めた風俗店の先輩お姉さんを演じた藤田秀世さんで、後に、彼女と関わる男の一人として登場するんですが、あまりにキャラが違い過ぎて、芝居が終わってからも、しばらくは同一人物だと気づかなかった。

また、芝居の軸を作る、岡田達也さんは、「おお〜、プロや〜」と唸りたくなるくらい、声と間合いの演技が絶妙で、

堀越涼さんは、妙に一本筋の通った、リアリストなクズ男を堪らない存在感で見せつけ、

吉川純広さんは、生活面での優柔不断な甘さと追求する文学での完全主義に引き裂かれる人物を独特のリズム感で表現し、

なだぎ武さんは、男気溢れる役がゾクゾクするほど印象的ながら、加えて、バラエティ的な面白さをもぶっ込んできて、暗くなりがちな話に、巧みに笑いを混ぜてくる。


さらに、オレノグラフィティさんは、最初から最後まで松子の人生に関わる役で、彼女がなぜそんな人生を歩まねばならなかったのか、なぜ「嫌われ松子」になったのかを読み解く、案内人のような役割を、迫力のある声と身体で、見事に演じていました。

ちなみに、劇中音楽は、作曲家でもあるオレノグラフィティさんが手掛けていて、乃木坂の次の舞台『墓場女子高生』でも、音楽を担当されるようです。

それぞれの役者さんが、どの「男」を演じるかは、「嫌われ松子の一生」の公式アカウントが、ツイートしていますが、それ以外に、どんな役で出てくるかをチェックするのも、観劇の一つの楽しみ方かもしれません。


『嫌われ松子の一生』は、若月佑美「黒い孤独篇」、桜井玲香「赤い熱情篇」ともに、私にとって、満足度の高い舞台でした。

しかし、演出面において、ちょっと不満もあります。

松子の人生をどう捉えるのか、なぜ悪い方悪い方へ流れていき、なぜ人々から疎まれる存在になってしまったのか。

そういった「問い」が、作品の奥深くに横たわっているのは分かるんですが、それに対する「答え」を、あるいは「答え」の方向性を、説明し過ぎている気がしました。


劇の後半は、松子に直接関わった人物が、語り部としての「説明」役も果たしていて、観ていてやや混乱する面がある。

松子の想い、「男」たちの気持ち、そして語り部の「解釈」が、入り乱れてしまって、鑑賞者はどこに注目すれば良いのか、ピントがぼやけがちです。

一方、例えば、殺人を犯す場面では、もう少し、松子の心の動きや相手の考えを、台詞や動きを通して、丁寧に見せて欲しかった。

後から「説明」や「解釈」するのではなく、松子が登場する個々のシーンを、より詳細に描くことで、ヒントを散りばめ、「答え」は、芝居を観た人が、自分で考える形にした方が、個人的には、面白かったんじゃないかと。


この辺の話は、あまり掘り下げると、今回の舞台のもっともオリジナルな演出部分を明かすことになるので、続きは、公演がすべて終わってからにします。

もちろん、観客によって好みが違うのは当然で、これはあくまで私個人の嗜好であり、また、そうでないから、劇の価値が損なわれているとも、思いません。

ただ、松子の一生をつぶさに知った多くの人が、彼女を「バカな女」だと切り捨てられなくなるのは、その中に、人間の根源的な「性(さが)」に関わる、簡単には解けそうにない、「謎」が含まれているからじゃないでしょうか。

矛盾と理不尽に満ち溢れ、容易には説明や解釈が出来ない。

だからこそ、川尻松子の物語は、強烈な輝きを放ち、人々を魅了する、そんな気がするので。

 


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ギリギリの瀬戸際日程で閉塞感漂う乃木坂16枚目、欅坂2枚目人気にサイマジョの引き上げ効果 [04Oct16]

2016-10-04 00:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

桜井若月W主演の舞台が上演中!!
09月29日(木) 舞台『嫌われ松子の一生』の初日。桜井玲香が「赤い熱情篇」、若月佑美が「黒い孤独篇」に、Wキャストで主演。
「*」の付いた公演が、桜井玲香の担当回で、それ以外は、若月佑美の回
=============================
[公演日程] 品川プリンスホテル クラブeX
09月29日(木) 01日目 第01公演(19:00)
09月30日(金) 02日目 第02公演(19:00)*
10月01日(土) 03日目 第03公演(13:00)&第04公演(18:00)*
10月02日(日) 04日目 休演日
10月03日(月) 05日目 第05公演(19:00)*
10月04日(火) 06日目 第06公演(14:00)&第07公演(19:00)
10月05日(水) 07日目 第08公演(14:00)*&第09公演(19:00)
10月06日(木) 08日目 第10公演(14:00)*&第11公演(19:00)*
10月07日(金) 09日目 第12公演(19:00)
10月08日(土) 10日目 第13公演(13:00)&第14公演(18:00)*
10月09日(日) 11日目 第15公演(13:00)*&第16公演(18:00)
10月10日(月祝) 12日目 第17公演(13:00)&第18最終公演(18:00)*
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10月07日(金) 23 : 15 〜 24 : 15 [地デ] KBC九州朝日放送『Rz EVERLASTING presents はじめてのスウィング〜まじめ中年、ジャズに酔う〜』に、伊藤万理華が出演。JAZZ好きアイドルとしてインタビューに答えるシーンがあるようです

10月08日(土) ファッションイベント『GirlsAward 2016 AUTUM/WINTER』in 国立代々木第一体育館に、乃木坂から生田絵梨花、伊藤万理華、北野日奈子、齋藤飛鳥、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、堀未央奈、松村沙友理の9人がモデルとして参加

10月08日(土) 23 : 25 〜 24 : 00 [地デ] NHK 総合『バナナ♪ゼロミュージック』の「学校音楽SP」に、生田絵梨花が出演

冠番組の第7弾がスタート!!
10月10日(月) 25 : 29 〜 25 : 59 [地デ] 日本テレビ『NOGININGO!7』の初回放送。MCは、もちろんイジリー岡田

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Aug16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Aug〜Sep]

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いやいや、10月9日(日)深夜の『乃木坂工事中』でも、16th選抜の発表はないようです。

しかも、「夏休みの課題披露」は、渡辺みり愛のドローン・マシュマロキャッチ、川村真洋のけん玉ダンス、中元日芽香の「スキャットマン」カラオケの3人が終わっただけです。

まだ、生田絵梨花の沖縄三線演奏、井上小百合の空中ブランコ、相楽伊織のジャグリング、中田花奈のタンバリン芸、寺田蘭世の自転車と、5人もチャレンジが残っている。

練習場面、本番シーン、そして成功した場合は、インストラクターのコメントを交えた感想トークがあり、失敗すれば罰ゲームと、1人1人、結構なボリュームがあって、あと1回の放送で全部を流すのは難しい気がします。


まあ、蘭世の自転車は、さらっと端折ることは可能だけど(笑)、さすがに、さゆにゃんの身体を張った大技チャレンジには、しっかり尺を取るだろうし、カナりんや伊織の演目は、教える人が、すでに番組にがっつり登場しているので、指導風景をスルーするわけにはいかないでしょう。

「夏休みの課題披露」は、10月16日(日)まで、計3回に渡って放送されるかもしれず、新選抜の発表は、10月23日(日)なんてことも否定出来ません。

そうなると、選抜発表からCD発売までは、以下のように、3週プラス3日どころか、2週プラス3日という、信じられない短さになってしまいます。

(表1) 16th選抜発表とCD発売の日程シミュレーション

凡例
選抜発表[候補日] =(その場合の間隔)=> CD発売[11/09(水)]

選抜発表[10/16(日)] =(3週+3日)=> CD発売[11/09(水)]
選抜発表[10/23(日)] =(2週+3日)=> CD発売[11/09(水)]


次の表は、あまりに何回も再掲しているので、もう出すのが恥ずかしいくらいですが(笑)、一応、歴代シングルのデータを示しておきます。

(表2) 乃木坂歴代シングルにおける選抜発表とCD発売までの期間

凡例
選抜発表からCD発売までの時間 : その日程で行われたシングルの数 (該当するシングルの番号)

10週+3日 : 3回 (04枚目, 06枚目, 12枚目)
09週+3日 : 4回 (03枚目, 05枚目, 08枚目, 10枚目)
08週+3日 : 3回 (09枚目, 11枚目, 13枚目)
07週+3日 : 3回 (07枚目, 14枚目, 15枚目)
06週+3日 : 2回 (01枚目, 02枚目)


万が一、2週プラス3日であれば、過去の例と比べて、掟破りの短さで、16枚目で何が起こったのか、乃木坂ファンならずとも、気になって事情を尋ねるレベルでしょう(笑)。

選抜発表からCD発売までは、通常であれば、シングルの制作と新曲キャンペーンを行う期間なので、ある程度の長さが必要です。

例えば、齋藤飛鳥のように、初めて抜擢されたセンターであれば、早めにお披露目して、センターそのものの宣伝に力を入れないと、ファンや一般層への浸透が不十分になって、楽曲に対する注目度が下がってしまう危険がある。

16枚目は、選抜発表からCD発売まで、3週プラス3日以下であることが、ほぼ確定的で、新体制を売り込む期間としては、さすがに短過ぎる感は否めません。


しかし、この期間が、絶対に何週以上でなければならない、という決まりがあるわけではない。

過去の例と比べて、あまりに短いとは言えても、これ以下だと、何かが破綻するといった、限界は存在しません。

極端な話、新選抜を一切発表せず、収録MVをYouTubeで公開しなければ、CDが発売されて、初めて16枚目の選抜アンダー構成が分かる、あるいは、その前にオンエアされる、音楽番組のステージで判明することになる。


選抜発表からCD発売までの期間に、「下限」がないのだから、冠番組や公式サイトで、選抜発表の場を特別に設けないという選択肢すら含めて、運営は、自由に長さを決められると言えます。

ただ、『乃木坂工事中』の番組スタッフが、新選抜の発表は、いつも以上に注目を集める回であり、16枚目においても、ぜひ流したいと考えているなら、自ずと、「下限」が出て来ます。

まず、表題曲MVのYouTube公開は、13枚目「今、話したい誰かがいる」、14枚目「ハルジオンが咲く頃」、15枚目「裸足でSummer」と、3作連続で、CD発売の3週前に開始されています。


11月9日(水)にリリースされる16枚目においては、3週前は、10月17(月)から23日(日)に相当し、この週のどこかで、表題曲MVがフルバージョンでお披露目されるのが、通常の流れです。

16枚目が同じ日程で進むなら、10月16日(日)深夜の『乃木坂工事中』に、新選抜を発表しなければ、MV公開後のテレビ発表となり、情報の価値が大幅にダウンしてしまいます。

しかし、異例続きの16枚目ですから、MV公開がCD発売の3週前なんて「通例」も、あっさりスルーする可能性はある。

もし、2週前、1週前の公開であれば、16th選抜の発表は、10月23日(日)でも、30日(日)でも、大丈夫になる。


ところが、スケジュールを眺めると、一つ、無視出来ないイベントがある。

10月24日(月)夜7時から、『シブヤノオト』の公開収録がNHKホールで行われ、乃木坂46が出演します。

『シブヤノオト』は、1.5ヶ月に1回ほどの頻度で放送される、NHK総合の音楽番組ですが、収録されたステージがオンエアされるのは、おそらく11月後半か12月初めで、さすがに「裸足でSummer」を歌うわけにはいかない(笑)。

やはり、16枚目表題曲が披露される可能性が高く、「公開収録」なので、この日までに選抜発表がなければ、事実上の初お披露目です。

つまり、10月24日(月)夜7時までに、運営が16th選抜をアナウンスしなければ、『シブヤノオト』公開収録が、選抜発表の場となり、それ以降でのテレビ発表は無意味になる。


もし、表題曲MVを発売3週前にYouTube公開するつもりなら、新選抜を『乃木坂工事中』で発表するリミットは10月16日(日)深夜、また、MV公開が2週前以降にずれ込んだ場合でも、10月23日(日)深夜の放送回で発表しなければ、『シブヤノオト』公開収録がお披露目となって、以降は、チャンスを失う。

もちろん、『シブヤノオト』で、16枚目表題曲以外をパフォーマンスする可能性が完全にゼロではありませんが、そこまで行くと、「発売延期」という言葉すら脳裏を掠めるわけで(笑)、さすがに、表題曲を持って来るでしょう。

CDリリースの15日前ですから。


理由が分からないまま、どんどん深みにハマりつつある、乃木坂の選抜発表チキンレースも、いよいよ大詰めに来ていて、10月23日(日)深夜『乃木坂工事中』は、それを突破すると、新選抜のテレビ発表が無味化する、最終ラインだと思います。

新曲のスケジュールが、なぜ、ここまで通常と異なる形になっているのか、本当のところを知るのは、現時点では、難しそうです。

とくに、運営が意図的に、遅めの日程を組んでいるのか、それとも、遅らせるつもりはないのだけど、やむを得ない事情があるのか、その辺を判断する材料があまりない。


ただ、運営の思うようには、事が進んでいないのでは?と、感じる点が、いくつかあります。

例えば、セブンネットとセブンイレブンの限定特典は、TypeA〜Dの初回限定盤と通常盤それぞれに付く、2枚の生写真と告知されていますが、未だに、「詳細は後日発表」と記されていて、どのメンバーがどの盤種に来るのか、明らかになっていない。

特典生写真のメンバーは、16th選抜、おそらく、10人の福神ではないかと思いますが、セブンネットが情報解禁出来ないのか、そもそも、乃木坂運営から情報が届いていないのか、なかなか「後日」がやって来ません。


特典内容が分からないと、ファンも手を出しにくい筈で、CDの発売日が刻々と近づき、予約期間がどんどん残り少なくなっていく中、セブンネットとしても、早く、詳細を発表したいと思います。

セブンネットやセブンイレブンは、乃木坂にとって、重要なタイアップ先ですから、じりじり待たせるのは、決して得にならない気がするんですが、現実には、商売をしづらい状況に陥らせてしまっている。

こういったチグハグなやり方を見ていると、乃木坂運営にとっても、上手く行かない事があって、16枚目スケジュールをテンポ良く進められないのではないかと、考えたくなります。


一方、欅坂46は、乃木坂の16枚目発売から、3週間後となる、11月30日(水)に、3枚目をリリースすると、発表がありました。

個別握手会の日程も、同時に告知されているので、おそらく、今週の6日木曜、7日金曜から応募受付が始まるのだと思います。

そうであれば、以下のように、3枚目は、オリコン初動へ8次応募分まで流し込めることになり、1枚目、2枚目と、ほとんど変わらない日程です。

(表3) 欅坂歴代シングルにおける発売スケジュール

01枚目「サイレントマジョリティー」
01次応募[02/08(月)12(金)] =(初動算入8次分)=> CD発売[04/06(水)]
選抜発表[02/28(日)] =(5週+3日)=> CD発売[04/06(水)]

02枚目「世界には愛しかない」
01次応募[06/09(木)10(金)] =(初動算入9次分)=> CD発売[08/10(水)]
選抜発表[06/26(日)] =(6週+3日)=> CD発売[08/10(水)]

03枚目「タイトル未定」
01次応募[10/06(木)07(金)] =(初動算入8次分)=> CD発売[11/30(水)]
選抜発表[10/16(日)] =(6週+3日)=> CD発売[11/30(水)]
選抜発表[10/23(日)] =(5週+3日)=> CD発売[11/30(水)]

# オレンジ色の日付は予想


3枚目の個別握手会は、総日数を、これまでの5日から、6日に増やしており、トップメンバーの担当部数は、前作の20部から大幅に引き上げられる可能性がある。

そのため、個別握手会セールスが一気に伸びて、算入次数が前作より1次少ない8次であっても、初動を大きく押し上げることが期待出来ます。

選抜発表からCD発売までの期間も、現時点では、1枚目、2枚目と、ほぼ同じ長さを確保可能で、欅坂の3枚目については、発売スケジュールの面で、マイナスの影響を心配しなければならない点は見当たらず、順調そのものという印象です。


順風満帆といった欅坂に対して、乃木坂は、夢の中で走っているような、なかなか前に進まないもどかしさを感じる16枚目で、通常、CD発売の7週プラス3日前までに行われている選抜発表が、3週プラス3日以下まで遅れるのは、尋常ではありません。

そもそも、新選抜はいつ決まったんだろうか?、という素朴な疑問が湧いてくる。

もし、神宮ライブの少し後、9月上旬に16th選抜が、メンバーに告知され、その様子を収録しているなら、ここまでオンエアを引き延ばすとは、ちょっと思えない。


何か、不測の事態が起きて、選抜メンバーがつい最近まで決まらなかったか、あるいは、最初に決めた陣容を、急遽、変更せざるを得なくなったのであれば、今、起こっていることを、理解できます。

しかし、であれば、表題曲MVは、どうなっているのか、アンダー曲を始めとするカップリング曲の制作は進んでいるのか、気になるところです。

AKB48は、先日、浅草でMVの撮影ロケを行ったようで、センターである島崎遥香の「卒業」も正式に発表され、一応、着々と動いている雰囲気は漂っている。

一方、乃木坂の16枚目には、理由と展開が読めない、異例のギリギリ日程から、どんよりした閉塞感がまとわりついています。

MVの公開時期などが判明して、色んな情報が出てくるまで、今しばらくは、こういった靄が掛かったような、見通しの悪い状況が続くのかもしれません。


最後に、iTunes ランキングと、YouTube公開MVの再生数について、最新のデータを紹介しておきます。

(表4) iTunes Store トップソングにおける、「サイレントマジョリティー」「裸足でSummer」「世界には愛しかない」の先週、先々週の順位変化

凡例
[先(々)週]
順位 (配信開始後経過日数) * 順位 (配信開始後経過日数) * 順位 (配信開始後経過日数) : 日付

# 緑色は「サイレントマジョリティー」青色は「裸足でSummer」オレンジ色は「世界には愛しかない」の順位帯表あるいは順位
#「200外」は、200位圏外

[先々週]
078位 (167日目) * 173位 (62日目) * 119位 (41日目) : 09/19(月)
094位 (168日目) * 200外 (63日目) * 113位 (42日目) : 09/20(火)
084位 (169日目) * 200外 (64日目) * 149位 (43日目) : 09/21(水)
088位 (170日目) * 200外 (65日目) * 148位 (44日目) : 09/22(木)
090位 (171日目) * 200外 (66日目) * 159位 (45日目) : 09/23(金)
068位 (172日目) * 200外 (67日目) * 103位 (46日目) : 09/24(土)
069位 (173日目) * 159位 (68日目) * 109位 (47日目) : 09/25(日)

[先週]
049位 (174日目) * 132位 (69日目) * 080位 (48日目) : 09/26(月)
051位 (175日目) * 196位 (70日目) * 112位 (49日目) : 09/27(火)
061位 (176日目) * 200外 (71日目) * 128位 (50日目) : 09/28(水)
059位 (177日目) * 200外 (72日目) * 126位 (51日目) : 09/29(木)
064位 (178日目) * 200外 (73日目) * 131位 (52日目) : 09/30(金)
064位 (179日目) * 200外 (74日目) * 142位 (53日目) : 10/01(土)
060位 (180日目) * 200外 (75日目) * 108位 (54日目) : 10/02(日)


「裸足でSummer」は、先々週あたりから、200位圏外に落ちることが多くなり、先週の水曜以降は、リストに登場していません。

一方、「世界には愛しかない」は、先々週半ばに、150位を割り込むまで下落したものの、その後は立ち直り、粘り強い推移を見せています。


面白いのは、「サイレントマジョリティー」の順位が上がると、「世界には愛しかない」も、吊られて上がる傾向があることです。

例えば、「サイマジョ」は配信172日目に、前日の90位から68位にアップしますが、「世界には」も、159位から103位へ上昇している。

また、「サイマジョ」の配信174日目は、69位から49位へアップで、「世界には」は、109位から80位に上昇。


「サイマジョ」の順位が大きく上がると、「世界には」も一緒に上がる傾向があるようで、好調なデビュー曲の「引き上げ効果」が、2nd表題曲に及んでいるのかもしれません。

だとすれば、「一発屋」という言葉が象徴するように、欅坂の「サイレントマジョリティー」に関しては、ヒットを飛ばしたことのマイナス面が強調されがちですが、実際には、少なからぬプラスの影響が出ていることになります。


ところで、上表は、日付を揃えて順位を並べていますが、配信後、日が経つにつれて注目度は下がっていくのが普通なので、54日目、75日目、180日目の数字を比べても、配信人気を判断するには適切ではありません。

以下のように、配信後経過日数を揃えて、順位変化を見る必要があり、前回記事では、そういった比較に基づいて、「裸足でSummer」が「世界には愛しかない」に、抜かれそうだと指摘しました。

その後、どうなったかというと、やはり、順位の逆転がより明確になってきました。

(表5) iTunes Store トップソングにおける、「裸足でSummer」と「世界には愛しかない」の配信7週目と8週目における順位変化

凡例
[配信開始後経過週数]
順位 (配信開始後経過日数) * 順位 (配信開始後経過日数) * 順位 (配信開始後経過日数) : 日付

# 青色は「裸足でSummer」オレンジ色は「世界には愛しかない」の順位
# 下線(アンダーライン)が引かれている順位は、そちらの方が、より上位であることを示している

[配信7週目]
088位119位 : 41日目(月)
088位113位 : 42日目(火)
098位149位 : 43日目(水)
102位148位 : 44日目(木)
124位159位 : 45日目(金)
105位103位 : 46日目(土)
102位109位 : 47日目(日)

[配信8週目]
100位080位 : 48日目(月)
117位112位 : 49日目(火)
135位128位 : 50日目(水)
137位126位 : 51日目(木)
150位131位 : 52日目(金)
152位142位 : 53日目(土)
134位108位 : 54日目(日)


配信7週目まで、「裸足でSummer」を、「世界にはい愛しかない」が上回ったことは、ほとんどなかったので、8週目の順位推移は、明らかな「逆転」と言えるでしょう。

「裸足で」は、9週目以降、順位の急降下時期に入り、ほどなく200位圏外に落ちるので、堅調な動きを見せている「世界には」のダウンロード総数に、さらに接近される、あるいは引き離されていく可能性がある。

安定して上位をキープする「サイレントマジョリティー」が、「世界には愛しかない」の順位に、上へ浮上する揚力を与えている気がします。


次に、トータルでの順位帯分布を。

(表6) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂欅坂とAKB48Gが最近リリースした楽曲の順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内ランクイン日数/配信開始から2016/10/02(日)までの経過日数; 確認出来た最高順位)

# 上記 A〜H と Z は、対象週において、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から先週終わりの2016/10/02(日)までの期間に渡る順位帯分布

乃木坂46
05-09-05-04-03 / 13-16-08 [012] (063/075日; 08位) 裸足でSummer
02-03-04-06-04 / 12-11-09 [143] (051/194日; 05位) ハルジオンが咲く頃
00-00-01-03-03 / 21-22-17 [064] (067/131日; 26位) きっかけ

欅坂46
31-15-20-22-27 / 64-01-00 [000] (180/180日; 01位) : サイレントマジョリティー
06-02-04-01-01 / 17-22-01 [000] (054/054日; 03位) : 世界には愛しかない

AKB48G
02-03-01-01-02 / 05-06-02 [011] (022/033日; 07位) LOVE TRIP(A)
00-00-00-00-00 / 02-01-01 [029] (004/033日; 51位) しあわせを分けなさい(A)
00-00-00-01-02 / 05-08-03 [049] (019/068日; 36位) 僕はいない(A)
00-00-00-01-00 / 03-02-07 [035] (013/048日; 40位) 金の愛、銀の愛(A)
00-00-01-01-00 / 03-03-06 [012] (014/026日; 29位) 最高かよ(B)

# 配信源が、「A」はTypeA収録、「B」はTypeB収録


「裸足でSummer」は、最高8位ながら、200位以内ランクインを63日記録していますが、「世界には愛しかない」は、このままだと、最高順位とランクイン日数の両方で、それを上回る可能性があります。

一方、AKB48Gは、最新曲が、ほとんど圏外に去り、配信成績がほぼ固まっています。

「しあわせを分けなさい」の数字を見ると、両A面という手法は、止めた方が良いかもという気になります。

関心が分散するのかもしれません。


次に、MVの再生数です。

(表7) YouTubeに公開された「裸足でSummer」と「世界には愛しかない」の、先々週、先週のMV再生数推移

凡例
[先(々)週]
再生数上昇速度 (日終わりの累計再生数/公開後経過日数) * 再生数上昇速度 (日終わりの累計再生数/公開後経過日数) : 日付

# 緑色は「サイレントマジョリティー」青色は「裸足でSummer」オレンジ色は「世界には愛しかない」に関するデータ
#「1日に渡る再生数上昇速度」は、「日ごと変動」では、午前6時から翌日午前6時までの再生数増分
#「再生数上昇速度」は「万回/日」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「日終わりの累計再生数」は、翌日午前6時における値
#「累計再生数」は「万回」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入

#「188d」は、MV公開開始から188日目に相当することを示す


[先々週]
09.9万回/日 (2706.0/188d)03.3万回/日 (540.4/74d)04.2万回/日 (534.8/70d) : 09/19(月)
07.8万回/日 (2713.8/189d)02.8万回/日 (543.2/75d)03.8万回/日 (538.6/71d) : 09/20(火)
06.9万回/日 (2720.7/190d)02.4万回/日 (545.7/76d)03.3万回/日 (541.9/72d) : 09/21(水)
08.5万回/日 (2729.2/191d)03.1万回/日 (548.7/77d)04.2万回/日 (546.1/73d) : 09/22(木)
06.0万回/日 (2735.2/192d)02.2万回/日 (550.9/78d)03.0万回/日 (549.1/74d) : 09/23(金)
08.7万回/日 (2743.9/193d)03.1万回/日 (554.0/79d)04.3万回/日 (553.4/75d) : 09/24(土)
07.7万回/日 (2751.7/194d)02.9万回/日 (556.9/80d)03.8万回/日 (557.2/76d) : 09/25(日)

[先週]
05.9万回/日 (2757.6/195d)02.2万回/日 (559.2/81d)03.0万回/日 (560.2/77d) : 09/26(月)
06.9万回/日 (2764.4/196d)02.2万回/日 (561.4/82d)03.1万回/日 (563.3/78d) : 09/27(火)
07.7万回/日 (2772.1/197d)02.6万回/日 (564.0/83d)03.5万回/日 (566.8/79d) : 09/28(水)
07.6万回/日 (2779.7/198d)02.5万回/日 (566.4/84d)03.3万回/日 (570.2/80d) : 09/29(木)
06.8万回/日 (2786.6/199d)02.2万回/日 (568.6/85d)03.0万回/日 (573.2/81d) : 09/30(金)
09.3万回/日 (2795.8/200d)03.0万回/日 (571.6/86d)04.1万回/日 (577.3/82d) : 10/01(土)
08.4万回/日 (2804.2/201d)02.9万回/日 (574.5/87d)03.7万回/日 (581.0/83d) : 10/02(日)


9月25日(日)深夜に、「裸足でsummer」は、「世界には愛しなかい」に、累計再生数を逆転され、その後も、徐々に、差を開けられています。

乃木坂の再生数上昇速度が、一貫してより低く、上回る機会がないため、欅坂のペースに追いつけない状況です。

一方、「サイレントマジョリティー」は、別次元の上昇速度を今なお維持し、ここに至っても勢いに陰りが見えない。

iTunes ランキングと同様、MVの再生数においても、「サイマジョ」が「世界には」の数字を引き上げている面があるかもしれません。


一つヒットを飛ばすと、強いということじゃないでしょうか。

欅坂は、新人とは思えないほど、握手会の売れ行きも好調ですが、もし、「サイレントマジョリティー」のヒットがなければ、CDセールスがこれほど急速に伸びることは、なかった気がします。

音楽的ヒットは、グループに対する関心を高め、メンバーを輝かせる、非常に効果的な宣伝ツールなのだと思います。


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