ジャン・アレチボルトの冒険

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AKB48の彷徨う「センター論」、生田・生駒・みなみフロントの初期乃木坂が示す「物語論」 [19Mar18]

2018-03-19 01:00:00 | 芸能

AKB48の51枚目「ジャーバージャ」が、iTunes Store で配信スタートとなって4日以上が過ぎました。

トップソングの順位推移を見ると、初期の上昇が終わり、現在、下降局面に入っていますが、私が確認した範囲では、TOP30へのランクインがなく、近年のAKB48シングル表題曲に比べ、伸び悩み感がある。

ツイートした内容に加えて、さらに詳しいデータを紹介します。

(表1) iTunes Store トップソングにおけるAKB48シングル表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H (50位以内/200位以内ランクイン日数; 確認できた最高順位) [シングル番号_CD発売日] 曲名 (配信元である収録パッケージ)

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)
# 表題曲の配信元が複数ある場合は、最高順位がもっとも上の成績を載せている。結果として、すべてTypeA収録版
# 配信開始から2018/03/17(土)時点までのデータを示している

00-00-01-02-01 / 13-09-01 (04/027日; 27位) [44_2016/06/01] 翼はいらない (TypeA)
02-03-01-01-02 / 05-06-02 (09/022日; 07位) [45_2016/08/31] LOVE TRIP (TypeA)
02-02-02-00-01 / 28-17-13 (07/065日; 03位) [46_2016/11/16] ハイテンション (TypeA)
00-01-02-01-02 / 11-05-12 (06/034日; 18位) [47_2017/03/15] シュートサイン (TypeA)
00-01-01-03-03 / 10-14-07 (08/039日; 20位) [48_2017/05/31] 願いごとの持ち腐れ (TypeA)
00-02-02-00-03 / 03-04-03 (07/017日; 16位) [49_2017/08/30] #好きなんだ (TypeA)
00-02-01-00-01 / 07-06-06 (04/023日; 15位) [50_2017/11/22] 11月のアンクレット (TypeA)
00-00-00-01-01 / 02-00-00 (02/004日; 34位^現73位) [51_2018/03/14] ジャーバージャ (TypeA)


上表には、個人的に順位を記録し始めた、2016年6月発売の44枚目「翼はいらない」以降のデータを載せています。

「翼はいらない」は、今回の「ジャーバージャ」における岡田奈々と同じく、向井地美音という一般的にはあまり知られていなかったメンバーを、単独センターに抜擢した表題曲です。

しかも、ファンの関心が収録曲以外に向きがちな、「総選挙」投票券付きシングルという、楽曲人気にとって、いわば「ハンデ」となる条件があった。

実際、このタイプのシングルは、2015年「僕は戦わない」167万枚、16年「翼はいらない」144万枚、17年「願いごとの持ち腐れ」131万枚と、100万枚を優に越えるオリコン初動を叩き出しながら、Billboard JAPAN Hot100の「ルックアップ」1位を、3年連続で3曲とも逃していて、AKB48シングルの中でも、音楽面での関心をとくに集めづらい作品になっている。


そして、確かに、iTunesトップソングでも、「翼はいらない」は上位への食い込みが弱く、「願いごとの持ち腐れ」と並び、上表でワーストの部類に入っている

ただ、新人センターと「総選挙」投票券付きというマイナスに傾きがちな因子が重なっても、何とかTOP30は確保しています。

AKB48の人気が今より強力だったこと、さらに、特集記事を組むなどして、向井地美音個人のプロモーションを分厚く仕掛けたことが、一定の効果を挙げたのだと思います。


その後、表題曲ごとに最高順位の変動はあるものの、45枚目から50枚目までは、TOP20へのランクインを続けてきました。

しかし、51枚目は、20位以内どころか、30位以内も難しい情勢で、次の水曜に発表される、オリコン週間ダウンロードランキングのTOP30に、曲名が載るかどうか微妙です。

理由の一つとして、岡田奈々のプロモーションが、まだ足りない可能性が挙げられます。


上表を見ても、最高順位はセンターの存在感に左右されている節がある。

「LOVE TRIP」は指原莉乃の『総選挙』連覇で7位、「ハイテンション」は島崎遥香の早すぎる感のある「卒業」で3位、次の「シュートサイン」は、逆に、小嶋陽菜の「随分前から知ってた」感のある「卒業」で18位(笑)、「願いごとの持ち腐れ」は知名度のやや落ちる、宮脇咲良と松井珠理奈のWセンターで20位。

さらに、「#好きなんだ」は、指原莉乃の『総選挙』3連覇に意外性がなかったのか16位、「11月のアンクレット」は、渡辺麻友の「もう皆んな覚悟はできてた感」のある「卒業」で15位。


配信開始直後に最高順位へ到達するアイドル系ソングの場合、その順位は、楽曲そのものの魅力以上に、既存ファンの注目度や期待感に左右される部分が大きく、センターの知名度と話題性は重要な因子になっているようです。

2013年8月発売の「恋するフォーチュンクッキー」の後、MVの再生回数で勢いを示した曲が「ハイテンション」くらいしかないなど、AKB48の楽曲人気が再上昇のきっかけを掴めない中、「ジャーバージャ」は、ついにiTunesトップソングの最高順位が30位を割り込んでしまった。

グループを取り巻く環境が厳しさを増し、「翼はいらない」の向井地美音以上に、岡田奈々を盛大にフィーチャーする必要があったのだけど、それが上手くいっていないように見えます。


AKB48シングルの楽曲配信は、表題曲、共通曲、盤限定曲を、すべて一つにまとめた「Special Edition」のような単独パッケージではなく、店頭セールスCDと同じく、初回限定盤各タイプや劇場盤をそのままアップする方式を続けてきました。

そのため、例えば、50枚目表題曲「11月のアンクレット」は、TypeA、B、C、D、E、劇場盤という、6種類のパッケージすべてに収められ、結果、配信元が6個、順位推移も6パターン存在します。

(表2) iTunes Store トップソングにおけるAKB48「11月のアンクレット」の配信全期間に渡る順位帯分布

00-02-01-00-01 / 07-06-06 (04/023日; 015位) 11月のアンクレット (TypeA)
00-00-00-00-00 / 01-00-01 (00/002日; 083位) 11月のアンクレット (劇場盤)
00-00-00-00-00 / 00-00-00 (00/000日; 200外) 11月のアンクレット (TypeB,C,D,E)


(表1)に示した順位推移は、複数配信元の中で、もっとも成績が良いものだけをピックアップしたものですが、結果としては、すべてTypeA収録バージョンです。

AKB48姉妹グループも、NGT48以外は、同じ方式の配信スタイルを採用しており、表題曲の場合、ほとんどがTypeA収録が一番の人気を見せるんですが、HKT48「最高かよ」のように、なぜかTypeBがトップを獲得するケースもあり、これに関しては未だに理由が分かりません(笑)。

あと、「365日の紙飛行機」は劇場盤が主力で、曲への注目が高まると、TypeAもランキングに入ってくる感じです。


この方式は、同一曲のダウンロード先が分散するので、トップソングでより上位を狙う観点からは不利と言えます。

そして、それを考慮したのでしょう、「ジャーバージャ」は、「Special Edition」ではないけど、TypeA収録の表題曲とオフボーカルのみを、現在、iTunes Store にアップロードして、配信元を1つに絞っています。

つまり、これまでの表題曲と比べ、順位が高くなる設定なのですが、その条件にも関わらず、長らく守ってきたTOP30入りを逃したわけで、人気の下落感がより鮮明になっている。


さらに詳しく、AKB48のセンターを振り返ると、42枚目「唇にBe My Baby」のセンターも「卒業」を控えた高橋みなみで、AKB48は直近10シングル中、4作が「卒業」センター、2作が「総選挙」1位センターを採用し、いわゆる若手の抜擢は4作。

この4作中2作に関わっている宮脇咲良は、43枚目「君はメロディー」が初の単独センター抜擢でしたが、このシングルには、前田敦子や大島優子など「卒業」した「神7」メンバーが臨時参加、さらに、48枚目「願いごとの持ち腐れ」は松井珠理奈とのWセンター。

宮脇咲良というフレッシュ感のある若手を思い切ってセンター起用したのに、運営が「保険」を掛けたのか、2シングルとも、それ以外へファンの関心を分散させ、彼女の存在感を薄めかねないメンバー構成だった。

(表3) AKB48シングル表題曲のセンター変遷

凡例
[シングル番号_CD発売日] iTunesトップソング最高順位 : センター「表題曲名」

#「*」は「卒業」を間近に控えていたセンター、「^」は「総選挙」による1位センター

[42_2015/12/09] ??位 : 高橋みなみ*「唇にBe My Baby」
[43_2016/03/09] ??位 : 宮脇咲良「君はメロディー」
[44_2016/06/01] 27位 : 向井地美音「翼はいらない」
[45_2016/08/31] 07位 : 指原莉乃^「LOVE TRIP」
[46_2016/11/16] 03位 : 島崎遥香*「ハイテンション」
[47_2017/03/15] 18位 : 小嶋陽菜*「シュートサイン」
[48_2017/05/31] 20位 : 松井珠理奈・宮脇咲良「願いごとの持ち腐れ」
[49_2017/08/30] 16位 : 指原莉乃^「#好きなんだ」
[50_2017/11/22] 15位 : 渡辺麻友*「11月のアンクレット」
[51_2018/03/14] 34位 : 岡田奈々「ジャーバージャ」


51枚目「ジャーバージャ」の岡田奈々は、44枚目「翼はいらない」の向井地美音以来となる、直球勝負の新人センターと言えます。

しかし、2016年「君はメロディー」と2017年「シュートサイン」と同じく、今年の春シングルも、AKB48姉妹Gがカップリングを1曲づつ担当する、複数グループ参加形式で、さらに乃木坂・欅坂と48Gの合同チーム、坂道AKBによる楽曲も収録されている。

これは姉妹各グループのファンに、より確実にAKB48本体のシングルを買って貰うためだと思います。


また、48Gファンの坂道への興味、あるいは坂道ファンの48Gへの興味を掘り起こし、それをAKB48シングルのCDセールスに結びつける狙いもある。

「ジャーバージャ」はオリコンデイリー初日ですでに100万枚を越えたものの、その後の売り上げ推移を眺めると、5つの姉妹Gと坂道の楽曲参加がなければ、ミリオン維持は危なかったかもしれない。

「総選挙」投票券付きシングルの一つ前である春シングルは、毎年、ミリオン達成が厳しくなるCDで、もはや「シングル」とは呼べない域に踏み込んでも、数字を稼げるコラボを仕掛けている。


盤種ごとに、それぞれ違うグループの楽曲が入っているのに、全盤種の売り上げを「合算」して、「シングル」ランキングにリストアップすることが一番意味不明ですが(笑)、日本にはそういう調査会社があるので、AKB48の「シングル連続ミリオン」という記録が途切れず続いています。

もちろん、乃木坂も、各タイプの初回限定盤セールスと forTUNE music 盤セールスを「合算」しなければ、ミリオンにはなりませんから、「合算」こそ、46&48GのCDセールス幻想を支える重要システムとも言えます。

以前は、サウンドスキャンが、初回限定盤のタイプ別売り上げ枚数を調べ、それに基づいたランキングを公表していたのですが、どういうわけか、すっかり様変わりしています(笑)。


しかし、巨大なCDセールスこそグループの人気を示すとばかり、ミリオン維持にのめり込み、手を変え品を変え、盛大な「保険」を掛け続けていることが、本当の人気にマイナスの影響を与えている可能性がある。

51枚目「ジャーバージャ」は、知名度の向上がとくに必要な岡田奈々をセンター起用したのに、AKB48姉妹各グループや坂道が軒並み参加するシングル構成では、カップリング曲の話題が多くなり、表題曲への関心が低下する危険が大きい。

実際、YouTubeに無料公開されているMVの再生回数は、過去のAKB48表題曲MVと比べ、伸びに勢いがなく、一方、それと対照的に、坂道AKB「国境のない時代」MVは、ショートながら、「ジャーバージャ」に迫る数字を出しています。

(表4) AKB48表題曲MVのYouTube再生回数の初期推移

凡例
1w速度(累計)→2w速度(累計)→ : 15d速度(累計)→…→18d速度(累計) 曲名

#「1w」はMV公開から1週間後の同曜日同時刻まで、「2w」はそこから1週間後の同曜日同時刻までと、順に数えたもの
#「1d」はMV公開から1日後の同時刻まで、「2d」はそこから1日後の同時刻までと、順に数えたもの
#「w速度」は対象週の再生回数平均増加速度、「d速度」は対象日の再生回数積み上げで、単位はいずれも「万回/日」
#「w累計」は対象週の週終わりの再生回数、「d累計」は対象日の日終わりの再生回数で、単位はいずれも「万回」
# 以下のMVは、AKB48の45枚目以降で、YouTubeに発売前単独公開された表題曲のフルバージョンMV
#「ジャーバージャ」の赤色はCD発売日の数字

19.5(136)→7.7(190)→ : 5.4(196)→4.9(200)→4.6(205)→4.8(210) LOVE TRIP
27.9(195)→9.4(261)→ : 6.3(267)→6.3(274)→6.3(280)→6.7(287) ハイテンション
20.0(140)→5.4(178)→ : 5.6(183)→5.2(188)→4.1(193)→4.2(197) #好きなんだ
16.0(112)→5.2(148)→ : 5.9(154)→6.6(161)→4.5(165)→3.9(169) ジャーバージャ
-----------------------------------------------------------------------------------------
14.8(103)→4.1(132)→ : 3.1(135)→2.8(138) 国境のない時代 [short ver.]


「ジャーバージャ」フルMVは、現在、公開3週目(w)に入っていますが、それはもちろんCDがリリースされた週であり、発売日にあたる15d、そして翌日の16dでは、再生数の増加速度が上がっています。

しかし、「ジャーバージャ」は、発売3日後にあたる18dで、再生数の積み上げが他のMVより低い水準に戻っていて、CDリリースによる加速効果に力強さがない。

他のMVが発売週を迎えるのは公開4w以降なので、今後さらに累計再生数で引き離される虞れがあり、見通しは厳しいです。


一応、48姉妹グループによるカップリング曲ショートMVの再生数も載せておきます。

(表5) AKB48「ジャーバージャ」カップリング曲MVのYouTube再生回数の初期推移

凡例
1w速度(累計)→2w速度(累計) グループ名_曲名

# 以下のMVは、AKB48の51枚目シングルに収録されたカップリング曲のYouTubeに公開されているショートバージョンMV
# 2018/03/17(土)21:00が、ちょうど公開2w終了時点

2.4(16.5)→0.7(21.4) NGT_友達でいましょう
2.5(17.3)→0.5(20.9) HKT_ぶっ倒れるまで
1.8(12.6)→0.4(15.2) NMB_下手を打つ
1.6(11.1)→0.2(12.7) AKB48若手_Position
1.2(08.3)→0.3(10.6) STU_ペダルと車輪と来た道と
1.1(07.5)→0.1(08.4) SKE_愛の喪明け


ショートMVは、フルMVとCD音源の予告編のようなもので、作品自体に対する評価や人気というより、ファンの期待感と熱量が反映される面がある。

しばらくシングルを出していないHKT48と、3枚目「春はどこから来るのか?」のMV公開が迫っているNGT48は、ファンの関心が高いのか、6グループの中では、再生数の伸びがより大きくなっています。


ところで、STU48「ペダルと車輪と来た道と」は51枚目の共通曲ですが、表題曲センターである岡田奈々が参加しているものの、この曲のセンターは彼女ではないようです。

表題曲のセンターとフロントを、共通曲でも起用して、異なる世界観の楽曲とMVによって、その選抜を多面的に紹介する。

乃木坂の初期シングルでよく行われた手法だけど、AKB48では、そういった選抜のフィーチャーはなく、STUそのものを起用するに留まっている。


AKB48の51枚目は、新センターや選抜フロントを突出させず、総花的に各グループの楽曲を並べていて、表題曲を引っ張る岡田奈々を、重点的にプロモーションする構成になっていない。

様々なグループのファンが、「推し」の参加しているシングルの一部分に興味を持つものの、それらを序列化し統合するコンセプトはなく、岡田奈々は他のカップリング曲センターとあまり変わらない、並列な存在として提示されている。

CDセールスの「合算」ミリオンこそが、AKB48の至上命題なので、こういった多焦点の巨大なシングルが出現するのだと思いますが、その結果、表題曲とセンターへの関心が薄まり、iTunesトップソングやMV再生回数で、楽曲人気をさらに低落させているように思えます。


対症療法に過ぎないけど、人気メンバーの「卒業」センターを今後も続ければ、一時的に、配信や動画の数字を上げることは可能かもしれない。

しかし、「神7」が全員グループを離れた今、「卒業」が大きな話題を呼ぶメンバーは、もはや指原莉乃など少数しか残っていない。

そのため、新しい人気メンバーの育成が急務だけど、ミリオン維持にこだわり、既存グループとのコラボによって、ファンを左から右へ「流す」の発想を続ける限り、なかなかスターは誕生しない。


乃木坂が人気グループに成長したのは、生駒里奈という当時無名の新人を、デビューから連続5シングルに渡ってセンターに起用し続け、その間、AKB48と一切関わらなかったことが大きい。

当然、メンバーの一般知名度はゼロ、しかもNGT48やSTU48のように、AKB48の有名メンバーを「兼任」として取り込むこともなかったので、初期の頃は、握手会にファンを呼ぶことが出来ず、デビューシングル「ぐるぐるカーテン」はオリコン2位のスタートだった。

しかし、それでも生駒里奈をセンターから外さず、共通曲では同じフロント、同じ福神を起用して、重点フィーチャーを続け、選抜に入らなかったメンバーは、アンダー曲という形でシングルに参加させて、いわば自前でスターを作ろうとしてきた。


乃木坂は、握手会、選抜センターなどAKB48のシステムを採用しながら、48Gの『総選挙』や『組閣』には参加せず、全くの別グループとして、独立性と独自性を保持したことが、少しずつファンを増やし、人気を上昇させる原動力になった。

秋田からやって来た生駒里奈が、年齢の近い生田絵梨花、星野みなみと一緒にレッスンに励み、少し年齢が上の超美人お姉さん、白石麻衣、橋本奈々未、松村沙友理と出会い、キャプテンの桜井玲香や途中から復帰の秋元真夏と知り合い、メンバー同士の関わりの中で成長していく。

こういった「生駒里奈の物語」が、選抜構成や個々のキャラに反映され、初期乃木坂のベースを作ったことが、グループ人気の強い追い風となる。


人気のあるメンバーがいても、お互いに交流がなく、バラバラに存在するだけでは、グループとしての人気は上がっていかない。

乃木坂の中心には、メンバーを結びつけ、お互いを関連づける物語、生駒里奈の物語があった。

その優れたストーリー性によって、個々のメンバーと彼女たちの関係性を内包するグループが輝き、物語の登場人物とそれが上演される舞台のような、賑やかで魅力的なアイドルの新しい「場」が誕生したのだと思います。


乃木坂という「場」の中で、人気メンバーが次々と誕生し、グループ全体が成長していった。

AKB48という既存人気グループと距離を置き、自分たちに何が出来るかを追求したことが、AKB48に興味のない層をも惹きつけ、欅坂へと続く、アイドルの別潮流を生み出していく。

欅坂46も、出発点において、乃木坂の人気メンバーが「兼任」で参加するようなことをせず、当時まだ若干14歳だった、平手友梨奈という傑出した才能を持つメンバーを中心に、自分たちの道を模索したことが、その後の成功につながっている。


宮脇咲良であれ、向井地美音であれ、岡田奈々であれ、運営が安易な「保険」を掛けず、CDセールスと楽曲指標の一時的な低下を我慢して、彼女たちを選抜中軸に抜擢し続け、新しい物語を誕生させる覚悟がなければ、新しいAKB48は生まれてこないと思う。

生駒里奈が「卒業」を表明している今の乃木坂に対しても同じことが言えます。

7枚目「バレッタ」の堀未央奈や18枚目「逃げ水」の大園桃子・与田祐希のように、1期選抜の先頭に、2期3期メンバーをポツンと置くだけでは、そのメンバーの知名度は上がっても、新しい乃木坂は出現しない。


新しいメンバーだけでなく、若い1期や2期3期の持っている新しい物語を一緒に抜擢して、それを乃木坂の新しい物語に据えることが重要じゃないでしょうか。

新しい物語が始まらなければ、AKB48は、「神7」メンバーがもはや1人もいないのに、「神7」の物語が続き、その想い出の中で輝くしかない。

生駒里奈が乃木坂を離れる今、これまでグループの土台であった、彼女の物語を終わりにして、新しい主人公が、新しい登場人物と織りなす、新しい物語が、乃木坂にも必要です。


生駒里奈と同じくらい、あるいはそれ以上に魅力的な主人公と物語を見つけ出し、主要な登場人物と一緒に、選抜中軸に一斉起用することが、乃木坂第2章の出発点になる。

その決断ができなければ、次世代を担うスターを育てられないまま、対症療法的なセールス維持策を続け、4期、5期、6期と、何期まで入れても、橋本奈々未や生駒里奈がいた時代の1期乃木坂が頂点だったグループで終わってしまう。

もちろん、選抜に1期を入れるなというわけではなく、選抜中軸に、若い1期や2期3期を入れ、彼女たちの物語によって、乃木坂を再構築するという意味です。


経験値やスキルの問題から、齋藤飛鳥や星野みなみなど、1期の若いメンバーがパフォーマンスの軸を担い、鈴木絢音や渡辺みり愛といった、近年成長著しい2期メンバーがそこに加わる形が、まずは現実的ですが、新しい登場人物によって、新しい物語を始める、その雰囲気を作ることが大事だと思います。

5枚目「君の名は希望」のヒット祈願で、誰がスカイダイビングを飛ぶかを決める福神メンバーの会議、あの雰囲気の再現を、2期3期を含む新しいメンバーで見たい(笑)。

あのときから、生駒里奈の物語が本格的に始動したと、ずっと感じてきたので。


最後に、欅坂「ガラスを割れ!」のカップリング6曲が、iTunesトップソングの200位圏外にすべて去り、順位推移がおおよそ確定したので、歴代のCW曲と一緒に載せておきます。

(表6) iTunes Store トップソングにおける欅坂46カップリング曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
シングル番号「タイトル」
A-B-C-D-E / F-G-H (50位以内/200位以内ランクイン日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)
# カップリング曲に関しては、ランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている
#「*」はMV付、「C」は共通曲
#「^」は最新日付でランクインしている曲で、直後の数字はその順位
# 配信開始から2018/03/17(土)時点までのデータを示している

06枚目「ガラスを割れ!」
0-1-0-1-0 / 1-2-3 (02/08日; 17位) 半分の記憶 (けやき坂2期)
0-1-1-0-1 / 1-2-1 (03/07日; 08位) もう森へ帰ろうか?* (C, 6th選抜_平手センター)
1-0-1-0-1 / 1-2-1 (03/07日; 09位) 夜明けの孤独 (平手ソロ)
0-0-1-0-1 / 1-1-2 (02/06日; 17位) ゼンマイ仕掛けの夢* (今泉・小林)
0-0-1-0-1 / 1-1-1 (02/05日; 26位) イマニミテイロ* (けやき坂1期)
0-0-1-0-1 / 1-1-0 (02/04日; 21位) バスルームトラベル* (尾関・小池・長濱)

05枚目「風に吹かれても」
2-1-1-4-1 / 18-47-26 (9/100日; 4位^現在170位) 避雷針*
0-1-1-0-1 / 1-2-1 (03/07日; 17位) 再生する細胞
0-0-1-0-1 / 1-1-2 (02/06日; 24位) 波打ち際を走らないか?* (青空とマリー)
0-0-0-0-0 / 2-3-4 (00/09日; 42位) NO WAR in the future (けやき坂)
0-0-0-0-1 / 2-0-1 (01/04日; 35位) 結局、じゃあねしか言えない
0-0-0-0-0 / 1-1-1 (00/03日; 74位) それでも歩いてる* (C, けやき坂)

04枚目「不協和音」
1-3-6-3-6 / 7-11-14 (19/51日; 07位) エキセントリック*
2-0-1-0-1 / 4-1-2 (04/11日; 05位) W-KEYAKIZAKAの詩* (C)
0-1-0-1-0 / 2-2-3 (02/09日; 17位) 割れたスマホ*
0-1-0-1-1 / 2-1-1 (03/07日; 14位) チューニング*
0-0-0-1-0 / 2-1-2 (01/06日; 32位) 僕たちは付き合っている* (けやき坂)
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (01/04日; 36位) 微笑みが悲しい

03枚目「二人セゾン」
0-0-0-1-0 / 1-2-1 (01/05日; 39位) 夕陽1/3
0-0-0-0-1 / 1-2-0 (01/04日; 44位) 僕たちの戦争*
0-0-0-0-0 / 1-1-2 (00/04日; 66位) 大人は信じてくれない* (C)
0-0-0-0-0 / 1-0-1 (00/02日; 86位) 誰よりも高く跳べ!* (けやき坂)
0-0-0-0-0 / 1-1-0 (00/02日; 88位) 制服と太陽

02枚目「世界には愛しかない」
0-1-1-0-1 / 4-3-6 (03/16日; 17位) 語るなら未来を…* (C)
0-0-0-0-1 / 1-1-8 (01/11日; 50位) 青空が違う
0-0-0-0-0 / 1-1-6 (00/08日; 58位) また会ってください*
0-0-0-0-0 / 1-1-5 (00/07日; 69位) ひらがなけやき (けやき坂)
0-0-0-0-0 / 1-1-5 (00/07日; 75位) ボブディランは返さない
0-0-0-0-0 / 1-1-4 (00/06日; 86位) 渋谷からPARCOが消えた日*

01枚目「サイレントマジョリティー」
0-0-1-1-0 / 3-8-4 (02/17日; 25位) 渋谷川*
0-0-2-0-0 / 1-2-1 (02/06日; 26位) キミガイナイ
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (01/04日; 39位) 手を繫いで帰ろうか* (C)
0-0-0-0-0 / 2-0-1 (00/03日; 53位) 乗り遅れたバス
0-0-0-0-0 / 2-1-0 (00/03日; 55位) 山手線*


6枚目カップリングは、全曲がTOP30に食い込むなど、初期上昇の勢いには目を見張るものがあったけど、200位圏内へのランクインが10日以上の曲がなく、割とあっさり圏外に去ってしまった印象がある。

5枚目収録の「避雷針」や4枚目の「エキセントリック」など、欅坂のシングルには、びっくりするほど長期のランクインを続けるC/W曲が出現するので、最高順位のレベルから6枚目でも期待していましたが、そういう曲は今のところ出ていません。

坂道AKBが、欅坂6枚目のリリースに重なる形で、「国境のない時代」MVを公開したため、関心が分散して、CW曲のランクイン日数がやや伸び悩んだのかなと、少し疑っています(笑)。


まあ、平手友梨奈が現在、「開店休業」状態で、表面的な動きが全然ないことが、作用している可能性はあります。

ただ、AKB48Gの各グループが、『組閣』によって、相当なダメージを受けてきたように、坂道AKBのようなコラボは、思っている以上に大きな影響を被る恐れがある。

今年の全曲200位圏外日数が昨年のトータル5日に、早くも並んでしまった乃木坂を含め、最近、坂道の楽曲人気にやや不安を感じる数字がちょこちょこ出ていて、シングルごとの誤差範囲内に収まる変動かどうか、敏感になっている面があって、ついあれこれ考えてしまいます(笑)。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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欅坂「ガラスを割れ!」初動は83.3万枚1位と3.5万DL2位、乃木坂が生駒最後の20枚目で目指すもの [15Mar18]

2018-03-15 20:45:00 | 芸能

欅坂46の6枚目シングル「ガラスを割れ!」が発売されて、1週間ほど経ちました。

オリコンやビルボードなど、様々なセールス指標が出てきたので、少しまとめておきます。

まずは、CDセールスから。

(表1) 欅坂シングルのオリコン初日と初動

凡例
[シングル番号] 初日→(初動と初日の差)→初動↑前作からの増加分(↓減少分) [CD発売日] タイトル

#「初日」は、そのシングルが初めてオリコンデイリーに登場する、CD発売前日、いわゆる「フラゲ日」の売り上げ枚数
#「初動」は、そのシングルが初めてオリコン週間ランキングに登場する、CD発売週の売り上げ枚数
# 「万枚」単位

[01] 初日19.1→(07.0)→初動26.2 [2016/04/06] サイレントマジョリティー
[02] 初日25.1→(07.3)→初動32.3↑06.1 [2016/08/10] 世界には愛しかない
[03] 初日35.4→(08.9)→初動44.2↑11.9 [2016/11/30] 二人セゾン
[04] 初日45.7→(17.6)→初動63.3↑19.0 [2017/04/05] 不協和音
[05] 初日48.4→(15.9)→初動64.3↑01.0 [2017/10/25] 風に吹かれても
[06] 初日63.9→(19.5)→初動83.3↑19.0 [2018/03/07] ガラスを割れ!


ツイッターに書いた通り、6枚目「ガラスを割れ!」は、5枚目「風に吹かれても」より15.5万枚も多い初日63.9万枚でスタート。

その後も、毎日、前作を上回るペースで進み、結局、初動は前作19.0万枚アップの歴代最高83.3万枚となっています。

この数字は、乃木坂16枚目「サヨナラの意味」の初動82.8万枚を越えており、姉妹グループのCDセールスはいよいよ接近してきました。

(表2) 乃木坂シングルのオリコン初日と初動

凡例
[シングル番号] 初日→(初動と初日の差)→初動↑前作からの増加分(↓減少分) [CD発売日] タイトル

[14] 初日59.1→(15.9)→初動75.0↑12.3 [2016/03/23] ハルジオンが咲く頃
[15] 初日60.0→(12.8)→初動72.8↓02.2 [2016/07/27] 裸足でSummer
[16] 初日68.3→(14.4)→初動82.8↑10.0 [2016/11/09] サヨナラの意味
[17] 初日74.3→(13.2)→初動87.5↑04.7 [2017/03/22] インフルエンサー
[18] 初日71.6→(16.4)→初動88.0↑00.5 [2017/08/09] 逃げ水
[19] 初日68.3→(16.8)→初動85.1↓02.9 [2017/10/11] いつかできるから今日できる


乃木坂のシングル初動は、17枚目「インフルエンサー」87.5万枚、18枚目「逃げ水」88.0万枚と続けて上昇したものの、19枚目「いつかできるから今日できる」が前作、前々作を下回る85.1万枚だった。

欅坂「ガラスを割れ!」の83.3万枚は、乃木坂最高である88.0万枚には、まだ少し届かないものの、最新作の85.1万枚に肉薄しており、CD売り上げ枚数における、姉グループ圧倒的優位の時代は終わりつつあります。

妹グループの勢いを示す一つの象徴は、「ガラスを割れ!」が累計ミリオンを達成する可能性があることです

(表3) 欅坂シングルのオリコン初動と累計

凡例
[シングル番号] 初日→(初動と累計の差)→累計 @ 発売後経過週数(W) タイトル

#「発売後経過週数」はCD発売日から最初の日曜までを「1W」、翌月曜から日曜までに7日間を「2W」、次の月曜〜日曜7日間を「3W」と順に数えたもの
# 累計は2018年3月19日付チャートにおける数字

[01] 初動26.2→(17.8)→累計43.9 @ 100W サイレントマジョリティー
[02] 初動32.3→(12.3)→累計44.7 @ 082W 世界には愛しかない
[03] 初動44.2→(17.1)→累計61.4 @ 066W 二人セゾン
[04] 初動63.3→(14.6)→累計77.8 @ 048W 不協和音
[05] 初動64.3→(17.3)→累計81.6 @ 019W 風に吹かれても
[06] 初動83.3→(00.0)→累計83.3 @ 001W ガラスを割れ!


初動64.3万枚を記録した5枚目「風に吹かれても」は、最新チャートにおいて、累計を81.6万枚まで伸ばし、発売19Wで17.3万枚を積み上げています。

前作に関しては、全国握手会の開催が12W以降と、やや仕掛けが遅く、CDセールスが後から上昇するパターンだったので、6枚目「ガラスを割れ!」が、同じく17.3万枚の上積みを達成できるかどうかには、不透明な部分もあります。

ただ、6枚目の配信や動画の人気が高いことを考えると、2W以降、前作並みの売り上げを稼ぐのは、決して無理な話ではない。

初動が83.3万枚なので、16.7万枚を積み上げれば、乃木坂と同じく、欅坂は「ミリオン」歌手の仲間入り果たすわけで、可能性は高いんじゃないでしょうか。

欅坂運営は6枚目の出荷数を100万枚以上まで引き上げたようで、手応えがあるんだと思います。


ところで、このブログでは、「ガラスを割れ!」の初動を、以下のように73万枚と予想して、さすがに「大体当たった」とも到底言えないレベルで外してしまったので(笑)、どこが間違っていたのか、少し振り返ってみます。

それは平手友梨奈のいない欅坂か?「ガラスを割れ!」オリコン初動予想は前作大幅増の73万枚 [05Mar18]

次表の「ケースA」が、事前予想をしたときの流れですが、初動83.3万枚という数字を眺めると、個別握手会セールスの大幅上昇を前提にした「ケースB」の方が妥当じゃないかと考え直しています。

(表4) 欅坂5、6枚目オリコン初動の分析

凡例
個別握手会売り上げ枚数 [完売部数/総部数 @ 初動算入次数]
店頭売り上げ枚数
==========
オリコン第1週売り上げ枚数

個別握手会の売り上げ推定
対象グループの完売部数/担当部数 推定売り上げ枚数 : 参加人数 [CD1枚の平均割り当て時間_完売1部のCD売り上げ枚数] グループ名

# 6枚目における上下矢印は、5枚目からの増加分(↑)あるいは減少分(↓)

5枚目
個別 47.1万枚 [587/710部 @ 4次]
店頭 17.2万枚
==========
初動 64.3万枚

個別握手会の売り上げ推定
421/471部 31.5万枚 : 21人 [08.0秒_675枚] 欅坂
166/239部 15.7万枚 : 11人 [08.0秒_675枚] けやき坂1期
====================
587/710部 47.1万枚 : 32人 全体

⬇︎
⬇︎
6枚目

[ケースA]
個別 54.0万枚↑06.8 [733/831部 @ 4次]
店頭 29.4万枚↑12.2
==========
初動 83.3万枚↑19.0

個別握手会の売り上げ推定
413/464部 31.1万枚↓00.4 : 20人 [08.0秒_675枚] 欅坂
212/259部 17.1万枚↑01.4 : 11人 [08.0秒_675枚] けやき坂1期
108/108部 05.8万枚↑05.8 : 09人 [10.0秒_540枚] けやき坂2期
====================
733/831部 54.0万枚↑06.8 : 40人 全体

[ケースB]
個別 59.3万枚↑12.2 [733/831部 @ 4次]
店頭 24.0万枚↑06.9
==========
初動 83.3万枚↑19.0

個別握手会の売り上げ推定
413/464部 34.5万枚↑03.1 : 20人 [07.2秒_750枚] 欅坂
212/259部 19.0万枚↑03.3 : 11人 [07.2秒_750枚] けやき坂1期
108/108部 05.8万枚↑05.8 : 09人 [10.0秒_540枚] けやき坂2期
====================
733/831部 59.3万枚↑12.2 : 40人 全体


「ケースA」では、個別握手会セールスの計算で、漢字と平仮名1期のCD1枚あたり割り当て時間を、5枚目と同じ8.0秒に設定しています。

漢字は、担当部数が5枚目から6枚目で7部ほど減っており、握手時間が同じであれば、事実上ほとんどを売り切っているので、推定売り上げは微減になる。

一方、平仮名1期の担当部数は増加していますが、それでも20部程度なので、推定売り上げが大きく伸びる予測にはならない。


結局、新規参加の平仮名2期が担当する108部が、個別握手会セールス全体を押し上げる中核で、事前予想では3グループ併せて6.8万枚増の54.0万枚と読んでいました。

ここに店頭セールスが約2万枚増とし、個別握手分に加えて計9万枚増と考え、前作初動64.3万枚から今作は73万枚くらまで伸びるとの予想でした。

ところが、蓋を開けてみると、9万枚どころか、19.0万枚とさらに10万枚ほど伸びてしまった(笑)。


握手会セールスをそのままにすると、店頭セールスは12.2万枚も増えた勘定になる。

確かに、Amazon売れ筋ランキングを見ても、初回限定盤の売れ行きは好調でしたが、2日目から初動までの積み上げは、前作の15.9万枚から今作は19.5万枚と3.6万枚の上昇に収まっている。

19.5万枚という積み上げの中には、発売日以降における、初回限定盤予約分の発送やCDショップでの受け取りに加え、forTUNE music盤の発送分も入っている筈で、この期間における店頭セールスの増分は3.6万枚より少ないと考えられます。


すると、フラゲ日発送分が、10万枚近く前作からアップしたことになり、さすがに何かを考え直したくなる(笑)。

そもそも、5枚目で17.2万枚だった店頭販売CDが、6枚目で29.4万枚も売れたなら、欅坂の全国握手会はパンク状態になりかねない。

ということで、「ケースB」では、個別握手会セールスを計算するとき、漢字と平仮名2期のCD1枚あたり割り当て時間を、乃木坂並みの7.2秒まで下げてみました。


すると、漢字が3.1万枚、平仮名2期が3.3万枚のアップとなり、個別握手会全体では前作から12.2万枚増加という計算が出てきます。

握手会でこれだけ稼げば、店頭セールスの増加は6.9万枚となり、まあ、それでも凄い数字だけど、2日目から初動への積み上げ3.6万枚増と比べて、了解可能な範囲に入ってきます。

以前は、サウンドスキャンが初回限定盤のタイプ種別売り上げ枚数を公表してくれていたので、こういった計算の「答え合わせ」がある程度出来たのですが、今は、その情報が手に入らないので、6枚目発売第1週の店頭セールスとして、24.0万枚がどこまで妥当なのか、本当のところは分かりません。

ただ、「ガラスを割れ!」個別握手会が開催されたとき、以前より「剥がし」がキツくなったとか、もの凄い複数枚出しのファンが何人も現れるといった話が出てくると、考えている方向性は正しいのかなとの感触が得られるわけです(笑)。


CDセールスの話はこの辺にして、次はビルボードを見ていきます。

(表5) 坂道表題曲のCD発売週における Billboard JAPAN Hot100

凡例
(総合) Hot100順位 各項順位 : 対象週の日付期間 [CD発売日] シングル番号 曲名

# 各項は
S : CD売り上げ枚数とダウンロード数に基づくストリーミング数合算 (個人的に、公式サイトの説明を何度読んでも正確な意味は分からない笑)
R : ラジオ放送回数
L : PCによるCD読み取り回数(ルッアップ)
T : ツイート数
M : 国内動画再生回数
F : Hot100ランクイン回数

欅坂1〜6枚目表題曲
(総合)001位 S01/R17/L01/T01/M03/F05 : 2018/03/05(月)11(日) [03/07(水)] 06 ガラスを割れ!
(総合)001位 S01/R07/L01/T01/M09/F05 : 2017/10/23(月)29(日) [10/25(水)] 05 風に吹かれても
(総合)001位 S01/R04/L01/T01/M04/F04 : 2017/04/03(月)09(日) [04/05(水)] 04 不協和音
(総合)001位 S01/R07/L01/T02/M07/F04 : 2016/11/28(月)04(日) [11/30(水)] 03 二人セゾン
(総合)001位 S01/R08/L01/T03/M16/F06 : 2016/08/08(月)14(日) [08/10(水)] 02 世界には愛しかない
(総合)001位 S01/R07/L01/T02/M03/F04 : 2016/04/04(月)10(日) [04/06(水)] 01 サイレントマジョリティー

乃木坂14〜19枚目表題曲
(総合)001位 S01/R07/L01/T06/M28/F06 : 2017/10/09(月)15(日) [10/11(水)] 19 いつかできるから今日できる
(総合)001位 S01/R05/L01/T01/M57/F05 : 2017/08/07(月)13(日) [08/09(水)] 18 逃げ水
(総合)001位 S01/R04/L01/T02/M09/F04 : 2017/03/20(月)26(日) [03/22(水)] 17 インフルエンサー
(総合)001位 S01/R03/L01/T01/M34/F04 : 2016/11/07(月)13(日) [11/09(水)] 16 サヨナラの意味
(総合)001位 S01/R05/L01/T03/M17/F05 : 2016/07/25(月)31(日) [07/27(水)] 15 裸足でSummer
(総合)001位 S01/R16/L01/T04/M00/F05 : 2016/03/21(月)27(日) [03/23(水)] 14 ハルジオンが咲く頃


「ガラスを割れ!」の各項目ランキングは、「S ストリーミング数」と「L ルックアップ」は、これまでと同じく、しっかり1位を獲得。

オリコンチャートでは、初動が83.3万枚の1位、ダウンロード数は後で紹介するように、3.5万DLの2位ですから、「S」や「L」の順位は、まあ盤石と言っていいでしょう。

ただ、最近のAKB48のように、オリコン初動が100万枚を越えても、「L」が1位にならないケースもあって、乃木坂と同じく、坂道の人気が反映されていると思います。


さらに、「T ツイート数」が4枚目表題曲「不協和音」から3作続けての1位で、さすがに注目度が高い。

乃木坂の「いつかできるから今日できる」が「T」6位というのは、2017年9月22日(金)の映画「あさひなぐ」公開に合わせてプロモーションを行ったので、CD発売日には、盛り上がりが一段落していたことが大きいと思います。

実際、映画公開週付近では最高2位を記録していますが、まあ1位じゃないんかい!というツッコミは甘んじて受けるしかないです(笑)。


「ガラスを割れ!」は、「R ラジオ放送回数」の17位だけが、これまでと比べ、やや低い順位に留まっている。

センターである平手友梨奈が、事実上、途中離脱状態で、テレビ音楽番組への出演頻度がやや少なく、そういったメディア露出の控え目さが、エアプレイにも響いているのかもしれません。

とはいえ、他の項目が図抜けて良いので、ほとんど気になりません。


そして、YouTubeにおけるMV再生数回数から、当然と言えば当然なんですが、「M 国内動画再生回数」が3位で、ベスト3に入っている。

乃木坂では、「裸足でSummer」が発売2週前に出した3位が最高で、ベスト5に入ったのは、このときと、「サヨナラの意味」発売2週前の5位しかなく、欅の動画人気はさすがに強い。

以下に、CD発売週におけるYouTubeMV再生回数を載せておきます。

(表6) 欅坂歴代表題曲フルバージョンMVのCD発売週におけるYouTube再生回数増加速度

凡例
CD発売週におけるMV再生回数の平均増加速度 (週終わりの累計/+その週の積み上げ) [M] Hot100国内動画再生回数順位 @ MV公開後経過週数 曲名

#「速度」は「万回/日」単位、「累計」と「積み上げ」は「万回」単位
#「MV公開後経過週数」は公開日から最初の日曜までを「1W」、翌月曜から日曜までに7日間を「2W」、次の月曜〜日曜7日間を「3W」と順に数えたもの

33.0万回/日 (1038/+231.2) [M]003位 @ 04W ガラスを割れ!
16.1万回/日 (0716/+112.8) [M]009位 @ 04W 風に吹かれても
28.1万回/日 (0701/+196.8) [M]004位 @ 03W 不協和音
15.8万回/日 (0402/+110.6) [M]007位 @ 03W 二人セゾン
07.0万回/日 (0344/+049.3) [M]016位 @ 05W 世界には愛しかない
18.1万回/日 (0413/+126.5) [M]003位 @ 04W サイレントマジョリティー


「ガラスを割れ!」はCD発売週が、MV公開4Wにあたり、この1週間で231.2万回も再生数を積み上げている。

確かに3位になるわけですが(笑)、では、それより上の2位、1位って、どんな曲か気になりますよね(笑)。

(表7) 欅坂6枚目発売週のHot100動画再生回数ランキングTOP5

凡例
順位 曲名 / アーティスト名
# 2018/03/19付 Billboard JAPAN Hot100 国内動画再生回数ランキング

1位 Lemon / 米津玄師
2位 さよならエレジー / 菅田将暉
3位 ガラスを割れ! / 欅坂46
4位 CAndy Pop / TWICE
5位 ドラえもん / 星野源


はい、米津さん入りました(笑)。

ダウンロード数でも、「Lemon」がとんでもない数字で1位を堅持して、「ガラスを割れ!」が2位に留まっているんですが、同じ構図が、Hot100「国内動画再生回数」でも起こっています。

あと、アイドル的な立ち位置からすると、TWICEがライバル的な存在かと思うけど、今の欅坂はむしろロック指向なので、乃木坂ほどは競合しないかも(笑)。


このように「ガラスを割れ!」のMV人気は非常に高いのですが、一つ気になる点がある。

(表8)「ガラスを割れ!」MVの週単位でのYouTube再生回数増加速度の推移

# 表記法は(表6)と同じ

ガラスを割れ!
86.8万回/日 (0412/+412.1) [M]003位 @ 01W : 2018/02/14(水)18(日)
27.6万回/日 (0606/+193.5) [M]008位 @ 02W : 02/19(月)25(日)
28.7万回/日 (0807/+201.2) [M]009位 @ 03W : 02/26(月)04(日)
33.0万回/日 (1038/+231.2) [M]003位 @ 04W : 03/05(月)11(日) CD発売週


1週間の積み上げが、MV公開2Wで193.5万回、3Wは201.2万回とに達しているのに、「国内動画再生回数」では8位と9位で、やや低い印象がある。

海外からのアクセスが結構入っている可能性があって、今後、YouTube再生回数や「M」ランキングにどう影響するのか、読めない面があります。

「サイレントマジョリティー」が紛うことなき「ヒット曲」と呼ばれるのは、以下の表に示したように、CD発売週である公開4Wで3位に入った後、翌週5Wで1位を獲得、その後、6Wから10Wまで、延々と2位以上に留まり続けたことが大きい。

(表9)「サイレントマジョリティー」MVの週単位でのYouTube再生回数増加速度の推移

# 表記法は(表6)と同じ

サイレントマジョリティー
18.8万回/日 (0089/+089.3) [M]012位 @ 01W : 2016/03/16(水)20(日)
14.3万回/日 (0190/+100.3) [M]004位 @ 02W : 03/21(月)27(日)
13.9万回/日 (0287/+097.4) [M]008位 @ 03W : 03/28(月)03(日)
18.1万回/日 (0413/+126.5) [M]003位 @ 04W : 04/04(月)10(日) CD発売週
24.1万回/日 (0582/+168.5) [M]001位 @ 05W : 04/11(月)17(日)
25.8万回/日 (0763/+180.9) [M]002位 @ 06W : 04/18(月)24(日)
32.5万回/日 (0990/+227.2) [M]001位 @ 07W : 04/25(月)01(日)
26.4万回/日 (1175/+184.5) [M]002位 @ 08W : 05/02(月)08(日)
19.6万回/日 (1312/+137.0) [M]002位 @ 09W : 05/09(月)15(日)
17.4万回/日 (1433/+121.8) [M]002位 @ 10W : 05/16(月)22(日)
14.5万回/日 (1535/+101.7) [M]003位 @ 11W : 05/23(月)29(日)
12.7万回/日 (1624/+088.9) [M]007位 @ 12W : 05/30(月)05(日)
11.4万回/日 (1704/+080.1) [M]009位 @ 13W : 06/06(月)12(日)
10.6万回/日 (1779/+074.5) [M]015位 @ 14W : 06/13(月)19(日)
09.4万回/日 (1845/+066.1) [M]013位 @ 15W : 06/20(月)26(日)
09.2万回/日 (1909/+064.2) [M]017位 @ 16W : 06/27(月)03(日)
08.1万回/日 (1965/+056.6) [M]023位 @ 17W : 07/04(月)10(日)
09.0万回/日 (2029/+063.1) [M]019位 @ 18W : 07/11(月)17(日)
15.7万回/日 (2139/+110.0) [M]004位 @ 19W : 07/18(月)24(日)
11.1万回/日 (2216/+077.5) [M]005位 @ 20W : 07/25(月)31(日)


つまり、「ガラスを割れ!」が「サイレントマジョリティー」に匹敵する「ヒット曲」になるかどうかは、今週以降も、高い動画人気を維持できるかどうかが重要になってきます。

国内での注目度を上げるためには、音楽番組を始め、テレビやラジオへ積極的に出演して、グループと曲を宣伝するのが一番ですが、発売週Hot100の「R」17位が象徴するように、今回は、少しメディア露出が弱い印象がある。

例えば、上表で、「サイレントマジョリティー」は、公開19Wに4位へ反転上昇していますが、これは、7月18日(月)に『FNS うたの夏まつり~海の日スペシャル~』で、46&48Gのメンバーが生駒里奈をセンターにこの曲をパフォーマンスしたことが理由です。

やはり、メディアを介したプロモーションは、楽曲人気の上昇にかなり効果的で、出来れば分厚く仕掛けた方が良いとは思います。


次に、配信人気をさらっと紹介しておきます。

(表10) iTunes Store トップソングにおける欅坂表題曲の配信初期順位推移

iTunes Store トップソング
配信開始後7日間の順位推移
001→002→003→004→005→006→007→008 : 配信後日数(D)
----------------------------------------------------------
002→002→002→003→003→003→004→006 : ガラスを割れ!
001→002→003→002→002→002→005→008 : 風に吹かれても
001→001→001→002→002→003→004→004 : 不協和音
002→002→004→005→006→006→005→007 : 二人セゾン
004→005→005→005→005→010→015→019 : 世界には愛しかない
001→001→001→003→003→004→002→003 : サイレントマジョリティー


「ガラスを割れ!」は、昨日の時点で、iTunes Storeでの配信開始8日目(D)ですが、TOP10に留まり、好調な順位推移を見せています。

その快進撃ぶりを反映するように、オリコンのダウンロード数ランキングである「デジタルシングル(単曲)ランキング」でも、3.5万DLで2位に入っています。

(表11) 欅坂6枚目発売週のオリコンダウンロード数ランキングTOP5

凡例
順位 週間ダウンロード数 [累計] 配信開始日 曲名 / アーティスト名
# 2018/03/19付オリコン単曲ダウンロード数ランキング

1位 9.8万DL [57.8] 02/12(月) Lemon / 米津玄師
2位 3.5万DL [03.5] 03/07(水) ガラスを割れ! / 欅坂46
3位 3.3万DL [03.4] 03/07(水) ドラえもん / 星野源
4位 1.8万DL [14.8] 01/07(日) さよならエレジー / 菅田将暉
5位 1.7万DL [12.3] 02/16(金) Change / ONE OK ROCK


3.5万DLは、配信が始まった水曜から日曜までの累計で、もし月曜からスタートしていれば、さらに数字が伸びたと思います。

Hot100「M」ランキングと同様、ここでも、米津玄師「Lemon」があり得ない数字を叩き出して1位を占め、星野源「ドラえもん」や菅田将暉「さよならエレジー」が上位に入るという、似たような構図が見られます。


CDセールスにせよ、楽曲指標にせよ、欅坂の6枚目「ガラスを割れ!」が、文句の付けようがない、あまりに良い数字を次々と叩き出すので、乃木坂の20枚目「シンクロニシティ」の数字を見るのが、若干怖いです(笑)。

しかし、生駒里奈が関わる最後のシングルですから、数字ではなく、乃木坂らしい楽曲群を一番に期待しています。

実は、「インフルエンサー」がiTunesトップソングの200位圏内から去ってしまい、乃木坂の全曲圏外が昨年と並ぶ5日間に達してしまいました。

配信ランキングのリストにグループの曲が一つも入っていないのは、そのこと自体が、音楽的アピール力の低下を示すものですが、まあ、ここまで来たら、焦ってもしょうがないので、生駒ちゃんを先頭に、選抜、アンダー全員で結束して、魅力的なシングルを作って欲しいですね。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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乃木坂46歴代シングルの選抜メンバー表 [13Mar18#2]

2018-03-13 18:00:00 | 芸能

乃木坂の選抜発表があると、感想記事の最後に、デビューシングルから最新シングルまでの選抜構成を並べた資料を付けていたんですが、今回は、別の記事として分けました。

感想記事が長すぎて、gooブログの文字数制限に引っ掛かる心配があったので(笑)。


乃木坂46歴代シングルの選抜メンバー構成

# 選抜番号に続く[括弧]内は、構成人数を [1列目-2列目-3列目(総定員), 福神数] の順に示している
#「*」は福神メンバー、「(c)」はセンター、「''」は2期メンバー、「^」は3期メンバー
# メンバー名は、前から見て左からの順に並べている

1st選抜 [3-4-9(16), 7福神]「ぐるぐるカーテン」
(3列目) 川村真洋 能條愛未 西野七瀬 齋藤飛鳥 斉藤優里 桜井玲香 井上小百合 中田花奈 市來玲奈
(2列目) 橋本奈々未* 松村沙友理* 白石麻衣* 高山一実*
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ*
選抜発表 : 2012年01月08日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2012年02月22(水)
オリコン第1週 : 2位, 13.6万枚

2nd選抜 [3-4-9(16), 7福神]「おいでシャンプー」
(3列目) 岩瀬祐美子 市來玲奈 斉藤優里 生田絵梨花 井上小百合 星野みなみ 西野七瀬 畠中清羅 宮澤成良
(2列目) 橋本奈々未* 松村沙友理* 白石麻衣* 高山一実*
(1列目) 桜井玲香* 生駒里奈*(c) 中田花奈*
選抜発表 : 2012年03月18日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2012年05月02(水)
オリコン第1週 : 1位, 15.6万枚

3rd選抜 [4-6-6(16), 7福神]「走れ!Bicycle」
(3列目) 斉藤優里 若月佑美 井上小百合 市來玲奈 伊藤万理華 深川麻衣
(2列目) 中田花奈 橋本奈々未* 白石麻衣* 松村沙友理* 西野七瀬* 高山一実
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ* 桜井玲香
選抜発表 : 2012年06月17日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2012年08月22(水)
オリコン第1週 : 1位, 18.7万枚

4th選抜 [3-5-8(16), 8福神]「制服のマネキン」
(3列目) 能條愛未 齋藤飛鳥 若月佑美 井上小百合 深川麻衣 市來玲奈 西野七瀬 高山一実
(2列目) 桜井玲香* 橋本奈々未* 白石麻衣* 松村沙友理* 秋元真夏*
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ*
選抜発表 : 2012年10月07日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2012年12月19(水)
オリコン第1週 : 1位, 23.3万枚

5th選抜 [3-5-8(16), 8福神]「君の名は希望」
(3列目) 伊藤寧々 中田花奈 井上小百合 西野七瀬 若月佑美 深川麻衣 永島聖羅 高山一実
(2列目) 桜井玲香* 橋本奈々未* 白石麻衣* 松村沙友理* 秋元真夏*
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ*
選抜発表 : 2013年01月06日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2013年03月13(水)
オリコン第1週 : 1位, 24.2万枚

6th選抜 [3-5-8(16), 8福神]「ガールズルール」
(3列目) 伊藤万理華 井上小百合 中田花奈 若月佑美 星野みなみ 秋元真夏 深川麻衣 斉藤優里
(2列目) 桜井玲香* 生田絵梨花* 生駒里奈* 西野七瀬* 高山一実*
(1列目) 松村沙友理* 白石麻衣*(c) 橋本奈々未*
選抜発表 : 2013年04月21日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
# 前日、京都全国握手会で先行発表
CD発売 : 2013年07月03(水)
オリコン第1週 : 1位, 33.7万枚

7th選抜 [5-4-8(17), 8福神]「バレッタ」
(3列目) 伊藤万理華 衛藤美彩 齋藤飛鳥 秋元真夏 深川麻衣 中元日芽香 川後陽菜 高山一実
(2列目) 桜井玲香* 生田絵梨花* 生駒里奈* 若月佑美*
(1列目) 西野七瀬* 白石麻衣* 堀未央奈''(c) 橋本奈々未* 松村沙友理*
選抜発表 : 2013年10月06日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
# 同日、代々木ライブ夜公演にて先行発表
CD発売 : 2013年11月27(水)
オリコン第1週 : 1位, 39.5万枚

8th選抜 [5-5-6(16), 5福神]「気づいたら片想い」
(3列目) 川村真洋 北野日奈子'' 樋口日奈 秋元真夏 和田まあや 高山一実
(2列目) 桜井玲香 若月佑美 生田絵梨花 松村沙友理 深川麻衣
(1列目) 堀未央奈''* 白石麻衣* 西野七瀬*(c) 橋本奈々未* 生駒里奈*
選抜発表 : 2014年01月26日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2014年04月02(水)
オリコン第1週 : 1位, 45.8万枚

9th選抜 [5-5-7(17), 10福神]「夏のFree&Easy」
(3列目) 衛藤美彩 井上小百合 斉藤優里 星野みなみ 大和里菜 堀未央奈'' 高山一実
(2列目) 若月佑美* 秋元真夏* 桜井玲香* 深川麻衣* 生駒里奈*
(1列目) 松井玲奈* 白石麻衣* 西野七瀬*(c) 橋本奈々未* 松村沙友理*
選抜発表 : 2014年05月11日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2014年07月09(水)
オリコン第1週 : 1位, 42.2万枚

10th選抜 [5-5-6(16), 10福神]「何度目の青空か?」
(3列目) 衛藤美彩 若月佑美 堀未央奈'' 星野みなみ 高山一実 斎藤ちはる
(2列目) 松村沙友理* 秋元真夏* 生駒里奈* 桜井玲香* 深川麻衣*
(1列目) 松井玲奈* 白石麻衣* 生田絵梨花*(c) 西野七瀬* 橋本奈々未*
選抜発表 : 2014年08月03日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2014年10月08(水)
オリコン第1週 : 1位, 47.9万枚

11th選抜 [5-5-8(18), 10福神]「命は美しい」
(3列目) 松村沙友理 相楽伊織 齋藤飛鳥 伊藤万理華 堀未央奈'' 星野みなみ 衛藤美彩 高山一実
(2列目) 若月佑美* 秋元真夏* 生駒里奈* 桜井玲香* 深川麻衣*
(1列目) 松井玲奈* 白石麻衣* 西野七瀬*(c) 橋本奈々未* 生田絵梨花*
選抜発表 : 2015/01/18深夜(日) テレビ東京『乃木坂って、どこ?』
CD発売 : 2015年03月18日(水)
オリコン第1週 : 1位, 50.0万枚

12th選抜 [5-5-8(18), 10福神]「太陽ノック」
(3列目) 松村沙友理 斉藤優里 星野みなみ 齋藤飛鳥 伊藤万理華 井上小百合 新内眞衣'' 衛藤美彩
(2列目) 高山一実* 若月佑美* 桜井玲香* 秋元真夏* 深川麻衣*
(1列目) 白石麻衣* 西野七瀬* 生駒里奈*(c) 生田絵梨花* 橋本奈々未*
選抜発表 : 2015年05月10日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2015年07月22日(水)
オリコン第1週 : 1位, 60.9万枚

13th選抜 [4-6-6(16), 10福神]「今、話したい誰かがいる」
(3列目) 桜井玲香 若月佑美 生駒里奈 松村沙友理 伊藤万理華 井上小百合
(2列目) 齋藤飛鳥* 高山一実* 橋本奈々未* 生田絵梨花* 秋元真夏* 星野みなみ*
(1列目) 衛藤美彩* 西野七瀬*(c) 白石麻衣*(c) 深川麻衣*
選抜発表 : 2015年08月30日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2015年10月28日(水)
オリコン第1週 : 1位, 62.7万枚

14th選抜 [5-5-7(17), 10福神]「ハルジオンが咲く頃」
(3列目) 桜井玲香 若月佑美 松村沙友理 生駒里奈 伊藤万理華 井上小百合 堀未央奈''
(2列目) 齋藤飛鳥* 高山一実* 衛藤美彩* 秋元真夏* 星野みなみ*
(1列目) 橋本奈々未* 西野七瀬* 深川麻衣*(c) 白石麻衣* 生田絵梨花*
選抜発表 : 2016年01月31日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2016年03月23日(水)
オリコン第1週 : 1位, 75.0万枚

15th選抜 [5-5-6(16), 10福神]「裸足でSummer」
(3列目) 北野日奈子" 星野みなみ 若月佑美 生駒里奈 堀未央奈" 中元日芽香
(2列目) 高山一実* 衛藤美彩* 松村沙友理* 秋元真夏* 桜井玲香*
(1列目) 橋本奈々未* 西野七瀬* 齋藤飛鳥*(c) 白石麻衣* 生田絵梨花*
選抜発表 : 2016年06月05日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2016年07月27日(水)
オリコン第1週 : 1位, 72.8万枚

16th選抜 [5-6-8(19), 11福神]「サヨナラの意味」
(3列目) 中元日芽香 井上小百合 新内眞衣" 桜井玲香 生駒里奈 星野みなみ 北野日奈子" 伊藤万理華
(2列目) 若月佑美* 松村沙友理* 堀未央奈"* 齋藤飛鳥* 衛藤美彩* 秋元真夏*
(1列目) 高山一実* 西野七瀬* 橋本奈々未*(c) 白石麻衣* 生田絵梨花*
選抜発表 : 2016年10月16日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2016年11月09日(水)
オリコン第1週 : 1位, 82.8万枚

17th選抜 [6-6-9(21), 12福神]「インフルエンサー」
(3列目) 新内眞衣" 井上小百合 寺田蘭世" 北野日奈子" 伊藤万理華 星野みなみ 斉藤優里 樋口日奈 中田花奈
(2列目) 若月佑美* 高山一実* 生駒里奈* 生田絵梨花* 松村沙友理* 桜井玲香*
(1列目) 秋元真夏* 堀未央奈"* 西野七瀬*(c) 白石麻衣*(c) 齋藤飛鳥* 衛藤美彩*
選抜発表 : 2017年01月29日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2017年03月22日(水)
オリコン第1週 : 1位, 87.5万枚

18th選抜 [6-6-6(18), 12福神]「逃げ水」
(3列目) 伊藤万理華 新内眞衣" 生駒里奈 桜井玲香 若月佑美 井上小百合
(2列目) 星野みなみ* 松村沙友理* 生田絵梨花* 秋元真夏* 衛藤美彩* 高山一実*
(1列目) 齋藤飛鳥* 白石麻衣* 大園桃子^*(c) 与田祐希^*(c) 西野七瀬* 堀未央奈"*
選抜発表 : 2017年07月09日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2017年08月09日(水)
オリコン第1週 : 1位, 88.0万枚

19th選抜 [4-7-8(19), 11福神]「いつかできるから今日できる」
(3列目) 新内眞衣" 斉藤優里 星野みなみ 生駒里奈 秋元真夏 北野日奈子" 中田花奈 高山一実
(2列目) 若月佑美* 井上小百合* 松村沙友理* 生田絵梨花* 伊藤万理華* 桜井玲香* 衛藤美彩*
(1列目) 堀未央奈"* 西野七瀬*(c) 齋藤飛鳥*(c) 白石麻衣*
選抜発表 : 2017年09月03日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2017年10月11日(水)
オリコン第1週 : 1位, 85.1万枚

20th選抜 [7-7-7(21), 14福神]「シンクロニシティ」
(3列目) 井上小百合 新内眞衣" 高山一実 星野みなみ 若月佑美 樋口日奈 寺田蘭世"
(2列目) 桜井玲香* 松村沙友理* 久保史緒里^* 生駒里奈* 大園桃子^* 衛藤美彩* 秋元真夏*
(1列目) 山下美月^* 堀未央奈"* 生田絵梨花* 白石麻衣*(c) 西野七瀬* 齋藤飛鳥* 与田祐希^*
選抜発表 : 2018年03月11日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2018年04月25日(水)
オリコン第1週 : ??位, ???万枚


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乃木坂20thは危機感ゼロのお花畑選抜、2期冷遇は3期、4期へ続くグループ崩壊のプレリュード [13Mar18]

2018-03-13 05:00:00 | 芸能

3月11日(日)深夜の『乃木坂工事中』において、20枚目シングル「シンクロニシティ」の表題曲を担当するメンバーが発表されました。

このシングルを最後に、生駒里奈が乃木坂からの「卒業」を表明していたので、彼女がセンターではないかと予想する声が多かったんですが、蓋を開けてみると、生駒ちゃんは2列目中央で、6枚目「ガールズルール」以来となる白石麻衣の単独センターだった。

名前を呼ばれた後、バナナマンとのトークで、生駒里奈は

「卒業」シングルには絶対したくなくて

と述べています。

また、「個人的」には今回で「卒業」するけど、

このシングルをいっぱい良いものにしたい
純粋なその気持ちだけで

と続けている。

運営からの「卒業」センター打診を、生駒自身が断ったと、一部報道が伝えていますが、選抜発表での発言にも、自分の「卒業」を20枚目と絡めて欲しくないという思いが滲んでいます。

さらに乃木坂を良くするために頑張りたい

という言葉には、過去を振り返って、自分の「卒業」を記念するのではなく、乃木坂の未来を見据えて、グループのさらなる発展につながるようなシングルにしたい、そして、その手伝いをしたい、それが自分にとって最高の「卒業」シングルなんだという、強い願いが込められているように感じました。


しかし、姿を現した20th選抜が、乃木坂の発展につながるような陣容かと言われると、いくつも疑問が湧いてきます。

とくに、2期メンバーに関して、握手会でのグループ貢献度、個々人のスキルや実績に比べ、選抜起用があまりに少な過ぎるという、随分と以前からの懸案がほとんど解決されていない。

さらに、「いつかできるから今日できる」の生歌ステージで露わになった、選抜としての歌唱力が低過ぎる問題にも、何らかの方針が示された風には見えない。


今日は、20枚目「シンクロニシティ」が、生駒里奈の望む、乃木坂をさらに発展させる、真の「卒業」シングルになるかどうか、20th選抜の内容を吟味したいと思います。

まずは、メンバー構成と19th選抜からの変動を紹介します。

(表1) 20枚目シングルを担当する選抜メンバー

20th選抜 [7-7-7(21), 14福神=1, 2列目全員]「シンクロニシティ」
(3列目) 井上小百合(15/20) 新内眞衣"(06/14) 高山一実(20/20) 星野みなみ(18/20) 若月佑美(18/20) 樋口日奈(03/20) 寺田蘭世"(02/14)
(2列目) 桜井玲香(20/20) 松村沙友理(20/20) 久保史緒里^(01/03) 生駒里奈(20/20) 大園桃子^(02/03) 衛藤美彩(13/20) 秋元真夏(17/17)
(1列目) 山下美月^(01/03) 堀未央奈"(12/14) 生田絵梨花(19/19) c白石麻衣(20/20) 西野七瀬(20/20) 齋藤飛鳥(13/20) 与田祐希^(02/03)

# 客席側から見た左右でメンバー名を並べている
# 名前に色が付いているメンバーは、前作19thから列移動のあった人で、前作の位置を1列目青色2列目緑色3列目オレンジ色アンダーはピンク色3期は赤色で示している
# 名前に続く(A/B)は、(選抜入りした回数/選抜抜擢対象となった回数)
# 「"」は2期、「^」は3期、「c」はセンター

[参考]
19th選抜 [4-7-8(19), 11福神=1, 2列目全員]「いつかできるから今日できる」
(3列目) 新内" 優里 星野 生駒 秋元 北野" 中田 高山
(2列目) 若月 井上 松村 生田 万理華 桜井 衛藤
(1列目) 堀" c西野 c飛鳥 白石
選抜発表 : 2017年09月03日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2017年10月11日(水)


20th選抜のお披露目は、19th選抜の発表から6ヶ月以上経っており、さすがに長かったですね(笑)。

その期間に、中元日芽香、伊藤万理華、川村真洋が「卒業」、また、年末の大型音楽祭は、17th選抜による「インフルエンサー」一色だったので、「あさひなぐ」選抜だった19thの影がやや薄くなってしまった面があります。

ということで、19th選抜からの動きをより分かりやすくするために、以下の表を載せておきます。

(表2) 20th選抜における前作からの列移動

[アンダー]←3期 理々杏 岩本 梅澤 阪口 佐藤 中村 向井 吉田
↑優里 中田
3列目
↓万理華(卒業) 北野日奈子(活動休止)

アンダー
↓寺田" 樋口
[3列目]←3期:なし
↑井上 若月
2列目

3列目
↓生駒 秋元
[2列目]←3期 大園 久保
↑なし
1列目

2列目
↓生田
[1列目]←3期 山下 与田


まず、3列目ですが、アンダーから入ったのは寺田蘭世と樋口日奈。

逆に、前選抜3列目で、アンダーへ行くことになったのが、斉藤優里と中田花奈、さらに伊藤万理華が「卒業」、北野日奈子は「活動休止」

1期の選抜枠数増減は、1人入って、3人出るマイナス2枠、2期は1人入り、1人出て変動なし。


次に、2列目は、前1列目からの下りはなく、前3列目の秋元真夏と生駒里奈が昇格、さらに3期の大園桃子が2回目、久保史緒里が初の選抜入り。

そして、1列目は、前2列目から生田絵梨花が昇格、3期の山下美月が初、与田祐希が2回目の選抜抜擢。

3期の選抜枠数増減は、4人入ってゼロから4枠確保。


結局、1期2枠減少、2期不変、3期4枠増加で、選抜定員は前作から2人増加となっています。

以下に、期別の選抜枠数がどう変化してきたか、まとめておきました。

(表3) 乃木坂シングル選抜の枠数の変遷

凡例
総定員数 [選抜入りした1期の人数 / 2期の人数 / 3期の人数] : シングル番号 CD発売日 タイトル (その期間に起こった特徴的な出来事)

#「CD発売日」の「13/11/27(水)」は、2013年11月27日(水)発売
#「選抜入りした2期の人数」は「07th」から、「3期の人数」は「18th」から記載

16人 [16] : 01st〜06th
========== 2期加入 ==========
17人 [16 / 1] : 07th 13/11/27(水) バレッタ(堀未央奈大抜擢)
16人 [14 / 2] : 08th 14/04/02(水) 気づいたら片想い
17人 [16 / 1] : 09th 14/07/09(水) 夏のFree&Easy(松井玲奈選抜入り)
16人 [15 / 1] : 10th 14/10/08(水) 何度目の青空か?
18人 [17 / 1] : 11th 15/03/18(水) 命は美しい
18人 [17 / 1] : 12th 15/07/22(水) 太陽ノック
16人 [16 / 0] : 13th 15/10/28(水) 今、話したい誰かがいる
17人 [16 / 1] : 14th 16/03/23(水) ハルジオンが咲く頃(深川麻衣卒業)
16人 [14 / 2] : 15th 16/07/27(水) 裸足でSummer
========== 3期加入 ==========
19人 [16 / 3] : 16th 16/11/09(水) サヨナラの意味(橋本奈々未卒業)
21人 [17 / 4] : 17th 17/03/22(水) インフルエンサー
18人 [14 / 2 / 2] : 18th 17/08/09(水) 逃げ水(選抜発表に3期参加)
19人 [16(23) / 3(11) / 0(12)] : 19th 17/10/11(水) いつかできるから今日できる
21人 [14(20) / 3(11) / 4(12)] : 20th 18/04/25(水) シンクロニシティ

# 19th以降は、期別人数の後に、その期の在籍総人数を書き込んでいる


20th選抜の大きな特徴は、言うまでもなく、3期が一挙に4人入り、しかも全員が2列目以上の福神に抜擢されていること。

3期重用の方針は、19枚目「いつかできるから今日できる」個別握手会のメンバー別売り上げとも合致しています。

(表4) 19枚目「いつかできるから今日できる」個別握手会21次応募後のメンバー別の推定売り上げ枚数順位表

凡例
[順位] 完売部数/担当部数 (部数ベース完売率 @ 全完売達成次数:推定売り上げ枚数) メンバー名

#「順位」は「推定売り上げ枚数」の順。枚数が同じ場合、全完売であれば、より早い次数での売り切れをより上位に置いている
#「推定売り上げ枚数」は、1期2期3期の完売1部あたりのCD枚数を750部、CD1枚の平均割り当て時間を7.2秒として計算
# メンバー名の色は20th選抜における所属列で、青色は1列目緑色は2列目オレンジ色は3列目
#「"」は2期、「^」は3期

[01] 30部/30部 (1.00 @ 02次 : 2.25万枚) 生田絵梨花 梅澤美波^ 衛藤美彩 久保史緒里^ 齋藤飛鳥 山下美月^ 与田祐希^
[08] 30部/30部 (1.00 @ 03次 : 2.25万枚) 井上小百合 大園桃子^ 高山一実 堀未央奈"
[12] 30部/30部 (1.00 @ 04次 : 2.25万枚) 新内眞衣" 星野みなみ
[14] 30部/30部 (1.00 @ 05次 : 2.25万枚) 寺田蘭世"
[15] 30部/30部 (1.00 @ 06次 : 2.25万枚) 樋口日奈
[16] 30部/30部 (1.00 @ 07次 : 2.25万枚) 斉藤優里
[17] 30部/30部 (1.00 @ 08次 : 2.25万枚) 岩本蓮加^
[18] 30部/30部 (1.00 @ 09次 : 2.25万枚) 渡辺みり愛"
[19] 30部/30部 (1.00 @ 11次 : 2.25万枚) 山崎怜奈"
[20] 30部/30部 (1.00 @ 17次 : 2.25万枚) 中田花奈
[21] 28部/30部 (0.93 @ 00次 : 2.25万枚) 鈴木絢音"
[22] 28部/28部 (1.00 @ 03次 : 2.10万枚) 伊藤理々杏^
[23] 25部/25部 (1.00 @ 11次 : 1.88万枚) 阪口珠美^
[24] 20部/24部 (0.83 @ 00次 : 1.79万枚) 向井葉月^
[25] 18部/18部 (1.00 @ 09次 : 1.35万枚) 佐藤楓^
[26] 15部/18部 (0.83 @ 00次 : 1.35万枚) 中村麗乃^ 吉田綾乃クリスティー^
[28] 07部/18部 (0.39 @ 00次 : 1.29万枚) 斎藤ちはる
[29] 13部/15部 (0.87 @ 00次 : 1.12万枚) 生駒里奈
[30] 01部/15部 (0.07 @ 00次 : 1.01万枚) 能條愛未
[31] 09部/12部 (0.75 @ 00次 : 0.89万枚) 伊藤かりん" 伊藤純奈"
[33] 07部/12部 (0.58 @ 00次 : 0.88万枚) 佐々木琴子"
[34] 05部/12部 (0.42 @ 00次 : 0.86万枚) 相楽伊織"
[35] 04部/12部 (0.33 @ 00次 : 0.85万枚) 川後陽菜
[36] 02部/07部 (0.29 @ 00次 : 0.49万枚) 川村真洋(2018/03/31をもって卒業)
[37] 00部/06部 (0.00 @ 00次 : 0.40万枚) 和田まあや
[38] 05部/05部 (1.00 @ 03次 : 0.38万枚) 若月佑美

[00] 14部/30部 (9次受付中止 @ 00次 : 2.09万枚) 北野日奈子"
[00] 00部/00部 (全日程不参加 @ 00次 : 0.00万枚) 秋元真夏 桜井玲香 白石麻衣 西野七瀬 松村沙友理
[00] 00部/00部 (全日程不参加 @ 00次 : 0.00万枚) 卒業:伊藤万理華 中元日芽香


長年、こういう表を見てきたけど、握手会セールスにおける順番を、ここまで厳密に適用した選抜というのも珍しい。

握手会に参加していない秋元、桜井、白石、西野、松村と、外仕事の関係で限定参加に留まっている生駒、若月の7人は「絶対安全圏」メンバーで、売り上げに関わらず選抜入りさせるのは、乃木坂運営の従来方針通り。

そして、それ以外の14人は、3期の梅澤美波を唯一の例外として、握手会セールス順位表の1番から15番までが見事に選ばれている。


最高30部を最速2次で売り切った梅澤さんが、なぜ起用されなかったのかは分かりません。

1期2期とのバランスから、20th選抜の3期を4人に絞ったのであれば、握手会成績から考えて、大園桃子が舞台『星の王女さま』に出演して、梅澤美波が入るのが順当ですが、どういうわけか、この人事だけは完売速度を度外視している。

選抜に入らなかった3期の8人は、乃木坂公式サイトでの「メンバー紹介」ページで、「アンダー」に分類されているので、今回抜擢された大園、久保、山下、与田が、「ドラフト1位」的な、運営の重点フィーチャーメンバーなのかもしれません。


握手会セールスの順位は、運営ではなく、ファンが決めるものなので、完売表に従って選抜メンバーを起用するのは、ファンの声をよく聞いているようにも見えます。

しかし、この完売表自体に、AKB48「総選挙」の得票ランキングと同じく、運営が望む「世界観」が多分に入っている可能性がある。

もちろん、乃木坂運営は、どこかの国の政府機関のように、文書の「書き換え」を行ったり(笑)、完売1部当たりのCD枚数をいじって、完売速度を操作するなんて酷いことは、やってないと思います。


ただ、自分たちがフィーチャーしたいメンバーを、思い切って選抜前列に抜擢したり、大きな外仕事を割り振れば、握手会人気が上がるのは当然です。

運営が強力に「推す」こと自体が、そのメンバーを応援する重要なポイントになるファンは少なくない。

やはり、勝ち馬に乗りたいという心理は、どこの業界でも普通にあることで、結構、人気動向の決め手になる。


最初から運営が目立つ仕事を割り振れば、握手会成績が上昇し、それに応じて、すかさず選抜前列に起用すれば、さらにファンが増えて、握手会人気が上昇していく。

実は、現在の1期トップメンバーも、グループ結成初期の頃から、運営が選抜前列に抜擢して、重点フィーチャーを繰り返しながら、人気を高めていった歴史がある。

そして、「ドラフト1位」に入らなかったメンバーは、長くアンダーに置かれ、メディア露出の少ないまま、コツコツとファンを増やすしかなかった。

衛藤美彩や中元日芽香は、まさに、そういった逆境を乗り越え、本当にファンの力で誕生させた、数少ない人気メンバーだと思います。


ただ、初期の乃木坂には、握手会成績に関係なく、すべての1期メンバーに、少なくとも1回は選抜を経験させるという暗黙の「ルール」があって、みさ先輩も、ひめたんも、それを足掛かりに次へ進んだ面がある。

ところが、2期に対しては、そういった「ルール」が適用されなかった。

(表5) 20th選抜確定時点における各メンバーの選抜抜擢回数

凡例
グループ 現在総人数 (/その期が選抜選考の対象となった回数)
選抜入り回数 : 該当するメンバー名

# 選考対象回数が「休業」などで期全体と異なるメンバーは、名前の直後に回数を記載
#「*」は2列目以上に抜擢されたことのある福神経験者
#「c*」はセンター経験者

1期20人 (/選考対象20回)
20回 : 生駒里奈c* 桜井玲香* 白石麻衣c* 高山一実* 西野七瀬c* 松村沙友理*
19回 : 生田絵梨花c*(/19回)
18回 : 星野みなみ* 若月佑美*
17回 : 秋元真夏*(/17回)
15回 : 井上小百合*
13回 : 衛藤美彩* 齋藤飛鳥c*
08回 : 斉藤優里
07回 : 中田花奈*
03回 : 樋口日奈
02回 : 能條愛未
01回 : 川後陽菜 斎藤ちはる 和田まあや

2期11人 (/選考対象14回)
12回 : 堀未央奈c*
06回 : 新内眞衣
05回 : 北野日奈子(/13回)
02回 : 寺田蘭世
01回 : 相楽伊織(/10回)
00回 : 伊藤かりん 伊藤純奈 佐々木琴子 鈴木絢音 山崎怜奈(/13回) 渡辺みり愛

3期12人 (/選考対象03回)
02回 : 大園桃子c* 与田祐希c*
01回 : 久保史緒里* 山下美月*
00回 : 伊藤理々杏 岩本蓮加 梅澤美波 阪口珠美 佐藤楓 中村麗乃 向井葉月 吉田綾乃クリスティー


2期メンバーが初めてファンの前に姿を現したのは、2013年6月1日(土)、『16人のプリンシパル』 の大阪公演2日目だった。

そして、最初に、選抜選考の対象となったのが7枚目「バレッタ」。

10月6日(日)深夜『乃木坂って、どこ?』の放送前に、堀未央奈のセンター「大抜擢」が、同日開催の代々木ライブ夜公演で発表されています。

あれから4年半、この異常なスタートが暗示したように、2期メンバーの扱いは、乃木坂の「黒歴史」と呼んでいいほど悲惨な道を辿り、未だに、選抜未経験者が半数以上の6人も存在する、目も当てられない状況が続いている。


オーディションに合格させて、乃木坂メンバーとして迎え入れた以上、いくらなんでも1回は選抜入りさせて、チャンスを与えるのが当然です。

運営の望むメンバーが活躍する、彼らの「世界観」があったとしても、正式採用したのに、4年半に渡る14回の選抜選考で、一度も起用されないメンバーが6人もいるのは、もはや「労働問題」の域に入っていて、どう考えてもおかしい。

貰ったチャンスを生かすかどうかは、個々のメンバー次第だけど、一切チャンスがないのは、運営の怠慢としか言いようがない。


長年、過酷な環境に置かれ続けたため、素質に溢れた何人もの2期メンバーが乃木坂を去っていきました。

しかし、それゆえに、残ったメンバーは非常に逞しく、自分の力で道を切り拓こうとする、極めて優秀な人が多い。

中学時代、ハイレベルな進学校に通っていた渡辺みり愛は、アンダーにも入れなかった長い「放置」期間、それでも芸能活動を諦めずに、限られた機会の中で、自分の芸能スキルをコツコツと磨いてきた。

鈴木絢音は、秋田で学校に通いながら、毎週、飛行機で東京にやって来て、乃木坂の活動を続け、いつの間にか伊藤万理華の代役を務めるほどダンスが上手くなり、バラエティに1人で出演できるほどのトーク力を身につけている。

また、山崎怜奈は、高校での勉強をないがしろにせず、乃木坂に在籍しながら慶應義塾大学に合格し、得意な語学を生かして、中国語のブログを書くなど、国際化の流れを先取りして、自分に何が出来るのか、工夫を凝らし続けている。


生駒里奈の「卒業」によって、乃木坂における「生駒里奈の物語」には終止符が打たれるけど、2期メンバーのそれぞれが辿った「2期の物語」は、これからの乃木坂を中心で支える可能性を秘めている。

3期の誰かを、テレビ東京のバラエティ番組『車あるんですけど…』に1人で出演させて、鈴木絢音ほどのトークが出来るとは思えないし、まりっかの代役として、「インフルエンサー」の3列目中央を全う出来るレベルのメンバーも、今は思い浮かばない。

4年半で積み上げてきた芸能スキルに関して、人によってそれぞれに得手不得手はあるものの(笑)、2期メンバーは、現時点で、3期を圧倒している印象があり、アイドルの適齢期であることを考えても、もっと選抜起用を進めるべきだと思います。


では、1期2期3期は、それぞれどのくらいの枠数を占めるのが「適正」なんでしょうか?

個別握手会セールスにおける、各期の「寄与率」は一つの参考になると思います。

(表6)「いつかできるから今日できる」個別握手会21次応募後の売り上げと期別寄与率

凡例
対象グループの完売部数/担当部数(部数ベース完売率) 推定売り上げ枚数(枚数ベースの販売率) グループ名 参加人数/所属人数

302/348部 (0.868) 25.8万枚 (0.988) 1期 16/23人
208/228部 (0.912) 17.0万枚 (0.996) 2期 11/11人
301/311部 (0.968) 23.3万枚 (0.999) 3期 12/12人
811/887部 (0.914) 66.1万枚 (0.994) 全体 39/46人

凡例
対象グループの各項寄与率 完売部/担当部数 販売枚数 グループ名 [20th選抜での割り当て人数 : 各項寄与率からの適正人数 完売部数/担当部数 販売枚数]

部数37.2/39.2% 枚数39.0% 1期 [選抜14人 : 部数7.8/8.2人 枚数8.2人]
部数25.6/25.7% 枚数25.8% 2期 [選抜03人 : 部数5.4/5.4人 枚数5.4人]
部数37.1/35.1% 枚数35.2% 3期 [選抜04人 : 部数7.8/7.4人 枚数7.4人]
部数100/100% 枚数100% 全体 [選抜21人 : 部数21/21人 枚数21人]


選抜定員が21人であれば、完売部数、担当部数、推定販売枚数のどの項目における「寄与率」を適用しても、1期8人、2期5人、3期7〜8人という数字が出てきます。

ただ、アンダーアルバム「僕だけの君~Under Super Best~」個別握手会の応募も同時期にあり、最終応募1次前の13次受付終了後、2期は、寺田蘭世が最高15部6次全完売、山崎怜奈15部9次全完売、渡辺みり愛15部中12部完売、鈴木絢音15部中7部完売と、非常に大きな貢献をしています。

この個別握手会には、3期は参加せず、アンダー1期では樋口日奈の11部中10部完売が最高ですから、2期の活躍ぶりが際立っている。


アンダーアルバムでの実績、そして長年、選抜ゼロ回に置かれた「アンフェア」な扱いを考慮すると、20th選抜における2期枠は7人くらいが順当じゃないかと思います。

7人まで枠を広げれば、あーちゃん、みり愛、れなちに加えて、伊藤かりん、伊藤純奈、相楽伊織、佐々木琴子らを入れる余地が出てくる。

そうそう、伊藤かりんは、以前、選抜入りに消極的とも受け取れる発言をしたそうで、本当に絶対入りたくないのであれば話は別だけど、そうでなければ、一度くらい経験してみるのも悪くないんじゃないかと。


一方、3期に関しては、今回の4人は少なすぎる印象があって、梅澤美波が気になる上に、『FNS歌謡祭』のピカチュウで注目を集めた伊藤理々杏やバラエティで芽を出しつつある向井葉月を考えると、あと1枠追加の5枠は欲しい。

ただ、2期7枠、3期5枠となると、20th選抜の1期は9枠になってしまう。

一見、1期9枠なんて無理と思いがちだけど、舞台、ドラマ、映画、CMなど、大きな外仕事で忙しいメンバーを選抜から交代で外せば、実は、そんなに不可能な話ではない。

「絶対安全圏」を始めとする1期選抜常連の中には、音楽番組や単独ライブに出られないほど忙しいメンバーが何人もいるのだから、握手会不参加と同じく、選抜不参加は、かえって理に適った話じゃないかと思います。


では、なぜ実現しないのか理由を推察すると、CM契約を結んでいる企業や、出演するドラマ、映画、舞台の主催・協賛企業に対する配慮が大きいんじゃないでしょうか。

スポンサー側から、誰それをセンターかフロントにして欲しいと、直接の要請があるとは思えないけど、その思いを汲み取って「忖度」する可能性は高い(笑)。

例えば、欅坂の6枚目「ガラスを割れ!」は、昨年末からの平手友梨奈の状況を考えれば、センターに抜擢するなんてあり得ない話ですが、「NTTドコモ」のCMソング採用がもっと早い段階で決まっていたのであれば、何があろうと変更できない雰囲気が、運営に漂うのかもしれない。


もちろん、そういったスポンサー縛りは、乃木坂でも、ずっと前からあったことだと思いますが、最近、動く金額が大きいのか(笑)、忖度の仕方がドギツクなっている印象が強く、運営がファンの方を向いていないと感じることが多い。

例えて言えば、巨額の政治献金をしてくれる企業のことを優先的に考え、選挙で1票を投じてくれる市井の有権者をないがしろにし始めた政党のようなものです(笑)。

大きなお金を投入してくれる、目前のスポンサーを優遇する気持ちは分かるけど、そのスポンサーが投資する決断のキッカケが、多くのファンの支持であることを忘れてしまうと、元も子もなくなる。


ファンが望む選抜と、スポンサーが望む選抜。

両者の乖離は今後も容易に解消されず、ファンの忍耐を試す、この「チキンレース」は、グループ人気が決定的に下落傾向を見せるまで続くかもしれない。

まさに、それこそがAKB48の辿った道で、人気が下がるだけ下がり、スポンサーが明らかに少なくなったとき、始めて「若手」の積極起用が始まるのが、歴史の教えるところです。


一方、2期に対して、1期のような、選抜ゼロ回解消を実行しなかった理由ですが、当時から、3期、4期の採用を目論んでいたんじゃないかと思います。

もし、最低1回、選抜入りとなると、あまり多人数の採用は出来なくなってしまう。

2期の次を考えていなければ、問題は少ないけど、オーシデョン合格者は、必ず一度は選抜起用という「慣例」は、今後の大量採用、大量アンダーを見据えて、作りたくなかったのが一番の理由だと考えています。


46&48Gのアイドルは、握手会があるから、潤沢な資金で選抜メンバーが活躍でき、多人数メンバーを養っていけるというのは、詭弁にしか思えません。

むしろ、握手会があるから、運営は多人数を取りたがり、選抜入りできない「ベンチウォーマー」を大量に生み出しているだと思います。

オーディションに合格させて採用した以上は、そのメンバーにしかるべきチャンスを与えるべきで、乃木坂2期のように、それが反故にされるのであれば、運営は責任を問われても仕方がない。

1期の次に、初めて採用した2期に対する姿勢は、当然、3期、4期への方針として受け継がれていく筈で、そういう意味からも、21st選抜以降の2期に注目していきたい。


さて、ここまでは握手会の話でしたが、次は、音楽指標のことを。

実は、乃木坂の楽曲指標は、ここ数週間で、極めて厳しい状況に直面しています。

ツイッターで何度か呟いたように、iTunes Store トップソングにおいて、今年に入ってからの全曲200位圏外が、すでに4日を数え、昨年の5日に迫っています。

最大の理由は、最新曲「いつかできるから今日できる」の人気低落と、表題曲間の「連動性」の乏しさです。

(表7) iTunes Store トップソングにおける乃木坂17、19枚目表題曲の週単位での順位帯分布推移

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] 配信後経過週数 期間日付

# 上記 A〜H と Z は、対象週にそれぞれ以下の順位帯にランクインした日数
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
#「配信後経過週数」は、配信開始日から最初の日曜までを「1W」、翌月曜から日曜までの7日間を「2W」、次の月曜から日曜を「3W」と順に数えたもの
# 2018/01/01(月)から03/11(日)までのデータ

19枚目「いつかできるから今日できる」
0-0-0-0-0 / 0-7-0 [0] : 16W 01/01(月)07(日)
0-0-0-1-1 / 2-3-0 [0] : 17W 01/08(月)14(日)
0-0-0-0-0 / 3-4-0 [0] : 18W 01/15(月)21(日)
0-0-0-0-0 / 0-1-5 [1] : 19W 01/22(月)28(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-7 [0] : 20W 01/29(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [6] : 21W 02/05(月)11(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 22W 02/12(月)18(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 23W 02/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 24W 02/26(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 25W 03/05(月)11(日)

17枚目「インフルエンサー」
3-4-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 43W 01/01(月)07(日)
0-0-4-3-0 / 0-0-0 [0] : 44W 01/08(月)14(日)
0-0-1-2-3 / 1-0-0 [0] : 45W 01/15(月)21(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 46W 01/22(月)28(日)
0-0-0-0-0 / 6-1-0 [0] : 47W 01/29(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 2-5-0 [0] : 48W 02/05(月)11(日)
0-0-0-0-0 / 1-5-1 [0] : 49W 02/12(月)18(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-4 [3] : 50W 02/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 0-1-4 [2] : 51W 02/26(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-2 [0] : 52W 03/05(月)11(日)


19枚目表題曲「いつかできるから今日できる」は、紅白曲ではないものの、乃木坂の年末音楽祭への出演ラッシュに刺激されたのか、1月第2週に反転上昇して40位以内へ復帰しますが、その後は、時間経過と共に下がっていき、2月中旬の配信22Wから200位圏外が続いています。

レコード大賞を獲得し、紅白で披露したのは「インフルエンサー」だからという声がありそうですが、実は、その「インフルエンサー」も厳しい。

上表の50Wと51Wで、200位圏外を計5日喫していますが、その中で4日が、乃木坂の全曲圏外になっている。

(表) iTunes Store トップソングにおける直近3週間の乃木坂楽曲の日単位での順位推移

02/19(月)→20(火)→21(水)→22(木)→23(金)→24(土)→25(日)
000→000→000→000→000→000→000 : 23W いつかできるから今日できる
157→191→000→000→000→191→194 : インフルエンサー
※全曲圏外 02/21(水), 22(木), 23(金)

02/26(月)→27(火)→28(水)→01(木)→02(金)→03(土)→04(日)
000→000→000→000→000→000→000 : 24W いつかできるから今日できる
144→190→000→000→188→157→174 : インフルエンサー
000→000→000→000→000→000→146 : サヨナラの意味
112→128→187→000→000→000→000 : やさしさとは
※全曲圏外 03/01(木)

03/05(月)→06(火)→07(水)→08(木)→09(金)→10(土)→11(日)
000→000→000→000→000→000→000 : 25W いつかできるから今日できる
132→154→133→136→121→141→170 : インフルエンサー
095→113→124→144→157→000→000 : サヨナラの意味
058→081→115→135→166→000→000 : きっかけ


問題なのは、最新曲「いつかできるから今日できる」が、まだ23〜25Wで年末音楽祭の追い風もあるのに、まったくランクインしないことです。

2月25日と3月4日の日曜深夜に、『乃木坂工事中』で「ベストソング歌謡祭」の前半、後半が放送され、それに伴って「やさしさとは」、あるいは「きっかけ」「サヨナラの意味」が200位圏内に入ってきますが、いづれも1週間以内に圏外に去っている。

そして、現在、トップソングに残っているのは、「インフエンサー」の170位だけで、全曲圏外の5日目を達成しそうな情勢です。


一方、欅坂の表題曲は、年明け以来、以下のような推移を辿っています。

(表) iTunes Store トップソングにおける欅坂4、5枚目表題曲の週単位での順位帯分布推移

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] 配信後経過週数 期間日付

# 上記 A〜H と Z は、対象週にそれぞれ以下の順位帯にランクインした日数
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
#「配信後経過週数」は、配信開始日から最初の日曜までを「1W」、翌月曜から日曜までの7日間を「2W」、次の月曜から日曜を「3W」と順に数えたもの
# 2018/01/01(月)から03/11(日)までのデータ

5枚目「風に吹かれても」
0-7-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 11W 01/01(月)07(日)
0-2-5-0-0 / 0-0-0 [0] : 12W 01/08(月)14(日)
0-1-6-0-0 / 0-0-0 [0] : 13W 01/15(月)21(日)
0-0-1-0-6 / 0-0-0 [0] : 14W 01/22(月)28(日)
0-0-0-0-1 / 6-0-0 [0] : 15W 01/29(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 16W 02/05(月)11(日)
0-0-0-0-0 / 3-4-0 [0] : 17W 02/12(月)18(日)
0-0-0-0-0 / 0-6-1 [0] : 18W 02/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 2-5-0 [0] : 19W 02/26(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 20W 03/05(月)11(日)

4枚目「不協和音」
6-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 40W 01/01(月)07(日)
0-4-3-0-0 / 0-0-0 [0] : 41W 01/08(月)14(日)
0-1-1-4-1 / 0-0-0 [0] : 42W 01/15(月)21(日)
0-0-0-0-1 / 6-0-0 [0] : 43W 01/22(月)28(日)
0-0-0-0-0 / 6-1-0 [0] : 44W 01/29(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : 45W 02/05(月)11(日)
0-0-0-0-0 / 1-6-0 [0] : 46W 02/12(月)18(日)
0-0-0-0-0 / 0-2-4 [1] : 47W 02/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-2 [0] : 48W 02/26(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 3-4-0 [0] : 49W 03/05(月)11(日)


特徴的なのは、乃木坂「いつかできるから今日できる」と同じ、秋曲である「風に吹かれても」が堅調な順位推移を見せていること。

紅白を除く年末大型音楽祭で連続披露した曲なので、当然という見方もあるけど、一方で、レコード大賞受賞の「インフルエンサー」と同じ春曲で、大晦日以外のテレビ披露がなかった「不協和音」がより高い順位を維持しているのは見逃せない。

やはり、欅坂の楽曲人気は「連動性」が決め手になっている。

(表) iTunes Store トップソングにおける直近3週間の欅坂楽曲の日単位での順位推移

02/19(月)→20(火)→21(水)→22(木)→23(金)→24(土)→25(日)
108→127→148→135→155→127→109 : 18W 風に吹かれても
121→157→171→191→000→181→144 : 不協和音
145→167→188→000→178→184→143 : サイレントマジョリティー
166→185→000→000→000→000→000 : 避雷針

02/26(月)→27(火)→28(水)→01(木)→02(金)→03(土)→04(日)
089→116→104→107→125→112→087 : 19W 風に吹かれても
147→171→154→120→139→126→126 : 不協和音
122→168→161→113→146→135→106 : サイレントマジョリティー
000→000→000→000→000→000→176 : 避雷針

03/05(月)→06(火)→07(水)→08(木)→09(金)→10(土)→11(日)
083→089→060→081→054→064→057 : 20W 風に吹かれても
155→120→091→118→133→185→163 : 避雷針
136→142→109→118→089→085→089 : 不協和音
110→128→112→095→085→088→101 : サイレントマジョリティー
000→000→197→000→000→000→000 : 二人セゾン
000→000→002→002→002→003→003 : ガラスを割れ!


「風に吹かれても」が一定の順位をキープして、楽曲人気の基調を作る一方で、「不協和音」と「サイレントマジョリティー」が安定したレベルを保つ。

2月22日(木)と23日(金)、この二曲は、相次いで200位を割り込んだけど、「風に吹かれても」や、MV公開が始まった「ガラスを割れ!」との連動性が、順位を再び引き上げていく。

その中で、「避雷針」が再度ランクインしたり、「二人セゾン」が久しぶりに現れたりと、「賑やかな」状況が維持されており、乃木坂のような全曲圏外は、しばらく心配しなくて良さそうです。


TAKAHIRO氏が振り付ける激しいダンスを、平手友梨奈がセンターで踊る。

だからこそ、欅坂の楽曲には「連動性」があるという見方は妥当だと思います。

ただ、乃木坂の楽曲、とくに17th「インフルエンサー」と19th「いつかできるから今日できる」の間にも、少なくともトトップメンバーの「連動性」はあった。


というのも、どちらもWセンターで、17thは「堀、c西野、c白石、飛鳥」、19thは「堀、 c西野、c飛鳥、白石」で、トップ4はほとんど同じ。

しかも、「いつかできるから今日できる」の歌い出しは、西野の次に、もう一人のセンターである飛鳥ではなく、白石が担当していて、センター周りのイメージが良く似ている。

おそらく、乃木坂の楽曲連動性を高めるため、意図的に仕掛けたのだと思うけど、iTunesトップソングを見る限り、あまり効果は感じられない。


推測できる第一の理由は、Mステなどで披露した、「いつかできるから今日できる」の生歌があまりに酷くて、音楽的アピールに失敗したこと。

カラオケで歌ってもらえるよう、平易なメロディーを出だしに持ってきたのに、フロント4人が歌いこなせなかったことは、曲の宣伝という意味からも非常に厳しかった。

もし、今回の20th選抜で、久保史緒里をセンターに据え、桜井玲香と衛藤美彩で挟むトップ3であれば、歌唱面でのリベンジへ、運営の意欲を感じます。

しかし、舞台『モーツァルト!』で選抜活動にほとんど参加できない生田絵梨花と、白石麻衣、西野七瀬のトップ3を作って、何をするつもりなのか、正直さっぱり分からない。


さらに、「堀、 西野、飛鳥、白石」という組み合わせから、とくに「物語」が浮かんでこないのに、それを何度も仕掛けてくる発想には首を傾げざるを得ない。

17thと19thで同じトップ4を設定したにも関わらず、楽曲人気の連動性を実現できず、その結果、レコード大賞を獲得した曲が、3ヶ月持たずに200位圏外を喫したのだから、20thは違う組み合わせを試みるべきだと思うけど、乃木坂運営の見解はそうではないらしい。

欅坂46の6枚目「ガラスを割れ!」は、オリコンデイリーの6日目累計が83.3万枚で、乃木坂16枚目「サヨナラの意味」の初動82.8万枚を越えています。

もともと楽曲指標で欅坂に届かなかった乃木坂が、いよいよCDセールスでも追い越されそうになっている。

此の期に及んでも、年間売り上げ、観客動員、CM出演本数などを持ち出して、乃木坂の欅坂の対する優位を語る論調があり、運営ですら、それを信じている節があるけど、その姿は数年前の乃木坂に対するAKB48と瓜二つです。

しかも、乃木坂は、AKB48ほど決定的なヒット曲を持っていないので、非常に厳しい。


20th選抜は、こういった「危機感」を前提に選考すると期待していたけど、結局、その思いを共有していると感じたのは、生駒里奈だけだった。

自分たちは、今最高に上手くいってる、何も変える必要はない!、そういう「お花畑」の発想を持って、ファンではなく、スポンサーの方ばかり見ていたら、乃木坂人気は2年と持たないと思います。

生駒里奈が「卒業」センターを断った、20th選抜という明らかな改革のチャンスに、白石麻衣がセンターに入った意味を、「乃木坂のエース」として、まいやんはファンに納得できる形で、これからしっかり見せて欲しい。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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dNogi 〜 乃木坂20th選抜メンバーを19th個別握手会セールスから考える [11Mar18]

2018-03-11 20:00:00 | 芸能

テレビ東京『乃木坂工事中』における、20th選抜の発表が直前に迫ってきました。

番組公式サイトの予告文には、「新たなメンバー編成」と記されており、フォーメーションか、選抜定員か、何かの変更があるようです。

センターやメンバーを予想しても、基本的には運営のさじ加減次第なので、当たるも八卦、当たらぬも八卦という世界になってしまいます(笑)。

ただ、長年維持されてきた、個別握手会セールスやグループ内「序列」の重視は、今回も大きくは変わらない筈ですから、19枚目「いつかできるから今日できる」をメンバー別売り上げを、20th選抜を考える上での資料として載せておきます。

(表1) 19枚目「いつかできるから今日できる」個別握手会21次応募後のメンバー別の推定売り上げ枚数順位表

凡例
[順位] 完売部数/担当部数 (部数ベース完売率 @ 全完売達成次数:推定売り上げ枚数) メンバー名

#「順位」は「推定売り上げ枚数」の順。枚数が同じ場合、全完売であれば、より早い次数での売り切れをより上位に置いている
#「推定売り上げ枚数」は、1期2期3期の完売1部あたりのCD枚数を750部、CD1枚の平均割り当て時間を7.2秒として計算
# メンバー名の色は19th選抜における所属列で、青色は1列目緑色は2列目オレンジ色は3列目
#「"」は2期、「^」は3期

[01] 30部/30部 (1.00 @ 02次 : 2.25万枚) 生田絵梨花 梅澤美波^ 衛藤美彩 久保史緒里^ 齋藤飛鳥 山下美月^ 与田祐希^
[08] 30部/30部 (1.00 @ 03次 : 2.25万枚) 井上小百合 大園桃子^ 高山一実 堀未央奈"
[12] 30部/30部 (1.00 @ 04次 : 2.25万枚) 新内眞衣" 星野みなみ
[14] 30部/30部 (1.00 @ 05次 : 2.25万枚) 寺田蘭世"
[15] 30部/30部 (1.00 @ 06次 : 2.25万枚) 樋口日奈
[16] 30部/30部 (1.00 @ 07次 : 2.25万枚) 斉藤優里
[17] 30部/30部 (1.00 @ 08次 : 2.25万枚) 岩本蓮加^
[18] 30部/30部 (1.00 @ 09次 : 2.25万枚) 渡辺みり愛"
[19] 30部/30部 (1.00 @ 11次 : 2.25万枚) 山崎怜奈"
[20] 30部/30部 (1.00 @ 17次 : 2.25万枚) 中田花奈
[21] 28部/30部 (0.93 @ 00次 : 2.25万枚) 鈴木絢音"
[22] 28部/28部 (1.00 @ 03次 : 2.10万枚) 伊藤理々杏^
[23] 25部/25部 (1.00 @ 11次 : 1.88万枚) 阪口珠美^
[24] 20部/24部 (0.83 @ 00次 : 1.79万枚) 向井葉月^
[25] 18部/18部 (1.00 @ 09次 : 1.35万枚) 佐藤楓^
[26] 15部/18部 (0.83 @ 00次 : 1.35万枚) 中村麗乃^ 吉田綾乃クリスティー^
[28] 07部/18部 (0.39 @ 00次 : 1.29万枚) 斎藤ちはる
[29] 13部/15部 (0.87 @ 00次 : 1.12万枚) 生駒里奈
[30] 01部/15部 (0.07 @ 00次 : 1.01万枚) 能條愛未
[31] 09部/12部 (0.75 @ 00次 : 0.89万枚) 伊藤かりん" 伊藤純奈"
[33] 07部/12部 (0.58 @ 00次 : 0.88万枚) 佐々木琴子"
[34] 05部/12部 (0.42 @ 00次 : 0.86万枚) 相楽伊織"
[35] 04部/12部 (0.33 @ 00次 : 0.85万枚) 川後陽菜
[36] 02部/07部 (0.29 @ 00次 : 0.49万枚) 川村真洋
[37] 00部/06部 (0.00 @ 00次 : 0.40万枚) 和田まあや
[38] 05部/05部 (1.00 @ 03次 : 0.38万枚) 若月佑美

[00] 14部/30部 (9次受付中止 @ 00次 : 2.09万枚) 北野日奈子"
[00] 00部/00部 (全日程不参加 @ 00次 : 0.00万枚) 秋元真夏 桜井玲香 白石麻衣 西野七瀬 松村沙友理
[00] 00部/00部 (全日程不参加 @ 00次 : 0.00万枚) 卒業:伊藤万理華 中元日芽香


秋元真夏、桜井玲香、白石麻衣、西野七瀬、松村沙友理が最初から全日程不参加をアナウンスされていますが、逆に、この5人の20th選抜入りは確実だと思います。

さらに、20枚目を最後に「卒業」を表明している生駒里奈と、昨年末に大きな舞台仕事が入った若月佑美も、選抜入りは堅いでしょう。

とうことで、これら1期7人は、いわば「絶対安全圏」にいるメンバーと考えていいんじゃないでしょうか。

===== 絶対安全圏 7人 =====
秋元、生駒、桜井、白石、西野、松村、若月


すると、選抜定員が、19枚目と同じ19人であれば、残りは12枠です。

(表1)の30部全完売メンバーを、売り切った応募次数の少ない順に並べていくと、以下のようになります。

===== 選抜19人 (残り12枠) =====

2次全完売 7人
1期:生田、衛藤、飛鳥
3期:梅澤(舞台参加)、久保、山下、与田

3次全完売 4人
1期:井上、高山
2期:堀
3期:大園

4次全完売 2人
1期:みなみ
2期:新内


4次全完売メンバーまで取ると13人。

しかし、ここで3期メンバー8人による舞台『星の王女さま』が、選抜を予想する上でのヒントになる。

3期舞台『星の王女さま』
4月06日(金)〜4月15日(日) 東京・天王洲 銀河劇場
4月26日(木)〜4月28日(土) 愛知・春日井市民会館
参加メンバー
伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、阪口珠美、佐藤楓、中村麗乃、向井葉月、吉田綾乃クリスティー


20th選抜の発表は3月11日(日)、CD発売は4月25日(水)で、この舞台の稽古・本番と、新シングルの制作・宣伝の期間が、もろに重なっています。

舞台出演メンバーが、選抜として活発に動くのは相当に大変だと思います。

2次全完売の梅澤さんは、個別握手会成績からは、文句なしに選抜入りする条件を備えていますが、日程的な問題から、抜擢されるかどうかは微妙なところです。

従って、選抜定員が前作据え置きの19人であれば、上に示した12人が可能性の高いメンバーと言えます。

まあ、生田、衛藤、飛鳥は、もともと「絶対安全圏」ですが、握手会セールスでも実績を残していて、もう盤石でしょう(笑)。


今回、舞台に参加しない3期メンバー4人が、選抜入りする可能性が高いので、定員を19人より少なく減らすことは、まずないんじゃないかと思っています。

むしろ、どこまで増やすかを考えた方がいい。

で、20人、21人、22人と順に増やしていったとき、完売スピードから、誰が入る可能性が高いのか、次に記しています。

===== 選抜20人 (+1枠) =====
5次全完売
2期:寺田

=====選抜21人 (+1枠) ===== 過去最高 @ 17th「インフルエンサー」
6次全完売
1期:樋口

===== 選抜22人 (+1枠) =====
7次全完売
1期:優里

===== 選抜23人 (+1枠) =====
8次全完売
3期 : 岩本(舞台参加)
9次全完売
2期 : 渡辺

===== 選抜24人 (+1枠) =====
11次全完売
2期 : 山崎


純粋に握手会成績だけで選抜入りの確率を弾き出すと、寺田蘭世、樋口日奈、斉藤優里、岩本蓮加、渡辺みり愛、山崎怜奈という順に名前が挙がります。

岩本れんたんは、梅澤さんと同じく、舞台出演メンバーで、判断が難しいところです。


歴代の選抜メンバーが、完全に握手会成績の順番に選ばれているわけではなく、とくに、1、2列目より完売速度の遅い3列目は、違った観点で抜擢されるケースが多いのが特徴です。

従って、ここに示した順番は、あくまで純粋に握手会主義を適用した場合で、実際には、もう少し柔軟運用があると期待しています(笑)。

こういった資料を念頭に置きながら、20th選抜メンバーの発表を観ると、あれこれ議論が進むんじゃないかと、少しデータを載せてみました。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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dNogi 〜 欅坂「ガラスを割れ!」デイリー2日目9.5万枚で現実味を帯び始めた初動80万枚突破 [09Mar18]

2018-03-09 02:15:00 | 芸能

欅坂「ガラスを割れ!」の発売日におけるオリコンデイリーは、売り上げ9.5万枚の1位でした。

デイリー初登場が、発売前日の「フラゲ日」で、それを「初日」と呼ぶことから、今回は「2日目」に相当します。

そして、初日と2日目の売り上げを併せた「デイリー2日目累計」は、73.4万枚に達しています。


ん〜、凄いです(笑)。

2日目の段階で、すでに前作「風に吹かれても」の初動64.3万枚を、9.1万枚も上回る数字が出ている。

最終的な初動は、フラゲ日の初日から集計が締め切られる日曜6日目までを足した「デイリー累計」以上の数字になるので、現時点で、「ガラスを割れ!」の前作越えが確実になっています。

(表1) 欅坂歴代シングルの発売週におけるデイリー売り上げ推移

[シングル番号] 初日 (曜日)その日の売り上げ[その日までのデイリー累計] {日曜までのデイリー累計から初動への「補正」} 初動 上(下)矢印 前作初動からの増減

[1] 初日19.1 (水)3.3[22.4] (木)1.1[23.5] (金)0.9[24.4] (土)0.7[25.0] (日)0.8[25.8] {+0.34} 初動26.2
[2] 初日25.1 (水)3.2[28.3] (木)1.3[29.5] (金)0.6[30.2] (土)0.7[30.8] (日)0.7[31.5] {+0.77} 初動32.3↑06.1
[3] 初日35.4 (水)3.2[38.6] (木)1.7[40.3] (金)1.0[41.3] (土)0.9[42.2] (日)0.9[43.1] {+1.18} 初動44.2↑11.9
[4] 初日45.7 (水)4.7[50.3] (木)5.7[56.0] (金)1.4[57.5] (土)1.7[59.1] (日)1.3[60.5] {+2.80} 初動63.3↑19.0
[5] 初日48.4 (水)8.1[56.4] (木)3.0[59.4] (金)2.2[61.6] (土)1.5[63.1] (日)1.1[64.2] {+0.06} 初動64.3↑01.0
[6] 初日63.9 (水)9.5[73.4] Daily累計73.4↑09.1


デイリー2日目売り上げが、9.5万枚の過去最高となると、発送がスムーズに進み、売り上げの多くがフラゲ日に繰り込まれたので、初日が大幅上昇したという見方は、妥当性が薄くなってくる。

そして、初日から初動への積み上げが、前作、前々作と同じように、16〜17万枚か、それを上回るレベルになる気配が濃厚です。


前々作の4枚目「不協和音」は、2日目4.7万枚から、3日目は5.7万枚へアップしており、1週目デイリーの初日を除くピークが発売日ではなく、その翌日という珍しいパターンです。

これこそ発送が遅れたのかもしれませんが(笑)、まあ、レアなケースなので、今作は、前作5枚目「風に吹かれても」と同じく、水曜を頂点とする通常の「裾野型」で進むと考えた方が、現時点では妥当だと思います。

歴代シングルの2日目累計から初動への積み上げは、以下のようになっています。

(表2) 欅坂歴代シングルのオリコンデイリー2日目(D)累計から初動への積み上げ

[シングル番号] 2D累計 →(2D累計と初動の差)→ 初動 上(下)矢印 前作初動からの増減 [CD発売日] タイトル

[1] 2D累計22.4 →(03.7)→ 初動26.2↓00.0 [2016/04/06] サイレントマジョリティー
[2] 2D累計28.3 →(04.0)→ 初動32.3↑06.1 [2016/08/10] 世界には愛しかない
[3] 2D累計38.6 →(05.6)→ 初動44.2↑11.9 [2016/11/30] 二人セゾン
[4] 2D累計50.3 →(12.9)→ 初動63.3↑19.0 [2017/04/05] 不協和音
[5] 2D累計56.4 →(07.8)→ 初動64.3↑01.0 [2017/10/25] 風に吹かれても

#「2D累計」は、フラゲ日と発売日、つまり初日と2日目のオリコンデイリーにおける売り上げ枚数の合計
#「初動」は、発売週のオリコンウィークリーにおける売り上げ枚数
#「前作初動からの増減」の「↑06.1」は、前作より6.1万枚アップ


6枚目「ガラスを割れ!」の2日目累計73.4万枚に、上表を参考にした積み上げを加えて、初動を予測してみました。

(表3) 「ガラスを割れ!」デイリー2日目(D)累計に基づく初動予測

[シングル番号] 2D累計 →(2D累計と初動の差)→ 初動 上(下)矢印 前作初動からの増減

[6] 2D累計73.4 →(07.0)→ 初動80.4↑16.1
[6] 2D累計73.4 →(07.8)→ 初動81.2↑16.9 {前作5枚目と同じ積み上げ}
[6] 2D累計73.4 →(09.2)→ 初動82.6↑18.3 {前作5枚目*1.18の積み上げ}
[6] 2D累計73.4 →(10.0)→ 初動83.4↑19.1
[6] 2D累計73.4 →(12.0)→ 初動85.4↑21.1

#「1.18」は、2日目売り上げの6枚目に対する5枚目の比


今作2日目の売り上げ9.5万枚は、前作8.1万枚の1.18倍。

「裾野型」で進むとすれば、2日目の高さがその後の積み上げを左右する可能性が高い。

そこで、5枚目における2日目累計と初動の差7.8万枚に、1.18を掛けると9.2万枚。

この9.2万枚を、6枚目の2日目累計に加えると、上表の通り、初動82.6万枚という予測が得られます。

現段階では、この辺が「らしい」予想値で(笑)、前作初動から18.3万枚アップという、俄かには信じがたい数字になる。


一方、2日目水曜に、6枚目が5枚目を越える売り上げを出している以上、今作3日目以降の積み上げが、前作の7.8万枚を下回るとは考えづらい。

そのため、今作の2日目累計73.4万枚に、前作と同じ積み上げ7.8万枚を加えて得られる81.2万枚は、最低ラインという空気にならざるを得ない。

つまり、「ガラスを割れ!」オリコン初動は、81.2万枚以上で、82.6万枚くらいが妥当じゃないかという読みになる。


3日目木曜以降の数字を見ないと、まだ分かりませんが、6枚目初動の80万枚越えが現実味を帯びてきました。

かりに、初動が82.6万枚であれば、最初の予想値である73万枚より9.6万枚も大きい。

このレベルの差を、店頭セールスの伸びだけで説明するのは、いくら欅坂の人気が高いとはいえ、かなり無理があるように思います。


今の欅坂と同じく、乃木坂がデビュー3年目を迎えて、「気づいたら片想い」をリリースしていた2014年当時なら話は違いますが、「#CDが売れないこんな世の中じゃ」という曲をゴールデンボンバーが出す時代ですから(笑)、初回限定盤の売り上げが威勢良く伸びるという状況は、なかなか想像しづらいものがある。

最終的に初動の売り上げ枚数が確定した段階で、予想値との違いを含め、何が起こったのか考えてみるつもりですが、今、ちょっと疑っているのは、欅坂とけやき坂1期の握手時間を、6枚目は、5枚目より短くしたんじゃないかという点です。

個別握手会セールスの伸びを予想するとき、CD1枚あたりの平均割り当て時間は、基本的に、今作と前作で同じとして計算します。


運営がそれを変えたかどうかは、実際の売り上げ枚数が出てこない限り、圧縮の程度を含めて、推測しようがないので、「変えていない」というスタンスで出発するしかない。

ただ、例えば、CD1枚あたり8秒で計算していたものを、1秒短い7秒にするだけで、漢字プラス平仮名1期の6枚目個別握手会セールスは、7万枚近く上昇する可能性があります。

応募開始と同時に、次々と全完売が続出するほど、欅坂の人気は沸騰しているので、5部制にして担当部数を増やさないのであれば、CDセールスを伸ばす一つの選択肢になるでしょう。


欅坂「ガラスを割れ!」の楽曲セールス及びCDセールスは分析することは、乃木坂20枚目「シンクロニシティ」の発売に向けて、非常に良い予行演習になります(笑)。

さらに、好調な欅坂には、乃木坂が見習うべき点が少なくない。

人は自分の見たいデータしか見ない傾向があるけど、見たくないデータにこそ、改革のヒントが潜んでいることもある。


私は乃木坂ファンですが、今まで、AKB48の人気動向を調べてきたのは、そこに乃木坂の「未来」が映っている可能性があるからで、一方、欅坂を調べているのは、乃木坂の「過去」において、別のより良い選択肢がなかったどうかを知りたいためです。

星野みなみを始めとする乃木坂メンバーが、在籍中も、「卒業」後も、長く活躍するためには、乃木坂というグループ自体が長く人気を保っていくことが、ぜひとも必要です。

周りに満ち溢れている、多くの「失敗」とほんの少しの「成功」の事例を参考に(笑)、今選択できる最善の道を選んで、坂を上り続けて欲しいと思っています。


(関連記事)

dNogi 〜 欅坂「ガラスを割れ!」オリコン初動は80万枚が視野に、初日63.9万枚を読む [08Mar18]

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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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dNogi 〜 欅坂「ガラスを割れ!」が歴代初の収録全曲iTunesトップソングTOP30を達成 [08Mar18#2]

2018-03-08 20:30:00 | 芸能

欅坂6枚目シングル「ガラスを割れ!」のiTunes Store配信開始から40時間以上が経過しました。

トップソングにおいて、現在、初期の順位上昇が一段落しつつあり、各曲の最高順位がおおよそ判明しています。

まずは、表題曲の順位推移を紹介しておきます。

(表1) iTunes Storeトップソングにおける欅坂6枚目表題曲の配信初期順位推移

ガラスを割れ!
[00h] 04→03→03→03→03→03→03→03→02→02
[18h] 02→02→02→02→02→02→02→02→02→02
[36h] 02→02→02 [42h]

# 左から右、上から下へ、時間経過に沿って順位を記している
#「18h」は、配信開始後18時間の時点を示す


「ガラスを割れ!」は、配信開始2時間足らずの深夜に、一気に3位まで上昇、その後、夜明けとともに、2月28日(水)の配信開始から7日間2位をキープしてきた星野源「ドラえもん」を抜いて、2位まで浮上します。

しかし、それから現在に至るまで、米津玄師「Lemon」を越えて1位を掴むことが、私が確認した限り、一度も出来ていません。

「Lemon」は、2月12日(火)の配信開始から3月7日(水)までの24日間で、2月16日(金)に、ONE OK ROCK「Change」にトップを渡して2位になった以外は、23日も1位に留まり続けている。


しかも、ダウンロード数をカウントするオリコンのデジタルシングル(単曲)ランキングによると、配信開始週を集計対象とする02/26付(02/12〜02/18)で23.6万DLの1位、翌週03/05付は11.9万DL、累計35.5万DLの1位、さらに最新03/12付が12.5万DL、累計48.0万DLの1位と、もう別次元の数字を叩き出し続けている。

1週間のダウンロード数が3万DLであれば、通常、十分にランキング1位を獲れるのですが、03/12付では、星野源「ドラえもん」が5.4万DLという素晴らしい配信人気を見せているのに、「Lemon」が凄すぎて、iTunesトップソングと同じく、2位を余儀なくされています。

「Lemon」の配信成績は、文字通り「桁違い」で、J-POP界は、近年稀にみる大ヒット曲の誕生を経験しつつあるのかもしれません。


今後、「ガラスを割れ!」が1位に入る可能性は、短時間であれば、まだ否定できません。

ただ、今回は「Lemon」という、とんでもない人気曲と重なってしまったので、かりに最高順位が2位で終わったとしても、さほど気にすることはないと思います。

(表2) iTunes Storeトップソングにおける欅坂歴代シングル表題曲のランクイン日数と最高順位

50位以内/200位以内ランクイン日数/配信日数; 最高順位 曲名

001/001日/001; 2位 ガラスを割れ!
096/134日/134; 1位 風に吹かれても
062/271日/337; 1位 不協和音
078/251日/463; 2位 二人セゾン
014/143日/575; 3位 世界には愛しかない
283/700日/701; 1位 サイレントマジョリティー

# ランクインと配信の日数は2018/03/07(水)までのデータ
# 最高順位は2018/03/08(木)18:00までのデータで判断


「世界には愛しかない」のように、初期上昇が3位に留まると、その後のランクイン日数にも、やや響いてくる印象があります。

しかし、最高2位の「二人セゾン」がTOP50入り78日、200位圏内251日で、1位を獲得した「不協和音」と遜色ない成績を出しており、2位以上であれば、長期人気はまた別の問題かなと。

配信人気のべらぼうに高い曲は、時々現れるので、常に1位というのは難しく、とくに米津さんの「Lemon」はモンスター級なので(笑)、やむを得ないでしょう。


次に、6枚目収録のカップリング6曲ですが、こちらは、過去最高に「万遍なくグッド!」感が強い。

(表3) iTunes Storeトップソングにおける欅坂6枚目C/W曲の配信初期順位推移

もう森へ帰ろうか?
[00h] 29→26→26→26→26→18→18→15→11→08
[18h] 08→08→09→10→10→11→11→11→11→13
[36h] 15→15→16 [42h]

夜明けの孤独
[00h] 32→27→27→27→27→23→23→19→12→11
[18h] 11→10→10→09→09→09→10→10→10→10
[36h] 14→14→14 [42h]

イマニミテイロ
[00h] 66→56→56→56→56→46→46→43→35→33
[18h] 33→31→28→27→26→27→27→27→27→30
[36h] 33→34→34 [42h]

ゼンマイ仕掛けの夢
[00h] 41→42→42→42→42→35→35→33→27→22
[18h] 22→17→17→17→17→17→18→18→19→21
[36h] 22→24→25 [42h]

バスルームトラベル
[00h] 54→48→48→48→48→45→45→42→36→31
[18h] 31→24→24→23→21→21→23→23→23→27
[36h] 28→28→29 [42h]

半分の記憶
[00h] 44→41→41→41→41→37→37→35→29→26
[18h] 26→21→20→20→18→18→17→17→17→19
[36h] 20→21→21 [42h]


欅坂のファンは、若い大学生が多いのか、MV再生数にしろ、iTunesトップソング順位にせよ、深夜に勢いよく上昇することがあって、最高順位といった一過性データの確認となると、おちおち寝てられません(笑)。

眠い目をこすりながら、かなり小まめに順位を追跡した、その頑張りをぜひ皆様にお見せしたいという、ほぼそれのみの理由で、(表3)を載せておきました(笑)。

ただ、どの曲についても、初期上昇のピークが過ぎつつあるのは、表から読み取れるかと思います。


最高順位が大体、確定してきたので、以下に記しておきます。

(表4) iTunes Storeトップソングにおける欅坂4〜6枚目C/W曲のランクイン日数と最高順位

50位以内/200位以内ランクイン日数; 最高確認順位 曲名

6枚目「ガラスを割れ!」
01/01日; 08位 もう森へ帰ろうか?* (C, 平手センター)
01/01日; 09位 夜明けの孤独 (平手ソロ)
01/01日; 17位 ゼンマイ仕掛けの夢* (今泉・小林)
01/01日; 17位 半分の記憶 (けやき坂2期)
01/01日; 21位 バスルームトラベル* (尾関・小池・長濱)
01/01日; 26位 イマニミテイロ* (けやき坂1期)

#「*」MV付き、「C」共通曲
# 最高確認順位は2018/03/08(木)18:00までのデータで判断

5枚目「風に吹かれても」
09/89日; 04位 避雷針*
03/07日; 17位 再生する細胞
02/06日; 24位 波打ち際を走らないか?* (青空とマリー)
01/04日; 35位 結局、じゃあねしか言えない
00/09日; 42位 NO WAR in the future (けやき坂)
00/03日; 74位 それでも歩いてる* (C, けやき坂)

4枚目「不協和音」
19/51日; 07位 エキセントリック*
04/11日; 05位 W-KEYAKIZAKAの詩* (C)
03/07日; 14位 チューニング*
02/09日; 17位 割れたスマホ*
01/06日; 32位 僕たちは付き合っている* (けやき坂)
01/04日; 36位 微笑みが悲しい

# ランクイン日数は、2018/03/07(水)までのデータ。「避雷針」は現在も200位圏内入りして、数字を伸ばしている


平手友梨奈センターの漢字欅坂が担当する共通曲「もう森へ帰ろうか?」が8位、さらに、てちのソロ曲「夜明けの孤独」が9位まで上昇し、二曲がTOP10入りを果たしています。

表題曲選抜と同じメンバーが、同じセンター・フロントで共通曲を担当するのは、「制服のマネキン」の「指望遠鏡」、「君の名は希望」の「シャキイズム」、「ガールズルール」の「世界で一番 孤独なLover」など、初期乃木坂の定番パターンで、どういうわけか、MVを含めて人気の高い曲が多い。

欅坂の場合は「選抜」ではないけど、「もう森へ帰ろうか?」は、平手さんはもちろん、今泉佑唯と小林由依が目立つなど、表題曲序列が入っている印象があり、乃木坂の伝統を踏襲した感があり、しかも、どういうわけか心に沁みるMVと音楽になっている(笑)。


表題曲、同じメンバー構成による共通曲、さらには平手友梨奈ソロの3曲がTOP10ランクインで、あらためて、てちの音楽的人気が浮き彫りになった配信成績です。

しかし、今回は、それに加えて、今泉佑唯&小林由依の「ゆいちゃんず」による「ゼンマイ仕掛けの夢」と平仮名「けやき坂」2期の「半分の記憶」が最高17位まで上昇。

また、尾関梨香、小池美波、長濱ねるの異色3人ユニットによる「バスルームトラベル」が21位、平仮名「けやき坂」1期の「イマニミテイロ」が26位を記録し、すべての曲が30位以内に入る快挙を成し遂げてします。


「不協和音」は、カップリング曲の最高順位が、もっとも低いものでも40位を上回った、グループ唯一のシングルでしたが、(表4)に示した通り、TOP30に入らなかった曲が二つほどあります。

また、「風に吹かれても」の「避雷針」は、欅坂の全カップリング曲中、もっとも高い4位を記録し、さらに200位圏内ランクインを現時点で89日まで伸ばし、こちらも坂道トップの長さです。

ただ、最高順位が40位以内に入っていない曲もあり、「避雷針」の人気ぶりが突出している印象がある。


これに対して、6枚目「ガラスを割れ!」のカップリングは、新人である「けやき坂」2期の曲も含めて、隙なく上位へ駒を進めているのが特徴です。

個別握手会の完売状況を見ても、漢字、平仮名1期、2期と、どのグループも人気が高く、しかも、2期全員が3次応募までに担当12部を全完売するなど、グループ内に、伸び悩んでいるメンバーがほとんどいない雰囲気が漂っている。

こういった誰一人停滞していない感が、楽曲の配信人気にも反映され、カップリング全曲のTOP30達成につながっている気がします。


ちなみに、乃木坂シングルのカップリング曲は、そもそも30位以内に入った曲が、少なくとも13枚目「今、話したい誰かがいる」以降、次の四つしか確認出来ません。

(表5) iTunes StoreトップソングTOP30入りした乃木坂シングルC/W曲

50位以内/200位以内ランクイン日数; 最高確認順位 曲名

10/27日; 13位 ひと夏の長さより… (秋元・松村センター18th選抜)_18th
09/14日; 16位 悲しみの忘れ方* (生駒センター12th選抜)_13th
03/06日; 25位 釣り堀* (西野ソロ)_14th
02/05日; 27位 急斜面* (白石・橋本・松村)_14th

#「*」MV付き、「C」共通曲


「ガラスを割れ!」の全曲TOP30がいかに凄いかが分かります。

欅坂は、デビューシングル「サイレントマジョリティー」から、全員が表題曲パフォーマンスに参加するシステムを維持して、乃木坂のような選抜制を採用してこなかった。

そのため、「格差」があるとすれば、不動のセンター平手友梨奈と、他メンバーの間に限定されているイメージがあり、しかも、発煙筒事件以降は、てちが握手会にほとんど参加していないので、序列というより、役割の分担といった捉え方をされてきた感がある。


一方、「けやき坂」と「欅坂」の間には、表題曲の優先権に関して「格差」が存在したものの、漢字が直前で全不参加を決めた武道館3daysライブを、平仮名だけで乗り切ったことから、平仮名のプレゼンスが高まった印象がある。

さらに、けやき坂2期は、若いビジュアル系メンバーを多く揃え、パフォーマンス重視の欅坂に比べ、よりアイドル性を意識したチームカラーがあり、「格差」の発生というより、「差別化」の成功と言える展開になっている。

漢字、平仮名1期、2期の独自性が出てきたことで、どのグループもファンを惹きつけられる、違うタイプの「切り札」を持ち始め、6枚目カップリング曲の好調な上位進出が実現したのかもしれません。


最後に、iTunesトップアルバムの順位を紹介しておきます。

(表6) iTunes Storeトップアルバムにおける欅坂6枚目「Special Edition」の配信初期順位推移

ガラスを割れ!(Special Edition)
[00h] 03→02→02→02→02→02→02→01→01→01
[18h] 01→01→01→01→01→01→01→01→01→01
[36h] 01→01→01 [42h]


こちらは、順調に1位を獲得しています。

(表7) iTunes Storeトップアルバムにおける欅坂歴代シングル「Special Edition」のランクイン日数と最高順位

50位以内/200位以内ランクイン日数/配信日数; 最高順位 曲名

01/001日/001; 1位 ガラスを割れ!
24/101日/134; 1位 風に吹かれても
19/068日/337; 1位 不協和音
24/150日/463; 1位 二人セゾン
17/135日/575; 2位 世界には愛しかない
35/261日/701; 1位 サイレントマジョリティー

# すべて「Special Edition」の一括ダウンロード数によるトップアルバムの成績
# ランクインと配信の日数は2018/03/07(水)までのデータ


6枚目収録カップリング曲が、隙なく配信人気が高いので、「Special Edition」の一括ダウンロード数も、伸びが期待できます。

とくにTOP50入りの日数は、「サイレントマジョリティー」の35日が最長で、グループの知名度が高まってきた今、この数字を更新できるかどうかは、一つの注目点だと思います。


(関連記事)

「サイレントマジョリティー」人気に時代の区切り感、乃木坂20th・欅坂6thは新機軸になれるか? [23Feb18]


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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dNogi 〜 欅坂「ガラスを割れ!」オリコン初動は80万枚が視野に、初日63.9万枚を読む [08Mar18]

2018-03-08 14:00:00 | 芸能

欅坂46の6枚目シングル「ガラスを割れ!」に関して、発売前日、いわゆる「フラゲ日」のオリコンデイリーが判明、売り上げ63.9万枚の初登場1位でした。

5枚目「風に吹かれても」は、オリコンウィークリーの発売第1週売り上げである「初動」が64.3万枚ですから、今作は、初日の段階で前作初動にあと0.4万枚と迫る数字を叩き出したわけで、相当に強烈なスタートを切ったと言えます。

最終的な初動が、どこまで行くのか、過去のデータを眺めながら、少し考えてみます。

(表1) 欅坂歴代シングルのオリコン初日から初動への積み上げ

[シングル番号] 初日 →(初日・初動の差)→ 初動 上(下)矢印 前作初動からの増減 [CD発売日] タイトル

[01] 初日19.1 →(07.0)→ 初動26.2 ------ [2016/04/06] サイレントマジョリティー
[02] 初日25.1 →(07.3)→ 初動32.3↑06.1 [2016/08/10] 世界には愛しかない
[03] 初日35.4 →(08.9)→ 初動44.2↑11.9 [2016/11/30] 二人セゾン
[04] 初日45.7 →(17.6)→ 初動63.3↑19.0 [2017/04/05] 不協和音
[05] 初日48.4 →(15.9)→ 初動64.3↑01.0 [2017/10/25] 風に吹かれても

#「初日」は、発売前日(フラゲ日)のオリコンデイリーにおける売り上げ枚数
#「初動」は、発売週のオリコンウィークリーにおける売り上げ枚数
#「前作初動からの増減」の「↑06.1」は、前作より6.1万枚アップ


初日の売り上げ枚数から初動を予測するには、もちろん、発売日から集計が締め切られる日曜までの5日間に、どれだけセールスを積み上げられるかがポイントになる。

これまでのシングルを調べると、上表のように、1枚目から3枚目までは7〜8万枚の積み上げだったのに、4、5枚目は、16〜17万枚と倍近くに跳ね上がっています。

実は、乃木坂のシングルも、リリースを重ねるごとに、初日と初動の差がより大きくなってきた歴史がある。

(表2) 乃木坂歴代シングルのオリコン初日から初動への積み上げ

[01] 初日08.5 →(05.1)→ 初動13.6 ------- [2012/02/22] ぐるぐるカーテン
[02] 初日11.1 →(04.4)→ 初動15.6↑01.9 [2012/05/02] おいでシャンプー
[03] 初日15.0 →(03.7)→ 初動18.7↑03.1 [2012/08/22] 走れ!Bicycle
[04] 初日19.0 →(04.3)→ 初動23.3↑04.6 [2012/12/19] 制服のマネキン
[05] 初日20.4 →(03.8)→ 初動24.2↑00.9 [2013/03/13] 君の名は希望
[06] 初日28.6 →(05.1)→ 初動33.7↑09.5 [2013/07/03] ガールズルール
[07] 初日34.7 →(04.8)→ 初動39.5↑05.8 [2013/11/27] バレッタ
[08] 初日38.7 →(07.1)→ 初動45.8↑06.3 [2014/04/02] 気づいたら片想い
[09] 初日37.5 →(04.7)→ 初動42.2↓03.6 [2014/07/09] 夏のFree&Easy
[10] 初日41.2 →(06.6)→ 初動47.9↑05.7 [2014/10/08] 何度目の青空か?
[11] 初日42.2 →(07.8)→ 初動50.0↑02.2 [2015/03/18] 命は美しい
[12] 初日48.2 →(12.8)→ 初動60.9↑10.9 [2015/07/22] 太陽ノック
[13] 初日53.4 →(09.3)→ 初動62.7↑01.8 [2015/10/28] 今、話したい誰かがいる
[14] 初日59.1 →(15.9)→ 初動75.0↑12.3 [2016/03/23] ハルジオンが咲く頃
[15] 初日60.0 →(12.8)→ 初動72.8↓02.2 [2016/07/27] 裸足でSummer
[16] 初日68.3 →(14.4)→ 初動82.8↑10.0 [2016/11/09] サヨナラの意味
[17] 初日74.3 →(13.2)→ 初動87.5↑04.7 [2017/03/22] インフルエンサー
[18] 初日71.6 →(16.4)→ 初動88.0↑00.5 [2017/08/09] 逃げ水
[19] 初日68.3 →(16.8)→ 初動85.1↓02.9 [2017/10/11] いつかできるから今日できる


発売日である水曜から日曜までの売り上げは、予約販売分の発送や店頭受け渡しが、かなりの割合を占めていると思います。

グループの人気が上がり、ファンが増えるにつれ、動くCDの枚数も大きくなり、初日と初動の差を押し上げるのでしょう。

とくに、欅坂は短期間に人気を獲得し、ファンを増やしてきた急成長グループなので、乃木坂のように徐々にではなく、一気に初日・初動差が上昇したとしても不思議ではない。


となると、1〜3枚目の積み上げより、4、5枚目のレベルを中心に初日・初動差を考えた方がいい。

(表3) 「ガラスを割れ!」デイリー初日に基づく初動予測

[シングル番号] 初日 →(初日・初動の差)→ 初動 上(下)矢印 前作初動からの増減

[06] 初日63.9 →(10.0)→ 初動73.9↑09.6
[06] 初日63.9 →(12.0)→ 初動75.9↑11.6
[06] 初日63.9 →(14.0)→ 初動77.9↑13.6
[06] 初日63.9 →(15.9)→ 初動79.8↑15.5 {5枚目と同じ積み上げ}
[06] 初日63.9 →(16.0)→ 初動79.9↑15.6
[06] 初日63.9 →(17.6)→ 初動81.5↑17.2 {4枚目と同じ積み上げ}
[06] 初日63.9 →(18.0)→ 初動81.9↑17.6
[06] 初日63.9 →(20.0)→ 初動83.9↑19.6


発売日以降のデイリー推移が、5枚目「風に吹かれても」と同じなら、6枚目「ガラスを割れ!」の初動は、前作を15.5万枚上回る79.8万枚、4枚目「不協和音」と同じなら、前作17.2万枚アップの81.5万枚。

いづれも80万枚前後となる、CDセールスの大ジャンプです。

欅坂シングルで、もっとも大幅に前作から増えたのは、4枚目「不協和音」の19.0万枚アップ。


紅白初出場を果たした後、初めてリリースする春シングルであり、平仮名「けやき坂」1期の個別握手会本格参加もあって、ファン数が一気に伸びた印象があります。

今回の6枚目も、色んな意味で注目を集めた紅白を受けての春シングルで、平手友梨奈の動向を含め、話題に事欠かない上、個別握手会に初めて参加するけやき坂2期が108部という大きなセールスを担当して、しかも全部売り切っている。

新規ファンが急増し、オリコン初動を大きく押し上げる要素は、揃うだけ揃っていると言えます(笑)。


個人的な初動予想としては、以下の記事で、前作から9万枚ほどアップの73万枚としました。

それは平手友梨奈のいない欅坂か?「ガラスを割れ!」オリコン初動予想は前作大幅増の73万枚 [05Mar18]

しかし、初日の数字を基にした(表3)の推測によると、その予想をさらに7〜8万枚上回る、80万枚前後の初動が出てもおかしくない状況です。


とはいえ、今作の初日・初動差が、前作や前々作ほどは行かない可能性も否定は出来ません。

(表4) 欅坂歴代シングルの発売週におけるデイリー売り上げ推移

[シングル番号] 初日 (曜日)その日の売り上げ[その日までのデイリー累計] {日曜までのデイリー累計から初動への積み上げ} 初動 上(下)矢印 前作初動からの増減

[1] 初日19.1 (水)3.3[22.4] (木)1.1[23.5] (金)0.9[24.4] (土)0.7[25.0] (日)0.8[25.8] {+0.34} 初動26.2
[2] 初日25.1 (水)3.2[28.3] (木)1.3[29.5] (金)0.6[30.2] (土)0.7[30.8] (日)0.7[31.5] {+0.77} 初動32.3↑06.1
[3] 初日35.4 (水)3.2[38.6] (木)1.7[40.3] (金)1.0[41.3] (土)0.9[42.2] (日)0.9[43.1] {+1.18} 初動44.2↑11.9
[4] 初日45.7 (水)4.7[50.3] (木)5.7[56.0] (金)1.4[57.5] (土)1.7[59.1] (日)1.3[60.5] {+2.80} 初動63.3↑19.0
[5] 初日48.4 (水)8.1[56.4] (木)3.0[59.4] (金)2.2[61.6] (土)1.5[63.1] (日)1.1[64.2] {+0.06} 初動64.3↑01.0
[6] 初日63.9 Daily累計63.9(↓00.4)


上表が示すように、4、5枚目の積み上げが大きくなった一番の原因は、発売日である水曜と翌木曜のデイリー売り上げが、合計で11万ほどに達したことが大きい。

これは、ネット販売されたCDが、この二日間に発送された影響かと思いますが、もし、今回、発送を早め、多くのCDをフラゲ日に繰り込むことが出来れば、話が少し変わってくる。


個別握手会は、3次応募終了時点において、用意したCDのほどんどが売り切れ状態で、抽選に落ちたファンが、全国握手会を目指して初回限定盤に殺到するのは、容易に想像できます。

実際、発売日直前のAmazonの音楽売れ筋ランキングでは、TypeAからDの4作品が1〜4位を独占して、人気の高さを物語っている。

相当な売れ行きを事前に予測できるのだから、市場に投入する出荷CD枚数を、通常より多くする可能性があって、ネット販売の在庫切れがなければ、発送はスムーズに進むでしょう。


結局、予約販売分のどこまでを、フラゲ日に繰り込んだのかがポイントで、この辺がまだ分からないので、4、5枚目並み、あるいは以上の初日・初動差を実現するのか、それとも、やや低くなるのかが読めず、(表3)の予測を狭い範囲に絞れない。

ただ、「低くなる」としても、10万、12万の積み上げは簡単に達成しそうな雰囲気なので(笑)、初動75万枚は堅いんじゃないかと、現時点では感じています。

とにかく、今日と明日のオリオンデイリーが初動を左右する数字であるのは、間違いないと思います。


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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dNogi 〜 中元・万理華の東京ドーム涙の記憶、乃木坂「きっかけ」iTunesトップソング58位浮上 [06Mar18#2]

2018-03-06 19:45:00 | 芸能

3月5日(月)の iTunes Store トップソングにおいて、乃木坂2ndアルバム「それぞれの椅子」のリード曲である「きっかけ」が、58位という高い順位で、久しぶりの200位圏内復帰です。

58位というのは、「風に吹かれても」の83位を越える、現時点の坂道曲でもっとも高い順位で、そんな上位に一気に来るかなあ?という疑問があって、前日、4日(日)のランクインを自分が見逃したんじゃないかと、ちょっと気になっています(笑)。

ただ、仮に1日早く圏内入りしていたとしても、「きっかけ」の再登場は、相当に久しぶりのことで、曲名を見たとき、「やさしさとは」と同じく、「おお〜!」と唸ってしまった。

(表1) iTunes Store トップソングにおける乃木坂楽曲の直近7日間の順位推移

001→002→003→004→005→006→007 : 日数目盛り
----------------------------------------------------
190→000→000→188→157→174→132 : インフルエンサー
000→000→000→000→000→146→095 : サヨナラの意味
128→187→000→000→000→000→000 : やさしさとは
000→000→000→000→000→000→058 : きっかけ

日付
02/27(火)→28(水)→03/01(木)→02(金)→03(土)→04(日)→05(月)
# この7日間に一度も200位以内に入らなかった曲は載せていない
#「000」は200位圏外


「きっかけ」が、ここまで高い順位に浮上したのは、間違いなく、4日(日)深夜に放送された『乃木坂工事中』の「ベストソング」企画において、ファン投票で2位に選ばれたことが「きっかけ」だと思います。

この曲が200位圏外に去ったのは、発売10週目(W)の2016年7月30日(土)ですが、実は、昨年の11月27日(月)に、1日だけ圏内に姿を現している

(表2) iTunes Store トップソングにおける「きっかけ」の200位圏内復帰

0-0-0-0-0 / 2-3-2 [0] : 08W '16/07/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 0-3-4 [0] : 09W '16/07/18(月)24(日)
0-0-0-0-0 / 0-1-5 [1] : 10W '16/07/25(月)31(日) ※ 192位 @ 067D_07/30(土)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 11W '16/08/01(月)07(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 79W '17/11/20(月)26(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [6] : 80W '17/11/27(月)03(日) ※ 176位 @ 552D_11/27(月)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 81W '17/12/04(月)10(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 93W '18/02/26(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 94W '18/03/05(月)11(日) ※ 058位 @ 650D_03/05(月)

# A-B-C-D-E / F-G-H [Z]
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)


2017年11月27日(月)における「きっかけ」1日復帰の理由が知りたくて、あれこれ調べてみると、前日26日(日)深夜放送の『乃木坂工事中』で、11月7日(火)、8日(水)に開催された『乃木坂46 真夏の全国ツアー2017 FINAL! 東京ドーム公演』の舞台裏潜入レポートが流れていました。

その中でとくに心を奪われるのが、千秋楽Wアンコール、「きっかけ」をメンバー全員で歌っている場面、東京ドームのステージ真ん中で、目をつぶって涙を堪えようとしても、ぽろぽろ涙が溢れてくる伊藤万理華と、彼女に寄り添うように佇む中元日芽香。

もうすぐ「卒業」してゆく二人のメンバーに、背後から他のメンバーが近づき、生駒里奈がまりっかの肩を抱いて声を掛け、振り返って、みんなに集まるよう手招きをする。


生田絵梨花は、中三トリオとして仲の良かったひめたんを、感極まって号泣しながら背中から抱きしめる。

多くのメンバーが二人を取り囲む中、まりっかはもう涙を止めることもせず、顔をくしゃくしゃにしながら前を向き、ひめたんは笑顔とも泣き顔ともつかない表情で、周りを向いて「ありがとう!ありがとう!」と叫んでいる。

2017年乃木坂のおそらく、もっとも感動的なシーンの一つだったんじゃないかと思います。


ただ、当時、テレビでこのシーンを観たときは、二人はまだ、やがて「卒業」してゆく現役メンバーだった。

実際、この後も、12月下旬まで公式ブログの更新は続き、また、伊藤万理華は『NOGIBINGO!』出演などテレビ露出もあり、本当の最後は、12月22日(金)の『MUSIC STATION SUPERLIVE 2017』における「インフルエンサー」の生放送ステージだった。

そして、ひめたんもまりっかも、あと少しではあるけど、まだ乃木坂にいて、本当のお別れは先のことという、儚い「安心感」があった。


3月4日(日)の『乃木坂工事中』で、「きっかけ」の2位が発表されたとき、東京ドーム千秋楽のWアンコールで、二人が佇む姿は、ほんのちょっとしか流れませんでした。

ただ、井上小百合が、当時を振り返って、「きっかけ」にまつわるエピソードを紹介しています。

万理華が一番好きな曲って
ずっと言ってたんですよ

しかし、リハーサルで渡されたセットリストには「きっかけ」が入っておらず、

万理華がずっと
私、「きっかけ」歌いたいのになあ
って言ってた

ところが、我々が知っているように、最後の最後、アンコールで曲が変わり、これは本当に嬉しかったと、その時の気持ちをまざまざと思い出したのか、やや声を詰まらせながら、さゆにゃんが述べていました。


11月26日に『乃木坂工事中』で放映されたときは、「やがて「卒業」してゆく現役メンバー」だった中元日芽香と伊藤万理華が、今回の3月4日には、「もう二度と会えないかもしれない「卒業」メンバー」に変わってしまった。

東京ドーム千秋楽で、二人が流した涙が、今となっては、違う意味を帯びてきて、記憶の彼方から現れ、我々の心を以前より、ずっと強く揺さぶっていく。

スタンダールは「恋愛論」(1822)において、ザルツブルクの岩塩坑に投げ込んだ木の小枝が、2、3ヶ月すると、塩の結晶をまとって、ダイヤモンドのようにキラキラ輝く姿に変化する現象を例に、相手をより美しい存在にしてゆく恋愛心理を指摘していますが、とくに、相手に会えないという条件は、より一層スピーデイに結晶を成長させるのかもしれない(笑)。


東京ドーム公演千秋楽の最後に、「卒業」してゆくひめたんとまりっかが、みんなと一緒に「きっかけ」を歌い、至る所で涙が溢れているシーンは、11月末の時点では、まだ「これからやって来るだろう未来への漠たる不安」に留まっていて、それゆえiTunesトップソングの200位圏内復帰も176位の1日で終わった。

しかし、3月初めにおいて、そのシーンは、いよいよ「戻ることも変えることも決して出来ない過去への切ない憧憬」となり、観る人の心を激しく揺さぶり、テーマソングとも言える「きっかけ」を、58位という高い位置にまで一気に押し上げていった。

この考察がどこまで妥当なのかは分かりませんが、「卒業」した橋本奈々未がセンターを務めた「サヨナラの意味」と「やさしさとは」と併せて、「記憶」の持つ力に、あれこれ思いを巡らせたくなるトップソング圏内復帰が続いています。


同時に、iTunesトップアルバムにおいても、乃木坂がリリースしたアルバムが、アンダーアルバムも含めて、4作すべてが200位圏内にランクインしています。

(表3) iTunes Store トップアルバムにおける乃木坂アルバムの直近7日間の順位推移

001→002→003→004→005→006→007 : 日数目盛り
----------------------------------------------------
143→142→000→000→000→121→054 : 透明な色 (コンプリート・マイ・アルバム)
000→000→000→000→000→148→070 : それぞれの椅子 (Special Edition)
145→000→154→193→000→160→082 : 生まれてから初めて見た夢 (Complete Edition)
150→000→000→000→000→000→192 : 僕だけの君 〜Unedr Super Best〜 (コンプリート・マイ・アルバム)

日付
02/27(火)→28(水)→03/01(木)→02(金)→03(土)→04(日)→05(月)
# 200位圏内・圏外関係なく、四つのアルバムの代表的一括パッケージの順位を載せている


アルバム4作が、すべて200位圏外という状態は割と見かけますが(笑)、すべて圏内は案外稀です。

しかも「透明な色」が54位と60位を越えたのは、私がデータを取り始めた2016年5月4日(水)以来、2016年5月28日(土)の52位、2017年7月3日(月)の59位に続く、たった3回目で、驚くほど上位に入ったという印象を受けています。

「サヨナラの意味」や「きっかけ」は、今はいないメンバーが躍動していた、甘く切ない日々を、乃木坂ファンにまざまざと想い出させのかもしれません。


最後に、欅坂の最新状況を紹介しておきます。

坂道C/W曲で最長の200位圏内ランクイン日数を誇る「避雷針」が順位を上げていて、さらに数字を伸ばしそうです。

(表4) iTunes Store トップソングにおける欅坂楽曲の直近7日間の順位推移

001→002→003→004→005→006→007 : 日数目盛り
----------------------------------------------------
116→104→107→125→112→087→083 : 風に吹かれても
171→154→120→139→126→126→136 : 不協和音
168→161→113→146→135→106→110 : サイレントマジョリティー
000→000→000→000→000→176→155 : 避雷針

日付
02/27(火)→28(水)→03/01(木)→02(金)→03(土)→04(日)→05(月)
# この7日間に一度も200位以内に入らなかった曲は載せていない


6枚目シングル収録曲は、おそらく今日の深夜24時から、配信が始まると思います。

最初の注目点は、表題曲「ガラスを割れ!」が1位を獲れるかと、カップリングで何曲がTOP10入りするかです。

欅坂表題曲は、上位への食い込みが抜群に良いですが、全部が1位に到達したわけではなく、「サイレントマジョリティー」「不協和音」「風に吹かれても」の3作で、「二人セゾン」は2位、「世界には愛しかない」は3位となっています。

配信開始直後の勢いは、その後の配信人気を占い上で、それなりに重要な意味を持っているようです。


(関連記事)

dNogi 〜 橋本奈々未の根強い人気、やさしさとは、サヨナラの意味がiTunesトップソング再登場 [06Mar18]


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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dNogi 〜 橋本奈々未の根強い人気、やさしさとは、サヨナラの意味がiTunesトップソング再登場 [06Mar18]

2018-03-06 03:45:00 | 芸能

3月4日(日)深夜に放送された『乃木坂工事中』は、これまでの全楽曲からファンの人気投票でベスト20を選ぶ企画の後半で、いよいよ10位から1位が発表されました。

そして、1位に輝いたのが、橋本奈々未「卒業」シングルである16枚目の表題曲「サヨナラの意味」。

スタジオライブでは、ななみんの代わりに齋藤飛鳥がセンターを務めましたが、2016年秋から17年初春にかけて歌われたこの曲は、途中に「卒業」ライブが入ったこともあり、多くのファンに強い印象を残したようです。

(参考記事)
橋本奈々未「卒業」、ヒム子の乱入、「物語」が支えた「サヨナラの意味」と「インフルエンサー」 [23Dec17] 

そして、1位が発表された後、さっそくiTunes Store トップソングのランキングに、「サヨナラの意味」が登場します。

(表1) iTunes Store トップソングにおける乃木坂楽曲の直近7日間の順位推移

# 以下の日付における順位を記している
02/26(月)→27(火)→28(水)→03/01(木)→02(金)→03(土)→04(日)
#「000」は200位圏外
# この7日間に一度も200位以内に入らなかった曲は載せていない

001→002→003→004→005→006→007 : 日数目盛り
----------------------------------------------------
144→190→000→000→188→157→174 : インフルエンサー
000→000→000→000→000→000→146 : サヨナラの意味
112→128→187→000→000→000→000 : やさしさとは


「サヨナラの意味」が最後に200位圏内を記録したのは、以下に示したように、配信183日目(D)に当たる2017年5月3日(水)でした。

圏内復帰を果たした2018年3月4日(日)は、配信488Dで、304日ぶりという、本当に久しぶりの登場です。

(表2) iTunes Store トップソングにおける「サヨナラの意味」の200位圏内復帰

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 配信経過週数 日付期間

# 上記 A〜H と Z は、対象週に、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
#「配信経過週数」は、配信開始日から最初の日曜までを「1W」、翌月曜から次の日曜までの7日間を「2W」、さらに次の月曜から日曜の7日間を「3W」と順に名付けたもの
#「配信経過日数」は、配信開始日を「1D」、翌日を「2D」、翌々日を「3D」と順に名付けたもの

0-0-0-0-0 / 0-5-1 [1] : 25W 2017/04/17(月)23(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 26W 04/24(月)30(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [6] : 27W 05/01(月)07(日) ※197位@05/03(水)_183D
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 28W 05/08(月)14(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 29W 05/15(月)21(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 68W 2018/02/12(月)18(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 69W 02/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 0-1-0 [6] : 70W 02/26(月)04(日) ※146位@03/04(日)_488D


2月25日(日)のベストソング企画前半では、20位から11位までが発表され、18位に7枚目「バレッタ」のカップリング曲「やさしさとは」が入っていました。

この曲のセンターもななみんですが、番組が放送された翌日の26日(月)、トップソングの112位に名前が出てきて、びっくりしました(笑)。

なんせ、「Special Edition」方式をまだ採用していなかった時代の曲で、配信元が「バレッタ」TypeDと記されていたのには、感動すら覚えました。

もちろん、何日ぶりの復帰かなんて全然分かりません。

そもそも、「バレッタ」当時は、iTunes Store で配信していたことすら認識していなかったかも(笑)。


今回のベストソング企画は、あらためて橋本奈々未の根強い人気が浮き彫りになった感があります。

しかし、(表1)が示すように、現在、iTunesトップソングの200位圏内に入っている乃木坂の曲は、「インフルエンサー」と再登場の「サヨナラの意味」の二つだけです。

しかも、「インフルエンサー」は2月28日(水)と3月1日(木)に、2日連続の圏外を喫して、どうも上昇気流に乗り切れていない。


結局、3月1日(木)は、200位圏内に一つも乃木坂の曲がない、今年4日目となる全曲圏外となっています。

昨年の全曲圏外は計5日間で、最後の1日は12月21日(木)と年末ですが、2018年は、3月始めに早々と4日間に達してしまった。

現在の状況を考えると、再び全曲圏外となる可能性は高く、本当に一刻も早く、20枚目「シンクロニシティ」の本格プロモーションを始めて欲しいですね。


とはいえ、昨年末、『MUSIC STATION SUPERLIVE』『日本レコード大賞』『紅白歌合戦』にすべて出場し、一貫して「インフルエンサー」を披露し、レコード大賞まで受賞した効果は大きく、以下のように、50位以内、及び200位圏内へのランクイン日数は、欅坂と比べても遜色ないレベルにまで達しています。

(表3) iTunes Store トップソングにおける、坂道シングル表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (50位以内/200位以内/配信日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2018/03/04(日)までのデータを示している
#「^」は最新日付で200位圏内入りしている場合のその順位

乃木坂
14-11-02-06-02 / 28-34-30 [037] (035/127日/164; 3位) いつかできるから今日できる
08-02-06-05-02 / 24-31-22 [115] (023/100日/215; 4位) 逃げ水
13-12-19-18-13 / 76-78-73 [053] (075/302日/355; 4位^174) インフルエンサー
07-09-14-18-22 / 53-40-10 [315] (070/173日/488; 3位^146) サヨナラの意味
05-09-05-04-03 / 13-18-21 [515] (026/078日/593; 8位) 裸足でSummer
02-03-04-06-04 / 12-11-09 [661] (019/051日/712; 5位) ハルジオンが咲く頃

欅坂
17-27-26-15-11 / 19-15-01 [000] (096/131日/131; 1位^087) 風に吹かれても
20-11-08-09-14 / 82-69-55 [066] (062/268日/334; 1位^126) 不協和音
12-16-22-19-09 / 69-57-46 [210] (078/250日/460; 2位) 二人セゾン
06-02-04-01-01 / 29-67-33 [429] (014/143日/572; 3位) 世界には愛しかない
47-40-48-59-89 / 294-112-08 [1] (283/697日/698; 1位^106) サイレントマジョリティー


上表で心に沁みるのは、「サイレントマジョリティー」の200位圏外欄に、ゼロではなく、「1」が入っていることです。

実は、つい最近、2月22日(木)に、配信688日目(D)にして、初めての圏外を記録しています。

そうですね、6年前の同じ日に、1stシングル「ぐるぐるカーテン」をリリースして、メジャーデビューを果たしたのが乃木坂46で、もちろん偶然の一致ではあるけど、何か巡り合わせのようなものを、うっかり感じそうになります。

2月22日って、坂道にとっての「時空特異点」かもしれない(笑)。

(参考記事)
「サイレントマジョリティー」人気に時代の区切り感、乃木坂20th・欅坂6thは新機軸になれるか? [23Feb18]
乃木坂の風 09Aug13 ~ 斉藤優里「エレベーターの怪」、大阪公演2日目は乃木坂の時空特異点か


さて、欅坂の方は、6枚目「ガラスを割れ!」の表題曲とカップリング曲のフルバージョンMVが次々と公開され、3月4日(日)のNHK『シブヤノオト』では、センター平手友梨奈を欠きながらも、今泉佑唯と小林由依がグループを引っ張る形で、迫力のあるパフォーマンスを生放送で披露しています。

こういった新曲キャンペーンの本格化が刺激となっているのだと思います、iTunesトップソングにおいて、「風に吹かれても」は100位前後をキープ、さらに一時は低落傾向を見せていた「不協和音」と「サイレントマジョリティー」にも揚力が感じられる展開で、息を吹き返した印象です。

(表4) iTunes Store トップソングにおける欅坂楽曲の直近7日間の順位推移

# 以下の日付における順位を記している
02/26(月)→27(火)→28(水)→03/01(木)→02(金)→03(土)→04(日)
#「000」は200位圏外
# この7日間に一度も200位以内に入らなかった曲は載せていない

001→002→003→004→005→006→007 : 日数目盛り
----------------------------------------------------
089→116→104→107→125→112→087 : 風に吹かれても
147→171→154→120→139→126→126 : 不協和音
122→168→161→113→146→135→106 : サイレントマジョリティー
000→000→000→000→000→000→176 : 避雷針


特筆すべきは、5枚目カップリング曲「避雷針」が、再び200位圏内に登場したこと。

この曲の人気には凄まじいものがあって、現在、ショートMVしか公開されていないにも関わらず、坂道の全CW曲中、200位圏内ランクイン日数が断然のトップを独走しています。

(表5) iTunes Store トップソングにおける、坂道シングルC/W曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (50位以内/200位以内ランクイン日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2018/03/04(日)までのデータを示している
# ランキング対象の配信源は、Special Edition に収録されたもの
# ランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている
#「^」は最新日付で200位圏内入りしている場合のその順位

欅坂
2-1-1-4-1 / 17-39-22 (09/87日; 04位^176) 避雷針
1-3-6-3-6 / 07-11-14 (19/51日; 07位) エキセントリック
0-0-1-1-0 / 03-08-04 (02/17日; 25位) 渋谷川
0-1-1-0-1 / 04-03-06 (03/16日; 17位) 語るなら未来を…
2-0-1-0-1 / 04-01-02 (04/11日; 05位) W-KEYAKIZAKAの詩
0-0-0-0-1 / 01-01-08 (01/11日; 50位) 青空が違う

乃木坂
0-3-5-1-1 / 06-07-04 (10/27日; 13位) ひと夏の長さより…
0-0-0-1-3 / 09-08-05 (04/26日; 38位) ないものねだり
0-2-1-3-3 / 02-02-01 (09/14日; 16位) 悲しみの忘れ方
0-0-0-1-0 / 07-02-04 (01/14日; 34位) Another Ghost
0-0-0-1-1 / 05-05-02 (02/14日; 38位) ポピパッパパー


「避雷針」が11日ぶりに圏内に戻ってきたのは、6枚目プロモーションと連動して、欅坂の音楽への関心が高まってきた証拠で、乃木坂と違って、しばらくの間は、楽曲人気の上昇モードが続くと思います。


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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