ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂18枚目は初動算入6次応募分を確保、欅坂発煙筒事件で露呈した握手会の矛盾と限界 [29Jun17]

2017-06-29 01:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(演劇)

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
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05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』 


「ブックマーク」内にある「定期日程」と「重要日程」のリンクは、乃木坂のスケジュールをまとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。



この1週間、色んなことがありましたね。

6月22日(木)夜、18枚目シングルの日程予想に関する前回記事をアップしたあと、何気なくネットを眺めていると、その日に、長野県諏訪市で乃木坂がMV撮影していたという噂が流れていて、おお〜、これは本当なんだろうか?と、調べ始めました。

ところが、それにまつわる記事を書こうかと思っていると、24日(土)、欅坂46「不協和音」全国握手会の幕張メッセ会場、平手友梨奈と柿崎芽実が担当する1番レーンで、発煙筒に点火した男が取り押さえられたというニュースが飛び込んできた。

警察の調べによると、男は、カバンの中にナイフを所持しており、具体的なメンバーの名前を挙げて、「殺そうと思った」と供述している。


2014年5月、AKB48全国握手会において、メンバー2人とスタッフ1人が怪我を負った、傷害事件以来の握手会襲撃事件が起きてしまった。

幸い、ケガ人はいなかったそうですが、社会に与えたインパクトは大きく、連日のように、メディアが関連情報を伝えています。

今回の事件も、舞台が全国握手会だったのは、偶然ではなく、CDを1枚買えば、誰でもトップアイドルと握手できるイベントの危険性が、あらためて浮き彫りになった感がある。

しかも、欅坂は、「サイレントマジョリティー」など、デビュー以来、ヒットを連発している、超人気グループなので、人々の関心度が高く、握手会商法の問題点が、広く知れ渡った格好です。


AKB48の2017年度『総選挙』開票イベントにおける須藤凜々花の「結婚宣言」を契機に、アイドルの「恋愛禁止」について、様々な意見が飛び交っているのに加え、その暗黙の「ルール」を追い風にして、巨大なCDセールスを生み出す握手会イベントそのものにまで、多くの人々の目が注がれつつある。

事件について、情報を集めていた矢先、翌25日(日)に幕張メッセで開催された乃木坂「インフルエンサー」全国握手会で、18枚目シングルを8月9日(水)に発売するとのアナウンスがあり、そちらの話も整理することになった。

ただ、個人的なことなんですが、家で愛用しているパソコンが、金曜日あたりから、無線LANの電波を極端に拾わなくなって、光回線なのに、ダウンロード速度が40kpsに落ちるという、言語道断の事態に陥ってしまった(笑)。

YouTubeの「インフルエンサー」MVが、300p設定で、途切れ途切れになるに及んで、これは何とかせねばと、土日は、本腰を入れて復旧に取り組み、結局、「中継機」なるものを購入することで、ようやく、一応、元の状態に戻すことが出来ました。


そして、これも個人的なことですが、昨日、生田絵梨花が出演する回の『レミゼラブル』を、帝国劇場へ観に行き、盤石の大河ミュージカルに圧倒され、気品に満ち溢れた生田コゼッツに酔いしれました。

何でしょう、いくちゃんが登場すると、「あれが乃木坂の生田絵梨花ですよ!、いくちゃん、知ってます?私は、制服のマネキンの頃から応援しているんですけど、最近は、めきめき実力を付けてまして。やっぱり、いくちゃんは、雰囲気が華やかで、品があると思うんですよ、どうでしょう?」と、周りのお客さんに、無闇に語りかけたくなる、妙な高揚感を覚え(笑)、「自分は、取り返しのつかない乃木坂ファン、生田ファンなんだなぁ」と、しみじみ知らされました。

もちろん、実際には、黙って観ていただけですが(笑)。

ただ、観客の皆さんの満足度も高かったようで、芝居後、カーテンコールが3回以上に渡り、最後は、ほぼ全員がスタンディングオベーションという、なかなかエモーショナルな経験をしました。

しかも、毎回の1列に並んだキャスト挨拶で、いくちゃんが主役ジャン・バルジャンのすぐ隣にいるのが、本当に嬉しくて、いやいや、観に行って良かったです。


ところで、今日の記事、乃木坂欅坂を巡る話題がわんさか積み上がっている中、私は、何を書けば良いのでしょう?笑

まあ、18枚目に関して、個別握手会の日程が発表され、同時に、複数トップメンバーの「全欠席」が判明したので、まずは、乃木坂ファンがもっとも注目しているだろう、次シングルの話をまとめておきます。

『レミゼ』の感想は、また後日ということで。


18枚目個別握手会の応募は、今週の木曜、金曜から始まることが分かりました。

CD発売は8月9日(水)なので、以下のように、オリコン初動に流し込める個別握手会の応募次数は、前作、前々作と同じく、6次分までという設定です。

今回のシングルは、なかなか情報が出て来なかったので、何か特別なことが起こるのではとの雰囲気も漂っていましたが、少なくとも、初動算入のパターンは、ごく普通の進行になっています。

(表1) オリコン初動へ算入される18枚目個別握手会応募分と歴代シングルとの比較

18枚目シングル
応募開始[06/29(木)30(金)] →06次算入→ CD発売[08/09(水)]

歴代シングルとの比較
08枚目 08次算入 2014/04/02(水) 気づいたら片想い
09枚目 09次算入 2014/07/09(水) 夏のFree&Easy
10枚目 09次算入 2014/10/08(水) 何度目の青空か?
11枚目 08次算入 2015/03/18(水) 命は美しい
12枚目 11次算入 2015/07/22(水) 太陽ノック
13枚目 11次算入 2015/10/28(水) 今、話したい誰かがいる
14枚目 10次算入 2016/03/23(水) ハルジオンが咲く頃
15枚目 08次算入 2016/07/27(水) 裸足でSummer
16枚目 06次算入 2016/11/09(水) サヨナラの意味
17枚目 06次算入 2017/03/22(水) インフルエンサー
18枚目 06次算入 2017/08/09(水) タイトル未定
# 日付はCD発売日


このブログでは、最初に予想した7月26日(水)CD発売の線が消えた後、第2弾として(笑)、8月16日(水)か23日(水)を考えていました。

今週の水曜日に、「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」のDVD&Blu-rayが発売されるので、18枚目個別握手会の予約販売は、もう1週待ってから始め、そこから6次分算入で、8月16日(水)あたりかなと。

あるいは、8月16日(水)は「お盆」なので、避けたのかもしれません。


ただ、「お盆」を外す場合は、遅めに倒すと思っていたので、8月9日(水)と早めに倒したのは、意外でした。

8月23日(水)までずれ込むと、秋シングルの年内リリースに黄色信号が灯るといった理由でしょうか。

それにしても、MVの制作公開スケジュールを考えると、8月9日(水)リリースは、なかなかタイトな設定かもしれない。


乃木坂のシングルは、近年、CDリリースの3週前頃に、表題曲フルバージョンMVをYouTubeに公開するのが通例です。

従って、7月19日(水)から、おそらく、20日(木)、21日(金)あたりが、もっとも確率の高い公開日と言えます。

(表2) 18枚目表題曲MVの予想される公開日と撮影からの期間

公開日の予想
MV公開[07/19(水)] →3週→ CD発売[08/09(水)]
# 乃木坂の場合、表題曲MVの公開はCD発売の3週前が目安

7月19日(水)公開として、撮影からの期間シミュレーション
MV撮影[06/12(月)18(日)] →5週→ MV公開[07/19(水)]
MV撮影[06/19(月)25(日)] →4週→ MV公開[07/19(水)]
MV撮影[06/26(月)02(日)] →3週→ MV公開[07/19(水)]
MV撮影[07/03(月)09(日)] →2週→ MV公開[07/19(水)]
# MV撮影の時期は、月曜から日曜までの週単位で示している


18枚目のMV制作については、6月11日(日)まで、福神を含む選抜常連メンバー8人が、舞台『あさひなぐ』に出演していたので、撮影ロケは、千秋楽以降である可能性が高い。

すると、もっとも早く、最終公演の翌週、12(月)〜18(日)に制作を始めたとしても、公開まで5週間しかない。

もし、舞台出演メンバーを少し休ませ、翌々週、19(月)〜25(日)からスタートであれば、4週とさらに厳しくなり、しかも、その次の週は、神宮ライブのリハーサルに重なってくる。


長野県諏訪市で乃木坂がMV撮影していたとの噂は、6月22日(木)に流れ、19(月)〜25(日)の週に当たります。

舞台組の休養後、神宮ライブのリハーサル前という時期なので、タイミング的にはバッチリです。

しかし、この情報はモバメからの推測なのか、出所がやや狭い感があって、地元の人の目撃ツイートなど、補強する材料に乏しく、真偽に関して、現時点では、何とも言えません。


18枚目のスケジュールで、一番気になるのは、選抜発表の日付です。

近年のシングルでは、新選抜をお披露目する前に、表題曲MVの撮影ロケを、隠密裡に行ったりするので、それがシングル制作開始の合図だった以前ほど、日程的な重要性はなくなりました。

しかし、抜擢メンバーの顔ぶれが運営の方針を表すのに加え、発表とほぼ同時に、「卒業」や「休業」のメンバーが告知されることがあり、やはり目が離せないことに変わりはない。


現在分かっているのは、番組予告から、少なくとも『乃木坂工事中』での選抜発表は、7月9日(日)以降がほぼ確実ということです。

選抜発表のような重要企画を番組で流すのであれば、視聴率を上げるために、予告を打つのが普通で、急遽予定を変更して放送する場合も、事前に告知を入れてくるだろうから、現時点で、7月2日(日)の可能性はまずないと思います。

(表3) 3rdアルバムと18枚目シングルに関する重要イベントのカレンダー

#「6月第3週」は、6月三番目の月曜から、次の日曜までの1週間
# 赤色は、3rdアルバム個別握手会の応募次数
# 青色は、18thシングル個別握手会の応募次数
# オレンジ色は、予想される18th選抜発表のタイミング
# 小文字のアルファベットは、選抜発表の候補日に付けた記号

[6月第3週]
06/22(木)23(金) : 3rd09次
06/25(日) : 乃木坂工事中「手作りお弁当グランプリ」

[6月第4週]
06/28(水) : 乃木坂46「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」DVD&Blu-ray発売
06/28(水) : テレ東音楽祭『TV TOKYO MUSIC FESTIVAL 2017』(生放送18:25〜)に乃木坂が出演
06/29(木)30(金) : 3rd10次 ← 18th01次
07/01(土) : 日本テレビ『THE MUSIC DAY』(生放送13:00〜)に乃木坂が出演。神宮から中継の可能性
07/01(土)02(日) : 真夏の全国ツアー2017 神宮2Days東京公演
07/02(日) : 乃木坂工事中「手作りお弁当グランプリ 〜 後半戦」

[7月第1週]
07/06(木)07(金) : 3rd11次最終受付 ← 18th02次
07/09(日) : f 乃木坂工事中「18th選抜発表

[7月第2週]
07/13(木)14(金) : 18th03次
07/16(日) : g 乃木坂工事中「18th選抜発表


選抜発表に関して一つ考えなければならないのは、テレビ東京の冠番組以外で、「先行発表」されるかどうかです。

過去を振り返ると、「ガールズルルール」は全国握手会、「バレッタ」は代々木第一体育館ライブと、6枚目、7枚目と2作続けて、選抜の「先行発表」が行われました。

しかし、それ以降は、一度もないと思います。

そして、6枚目と7枚目においてすら、直後の『乃木坂って、どこ?』で、メンバーへの告知風景を流している。

従って、7月2日(日)の『乃木坂工事中』に関して、そういった予告がない以上、「先行発表」の可能性は限りなくゼロに近いとするのが妥当な読みでしょう。

また、神宮ライブでの18th表題曲初披露は、イコール、選抜メンバーの発表なので、そういった可能性も極めて低いと言えます。


ただ、最近、欅坂46が1stアルバムの発売日と収録内容を、『欅って、書けない?』ではなく、Webサイト『SHOWROOM』で発表しています。

しかも、直後の『けやかけ』で、1stアルバムについての言及が一切なく、欅坂運営は、テレビ東京と袂を分かつつもりなのか?(笑)、と疑いたくなるほど、『SHOWROOM』を重用しています。

乃木坂も、個人配信が始まったようで、こういった流れを見ていると、『SHOWROOM』での「先行配信」が頭を掠めます。

まあ、『乃木坂って、どこ?』『乃木坂工事中』での選抜発表回は歴史が長く、とくにバナナマンが参加する方式は、乃木坂の名物になっているので、単独イベントならともかく、他メディアを通しての「先行配信」は、さすがにあり得ない気がします。


「先行配信」がないとすれば、7月9日(日)以降の『乃木坂工事中』が候補ですが、CD発売までの期間を計算すると、事実上、9日(日)か16日(日)の二択に絞られる。

(表4) 18th選抜発表からCD発売までの期間シミュレーションと歴代シングルとの比較

18枚目シングルのシミュレーション
選抜発表[07/09(日)] →4週+3日→ CD発売[08/09(水)]
選抜発表[07/16(日)] →3週+3日→ CD発売[08/09(水)]
#「4週+3日」は31日間、「3週+3日」は24日間

歴代シングルとの比較
10週+3日 : 3回 (04枚目, 06枚目, 12枚目)
09週+3日 : 4回 (03枚目, 05枚目, 08枚目, 10枚目)
08週+3日 : 3回 (09枚目, 11枚目, 13枚目)
07週+3日 : 4回 (07枚目, 14枚目, 15枚目, 17枚目)
06週+3日 : 2回 (01枚目, 02枚目)
05週+3日 : 0回
04週+3日 : 0回
03週+3日 : 1回 (16枚目)

# 凡例
選抜発表からCD発売までの期間 : その日程で行われたシングルの数 (該当するシングルの番号)


歴代シングルで、選抜発表からCD発売までがもっとも短いのは、橋本奈々未が「卒業」センターを務めた16枚目「サヨナラの意味」で、3週プラス3日でした。

そして、表題曲MVは、通常、CDリリースの3週前頃に公開するため、2週プラス3日前に選抜発表しても、番組として意味がなく(笑)、3週プラス3日が、一種の理論限界になっている。

18枚目に関しては、7月9日(日)の選抜発表なら、4週プラス3日、16日(日)だと3週プラス3日と、CD発売まであまり余裕がない。

従って、どちらかの放送回に、新選抜がお披露目される確率が非常に高いと思います。


18枚目のスケジュールについては、道筋が徐々に見えてきました。

しかし、17枚目と同じく、個別握手会を基本的に全欠席するトップメンバーが、今回も複数いて、運営が何を考えているのか、依然として見えにくい部分がある。

(表5) 18枚目シングル個別握手会の開催日程と欠席するメンバー

凡例
[順番] 日付 会場 {欠席が告知されているメンバー}

#「日付」に続く「*」は祝日の意

[1] 09/18(月)* 神奈川・パシフィコ横浜 {白石・中元・西野・松村}
[2] 09/24(日) 神奈川・パシフィコ横浜 {白石・中元・西野・松村・生田・桜井・万理華}
[3] 09/30(土) 愛知・ポートメッセなごや {白石・中元・西野・松村・生田}
[4] 10/28(土) 神奈川・パシフィコ横浜 {白石・中元・西野・松村}
[5] 11/04(土) 京都・京都パルスプラザ {白石・中元・西野・松村・若月}
[追加] 1会場調整中 {白石・西野} ※ 中元・松村は参加の可能性


中元日芽香は、17枚目から引き続いて、体調面でのケアが理由である気がします。

対して、白石麻衣、西野七瀬、松村沙友理は、外仕事が極めて忙しく、直接、日程がぶつかるかどうかに関わらず、無理をさせないために、全日程不参加という形にしたのかもしれません。

ただ、まいやんとさゆりんごは、17枚目から2作連続での「全欠席」で、1日たりとも参加しないのは、さすがに「なぜ?」と疑問符を付けたくなる。

何か、まだ表に出ていない、長期に渡る重要な仕事があり、それとの関係で、直前キャンセルが面倒な個別握手会を設定できない、そんな推測をしたくなります。


今の乃木坂であれば、これだけのメンバーが参加しなくとも、おそらく、累計ミリオンを狙えるだけの握手会セールスは可能だろうし、増大し続ける出演CMの本数や、写真集など映像コンテンツの売り上げ、さらには『乃木恋』の人気を考えると、握手会商法にこだわる必要性が薄れつつあるのかもしれません。

とくにトップメンバーに関しては、握手会によって、時間と体力と心を消耗するより、そのエネルギーを外仕事に注いだ方が、グループ全体の売り上げにとってもプラスになる。

乃木坂運営が何を考えているのか、本当のところは分からないけど、AKB48のトップメンバーがそうであったように、映画、ドラマ、バラエティ、広告CM、映像コンテンツなどが売れてくると、莫大な時間と労力を割かねばならないのに、結局、CDの「おまけ」でしかない握手会は、重要性が相対的に低くなります。

握手会商法を軸とする多人数グループアイドルなのに、経済効率の低い握手会が重荷になり、より効率の良い外仕事の邪魔になってしまう。

AKB48Gでは、多くの場合、「卒業」という形で、この状況に終止符が打たれていますが、「卒業」を回避しながら、同じ効果を挙げるとすれば、握手会「全欠席」は有効な策じゃないでしょうか。


ところで、先週土曜日に起こった欅坂全国握手会の発煙筒事件は、こういった経済効率以外の面でも、大規模握手会は重大な問題を内包していることを、あらためて暴露しています。

近年、ヒットらしいヒットがなかった、J-POPアイドル界に、「サイレントマジョリティー」を始めとする人気ナンバーを次々に送り込んだ欅坂46は、音楽界の牽引車であり、センターとして輝きを放っている平手友梨奈は、その中でもとくに貴重な存在です。

現在のアイドル界をリードするグループのメンバーが、危害を加えられるかもしれないようなイベントは、あまりにリスクが大き過ぎて、通常、開催する価値は乏しい。

それを敢えて続けているのは、大規模握手会を通して、是が非でも売り上げ枚数を伸ばすという発想に固執しているからで、AKB48Gと坂道GのCDセールスを極端に重視する姿勢が事件の背景にある。


2014年5月のAKB48傷害事件と同じく、今回の発煙筒事件が「全国」握手会で発生したのは、出来るだけ多くの参加者を、低コストで集めることが、このイベントの「肝」であるからだと思います。

不足の事態が起こる確率を下げるには、高い入場料、あるいは厳しい身元確認で参加者を絞りこみ、同時に、スタッフを増やして、会場における警備を分厚くするしかないけど、本格的に実行すれば、コストが掛かり過ぎて、到底、収支の取れないイベントになり、開催する意味がなくなってしまう。

こういった事件が起こると、その後しばらくは、警備員を増やし、持ち物チェックも時間を掛けて、厳重に行うようになる。

しかし、半年、1年、1年半、2年と、何ごとも起きなければ、コストカットのため、警備は徐々に手薄になり、持ち物検査は短時間に抑えられ、出来るだけ多くの参加者を、低コストで集める、本来の姿に戻ってしまい、再び、事件の起きる確率が高まっていく。


しかも、乃木坂、欅坂の握手会は、会場に入り切れない多数の参加者が、延々と列を作っているケースが少なくない。

無差別テロを計画する人間は、警備の厚いアイドルではなく、攻撃しやすいファンの列を狙う可能性があって、主催者は、アイドルを守るだけでなく、参加者全員を守ることが求められる。

そして、万が一、犠牲者が出てしまったら、それがメンバー、スタッフ、参加者なのかに関係なく、グループの活動は大きな制限を受けることになる。


発煙筒事件が起こった翌日、まだ犯行の全容が十分解明されたかどうか分からないのに、個別握手会を予定通り「強行」した欅坂の運営を見ていると、握手会が内包している危険に対する認識があまりに甘過ぎて、非常に不安を覚えました。

しかも、事件当時、もっとも近くにいた平手友梨奈を、運営判断による「不参加」にせず、「1部欠席」「2部欠席」「3部欠席」「4部欠席」と、「欠席」アナウンスを繰り返したのは、メンバーとファンに対して、信じられないほど、配慮を欠いた姿勢だった。

こういった事件後の動きを見ていると、全国握手会のような、高いコストが必要となる、警備の極めて難しいイベントを、必然的に低コスト指向となる、アイドルの運営に開催させるべきではないと、強く感じます。


AKB48のメンバー2人とスタッフ1人が怪我を負った事件から、まだ3年しか経っていないのに、今回の事件を防げなかった。

来年、再来年、もう二度と、悲惨な事件は起こらないと、誰も断言出来ないし、起こってしまったら、誰がどんな責任を取ろうが、「それ以前」は戻ってこない、とくに直接被害に遭う人にとっては。

その事実から目を背け、多数の未成年メンバーとファンを、危険にさらし続けるのは、決して許されることじゃないでしょう。


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アレチの素敵な乃木坂業務連絡10Jan17 〜 関連記事の目次 (03Dec16 〜)

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AKB48が孕むリスクと矛盾、乃木坂18th発売は7月ほぼ消滅で、8月16、23日の可能性が浮上 [22Jun17]

2017-06-22 21:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

06月23日(金) [TV_地デ] 20:54〜22:48 テレビ東京系『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』に、秋元真夏が出演
06月23日(金) [TV_地デ] 24:20〜24:50 テレビ朝日『タモリ倶楽部』に、鈴木絢音がゲストとして登場。成田空港に隣接する航空科学博物館を訪れ、「航空ジャンク市」などを見学。あーちゃんの飛行機好きが実を結んだ出演(笑)

06月24日(土) [TV_BS] 23:45〜24:14 NHK BSプレミアム『AKB48 SHOW! 別冊 乃木坂46 SHOW! REMIX』
06月24日(土) [TV_地デ] 22:20〜22:54 NHK総合「バナナ♪ゼロミュージック」伊藤かりん、川後陽菜、和田まあや

06月28日(水) [リリース] 乃木坂46「4th YEAR BIRTHDAY LIVE 2016.8.28-30 JINGU STADIUM」のDVD&Blu-rayが発売

(演劇)

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
====================
05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』


「ブックマーク」内にある「定期日程」と「重要日程」のリンクは、乃木坂のスケジュールをまとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。



須藤凜々花の「記者会見」、東スポがネットに掲載したものを読みましたが、何も決まっていないことが、よく分かりました(笑)。

「卒業して結婚」という心づもりだけど、具体的な日程は決まっていない。

それどころか、秋元康氏は「卒業」しないよう慰留していて、「結婚」は、相手の両親に挨拶したわけでなく、指輪云々といった「婚約」もなく、二人の「意思」ということのようです。

批判を承知の上で、開票イベントにおいて、「結婚宣言」したのに、「卒業」を含めたスケジュールがほとんど白紙というのは、なかなか強烈です。

一番驚いたのは、タイトルに自分の名前が入った、冠番組のスタッフにすら、事前に知らせていなかったことで、プロデューサーが、毎クール、番組を存続させるべく、局の上層部に掛け合っている苦労を考えると、そこの根回しは最低限やっておいた方が良かったんじゃないかと言いたくなります。


「結婚宣言」の場として、『総選挙』のステージを選んだのは、彼女の独断ではなく、やはり運営と相談して、「ゴーサイン」を貰っていたようです。

しかし、大きな影響を与える関係者に報告していない上に、「結婚」そのものですら、二人の意思というレベルから先に、話が進んでいない状況で、運営が、こういった発表にOKを出すのは、さすがに信じられない。

週刊文春にスクープ記事が載っただけなら、理解を示す人は少なくないと思うけど、突然の「結婚宣言」で、ここまでファンと関係者を振り回してしまうと、タレントとしての須藤凜々花を窮地に追い込んでしまう危険がある。


それでも、「結婚宣言」に続いて、具体的なスケジュールをすぐに提示すれば、本人の決意と周囲の同意が目に見える形になるので、応援してくれる人を増やせるかもしれない。

何をやりたいのかが明確になれば、賛同者を集め易いけど、今回のように、先行きが不透明だと、「あなたのやることは、どんなことでも受け入れます」といったメンタルにならない限り、なかなか付いていけない(笑)。

何より、本人を守るため、具体性と根回しのない「結婚宣言」を、運営は思い留まらせるべきだった。

週刊文春の発売日まで、まだ時間はあったのだから、戻ってから、各方面の関係者に相談して、それから発表しても、遅くなかった気がします。


激しい荒天のおそれがある、梅雨時の沖縄で、ビーチに巨大セットを組んだ『総選挙』イベントを計画、結局、雨で中止になり、メンバーとスタッフで一杯になるような、キャパの小さな公民館での順位発表を余儀なくされる。

しかも、今回は、沖縄の経済界、さらには、市と県の助成金など、地元から大きな資金援助があったようで、シャレにならない結末になってしまった。

須藤凜々花の「結婚宣言」は、インパクト優先で、後先考えずに突っ走る、AKB48運営の無計画性が、ダイレクトに反映された「サプライズ」で、大金を注ぎ込んで投票したファンに、強いショックを与えてしまった。


最近、AKB48Gや坂道46Gの仕事に関して、刹那的なインパクトを追求するあまり、各所への配慮を著しく欠いた仕掛けが目立ちます。

渡辺麻友の主演ドラマは、「キリタンポ」が不適切なイメージに使われているとして、秋田県から抗議を受け、放映前、タイトルが変更されることになった。

また、欅坂46の主演ドラマ『残酷な観客達』は、実在する芸能人を、メンバーが茶化したり、ディスるシーンが複数あり、言わされているメンバーが可哀相だと、ファンの間で物議を醸すことになる。


越えては行けない一線を、いとも簡単に飛び越えている印象で、『結婚宣言』への「ゴーサイン」も、最近多発している、AKB「リスク」の一つと考えたくなります。

そして、抗議を受けてドラマタイトルを変更させられたテレビ局、ホテルのキャンセルが相次ぎ、赤字を背負うことになった沖縄、強いショックを受けた揚げ句、「お金を出す方が悪い」と叩かれる、踏んだり蹴ったりのファンなど(笑)、振り回される人が続出している。

乃木坂ファンとしては、AKBリスクが、飛び火してこないことを祈るばかりです。


「結婚宣言」を巡る様々な意見を眺めていると、「アイドルとはいえ、若い女性に恋愛禁止を求めるのは異常」という声が、結構出てますが、アイドルを「恋愛禁止」にしているのは、本質的に、ファンではなく、運営だと思います。

「恋愛禁止」にした方が、握手会や総選挙で、より多くのファンから、より多くのお金を集められるので、そういう雰囲気を作っている。

実際、彼氏を作ったと、本当にアイドルに損害賠償を求めたケースを見ると、訴えているのは運営であって、ファンが訴えたケースは、あったとしてもごく稀じゃないでしょうか。


ただ、最近は、さすがに、運営が高らかと「恋愛禁止」を謳うわけにいかないので、メンバーの「自己責任」にしているけど、恋愛沙汰が発覚すると、姉妹グループの兼任になったり、選抜序列が下がったり、外仕事が減ったりと、あまり良いことがなく(笑)、元の状態に戻るには、大変な苦労と長い時間を強いられる。

そして、こういう光景を目の当たりにして、ファンもメンバーも、やっぱり「アイドル止めますか?それとも恋愛止めますか?」なんだなぁと、力なく、フムフム頷くわけです(笑)。

従って、「アイドルの恋愛禁止は異常」という主張は、48G&46Gなどが行っている、握手会商法、『総選挙』商法に対する、ダイレクトな批判であって、『結婚宣言』の是非を越え、社会的にもっと広く取り上げられ、現在の行き過ぎた特典商法に、歯止めを掛けて欲しいと、個人的には思っています。


須藤凜々花が「記者会見」、正確には、特定メディアによる独占インタビューにおいて、今、NMB48は正念場を迎えていると、述べています。

これはまったく正しい認識です。

NMB48は、CDセールスが以前ほど伸びなくなり、「ルックアップ」の順位も上位に入れなくなっている。

軌を一にして、ライブにおける観客動員数も減少傾向を見せており、もう一度、コアファンを呼び戻し、人気回復を図ることが急務です。


とくに、シングルのリリースは、12月28日(水)に、16枚目「僕以外の誰か」を出してから、半年が経過していますが、次作の発売予定はアナウンスされておらず、2017年は、年1作ペースになるかもしれない。

追い打ちを掛けるように、AKB48の48枚目「願いごとの持ち腐れ」は、『総選挙』投票券が付いているにも関わらず、個別握手会を6日、「浴衣祭り」を1日を設定せざるを得ず、ここに7日間の全国握手会がプラスされる。

特典イベントの日数をもっとも少なく抑えられる筈のシングルですら、合計14日間の規模に膨らんでおり、年4作ペースを考えると、NMB48は、劇場盤特典だけでも、28日間以上、「本店」のイベントに参加する勘定になる。

スケジュール面だけを考えても、NMB48が、自身のシングルを発売するのは、なかなかに難しい状況です。


20歳という若さながら、『総選挙』で20位に入るほど、高いコアファン人気を持つ須藤凜々花は、NMB48が人気を回復するための、一つの切札だったけど、『結婚宣言』がコアファンの離脱を招くことは覚悟しなければならず、グループのCDセールスと集客力が、さらに低下するのは避けられないかもしれない。

『結婚宣言』を巡る議論で興味深いのは、須藤凜々花を守ろうとする人たちが、アイドルの「恋愛」や「結婚」の自由を主張し、大金を払ったコアファンの「自己責任」を強調し、結果として、握手会や『総選挙』に依存する48グループの体制を批判している点です。

そして、こういった「正論」による批判が、現在、人気低落に苦しんでいるNMB48に、さらなるコアファンの離脱を引き起こし、メンバーである須藤凜々花は、仕事上で、より厳しい数字を目にするおそれがある。


須藤凜々花の人気とポジションを支えてきたのは、彼女にお金を注ぎ込んできたコアファンなのに、『結婚宣言』を巡っては、そのコアファンが批判され、コアファンこそが48Gの最大スポンサーである点が忘れ去られている。

もし、須藤凜々花を、大金を払って『総選挙』20位に押し上げたコアファンがいなければ、彼女は、開票イベントのステージに立つことすら出来ず、もちろん、『結婚宣言』を行うこともなかった。

五臓六腑に染み渡るほどの「矛盾」です(笑)。


AKB48Gを巡る「リスク」と「矛盾」が、『総選挙』開票イベントにおける『結婚宣言』で、噴出した感があります。

そして、それは48Gが、いよいよ最終コーナーを回ったことを意味するのかもしれない。

ただ、須藤凜々花の「卒業」や「結婚」に関しては、今後しばらく、具体的な情報は出て来ず、ああでもない、こうでもないの日々が続くだろうから(笑)、AKB48『総選挙』の話は、この辺で一応、打ち止めにしておきます。


まとめとして、中継番組の視聴率変遷を載せておきます。

既にネットで指摘されていますが、事前の予想通り、「平均」「瞬間最高」ともに、3年連続の下落でした。

(表) AKB48『総選挙』開票イベントを生中継した特別番組の2014〜17年の時間帯別平均視聴率

凡例
年度 (イベント回数; その『総選挙』選抜が担当したシングル)
[セクション] 開始時刻 - 終了時刻 (時間の長さ) 平均視聴率
[瞬間最高]時刻 {その時点で起こったイベント} 瞬間最高視聴率

# すべて関東地区の数字

2014年 (第6回; 37th「心のプラカード」)
放送日:2014年6月7日(土)
会場:東京都調布市・味の素スタジアム

[第1部] 18 : 30 - 19 : 00 (0時間30分) 09.7%
[第2部] 19 : 00 - 21 : 22 (2時間22分) 16.2%
[第3部] 21 : 22 - 23 : 10 (1時間48分) 11.4%
[瞬間最高] 21 : 04 {渡辺麻友1位判明} 28.7%

2015年 (第7回; 41st「ハロウィン・ナイト」)
放送日:2015年6月6日(土)
会場:福岡県福岡市・ヤフオクドーム

[第1部] 18 : 30 - 19 : 00 (0時間30分) 07.5%
[第2部] 19 : 00 - 20 : 55 (1時間55分) 10.3%
[第3部] 20 : 55 - 21 : 54 (0時間59分) 18.8%
[瞬間最高] 21 : 43 {指原莉乃1位判明} 23.4%

2016年 (第8回; 45th「LOVE TRIP / しあわせを分けなさい」)
放送日:2016年6月18日(土)
会場:新潟県新潟市・HARD OFF ECOスタジアム新潟

[第1部] 18 : 30 - 19 : 00 (0時間30分) 06.2%
[第2部] 19 : 00 - 20 : 51 (1時間51分) 08.7%
[第3部] 20 : 51 - 21 : 24 (0時間33分) 17.6%
[瞬間最高] 21 : 10 {指原莉乃連覇確定} 19.9%

2017年 (第9回; 48th「タイトル未定」)
放送日:2016年6月17日(土)
会場:沖縄県豊見城市立中央公民館
※「豊崎海浜公園・豊崎美らSUNビーチ」を会場に予定していたが、梅雨前線に伴う激しい雷雨で中止。開票イベントのみが上記会場で行われた

[第1部] 19 : 00 - 20 : 49 (1時間49分) 06.1%
[第2部] 20 : 49 - 21 : 24 (0時間35分) 13.2%
[瞬間最高] 20 : 57 {指原莉乃3連覇達成} 16.2%


毎度のことで、馴れっこになったけど、午後8時49分から第2部って、もの凄い分割方法です(笑)。

それでも、昨年ほぼ同時間帯の17.6%から、今年は13.2%に下がっています。

時間帯を合わせての平均視聴率と瞬間最高視聴率を示したものが、以下です。

(表2) AKB48『総選挙』開票イベントを生中継した特別番組の時間帯を合わせての平均視聴率

ほぼ同じ時間帯で比べた推定平均視聴率
2014年 : 16.2% [第2部; 19:00 - 21:22 (2時間22分)]
2015年 : 13.2% [第2+3部; 19:00 - 21:54 (2時間54分)]
2016年 : 10.7% [第2+3部; 19:00 - 21:24 (2時間24分)]
2017年 : 07.8% [第2+3部; 19:00 - 21:24 (2時間24分)]

(表3) AKB48『総選挙』開票イベントを生中継した特別番組の瞬間最高視聴率

瞬間最高視聴率
2013年:32.7%
2014年:28.7% (21:04)
2015年:23.4% (21:43)
2016年 : 19.9% (21:10)
2017年 : 16.2% (20:57)


とうとう、平均が10%を割ってしまいました。

土曜日午後7時から8時半の地上波ですから、厳しい数字だと思います。

瞬間最高視聴率も、4年連続の下落で、『総選挙』は、もはや人気企画とは呼べなくなってきました。

来年の中継ですが、渡辺麻友が「卒業」し、指原莉乃も参加しないと言われており、地上波で生放送するかどうかは、微妙なところじゃないでしょうか。

平均が、今年と同じく7.8%レベルに留まれば、可能性はあるかもしれないけど、ここ数年の動向を眺めると、6%、さらには5%すら割り込みかねないので、難しい決断になるでしょう。


「何でもありがAKB48」という声があるけど、最近は、やって良いことと、やるべきじゃないことのさじ加減を、見誤っているケースが多く、マイナス面がシャレにならないレベルに達している。

そして、『総選挙」特番の視聴率を眺めると、AKB48Gは、グループ一丸となって、どうやってファンを呼び戻すか、どうやって人気を回復させるか、真剣に向き合うべき状況に陥っており、アイドルの「恋愛」が自由かどうかを論じている場合じゃないと思う(笑)。

「恋愛禁止」も何も、それに一喜一憂して、お金を出してくれるコアファンが、どんどん居なくなっていて、「本店」合同握手会の規模は膨らみ続け、姉妹グループは、いつシングルを出せるのか、それすら不透明になりつつあるわけですから。


AKB48Gが『総選挙』のビーチ開催中止と『結婚宣言』で揺れ動く一方、欅坂46は、7月19日(水)に、1stアルバムをリリースすると発表されました。

他グループが、善くも悪くも、話題を振りまく中、乃木坂は、ほとんど動きが止まった感じで、18枚目シングルを始め、ファンが心待ちにする情報が、パタッと出なくなっています。

現時点で分かっていることから、18枚目のスケジュールを、あらためてシミュレーションしてみます。

まずは、個別握手会の応募開始から予測するCD発売日を。

(表4) 18枚目シングルの個別握手会応募開始とCD発売の日程シミュレーション

凡例
応募開始[18th個別握手会の第1次応募受付日] → CD発売[18th発売日(算入される最大応募次数)]

# 赤色で示したものは、可能性がゼロではないが、極めて低い発売候補日

応募開始[06/22(木)23(金)] → CD発売[07/26(5), 08/02(6), 08/09(7)]
06/28(水) : 乃木坂46「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」DVD&Blu-ray発売
応募開始[06/29(木)30(金)] → CD発売[08/02(5), 08/09(6), 08/16(7)]
07/01(土)02(日) : 真夏の全国ツアー2017 神宮2Days東京公演
応募開始[07/06(木)07(金)] → CD発売[08/09(5), 08/16(6), 08/23(7)]
応募開始[07/13(木)14(金)] → CD発売[08/16(5), 08/23(6), 08/30(7)]
応募開始[07/20(木)21(金)] → CD発売[08/23(5), 08/30(6), 09/06(7)]


6月22日(木)の夜時点で、18枚目個別握手会に関する告知が一切ないことから、第1次応募受付は、来週以降の可能性が濃厚です。

かりに、6月29日(木)30日(金)から始める場合は、上表のように、どんなに早くともリリースは8月2日(水)になる。

つまり、18枚目の7月発売は、ほぼ消滅したと言っていいと思います。


しかし、6月28日(水)に「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」の DVD&Blu-ray が発売されるのに、その翌日から18枚目個別握手会の予約販売するのは、さすがに避ける気がします。

となると、応募スタートは、神宮ライブの後、7月6日(木)7日(金)以降になる。

もし、神宮ライブの翌週から、さっそく始めるならば、CD発売は、5次算入で8月9日(水)、16、17枚目と同じく、6次算入であれば、8月16日(水)が有力候補です。


一つ除外出来るのは、AKB48の49枚目シングルがリリースされる8月30日(水)で、結局、7月6日(木)7日(金)からの応募開始で8月16日(水)発売、もしくは、次の週、7月13日(木)14日(金)スタートで8月23日(水)発売が、ありそうな、乃木坂18枚目の8月リリース案になるでしょうか。

そして、8月中下旬のリリースであれば、映画『あさひなぐ』の全国ロードショー1ヶ月前なので、18枚目表題曲は、映画主題歌で、選抜センターは主人公の西野七瀬という形が、一番可能性の高い予想になってきます。


発売日を予想する、もう一つの観点として、表題曲MV撮影の時期を考えてみましょう。

(表5) 18枚目シングル表題曲MVの撮影、公開、CD発売の日程シミュレーション

凡例
MV撮影[期間] → MV公開[候補となる水曜日(撮影から公開までの時間の週単位表示)] →3w→ CD発売[候補となる水曜日]

#「MV公開」の「07/05(3)」は、7月5日(水)に公開された場合、MV撮影からは3週間後となることを示している。また、その日程で進めば、「CD発売」は「07/26」、つまり7月26日(水)の可能性が高い
# 「→3w→」は、MV公開からCD発売までの通常間隔が3週間の意味

MV撮影[06/12(月)18(日)] → MV公開[07/05(3), 12(4), 19(5)] →3w→ CD発売[07/26, 02, 09]
MV撮影[06/19(月)25(日)] → MV公開[07/12(3), 19(4), 26(5)] →3w→ CD発売[08/02, 09, 16]
MV撮影[06/26(月)02(日)] → MV公開[07/19(3), 26(4), 02(5)] →3w→ CD発売[08/09, 16, 23]
07/01(土)02(日) : 真夏の全国ツアー2017 神宮2Days東京公演
MV撮影[07/03(月)09(日)] → MV公開[07/26(3), 02(4), 09(5)] →3w→ CD発売[08/16, 23, 30]
MV撮影[07/10(月)16(日)] → MV公開[08/02(3), 09(4), 16(5)] →3w→ CD発売[08/23, 30, 06]
MV撮影[07/17(月)23(日)] → MV公開[08/09(3), 16(4), 23(5)] →3w→ CD発売[08/30, 06, 13]


舞台『あさひなぐ』の千秋楽は、6月11日(日)ですが、表題曲MVの撮影が、本番公演に入る前に行われていた可能性は、ほとんど感じられません。

そして、舞台が終わると、ほどなく7月1日(土)2日(日)の神宮ライブへの準備が始まる。

従って、MV撮影に割ける時間があるとすれば、舞台後1週間の休養、ライブ1週間前からのリハーサルで、6月19日(月)から25日(日)くらいでしょう。

もし、この週にMV撮影があれば、8月2日(水)CD発売で、3週間前の7月12日(水)あたりにMV公開なので、撮影から公開まで3週間になります。

また、8月9日(水)発売で、撮影から4週後の7月19日(水)公開、8月16日(水)発売で、撮影から5週後の7月26日(水)公開、という日程です。


沖縄や静岡など、どこか遠隔地でロケを行っているのであれば、モバメなどを通して、雰囲気が伝わってくると思うけど、今のところ、そういった噂は立っていない。

そこで、神宮ライブが終わってから、撮影する場合を考えると、7月03(月)〜09(日)なら、8月16日(水)発売で、撮影から3週後の7月26日(水)公開、8月23日(水)発売で、撮影から4週後の8月2日(水)公開。

神宮後の撮影は、8月リリースを目指すのであれば、結構、タイトなスケジュールだと思います。


そうなると、一応、9月リリースも念頭に置いた方がいい。

9月6日(水)発売であれば、8月16日(水)MV公開となり、撮影が7月03(月)〜09(日)であっても6週後、7月10(月)〜16(日)までずれ込んでも5週後で、それなりに余裕を持って進められる。

従って、8月中にリリースするなら、表題曲MVの撮影は神宮ライブ前に終えることが望ましく、東京公演の後になると、突貫工事的なスケジュールを強いられ、発売が9月に入っていく可能性が出てきます。

 

17枚目表題曲「インフルエンサー」のように、都内で室内撮影すれば、時間を短く出来る上に、ファンに情報が漏れる可能性が低いので、かりに終了していても、表面化しないことは十分考えられます。

18th選抜メンバーの誰かが、ロケ地の名産でもアップしてくれない限り(笑)、MV公開前に撮影日を特定するのは簡単ではなく、噂が流れていないから、まだ撮影していないと判断するのは、止めた方が良いかもしれない。

結局、MV撮影からCD発売日を絞り込むには、取り敢えず、メンバーの意味ありげなブログ、モバメ、もしくはファンの目撃情報を待つしかない。


最後に、18枚目個別握手会の応募が、神宮ライブの翌週、又は翌々週に始まると考えて、選抜発表や新曲お披露目のタイミングを探ってみます。

(表6) 3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」と18枚目シングルの個別握手会応募の予想される日程関係

凡例
応募の日付期間 : 3rdアルバムの応募次数18thシングルの予想される1次応募
『乃木坂工事中』の放送日 : 18th選抜の予想される発表

# 大文字と小文字のアルファベットは、18th1次応募と選抜発表の候補日に付けた記号
#「6月第3週」は、6月三番目の月曜から、次の日曜までの1週間

[6月第3週]
06/22(木)23(金) : 3rd09次 ←D 18th01次
06/25(日) : d 乃木坂工事中「手作りお弁当グランプリ」

[6月第4週]
06/28(水) : 乃木坂46「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」DVD&Blu-ray発売
06/28(水) : テレ東音楽祭『TV TOKYO MUSIC FESTIVAL 2017』(生放送18:25〜)に乃木坂が出演
06/29(木)30(金) : 3rd10次? ←E 18th01次
07/01(土) : 日本テレビ『THE MUSIC DAY』(生放送13:00〜)に乃木坂が出演。神宮から中継の可能性あり
07/01(土)02(日) : 真夏の全国ツアー2017 神宮2Days東京公演
07/02(日) : e 乃木坂工事中「18th選抜発表

[7月第1週]
07/06(木)07(金) : 3rd11次? ←F 18th01次
07/09(日) : f 乃木坂工事中「18th選抜発表

[7月第2週]
07/13(木)14(金) : 3rd12次? ←G 18th01次
07/16(日) : g 乃木坂工事中「18th選抜発表


番組予告から、6月25日(日)深夜の『乃木坂工事中』において、選抜が発表される可能性は、まずありません。

従って、神宮ライブで表題曲パフォーマンスを披露すると、それがすなわち、新選抜メンバーの紹介になってしまう。

さすがに、悲喜こもごもを巻き起こす選抜発表を、4万人が集まるコンサートではやらないと思うので、新曲のステージは、ライブ後じゃないでしょうか。


但し、18枚目の発売日が発表される可能性は、高いと睨んでいます(笑)。

発売日のアナウンスは、ファンにとっても、メンバーにとっても、嬉しい出来事なので、「サプライズ」としては適切かと。

そして、個別握手会の応募スタートを、神宮ライブの直後に掛けるのが効果的なので、上表の「F案」が、有力に見えます。

そうなると、選抜発表は、7月2日(日)の『乃木坂工事中』で予告して、7月9日(日)に持ってくるのが、スムーズな流れだと思います。

つまり、神宮ライブまでは、新選抜など、ファンに余計なことを考えさせず、DVD&Blu-rayの販売に専念し、18枚目は、東京公演が終わってからスタートさせる形です。

MV撮影の都合があるので、9月リリースの可能性は排除出来ないけど、神宮ライブ後すぐに個別握手会応募が始まり、6次算入で8月16日(水)発売が、今のところ、妥当な読みでしょうか。


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「結婚を祝福しないファン」は論点のすり替え、ファンとアイドルを追いつめる『総選挙』商法 [20Jun17#2]

2017-06-20 20:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

06月20日(火) [TV_地デ] 19:00〜19:54 テレビ朝日系『林修の今でしょ!講座』に、秋元真夏が出演
06月20日(火) [TV_地デ] 23:15〜24:15 テレビ朝日系『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』に、生駒里奈が出演

06月23日(金) [TV_地デ] 20:54〜22:48 テレビ東京系『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』に、秋元真夏が出演
06月23日(金) [TV_地デ] 24:20〜24:50 テレビ朝日『タモリ倶楽部』に、鈴木絢音がゲストとして登場。成田空港に隣接する航空科学博物館を訪れ、「航空ジャンク市」などを見学。あーちゃんの飛行機好きが実を結んだ出演(笑)

06月24日(土) [TV_BS] 23:45〜24:14 NHK BSプレミアム『AKB48 SHOW! 別冊 乃木坂46 SHOW! REMIX』
06月24日(土) [TV_地デ] 22:20〜22:54 NHK総合「バナナ♪ゼロミュージック」伊藤かりん、川後陽菜、和田まあや

06月28日(水) [リリース] 乃木坂46「4th YEAR BIRTHDAY LIVE 2016.8.28-30 JINGU STADIUM」のDVD&Blu-rayが発売

(演劇)

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
====================
05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』


「ブックマーク」内にある「定期日程」と「重要日程」のリンクは、乃木坂のスケジュールをまとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。




AKB48『総選挙』開票イベントにおける須藤凜々花の「結婚宣言」、様々なコメントが飛び交って、かなり盛り上がってますね(笑)。

ただ、一つ気になったのは、今回の問題を「アイドルの結婚をファンが祝福するかどうか」に単純化して、「祝福するのが当たり前」と論じるケースが、結構、多いことです。

おそらく、『総選挙』というイベントの現状があまり知られていないからだと思いますが、そんな中、マツコデラックスは、キャバクラ嬢が、馴染みの客に、店での売り上げ順位をもっとアップしたいから、ドンペリをさらに入れて欲しい、と頼む喩えを出して、本質をつく説明をしていました。

さすがは、2017年度『日経エンタテイメント!』パワーランク総合1位に輝いただけあって、切り口が鋭いです(笑)。


マツコさんの言う通り、AKB48の『総選挙』では、選挙期間中、立候補したメンバーが、自分を「推し」てくれるファンに向かって、ドンペリならぬ、票を入れてくれるよう、SNS、動画サイト、ブログなどなど、様々なチャンネルを通して、煽りに煽りまくります。

そして、ファンは、こういった熱意に応えようと、お金をはたいて、出来るだけ多くの票を入れ、「推し」の順位を上げようとする。

須藤凜々花のツイッターには、「私に任せて下されば絶対に大丈夫です!!」との言葉があり、ファンに対して、強力に投票を呼びかけていて、実際、20位という高い順位を獲得することになった。


かなりの人数のファンが、大きなお金を注ぎ込んだのは間違いなく、開票イベントにおけるステージでは、須藤凜々花がファンに対して、どのようなコメントをするのか、期待が集まっていたでしょう。

そういった場面で「結婚」を宣言するというのは、通常、考えられない行為で、少なからぬファンが大きなショックを受けるのは当たり前です。

確かに、お金を注ぎ込んだのは、ファン1人1人の意思なので、何十万、何百万、使ってしまったとしても、「推し」ているアイドルのプライベートを制限する権利はない。

しかし、いくらでも他の機会があるのに、煽るだけ煽った「選挙活動」の直後、得られた成果をファンに報告する、まさにそのステージを敢えて選んで、「結婚」の話をするのは、さすがに不適切と言いたくなります。


赤の他人であるアイドルにのめり込んで、「疑似恋愛」的な感情を抱き、何十万、何百万を注ぎ込むのは、その時点で、もはや地獄絵図だけど(笑)、地獄であっても、最低限、守られるべき仁義やルールはある筈で、「結婚宣言」は、その最後の一線を越えている。

このブログをよく読まれている方はご存知だと思いますが、私は、アイドルのプライベートに、「恋愛」であれ、「結婚」であれ、ファンが立ち入る権利は、微塵もないと考えています。

しかし、今回の「結婚宣言」は、熱心に応援してきたファンにとって、あまりに残酷な告知のやり方で、さすがに、他の方法はなかったのか?と言いたくなる。

そして、心が砕け散る音が聴こえそうな時に、そのファンに向かって、「祝福するのが当然」とは、なかなか言えません(笑)。


「結婚宣言」の「TPO」が不適切という点に関して、一つ考えておくべきなのは、発表のタイミングと場所の選択に、本人の意思がどこまで入っているかです。

須藤さんは、4年近くNMB48で活動し、センターまで務めたトップメンバーなので、握手会や『総選挙』を何度も経験している。

そして、こういった「サプライズ」発表が、強い批判を生み、多くのファンを失うことにつながる危険は良く知ってたと思います。

にも関わらず、まだ握手会も控えているのに、自ら、開票イベントでの「結婚宣言」を選ぶとは、ちょっと信じられない。

しかも、彼女のツイッターには、開票前日まで、ファンに投票を呼びかけるような、前向きなツイートが載っていて、開票のステージで、結婚を言い出す雰囲気は微塵も感じられない。


「結婚宣言」の舞台裏については、断片的な情報しか流れていませんが、雨天中止で冴えない展開になった『総選挙』を盛り上げるため、話題作りとして、運営が仕組んだという話が出ています。

秋元康氏は、以前、小嶋陽菜との誌面対談で、『総選挙』で結婚宣言するのが「一番かっこいい」と述べたことがあるそうです。

今回の件と関係するかどうかは不明ですが、確かに、須藤凜々花の発言は、あらゆるメディアに取り上げられ、賛否両論の渦を巻き起こしている。

まあ、あまりに注目が集まったので、もはや『総選挙』が霞んでしまった感もありますが(笑)。


現時点では、秋元氏を始めとする48運営サイドから、何の発信もないですが、いくら文春スクープがプレッシャーであっても、須藤凜々花が、スタッフに一切、事前説明することなく、独断で「結婚宣言」というのは、ちょっと考えられないものがある。

万が一、運営が仕掛けたことなら、メンバーの人生の大イベントを利用して、『総選挙』への関心を高めようしたわけで、極めて問題のある金儲けのやり方です。

今回の「結婚宣言」を考えるとき、本人の意向がどこまで入っていたのかは、議論全体に影響する重要なポイントで、それが分からない以上、一人の女性アイドルがファンの前で結婚を発表したという単純な図式で済ませていいのか、疑問の余地が残ります。


多額のお金をアイドルに注ぎ込むファンが「おかしい」のであれば、そうするよう煽っているメンバーも「おかしい」のではないか?

さらには、そういった「システム」を作り、ファンとアイドルを追い込んで、大金を儲けている人々は一番「おかしい」のではないか?

現在、日本の女性アイドル界では、中学生や高校生のメンバーにまで、接触系のファンサービスをさせ、CDなどの商品を大量に売り上げ、大人たちが儲けるという、歪んだ商法がまかり通っています。

世界の目が日本を注視する、2020年の東京オリンピックに向けて、こういった問題を社会全体で取り上げ、議論していくべきだと思います。


須藤凜々花の「結婚宣言」は、歪んだアイドル商法の典型例とも言うべき、AKB48の『総選挙』において起こったことで、「システム」が抱える問題点を抜きにしては、語れない筈です。

しかし、マスメディアに属する人々の多くは、そこに踏み込もうとせず、結婚するアイドルと、それを受け入れられないファンといった、局所に限定して、話を済ませている。

問題の本質に切り込まない、あるいは切り込めない姿こそ、今、テレビ、新聞といった大手メディアが国民の信頼を失いつつある原因じゃないでしょうか。

そんな中、マツコデラックスは、「結婚宣言」が孕む、問題の本質に気づき、的確にそれを指摘したわけで、高い人気を得ているのも大いに頷けます。


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TPO無視の結婚宣言、オリンピック招致型の地方開催、AKB48『総選挙』はどこへ行くのか? [20Jun17]

2017-06-20 00:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

06月20日(火) [TV_地デ] 19:00〜19:54 テレビ朝日系『林修の今でしょ!講座』に、秋元真夏が出演
06月20日(火) [TV_地デ] 23:15〜24:15 テレビ朝日系『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』に、生駒里奈が出演

06月23日(金) [TV_地デ] 20:54〜22:48 テレビ東京系『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』に、秋元真夏が出演
06月23日(金) [TV_地デ] 24:20〜24:50 テレビ朝日『タモリ倶楽部』に、鈴木絢音がゲストとして登場。成田空港に隣接する航空科学博物館を訪れ、「航空ジャンク市」などを見学。あーちゃんの飛行機好きが実を結んだ出演(笑)

06月24日(土) [TV_BS] 23:45〜24:14 NHK BSプレミアム『AKB48 SHOW! 別冊 乃木坂46 SHOW! REMIX』
06月24日(土) [TV_地デ] 22:20〜22:54 NHK総合「バナナ♪ゼロミュージック」伊藤かりん、川後陽菜、和田まあや

06月28日(水) [リリース] 乃木坂46「4th YEAR BIRTHDAY LIVE 2016.8.28-30 JINGU STADIUM」のDVD&Blu-rayが発売

(演劇)

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
====================
05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』


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沖縄のビーチに巨大セットを組んで臨んだ、2017年のAKB48『総選挙』開票イベントは、雨で楽曲ステージなどのプレイベントがすべて中止され、近くの公民館でまさかの「無観客」発表となり、さらには、文春による恋愛スクープが噂されていた須藤凜々花が、まさかまさかの「結婚宣言」。

渡辺麻友「卒業」が吹き飛んでしまうほど、派手派手しい想定外の連発で、メンバーとスタッフ併せて総勢1千人のAKB48Gは、結局、何がやりたくて沖縄まで行ったんだろう?と、呆然としながら、事の成り行きを眺めていました。

とくに、須藤凜々花の「結婚宣言」は、大きな反響、もっと正確に言えば、猛烈な「反発」を呼んでいるようで、彼女の今後を含めて、しばらく芸能ネタには、事欠かない日が続きそうです(笑)。


アイドルの恋愛を、肯定的に捉える人は、私を含め、少なからずいると思いますが、今回のケースは、熱愛や結婚の問題だけでなく、「総選挙」で20位に選ばれ、それに対する自身の気持ちを述べるステージにおいて、発表するに相応しい内容だったかという、「TPO」の問題が入っている。

須藤凜々花がマイクを持って立ったのは、まあ観客はいませんでしたが(笑)、中継カメラを通して多くの視聴者が注視するエンターテイメントの舞台で、親しい仲間だけのパーティではない。

そこで、「総選挙」と関係のない、自身のプライベートを、しかも、投票してくれたファンに強いショックを与えかねないことを、いきなり切り出したわけで、ショーを担う出演者として、やはり不適切じゃないでしょうか。


結婚しながらアイドルを続けた女性タレントは、ほとんどいないので、もし決意したのであれば、今後、AKB48とNMB48の活動をどうするのか、ファンに、事情と展望を説明するのはマストだと思います。

しかし、それは、開票結果をファンに報告するコメントショーのステージではなく、もっと別の形で、しっかり時間や文字数を取って、詳しく発表した方が良かった。

さらに、出来れば、「総選挙」の投票が始まる前に、そういったアナウンスを行っていれば、「結婚宣言」に対する賛否両論は、もっと「賛」が多かった気がします。


ただ、いきなりの「結婚宣言」に関して、須藤凜々花本人を責める気持ちは、全然、起きません。

かりに、文春砲のターゲットになっていることを知って、自分の判断で咄嗟に言い出したのであれば、まだ20歳の女の子なので、精神的に追いつめられたのだろうと、むしろ同情したくなる。

松村沙友理は、以前、自分の記事が週刊文春に載ることを知ってから、雑誌の発売日まで、食事が喉を通らなかったそうで、あの大食い自慢のさゆりんごが、ご飯を食べられないのだから(笑)、体験した人間にしか分からない、想像を絶するプレッシャーなのだと思います。


しかし、「結婚宣言」に対するAKB48G運営の反応を見ていると、予定になかったことを、彼女がいきなりステージで発表してしまったというより、主催者側が事前に知っていて、敢えてゴーサインを出した可能性の方が高い。

各グループが楽曲パフォーマンスを披露するプレイベントが雨で中止になり、開票イベントも公民館における無観客での開催。

只でさえ雰囲気が盛り下がる中、文春LiveがNMB48メンバーの恋愛ネタを報じることがほぼ確実で、何とかしなければという焦りから、パンチの効いた「サプライズ」を仕掛けたのだとすれば、目も当てられないほど、お粗末な「演出」です。

アイドル須藤凜々花の立場を守らなければならない運営が、彼女を厳しい苦境に立たせ、しかも、場合によっては、「結婚」の行方すら危うくしかねない。


沖縄が梅雨を迎える季節に、ビーチで大型の野外イベントを計画し、中止時の代替イベントすら用意しない、「杜撰」なマネージメントは、「TPO 」を無視した「結婚宣言」に通じるものがある。

ショーの雰囲気をブチ壊しかねない、こういった爆弾発言を未然に防ぐことこそ、イベント主催者の仕事でしょう。

少なくとも、AKB48G運営は、須藤凜々花が文春のターゲットにされていることを、事前に知っていた筈で、「サプライズ」のつもりで、「結婚宣言」にゴーサインを出したとすれば論外だし、そうでなくとも、防げなかったという点で、演出能力に大きな疑問符が付く。


ところで、沖縄における「総選挙」開票イベントから、地方開催の「構図」が浮かび上がってきました。

アイドルやアーティストが、地方でコンサートやイベントを行う場合、メンバーとスタッフの交通費・宿泊費、会場費、資材運搬費、セット設営費など、基本的な経費は、主催者側が大部分を負担するのが、普通だと思います。

もちろん、遠隔地だったり、豪華なセットを用意すると、チケット代だけでは賄い切れないので、それを埋め合わせるために、シングルやアルバムによる収益を注ぎ込む。


かつて、松任谷由実が、毎年、アルバムで稼いだお金のほとんどをつぎ込み、大規模で、魅力的なコンサートを開催していたのは、有名な話です。

舞台にプールを作って、ロシアの水中バレエ団を招聘したくらいですから、ファンサービスのスケールが違います(笑)。

そして、ユーミンだけでなく、アーティストは、アルバムの発売を記念して、そのプロモーションとして、全国ツアーを行うことが多い。


ところが、今回のAKB48『総選挙』開票イベントは、必要な費用の大部分を、30周年を迎えた沖縄ファミリーマートが中心になって、地元が負担したそうです。

しかし、あれだけ大きなセットを作りながら、チケット代が、昼夜2公演のべ2万人の1万円弱ですから、かりに野外イベントが予定通り行われ、返金が発生しなかったとしても、大きな赤字だったと言われています。

こういった赤字分は、本来であれば、アーティスト側が引き受けるもので、だからこそ、地方コンサートでは、乃木坂もそうですが(笑)、セットや演出を抑え目にせざるを得なかったりする。


今回の開票イベントでは、水着のメンバーがウォータースライダーで降りてくる演出を準備していたそうですが、東京から遠く離れた沖縄に、これだけ豪華なセットを用意出来たのは、地元企業が赤字覚悟で協力してくれたからだと思います。

しかし、アイドルを呼ぶのに、大きな赤字が出るとなると、反対する人は少なくない。

そこで説得の切札となるのが「経済効果」です。

イベント自体は、赤字になって、それを地元企業が負担するのだけど、街全体に対しては大きな「経済効果」があり、結局、お得であるという論調が出てくる。


AKB48が開票イベントを地方開催する度に、「経済効果」が盛んに言われるのは、地元の支援を引き出し易くなるからだと思います。

もちろん、沖縄の開票イベントで、AKB48側がほとんどを負担して、あの巨大セットを設営すれば、地元にもたらす「経済効果」は、もっと大きく、確実なものだったでしょう。

何と言っても、地元はお金をほとんど出さなくてよく、大きな赤字からのスタートを避けられる。


地元負担によって、AKB48のイベントを開催するのは、オリンピックの招致に、構図が似ています。

招致する都市は大きな負担を強いられるので、オリンピックによる「経済効果」が盛んに喧伝され、2020年の東京五輪においても、都知事自らが、「オリンピックは儲かる」と主張するほどだった。

しかし、最近、そういうことを、あまり言わなくなったように(笑)、本当に「経済効果」があるのかどうかは、招致する前に、慎重に見極めた方がいい。


オリンピック開催国は、ギリシャ、中国、ブラジルなど、五輪終了後に、経済的な苦境を経験するケースが多く、招致段階で主張された「経済効果」が、必ずしも得られるわけではない。

むしろ、陰りが見え始めた経済を何とかするため、オリンピックという大博打に手を出した印象すらあって、招致しない方が、ダメージが少なく済んだのでは?、と言いたくなる面がある。

AKB48『総選挙』の開票イベントは、オリンピックより遥かに小規模ですが、「経済効果」を期待する地元が、赤字になるのを覚悟の上で、お金を出して誘致している点は同じで、マイナス面に関しても注意を払う必要がある。


新潟のNGT48、瀬戸内のSTU48といった、地方に姉妹グループを作る動きにも、地元負担を前提にした「構図」が存在し、「地元経済の活性化」という形で、「経済効果」の発想が横たわっている。

今回の『総選挙』では、荻野由佳の5位を先頭に、NGT48は10人がランクインし、「NGT旋風」と呼ばれるほどの躍進ぶりだそうです。

こういった目覚ましい活躍は、地元の新潟から、さらなる支援を引き出す説得材料になる。

そして、来年の『総選挙』で、STU48から数多くのメンバーがランクインすれば、瀬戸内の姉妹グループは、地元の支持をより集め易くなるでしょう。


AKB48は、NGT48やSTU48のメンバーを、自身のシングルの「合同握手会」に動員し、大人数による総売り上げによって、ミリオンを維持しています。

地方の新しい姉妹グループを取り込むことで、低落傾向にある「本店」「支店」人気をカバーしている状況で、それを可能にしているのが、新潟や瀬戸内における地元の支援じゃないでしょうか。

そうであれば、「NGT旋風」に象徴されるように、今後も、AKB48『総選挙」において、新しい地方グループ重視の姿勢は変わらないでしょう。

あるいは、沖縄での開票イベント開催は、そこでの姉妹グループ設立を視野に入れた、動きだったのかもしれません。

まあ、結果としては、「経済効果」というより、主催者のドタバタぶりが、ひたすらクローズアップされた印象で、スッキリしない後味を残して、よく分からないまま終わってしまいましたが(笑)。


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神宮ライブで乃木坂18th表題曲の披露はあるか?苦戦する「スカイダイビング」の iTunesランク [15Jun17]

2017-06-15 00:45:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント)

06月16日(金) [TV_CS] 17:00〜19:00 ミュージック・ジャパンTV「生リクステーション〜ナマステ」秋元真夏、相楽伊織、星野みなみ
06月16日(金) [ラジオ_FM] 22:00〜22:30 TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!FRIDAY」井上小百合
06月16日(金) [TV_地デ] 23:15〜25:15 テレビ朝日系『発掘!エトセトラさん』秋元真夏

06月17日(土) [CD特典] 17枚目第2回追加個別握手会 in 京都・国立京都国際会館アネックスホール
06月17日(土) [TV_地デ] 15:00~15:30 日本テレビ系「高校生クイズ2017 乃木坂46&ボイメン&滝沢カレンら大集結&衝撃発表SP」高山一実、三期生

06月18日(日) [TV_CS] 21:30〜22:00 ミュージック・ジャパンTV「乃木坂46スペシャル 女子会in大阪〜たこやき編〜」秋元真夏、相楽伊織、星野みなみ
06月18日(日) [TV_BS] 23:00〜24:00 NHK BSプレミアム『乃木坂46のガクたび!』第2弾。福島県の農業系高校に、桜井玲香、高山一実、星野みなみ、松村沙友理が「転校生」として1日入学

06月19日(月) [TV_地デ] 13:05〜14:00 NHK総合『ごごナマ おしゃべり日和』に、生田絵梨花が、『レ・ミゼラブル』の共演者であり、長年同ミュージカルに携わってきた森公美子と登場。スタジオでの歌披露もあるようです

06月28日(水) [リリース] 乃木坂46「4th YEAR BIRTHDAY LIVE 2016.8.28-30 JINGU STADIUM」のDVD&Blu-rayが発売

(演劇)

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
====================
05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』


「ブックマーク」内にある「定期日程」と「重要日程」のリンクは、乃木坂のスケジュールをまとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。



18枚目個別握手会の第1次応募に関して、今に至っても、さっぱりアナウンスがないですね(笑)。

来週、6月22日(木)23日(金)のスタートだと、以下のように、7月26日(水)のCD発売では、オリコン初動に5次分までしか流し込めません。

(表1) 18枚目シングルの個別握手会応募開始日とCD発売日のシミュレーション

凡例
応募開始[18th個別握手会の第1次応募受付日] → CD発売[18th発売日(算入される最大応募次数)]

# 赤色で示したものは、可能性がゼロではないが、極めて低い発売日候補

応募開始[06/22(木)23(金)] → CD発売[07/26(5), 08/02(6), 08/09(7)]
応募開始[06/29(木)30(金)] → CD発売[08/02(5), 08/09(6), 08/16(7)]
応募開始[07/06(木)07(金)] → CD発売[08/09(5), 08/16(6), 08/23(7)]
応募開始[07/13(木)14(金)] → CD発売[08/16(5), 08/23(6), 08/30(7)]
応募開始[07/20(木)21(金)] → CD発売[08/23(5), 08/30(6), 09/06(7)]


17枚目個別握手会の完売推移を調べると、5次受付終了時点で、15人が30部を売り切り、完売率は、部数ベースで80%、枚数ベースだと91%に達している。

ここに、白石麻衣、中元日芽香、松村沙友理が戻ってくる可能性が高いわけで、確かに、今の乃木坂なら、5次であっても、初動が前作割れする危険は少ない。


しかし、もし7月26日(水)にリリースが決まっているなら、今週から応募を始めず、来週まで待って、初動算入をわざわざ5次に抑える理由が分からない。

とくに、「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」DVD&Blu-rayの発売を、6月28日(水)に控えて、来週は、予約販売が佳境に入る、1週間前に当たります。

これほど重要な音楽映像コンテンツのセールスを展開している真っ最中に、新シングル個別握手会の予約を始めるのは、どうにも腑に落ちない。

3rdアルバムから18thシングルへ移行する、只でさえ微妙な時期に、なぜ、人気の高いライブDVD&Blu-rayの発売をぶつけるのか、正直、さっぱり意図が読めないです(笑)。


昨年、14枚目「ハルジオンが咲く頃」から2ndアルバム「それぞれの椅子」を経て、15枚目「裸足でSummer」に至るあたりで、CD発売のスケジュールが押せ押せになっている印象を受けました。

さらに、16枚目「サヨナラの意味」も、橋本奈々未の「卒業」発表を含めた、販売スケジュール全体を、本来、もっと早くスタートさせるつもりだったのでは、と考えたくなる点がある。

今回も、頭の中が疑問符だらけになる進み方で(笑)、楽曲提供が遅れているのか、主軸メンバーの日程調整に手間取っているのか、新しいシングルの話がなかなか出てこず、テンポが宜しくない。


18枚目個別握手会の応募開始や、選抜発表が、来週以降にずれ込むと、色々なビッグイベントと重なってきて、さらに考えるべきことが増えていきます。

スケジュールを整理する意味から、以下に、概要をまとめておきました。

(表2) 3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」と18枚目シングルの個別握手会応募の予想される日程関係

凡例
応募の日付期間 : 3rdアルバムの応募次数18thシングル1次応募の候補案
『乃木坂工事中』の放送日 : 18th選抜発表の候補案

# 大文字と小文字のアルファベットは、18th1次応募日と選抜発表日のそれぞれの候補案を区別する記号
#「6月第1週」は、6月最初の月曜から、次の日曜までの1週間

[6月第1週]
06/08(木)09(金) : 3rd07次
06/11(日) : 乃木坂工事中「新軍団員勧誘プレゼン大会!後半戦」

[6月第2週]
06/15(木)16(金) : 3rd08次 ←C 18th01次
06/18(日) : 乃木坂工事中「3期生お悩み相談室」

[6月第3週]
06/22(木)23(金) : 3rd09次 ←D 18th01次
06/25(日) : d 乃木坂工事中「18th選抜発表

[6月第4週]
06/28(水) : 乃木坂46「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」DVD&Blu-ray発売
06/28(水) : テレ東音楽祭『TV TOKYO MUSIC FESTIVAL 2017』(生放送18:25〜)に乃木坂が出演
06/29(木)30(金) : 3rd10次 ←E 18th01次
07/01(土) : 日本テレビ『THE MUSIC DAY』(生放送13:00〜)に乃木坂が出演。神宮から中継の可能性あり
07/01(土) : 真夏の全国ツアー2017 神宮2Days東京公演 1日目(17:00〜)。生田絵梨花不参加
07/02(日) : 真夏の全国ツアー2017 神宮2Days東京公演 2日目(17:00〜)
07/02(日) : e 乃木坂工事中「18th選抜発表

[7月第1週]
07/06(木)07(金) : 3rd11次 ←F 18th01次
07/09(日) : f 乃木坂工事中「18th選抜発表」

[7月第2週]
07/13(木)14(金) : 3rd12次 ←G 18th01次
07/16(日) : g 乃木坂工事中「18th選抜発表


夏シングルの発売が、あまり遅くなると、秋シングルの日程がドタバタするので、「D案」を採用して、来週、6月22日(木)23日(金)に、個別握手会の第1次応募を仕掛け、CD発売は、敢えて5次チャレンジの7月26日(水)か、1週余裕を見ての8月2日(水)というのが、現時点では、無難な設定だと思います。

その場合は、6月25日(日)深夜の『乃木坂工事中』で18th選抜を発表し、7月2日(日)の神宮ライブ2日目に、表題曲のステージ初披露なんていう素晴らしい展開も期待できます(笑)。


神宮ライブが行われる6月第4週は、28日(水)に『テレ東音楽祭』、7月1日(土)は日本テレビ『THE MUSIC DAY』が開催され、いずれも、乃木坂の出演が告知されています。

しかし、ここで披露するのは、「スカイダイビング」か、「インフルエンサー」で、新曲の可能性は低いと思います。

パフォーマンスを含めて、新曲が完成しているのであれば、神宮ライブ2日目でのお披露目が、もっとも相応しい舞台で、絶好の機会が目前に控えているのに、テレビ番組の音楽祭で「先行公開」というのは、ないんじゃないかと。


ただ、『THE MUSIC DAY』は、神宮ライブの最中に、乃木坂が中継で出演するかもしれず、コンサートに集まったファンと、番組視聴者の前で、同時に新曲を流すというメリットがある。

18th選抜の主軸メンバーであろう生田絵梨花が、この日、ライブに参加ぜず、2日目のみの登場なので、新曲披露があるとすれば、7月2日(日)だと思いますが、日テレのステージは、ちょっと気になります。

まあ、新曲の完成が遅れているから、個別握手会の応募が始まらないのだとすれば、これらの憶測はすべて杞憂ですが(笑)。


一方、6月25日(日)深夜に18th選抜が発表されなければ、神宮での表題曲披露は、まずないと思います。

観客全員を、気持ちよく家に帰すことが、主催者の最大の仕事なのに、4万人近いファンが集まっているライブで、いきなり選抜メンバーを明かすのは、かなり危険な行為です。

「推し」がようやく選抜入りして大喜びしているファンの隣で、選抜を逃したメンバーのファンが、複雑な気分を抱えたまま、一緒に駅に向かうなんて状況は、絶対に避けるべきで、乃木坂が、今後も、大型ライブを開催したいのであれば(笑)、選抜発表を兼ねた新曲披露はやらないでしょう。

従って、6月18日(日)深夜に放送される『乃木坂工事中』の予告で、次回選抜発表との告知がなければ、乃木坂ファンが、18枚目表題曲を目にするのは、神宮ライブが終わってからの可能性が高くなります。


考えるべき因子が多くて、もはや収拾が付かなくなりつつありますが(笑)、万が一、18枚目個別握手会の応募開始が、「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」DVD&Blu-rayが発売され、神宮ライブが終わった7月第1週までずれ込むと、CDリリースは、欅坂5枚目が先という事態もあり得ます。

例えば、7月6日(木)7日(金)に1次応募を行い、6次分算入の8月16日(水)発売といったスケジュールだと、映画『あさひなぐ』の公開約1ヶ月前にCDがリリースされることになる。

この場合、時期的に、18枚目表題曲を、映画の主題歌にせざるを得ず、秋シングルの日程は大変なことになるけど、西野七瀬をセンターに据え、全国ロードショーを目指して、進むしかない(笑)。


そして、8月後半のリリースであれば、もう夏シングルとは呼びづらく、季節感の入らない曲になる。

ひょっとすると、「スカイダイビング」は、本当に、18枚目の表題曲にするつもりだったのかもしれない。

5月24日(水)の発売にしては、「オープンカフェ」「夏だ」「太陽」と、妙にサマー感に溢れてますよね(笑)。


ところで、その「スカイダイビング」は、今、iTunes Store トップソングにおいて、厳しい局面に差し掛かっています。

(表3) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂2nd、3rdアルバムのリード曲の週単位でみた順位帯推移

凡例
曲名
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 配信開始日を含む週を「1W」、翌週を「2W」と数えたもの 対象週の期間

# 上記 A〜H と Z は、対象週に、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
#「CE」は、配信源が Complete Edition であることを示す
#「きっかけ」の配信源は、Special Edition のみ
# 配信開始から2017年6月13日(火)までのデータを示している

スカイダイビング (CE)
0-0-1-2-2 / 0-0-0 [0] : 01W 05/24(水)28(日)
0-0-0-0-4 / 2-1-0 [0] : 02W 05/29(月)04(日) Mステ
0-0-0-0-1 / 1-2-3 [0] : 03W 06/05(月)11(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [1] : 04W 06/12(月)13(火)←初の200位圏外

きっかけ
0-0-1-2-1 / 1-0-0 [0] : 01W 05/25(水)29(日)
0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : 02W 05/30(月)05(日)
0-0-0-1-0 / 3-3-0 [0] : 03W 06/06(月)12(日)
0-0-0-0-2 / 3-2-0 [0] : 04W 06/13(月)19(日)
0-0-0-0-0 / 0-3-4 [0] : 05W 06/20(月)26(日)
0-0-0-0-0 / 2-3-2 [0] : 06W 06/27(月)03(日)
0-0-0-0-0 / 6-1-0 [0] : 07W 07/04(月)10(日)
0-0-0-0-0 / 2-3-2 [0] : 08W 07/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 0-3-4 [0] : 09W 07/18(月)24(日)
0-0-0-0-0 / 0-1-5 [1] : 10W 07/25(月)31(日)←初の200位圏外
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 11W 08/01(月)07(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [2] : 56W 06/12(月)13(火)
#「11W」までの期間はすべて2016年


3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」のリード曲「スカイダイビング」は、配信4週目(W)において、初めて200位圏外に下がり、現時点でのランクインは20日です。

一方、2ndアルバム「それぞれの椅子」のリード曲「きっかけ」が、200位圏外に去ったのは、配信10Wのことで、ランクインは67日を数えている。

つまり、前作と比べて、今作のリード曲は、トップソングの順位下落が早い。

(表4) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂2nd、3rdアルバムのリード曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名又はタイトル

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2017年6月13日(火)までのデータを示している

00-00-01-02-07 / 03-03-04 [001] (020/021日; 25位) スカイダイビング (CE)
00-00-01-03-03 / 21-22-17 [318] (067/385日; 26位) きっかけ


今後、『テレ東音楽祭』や「THE MUSIC DAY』などで、「スカイダイビング」がパフォーマンスされる可能性があり、200位以内に戻ってくることは考えられます。

しかし、配信4Wでの圏外は、アルバムのリード曲としては、さすがに粘りがなさ過ぎで、プロモーションの掛け方を、再検討するべきじゃないでしょうか。


とくに、MVを作っていないのに、音楽番組でのパフォーマンスが少ない印象があって、一般層というより、そもそも、乃木坂ファンに対するアピールが足りない気がします。

次の表は、2ndと3rdのアルバム配信パッケージを、トップアルバムの順位で比べたものです。

(表5) iTunes Store トップアルバムにおける、乃木坂2nd、3rdアルバム配信パッケージの週単位でみた初期4Wまでの順位帯推移

# 表記法は(表3)と同じ

生まれてから初めて見た夢 (CE)
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01W 05/24(水)28(日)
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02W 05/29(月)04(日)
0-3-1-3-0 / 0-0-0 [0] : 03W 06/05(月)11(日)
0-0-1-1-0 / 0-0-0 [0] : 04W 06/12(月)13(火)

それぞれの椅子
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01W 05/25(水)29(日)
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02W 05/30(月)05(日)
4-2-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 03W 06/06(月)12(日)
2-0-1-4-0 / 0-0-0 [0] : 04W 06/13(月)19(日)
# 期間はすべて2016年


「それぞれの椅子」は、配信4Wに入っても、トップ10へのランクインを見せていますが、「生まれてから初めて見た夢」Complete Edition は、配信3W以降、上位への浮力が乏しく、急速に順位を落として始めています。

リード曲が早々と200位圏外を経験したのと符合する動きで、以下のように、2ndアルバムが記録している158日ランクインを越えられるかどうか、かなり厳しい展開になっています。

(表6) iTunes Store トップアルバムにおける、乃木坂2nd、3rdアルバム配信パッケージの配信全期間に渡る順位帯分布

# 表記法は(表4)と同じ

12-03-02-04-00 / 00-00-00 [000] (021/021日; 1位) 生まれてから初めて見た夢 (CE)
18-02-02-07-06 / 24-45-54 [227] (158/385日; 1位) それぞれの椅子


さらに、「スカイダイビング」だけでなく、17枚目表題曲「インフルエンサー」も、今、200位圏の境界線を彷徨っています。

(表7) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂17枚目シングル表題曲の週単位でみた順位帯推移

凡例
曲名
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 配信開始日を含む週を「1W」、翌週を「2W」と数えたもの 対象週の期間
======== 日単位変化 ========
対象日の順位 A-B-C-D-E / F-G-H [Z] @ 配信開始日を「1D」、翌日を「2D」と数えたもの 対象日の日付

# 上記 A〜H と Z は、対象週に、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
#「インフルエンサー」の配信源は、Special Edition
# 配信開始から2017年6月13日(火)までのデータを示している

インフルエンサー
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01W 03/15(水)19(日) Mステ CDTV
4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02W 03/20(月)26(日) Mフェア
0-3-4-0-0 / 0-0-0 [0] : 03W 03/27(月)02(日)
0-0-6-1-0 / 0-0-0 [0] : 04W 04/03(月)09(日) 工事中
0-0-1-6-0 / 0-0-0 [0] : 05W 04/10(月)16(日)
0-0-0-1-2 / 4-0-0 [0] : 06W 04/17(月)23(日)
0-0-0-0-0 / 5-2-0 [0] : 07W 04/24(月)30(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 08W 05/01(月)07(日) 46SHOW!
0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : 09W 05/08(月)14(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 10W 05/15(月)21(日)
0-0-0-0-1 / 1-5-0 [0] : 11W 05/22(月)28(日)
0-0-0-0-0 / 1-6-0 [0] : 12W 05/29(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-2 [0] : 13W 06/05(月)11(日)
0-0-0-0-0 / 0-1-1 [0] : 14W 06/12(月)18(日)
======== 13W以降の日単位変化 ========
105位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 83D 06/05(月)
134位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 84D 06/06(火)
149位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 85D 06/07(水)
156位 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] @ 86D 06/08(木)
152位 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] @ 87D 06/09(金)
129位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 88D 06/10(土)
140位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 89D 06/11(日)
148位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 90D 06/12(月)
196位 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] @ 91D 06/13(火)


「インフルエンサー」は、配信13Wに入って、150位を割り込む日が出てきて、14Wの91Dには、196位という、薄氷を踏むような順位を記録しています(笑)。

フルバージョンMVを公開しているものの、「スカイダイビング」と同じく、音楽番組を通した露出が弱く、「シブヤノオト」「うたコン」「バズリズム」など、通常、乃木坂が楽曲パフォーマンスを披露する番組で、それが出来ていない。

こういった新曲キャンペーンの脆弱性が、乃木坂の音楽的存在感を薄め、最新表題曲の順位下落を招いている可能性がある。

(表8) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂と欅坂の直近4表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名又はタイトル

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2017年6月13日(火)までのデータを示している
#「*」は、2017年6月13日(火)時点で、200位以内にランクインしている曲

09-06-11-08-03 / 29-22-03 [000] (091/091日; 4位) インフルエンサー*
07-09-14-18-22 / 53-39-10 [052] (172/224日; 3位) サヨナラの意味
05-09-05-04-03 / 13-16-12 [262] (067/329日; 8位) 裸足でSummer
02-03-04-06-04 / 12-11-09 [388] (051/439日; 5位) ハルジオンが咲く頃

14-04-02-03-11 / 33-03-00 [000] (070/070日; 1位) 不協和音*
12-16-22-19-09 / 63-29-22 [004] (192/196日; 2位) 二人セゾン*
06-02-04-01-01 / 29-67-33 [165] (143/308日; 3位) 世界には愛しかない
47-40-42-53-70 / 162-20-00 [00] (434/434日; 1位) サイレントマジョリティー*


「インフルエンサー」は、現在、200位以内へのランクインが91日で、昨年同時期リリースの「ハルジオンが咲く頃」に比べ、大きく、滞在期間を延ばしています。

NHK紅白歌合戦への2回目出場を経て、2016年後半から17年前半に掛けて、乃木坂の知名度が上がったことが反映されているように思えます。

しかし、現状のまま進めば、欅坂表題曲の最低ラインである「世界には愛しかない」の143日ランクインを越えることが難しく、乃木坂も、「サイレントマジョリティー」に匹敵するようなヒットを、という願いは、18枚目以降に持ち越しになりそうです。


欅坂の楽曲が強いのは、現在、200位以内に入っている表題曲が、最新の「不協和音」89位だけでなく、「サイレントマジョリティー」85位、「二人セゾン」144位と、全部で3曲もあることです。

おそらく、公開されているフルバージョンMVを通して、それぞれの曲に対する関心が連動して、iTunes ランキングを引き上げているのだと思います。

とくに、欅坂は「サイレントマジョリティー」という、人気曲を持っているので、最新シングルのプロモーションが少し甘くとも、デビュー曲への興味を核にして、CDセールス、配信、レンタルCDが回り、各種の指標において、発売から時間が経っても、数字がなかなか落ちないようです。


こういった核となる曲を、まず獲得することが、今の乃木坂にとって急務なんですが、「インフルエンサー」と「スカイダイビング」に象徴されるように、新曲キャンペーンすら、以前より手薄になりつつあって、ヒットの確率を下げてしまっている。

外仕事が忙しく、選抜としての音楽活動が十分に行えないメンバーは、選抜を外すべきなのに、無理矢理、主軸に置いたため、分厚いプロモーションが掛けられず、楽曲指標において、アルバムリード曲と最新表題曲が、想像以上の苦戦を強いられている。

現在のAKB48が苦しんでいる人気低落は、主要メンバーの外仕事が忙しくなり過ぎて、音楽チームとしてのアピール力を失ってしまったことが、大きな原因じゃないでしょうか。

グループの音楽的存在感こそが、個々メンバーのブランド力の源泉で、その逆は、なかなか難しい。

過去の選抜、アンダー関係なく、1期2期3期、全メンバーの力を結集して、一つのヒット曲を生み出すことが、実は、乃木坂ブランドを向上させる、もっとも現実的で、もっとも効果的な方法だと思います。


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乃木坂18枚目はいつ発売されるのか?揺らぐ7月リリースと気になるMV撮影の時期 [12Jun17]

2017-06-12 19:15:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント)

06月12日(月) [TV_地デ] 26:00〜26:25 テレビ朝日『妄萌がーる。〜恋したい女子が見てるって噂〜』高山一実

06月16日(金) [TV_地デ] 23:15〜25:15 テレビ朝日系『発掘!エトセトラさん』秋元真夏

06月17日(土) [CD特典] 17枚目第2回追加個別握手会 in 京都・国立京都国際会館アネックスホール

06月18日(日) [TV_BS] 23:00〜24:00 NHK BSプレミアム『乃木坂46のガクたび!』第2弾。福島県の農業系高校に、桜井玲香、高山一実、星野みなみ、松村沙友理が「転校生」として1日入学との情報あり

06月19日(月) [TV_地デ] 13:05〜14:00 NHK総合『ごごナマ おしゃべり日和』に、生田絵梨花が、『レ・ミゼラブル』の共演者であり、長年同ミュージカルに携わってきた森公美子と登場。スタジオでの歌披露もあるようです

06月28日(水) [リリース] 乃木坂46「4th YEAR BIRTHDAY LIVE 2016.8.28-30 JINGU STADIUM」のDVD&Blu-rayが発売

(演劇)

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
====================
05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』


「ブックマーク」内にある「定期日程」と「重要日程」のリンクは、乃木坂のスケジュールをまとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。



来週、6月18日(日)深夜の『乃木坂工事中』で、18th選抜の発表はないようですね。

以下の記事は、18枚目のスケジュールがかなり遅めに進むと予想して書いたんですが、実際には、さらに遅い展開になりつつあって、3rdアルバムから夏シングルに、どこでモードを切り替えるのか、混沌としてきました。

乃木坂18th日程予想、握手会応募6月8日、選抜発表6月18日、CD発売7月26日 [05May17]


まず、状況を整理すると、今週の15日(木)16日(金)に、18枚目個別握手会の応募受付が始まれば、以下のように、7月26日(水)のCD発売でも、オリコン初動に6次分まで流し込めます。

従って、まだ7月中に夏シングルをリリースする可能性は残っている。

(表1) 18枚目シングルの個別握手会応募開始日とCD発売日のシミュレーション

凡例
応募開始[18th個別握手会の第1次応募受付日] → CD発売[18th発売日(算入される最大応募次数)]

# 赤色で示したものは、可能性がゼロではないが、極めて低い発売候補日

応募開始[06/15(木)16(金)] → CD発売[07/26(6), 08/02(7)]
応募開始[06/22(木)23(金)] → CD発売[07/26(5), 08/02(6), 08/09(7)]
応募開始[06/29(木)30(金)] → CD発売[08/02(5), 08/09(6), 08/16(7)]
応募開始[07/06(木)07(金)] → CD発売[08/09(5), 08/16(6), 08/23(7)]
応募開始[07/13(木)14(金)] → CD発売[08/16(5), 08/23(6), 08/30(7)]
応募開始[07/20(木)21(金)] → CD発売[08/23(5), 08/30(6), 09/06(7)]


しかし、『乃木坂工事中』や公式サイトは、6月28日(水)に発売される「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」のDVD&Blu-rayを、積極的に宣伝し始め、18枚目シングルに移行する雰囲気が漂っていない(笑)。

今週から18枚目個別握手会の応募をスタートさせるのであれば、『工事中』の最後に、そのことをアナウンスする筈なんですが、ライブ映像のCM一色だった。

もし、1次応募が来週以降であれば、上表のように、7月26日(水)発売は、初動算入が5次分以下となり、確率の極めて低い選択肢になります。


そもそも、7月1日(土)2日(日)の『真夏の全国ツアー2017』神宮ライブを前に、同じ会場で行われた「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」の映像商品を売ろうとしているのだから、新シングルの予約販売は、それらが一段落してから始めるのが、普通の発想です。

ただ、神宮ライブ終了後だと、1次応募は、早くて7月6日(木)7日(金)で、初動算入を6次分以上確保するならば、18枚目リリースは、8月16日(水)以降にずれ込んでしまう。

AKB48の『総選挙』選抜による49枚目シングルは、例年通りなら、8月30日(水)の発売なので、神宮ライブ後の始動であれば、乃木坂18枚目は、8月16日(水)か23日(水)のリリースを選択せざるを得ません。


しかし、夏シングルを8月後半に発売してしまうと、秋シングルの日程が窮屈になってしまう。

年3作、シングルを発売するなら、3月、7月、11月のように、春から夏、そして夏から秋と、一定の間隔を保つのがスムーズな設定です。

また、映画『あさひなぐ』は、9月22日(金)から全国ロードショーで、時期的には、夏シングルより、秋シングルの新曲キャンペーンと、上映期間が重なります。


もちろん、夏シングルを引っぱって、3作目は、11月終盤以降リリースの冬シングルにしてしまう手はある。

ただ、年末の大型音楽祭では、一つ前のシングルではなく、やはり最新曲を披露するのが自然なので、映画主題歌は、秋シングルの表題を使った方が良いんじゃないかと。

実際、アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』は、2015年9月19日(土)から公開され、エンディング主題歌である「今、話したい誰かがいる」は、同年10月28日(水)に発売された秋シングルの表題曲で、『FNS歌謡祭』など、数多くの年末音楽祭で披露されました。


乃木坂が映画主題歌を担当するにしても、夏シングルのリリースを遅くするメリットがあるように思えない。

ところが、上述したように、今週から18枚目個別握手会の申し込みが始まる気配は希薄で、取り敢えず、3rdアルバムと4thバースデーライブのDVD&Blu-rayを買って欲しいというメッセージしか伝わってこない(笑)。

ということで、夏シングルの7月発売は、雲行きが怪しくなってきました。


次シングルの日程が、遅れ気味に感じる中、一つ気になるのは、表題曲MVは撮影されたのか、という点です。

乃木坂の場合、表題曲MVは、CD発売の3週間前に公開されるのが通例です。

そして、センターやフロントなど、フォーメーションがばっちり映っているMVを公開した後に、「センターは誰か?!」とテロップを入れながら、新選抜の発表番組を流しても意味がないので(笑)、近年の乃木坂には、選抜発表のタイミングに関して、CDリリースの3週間以上前という、縛りの条件が存在している。

(表2) 18枚目シングルの表題曲MV公開日とCD発売日のシミュレーション

MV公開[07/05] →(3週)→ CD発売[07/26(水)] : 選抜発表[07/02(日)迄]
MV公開[07/12] →(3週)→ CD発売[08/02(水)] : 選抜発表[07/09(日)迄]
MV公開[07/19] →(3週)→ CD発売[08/09(水)] : 選抜発表[07/14(日)迄]
MV公開[07/26] →(3週)→ CD発売[08/16(水)] : 選抜発表[07/21(日)迄]


7月26日(水)のCD発売であれば、表題曲MVの公開は7月5日(水)付近で、選抜発表は、それ以前、つまり、6月25日(日)か7月2日(日)の『乃木坂工事中』に絞られます。

現時点においては、まだ可能なスケジュールですが、そもそも、MV撮影は済んでいるのかという、基本的な問題に答えが出ていない。

もし、舞台『あさひなぐ』の全公演が終わった今週から、MVの撮影に取り掛かっているのであれば、7月5日(水)付近のMV公開まで、たった3週間しか余裕がありません。

(表3) 18枚目シングル表題曲のMV撮影、公開とCD発売日のシミュレーション

# MV撮影が舞台「あさひなぐ」千秋楽の後に行われる場合を想定している
# 06/14(水)は週の半ばという程度の意味でピックアップしているだけ

MV撮影[06/14] →(3週)→ MV公開[07/05] → CD発売[07/26(水)]
MV撮影[06/14] →(4週)→ MV公開[07/12] → CD発売[08/02(水)]
MV撮影[06/14] →(5週)→ MV公開[07/19] → CD発売[08/09(水)]
MV撮影[06/14] →(6週)→ MV公開[07/26] → CD発売[08/16(水)]


MVを制作した経験がないので(笑)、編集作業にどのくらいの時間が必要か、詳しいことは分かりません。

しかし、どう考えても、3週間で仕上げるのは、かなりのハードスケジュールじゃないでしょうか。


17th選抜の中軸メンバーは、4月頃から、様々な外仕事が入って多忙を極め、個別握手会を全欠席したり、「インフルエンサー」のテレビ披露が十分出来ないという、異例の状況が続いてきました。

もし、18枚目表題曲のMV撮影を行うのであれば、かなり早い段階で、楽曲を仕上げて、ロケに入る必要がある。

そして、万が一、楽曲提供がそこに間に合わなかった場合、撮影が一気に遅くなってしまい、CD発売日を延期せざるを得ない危険も考えられます。


しばらく前、秋元康氏が、「MV撮影が迫っているのに、曲が完成しない。きちっとしたものを作りたいので、発売を延ばすか」とコメントしたと、ネットで話題になっていました。

ソースを直接見たわけではないので、真偽のほどは不明で、また、かりに事実だったとしても、それが乃木坂18枚目のことかどうかは、分かりません。

ただ、興味深い話だと思います。


MVの撮影ロケは、場所や人材を確保するため、事前の予約が不可欠で、シングルを制作する過程で、一度決まると、もっとも動かせない日程になる。

一方、乃木坂17th選抜の主要メンバーは、間違いなく、18th選抜でも主軸を担うと思いますが、4月から5月に掛けて、音楽番組にすら出られないほど、詰まったスケジュールをこなしている。

もし、決められた撮影日に、楽曲が届かなかったら、じゃあ、1週間後に再集合といった「調整」は難しい筈で、ずっと後になってしまうことは、十分に考えられます。


「インフルエンサー」MVは、室内で撮影された、直球勝負のダンスパフォーマンスなので、18枚目表題曲のMVは、屋外の景色を入れたり、ドラマ仕立てにするなど、変化が欲しいところで、そうなると、ある程度長い撮影時間が必要になってくる。

舞台『あさひなぐ』が終わり、主要メンバーの外仕事が一段落したように見える今、さあ、これからMV撮影頑張ろう!であれば、確かに、3週間後の7月5日(水)にMV公開、26日(水)CDリリースは、ちょっと無理かな、という気がします(笑)。

その場合は、(表3)から考えて、撮影から5週間は時間を取って、7月19日(水)MV公開、8月9日(水)CDリリースくらいの日程が妥当でしょうか。


MV撮影が済んでいない以外の可能性として考えられるのは、考えたくはないけど(笑)、16枚目「サヨナラの意味」と同じく、トップメンバーの「卒業」が控えていて、18枚目のスケジュールが、今までとは全然異なる、特別バージョンで進むことです。

ただ、この可能性については、何か確たる証拠が出て来ない限り、推測するのは止めておきます。

「卒業」は、メンバー本人が、自分の納得するタイミングで、自分の言葉によって、ファンに伝えるのが一番で、公に事態が何も動いていない時期に、外からあれこれ詮索すべきことじゃないと思うので。


しかも、グループが好調な今、多くのメンバーは、乃木坂に留まる方が、出て行くより、メリットが大きいと感じている筈で、個人的には、しばらく誰も「卒業」しないという前提で、記事を書いていくつもりです。

色々、ネットで噂になっていますが、それを裏付ける公式情報が出るまでは、「卒業」に関する話は、すべて出鱈目と見なすスタンスです(笑)。

「卒業」するつもりがないのに、「卒業」と言われるのは、本人にとって大きな苦痛だろうし、本当に「卒業」するのであれば、それを伝えるタイミングと言葉を選ぶ自由を、本人から奪いかねないので。

「卒業」は、予想するものじゃなく、受け止めるものじゃないでしょうか(笑)。


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2016年以降深刻さを増すAKB48の「危機」、「願いごとの持ち腐れ」ルックアップ3位が語るもの [11Jun17]

2017-06-11 19:15:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント)

06月11日(日) [CD特典] 17枚目第6回個別握手会 in 千葉・幕張メッセ
06月11日(日) [演劇] 舞台『あさひなぐ』名古屋最終公演。大千秋楽

06月12日(月) [TV_地デ] 26:00〜26:25 テレビ朝日『妄萌がーる。〜恋したい女子が見てるって噂〜』高山一実

06月16日(金) [TV_地デ] 23:15〜25:15 テレビ朝日系『発掘!エトセトラさん』秋元真夏

06月17日(土) [CD特典] 17枚目第2回追加個別握手会 in 京都・国立京都国際会館アネックスホール

06月18日(日) [TV_BS] 23:00〜24:00 NHK BSプレミアム『乃木坂46のガクたび!』第2弾。福島県の農業系高校に、桜井玲香、高山一実、星野みなみ、松村沙友理が「転校生」として1日入学との情報あり

(演劇)

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
====================
05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』


「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Jan~Mar17)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



『乃木坂工事中』、2回目の休止は避けられそうですね。

全仏オープンテニスは、錦織圭選手が準々決勝で敗退したものの、日本時間11日(日)夜に行われる決勝戦を、テレビ東京が地上波で流すとの情報があって、乃木坂冠番組の行方は依然不透明だった。

しかし、試合の放送は、『欅って、書けない?』が終わってからと判明して、『工事中』を、目出たく、2週間ぶりに見られそうです(笑)。

毎年そうですが、世界卓球と全仏オープンは、乃木坂夏シングルの選抜発表と時期が重なるため、放送休止には、普段以上に、ヤキモキさせられます。

卓球とテニスが終わり、ようやく、平常運転に戻ったわけで、7月中に18枚目をリリースするつもりであれば、そろそろ、個別握手会の応募開始と選抜発表のタイムリミットだと思います。


7月26日(水)にCD発売なら、6月8日(木)9日(金)の応募開始で、オリコン初動への流し込みが7次分、15日(木)16日(金)で6次分、22日(木)23日(金)だと5次分となります。

このブログでは、3rdアルバムの販売と重なることから、やや多めの次数を確保するんじゃないかと考えて、6月8日、9日のスタートを予想していたんですが、アルバムをもう少しメインで売りたいのか、このスケジュールは採用されなかった。

確かに、18枚目の個別握手会に、17枚目を全欠席した白石麻衣、中元日芽香、松村沙友理の3人が参加すれば、それだけで大幅な売り上げアップを期待出来るので、初動前作越えには、6次分あれば十分で、可能性は低いと思うけど、5次分なんていうチャレンジングな日程すら、絶対ないとは断言出来ない。

従って、7月中のリリースがあるかどうかを見極めるには、もう少し、推移を見ないと分からない部分があります。

まあ、今夜の『工事中』最後に、次週の18th選抜発表が予告され、個別握手会の応募は、6月15日(木)16日(金)に第1次受付というのが、一番、ありそうなパターンじゃないでしょうか(笑)。

ちなみに、生田絵梨花は、『レ・ミゼラブル』の福岡公演期間中に、仙台での全国ツアーに出演するようで、18th選抜に参加するのは、おそらく2列目福神だと思いますが、ほぼ確実でしょう。


さて、今日は、「総選挙」投票券付シングルである「願いごとの持ち腐れ」の発売1週目に関して、オリコンとビルボードの数字が出揃ったので、それらを眺めながら、AKB48の現状を考えてみます。

まずは、48枚目表題曲の Billboard JAPAN Hot100 を、「ルックアップ」を中心に、歴代シングル表題曲と比べてみます。

(表1) Billboard JAPAN Hot100 における、AKB48が2014年度以降リリースしたシングル表題曲のCD発売週ランキング

凡例
(BJ) Hot100総合順位 各項目の順位 [OC] オリコン順位 オリコン初動 : 発売日 曲名

#「各項目」の意味は、「S」ストリーミング数、「R」ラジオ放送回数、「L」PCによる読み取り数 (ルックアップ)、「T」 ツイート数、「M」国内動画再生回数、「F」ランクイン回数
#「各項目の順位」における「00」は、100位圏外
# すべての曲について、CD発売週の Hot100 とオリコン週間ランキングを示している
# 各年度には、「総選挙」投票券付きシングルを先頭に、「総選挙」選抜が担当する夏シングル、秋冬シングル、翌年最初の春シングルと、発売順に並べている

2014年度
(BJ)01位 S01/R03/L01/T03/M00/F04 (OC)01位 166.2万枚 : 2014/05/21 ラブラドール・レトリバー
(BJ)01位 S01/R07/L01/T01/M00/F06 (OC)01位 100.6万枚 : 2014/08/23 心のプラカード
(BJ)01位 S01/R02/L01/T02/M00/F04 (OC)01位 113.0万枚 : 2014/11/26 希望的リフレイン
(BJ)01位 S01/R05/L02/T02/M00/F03 (OC)01位 100.1万枚 : 2015/03/04 Green Flash

2015年度
(BJ)01位 S01/R03/L03/T01/M00/F04 (OC)01位 167.3万枚 : 2015/05/20 僕たちは戦わない
(BJ)01位 S01/R11/L01/T02/M14/F03 (OC)01位 127.8万枚 : 2015/08/26 ハロウィン・ナイト
(BJ)01位 S01/R21/L01/T01/M00/F02 (OC)01位 090.5万枚 : 2015/12/09 唇にBe My Baby
(BJ)01位 S01/R14/L01/T03/M00/F04 (OC)01位 123.8万枚 : 2016/03/09 君はメロディー

2016年度
(BJ)01位 S01/R05/L02/T05/M00/F02 (OC)01位 144.1万枚 : 2016/06/01 翼はいらない
(BJ)01位 S01/R08/L01/T06/M00/F04 (OC)01位 117.8万枚 : 2016/08/31 LOVE TRIP
(BJ)01位 S01/R08/L03/T04/M10/F04 (OC)01位 118.0万枚 : 2016/11/16 ハイテンション
(BJ)01位 S01/R08/L01/T04/M00/F02 (OC)01位 102.5万枚 : 2017/03/15 シュートサイン

2017年度
(BJ)01位 S01/R03/L03/T06/M15/F03 (OC)01位 130.6万枚 : 2017/05/31 願いごとの持ち腐れ


「願いごとの持ち腐れ」は、発売週のオリコン週間ランキングが130.6万枚の1位で、この大きな売り上げ枚数が効いて、Billboard JAPAN Hot100 も、総合1位、「ストリーミング数」1位を獲得しています。

また、ラジオを通したプロモーションが充実していたようで、エアプレイが3位と、かなり高い順位に入っている。

しかし、問題は「PCによる読み取り数」、つまり「ルックアップ」で、初動が130万枚出ているのに、1位を獲得出来ていない。


2014年度以降の表題曲について、CD発売週の「ルックアップ」順位を辿ると、2014、15年度は、年4曲の中、1曲が1位を逃す程度だったのに、2016年度は、半分の2曲で1位が獲れていません。

しかも、「総選挙」投票券付きシングルは、2015年「僕たちは戦わない」、2016年「翼はいらない」、2017年「願いごとの持ち腐れ」と、3年連続で1位を逃している。

1年にリリースする4作中、もっともCDセールスの大きなシングル表題曲が、「ルックアップ」で1位に入らないのは、一見、不思議に思えます。

何が起こっているのか、把握するために、「願いごとの持ち腐れ」発売週のHot100「ルックアップ」で、4位以上に入った曲とオリコン売り上げ枚数を調べてみました。

(表2) 2017/06/12付 Hot100「ルックアップ」が4位以上だった曲のオリコン成績

# Hot100は総合順位と「ルックアップ」のみを載せている
#「3週目」はCD発売3週目の意味

2017/06/12付チャート 集計期間 : 2017/05/29(月)〜06/04(日)
(BJ)13位 L01 (OC)11位 000.8万枚 : 3週目「背中越しのチャンス」亀と山P
(BJ)04位 L02 (OC)02位 004.9万枚 : 1週目「あんきら!?狂騒曲」双葉杏(五十嵐裕美)他
(BJ)01位 L03 (OC)01位 130.6万枚 : 1週目「願いごとの持ち腐れ」AKB48
(BJ)08位 L04 (OC)04位 002.7万枚 : 1週目「GALAXY HidE and Seek」AZALEA


6月12日付 Hot100「ルックアップ」の1位は、亀と山P「背中越しのチャンス」でした。

オリコン週間売り上げは、8千枚の11位ですが、発売3週目なので、レンタルCDからの取り込みが、数字を押し上げた可能性がある。

「ルックアップ」2位は「アイドルマスター」の「あんきら!?狂騒曲」で、オリコン売り上げは4.9万枚の2位、さらに、4位は、「ラブライブ」系のAZALEAによる「GALAXY HidE and Seek」が、オリコン2.7万枚の4位。

この2曲は、「願いごとの持ち腐れ」と同じく、CD発売1週目なので、レンタルCDより、購入CDからの取り込みが大きいと推察できます。


もちろん、複数枚買いは入っているだろうから、4.9万人が4.9万枚を買ったわけじゃないと思いますが、多めに数えることを覚悟して、1人1枚で考えると、「願いごとの持ち腐れ」をPC に取り込んだ人数は、2.7万人以上、4.9万人以下、つまり、3〜5万人程度になる。

かりに5万人が全購入者だとすれば、1人あたり平均26枚買った計算で、非常に熱心なコアファンが収録楽曲以外を目的として、大量のCDを求めた状況が見えてきます。

「総選挙」投票券付きシングルが、とくに「ルックアップ」1位を逃しやすいのは、投票券だけでなく、それを売ることで、事実上、大幅に安くなる個別握手会参加券など、通常より特典が充実しているため、楽曲を聴こうという雰囲気が薄れてしまうのかもしれません。


しかし、収録楽曲へ関心低下は、「総選挙」投票券付きシングルに限ったことではない。

(表1)の「ツイート数」順位を眺めると、2014、15年度、AKB48のシングルは、発売週、常にベスト3に入っていたのに、2016年度は、一度も3位以上にランクインせず、2017年度最初の「願いごとの持ち腐れ」も6位と、その流れを受け継いでしまっている。

AKB48が音楽的なアピール力を失い、その楽曲に惹かれていたライトファンが、とくに2016年以降、急速にグループを離れていったことが、浮き彫りになっています。


こういったファン離れは、ライトファンだけでなく、CDセールスを支えるコアファンについても、近年、顕著になっています。

(表3) 2011年度以降のAKB48「総選挙」投票券付きシングルに関する、劇場盤特典イベント1日当たりのオリコン初動枚数

凡例
シングル番号 オリコン初動 (1日当たり初動効率) 劇場盤特典と日数 + 店頭販売CD特典と日数 : 発売日 タイトル

#「個4+全7」は個別握手会3日と全国握手会7日
# 48枚目の劇場盤特典イベントに記された「他」は「ゆかた祭り」
#「初動効率」は、オリコン初動枚数を劇場盤特典イベントの日数で割ったもの

21枚目 133.4万枚 (44.5万枚/日) 個3+全? : 2011/05/25 Everyday、カチューシャ
26枚目 161.7万枚 (53.9万枚/日) 個3+全? : 2012/05/23 真夏のSounds good!
31枚目 176.3万枚 (44.1万枚/日) 個4+全7 : 2013/05/22 さよならクロール
36枚目 166.2万枚 (41.6万枚/日) 個4+全7 : 2014/05/21 ラブラドール・レトリバー
40枚目 167.3万枚 (55.8万枚/日) 個3+全7 : 2015/05/20 僕たちは戦わない
44枚目 144.1万枚 (36.0万枚/日) 個4+全7 : 2016/06/01 翼はいらない
48枚目 130.6万枚 (18.7万枚/日) 個6他1+全7 : 2017/05/31 願いごとの持ち腐れ


「総選挙」投票券付きシングルの劇場盤特典イベントは、2012年までは、3日間の個別握手会だけでしたが、2013、14年は4日間に拡大。

2015年は3日に戻したものの、総部数を抑えなかったため、常軌を逸した過密スケジュールとなり、中核メンバーの体調不良が続出し、島崎遥香「卒業」の切っ掛けを作った感があります。

2016年の44枚目「翼はいらない」は、再度、4日に増やしたものの、オリコン初動が144.1万枚に低下、さらに、そこまで40万枚/日以上を維持してきた1日当たりの枚数効率は、36.0万枚に落ち込んでしまう。

そして、2017年の48枚目「願いごとの持ち腐れ」は、個別握手会を、一気に6日間へ拡大した上、「ゆかた祭り」という別種のイベントまで追加。

しかし、オリコン初動は、2016年から14万枚近く下がり、1日当たりの効率は18.7万枚/日と、21枚目「Everyday、カチューシャ」の半分に届かない数字になっています。


握手会の日数を増やすのは、経済的な面だけでなく、メンバーの精神面、肉体面にとって、非常に厳しいことですが、それをやらなければ、「総選挙」投票券を付けたシングルが、ミリオン割れする危険がある。

AKB48にとって、絶対に避けたい状況で、ライトファン、コアファン、ともに減少傾向にある中、「総選挙」シングルに「相応しい」数字を叩き出すには、特典イベントの規模を拡大するしかない。

もちろん、年々、個別握手会の総部数は増えていて、「願いごとの持ち腐れ」は、6千9百部という、目を疑いたくなるような規模のレーンが組まれています。

乃木坂「インフルエンサー」が総部数880で初動87.4万枚、欅坂「不協和音」が677部の63.3万枚なので、坂道GとAKB48の間には、以下のように、5倍近い効率の差が発生しています。

(表4) 乃木坂、欅坂、AKB48の最新シングルに関する、個別握手会100部当たりのオリコン初動枚数

凡例
百部当たり初動効率 : タイトル (グループ名_シングル番号)

9.9万枚/百部 : インフルエンサー (乃木坂46_17枚目)
9.3万枚/百部 : 不協和音 (欅坂46_04枚目)
1.9万枚/百部 : 願いごとの持ち腐れ (AKB48_48枚目)


AKB48は、(表2)が示すように、CD購入層の脆弱化が急速に進んでいるのに、一方で、「ミリオン」維持という至上命題があるため、大規模な特典イベントによって、少ないコアファンを可能な限り呼び集めるしかありません。

しかし、その結果、大きな経費を投入している割に、生まれる売り上げが少なく、CDセールスの効率が悪化の一途を辿っている感がある。

とくに、2016年度以降は、状況は深刻さを増しており、特典イベントの規模も、増やせる限界に近づきつつあるように思えます。

もし、これ以上、AKB48本店の特典イベントを巨大化させるなら、姉妹グループは、シングルを年1作程度しか出せなくなる危険があって、実際、SKE48は、2016年から、そういった状況に陥りつつある。


事態を打開するには、AKB48が「ミリオン」という、CDセールスの「総量」追求を止め、現在のファン数に見合った「効率」重視へ、方針転換するしかないと思います。

また、CDの売り上げ枚数だけではなく、楽曲人気をアップさせ、グループの音楽的存在感を取り戻すことが、人気回復には必要不可欠でしょう。

現在のAKB48が抱えている最大の問題点は、CDセールスを支えるコアファンの減少傾向に歯止めが掛からないだけでなく、楽曲人気が上昇する気配がなく、ライトファンもグループを離れつつあり、コアとライトの両層が、同時に縮小していることだと思います。

「願いごとの持ち腐れ」の iTunes Store ランキングは、AKB48の楽曲人気が、相当にシビアな状況に陥っていることを物語っています。

(表5) 乃木坂、欅坂、AKB48の最新シングル表題曲に関する、 iTunes Store トップソングにおける配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内ランクイン日数 / 配信日数; 確認出来た最高順位) 曲名(収録CDのタイプ)

# 上記 A〜H と Z は、全配信期間において、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 各曲について、配信開始日から2017年6月10日(土)まで、毎日1回記録した順位データをまとめている
# 同一曲が複数の配信源を持つ場合は、もっとも成績の良かった配信源を載せている

表題曲のトップソング順位
09-06-11-08-03 / 29-20-02 [00] (88/88日; 04位) インフルエンサー
14-04-02-03-11 / 30-03-00 [00] (67/67日; 01位) 不協和音
00-01-01-03-03 / 04-01-02 [00] (15/15日; 20位) 願いごとの持ち腐れ(TypeA)


表題曲「願いごとの持ち腐れ」は、配信15日目なので、ランクイン日数に関しては、まだまだ、これからです。

しかし、上位への食い込みを比べると、「インフルエンサー」と「不協和音」が、トップ20に2週間以上留まったのに対して、1日だけのランクインで、明らかに上昇力が弱い。

そして、より明確な差が出ているのは、カップリング曲です。

(表6) 乃木坂、欅坂、AKB48の最新シングルC/W曲に関する、 iTunes Store トップソングにおける配信全期間に渡る順位帯分布

# 楽曲の順番は、ランクイン日数がより多いものを上に載せ、同じ場合は、最高順位がより高いものを上にしている
#「*」は共通曲

乃木坂46「インフルエンサー」C/W
0-0-0-1-0 / 7-2-4 [74] (14/88日; 034位) Another Ghost
0-0-0-1-0 / 6-3-2 [76] (12/88日; 036位) 意外BREAK
0-0-0-0-0 / 0-4-3 [81] (07/88日; 121位) 三番目の風
0-0-0-0-0 / 0-4-2 [82] (06/88日; 125位) 風船は生きている
0-0-0-0-0 / 0-4-1 [83] (05/88日; 121位) 当たり障りのない話
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [87] (01/88日; 164位) 人生を考えたくなる*

欅坂46「不協和音」C/W
1-1-1-1-1 / 3-10-11 [38] (29/67日; 007位) エキセントリック
2-0-1-0-1 / 4-1-2 [56] (11/67日; 005位) W-KEYAKIZAKAの詩*
0-1-0-1-0 / 2-2-3 [58] (09/67日; 017位) 割れたスマホ
0-1-0-1-1 / 2-1-1 [60] (07/67日; 014位) チューニング
0-0-0-1-0 / 2-1-2 [61] (06/67日; 032位) 僕たちは付き合っている
0-0-0-1-0 / 1-1-1 [63] (04/67日; 036位) 微笑みが悲しい

AKB48「願いごとの持ち腐れ」C/W
0-0-0-0-0 / 1-0-1 [09] (02/11日; 077位) 瀬戸内の声
0-0-0-0-0 / 0-1-0 [10] (01/11日; 109位) イマパラ*(TypeA)
0-0-0-0-0 / 0-1-0 [10] (01/11日; 108位) あの頃の五百円玉
0-0-0-0-0 / 0-1-0 [10] (01/11日; 130位) 前触れ
0-0-0-0-0 / 0-1-0 [10] (01/11日; 131位) 点滅フェロモン


「インフルエンサー」のカップリング曲は、200位以内へのランクインが10日以上の曲があり、最高順位で50位圏内に入る曲が出ています。

「不協和音」に至っては、すべてのC/W曲が40位以内にランクインし、「W-KEYAKIZAKAの詩」と「エキセントリック」はトップ10に入っている。

欅坂の音楽に対する期待感が、非常に高まっていることを示すデータだと思います。


一方、AKB48は、STU48「瀬戸内の声」の2日がもっとも長い200位以内ランクインで、他の4曲は1日しかリストに留まらなかった。

「イマパラ」は指原莉乃、「あの頃の五百円玉」山本彩、「前触れ」渡辺麻友、「点滅フェロモン」松井珠理奈と、各曲のセンターに、有名メンバーを割り振り、特色を打ち出したものの、ダウンロード数の上昇にはつながっていないようです。

また、グループの音楽に対する関心の高さを測る指標として、シングル丸ごとのダウンロード数で順位を付けるトップアルバムの成績があります。

(表7) 乃木坂、欅坂、AKB48の最新シングル表題曲に関する、 iTunes Store トップソングにおける配信全期間に渡る順位帯分布

配信パッケージのトップアルバム順位
10-03-01-03-03 / 07-09-04 [48] (40/88日; 001位) インフルエンサー (Special Edition)
09-03-01-02-04 / 16-17-09 [06] (61/67日; 001位) 不協和音 (Special Edition)
00-00-00-00-00 / 00-00-00 [11] (00/11日; 122位) 願いごとの持ち腐れ(TypeA)

#「願いごとの持ち腐れ」の最高122位は、配信開始直後に示した値で、最初の計測時点においては、200位圏外に去っていたため、ランクイン日数はゼロになっている


音楽面での人気において、乃木坂が欅坂に敵わないと感じるのは、配信パッケージである「Special Edition」のトップアルバムにおける200位以内ランクイン日数が、同時期発売シングルに関して、常に、欅坂が乃木坂を上回っているからです。

上表のように、「インフルエンサー」は、40日ランクインでほぼ決まりで、先に配信されたのに、「不協和音」の61日に届いていない。

そして、「願いごとの持ち腐れ」は、ランクインしたのが、配信直後、少しの間だけで、順位を記録する時点では、200位圏外に去っていました。


C/W曲のトップソング、配信パッケージのトップアルバムから、AKB48の音楽に対する関心は、低下していると判断せざるを得ません。

こういったライトファンの消失が、コアファンの減少を加速させ、先の見えないCDセールスの「効率」悪化を引き起こしている可能性がある。

「総選挙」や個別握手会などに注いでいる、莫大なお金と時間と労力を、音楽面での質向上に振り向けない限り、AKB48を巡る状況は、何も変わらず、CDセールス、楽曲セールスともに、今後も、悪化の一途を辿る危険があります。

(表1)と(表3)が示すように、2016年以降、事態はいよいよ深刻さを増していて、目先の量的拡大で乗り切るのではなく、抜本的な方針転換を決断する、タイムリミットに差し掛かっていると思います。


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乃木坂18枚目発売は7月26日以降が濃厚、Mステと「ものまね」で坂道Gの iTunesランク急上昇 [06Jun17]

2017-06-06 02:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント)

05月24日(水) [CDリリース] 3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」発売

06月06日(火) [TV_地デ] 23:15〜24:15 テレビ朝日系『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』に、生駒里奈が出演
06月06日(火) [TV_地デ] 24:55〜25:25 メ〜テレ『BOMBER-E』に、桜井玲香、鈴木絢音、寺田蘭世

06月08日(木) [ラジオ_FM] 21:00〜21:55 FM FUKUOKA『HKT48 渡辺通り1丁目 FMまどか まどかのまどか』に、川後陽菜、高山一実、中田花奈が出演

06月10日(土) [TV_CS] 10:00〜12:00 ミュージック・ジャパンTV『ミュージック・ジャパンTVカウントダウン』に、秋元真夏、相楽伊織、星野みなみ
06月10日(土) [TV_地デ] 関西テレビ『音エモン』に、秋元真夏、相楽伊織、星野みなみ
06月10日(土) [TV_地デ] 21:58〜22:59 テレビ朝日系『こんなところにあるあるが。土曜 あるある晩餐会』に、伊藤かりん

06月11日(日) [CD特典] 17枚目第6回個別握手会 in 千葉・幕張メッセ
06月11日(日) [演劇] 舞台『あさひなぐ』名古屋最終公演。大千秋楽

(演劇)

乃木坂メンバー8人が出演する舞台『あさひなぐ』
====================
05/20(土)〜05/31(水) 東京公演 in EXシアター六本木
06/02(金)〜06/05(月) 大阪公演 in 森ノ宮ピロティホール
06/09(金)〜06/11(日) 名古屋公演 in 愛知県芸術劇場大ホール
[出演メンバー] 生駒里奈、井上小百合、衛藤美彩、北野日奈子、齋藤飛鳥、新内眞衣、堀未央奈、若月佑美
[公式サイト] 舞台化・映画化『あさひなぐ』同時企画

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
====================
05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』


「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Jan~Mar17)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)


世界卓球は、日本勢がもの凄い結果を残しましたね。

土曜夜、何気なくチャンネルを変えていると、偶然、男子ダブルス準決勝、日本対韓国の生中継を見つけて、ぼんやり観ていたんですが、大島・森薗ペアが尻上がりに調子を上げ、終盤、怒濤の攻めを展開するに及んで、目が釘付けになってしまった。

狭いテーブルの周りを、男4人が、右に左に、高速ステップを踏み、無駄なく動く様は、まるでフリの決まっているダンスを踊っているようで、点数以上に、見応えがあります。


日本チームが、そのまま勝利を収め、「よっしゃ〜!」と、テレビの前で喜んだものの、決勝戦は、日曜23時半から放送だそうで、「乃木坂工事中」休止決定の瞬間に立ち会ってしまった。

男子ダブルスが決勝に進出するのは、48年ぶりとのことで、確かに、乃木坂流してる場合じゃないですね(笑)。

日本勢は、混合ダブルスの石川・吉村ペアが、38年ぶりの金メダルに輝き、さらには、女子シングルス、17歳の平野美宇選手が、同種目で48年ぶりの銅メダルを獲得するなど、破竹の快進撃を見せています。


全仏オープンテニスの錦織圭選手も、雨による試合延期が幸いして、韓国のチョン・ヒョンを破り、4回戦に駒を進めている。

こうなると、今、一番輝いているのは、地上波で唯一中継を担当している、テレビ東京という話があって、もう笑いが止まらないんじゃないでしょうか(笑)。

若い選手が活躍して、数十年ぶりの快挙が連発ですから、週1回の通常番組を延期休止させるには、十分な説得力があり、乃木坂ファンは、選手の活躍を見守る以外の選択肢はないようです。


世界卓球は今日で終わりですが、錦織選手が決勝まで進むと、試合の生中継が、6月11日(日)深夜の『乃木坂工事中』と被る可能性があって、今回の番組休止で放送出来なかった「新軍団員勧誘プレゼン大会!後半戦」を、次回、必ず流せるとは限らない。

万が一、2週分飛んだ場合、「後半戦」を6月18日(日)に持ち越し、18th選抜発表は、25日(日)以降にするのか、それとも、「後半戦」を止めて18日(日)に発表するのか、選択肢が多くなって、見通しが一層混沌としてきます。

取り敢えず、現時点で判明している情報の入った、最新のスケジュール表を眺めてみましょう。

(表1) 3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」と18枚目シングルの個別握手会応募の予想される日程関係

凡例
応募の日付期間 : 3rdアルバムの応募次数18thシングル1次応募の候補日
『乃木坂工事中』の放送日 : 18th選抜発表の候補日

# 大文字と小文字のアルファベットは、18th1次応募日と選抜発表日のそれぞれの予想案を区別する記号

05/11(木)12(金) : 03次 ←17th13次
05/18(木)19(金) : 04次 ←17th14次
05/24(水) : 3rdアルバム発売
05/25(木)26(金) : 05次 ←17th15次最終受付
05/28(日) : 乃木坂工事中「新軍団員勧誘プレゼン大会!」

06/01(木)02(金) : 06次
06/02(金)『MUSIC STATION』で「スカイダイビング」を披露
06/04(日) : 世界卓球の試合中継により、乃木坂工事中は休止

06/08(木)09(金) : 07次 ←B 18th01次
06/11(日) : 乃木坂工事中「新軍団員勧誘プレゼン大会!後半戦」の予定 (全仏テニス男子決勝22:00〜)

06/15(木)16(金) : 08次 ←C 18th01次
06/18(日) : c 18th選抜発表

06/22(木)23(金) : 09次 ←D 18th01次
06/25(日) : d 18th選抜発表

06/29(木)30(金) : 10次
07/01(土)02(日) : 真夏の全国ツアー2017 神宮2Days東京公演


18th選抜については、世界卓球によって、6月4日(日)深夜の『乃木坂工事中』で発表という「a案」が消え、予告がないことから、11日(日)の「b案」である可能性も低く、18日(日)以降で、かつ神宮ライブ前の「c案」と「d案」が、今のところ、有力かと思います。

ただ、選抜発表は、この時期までに必ず行う必要があるといった縛りの条件が緩やかで、運営や番組の都合で大きく変わる部分があり、日程を絞り込みづらい。

一方、個別握手会の応募開始は、CD発売日が決まっていれば、そんなに大きくは動かせないと思います。


CD発売前週の木曜金曜に行われる応募分までが、ほぼ確実にオリコン初動へ流し込める個別握手会セールスで、その次数は、以下のように、6次以上に設定されてきました。

(表2) 乃木坂8枚目以降に関する、オリコン初動に算入された個別握手会セールスの限界応募次数

凡例
シングル番号 オリコン初動に算入された限界応募次数 CD発売日 タイトル

08枚目 08次算入 2014/04/02(水) 気づいたら片想い
09枚目 09次算入 2014/07/09(水) 夏のFree&Easy
10枚目 09次算入 2014/10/08(水) 何度目の青空か?
11枚目 08次算入 2015/03/18(水) 命は美しい
12枚目 11次算入 2015/07/22(水) 太陽ノック
13枚目 11次算入 2015/10/28(水) 今、話したい誰かがいる
14枚目 10次算入 2016/03/23(水) ハルジオンが咲く頃
15枚目 08次算入 2016/07/27(水) 裸足でSummer
16枚目 06次算入 2016/11/09(水) サヨナラの意味
17枚目 06次算入 2017/03/22(水) インフルエンサー


限界応募次数が小さいと、発売前の受付期間が短過ぎて、完売率が十分高くなっていないのに、第1週のオリコン売り上げが集計されてしまい、初動が下がる危険があります。

今の乃木坂は、6次以上を目安にしているようで、この縛り条件が、シングルの日程を予想する際、役に立ちます。

(表3) 18枚目個別握手会の応募開始シミュレーション

# 表中の B、C、D は、(表1)において示された、1次応募受付日の候補

B 18th01次[06/08(木)09(金)] →(5次分算入)→18th発売[07/12(水)]
C 18th01次[06/15(木)16(金)] →(4次分算入)→18th発売[07/12(水)]
D 18th01次[06/22(木)23(金)] →(3次分算入)→18th発売[07/12(水)]

B 18th01次[06/08(木)09(金)] →(7次分算入)→18th発売[07/26(水)]
C 18th01次[06/15(木)16(金)] →(6次分算入)→18th発売[07/26(水)]
D 18th01次[06/22(木)23(金)] →(5次分算入)→18th発売[07/26(水)]

B 18th01次[06/08(木)09(金)] →(8次分算入)→18th発売[08/02(水)]
C 18th01次[06/15(木)16(金)] →(7次分算入)→18th発売[08/02(水)]
D 18th01次[06/22(木)23(金)] →(6次分算入)→18th発売[08/02(水)]


SKE48が21枚目シングル「意外にマンゴー」を、7月19日(水)に発売するそうで、この日の乃木坂18枚目リリースはなくなりました。

そして、18枚目の発売が、それより早い7月12日(水)である場合、個別握手会の応募を6月8日(木)9日(金)に始める「B案」ですら、オリコン初動への算入は5次分しか確保出来ず、アルバムと重なる夏シングルにおいて、運営がここまでタイトな日程を組むとは思えない。

従って、18枚目リリースは7月26日(水)以降である可能性が濃厚です。


例えば、発売が7月26日(水)なら、「B案」だと、オリコン初動への算入は7次分まで、6月15日(木)16日(金)応募開始の「C案」であれば6次分、6月22日(木)23日(金)の「D案」なら5次分となる。

5次分は少な過ぎるので、7月中に18枚目をリリースするためには、今週か、遅くとも来週までには、第1次応募を仕掛ける必要がある。

逆に言えば、来週に至っても、18枚目個別握手会の応募に関して、何も動きがなければ、7月中の発売は難しく、8月以降の可能性が高まってきます。

つまり、アナウンスがあろうとなかろうと、運営がどの辺で18枚目をリリースするつもりなのかは、もう少しすれば分かるわけです。


18枚目個別握手会の応募受付は、初期段階において、値段の高い3rdアルバムへの申し込みと重なるので、やや長めの7次分を確保するんじゃないかと、密かに考えています(笑)。

さらに、CDリリースは、昨年の夏シングルと同じ時期である7月26日(水)の可能性が高いと思ったので、6月8日(木)9日(金)を、第1次応募日の有力候補と予想したわけです。

ただ、月曜夜の時点で、まだ18枚目個別握手会に関するアナウンスは何もなく、「あれ、6次で行く?それとも8月リリース?」などと、雑念が湧きつつあるけど(笑)、まあ、静かに待つしかないですね。


さて、18枚目シングルの日程はこの辺にして、3rdアルバムのキャンペーンに話を移します。

乃木坂46は、6月2日(金)、テレビ朝日『MUSIC STATION』に出演して、3rdアルバムリード曲「スカイダイビング」を、テレビで初披露しました。

この出演に対して、びっくりした点が二つあります。

一つは、アンダーや3期から代役を立てて、17th選抜と同じ21人でパフォーマンスすると思っていたのが、実際には、16人だったこと。


舞台『あさひなぐ』の地方公演真っ最中である8人と、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の公演期間中である生田絵梨花の計9人が抜けた12人に、アンダーの斎藤ちはる、鈴木絢音、能條愛未、渡辺みり愛の4人が加わった16人でした。

ステージの大きさやカメラのショットを考えると、もともと21人は多過ぎで、むしろ16人の方が適切だと思います。

しかし、舞台組の8人が戻ってきたら、少なくとも総勢20人にはなるわけで、今後のライブや音楽番組におけるパフォーマンスのためには、21人で振り付けた方が良いんじゃないでしょうか。


それを敢えて16人にしたのは、Mステ用の特別版を披露した後、差し当たってパフォーマンスの予定がないのかなと、推察したくなります。

6月11日(日)に、舞台『あさひなぐ』が千秋楽を迎え、その後、本来の17th選抜で、幾つか音楽番組に出て、「スカイダイビング」を踊って、プロモーションを掛けるのかと思っていたので、初披露で16人バージョンを見せたのは、ちょっと意外でした。

あるいは、舞台が終わったら、18枚目の制作スケジュールを、怒濤の勢いで消化しなければならず、これ以上、3rdアルバムの新曲キャンペーンを行う時間がないのかもしれません。


もう一つ驚いたのは、生田絵梨花が出演しなかったことです。

いくちゃんが出てきて、タモリと『レミゼ』の話をするのだと、微塵も疑っていませんでした(笑)。

確かに、昼公演のあと、テレビ局に入り、フリを確認して、音楽番組でパフォーマンスするのは、止めた方が良いんだけど、ミュージカルを取り上げてくれるなら、リクスを冒すんじゃないかと。

最近のMステは、「美女と野獣」のスタジオパフォーマンスを放送するなど、ミュージカルファンを呼び込もうとしている節があり、先週回は、『レ・ミゼラブル』の幾つかのシーンをVTRで紹介するほど力を入れていた。


しかし、実際には、乃木坂の話題として、写真集の絶好調な売れ行きが取り上げられ、トークでは、「君の名は希望」ヒット祈願における、秋元真夏のスカイダイビングがテーマだった。

やはり、超ロングラン公演なので、その日に出演回がある場合は、Mステであっても、休ませるという方針なのかもしれない。

確かに、いくちゃんは、翌日土曜も、昼12時からの出番だったようで、不参加は妥当な判断だと思います。


面白いのは、1週前の5月26日(金)は、生田絵梨花の出番がない日で、実際、アルバムキャンペーンの「SHOWROOM」生配信に、中元日芽香と二人で出ている。

そして、その最中にMステが放送され、「Mトピ」コーナーで『レミゼ』の紹介VTRが流れ、いくちゃんは、席を外してテレビを観にいったそうです。

乃木坂の出演がこの日であれば、いくちゃんはMステのステージに立っていた可能性があり、さらに、コゼットを演じるシーンが流れるには、ぴったりの回だった気がします。

何と言っても、3rdアルバムが5月24日(水)に発売された直後、Mステで「スカイダイビング」をパフォーマンスするのが、もっとも効果的なプロモーションですから(笑)。


今回のMステは、本来のメンバーを9人も欠いた、変則的なステージだったものの、「スカイダイビング」の iTunes Store トップソング順位を、大きく動かしています。

(表4) iTunes Store ランキングにおける、乃木坂3rdアルバムのリード曲と配信パッケージの最新順位推移

凡例
曲名又はタイトル (配信パッケージ) at ランキング区分
対象日の順位 A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 配信開始日を1Dとして数えた経過日数 日付

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインしていることを示す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# すべての曲について、5月29日(月)から6月4日(日)までのデータを示している

スカイダイビング (Complete Edition) at トップソング
050位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 06D 05/29(月)
057位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 07D 05/30(火)
083位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 08D 05/31(水)
108位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 09D 06/01(木)
047位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 10D 06/02(金) Mステ
044位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 11D 06/03(土) Smaステ
044位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 12D 06/04(日)

生まれてから初めて見た夢 (Complete Edition) at トップアルバム
003位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 06D 05/29(月)
008位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 07D 05/30(火)
007位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 08D 05/31(水)
006位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 09D 06/01(木)
006位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 10D 06/02(金) Mステ
008位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 11D 06/03(土) Smaステ
007位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 12D 06/04(日)


先週、配信6D(月)50位、7D(火)57位、8D(水)83位、9D(木)108位と、順位の低落が止まらなかった「スカイダイビング」は、10D(金)において、Mステでのパフォーマンスが放送された後、47位に急上昇して、一気に50位以内に復帰、11D(土)44位、12D(日)44位と、そのまま高い位置をキープしています。

配信11D(土)の夜は、テレビ朝日系『SmaSTATION!!』に、秋元真夏、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、松村沙友理の5人が出演、1時間近くに渡る露出があった上、番組最後に、アルバム「生まれてから初めて見た夢」を宣伝する機会を貰っていました。

ただ、ちょっと戸惑ったのは、3rdアルバムを説明するときに流れていた曲が「インフルエンサー」で、背後には、そのMVがモニター画面に再生されていたことです(笑)。

確かに、3rdアルバムには、「インフルエンサー」も収録されているけど、さすがに、ここで流すなら、昨日、同じ局でテレビ初披露した、「スカダイビング」だろうと、ツッコミを入れたくなった。

どうも、3rdアルバムを宣伝したいのか、それとも17枚目シングルをもっとプッシュしたいのか、運営の考え方が、よく分からなくなるときがあって、昨年もそうでしたが、アルバムの時期には、こういったチグハグ感が付きまといます。

とはいえ、人気番組であるSmaステへの出演は、グループと楽曲に対する関心を高めた可能性があって、Mステとの相乗効果で、「スカイダイビング」のトップソング順位が反転上昇したのだと思います。


一方、一括ダウンロード数をカウントするトップアルバムでは、「生まれてから初めて見た夢」Complete Edition が、配信から12日間連続でTOP10入りしています。

昨年同時期にリリースされた2ndアルバム「それぞれの椅子」は、次表のように、TOP10に18日間滞在しており、MステとSmaステへの連続出演が、記録更新への追い風になるかもしれません。

(表5) iTunes Store ランキングにおける、乃木坂2nd、3rdアルバムのリード曲と配信パッケージの配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名又はタイトル

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2017年6月4日(日)までのデータを示している

3rd、2ndアルバムのリード曲 at トップソング
0-0-1-2-6 / 20-01-00 [000] (012/012日; 25位) スカイダイビング
0-0-1-3-3 / 21-22-17 [309] (067/376日; 26位) きっかけ

3rd、2ndアルバム配信パッケージ at トップアルバム
12-00-00-00-00 / 00-00-00 [000] (012/012日; 1位) 生まれてから初めて見た夢
18-02-02-07-06 / 24-45-54 [218] (158/376日; 1位) それぞれの椅子
# 3rd「生まれて」は Complete Edition、2nd「それぞれ」は Special Edition の成績


2ndアルバムのリード曲「きっかけ」は、200位以内に67日間ランクインしています。

「スカイダイビング」がその数字にどこまで迫れるかが、3rdアルバムの楽曲人気を測る、一つのポイントですが、Mステ&Smaステ効果で、50位圏内へのジャンプアップに成功したので、かなり期待して良いんじゃないでしょうか。


トップアルバムに関しては、上述のように、18日間のTOP10滞在が上位への食い込みを評価する目安で、また、最終的には、200位以内へのランクインが158日を越えるかどうかが、乃木坂の音楽全体に対する関心度を知る上で、重要なポイントになると思います。


3rdアルバムに収録された新曲は、リード曲「スカイダイビング」以外、現在、すべてが200位圏外へ去り、ランクイン日数と最高順位は、ほぼ確定しています。

(表6) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂2nd、3rdに新収録されたCW曲の配信全期間に渡る順位帯分布

# 表記法は(表5)と同じ
# ランキング対象の配信源は、3rd曲が「生まれてから初めて見た夢」Complete Edition、2nd曲は「それぞれの椅子」Special Editionに収録されたもの
# ランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている

3rdアルバム収録のCW曲
0-0-2-1-1 / 3-1-2 [2] (10/12日; 21位) 硬い殻のように抱きしめたい
0-0-0-1-1 / 2-2-1 [5] (7/12日; 40位) Rewindあの日
0-0-0-0-1 / 3-2-1 [5] (7/12日; 41位) 忘却と美学
0-0-0-0-1 / 2-3-0 [6] (6/12日; 43位) 流星ディスコティック
0-0-0-0-0 / 3-1-2 [6] (6/12日; 54位) 醜い私
0-0-0-0-1 / 2-1-1 [7] (5/12日; 50位) 設定温度
0-0-0-0-0 / 2-1-2 [7] (5/12日; 58位) ワタボコリ
0-0-0-0-0 / 2-1-2 [7] (5/12日; 59位) 満月が消えた
0-0-0-0-0 / 2-1-2 [7] (5/12日; 60位) 思い出ファースト
0-0-0-0-0 / 2-1-2 [7] (5/12日; 62位) ごめんね、スムージー
0-0-0-0-0 / 2-0-1 [9] (3/12日; 69位) 君が扇いでくれた

2ndアルバム収録のCW曲
0-0-1-0-1 / 2-3-0 [369] (7/376日; 30位) 低体温のキス
0-0-0-1-1 / 2-3-0 [369] (7/376日; 31位) 光合成希望
0-0-0-1-1 / 1-3-1 [369] (7/376日; 36位) Threefold choice
0-0-0-0-1 / 2-2-1 [370] (6/376日; 43位) かき氷の片想い
0-0-0-0-1 / 1-2-2 [370] (6/376日; 48位) 失恋したら、顔を洗え!
0-0-0-0-1 / 2-1-1 [371] (5/376日; 49位) 空気感
0-0-0-0-0 / 2-2-1 [371] (5/376日; 55位) 口約束
0-0-0-0-0 / 2-2-1 [371] (5/376日; 57位) 環状六号線
0-0-0-0-0 / 1-2-0 [373] (3/376日; 69位) 太陽に口説かれて
0-0-0-0-0 / 1-1-0 [374] (2/376日; 93位) 欲望のリインカーネーション


齋藤飛鳥のソロ曲「硬い殻のように抱きしめたい」が最高21位の10日間ランクインという、好成績を残しています。

それ以外を、3rdと2ndで比べると、前者が後者をやや上回っている印象があるものの、圧勝という感じではなく、まあ互角に近い数字じゃないでしょうか。

この1年で乃木坂の知名度が相当にアップしたという「手応え」を考えると(笑)、もう少し、アルバムの楽曲指標を伸ばして欲しいという気持ちはあります。


Smaステの番組最後に、「インフルエンサー」が流れたので、念のため、トップソングの順位が上がっていないか、調べてみました。

(表7) iTunes Store ランキングにおける、乃木坂17枚目シングルの表題曲とパッケージの最新順位推移

# 表記法は(表4)と同じ

インフルエンサー (Special Edition) at トップソング
129位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 76D 05/29(月)
117位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 77D 05/30(火)
139位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 78D 05/31(水)
137位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 79D 06/01(木)
109位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 80D 06/02(金) Mステ
112位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] @ 81D 06/03(土) Smaステ
100位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] @ 82D 06/04(日)

インフルエンサー (Special Edition) at トップアルバム
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 76D 05/29(月)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 77D 05/30(火)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 78D 05/31(水)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 79D 06/01(木)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 80D 06/02(金) Mステ
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 81D 06/03(土) Smaステ
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 82D 06/04(日)


「インフルエンサー」の順位、金曜から、少しですが、上がっていました(笑)。

MステとSmaステに出演したことで、乃木坂に対する関心が高まり、最新シングル表題曲の楽曲指標を押し上げたのかもしれない。

「スカイダイビング」は、MVがないので、YouTubeでフルバージョンが公開されている「インフルエンサー」が注目を惹き付けた可能性もある。

ただ、トップアルバムにおいて、「インフルエンサー」Special Edition が、200位以内へ再ランクインした形跡はなく、17枚目全体の人気を上昇させるまでには至っていないようです。


ところで、欅坂「サイレントマジョリティー」トップソング順位の推移を眺めていて、こちらも金曜日を境に、大きくジャンプアップしているのを見つけました。

当初、理由が分からなかったんですが、6月2日(金)夜、フジテレビで『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』が放送され、キンタロー。率いるぽっちゃり女芸人集団が、「サイレントマジョリティー」を踊ったそうで、多分、その影響だと思います。

(表8) iTunes Store ランキングにおける、欅坂デビューシングルの表題曲とパッケージの最新順位推移

# 表記法は(表4)と同じ
# すべてトップソングにおける成績

サイレントマジョリティー (Special Edition) at トップソング
067位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 419D 05/29(月)
090位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 420D 05/30(火)
075位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 421D 05/31(水)
074位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 422D 06/01(木)
037位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 423D 06/02(金) ものまね紅白, Mステ
037位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 424D 06/03(土)
038位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 425D 06/04(日)

サイレントマジョリティー (Special Edition) at トップアルバム
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 419D 05/29(月)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 420D 05/30(火)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 421D 05/31(水)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 422D 06/01(木)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 423D 06/02(金) ものまね紅白, Mステ
159位 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] : 424D 06/03(土)
185位 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] : 425D 06/04(日)


上表のように、「サイレントマジョリティー」は、トップソングの順位だけでなく、トップアルバムにおいても、土曜から、Special Edition が200位以内に復帰して、上昇傾向を見せている。

さらに、4枚目、3枚目表題曲である、「不協和音」「二人セゾン」も、トップソングの順位が明らかにアップしています。

(表9) iTunes Store ランキングにおける、欅坂4、3、2枚目シングル表題曲の最新順位推移

# 表記法は(表4)と同じ
# すべてトップソングにおける成績

不協和音 (Special Edition)
075位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] @ 55D 05/29(月)
087位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] @ 56D 05/30(火)
079位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] @ 57D 05/31(水)
083位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] @ 58D 06/01(木)
064位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] @ 59D 06/02(金) ものまね紅白, Mステ
056位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] @ 60D 06/03(土)
055位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] @ 61D 06/04(日)

二人セゾン (Special Edition)
151位 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] : 181D 05/29(月)
138位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 182D 05/30(火)
180位 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] : 183D 05/31(水)
185位 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] : 184D 06/01(木)
123位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 185D 06/02(金) ものまね紅白, Mステ
107位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 186D 06/03(土)
090位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 187D 06/04(日)

世界には愛しかない (Special Edition)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 293D 05/29(月)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 294D 05/30(火)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 295D 05/31(水)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 296D 06/01(木)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 297D 06/02(金) ものまね紅白, Mステ
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 298D 06/03(土)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 299D 06/04(日)


「ものまね」効果、恐るべしです(笑)。

乃木坂が出演したMステにおいて、A.B.C-Zの新曲がTAKAHIRO氏による振り付けだったため、彼の仕事を紹介するため、「サイレントマジョリティー」「不協和音」「二人セゾン」のMVがVTRで流れていました。

欅坂が映ったのは、短い時間だったけど、こういった露出も、金曜以降に起こった、各楽曲の順位上昇に効いているかもしれません。

メンバーが出演しない場面で、「ものまね」や説明VTRとして、パフォーマンスやMVが放送され、楽曲人気を押し上げた可能性があり、欅坂は、いよいよ有名人気アーティストの領域に入りつつある気がします。


MV再生数の推移をチェックすると、やはり、「サイレントマジョリティー」は、金曜から、顕著な伸びを見せていました。

(表10) 乃木坂17枚目表題曲MVの最新再生回数推移

凡例
「曲名」MV形態
対象日における再生回数の平均増加速度 (日終わりの累計再生回数) @ MV公開日を1Dとして数えた経過日数 : 日付

# 5月29日(月)から6月4日(日)までのデータ

「サイレントマジョリティー」full ver. MV
10.1万回/日 (6116.2) @ 440D : 05/29(月)
09.3万回/日 (6125.4) @ 441D : 05/30(火)
09.9万回/日 (6135.3) @ 442D : 05/31(水)
09.3万回/日 (6144.7) @ 443D : 06/01(木)
12.9万回/日 (6157.6) @ 444D : 06/02(金) ものまね紅白, Mステ
16.6万回/日 (6174.1) @ 445D : 06/03(土)
14.8万回/日 (6188.9) @ 446D : 06/04(日)

「インフルエンサー」full ver. MV
08.2万回/日 (1246.7) @ 089D : 05/29(月)
07.2万回/日 (1253.9) @ 090D : 05/30(火)
07.0万回/日 (1260.9) @ 091D : 05/31(水)
06.2万回/日 (1267.2) @ 092D : 06/01(木)
07.3万回/日 (1274.5) @ 093D : 06/02(金) Mステ
09.1万回/日 (1283.6) @ 094D : 06/03(土) Smaステ
08.2万回/日 (1291.8) @ 095D : 06/04(日)


土曜日曜は、再生回数の増加速度が、平日より大きくなる傾向があるけど、16.6万回/日なんてのは、滅多に出ない数字で、間違いなく、急上昇していると言っていい。

一方、「インフルエンサー」MVは、まあ、土日ブーストの範囲内で、Mステ&Smaステがどこまで効いたのか、よく分かりません。


次に、乃木坂と欅坂のシングル表題曲について、iTunes Store トップソングの最新成績を並べておきます。

(表11) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂と欅坂の直近4シングル表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 表記法は(表5)と同じ
# すべての曲に関して、Special Edition に収録されたもののランキングを載せている

乃木坂
09-06-11-08-03 / 29-16-00 [000] (082/082日; 4位) インフルエンサー
07-09-14-18-22 / 53-39-10 [043] (172/215日; 3位) サヨナラの意味
05-09-05-04-03 / 13-16-12 [253] (067/320日; 8位) 裸足でSummer
02-03-04-06-04 / 12-11-09 [388] (051/439日; 5位) ハルジオンが咲く頃

欅坂
14-04-02-03-11 / 24-03-00 [000] (061/061日; 1位) 不協和音
12-16-22-19-09 / 63-24-18 [004] (183/187日; 2位) 二人セゾン
06-02-04-01-01 / 29-67-33 [156] (143/299日; 3位) 世界には愛しかない
47-40-42-53-69 / 154-20-00 [00] (425/425日; 1位) サイレントマジョリティー


「インフルエンサー」と「不協和音」は、現在のところ、ほぼ互角の成績ですが、3rdアルバムのリリース以降、乃木坂17枚目表題曲の順位は下落傾向にあり、欅坂4枚目表題曲に、50位ほど差を空けられながら、推移しています。

今後、200位以内へのランクイン日数がどこまで伸びるのか、両者の楽曲人気を知る上で、貴重なデータになると思います。


最後に、乃木坂と欅坂のシングル Special Edition に関する、トップアルバムの最新成績です。

(表12) iTunes Store トップアルバムにおける、乃木坂と欅坂の直近4シングルの配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 表記法は(表5)と同じ
# すべてのパッケージに関して、Special Edition のランキングを載せている

乃木坂
10-03-01-03-03 / 07-09-04 [042] (040/082日; 1位) インフルエンサー
11-02-01-02-03 / 13-07-16 [160] (055/215日; 2位) サヨナラの意味
13-01-00-04-00 / 10-11-05 [276] (044/320日; 2位) 裸足でSummer
07-02-02-02-03 / 07-04-02 [410] (029/439日; 1位) ハルジオンが咲く頃

欅坂
09-03-01-02-04 / 16-17-07 [002] (059/061日; 1位) 不協和音
04-03-05-03-09 / 53-40-33 [037] (150/187日; 1位) 二人セゾン
06-04-03-00-04 / 28-45-45 [164] (135/299日; 2位) 世界には愛しかない
09-05-06-02-13 / 65-72-86 [167] (258/425日; 1位) サイレントマジョリティー


(表7)が示すように、「インフルエンサー」Special Edition は、現在、1ヶ月以上、200位圏外に去っており、ランクイン日数が伸びなくなっています。

このままだと、「裸足でSummer」の44日ランクインに届かない危険があって、シングル全体の魅力をどう高めるか、真剣に検討した方が良いと思います。

対して、「不協和音」Special Edition は、まだ200位以内へのランクインを続ける勢いを見せていて、すでに「インフルエンサー」を越える数字を記録している。

表題曲同士の勝負では拮抗していても、シングル全体では、欅坂が乃木坂を圧倒する流れは、2017年に入っても、変わっていないようです。


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アレチの素敵な乃木坂業務連絡10Jan17 〜 関連記事の目次 (03Dec16 〜)

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映画『あさひなぐ』は成功するか?気になる、長編原作のまとめ方、出演者の年齢層、異質な他者 [01Jun17]

2017-06-01 21:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント)

05月24日(水) [CDリリース] 3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」発売

06月02日(金) [TV_地デ] 20:00〜20:54 テレビ朝日系『ミュージックステーション』で、乃木坂が「スカイダイビング」野パフォーマンスを初披露
06月02日(金) [TV_地デ] 24:55〜26:55 NHK総合『秋元康の10時間ラジオ』に、高山一実が出演

06月03日(土) [TV_CS] 6:00〜30:00 MUSIC ON! TV『朝から晩まで24時間乃木坂46』
06月03日(土) [TV_地デ] 18:30〜20:54 テレビ東京系「土曜スペシャル『新緑の那須&金沢を満喫!人気観光地でナゾ解き旅』」に、山崎怜奈が出演
06月03日(土) [TV_地デ] 22:20〜22:54 NHK総合『バナナ♪ゼロミュージック』に、秋元真夏、斉藤優里、星野みなみが出演
06月03日(土) [TV_地デ] 23:05〜23:59 テレビ朝日系『SmaSTATION!!』に、秋元真夏、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、松村沙友理が出演

06月05日(月) [TV_地デ] 25:56〜26:21 テレビ朝日『妄萌がーる。〜恋したい女子が見てるって噂〜』に、秋元真夏が出演

(演劇)

乃木坂メンバー8人が出演する舞台『あさひなぐ』
====================
05/20(土)〜05/31(水) 東京公演 in EXシアター六本木
06/02(金)〜06/05(月) 大阪公演 in 森ノ宮ピロティホール
06/09(金)〜06/11(日) 名古屋公演 in 愛知県芸術劇場大ホール
[出演メンバー] 生駒里奈、井上小百合、衛藤美彩、北野日奈子、齋藤飛鳥、新内眞衣、堀未央奈、若月佑美
[公式サイト] 舞台化・映画化『あさひなぐ』同時企画

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
====================
05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』 


「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Jan~Mar17)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



5月31日(水)、12日間18公演に及んだ舞台『あさひなぐ』の東京公演が無事終了したようで、出演された乃木坂メンバーと役者の皆さん、本当にお疲れ様でした。

と言っても、6月2日(金)から5日(月)まで、大阪での4日間5公演があり、その後、9日(金)から11日(日)に、愛知での3日間4公演が控えていて、息つく暇がない状態です。

自宅ではなく、ホテルに泊まりながらの地方公演は、より疲れが溜まり易いので、ぐれぐれも怪我に注意して、大千秋楽まで、駆け抜けて下さい。

とくに、東京最終公演の後、深夜3時から明け方5時まで、『オールナイトニッポン0(ZERO)』の生放送DJを務め、翌日から、再び、「紺野さくら」役で大阪の舞台に立つ新内眞衣さん、休める時間は、1秒残らず休んだ方が良いと思う(笑)。


個人的には、チケットが取れず、一度もEXシアター六本木に行けなかったので、観た方々の感想コメントを読んで、つらつらと芝居を想い描いていました。

そんな中で、一つ気がついたのは、鑑賞された方の多くが、今回の舞台に盛り込まれた物語の分量、あるいは話が進むテンポについて、言及されていることです。

「ギュッと凝縮されていて見応えがあった」と捉えるか、「展開が早過ぎて消化不良の部分があった」と感じるかは、人によって異なりますが、本質的に同じポイントを取り上げている。


こういったコメントを読んでいると、2015年の始め、渋谷 Bunkamura シアターコクーンで観た舞台『プルートゥ PLUTO』を思い出します。

手塚治虫『鉄腕アトム』の「地上最大のロボット」を基に、浦沢直樹が描いた漫画『PLUTO』を舞台化したもので、『あさひなぐ』と同じく、休憩を挟んで、3時間近い長尺の芝居でした。

漫画『PLUTO』は、2003年から2009年まで『ビッグコミックオリジナル』に連載された長編で、幾つもの物語が、縦糸、横糸として絡み合って進んでいるため、舞台用の脚本を作るとなると、外せないシーンを並べるだけで相当なボリュームとなる。

そこに、魅力的なサイドストーリーや原作を知らない観客にも分かる説明的なシーンを入れ込んでいくと、上演を3時間まで伸ばしても、盛りだくさんで、目まぐるしく進む舞台にならざるを得ない。


こざき亜衣『あさひなぐ』も、2011年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載されている漫画で、単行本はすでに23巻に達しているそうです。

原作がこれだけの長編だと、舞台化する上で、どの部分を入れて、どこを省くかが、芝居を左右する重要ポイントで、しかも、上演時間が長くなるのは避けられない。

鑑賞した少なからぬ方が、「分量」や「テンポ」を指摘していたのは、まさに、核心に迫るコメントだと思います。

脚本における、この辺のさじ加減は、役者たちが作り上げる個々のシーンとは別の次元で、舞台に対する観客の印象に影響を及ぼしていく。


考えてみると、生田絵梨花と桜井玲香が出演したミュージカル『リボンの騎士』も、ご承知の通り、原作は手塚治虫の長編漫画で、「息つく暇なく物語が展開」や「ストーリーが雑然としている」といった、「分量」「テンポ」に関するコメントが多かった。

一方、『すべての犬は天国へ行く』は、最初から舞台用に書かれた脚本なので、『プルートゥ PLUTO』『リボンの騎士』『あさひなぐ』のような、長大な原作ストリーを数時間の芝居にいかにまとめるかという問題は存在せず、物語の「分量」「テンポ」が取り上げられたとしても、それは別の視点から吟味される対象になる。

映画『あさひなぐ』にも、舞台と同じ問題が横たわっていて、脚本を異なる人が担当するので、映像と演劇の違いだけでなく、それぞれで監督と演出家を兼ねている、二人の脚本家の原作に対する見方が、作品の方向性を決め、観客にとっての大きな評価ポイントになるのでしょう。

(参考記事)
舞台『PLUTO』は鉄腕アトムたちロボットの物語も、人間の心の光と闇を描いた秀逸なダンス演劇 [01Feb15]
天国なき世界で煩悩が止まらない、舞台『すべての犬は天国へ行く』は「愛」が招く破滅の物語か [13Oct15]
格段に成長した生田絵梨花と桜井玲香、舞台『リボンの騎士』は歌の魅力が詰まった2.5次元オペラ [19Nov15]


ところで、5月30日(火)の『あさひなぐ』夜公演が終わったあと、映画版の出演者が追加発表され、桜井玲香、松村沙友理、伊藤万理華、生田絵梨花が、主要役で参加することが発表されました。

キャプテン、まりっか、いくちゃんは、実績のある演技派メンバーで、乃木坂ファン以外からの評価も分厚く獲得したい映画版への起用は、なるほど納得のキャスティングじゃないでしょうか(笑)。

一方、松村沙友理は、テレビドラマ『初森ベマーズ』の「ユウウツ」役で見せたように、一歩間違えば、大化けするんじゃないかと期待させるものを持っていて、個人的に、一度、スクリーンを通して、まっつんの演技を観てみたい。

まあ、ルックスが可愛いので、画面が華やかになりますし(笑)。


さらに、中田花奈と斉藤優里が、西野七瀬演じる「東島旭」の同級生として登場するようです。

舞台化・映画化『あさひなぐ』同時企画の公式サイトにアップされている映画版の予告動画は、薙刀部の新入生勧誘デモンストレーションを、この三人が並んで観ているシーンで始まります。

この並びを最初に提示するのは、案外、大きな意味を持っていると思う。


『あさひなぐ』は、高校生の物語なのに、出演する乃木坂メンバーは、全員が20歳以上。

しかも、西野七瀬は、23歳で、高校1年生の「未熟な」主人公が成長していく姿を表現しなければならない。

年齢的な違和感をなくし、成人メンバーによる高校生の物語を成立させるためには、主人公のごく身近な友人が、どんな人物であるかが重要で、もし、西野七瀬を、星野みなみと寺田蘭世で挟んでしまったら、描こうとしている物語世界が、主人公の入部前に崩壊してしまう(笑)。


18歳の齋藤飛鳥が主人公を演じ、他の出演メンバーも比較的若い舞台版と違って、映画版は、まず年齢の面で、ひと工夫、必要です。

カナりんとゆったんという、割と大人っぽいメンバーを、なーちゃん、最近では、にゃーちゃんの脇に配置するからこそ、幼い感じの主人公という前提が受け入れられ、物語をスムーズに始められる。

同級生として、どれくらい出番があるのか分かりませんが、物語世界へ誘う触媒として、結構、大きな役割を担っているように思います。

新内眞衣の女子高生役に、案外、違和感を覚えなかったという声が少なくないように(笑)、観客の気持ちが、一度、ストーリーに入ってしまえば、役者の実年齢は、さほど問題にならないでしょう。

ほぼ全員が「お蝶夫人」というのは(笑)、この手の学園ものでは、絶対に避けたい悪夢ですから。


今回の出演者追加発表に関しては、一つ、密かに予想していたことが、外れてしまいました。

主要役を乃木坂で占めるのではなく、1人、アイドルとは関係のない、新進の若手女優をキャストするんじゃないかと、ちょっと思っていました。

映画の出演者発表をわざわざイベント化していたので、もしやと考えたのですが、そういった「サプライズ」はなかった。


しかし、乃木坂とは異なる色の女優を、物語の中心付近に配置するのは、かえってメンバーを輝かせる効果があるんじゃないでしょうか。

舞台『すべての犬は天国へ行く』は、ファンの間でも評価の高い作品ですが、実は、主人公が誰かと問われたら、売れない娼婦「デボア」を演じた鳥居みゆきと、答えるのが妥当だと思います。

「ヒットエンドラ〜ン」のエキセントリックな女芸人というイメージが強過ぎて、びっくりしましたが、鳥居みゆきさん、メチャメチャ演技が上手くて、歌唱力も素晴らしい。

彼女が芝居の中心的な雰囲気を作ってくれ、その中で、乃木坂メンバーが躍動することが出来た。


また、芝居の終盤は、ニーコ演じる「リトルチビ」と東風万智子の「エリセンダ」によるやり取りが続き、最後、「リトルチビ」が殺されてしまい、それが全体のエンディングになっている。

乃木坂以外の女優陣が、要所要所で個性的なシーンを展開し、そこにメンバーが絡むことで、乃木坂だけでは引き出せなかった、乃木坂の魅力が炸裂する。

異質な他者との絡みは、自らをより輝かせる効果的な仕掛けで、だからこそ、『Mr. カミナリ』や『虹のプレリュード』など、メンバーがソロで参加した舞台は、ファンの評価が高いのだと思います。


乃木坂は大所帯アイドルで、さまざまなメンバーがいるので、『初森ベマーズ』のように、その多様性の中で話を完結させようとすることが多い。

しかし、同じ釜の飯を5年6年食べてきて、同じ17枚目のシングルと共に歩んで来たので、メンバーは、一定の乃木坂カラーに否応なく染まっている面がある。

乃木坂が主要役を担当する作品であっても、異なるカラーを持った女優や、男性俳優、できればイケメンを中心部に入れて(笑)、アウェー感を出すと、かえって乃木坂のカラーが引き立つ気がします。

あまりに内輪の芝居になってしまうと、ファンにすら受けなくなる危険は、『初森ベマーズ』や『残酷な観客達』などのドラマ作品を観ていて、真剣に考えさせられます。

(参考記事)
「Mr. カミナリ」での衛藤、桜井の異なる表現スタイルは、乃木坂の未来を照らす個性の輝き [15Nov14]
衛藤美彩の美声炸裂!SET「Mr. カミナリ」はアイドルとの化学反応が斬新なミュージカルコメディ [04Nov14]
心揺さぶる歌声と高いコメディ適性、桜井玲香ヒロインの「Mr. カミナリ」は演劇の未来を開くか [10Nov14]
 圧巻の表現力と煌めく舞台センス、生田絵梨花が奏でる「虹のプレリュード」は秀逸な悲恋の叙事詩 [02Oct14]


最後に、「生まれてから初めて見た夢」の収録曲、とくにリード曲「スカイダイビング」の最新楽曲指標を載せておきます。

(表1) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂2nd、3rdアルバムに収録された新曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# ランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている
#「*」はリード曲
# すべての曲について、配信開始から2017年5月31日(水)までのデータを示している

「生まれてから初めて見た夢」Complete Edition 収録曲
0-0-2-1-1 / 3-1-0 [0] (8/8日; 21位) 硬い殻のように抱きしめたい
0-0-1-2-3 / 2-0-0 [0] (8/8日; 25位) スカイダイビング*
0-0-0-1-1 / 2-2-1 [1] (7/8日; 40位) Rewindあの日
0-0-0-0-1 / 3-2-1 [1] (7/8日; 41位) 忘却と美学
0-0-0-0-1 / 2-3-0 [2] (6/8日; 43位) 流星ディスコティック
0-0-0-0-0 / 3-1-2 [2] (6/8日; 54位) 醜い私
0-0-0-0-1 / 2-1-1 [3] (5/8日; 50位) 設定温度
0-0-0-0-0 / 2-1-2 [3] (5/8日; 58位) ワタボコリ
0-0-0-0-0 / 2-1-2 [3] (5/8日; 59位) 満月が消えた
0-0-0-0-0 / 2-1-2 [3] (5/8日; 60位) 思い出ファースト
0-0-0-0-0 / 2-1-2 [3] (5/8日; 62位) ごめんね、スムージー
0-0-0-0-0 / 2-0-1 [5] (3/8日; 69位) 君が扇いでくれた

「それぞれの椅子」Special Edition 収録曲
0-0-1-3-3 / 21-22-17 [305] (67/372日; 26位) きっかけ*
0-0-1-0-1 / 2-3-0 [365] (7/372日; 30位) 低体温のキス
0-0-0-1-1 / 2-3-0 [365] (7/372日; 31位) 光合成希望
0-0-0-1-1 / 1-3-1 [365] (7/372日; 36位) Threefold choice
0-0-0-0-1 / 2-2-1 [366] (6/372日; 43位) かき氷の片想い
0-0-0-0-1 / 1-2-2 [366] (6/372日; 48位) 失恋したら、顔を洗え!
0-0-0-0-1 / 2-1-1 [367] (5/372日; 49位) 空気感
0-0-0-0-0 / 2-2-1 [367] (5/372日; 55位) 口約束
0-0-0-0-0 / 2-2-1 [367] (5/372日; 57位) 環状六号線
0-0-0-0-0 / 1-2-0 [369] (3/372日; 69位) 太陽に口説かれて
0-0-0-0-0 / 1-1-0 [370] (2/372日; 93位) 欲望のリインカーネーション


「生まれてから初めて見た夢」Complete Edition に収録された新曲12曲の中で、現在も200位圏内に残っているのは、「スカイダイビング」と「硬い殻のように抱きしめたい」の二つだけです。

従って、他の10曲に関しては、上記のランクイン日数と最高順位を、ほぼ確定値と見なしていい。

「それぞれの椅子」Special Edition 収録曲と比べると、ランクイン日数は少し多めながら、上位への食い込みはやや弱めで、全体としては、互角の感じです。


今後、「スカイダイビング」が、67日という「きっかけ」のランクイン日数を越えられるかどうかが、3rdアルバムの楽曲人気を測る、一つの目安になる。

配信開始後の経過日数を揃えて、両者の初期順位推移を比べたものが、次の表です。

(表2) iTunes Store トップソングにおける「きっかけ」と「スカイダイビング」の配信後経過日数で揃えた順位帯及び順位の推移比較

凡例
配信日を含む月曜〜日曜まとまりの1週を「01W」、翌週を「02W」として、配信後経過週数を表したもの
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 対象週の期間
===== 対象週の日単位変化 =====
対象日の順位 : 配信後経過日数(曜日)

# 上記 A〜H と Z は、対象週において、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 色付きのデータは、青色が「きっかけ」オレンジ色が「スカイダイビング」
#「きっかけ」は「19D」まで、「スカイダイビング」は「08D」までのデータを載せている
#「000位」は順位未計測

01W
0-0-1-2-1 / 1-0-0 [0] : '16/05/25(水)29(日) きっかけ
0-0-1-2-2 / 0-0-0 [0] : '17/05/24(水)28(日) スカイダイビング
========== 01Wの日単位変化 ==========
026位025位 : 01D(水)
035位032位 : 02D(木)
038位037位 : 03D(金)
047位044位 : 04D(土)
054位049位 : 05D(日)

02W
0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : '16/05/30(月)05(日)
0-0-0-0-1 / 2-0-0 [0] : '17/05/29(月)04(日)
========== 02Wの日単位変化 ==========
060位050位 : 06D(月)
067位057位 : 07D(火)
083位083位 : 08D(水)
100位000位 : 09D(木)
110位000位 : 10D(金)
103位000位 : 11D(土)
120位000位 : 12D(日)

03W
0-0-0-1-0 / 3-3-0 [0] : '16/06/06(月)12(日)
========== 03Wの日単位変化 ==========
082位 : 13D(月)
104位 : 14D(火)
130位 : 15D(水)
123位 : 16D(木)
080位 : 17D(金) 46時間TV
057位 : 18D(土) 46時間TV
040位 : 19D(日) 46時間TV_MV放送


「きっかけ」と「スカイダイビング」は、配信01Wでは、よく似た順位推移を見せ、02Wにおいても、やや3rdリード曲が上ではあるものの、大差ない進み具合です。

2ndリード曲は、配信03Wの17D金曜から『乃木坂46時間TV』が始まり、それを切っ掛けにして、順位が上昇し始め、最終日の19D日曜、黒板アートによるMVが放送されたことで、40位圏内に復帰します。

その後、配信07Wの42D(火)に、桜井和寿氏が武道館ライブでカバーし、さらに、44D(木)に、「46時間TV』で流されたMVがフルバージョンが、YouTubeで公開されます。

こういったブーストが功を奏し、「きっかけ」は、配信10Wの67D(土)まで200位圏内に留まり、67日間という、長期のランクイン日数を叩き出すことになった。


「スカイダイビング」は、明日、配信02Wの10D(金)に、『MUSIC STATION』で初披露されますが、こういった強力なプロモーションを、どこまで仕掛けられるかが、最終的なランクイン日数を決めると思います。

最新の Billboard JAPAN Hot100 で、「スカイダイビング」は、総合12位に入り、「ラジオ放送回数」が7位、「ツイート数」1位と、メンバーが全国を飛び回った成果が出ています。

しかし、「ルックアップ」は100位圏外で、初動が34.2万枚に達する3rdアルバムの「共通曲」であることを考えると、首を傾げたくなる順位になっている。

「生まれてから初めて見た夢」のHot Album では、「ルックアップ」が1位を獲得しているので、ファンの音楽的興味が12曲に分散されて、「リード」感がないのかな?、などと考えています(笑)。

iTunes Store トップソングの順位推移からも、「スカイダイビング」は、一つの歌として、まだまだ楽曲人気が低調なので、これからのプロモーションに期待したいところです。


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