ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

なぜ西野七瀬はソロ曲なのか?熱狂と無関心が交錯する乃木坂のもう1人の主役 [29Feb16]

2016-02-29 18:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

02月29日(月) 21 : 00 ~ [地デ] テレビ朝日『Qさま!!』に秋元真夏が出演。

03月01日(火) 26 : 00 ~ 27 : 00 [地デ] フジテレビ『失敗↑パイオニア』に新内眞衣が出演。

03月02日(水) 伊勢丹新宿店本館7階バンケットルームBにて、午後6時より、生田絵梨花、若月佑美との女子限定20名による「お茶会」を開催。
03月02日(水) 新潟伊勢丹2階和カフェ「WABANA」にて、午後6時より、伊藤万理華、桜井玲香との女子限定20名による「お茶会」を開催。
上記、新宿と新潟の伊勢丹における「女子会」イベント詳細は、乃木坂公式サイトの関連記事に説明。

03月02日(水) 19 : 00 ~ 20 : 54 [地デ] フジテレビ『世界の何だコレ!?ミステリー2時間SP』に生駒里奈が出演。

03月03日(木) 19 : 25 ~ 19 : 54 [地デ] NHK Eテレ『オトナヘノベル』。中元日芽香が主演する番組内ドラマあり。秋元真夏に続いて、乃木坂メンバーの出演は2人目。3月8日(月) 24 : 25 ~ 24 : 54 に再放送。

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]



14枚目「ハルジオンが咲く頃」に収録されるアンダー曲「不等号」が、昨夜の文化放送『乃木坂の「の」』で初オンエアされましたね。

山口百恵や中森明菜に通じるような、「昭和」のアイドルソングを彷彿させる、懐かしくも切ないメロディで、「ん~、凄く似た曲をどこかで聴いた気がする、何だっけなあ?」と、頭の中で、ずっと探りながら聴いていました。

演歌の域には入っていないけど、J-POPという範疇へ分類しづらく、南こうせつや中島みゆきなんかを少しかすっている気もする。

あれこれ考えたものの、結局、これぞという歌は思い当たらず、まあ良いかと諦めました(笑)。


ただ、「ハルジオンが咲く頃」に比べると、「不等号」は、音楽的な面白さがダイレクトに伝わってきて、より興味をかき立てられます。

表題曲は、メロディラインがシンプルなのか、爽やか過ぎて引っ掛からないのか、『MUSIC STATION』の録画を何回観ても、楽曲がなかなか頭に入ってこない。

無理に脳内再生しようと試みると、「イエバン・ポルカ」がスタートして、にっちもさっちも行かなくなって(笑)、再び、ビデオを見直してしまう。

どうも、「ハルジオン」は、「聖母」と呼ばれる深川麻衣の優しさに、曲を寄せ過ぎて、もの凄く「やさしいスープ」みたいなテイストに仕上がっていて、パンチが乏しく、物足りなさを感じます。

何度も聴けば、じわりじわり良くなってくるのかもしれないけど、そんな根気はもともと持ってないので、いつの間にか、足りないものを補うかのように、度外れに刺激的な「PERFECT HUMAN」のYouTubeなんかを観てしまうわけです(笑)。


その点、「不等号」は、味のあるメロディに、歌詞も、恋人の自分への興味が、徐々に薄まっていくことを感じ取る、女性の切ない心情を綴っているようで、ちょっと引っ掛かるドラマ性がある。

川後陽菜と一緒にMCを務めた樋口日奈が、曲前トークで、やや暗めの歌だけど、MVは明るい仕上がりになっていると述べていました。

メロディと歌詞の両方が切ない系なので、どうやって楽しい感じに持って行くのか、気になります。


ただ、8枚目「気づいたら片想い」収録のアンダー曲「生まれたままで」は、最初にラジオで聴いたとき、これでドラマ系MVを作ったら、登場人物が1人くらい命を落とすんじゃないかと思うくらい(笑)、不幸な身の上と諦めの境地にまで達した暗い気持ちを描いた歌という印象でした。

ところが、出来上がったMVは、乃木坂史上、ここまで明るいテイストも珍しいというくらい、カラフルで、笑顔が溢れる、光輝くような作品だった。

星野みなみと齋藤飛鳥なんか、最後、スーパーマンみたいに、気持ち良さげに空を飛んでいて、この世界におよそ「不幸」なんて存在するとは到底思えない、ニコニコの笑顔を見せている(笑)。

結局、「生まれたままで」には、MVの楽し気なイメージが流れ込み、陰鬱な歌詞の世界をどこかに追いやり、ライブでは、テンションの上がるノリノリのステージになっている。


従って、「ハルジオンが咲く頃」も「不等号」も、MVと併せて鑑賞しないと、歌詞やメロディだけでは、評価を定められない面がある。

ダンス込みのパフォーマンスや、MV中のドラマによって、大きく印象が変わるかもしれないので、本格的な感想は、それらが出てからですね。

例えば、「バレッタ」は、自分の中で、今でも、バイオレンス系Vシネマの主題歌みたいなイメージがあって(笑)、図書室や髪飾りの世界は吹き飛んでます。


表題曲とアンダー曲が明らかになりましたが、今回の14枚目は、メンバーのソロが2曲も入っています。

深川麻衣「強がる蕾」と西野七瀬「釣り堀」です。

(表1) 乃木坂の全ソロ曲

凡例
歌唱メンバー
収録シングルの発売日「曲名」in 収録シングル「タイトル」

西野七瀬 : 4曲
2015年01月07日(水)「ひとりよがり」 in 1stアルバム「透明な色」
2015年03月18日(水)「ごめんね ずっと…」in 11枚目「命は美しい」
2015年07月22日(水)「もう少しの夢」in 12枚目「太陽ノック」
2016年03月23日(水)「釣り堀」in14枚目「ハルジオンが咲く頃」

生駒里奈 : 1曲
2012年05月02(水)「水玉模様」in 2枚目「おいでシャンプー」

生田絵梨花 : 1曲
2015年01月07日(水)「あなたのために弾きたい」 in 1stアルバム「透明な色」

深川麻衣 : 1曲
2016年03月23日(水)「強がる蕾」in 14枚目「ハルジオンが咲く頃」


上表のように、メンバーが1人で歌うソロ曲を、乃木坂は、これまで7曲出しています。

ソロ曲は数が少なく、14枚目に2曲も入っているのは、異例なことです。

しかし、それ以上に、7曲中、4曲が西野七瀬で過半を占め、しかも、他のメンバーである生駒里奈、生田絵梨花、深川麻衣は、1曲づつなので、圧倒的に、ななせまるに偏ってソロ曲が配分されている。

なぜ運営は、西野七瀬にここまでソロ曲を用意するのか、今日は、その辺を考えてみます。


西野七瀬が初めてセンターに抜擢されたのは、8枚目「気づいたら片想い」です。

その後、9枚目「夏のFree&Easy」、11枚目「命は美しい」、そして白石麻衣とのWセンターである13枚目「今、話したい誰かがいる」と、4回に渡ってセンターを務めています。

(表2) 乃木坂選抜センターの変遷

凡例
シングル番号 : センター 選抜発表日「タイトル」

01枚目 : 生駒里奈 2012年01月08日「ぐるぐるカーテン」
02枚目 : 生駒里奈 2012年03月18日「おいでシャンプー」
03枚目 : 生駒里奈 2012年06月17日「走れ!Bicycle」
04枚目 : 生駒里奈 2012年10月07日「制服のマネキン」
05枚目 : 生駒里奈 2013年01月06日「君の名は希望」
06枚目 : 白石麻衣 2013年04月21日「ガールズルール」
07枚目 : 堀未央奈 2013年10月06日「バレッタ」
08枚目 : 西野七瀬 2014年01月26日「気づいたら片想い」
09枚目 : 西野七瀬 2014年05月11日「夏のFree&Easy」
10枚目 : 生田絵梨花 2014年08月03日「何度目の青空か?」
11枚目 : 西野七瀬 2015年01月18日「命は美しい」
12枚目 : 生駒里奈 2015年05月10日「太陽ノック」
13枚目 : 西野&白石 2015年08月30日「今、話したい誰かがいる」
14枚目 : 深川麻衣 2016年01月31日「ハルジオンが咲く頃」
# 日付は選抜発表日で、すべて日曜日


6枚目「ガールズルール」までフロント入りしたことがなかった西野七瀬は、7枚目「バレッタ」で1列目に抜擢、その後、現在の14枚目まで8作連続でフロントとなり、白石麻衣の9作連続に次いで、乃木坂で2番目に多く最前列を経験しています。

これほど重用されてきた理由は、彼女の握手会人気を見れば明らかです。

(表3) 個別握手会最高部数を全完売した応募次数

凡例
シングル番号 : [完売スピードによる順位] メンバー名(全完売を達成した応募次数)
#「順位」は1位と2位のみを記載
# 10枚目の最高部数は35部、それ以外は30部

06枚目 : [1位] 白石(6次) [2位] 西野(7次)
07枚目 : [1位] 西野(3次) [2位] 白石(5次)
08枚目 : [1位] 秋元西野(5次) [2位] 白石(6次)
09枚目 : [1位] 白石西野(6次) [2位] 秋元(7次)
10枚目 : [1位] 西野(7次) [2位] 白石橋本深川(8次)
11枚目 : [1位] 西野(2次) [2位] 白石(3次)
12枚目 : [1位] 西野(2次) [2位] 秋元白石橋本深川(4次)
13枚目 : [1位] 白石西野(3次) [2位] 秋元生田衛藤橋本(5次)
14枚目 : [1位] 白石西野(2次) [2位] 生田衛藤橋本深川(3次)


6枚目個別握手会の担当30部を、まいやんに次いで2位のスピードである第7次応募で全完売したあと、7枚目から14枚目まで、ななせまるは、常に1番速く全完売を達成し続けている。

凄まじい話ですが(笑)、7枚目で完売スピードトップに立つと、8枚目のセンターに抜擢され、運営が素早く反応したことが分かります。

従って、8th選抜が発表された2014年1月から、運営は西野七瀬を乃木坂の中心メンバーとして、本格的に起用し始め、その後、彼女が驚異的な握手会人気を維持する中、運営の「推し」も続いてきた。


乃木坂の選抜選考は、各メンバーが握手会で叩き出したセールスに対する「ご褒美」という面があり、西野七瀬の8枚目以降の成績を考えれば、フロントに入り続けているのは当然の抜擢で、握手会主義を象徴する例です。

ただ、握手会で突出した人気を誇るのだから、そのメンバーに魅力があるのは間違いなく、それを握手会以外の場にも広げられれば、乃木坂運営にとって、理想的な展開となる。

乃木坂No.1の握手会人気を持つ西野七瀬を、どうフィーチャーするのか、それが2014年の最初から、運営が取り組むべきテーマになったと思います。


一番手っ取り早いのは、バラエティ番組で活躍して、存在感を発揮することです。

ところが、ななせまるは、テレビ番組のフリートークで、前に出る性格ではななく、自分でも、それを強く意識している。

決定的だったのが、2014年1月から始まった『NOGIBINGO!2』。

初回、それぞれのメンバーに、復活した冠番組への抱負を尋ねる企画で、なーちゃんが、「本当にバラエティは苦手なんです」と、涙を流しながら訴えるシーンがあります。

ガチ泣きする様子に、イジリー岡田が、困ってしまって、どうして良いのか分からず、「西野さんだけ、ときどき休んでいいです」と、とんでもない発言をぶっ込んでましたが(笑)、これ以降、バラエティでなーちゃんをフィーチャーするのは無理という流れが固まります。


バラエティ番組への出演は、一般知名度をアップする最適な方法で、『乃木坂って、どこ?』や『NOGIBINGO!』など、深夜の冠番組で場慣れした後、ゴールデンの通常バラエティに進出するのが、まあ、お決まりのコースではあります。

しかし、なーちゃんの場合は、最初の一歩すら厳しいことが判明して、バラエティ路線は断念せざるを得なかった。

ただ、女性アイドルなので、もちろん、それ以外の道はいくらでもあります。


運営が、2014年、西野七瀬を売り出すべく力を入れたのは、初回限定盤に収録されるMV、とくにドラマ系MVです。

8枚目「気づいたら片想い」の表題曲MVは、残り少ない命を、仲間とのダンスに賭ける、切ない物語の主人公を演じます。

「ロマンスのスタート」MVでは、一転して、喫茶店で男性に頭から水をかける気の強い女性となり、印象的な役柄を好演。

パンチの効いた演技が評判だったためか、10枚目「何度目の青空か?」MVは、学校唯一の男子に向かって、飛び蹴りをお見舞いするという、アクティブな役を与えられ、ドラマの要となります。


こういったドラマ路線の仕上げが、2015年7月から9月に放送された、乃木坂初の連続テレビドラマ『初森ベマーズ』。

西野七瀬演じる主人公「ななまる」が、初森公園の再開発を阻止するべく、白石麻衣がエースを務める強豪ソフトボール部に、魔球を駆使して挑む、スポ魂風味の物語です。

6枚目以降、握手会人気で熾烈なトップ争いを繰り広げてきた、西野七瀬と白石麻衣が、ドラマの中でも頂点を目指してぶつかり合うという、運営好みのストーリーになっていて、番組の視聴率はともかく(笑)、乃木坂ファンに対して、なーちゃんの存在をアピールする機会になったと思います。


また、ドラマだけでなく、11枚目「命は美しい」では、数々の音楽番組で、従来の乃木坂にはない、パンチのあるダンスを展開。

センターとして、その先頭に立って、メディアを通して、踊れる西野七瀬をアピールします。

さらに、2015年からは、女性ファッション誌「non-no」の専属モデルとなり、「Ray」における白石麻衣だけだった乃木坂のモデル展開が、「CanCam」の松村沙友理と橋本奈々未、「CUTiE」の齋藤飛鳥などと一緒に、その一翼を担うことになる。

シングル収録MVや『初森ベマーズ』のドラマ、音楽番組でのダンス、そしてファッション誌を中心にしたモデル活動。

これらがバラエティに代わって、西野七瀬をフィーチャーする、主な舞台装置となります。


2104年から始まった、握手会人気No.1メンバーに対する、これらの仕掛けは、しかし、十分な成果を挙げたかと言われると、素直に頷けない部分がある。

「日経エンタテイメント!」が2015年5月に発表した「タレントパワーランキング」によると、女性アイドル部門で、上位に入った乃木坂メンバーは、以下の通りです。

(表4) 「タレントパワーランキング」の乃木坂メンバー順位

15位 : 生駒里奈
16位 : 白石麻衣
30位 : 生田絵梨花
32位 : 西野七瀬
# 2015年5月4日発行「日経エンタテイメント!」2015年6月号掲載


西野七瀬に対する一般知名度や関心度を表す「スコア」は、2014年1月の8th選抜発表以来、乃木坂運営が展開したプロモーションを考えると、メンバーの中でも、まだトップを窺う状況になく、「ブレイク」感に乏しい。

さらに、ソロ写真集の売り上げを比べると、握手会人気という分厚いベースが期待できる中、断然のトップという成績ではなく、生田絵梨花と同じ水準か、若干下回る域に留まっている。

とくに、初動からの伸び上がりに、まいやんやいくちゃんほどの力強さがない。

(表5) 乃木坂関連写真集の売り上げ

凡例
発売日:初動部数 [現時点での累計部数]「タイトル」

# 青色はソロ写真集
# 「フラゲ分」がある場合は、発売週分と併せたものを初動としている
#「>5.1万部」は5.1万部以上の意
# 「累計」は確認出来た数字のみを掲載しており、あくまで目安です

2014/12/10(水):初動 3.2万部 [累計 >7.2万部]「清純な大人」(白石麻衣1stソロ写真集)
2015/01/23(金):初動 1.9万部 [累計 >4.9万部]「MAI STYLE」(白石麻衣1stソロフォトブック)
2015/02/18(水):初動 3.6万部 [累計 >6.1万部]「普段着」(西野七瀬1stソロ写真集)
2015/08/28(金):初動 2.1万部 [累計 >3.4万部]「やさしい棘」(橋本奈々未1stソロ写真集)
2016/01/21(木):初動 3.8万部 [累計 6.0万部]「転調」(生田絵梨花1stソロ写真集)
2016/02/24(水):初動 ??万部 [累計 ???万部]「君の足跡」(生駒里奈1stソロ写真集)


握手会セールスにおける、爆発的な人気が、知名度・関心度ランキングや、ソロ写真集の売り上げにそのまま反映されず、なぜ明確な「ブレイク」に結びつかないのか、乃木坂運営も、あと一歩が欲しいという、もどかしさを覚えたかもしれません。

しかし、私は、ここに西野七瀬が持つ人気構造の特徴が表れていると思います。

なーちゃんには、瞬く間に握手会券が売り切れてしまうほど、熱狂的なコアファンが付いているのは、間違いありません。

ただ、中心にいるコアファンの周りに、そこまで熱心ではないけど、西野七瀬が気になるというライトファンが多数存在するかというと、疑問を感じるものがある。


例えば、生田絵梨花の握手会券を買うほど熱心ではないけど、常日頃から、いくちゃんに興味があって、主演舞台やソロ写真集には、お金を出すという乃木坂ファンは、結構、多い気がします。

コアファンの人数や情熱度が少なくても、周辺のライト層が分厚ければ、知名度・関心度ランキングやソロ写真集の売れ行きで、握手会人気を上回る強さを発揮することがある。

一方、西野七瀬の場合は、もの凄く熱心なファンはいるけど、外側のライト層が薄く、乃木坂ファンであっても、なーちゃんにさほど関心を持たない人が、かなりの数に上っている気がします。


西野七瀬に対して無関心な乃木坂ファンが多いことを示す証拠の一つが、彼女には、アンチが非常に少ないという点です。

1人でソロを4曲も貰う、破格の扱いがなされているのに、ななせまるに対する批判は、あまり聞こえてきません。

握手会セールスが圧倒的ということが、そういった「特別扱い」を正統化している面はあるかもしれません。

ただ、「また西野七瀬?もういい加減にして欲しい」と、ぼやく程度の声はいつも起こるけど、ほどなく収まっていき、そういった話題は消え去っていく。

12th選抜で、生駒里奈が一度だけセンターに返り咲いただけで、ぶち切れる人が続出したのとは、対照的な光景です(笑)。


思うに、西野七瀬は、人を煽らない雰囲気の持ち主なので、何度目のセンターかというほど、マンネリ化した抜擢に不満を持つ人がいても、「まあ、決めたのは運営で、なーちゃんは従うだけだから」と、憤りが続かないのかもしれません。

もちろん、生駒里奈のセンター抜擢も、本人が決めたわけじゃないので(笑)、メンバーに対するアンチというのは、大抵お門違いだと思うけど、生駒ちゃんは、思ったことを素直に表明する性格なので、反発を覚える人も少なくない。

そして、だからこそ、一般層へのアピール力が強く、バラエティ向きであって、数々の番組に出演する結果となっているわけです。


西野七瀬にアンチが少ないのは、私のような1乃木坂ファンからすれば、実に平和で結構な話ですが(笑)、運営は、そういった状況を、あまり喜んでいない気がします。

結局、不満は感じるけど、「まあいいか」と矛を収めた後、なーちゃんに対する関心を失ってしまうのであれば、何にもなりません。

アンチは、負の関心を抱くけど、「負」ではあっても、「関心」は「関心」で、「無関心」よりは、ずっとマシというのが、芸能界の通念と言っていい。

テレビの世界で長くやってきた秋元康氏は、とくにアンチを発生させるタレントを、評価する傾向があって、指原莉乃は、その典型例かもしれません。


AKB48のセンターだったとき、前田敦子は、「私を嫌いになっても、AKBは嫌いにならないで下さい」と発言したことがある。

まさに、「嫌われる」ことが、人気につながるというメカニズムを、彼女が認識していたことを示すもので、「炎上」や「アンチ」は、AKB48商法の真髄という気がします。

もちろん、生田絵梨花のように、演技力、歌唱力、ピアノ演奏など、抜群の芸能「スキル」を駆使して、人々を感動させ、正面突破を図る実力があれば、アンチなんて煩わしいだけで、不要だと思います。

しかし、剛速球や絶妙の変化球など、傑出した球を持たないピッチャーが、プロ野球でやっていくには、えぐい内角攻めで、バッターのフォームとメンタルを崩すのが効果的であるように(笑)、決定的な「武器」のない普通のタレントにとって、適度な炎上商法というのは、なかなか使い出のある手法なのでしょう。


2014年以来、運営は、西野七瀬が誇る抜群の握手会人気を、それ以外の分野に広げたいと、あれこれ試みてきたけど、あと一歩、一般「ブレイク」に届かない。

そして、そもそも、乃木坂ファンの間に、彼女の人気が十分に浸透しておらず、「嫌い」ではないけど、「無関心」という人が多いことに気がついてきた。

西野七瀬のソロ曲が、これほど多いのは、まずは、乃木坂ファンに、なーちゃんへの興味を持ってもらう、そういった意図があるように思えます。


ソロ曲を歌うステージやMVを通して、ななせまるの魅力に目覚めてくれるのが一番だけど、かりに、「あまりに西野七瀬ばかりでおかしい!」と怒り出す人が出て来て、ネット上で、彼女のファンとドンパチやってくれたら(笑)、それだけで注目度は高まります。

「プロ」であろうと、「アンチ」だろうと、どちらでも良いけど、とにもかくにも、「関心」と「興味」を持って欲しい。

それが、運営の本心じゃないかと。


乃木坂は多人数メンバーによるグループアイドルなので、シングルの1曲を誰か1人が独占すると、他のメンバーの出番が少なくなってしまいます。

従って、約1年の間に、1人で4つもソロ曲を出すのであれば、ソロ歌手として、シングルをリリースするのが、自然なやり方です。

もちろん、川村真洋であれば、乃木坂がフェスに出演したとき、彼女のソロ曲をセットリストに入れて、他アーティストのファンを、歌唱力で魅了し、乃木坂に引っ張るという効果を期待出来ます。


つまり、ろってぃのソロなら、グループシングルの貴重な楽曲枠を割くことに、対外的な意義が出てくる。

しかし、西野七瀬の歌唱力は、決して下手ではないけど、そこまでハイレベルではない。

にも関わらず、グループシングルにソロを何曲も入れるのは、西野七瀬をぜひ観て欲しいという、乃木坂ファンへ向けた、運営の強いアピールのように感じます。


乃木坂の個別握手会セールスを、先頭に立って牽引する西野七瀬を、通常の芸能シーンでも活躍する、グループを代表する真の主役に据えたい。

西野七瀬の「ブレイク」は、握手会人気が一般人気と矛盾しない証拠を提示するもので、そういう意味からも、運営は「ななせまる」プロジェクトを成功させたい筈で、ソロ曲へのこだわりは、その一環じゃないでしょうか。

従って、15枚目、16枚目、17枚目と、ななせまるのソロ曲がしばらく続いても、不思議ではないと思います(笑)。


しかし、本来、純粋に音楽性を追求して制作すべきシングルに、握手会主義や序列主義の発想を持ち込むのは、決して、賢いやり方ではありません。

とくに、アンダーメンバーが参加する曲が、アンダー曲だけというのは、乃木坂の音楽的発信力を弱体化させる危険がある。

というのは、『乃木坂46時間TV』内で行ったカラオケ企画で、上位5人のうち、4人がアンダーメンバーだったんですね。

「ガチバトル THE歌王!」in 『乃木坂46時間TV』の採点結果

1位 : 川村真洋
2位 : 斎藤ちはる
3位 : 伊藤かりん
4位 : 生田絵梨花
5位 : 中元日芽香


機械による採点なので、この結果だけで、選抜よりアンダーの方が、歌が上手いとは言えませんが、アンダーには、川村真洋や中元日芽香だけでなく、歌唱力のあるメンバーが何人もいることは間違いないでしょう。

さらに、そういった歌の上手い人を、楽曲参加させれば、シングルの音楽性が向上するのも、間違いないことです。


最近、「乃木坂風の衣装」や「乃木坂っぽい制服」という言葉をよく聞くようになりました。

つまり、ファッションに関しては、「乃木坂らしい」という方向性が確立して、一般に広まりつつある。

しかし、「乃木坂風の音楽」「乃木坂っぽい曲」という言葉は、ほとんど耳にしたことがない。


「人事ゲーム」や「フィーチャーゲーム」に執着するあまり、乃木坂の音楽性向上を軽視するなら、乃木坂は、長く愛されるアイドルにはなれないと思います。

西野七瀬を含め、今のメンバーが乃木坂に所属したことで、将来、アドバンテージを受けるためには、人々が長く口ずさむような歌を出すことが、もっとも効果的です。

現在の乃木坂が持っている音楽的才能を、最大限に活用して、「乃木坂らしい歌」を高い完成度で送り出し続けることでしか、そういったヒットは生まれないでしょう。

だれを主役にするかを運営が決め、そこに向かって脇目もふらず進むより、乃木坂らしさを目指して、音楽的な試行錯誤を繰り返す方が、本当の「ブレイク」に辿り着く確率は高いんじゃないでしょうか。


初動が60万枚を越えたシングルが、テレビで「スマッシュヒット」と紹介される今、CDセールスの大きさにこだわるのは、得策とは思えません。

1年ごとに、オリコンの数字が重みを失い、数年後には、ほとんど誰も話題にしなくなる時代が来てもおかしくない。

ネットによる音楽配信は、ここ数年、想像を越えるスピードで浸透し始めて、あっと言う間に新しい時代がやってくる可能性がある。

AKB48GのCDセールスが苦戦続きなのも、人気低落以上に、急速な日本のネット化が原因という話もある。

前時代のトップランナーを目指して、気づいたら、新時代の最後尾にいるなんて、シャレにならないですよ(笑)。


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// 過去の記事を読みたい方へ

2015年9月 ~
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Oct15 ~ 関連記事の目次 (02Sep15 ~)

2014年7月 ~ 2015年8月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡11Aug14 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~ 31Aug15)

2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)

2013年4月 ~ 2013年10月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


// 星野みなみの溢れる魅力

7月18日14:18 星野みなみ

乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える

乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」

乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

さらに詳しく

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー


// 特集ページ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (11th-)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (1st-10th, 1stAb)

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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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14枚目の楽曲構成は圧倒的選抜優位型、個別握手会第6次応募で初動前作越えがほぼ確実に [27Feb16]

2016-02-27 01:15:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

いくちゃん主演ミュージカルがテレビ放映!ファン必見の壮大な悲しい恋物語!!
02月27日(土) 21 : 00 ~ 23 : 20 [BS] BSスカパー!ミュージカル『虹のプレリュード』。2014年10月に上演された生田絵梨花の主演舞台が、テレビで初放送。手塚治虫によるスケールの大きな歴史ドラマを、出演者がハイレベルな演技と歌唱で魅せる圧巻の舞台。最後に、いくちゃんがショパンの「革命」を実際に弾くシーンは、ミュージカルというジャンルを越えた世界で、悲しい物語の余韻と相俟って、胸に迫ってきます。上演と同時期だった、音大ピアノ科受験の課題曲が偶然「革命」だったそうで、ピアノ演奏としても、素晴らしい出来だと思います。乃木坂公式サイトの関連記事

02月27日(土) 13枚目第3回最終全国握手会 in 京都パルスプラザ
02月28日(日) 13枚目第6回最終個別握手会 in 京都パルスプラザ

02月29日(月) 21 : 00 ~ [地デ] テレビ朝日『Qさま!!』に秋元真夏が出演。

(欅坂46関連)
02月28日(日) 19 : 30 ~ 24 : 00 [BS] BSスカパー!『スカパー!音楽祭に欅坂46が出演して、「君の名は希望」を披露。
02月28日(日) 24 : 35 ~ [地デ] テレビ東京『欅って、書けない?』で、4月6日(水)発売のデビューシングルを歌うメンバーが発表。

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]



生駒里奈の『君の足跡』は、スクール水着のショットが思った以上に刺激的で、ちょっと驚きました(笑)。

アイドルのビキニ姿は、巷に氾濫していて、慣れっこになってるのか、さほどパンチを感じないけど、スクール水着は、あまり見ないので、結構、衝撃的ということもあるかもしれません。

とくに、ぴたっと身体にフィットする衣装なので、ラインがそのまま出て、ギリシャ彫刻のような理想的な美しさではなく、生きている人間のありのあままの、何と言うか、生々しいエロチシズムが漂ってくる。

前回記事に、乃木坂の水着ショットは、「刺激的なエロ」というより、「心温まる美しさ」が伝わる仕上がりになっていると書きましたが、今回のスクール水着に関しては、むしろ、「エロ」の方向に寄っているというか(笑)、ある意味、新境地を開拓したんじゃないでしょうか。

まあ、今の生駒里奈にしか出せないテイストという話もありますが(笑)。


スクール水着は、生駒ちゃんが自ら提案したそうで、読者のこういう受け止め方を意図していたのかどうか分からないけど(笑)、個人的には、彼女の普段見せない一面を引き出していて、面白い試みだと感じました。

しかし、写真集全体について言えば、構図が単調だったり、撮られていることを意識し過ぎている様子が垣間見えたり、もっと多彩で自然な表情を観たかったなと、物足りなさを感じる点が多々ありました。

まあ、買ったばかりで、もっと読み込んでみたいので、来週、初動部数の数字が出てくる頃にでも、あらためて感想を書こうかと思っています。


ところで、『君の足跡』は、JR上野駅の駅ビルショッピング街である「アトレ上野」の明正堂書店で買ったのですが、ここは、雑誌エリアの奥に乃木坂コーナーが作ってあって、私のようなファンには、大変ありがたい店です。

生田絵梨花の『転調』を、たまたまここで買ったとき、周りに、それ以外の乃木坂写真集や『乃木坂46物語』などの関連書籍、さらには乃木坂特集を載せた雑誌などが置いてあって、充実ぶりに驚きました。

CDショップでは、乃木坂コーナーを作っている店はあれこれ聞きますが、書店でこういう乃木坂専門コーナーがあるのは、私は初めて見ました。

『君の足跡』が何十冊も平積みされている横に、『転調』も同じくらい積んであったので、乃木坂に、かなり力を入れている気がします。

少し前の雑誌などを、ネットでなかなかゲット出来ないとき、上野に行くチャンスがあったら、アトレの明正堂書店をちょっとのぞいてみると、案外、さらっと置いてあったりするかもしれませんよ。

多分、乃木坂ファンの店員さんがいるんだと思う(笑)。


さて、14枚目「ハルジオンが咲く頃」の収録楽曲やジャケット写真が公式サイトで発表されました。

TypeA、B、C、Dの初回限定盤4種と、通常盤1種の5種類で、表題曲と共通カップリング曲に、盤種限定曲が5曲付いた、合計7曲の構成になっています。

タイトルと歌唱メンバーを、一応、まとめておきます。

(表1) 乃木坂14枚目に収録されている全楽曲

(1) 表題曲「ハルジオンが咲く頃」
選抜全員
(2) 共通カップリング曲「遥かなるブータン」
選抜の一部 (6人 : 生田・万理華・衛藤・飛鳥・堀・若月)
(3) TypeA限定曲「強がる蕾」
選抜の一部 (ソロ : 深川)
(4) TypeB限定曲「急斜面」
選抜の一部 (3人 : 白石・橋本・松村)
(5) TypeC限定曲「釣り堀」
選抜の一部 (ソロ : 西野)
(6) TypeD限定曲「不等号」
アンダー全員
(7) 通常盤限定曲「憂鬱と風船ガム」
選抜の一部 (6人 : 秋元・生駒・井上・桜井・高山・星野)

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「遥かなるブータン」って、どんな曲なんでしょう。

何だか、NHKスペシャルの番組タイトルみたいですが(笑)。

しかも、「イエバン・ポルカ」の衝撃も冷めやらぬ中、生田絵梨花が、再び、外国の民謡に取り組むのかと、妙な興奮を覚えました。

もちろん、当たり前だけど、日本人が作る純粋に日本の歌なので、さすがにブータンテイストは入ってないと思いますが(笑)、連想による期待感を抑えられないというか。


収録楽曲を眺めて、とくに目を引くのは、歌唱メンバーです。

まず、ソロ曲が、深川麻衣の「強がる蕾」と西野七瀬の「釣り堀」と、2曲もある。

乃木坂のシングルに収録されたソロ曲は、2枚目の生駒里奈「水玉模様」、11枚目の西野「 ごめんね ずっと…」と12枚目の同じく西野「もう少しの夢」の3曲、アルバム「透明な色」の生田「あなたのために弾きたい」と西野「ひとりよがり」を併せても、5曲しかない。

それが、今回、一気に2曲入っている。


さらに、アンダーメンバーが参加する楽曲が、アンダー曲だけなのも、実は、かなり珍しいことです。

つまり、14枚目は、7曲のうち、6曲を選抜メンバーが歌う構成で、圧倒的な選抜優位のシングルになっています。

歴代シングルの歌唱メンバーに基づいて分類した楽曲構成を載せておきます。

(表2) 歴代14枚のシングル構成

「シングル構成」とは、以下のような、収録曲の歌唱メンバー構成による分類記号を表題曲、共通曲、TypeA限定曲、TypeB限定曲、TypeC限定曲、通常盤限定曲の順に並べたもの。青色はMV付きの曲オレンジ色はMVがないことを示す

# 歌唱メンバー構成による分類記号
「S」型 = 選抜全員が参加
「Sa」型 = 選抜全員とアンダーの一部が参加
「T」型 = 選抜全員とアンダー全員が参加
「A」型 = アンダー全員が参加
「Us」型 = 選抜の一部が参加
「Usa」型 = 選抜の一部とアンダーの一部が参加
「Ua」型 = アンダーの一部が参加
「K」型 = 研究生全員が参加
# ソロ曲とデュエット曲は、歌唱メンバーを曲記号の後の(括弧)内に示している

01枚目 : SATSaSaSa
02枚目 : SSaUs(生駒)UsASa
03枚目 : SUsASaSaUa
04枚目 : SSUsUsAUs(白石高山)[(アニメ盤)Sa]
05枚目 : SSSAUsUs
06枚目 : SSUsaAUsT
07枚目 : SSUsaSaAUsa[(アニメ盤)S]
08枚目 : SSSaUs(白石橋本)AUs
09枚目 : SSUsUsAUsa
10枚目 : SUsaSUsaAUs
11枚目 : SUsUsUs(西野)AK(→Ua)
12枚目 : SUs(西野)UsUsAUs[(セブン盤)S]
13枚目 : SASUaSaUsa[(アニメ盤#通常盤と同じ内容)Usa]
14枚目 : SUsUs(深川)UsUs(西野)[(TypeD盤)A]Us

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (1st-10th, 1stAb)
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (11th-)


(表2)の各シングルにおいて、「S」や「s」が多いと選抜優位、「A」や「a」が多いとアンダーの参加が積極的に行われていることになります。

1枚目「ぐるぐるカーテン」から3枚目「走れ!Bicycle」までは、アンダー曲以外に、選抜全員にアンダーの一部が加わるSa曲が結構あって、乃木坂全員でシングルを作っている雰囲気があった。

ところが、4枚目「制服のマネキン」では、アニメ盤収録の「指望遠鏡」に、伊藤万理華、斉藤優里、中田花奈の3人が加わったのが、アンダー曲以外の唯一の参加となり、5枚目「君の名は希望」では、遂に、初めて、アンダーメンバーによる曲がアンダー曲だけになる。

乃木坂初期の音楽的到達点である4枚目と5枚目は、実は、もっともアンダーの存在感が薄かったシングルでもある。


その後、6枚目「ガールズルール」では、「コウモリよ 」という、選抜の一部とアンダーの一部によるUsa曲が初めて登場し、7枚目以降、Sa曲と併せて、アンダーのシングル参加の定番パターンとなります。

しかし、12枚目「太陽ノック」では、セブンイレブン盤を追加した5種7曲にも関わらず、アンダーメンバーの参加がアンダー曲に限られ、5枚目と同じく、圧倒的選抜優位のシングルとなる。

ただ、次の13枚目「今、話したい誰かがいる」では、アンダーフロント「サンクエトワール」が独自のユニット曲「大人への近道」を持ち、「隙間」というUsa曲も収録。

「大人への近道」にはMVが付き、これは乃木坂史上初めて実現した、アンダー曲以外の、アンダーメンバーのみによるMVで、13枚目は、アンダーに配慮したシングルが作られます。


ところが、この流れは14枚目「ハルジオンが咲く頃」につながらなかったようで、5枚目、12枚目に続いて、アンダー参加が1曲のみの、選抜優位シングルに逆戻りしています。

最近、顕著になってきた選抜固定化の影響が、シングル構成にまで及び始めた節があって、今後も、アンダーの参加が抑制的な状況が続く危険がある。

楽曲がアンダー曲だけであれば、アンダーメンバーのMV出演はごく限られたものになるわけで、乃木坂は、選抜に入っている特定メンバーのみが、メディアだけでなく、シングルにおいても強力にフィーチャーされる、固定制グループになっていくのかもしれません。

まだ、15枚目のシングル構成を見ないと、そういった傾向が本格化するのかどうか、断言は出来ませんが、12枚目、14枚目における徹底した選抜重視は、アンダーメンバーやそのファンにとって、先行きを楽観する気になれないシングル構成だと思います。


2期のほとんどが含まれる、現在のアンダーですら、これほど厳しい状況にある中、3期を募集するというのは、一体、何を考えているのかと言いたくなります。

採用する新メンバーが数人であっても、今の乃木坂にとっては、負担となる余剰人員であって、もちろん、選抜入りする可能性は、「大抜擢」があるかもしれない1人を除いて、極めて低いでしょう。

14th選抜の陣容や14枚目のシングル構成を見ると、今の乃木坂は、特定メンバーに起用が偏り過ぎて、にっちもさっちも、身動きの取れない状況に陥りつつあり、かつてのダイナミズムを失い始めています。


こういった人事起用における沈滞を招いた原因が、非常に好調なCDセールスだと思います。

運営がもっとも望んでいる成果を、今の乃木坂が実現しているので、何も変える必要はなく、変えるべきでもないという空気が、乃木坂全体を覆ってしまっている気がします。

そして、確かに、14枚目の握手会セールスは、以下のように、びっくりするくらい勢いがある。

(表3) 14枚目に関する個別握手会の応募日程と売り上げの推移

凡例
[個別握手会の応募受付次数] その応募での積み上げ完売部数 {完売部数/総部数(完売率, 枚数ベースでの販売率), 推定累計売り上げ枚数#前作同次での推定売り上げ枚数} (受付時期、その次の受付終了日から初動集計締め切りまでの日数)

# 応募受付次数が赤色で示されているものは、その全部がオリコン初動にほぼ確実に算入されることを示す。
# 推定売り上げ枚数は、CD1枚当たりの平均割り当て時間を8.5秒として計算している。この数値を使うと、今回の販売可能枚数上限は49.5万枚になる。
#「-72d」は、集計締め切り日の72日前という意味。

14枚目「ハルジオンが咲く頃」
発売日:2016年03月23日(水)
オリコン初動集計締切:2016年03月27日(日)
初動算入:???万枚 (第10次分までと推測される)

[01次] +011 {011/780(01.4%, 04.1%) 02.0万枚#00.0万枚} (2016/01/14~01/15, -72d)
[02次] +188 {199/780(25.5%, 50.7%) 25.1万枚#17.0万枚} (2016/01/21~01/22, -65d)
[03次] +176 {375/780(48.1%, 78.1%) 38.7万枚#29.9万枚} (2016/01/28~01/29, -58d)
[04次] +081 {456/780(58.5%, 87.5%) 43.4万枚#30.3万枚} (2016/02/04~02/05, -51d)
[05次] +088 {544/780(69.7%, 94.0%) 46.5万枚#35.8万枚} (2016/02/10~02/12, -44d)
[06次] +057 {601/780(77.1%, 96.8%) 47.9万枚#39.9万枚} (2016/02/18~02/19, -37d)
[07次] {#42.5万枚} (2016/02/25~02/26, -30d)
[08次] {#44.0万枚} (2016/03/03~03/04, -23d)
(以後は現在未発表ながら、予想される日程)
[09次] {#44.9万枚} (2016/03/10~03/11, -16d)
[10次] {#45.3万枚} (2016/03/17~03/18, -09d)
[11次] {#45.6万枚} (2016/03/24~03/25, -02d)
[12次] {#45.8万枚} (2016/03/31~04/01, +05d)
[13次] {#46.1万枚} (2016/04/07~04/08, +12d)


この表を作っていて、どんだけ売れてんねんと、妙な笑いがこみ上げてきました。

昨日明らかになった個別握手会第6次応募終了後の完売状況は、780部中完売601部で、すでに全体完売率は77.1%に達しています。

77.1%というのは、あくまで部数ベースで、シミュレーション計算によって、枚数ベースでの販売率を求めると、何と、96.8%という驚異的な数字が出てくる。

6回の応募受付で、ほとんど売り切ってしまっているんですね。

そして、推定枚数は47.9万枚となっていて、販売可能枚数上限である49.5万枚に、あと1.6万枚に迫っている。


各応募受付での完売積み上げ部数を見ると、第2次と第3次が188部と176部ともっとも大きく、第4次と第5次で80部台に下がり、第6次は57部に落ちている。

つまり、14枚目個別握手会の販売ピークは第2次と第3次で、そこでほとんど売れてしまったため、第4次以降は、売るものが少なくなって、徐々に下がっているわけです。

恐ろしいほどのスタートダッシュです。


前作13枚目は、初動に算入された第11次応募までの分が45.6万枚で、今作14枚目は、第6次応募終了時点で47.9万枚と、すでにそれを2.3万枚ほど上回っている。

私は、14枚目個別握手会セールスの初動算入分は、48万枚あたりじゃないかと予想していましたが、現時点ですでに到達してしまったわけで、枚数ベースでの販売率が100%である、49.5万枚に限りなく近づく心配をする必要が出てきました(笑)。

かりに49万枚が算入されるとすれば、13枚目オリコン初動は62.7万枚なので、店頭販売分が13.7万枚を上回れば、14枚目初動は前作越えとなります。

11枚目、12枚目、13枚目を見ると、店頭販売はおそらく15万台なので、十分にクリア出来る数字で、14枚目の初動前作越えは、ほぼ確実な状況に入ったと捉えて、差し支えないと思います。


問題は、店頭販売がどこまで伸びるかという点で、もし、18万枚まで行けば、個別握手会分を49万枚として、67万枚となり、前作から4万枚積み上げという初動になります。

従って、14枚目初動は、65万枚を越える可能性が高いけど、68万枚以上はやや厳しく、70万枚以上は、ちょっとミラクルかなというのが(笑)、現時点での妥当な読みでしょうか。

もちろん、店頭販売が25万なんていう異次元空間に突入すれば、軽く70万枚を越えますが、そうなったら、かえって、運営は慌てるんじゃないでしょうか(笑)。

あまり一気に数字を上げると、次のシングルが大変で、ブブカの世界記録みたいな感じで進むのがベストでしょうから。


しかし、こういった絶好調なCDセールスが、頑なまでの選抜固定化を招いている可能性があって、ぐいぐい上がって行く数字を見ていると、しばらく乃木坂は何も変わらないんだろうなと、暗澹たる気分になってきます。

14枚目のシングル構成も、前作のサンクエトワール旋風を吹き飛ばす、シビアな選抜オンリー型で、いよいよ本格的なマンネリ時代が到来しつつある、そんな予感をひしひしと覚えます。

とくに、そこまで西野七瀬をソロで歌わせたいなら、彼女のソロシングルを出せば良いのに、限られたスペースしかないグループシングルに、なぜ、延々とソロ曲を入れて、ほとんど参加出来ないメンバーを増やすのか、理解に苦しみます。

ここに3期募集ですから、もう何を考えているのか、さっぱりワヤです(笑)。


最後に、今夜の『MUSIC STATION』でテレビ初披露した「ハルジオンが咲く頃」の感想を短く。

乃木坂の衣装担当はさすがで、今回も、春らしさ満開、白ベースの惚れ惚れするファッション。

思った以上にアップテンポな曲で、ダンスはフォーメーション変化が多く、ただ、相変わらず生歌はほとんどなしでツマラナイ。

メロディは好き嫌いを含めてまだよく分からないけど、歌詞が、あまりに定型的というか、表面を撫でているというか、情景がリアルに伝わってこない。

それから、深川麻衣と一緒に、堀未央奈が最後に前へ出てくるのは、意味深で、15th選抜への伏線かな?と思った。

ただ、芸能の世界には、回収しない伏線なんて、山のようにあるので、気にしないのが一番ですが。

そして、一つ言いたいのは、次回3月11日(金)のMステに登場する RADIO FISH、すなわちオリエンタルラジオの「PERFECT HUMAN」がもの凄く楽しみということです(笑)。

これくらいでしょうか、乃木坂の新曲ステージを観て感じたことは。

まあ、乃木坂の表題曲は、MVとの合わせ技という面があるので、本格的な評価は、それが発表されてからですね。


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衝撃の1人ポルカが示す生田絵梨花のプロデュース能力、生駒里奈の担当部数減は外仕事への配慮か [24Feb16]

2016-02-24 20:00:00 | 芸能
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生田絵梨花の「イエバン・ポルカ」が、まだ頭から離れません(笑)。

『乃木坂46時間TV 』での衝撃があまりに大きかったことから、駐日フィンランド大使館が、ツイッターで反応して、プチ情報を入れてくれてますね。

それによると、「Ievan Polkka」は、サヴォ地方の方言で歌われていて、フィンランド人にも不思議な響きとのこと。

地元の人ですら不思議なんだから、日本人にとっても、もちろん不思議なんですが、目を見張るほど奇妙な言葉の洪水の中に、「ようかいせん」「あんまん」など、意味が取れそうなフレーズが時々入ってきて、そこがまた堪りません(笑)。


さらに、大使館のツイートには、「ロイツマ」が歌っているとあります。

ロイツマは、女性3人男性1人による合唱カルテットで、1995年に発売されたデビューアルバム「Loituma」に、「Ievan Polkka」が収録されており、そこから、この曲が有名になったようです。

ただ、もともとはフィンランドの伝統的民族舞曲(ポルカ)で、1930年代に歌詞が付けられ、さまざまな人が歌うようになったのだと思います。


私も、ロイツマが「Ievan Polkka」を歌うのを、ネット動画で観ましたが、いくちゃんの「イエバン・ポルカ」と同じく、耳に残る音楽的中毒性が凄い。

とくに男性コーラスによる低音の「ヘイッホー、ヘイッホー」が、穏やかな「与作」みたいで(笑)、夢にまで出て来そうなくらい、脳内で無限リピートします。

音楽グループとしては、外からメロディを入れなくともステージが作れる、ゴスペラーズのような感じで、動画の「Ievan Polkka」も、完全なアカペラだと思います。

一方、「Ievan Polkka」そのものは、同じメロディを繰り返しながら、そこに物語展開を乗せているようで、例えば、29番まで歌詞があると言われる「アルプス一万尺」みたいな構成でしょうか(笑)。

Wikipediaの説明によると、歌詞の内容は、女の子をナンパしようとする青年と、それを阻止したい彼女の母親との、丁々発止のやりとりのようで、ロイツマのステージにも、どこかコミカルな風情が漂っている気がします。

少なくとも、力を入れてというよりは、飄々と歌っている感じです。


しかし、いくちゃんの歌い方は、情感の込め方が非常にアグレッシブで、革命でも起こそうかというくらい激しい。

言葉の響きはコミカルなテイストなのに、どうしたんだと心配になるほど気持ちが入り込んでいて、そこに「ようかいせん」「あんまん」といった、「あれっ?今、どさくさに紛れて日本語しゃべった?」と、ハッとするフレーズが登場する。

しかも、最後には、あまりのリピートに、若干壊れてきたのか(笑)、変なユルいダンスを踊り始める。

音楽、歌詞、表情、ダンスで、次々と意表を突く展開があって、聴きながら振り回され、呆然としながらも、笑いがこみ上げてきます。


一度聴くと無限ループ必至の「Ievan Polkka」を選曲し、それを独自のテイストに仕上げてしまうあたり、生田絵梨花は、音楽家としてだけでなく、プロデューサーとしても、優れた才能を持っていると感じました。

放送後にこれほど反響を呼ぶコーナーを作り上げるのは、視聴率低迷に喘ぐテレビ業界にとっては、ぜひとも欲しい能力で、またまた、いくちゃんは新しい「武器」を披露したんじゃないかと(笑)。

ところで、歌詞にたびたび出てくる「ヨウカイセン」って、どういう意味なんでしょう?

これは気になりますね。


2月22日近辺で、4th Birthday Live が出来なかったため、代わりに開催された『乃木坂46時間TV』は、インターネット番組ならではの、ユルい雰囲気によって、かえって普段滅多に観られない、メンバーの「素」が随所に炸裂して、ファンにとっては、想像以上に楽しいイベントになったんじゃないでしょうか。

前回記事では触れなかったけど、22日へのカウントダウン直前に行われた、メンバー全員による「ピザハット祭り」は、とくに凄まじかった。

メニューを見ながら、注文する料理を決めるシーンは、「女の争い」というより、長らくの空腹状態の後、大きな獲物をゲットして、興奮のあまり吠えまくるライオンの群れといった感じで、美味しい部分を自分が先に食べるんだと、ところどころで小競り合いなんかも起こっていて、乃木坂メンバーの様子を見て、初めて「怖い」と思いました(笑)。

ただ、白石麻衣の「もちポテ明太!」との叫びに、周囲が「それがあったか!」とばかりに、どよめくシーンでは、宅配ピザって、こんなにも人を熱狂させるアイテムなんだと、感動すら覚えました。


善くも悪くも、乃木坂の「素顔」を垣間みた思いで、それだけでも『46時間TV』は価値があったんじゃないでしょうか。

まあ、私は何を見せられているんだろうと、ふと我に返る瞬間もあったけど、長時間の視聴疲れで、頭が朦朧としていることが多く、この疑問と真剣に向き合う余裕はなかったですね。

これが下手に24時間だったら、最低限のクオリティは云々と、言いたくなる精神の余力が残ってしまうので、来年もやるのであれば、46時間、いや、72時間なんか良いかもしれない。

生田絵梨花と踊ろう「世界の民謡特集」1時間、衛藤美彩の「本格店飲み」2時間、西野七瀬がさばき能條愛未が食べつくす「世界の珍甲殻類厳選20種」3時間、渡辺みり愛が視聴者リクエストに次々応える「即興10分間クッキング」夜10時迄などなど、期待してますよ、運営さん。

もちろん、ジョークっす(笑)、46時間以下でお願いします。


それにしても、丸二日間、朝から晩まで働かされて、夜食の宅配ピザ代を自腹で払えというのは、ブラックを通り越した、もはや鬼畜の所業で、じゃんけんに勝って1人で全額負担となった井上小百合が、後から制作費で落としても貰えることを願うばかりです(笑)。

しかし、考えてみると、メンバーの「素」が楽しい番組だったけど、では、何が一番面白かったかと言われると、2週間練習して作り込んだ、生田絵梨花の「イエバン・ポルカ」になるわけで、やはり、「スキル」が入ってこそ、心底笑える番組になるってことでしょうか。

「素」が出るハプニングの面白さと、「スキル」による練り上げた面白さ。

魅力的なバラエティには、その両方が必要なのかもしれません。

番組作りのヒントすら、あれこれ考えたくなるほど、見終わってからも、興味が続くのは、無謀とも思える『46時間TV』に敢えて挑戦したからで、失敗を怖れずにチャレンジする気持ちこそ、今の地上波に欠けているという気がします。


さて、今日は、生駒里奈1stソロ写真集『君の足跡』の発売日ですね。

昨日、恒例の新宿サブナード福家書店で行われた、「お渡し会」は盛況だったようで、直前の囲み取材も、多数の記事として流れていて、好調なスタートを切ったんじゃないでしょうか。

また、「ANNA SUI」の2016春夏ビジュアルモデルに抜擢されたとの発表があって、生駒ちゃん、波に乗ってる雰囲気がバンバン出てます。


一方、1ヶ月前の1月21日(木)に、生田絵梨花が一足先に出した写真集『転調』は、2月22日付(2月8日~14日集計)のオリコン「写真集」週間ランキングで、発売週から4週連続となる1位を獲得、累計は5万7千部となっています。

絶好調ですね(笑)。

(表) 乃木坂関連写真集の売り上げ

凡例
発売日:初動部数 [現時点での累計部数]「タイトル」

# 青色はソロ写真集
# 「フラゲ分」がある場合は、発売週分と併せたものを初動としている
#「>5.1万部」は5.1万部以上の意
# 「累計」は確認出来た数字のみを掲載しており、あくまで目安です

2013/10/22(火):初動 3.5万部 [累計 >5.1万部]「乃木坂派」初の写真集
2014/03/05(水):初動 0.9万部 [累計 >2.7万部]「季刊乃木坂 vol.1 早春」
2014/06/12(木):初動 1.3万部 [累計 >2.5万部]「季刊乃木坂 vol.2 初夏」
2014/09/04(木):初動 1.2万部 [累計 >2.0万部]「季刊乃木坂 vol.3 涼秋」
2014/12/10(水):初動 3.2万部 [累計 >7.2万部]「清純な大人」(白石麻衣1stソロ写真集)
2014/12/26(金):初動 1.0万部 [累計 >2.5万部]「季刊乃木坂 vol.4 彩冬」
2015/01/23(金):初動 1.9万部 [累計 >4.9万部]「MAI STYLE」(白石麻衣1stソロフォトブック)
2015/02/18(水):初動 3.6万部 [累計 >6.1万部]「普段着」(西野七瀬1stソロ写真集)
2015/08/28(金):初動 2.1万部 [累計 >3.4万部]「やさしい棘」(橋本奈々未1stソロ写真集)
2016/01/21(木):初動 3.8万部 [累計 5.7万部]「転調」(生田絵梨花1stソロ写真集)
2016/02/24(水):初動 ??万部 [累計 ???万部]「君の足跡」(生駒里奈1stソロ写真集)


女性アイドルの写真集は、売れ行きが「一般知名度」に「肌の露出度」を乗じたものに比例するのが、偽らざる現実で(笑)、その典型例が、宮沢りえが1991年に出した「Santa Fe」です。

当時18歳の超美人アイドル、しかも数々のテレビドラマに出演して、人気絶頂だったときのヌード写真集で、Wikipediaによると、155万部売れたそうです。

まあ、こういった書籍の販売部数は、大盛りに盛るのが、業界の常識らしいので(笑)、この数字をどこまで信用していいか分かりませんが、テレビのワイドショーで大きく取り上げられたほど話題になったので、相当に売れたことは間違ないでしょう。

ちなみに、撮影は白石麻衣「清純な大人」をも手掛けた篠山紀信です。


乃木坂の場合は、「清純」「清楚」をグループイメージの中核に据えてきたので、思い切った肌の露出は出来なくて、また、ある程度見せる場合でも、「刺激的なエロ」ではなく、「心温まる美しさ」を追求する傾向があって(笑)、メイン購買層である若い男性へのアピールに、どうしてもパンチを欠く面がある。

実際、『転調』における水着ショットは、確かにビキニではあるけど、こんな清楚なビキニ姿は見たことがないと言いたくなるほど、清々しく爽やかな仕上がりになっている。

さらに、『君の足跡』では、生駒里奈がすでに「スクール水着」宣言を発していて、鑑賞後、自分の中に、一体どんな感情が沸き起こるのか、さっぱり見当のつかない、未知の領域に入っている(笑)。


しかし、肌の露出や「エロ」から、明らかに距離を置いた写真集ながら、いくちゃんの『転調』は、発売1ヶ月で6万部近くも売れる大ヒットを記録しています。

これは、女性アイドルの写真集として、快挙と言って良いんじゃないでしょうか。

これまでは「一般知名度」×「肌の露出」に比例していた販売部数が、乃木坂に関しては、×「メンバーの個性」、×「写真集のコンセプト」、×「制作者のセンス」といった、別の因子が加わっている感がある。


アメリカの『PLAYBOY』誌は、ネット上に無料で閲覧可能な女性ヌードが溢れている今、雑誌にヌードを載せても意味がないとして、1953年の創業以来、主要コンテンツであり続けたヌードグラビアを、これからは止めると発表しています。

日本の女性アイドルも、必ずしも、「エロチシズム」の供給を求められる存在ではなくなりつつあり、そこから距離を置くことで、むしろグループの存在感を高めるという、乃木坂の戦略が功を奏する時代になったのかもしれません。

そういう意味では、生駒里奈の『君の足跡』は、過去4作のソロ写真集以上に、乃木坂らしい作品の可能性があって、売り上げを含め、どう評価されるのか注目されます。

もちろん、『転調』と同じく、「肌の露出」で勝負しない以上、それ以外の映像センスや設定コンセプトが出来不出来を左右するわけで、制作者にとっては、よりダイレクトに力量を測られる、シビアな状況ではあると思います。


ところで、ソロ写真集を出し、「ANNA SUI」のシーズンモデルに抜擢され、乗りに乗っている生駒ちゃんですが、14枚目個別握手会の設定部数は、18部で、前作より1部減らされています。

しかし、初動算入された13枚目個別握手会第11次応募終了後のセールスでは、19部中10部の完売率53%、最終受付である第24次終了後は、19部中17部の完売率89%と、相当に高い数字を残している。

しかも、枚数ベースで計算すると、第11次応募終了時点で、販売可能枚数の96%を売り切っている。

14枚目で担当部数が減少したメンバーは、1期は生駒ちゃんだけ、2期は佐々木琴子、相楽伊織、山崎怜奈、鈴木絢音の4人ですが、生駒里奈のように、13枚目が発売される前に、担当する握手会券を、ほぼ全完売して部数を下げられた人はいません。


13枚目から14枚目への設定部数増減を調べてみると、生駒里奈のケースだけ、頭をひねりたくなるような、極めて不思議な動きを見せている。

これほどの成績を挙げたのだから、担当を24部くらいにアップするのが普通です。

そうすれば、選抜常連であり、乃木坂No.1のメディア露出を誇る生駒ちゃんに、握手会人気の面でも「箔」をつけてあげられるし、一部ファンからの「ゴリ推し」批判を弱める効果も期待できます(笑)。

ところが、14枚目では、逆に、1部少なくなっている。


生駒里奈の部数をなぜ下げたのか、全然、理由が思いつかなかったのですが、昨夜放送されたテレビ東京『30秒後に絶対見られるTV』を観ていて、ふと、あることに気づきました。

秋元真夏と松村沙友理の出演回で、とくに真夏さんは、以前から「かもめんたる」との料理コーナーに参加するなど、この番組のレギュラーを掴みかけています。

ただ、心配なのが、14枚目の個別握手会が始まったとき、参加出来ない収録が増えるんじゃないかという点です。


14枚目「ハルジオンが咲く頃」は、選抜発表が1月31日(土)までずれ込み、スタートが遅くなったため、今年の1月は、13枚目握手会の大方が済んで、メンバーのスケジュールに、割と余裕がありました。

おそらく、その結果、『30秒後に絶対見られるTV』の収録に、秋元真夏が頻繁に参加することが出来、最近、番組で毎回見掛けるのだと思います。

しかし、14枚目が発売されると、個別握手会が以下のように、かなり密な日程でやって来ます。

04月17日(日) 千葉・幕張メッセ
04月30日(土) 愛知・ポートメッセなごや
05月05日(木祝) 京都・京都パルスプラザ
05月15日(日) 東京・東京ビッグサイト
05月29日(日) 千葉・幕張メッセ
06月04日(土) 神奈川・パシフィコ横浜


小嶋陽菜や指原莉乃のように、テレビでの知名度や実績をすでに持っていれば、呼ぶ番組側も本人たちのスケジュールに配慮してくれるかもしれません。

しかし、秋元真夏は、テレビ的にほぼ無名の新人なので、収録に参加出来なければ、別のアイドルが呼ばれるだけです。

新人が番組レギュラーを獲得するには、お呼びが掛かったら、いつでも収録現場に現れることがマストで、それが出来なければ、限りのあるレギュラー枠に入る競争から脱落する確率が極めて高くなります。


高山一実は、テレビ朝日『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に、2014年の深夜放送時代から参加しており、ゴールデンに進出した2015年は、夏頃まで結構な頻度で出演していました。

しかし、それ以降は、出演回数が激減します。

ちょうど、「トップギア宣言」が功を奏して握手会人気が一気に伸び、担当が30部に上がり、12thと13thの選抜おいて、連続で福神となった時期と重なっている。


もちろん、番組側の方針が変わって、乃木坂以外の新しい女性アイドルを求めた可能性はあります。

ただ、高山一実と何度も共演してきた、菊地亜美や遼河はるひは、今に至るまで、コンスタントに出続けているので、乃木坂に特有な、スケジュール上の問題を考えざるを得ません。

とくに、この番組、収録時間が相当長い筈です。

しかし、ゴールデンタイムの人気番組なので、多くのタレントは、時間の都合を付けて、優先的にスケジュールを割り振っているんじゃないでしょうか。


一方、乃木坂の場合、握手会、とくに個別握手会は、絶対にキャンセル出来ない、というか、運営がキャンセルさせない。

その縛りが、ゴールデンタイムに放送される人気バラエティの収録に、呼ばれても参加出来ない状況を生み出したのではないかと、危惧しているわけです。

そして、『30秒後に絶対見られるTV』という、同じくゴールデンの人気バラエティで、レギュラーを手中に収めかけている秋元真夏に、14枚目が始まると、そういった事態が起こる危険がある。


乃木坂は歌手なので、全国ツアーのため、収録にたまたま参加出来ないことはあるでしょう。

ただ、そういった集中ライブは、通常1年に1回くらいしか行わないので、番組側も、今回だけならと、我慢してくれるかもしれない。

しかし、握手会は次のシングルでも続くので、結局、何回も収録に参加出来ない危険がある。

番組側が、そのリスクに気づくと、やがて呼ぶ意欲を失って、ブッキングしやすいタレントを選ぶようになってもおかしくない。

「しくじり先生」のように、多人数で行う収録では、レギュラー出演者のスケジュール調整が大変なので、準レギュラークラスは、それこそ電話一本でいつでも駆けつけてくれる人が、一番有り難いのは当然ですから。


実は、地上波のテレビ番組にレギュラーを持っている乃木坂メンバーは、現在、生駒里奈だけです。

毎週金曜夕方6時からの30分番組、テレビ東京『特捜警察ジャンポリス』。

収録時間がさほど長いようには見えないけど(笑)、週1回放送の番組にレギュラー出演となると、それなりにスケジュールを空けておく必要があります。

さらに、生駒ちゃんは、さまざまなバラエティや特番に呼ばれることが多い。


14枚目個別握手会のスケジュール表を見ると、生駒里奈は、6会場すべてにおいて、1部から3部までの担当で、夕方4時以降は必ず空くよう設定されています。

もし、特番などへの急な出演オファーがあっても、このスケジュールであれば、応じられる確率は高まると思います。

つまり、生駒里奈は、握手会と外仕事の配分が、他のメンバーと決定的に違っていて、乃木坂で唯一、外仕事を優先して、握手会部数を減らす、特別な方針が取られている可能性がある。

だからこそ、外仕事での活躍を評価されて、選抜に抜擢されるという、握手会主義「唯一の例外」となっているのでしょう。


地上波テレビにおいて、連続ドラマの中軸出演者となる、あるいは、バラエティ番組でレギュラーを持つ。

この二つは、新人アイドルにとって、芸能界で生き残るためには、せひとも実現したい目標なんですが、大規模握手会による高いCDセールスが至上命題であり、それゆえ徹底した握手会主義を堅持する乃木坂に所属する限り、メンバーは、それらを妨げる構造的な問題から抜け出すことが出来ません。

もちろん、AKB48Gも同じで、だからこそ、多くのメンバーが続々と卒業していくのだと思います。

AKB48のブランドに陰りが見え始めた今、握手会という絶対的束縛が、外仕事を妨げ、テレビのレギュラー獲得などに圧倒的な不利をもたらすなら、所属することにプラスを見出せないのは当たり前です。

しかも、最近は、大握手会も6日と、数年前の2倍に膨れ上がっている。

個々のメンバーの芸能事務所が、もう付き合ってられないと考えるのは、無理からぬことでしょう。


乃木坂は、6日間の個別握手会と3日間の全国握手会によって、シングルCDを累計70万枚以上売り上げるグループになっています。

しかし、こういった大規模握手会が持つ弊害は、決して小さくない。

メンバーは、本来なら参加出来たかもしれないバラエティやドラマの仕事をキャンセルして、ファンと握手している側面がある。

さらに、本来なら受けられたかもしれないボイストレーニングやダンスレッスン、本来ならこなせたかもしれない大学の課題や高校の宿題をキャンセルしている面もある。

それだけの犠牲を払ってでも、CDセールスにこだわることが、メンバーの将来にとってプラスであるのか、強い疑問を感じます。


実際、生駒里奈には、内仕事である握手会と外仕事であるテレビ番組を、両立しやすいスケジュールが組まれている可能性があり、唯一、地上波にレギュラーを持ち、他のバラエティにも、もっとも多く出ている。

高山一実や秋元真夏が、どれほどバラエティ能力が高くとも、握手会という縛りを緩めない限り、ゴールデンタイムの人気バラエティにレギュラーを持つのは難しいでしょう。

また、生田絵梨花に、どれほど演技力があっても、NHK連続テレビ小説や大河ドラマの主役級に抜擢されることは、年3シングル発売の乃木坂で、1シングル6会場30部の握手会をこなす限り、ほとんど不可能だと思います。


握手会は、適切な規模であれば、メンバーの外仕事やレッスンを大きく妨げることなく、メンバーとファンが絆を深めるというプラスを生み出すかもしれない。

しかし、CDセールスを伸ばそうと、どんどん規模を拡大していくと、マイナスの方が大きくなって、将来につながる、メンバーの貴重なチャンスを奪いかねない。

そして、今の乃木坂握手会、どう見ても、「適切」な規模とは思えません。

ただ、14枚目握手会はもう日程が決まっているので、取り敢えず今は、秋元真夏や高山一実が、このシングルを上手く乗り越えて、自分が懸命に頑張ってきた番組で、何とか、レギュラーや準レギュラーを獲得出来るよう、祈るしかありません。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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生田絵梨花が無限ポルカ、絢音きりたんぽ革命、みり愛料理ホラー、ちはる熱唱 in 乃木坂46時間TV [22Feb16]

2016-02-22 20:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

02月22日(月) NHK総合『MUSIC JAPAN』の収録に乃木坂46が参加。おそらく14枚目表題曲を披露すると思われます。

02月23日(火) 18 : 57 ~ [地デ] テレビ東京『30秒後に絶対見られるTV』に秋元真夏と松村沙友理が出演。秋元真夏の2016/02/19_00:30ブログ

02月23日(火) 生駒里奈1stソロ写真集『君の足跡』刊行記念の写真集お渡し会 in 福家書店新宿サブナード店。乃木坂公式サイトの関連記事

生駒ちゃんの写真集発売!
02月24日(水) 生駒里奈の1stソロ写真集『君の足跡』(幻冬舎)が発売。『乃木坂派』で示したように、生駒ちゃんは、表情やポーズが「絵」になる乃木坂No.1の「フォトジェニック」なので、これは期待大です。乃木坂公式サイトの関連記事

乃木坂新曲のテレビ初披露!
02月26日(金) 20 : 00 ~ [地デ] テレビ朝日『MUSIC STATION』に乃木坂46が出演して14枚目表題曲「ハルジオンが咲く頃」をテレビ初パフォーマンス。また、水曜日のカンパネルラがMステ初登場。

星野みなみ主演ミニドラマの全話を一挙放送する特番!
02月26日(金) 22 : 30 ~ 23 : 00 [CS] 『乃木坂46 星野みなみ「あたし、本と旅する」 一挙放送スペシャル』。全46話を一度に流す特別番組。スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

いくちゃん主演ミュージカルがテレビ放映!ファン必見の壮大な悲しい恋物語!!
02月27日(土) 21 : 00 ~ 23 : 20 [BS] BSスカパー!ミュージカル『虹のプレリュード』。2014年10月に上演された生田絵梨花の主演舞台が、テレビで初放送。手塚治虫によるスケールの大きな歴史ドラマを、出演者がハイレベルな演技と歌唱で魅せる圧巻の舞台。最後に、いくちゃんがショパンの「革命」を実際に弾くシーンは、ミュージカルというジャンルを越えた世界で、悲しい物語の余韻と相俟って、胸に迫ってきます。上演と同時期だった、音大ピアノ科受験の課題曲が偶然「革命」だったそうで、ピアノ演奏としても、素晴らしい出来だと思います。乃木坂公式サイトの関連記事

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]



生田絵梨花の「イエバン・ポルカ」が、頭から離れません(笑)。

フィンランド民謡で、歌詞の意味はさっぱり分からないけど、異様に耳に残るフレーズが、これまた耳に残る切ない系メロディに乗って、延々と無限ループして、初めて聴いた土曜日から止まらない。

しかも、いくちゃんが、演歌並のこぶしを利かせ、ギラギラと瞳を輝かせながら、情感入れ過ぎで歌っていたかと思えば、今度は、いきなり無表情で不思議なダンスを踊り出して、何じゃこれは?という空気感が身悶えするほど堪りません(笑)。

『乃木坂46時間TV』のエンディングで、いくちゃんに肩を組まれ、「イエバン・ポルカ」に巻き込まれた生駒里奈が、曲が終わったとき、「生田絵梨花、スゲー!」と叫んでましたが、本当に凄いです、生田絵梨花は(笑)。


19歳の女の子が、オペラやイタリア歌曲などを歌ってきたけど、さらに幅を広げたいと考え、世界各地の民謡を調べてみたという話からして、「ど、どんな生活送ってきた?」と衝撃的ですが、夜眠れなくなるほど頭の中で鳴り響いたという「イエバン・ポルカ」を、「これだ!」と選択するセンスが素晴らしい(笑)。

さらに、普通ならば、歌詞を取り寄せ、訳を頭に入れながら歌うのだけど、いくちゃんは、そんなことはしない。

「耳コピ」と言わず、「空耳」で聴き取ったという説明が、目指した境地をよく表してますが、「イエバン・ポルカ」が持つ音楽的中毒性と不思議な雰囲気を、自分風に、容赦なく拡大して、走り出したら止まらない、やり過ぎ感が溢れ出す渾身の生田絵梨花ワールドを作り出している。

もはやフィンランド民謡というより、生田絵梨花のテーマ曲とすら言いたくなる仕上がりです(笑)。


5分以上に及ぶ、意味の取れないフィンランド語の歌を、耳コピで再現する音楽的才能は素晴らしいけど、それ以上に、何をすればショーとしてして面白いのか、どういう風味を付ければ注目してくれるのか、お笑いにも通じる、そういったエンターテイメント的嗅覚が炸裂しています。

金曜日の前回記事に、生田絵梨花は「(芸能)世界の歩き方」を知っていて、「素質」を「スキル」にする能力が凄いと書きましたが、その翌日、アイドル史に残る最高傑作の一つとすら言いたくなる(笑)、強烈なステージを披露してくれて、まあ、いくちゃんはやはり天才なんだと実感しました。

46時間TVが終わっても、あまりのインパクトに、生田絵梨花の「イエバン・ポルカ」はネット上で、続々と反響を呼んでいて、今後、彼女に何らの新しい仕事をもたらすかもしれません。

「素質」を「スキル」に昇華させ、それによって、さらなる「実績」を挙げる。

いくちゃんは、エンターテナーとして、理想的な道のりを驀進している気がします。


2月20日(土)の早朝4時から、21日(日)深夜2時まで、無料無登録での視聴が可能な形式で流されたインターネット番組『乃木坂46 4th Anniversary 乃木坂46時間TV』は、地上波では考えられない、ハプニングこそご馳走といった、超アグレッシブでルール無用の作りが(笑)、逆に、普段は目にしないような、メンバーの「素」を引き出していて、結構、楽しかったです。

最初に衝撃を受けたのは、秋田の店で、鈴木絢音がきりたんぽ鍋を食べるシーン。

カメラが横から撮っている状態で、店員さんが具をよそってくれたお椀を持ち、何かを、箸でつまんで口に運ぶあーちゃん。

さあ、お味はどうでしょう?と、見入っていたら、カメラの方に一切顔を向けず、さらに、二口目に進むあーちゃん。

なるほど、タメがあるのね、で、味の方は?と観ていると、三口目、四口目、五口目と、黙々と食べ進めるあーちゃん。

まさかのコメントなし?と、呆然としていると、奥の席にいる伊藤かりんが、「うん、美味しい!」と何かしゃべり出すも、そちらを向くこともなく、静々と、かつ着実に空腹を満たすあーちゃん。

君らは、親戚の集まりで、きりたんぽを食べてる、可愛い姪っ子か!と、思わず突っ込んでしまいました(笑)。


いやいや、地上波の番組で、店で料理を食べるシーンがあったら、一口運んで、すぐにコメント、さらに、別の出演者が食べるときは、箸を置いて、コメントまで待ってるのが日常光景なので、目を疑うほど驚いた。

ただ、あれ?、この番組は、通常の感覚で観ちゃいけないのかな、僕は、テレビの常識が通用しない、もの凄くディープな番組を観ているのかな、という一抹の不安が胸を過りました(笑)。

そして、自分で考えたソロ企画を10分間で披露する『これが私の冠番組「乃木坂電視台」』を、次々と観ているうちに、その不安は、確信へと変わります(笑)。

齋藤飛鳥は、今まで食べたことのない料理を10皿近く並べ、初めて口にして、好きなものと嫌いなものに分けてましたが、とにかく、テンションが異様に低い。

こんなにローテンションな食材系バラエティを観たのは、生まれて初めてだったので、かえって気になって、食い入るように観てしまった(笑)。

まあ、そもそも、17歳にして、里芋、ブロッコリー、こんにゃくなどを一度も食べたことがないという事実の方が驚きで、むしろ、普段何を食べているかを教えて欲しかったけど、高野豆腐が高評価というオチが予想外で、それは大丈夫なんだ!と、ちょっとツボにはまりました。


一方、能條愛未は、カメラオンに気づかず、髪を弄っている姿からのスタートでしたが(笑)、10分で、大きなタラバガニを1人でさばいて、全部食べるという、そんな短時間にはさすがに無理だろうと、聞いた瞬間に突っ込みたくなる企画で、アイデアも隙だらけです。

あしゅと違って、カメラが回ると、ニコニコ笑顔でテンションはいい感じなんだけど、しゃべりに意識が行くのか、全然、カニの解体が進まない。

そこで、助っ人として、西野七瀬と高山一実が途中から参加しますが、なんと、二人とも、カニをさばくのが不得意なようで、結局、じょーさんが、二人のために、延々とはさみで殻を切り続けることに。

何で、この二人を連れて来たのかっちゅう話ですが(笑)、結局、時間切れ寸前に、取り敢えずさばいた身を二三食べて、うん、美味しいと言いつつ番組終了。

カニの産地はおろか、さばき方のコツすら伝わらず、ロックなぐらい、グダグダです(笑)。


このように、食材系や料理系は、傑作が目白押しですが、もっともインパクトのあったのが、渡辺みり愛の簡単ティラミス作り。

料理の経験があまりないようで、最初から、テンパっていて、まだ数分しか経ってないのに、スタッフに後何分ですか?と訊く焦りようです。

そして、5、6枚のクッキーをジップロックに入れ、少量のコーヒーを加え、チャックをして、それを叩いて潰す作業があるのだけど、テーブルに置いた袋を、すりこぎでバンバン叩く姿が、マジで怖かった。


そんなに堅いものじゃないので、10センチくらい上から、とんとん叩けば十分な筈なのに、なぜか、肩くらいまで大きくテイクバックを取って、何度も何度も、一気に振り下ろしてくる。

まるで、『13日の金曜日』のジェイソンが斧を振り下ろすみたいな迫力です(笑)。

しかも、やってることに違和感を覚えるのか、潰れるクッキーを見て、「きたない!きたない!、何これ、きたない!」と叫ながら、テーブルが壊れんばかりの勢いで叩き続けている。

もはや料理というより、何かを撲殺しているホラーの1シーンを観ているようで、これは凄まじい映像だなあと、目が釘付けになってしまいました。


さらに、「私の番組、こんなんで大丈夫かな?あっ、でも、他の人のも、みんなひどいから、良いよね」と、サラッと、強烈な毒を吐くんですね(笑)。

そして、「きたない!きたない!」を連呼して、ときどき、「あと何分ですか?」「えっ、どうしよう、これ入れちゃダメだったかも」「うわ~、何これ?」。

そもそも、料理番組で「きたない!」はマズいと思うけど、畳み掛けるように、あり得ない禁句を撒き散らします。

超絶に愛くるしいルックスなのに、掟破りの毒舌で、ネガティブ発言を連発しながら、何かを、すりこぎでバンバン叩く。

「チャッキーみり愛」じゃないけど(笑)、新しいホラーキャラの誕生すら予感させる、度を越した迫力で、これ、地上波では絶対に放送出来ないと思った(笑)。


見終わってから、「きたない!きたない!きたない!」って言われながら、渡辺みり愛にすりこぎでバンバン叩かれたら、どんな気分だろうと一瞬妄想して、我に返って、ちょっと恥ずかしくなりました。

ちなみに、一番怖かったのは、「私、料理はしないんですが、すごく料理が得意なんです!」とドヤ顔で発言した場面で、これを聴いたときは、さすがに背筋に寒気が走りました(笑)。

みり愛ちゃん、ナイスな企画ありがとう!


ここまで来ると、『乃木坂46時間TV』の世界がかなり掴めてきます。

21日(日)の早朝、『4th Anniversary 46道府県制覇!のぎ声リレー』の二日目で、星野みなみや堀未央奈らが、栃木県小山市の「道の駅思川」から、ファンに集まるよう呼びかける中継が入ったんですが、スタジオからの「何時頃までに行けばいいですか?」との問いかけに、みなみが、「時間は分かりません!」と若干、キレ気味に答えていたのが印象深かったです(笑)。

きっと、ひどく寒かったのでしょう。

さらに、千葉県木更津市の「中の島大橋」から中継した和田まあやは、朝は大丈夫みたいで、ニコニコしゃべるのですが、具体的な地名や集合場所の詳細が、今ひとつ伝わってこないため、スタジオから盛んに質問するのだけど、「橋」と「海」という言葉が元気よく返ってくるばかり(笑)。

まあやの横に川後陽菜がいて、普通なら、もっと的確な情報を教えると思うのですが、珍しくずっと黙っている。

朝が苦手なのかもしれませんね。

段取りという言葉をつぶやく気力が失せるほど、壮絶なロケでしたが、それでもファンは集まってくれるようで、数時間後には、どの場所にも、何十人もの参加者が来てくれて、本当に有り難いですね、ファンって。


ただ、全部の企画がグダグダだったわけじゃない。

冗談抜きに見応えがあったのは、『ガチバトル THE歌王!』。

まあ、録画企画の上、ドランクドラゴンの鈴木拓がMCだったので、進行を含めて、スムーズにいった部分はあるけど、参加した各メンバーが選んだ曲を懸命に歌う姿には、上手くても、そうでなくとも(笑)、聴いてて胸に迫るものがありました。

だからこそ、ライブでも出来るだけ生歌ステージを聴きたいと、いつも書いている次第です。


参加者の中で、とくに素晴らしかったのが、93点台を叩き出して2位となった斎藤ちはる。

声量に余裕があって、的確な音を安定して発することが出来ていました。

この企画は音が反響する狭い部屋で行ったようで、もっと大きなスタジオや会場で聴きたいところですが、歌声に圧倒的な伸びがあったので、大箱ライブでも通用する、相当ハイレベルな歌唱力を持っている気がします。


あと、3位の伊藤かりんが上手くて、声がよく通って、曲をちゃんと歌えていました。

ただ、音を安定的に発するボリュームがあと一歩という印象で、もう少し、声に伸びがあれば良いかなと。

生田絵梨花は、音程、声量ともに十分で、もちろん高い歌唱力を持っているけど、歌い方が素直で、J-POPというより、オペラなどに近いスタイルなんじゃないでしょうか。

カラオケの採点では、ビブラートなどのテクニックが高得点に結びつくので、この辺でちょっと損をしたかもしれません。

まあ、それでも、90点を越える得点で、4位に入るのだから、さすがの実力です。


中元日芽香は5位でしたが、最初、緊張し過ぎて、声がなかなか出ないという、いつものパターンに陥っていました。

今回のカラオケ企画は、フルバージョンを歌えるので、徐々に気持ちが落ち着いて、後半は、本来の伸びのある歌声が響いていた。

しかし、テレビの歌番組などでは、ワンフレーズだけの短い歌唱を要求されることが少なくないので、いきなりトップスピードに持って行く、瞬発力を身につけた方が良いと思います。

もう、音程や声量声域など、ファンダメンタルは揃っているので(笑)、問題は、メンタルの持ち方じゃないでしょうか。

もし、出だしから、100%の実力を発揮するテクニックを身につければ、この企画でも、川村真洋と1位を争えた気がします。


機械の採点なので、点数や順位はさほど気にする必要はないけど、参加24人中の最下位だった寺田蘭世は、歌というより、しゃべりも含めて、もっと発声法を磨く意識を持つべきだと思います。

前回記事で指摘しましたが、『乃木坂工事中』でのトークにしても、蘭世さんは、バナナマンの突っ込まれたように、声が小さくて、不明瞭な部分が少なくない。

カラオケの採点が低いのも、それが影響している可能性がある。

というのも、秋元真夏ほど音を外していても(笑)、声が大きければ、「素晴らしいアレンジ」という評価になって、それなりの得点になります。

専門のボイストレーニングを受けるのがベストだけど、そこまで行かなくとも、大きな声ではっきりしゃべることを、自分で心掛けるだけで、劇的に改善されると思います。

声質は、非常に良いので、ぜひ、取り組んでみては如何でしょう。


川村真洋の出来は別格で、1位は当然だし、何より、そのままCDに収録して発売出来るくらい、「売れる」歌唱になっていると思います。

つまり、音程、声量声域、ビブラート云々だけでなく、聴いてて、心に滲みる、味わい深い歌唱になっていて、プロのシンガーの領域に入っている。

最終順位発表のとき、若月佑美が、「良い意味で卒業した方が良い」と言ってましたが、確かに、この実力を乃木坂で生かす機会がなければ、卒業してソロデビューでもしないと、あまりに勿体ないというのは、誰しもが感じることでしょう。

私は、選抜に歌唱枠を作り、ろってぃを要に据え、乃木坂のグループとしての歌唱力を飛躍的に上げて欲しいと願っているので、若様の言葉を聞いて、複雑な気持ちになりました。


内部にいる若月さんが、そう言う以上、運営が川村真洋の歌唱力を選抜に生かす可能性は低く、卒業が現実的なアドバイスなのかもしれません。

ただ、川村真洋ほど美しく、川村真洋ほど高い歌唱力を持ち、川村真洋ほどダンスが上手い人は、今後、何度オーディションをしても、そうは見つからないでしょう。

しかも、川村真洋は、結成時からずっと乃木坂に在籍して、乃木坂というグループが持つ柔らかく清楚な空気感を、自然と纏っている。

そのため、選抜の歌唱センターにもっとも適した人物で、ファンの反対も一番少ないでしょう。


例えば、欅坂メンバーを大抜擢して、選抜の歌唱を担わせるとなると、激しい反対が起こる危険がある。

それは当然で、乃木坂には長年培ってきた独自のカラーがあるので、歌が上手いからと言って、誰でも良いというわけにはいかない。

乃木坂の1期メンバーに、これほどの歌唱力を備えた人がいるのは、僥倖中の僥倖ということです。

つまり、我々が思っている以上に、川村真洋は、選抜歌唱センターの適任者で、彼女の卒業は、乃木坂が歌唱力強化の道筋を断たれるに等しいことだと思います。


しかし、今のように、運営が選抜のパフォーマンス向上に無関心であり続けるなら、ろってぃ自身の芸能人生を考えて、何が正解なのか判断するのは難しい。

アンダーライブを通して、ステージ経験を積み、頃合いを見て卒業し、ソロデビューを目指すのも、一つの選択肢であるのは間違いない。

どの道を選ぶのか、最後は、自分で決断するしかなく、ファンとしては、もっとも納得出来る方向に進んで欲しいと願うしかありません。


『乃木坂電視台』『THE歌王!』『のぎ声リレー』など、全部は観られなかったけど、傑作揃いで面白かった。

また、深川麻衣セレクトの『乃木坂46時間TVスペシャルライブ』も、手作り感があり、「君の名は希望」と「悲しみの忘れ方」は、生歌比率が高めで楽しめました。

インターネット番組にしたことで、外行きではなく、楽屋にいるメンバーに近い雰囲気で、企画を行えたことが、良かったんじゃないでしょうか。

地上波テレビの感覚からは、大きく逸脱しているけど、「素」というものには底知れない迫力があって、私にとっては、魅力的なコーナーやシーンが満載の2日間でした。



これで気持ちよく終わりにしたかったのですが、最後の最後に、「3期メンバー募集」という発表があって、がっかりしました。

これに関しては、後日、また記事を書くつもりですが、現時点での率直な感想を述べると、「案の定、やっちまったな」です(笑)。

お姉さんメンバーの卒業に伴うCDセールスの低下に備えて、今のうちから準備云々という表面的な理屈はあるのでしょうが、本質としては、単なるビジネス上の惰性にしか見えません。

1年、2年、業績が好調な数字を続けると、水平方向への拡大路線を選択したがるのは、よくあることです。

そして、その拡大部分が、後になってずっしり重くのしかかってくる。


その分野全体が伸びているのであれば話は別ですが、21世紀に入って、インターネットの普及に伴い、日本のCDセールスは縮小を続け、近年では、その流れが加速し、より決定的になってきました。

確かに、乃木坂の握手会によるCDセールスは好調ですが、これは、AKB48Gの人気低落に伴って、離脱したファンを再吸収していることが大きいと思われます。

決して、音楽CD全体の売り上げがV字回復しているわけでなく、アイドル業界が伸びている風にも見えない。

そして、実際、音楽業界では、CDセールス中心から、ネット配信、ライブ、映像コンテンツなどへの移行が本格化している。


10年以上、全体セールスが縮小傾向にあるCD販売に、1年2年、好調だったからとのめり込み、「欅坂」「けやき坂」「乃木坂3期」と、一気呵成に握手会規模を拡大していくのは、非常に危険なことじゃないでしょうか。

AKB48Gから乃木坂46にファンが流れたように、乃木坂からもやがてファンが離脱するのは避けられない筈で、乃木坂だけが、現在の好調な握手会セールスを、この先、何年も続けていくという予測には、どう考えても無理がある。

しかし、3期を採用すれば、選抜入りすら、数年先のことになる可能性が高く、そのとき、乃木坂の握手会人気が低落傾向に入っていたら、今のAKB48と同じく、多過ぎるメンバーの扱いに苦慮することになる。


しかも、選抜固定化が定着してきた今、例えば、2016年中に選抜入りするかもしれない堀未央奈以外の2期は、甘く読んでも、2人か3人。

現在7人いるゼロ回メンバーの解消は、2017年か、場合によっては、2018年にずれ込んでおかしくない。

もちろん、選抜常連のお姉さんメンバーが多数卒業すれば、席は空くけど、それを阻止するために選抜が固定化したわけで(笑)、短期間でのそんな大量卒業は考えられません。

つまり、2期メンバーですら、選抜入りを2年以上待たなければならない、極めてシビアな状況にあるのに、ここに3期を入れて、何をどうするつもりなんでしょう?


結局、考えられる唯一の現実的な3期活用法は、特定メンバーの堀未央奈型「大抜擢」です。

そして、起用するつもりが1人しかないのであれば、適任者を1人だけ採用すれば十分です。

現在、3期を何人取るのか、詳細は判明していませんが、応募希望者に対する「セミナー」を全国規模で開催することから、少人数とは考えにくく、やはり、握手会セールスを支える要員という観点から、それなりの人数を採用する可能性がある。


10人以上採用して、現在ですら、選抜に1人しか抜擢しないことから、そもそも2期オーディションは必要だったのかという疑問が浮かびます。

しかし、2期メンバーの握手会セールスは、乃木坂のCDセールスを伸ばす、大きな原動力になっているのも事実です。

きっと、3期でも同じように行くだろう。

その見通しが3期オーディションにつながったとすれば、甘い予測に基づく、水平方向への安易な拡大路線としか言いようがない。

しかも、何年もアンダーで過ごすメンバーの苦しみや焦りは計算に入っていない。

この先、乃木坂に何が待っているのか?

2016年、突如、急速に膨らみ始めた「坂道シリーズ」の結末は、ネット時代における、日本のCDセールス全体の着地点を見定める上で、重要な情報を提供してくれるかもしれません。


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星野みなみの涙と希望、「素質」を「強み」に変える生田絵梨花の卓越した「スキル」 [19Feb16]

2016-02-19 20:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

02月20日(土) 04: 00 ~ 22日(月) 02 : 00 [Net]『乃木坂46 4th Anniversary 乃木坂46時間TV』。「46」だからって、律儀に46時間にしなくても。乃木坂Birthdayは常識破りの長時間開催が既成事実化しつつあるけど、誰の趣味なんでしょう?笑

02月21日(日) 16:00~ 伊藤万理華が出演する映画『アニバーサリー』が香川県・アルファあなぶきホールにて上映。5つの短編映画で構成された作品で、まりっかは、高橋栄樹監督『記念日が行方不明』に主演。この映画上映は「さぬき映画祭」の一環。乃木坂公式サイトの関連記事

02月21日(日) 20 : 05 ~ 23 : 00 [AM] NHKラジオ第1「らじらー!SUNDAY」。中元日芽香がMCを担当する乃木坂回に、前日、20歳の誕生日を迎えた伊藤万理華が登場。「個性派オシャレ回答対決」という、双方にとって、得になりそうにない企画が予定されています(笑)。

02月22日(月) NHK総合『MUSIC JAPAN』の収録に乃木坂46が参加。おそらく14枚目表題曲を披露すると思われます。

02月23日(火) 18 : 57 ~ [地デ] テレビ東京『30秒後に絶対見られるTV』に秋元真夏と松村沙友理が出演。秋元真夏の2016/02/19_00:30ブログ

02月23日(火) 生駒里奈1stソロ写真集『君の足跡』刊行記念の写真集お渡し会 in 福家書店新宿サブナード店。乃木坂公式サイトの関連記事

生駒ちゃんの写真集発売!
02月24日(水) 生駒里奈の1stソロ写真集『君の足跡』(幻冬舎)が発売。『乃木坂派』で示したように、生駒ちゃんは、表情やポーズが「絵」になる乃木坂No.1の「フォトジェニック」なので、これは期待大です。乃木坂公式サイトの関連記事

星野みなみ主演ミニドラマの全話を一挙放送する特番!
02月26日(金) 22 : 30 ~ 23 : 00 [CS] 『乃木坂46 星野みなみ「あたし、本と旅する」 一挙放送スペシャル』。全46話を一度に流す特別番組。スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

いくちゃん主演ミュージカルがテレビ放映!ファン必見の壮大な悲しい恋物語!!
02月27日(土) 21 : 00 ~ 23 : 20 [BS] BSスカパー!ミュージカル『虹のプレリュード』。2014年10月に上演された生田絵梨花の主演舞台が、テレビで初放送。手塚治虫によるスケールの大きな歴史ドラマを、出演者がハイレベルな演技と歌唱で魅せる圧巻の舞台。最後に、いくちゃんがショパンの「革命」を実際に弾くシーンは、ミュージカルというジャンルを越えた世界で、悲しい物語の余韻と相俟って、胸に迫ってきます。上演と同時期だった、音大ピアノ科受験の課題曲が偶然「革命」だったそうで、ピアノ演奏としても、素晴らしい出来だと思います。乃木坂公式サイトの関連記事

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]



14th選抜が発表された1月31日(日)深夜の『乃木坂工事中』において、2列目として名前を呼ばれた星野みなみは、「"強み"もないのに選抜入れてラッキーだね」「初期から推されてるからいるんだよ」と、握手会でファンから厳しい言葉を掛けられたエピソードを話します。

バナナマン設楽が、「そんなこと言う奴はクズで、人生カスだから」と、いつになく熱くなったため、放送後、「クズ」「カス」はいくら何でも言い過ぎじゃないかと、ネット上でちょっとした議論を巻き起こすことになる。

温厚なイメージのある設楽から、これだけパンチのある発言が飛び出した以上、本人はヒートし過ぎていることにその場で気づいて、「あまり使って欲しくないな」と言ってましたが、番組制作側とすれば、待ってましたとばかり、編集VTRに、きっちりメインの扱いで入れてきますよね(笑)。


しかし、私が注目したのは、バナナマン設楽の発言ではなく、星野みなみが自分に「強み」がないと、痛切に感じ始めていること、そして、ファンの中にも、同じことを指摘する人がいて、何とかしなければという思いが、彼女の中で、一層強くなっていることです。

みなみは、握手会でこんなヒドいことを言う人がいたんです!と、相手を非難しようとしたのではなく、最近、自分が悩んでいるのと全く同じことを、言ってくるファンがいることを示して、「強み」がないのは、まったくもって客観的な事実で、本当に何とかしなければならないのだけど、どうすれば良いのか分からないと、率直に語ったのだと思います。

ただ、メンバーの成長を長年見守ってきたバナナマン設楽が、ついつい熱くなって、「そんな奴がいるのか?けしからん!」と言い出したので、そこにスポットが当たって、暴言を吐くファンを批判する彼の態度は云々という点が、ネットで議論の中心になってしまった。

まあ、みなみが中学生の頃から一緒に仕事をしてきたので、本当に「パパ」のような気持ちになるんでしょう(笑)。

そして、そういった安心出来る雰囲気を感じているからこそ、彼らの横で、星野みなみが、本当の悩みを打ち明けたんじゃないでしょうか。


14th選抜発表のトークだけでなく、雑誌のインタビューなどで、最近、星野みなみは、自分には「強み」や「武器」がないと述べることが少なくない。

それは半分正しく、半分間違いだと、私は思います。

確かに、今のみなみは、「スキル」や「実績」を豊富に持っているわけではない。

しかし、では何も持っていないかというと、全然、そんなことはない。

むしろ、これほど多くのものを持っている人は滅多にいないと言いたくなるほど、多くのものを持っている。


私が、星野みなみをとくに応援し始めたのは、5枚目「君の名は希望」初回限定盤に収録された「シャキイズム」のMVを観てからです。

主人公である冴えない男子高校生役の生駒里奈に想いを寄せる同級の少女をみなみが演じています。

桜井玲香扮する、別クラスの男子からの突然の告白に驚き、生田絵梨花が率いるナチス親衛隊ばりの風紀委員たちに連れ去られる様子を心配し、いい雰囲気になったのに、肝心なところで逃げてしまう、主人公の煮え切らない態度に苛立ちを覚えたり、彼の勇ましい姿に愛らしい笑みで答えたり。

ずば抜けて可愛い美少女感もさることながら、ドラマの場面場面に応じた感情表現が、あまりに的確で素晴らしく、何度観ても目が釘付けになってしまう。

しかも、その演技は、小さい頃から、どこかの劇団に所属していたような、テレビドラマの子役にありがちなテイストではなく、ほとんど観たことのない自然なもので、一体、この子は何ものなんだと衝撃を受けたのを覚えています。

星野みなみは、乃木坂加入前、芸能活動をしていなかったことを知って、癖のない演技の理由として、なるほどそうだろうなと納得すると同時に、何のトレーニングも受けていない中学生の少女が、自らの「素質」だけでここまでハイレベルな芝居を展開していることに驚愕しました。


4枚目「制服のマネキン」の「指望遠鏡」MVでは、中心イメージを担う少女を演じており、「シャキイズム」とは打って変わった「無」の表情を見せている。

このMVを初めて観たとき、無邪気であどけない表情なのに、その奥底に何が潜んでいるのか全然掴めず、雰囲気のある不思議な子だなあと思ったのですが、「シャキイズム」と2作併せて考ると、みなみが「無」を演じていたことが分かってきた。

演技者として、底知れぬ深さと驚くほどの幅広さを持っていることに気づいて、この子の持っている「素質」は、桁違いであることを確信しました。


14th選抜発表のトークで、バナナマン設楽は、みなみの「強み」として、「可愛い」という点を挙げていました。

乃木坂は、ルックスが全員信じられないくらいハイレベルな美少女の集まりですが、その中でも、みなみがとくに「可愛い」と言われるのは、彼女がナンバー1の容姿を持っているからではなく、自分を可愛く見せる演技力を、無意識のうちに備えているからだと思います。

つまり、化粧にせよ、ファッションにせよ、仕草にせよ、発言にせよ、みなみは、自分を、より美しく、より可愛く見せる方向性を敏感に見分ける才能があって、常にそれが発動しているので、いつ見ても、どこから見ても、隙なく「可愛い」という状況に仕上がっている。

24時間365日、「可愛い」みなみを披露する、潜在的演技力を持っている。

「素質」として、天性の演技者だと言っていい。


昨年12月、スペースシャワーTVプラスの『乃木坂46 星野みなみ密着スペシャル ~本と少女~』で、みなみが主演するSTATION ID『あたし、本と旅する』のメイキングと46の質問に答える形式のインタビューが流れました。

その中で、「自分はずっと演じている」とみなみが述べる部分がある。

日常生活においても、無意識のうちに、自分を絶えずプロデュースしていることに、ぼんやりとではあるけど、みなみが気づいていることを示す発言で、非常に興味深かった。


2014年の初夏に行われた『16人のプリンシパル trois』は、星野みなみの舞台さばきが評判となり、日程終盤は、彼女が登場するだけで笑いが起こったそうで、公演における人気者になっています。

千秋楽の昼公演では、ほとんど台詞を覚えていない「僕ベル」役が、立候補者なしの空席となり、「私には、絶対に投票しないで下さいね」と言ってしまったみなみが、見事に最多得票で選ばれ、「誰ですか~、票を入れた人は!」と泣きわめくも、やるしかなく、第二幕途中から、台本を片手に芝居を進めるという演劇史上に残る展開となってしまった。

この舞台で、台詞が止まってしまったとき、女王ルイーダ役の生田絵梨花が、台本を持ってるのに何してる?と、機転を利かせて突っ込んだところ、みなみにルイーダ様の番ですよと返されて、その後しばらく、精神的ショックから立ち直れなかったそうです(笑)。

始めての舞台で、ここまで堂々と振る舞えるのは、星野みなみが図抜けた演技的「素質」を持っているからで、『プリンシパル trois』は彼女の持っているものが非凡であることを示しています。


さらに、こういった演技的「素質」と密接に絡むのだけど、みなみは、声がよく、さらにダンスが上手い。

声の良さはよく知られているけど、ダンスの実力に関しては、まだ広まっていない面があります。

5枚目「君の名は希望」に収録されている個人PV「私の中のモンスター」の中に、「お願いマイハート!!」というダンス付きオリジナル楽曲が入っています。

この曲を踊る姿を見て、私は、みなみは相当にハイレベルなダンスの「素質」を持っていると感じました。

ターンにおいて軸がぶれず、腕と脚の動きがスムーズに連動している。


最近の雑誌インタビューで、いくちゃんが、みなみは新しい曲のフリを覚えるのが早く、振り付けの先生から頼りにされていて、自分や生駒ちゃんが練習に参加出来ないときは、後で、彼女に教えて貰うのだと述べています。

運動神経が良いこともあるけど、みなみにとっては、ダンスの振り付けも、自分をプロデュースする演技の一つで、その意図を即座に理解して、文脈のある身体表現に変換することが出来るのだと思います。

もちろん、変換過程で、みなみ流に味付けされているのだけど、メンバーをより可愛く見せるようなテイストなので、先生も安心して任せられるんじゃないでしょうか。


生田絵梨花は、雑誌のインタビューで、みなみは芝居空間で強いオーラを発すると、彼女の演劇的才能を褒めています。

私も、ダイヤモンドの原石がごろごろ転がっている乃木坂というグループの中でも、星野みなみの持っている「素質」は群を抜いてると思います。

少なくとも、14th選抜発表で泣きながら話したように、「強み」がないなんてことは絶対にないと断言出来ます。

むしろ、乃木坂でもっとも才能に恵まれたメンバーの一人だと言っていい。

しかし、星野みなみは、生田絵梨花や伊藤万理華を上回るほど、ハイレベルな芝居の才能を持っていると書くと、首を傾げる人は少なくないでしょう。


その原因は、「素質」と呼ばれるものは、「スキル」や「実績」とは違うからです。

そして、多くの場合、人間は、「素質」ではなく、「スキル」と「実績」で判断されます。

生田絵梨花は、乃木坂に入る前から舞台や映画に出演して、演劇人としての「スキル」と「実績」を積み上げてきた。

本番でより迫力のある演技を披露するためには、日頃から、どういうトレーニングを重ねれば良いのか、彼女は、そういった「型」をよく知っている。

さらに、持っている「スキル」こそが、自分に対する評価を左右することを身にしみて分かっており、「人間は限界だと思ってから、まだちょっと行ける」との言葉に表れているように(笑)、人一倍の努力を惜しまない。


風船や浮き輪を膨らませてたり、端からは奇妙に見える体操を考案して、肺活量のアップに余念がない。

また、どんなに疲れていても、ピアノの練習を欠かさず、乃木坂に所属しながら、音大のピアノ科に進学するという離れ業を成し遂げてしまった。

生田絵梨花が、ここまで「スキル」の向上にこだわるのは、乃木坂に加入する前、子ども時代の芸能活動で、さまざまな辛酸をなめたことが原動力かもしれません。

自分にキャスティングされた筈の役を、ほとんど何も説明なしで、舞台直前にキャンセルされ、別の人に交代させられたこともあったそうです。

芸能界で勝ち抜くためには、懸命に努力して、人より優れた「スキル」を身に付け、抜擢を待ち、出番が与えられれば、そこで結果を出すしかないということを、身を以て体験したんじゃないでしょうか。


星野みなみには「強み」がない、という意見は、半分間違いで、半分正しいと書いたのは、誰にも負けないくらい素晴らしい「素質」を豊富に持っていて、「強み」は十分にあるけど、それを実際の芸能界で輝かせるための「スキル」に乏しく、それゆえ「実績」も少ないということです。

どんなに演技的「素質」が優れていても、現実の舞台やドラマ空間でそれを発揮するには、自己流では限界がある。

役者になるための基礎訓練を積み重ねて、「スキル」を磨いて、「実績」を掴み取る必要があります。

生田絵梨花は、まさに目の前でそれを実践しているわけで、「素質」だけでは到達出来ない、そういう領域にいくちゃんは入りつつあって、それを傍で見ているみなみが焦りを感じるのは、当然かもしれません。


5th選抜まで、フロントに生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみが抜擢されたのは、彼女たち3人が、いずれも傑出した「素質」を持っていたからです。

しかし、その中でぐいぐい「スキル」を伸ばし、「実績」を重ねたいくちゃんだけが、多くのファンから認められ、生駒ちゃんとみなみは、「ゴリ推し」と批判されることが少なくない。

一緒に仕事をしたスタッフならともかく、外から「素質」を見抜ぬくには、出演作品などを注意深く観察する必要があって、なかなか難しい。

そのため、若い新人タレントであっても、一般的な評価は、「スキル」と「実績」に比例しがちで、これほど素晴らしい才能の持ち主であっても、「強み」がないと批判され、本人も自信を失ってしまうことがある。

リアルサウンドのインタビューで、今野義雄氏が、生駒里奈、齋藤飛鳥、星野みなみを褒めてますが、彼のような近くにいるスタッフは、まだ「スキル」や「実績」に十分つながっていないけど、優れた「素質」の持ち主が誰かを知っているので、それを読者に伝えたかったのかもしれません。


私が星野みなみにアドバイスしたいのは、個人的にボイストレーニングを受けたらどうかということです。

みなみの声の良さは、多くの人が評価する「素質」で、これを伸ばせば、舞台やドラマはもちろん、ラジオのパーソナリティ、アニメの声優、テレビ番組のナレーションといった方向に展開する可能性が拓けてきます。

本来なら、乃木坂が組織としてボイトレを行うべきなんだけど、18歳になって、高校を卒業する今、そんなことを待っている暇はないので、自分で良い先生を見つけて、自腹を切ってでも、すぐに訓練を始めたらどうでしょう。


みなみは、声質は最高なんだけど、いかんせん、声が小さく、滑舌も宜しくない。

14th選抜発表でのトークも、実は、「強み」の発声が小さ過ぎて、最初、聴き取れなかった。

月1回でもいいから、専門家の指導を受けて、日常的に、声量と滑舌の練習を行えば、もともと「素質」のある人なので、めきめきと音を立てて、発声が魅力的になると思います。

発声はタレントの基本スキルなので、そこが向上して、しかもこれほどの美声となると、外仕事が舞い込む確率が飛躍的に高まるんじゃないでしょうか。


前回記事に生歌のことを書き、今回、みなみの「素質」と「スキル」を取り上げたのは、実は、寺田蘭世のトークが切っ掛けです。

『乃木坂工事中』の「2期から1期へのバレンタイン告白企画」で、寺田蘭世は「加入前(かにゅうまえ)」と言ったつもりだったのに、バナナマンから「カニ旨い(かにうまい)?」と突っ込まれてましたね(笑)。

ツッコミを入れるくらいなので、バナナマンは近くで聞いて、意味は取れたと思いますが、正直、テレビだと、そもそも何を言ってるのか分からなかった。

そして、乃木坂メンバーは、ボイトレを受けてないことを痛感しました。

『乃木坂工事中』で、メンバーの発言がよく聴き取れないことが結構あって、とくに、場が盛り上がって、複数のメンバーが口々にしゃべり出すと、何だか分からなくなってしまうことがある。


欅坂46のように、番組を始めて間もないのであれば、今後の課題で済みますが、『乃木坂工事中』は、『乃木坂って、どこ?』と併せて5年目に入っていて、2期メンバーも加入して3年は経っている。

問題なのは、滑舌という以上に、声が小さいことで、明らかに、日常的なボイトレが不足している。

寺田蘭世は、13枚目「今、話したい誰かがいる」の個人PV で、カミュの「シーシュポスの神話」を朗読していますが、声が魅力的なんですね。

12枚目「太陽ノック」でも、伊藤純奈と二人でのおしゃべりがメインの構成になっていて、寺田蘭世の声は優れた「素質」として、周囲のスタッフやPV監督など、何人かの目に留まっている気がします。

だからこそ、あまりに勿体ないです、ボイトレ不足で、折角の声がテレビでよく聴こえないなんて。


アイドルのステージが生歌であるかどうか、ファンによって求めるものが違うので、色んな意見があるのは分かります。

しかし、歌手や役者はもちろん、お笑い芸人に至るまで、ほとんどすべてのタレントが受けているボイトレを、「口パク」や「被せ」で十分やっていけるからと、運営がスルーしてしまうと、メンバーたちは、将来、芸能界で生きていくのに最低限必要な「スキル」さえ、身につけることが出来なくなってしまう。

それは、メンバーの未来を奪うに等しいことです。


生歌ステージを目指すことで、メンバーがボイトレに励み、基本的な「スキル」を向上させる。

結果として仕上がったものが、E-girlsやモーニング娘。ほど上手くなくとも、生で歌うというグループの目標と意識が、メンバーを成長させることは間違いない。

握手会でCDをたくさん売る「スキル」をいくら身につけても、テレビ番組で何を言ってるか分からない発声「スキル」しかなければ、卒業した後、芸能界で、生きて行くのは難しいでしょう。


生田絵梨花は、乃木坂加入前に、芸能界で闘った経験があって、どの「スキル」を、どうやって磨けば、どんな仕事につながるか、大まかな「世界の歩き方」を知っている。

だからこそ、乃木坂メンバーとしての利点を生かしながら、必要な「スキル」を向上させ、「実績」を手にしてきました。

しかし、多くのメンバーは、星野みなみのように、乃木坂に入って初めて芸能界を知ったのだから、ボイトレの重要性すら分かっていない節がある。

従って、彼女たちをオーディションで採用した大人たちが、責任を持って、メンバーを育てていくべきで、握手会でCDが売れて、目前の数字が伸びればそれで良いという姿勢は許されないでしょう。

メンバーは、やがてグループを卒業していくのだから、そのとき、芸能界でやって行けるよう、十分な教育を施すのは、運営の義務だと思います。


ただ、齋藤飛鳥や星野みなみは、さすがに賢い。

自分たちには、「何もない」ことに気づいて、そんな現状を何とか変えようと、もがき始めている。

努力と鍛錬によって、「素質」を「スキル」に昇華して、「実績」を積み上げていく。

若い二人が、漠然とではあるものの、自分たちに足りない「何か」を探そうとしている姿こそが、乃木坂の希望じゃないでしょうか。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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生田絵梨花の実力主義センターから握手会主義アーティスト路線へ、生歌指向はなぜ衰退したのか? [17Feb16]

2016-02-17 16:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

02月18日(木) 24 : 25 ~ [地デ] UHB(北海道文化放送)『乃木坂46 橋本奈々未の恋する文学』の第1回がオンエア。放送は全5回の予定。スポーツ報知の関連記事

02月21日(日) 16:00~ 伊藤万理華が出演する映画『アニバーサリー』が香川県・アルファあなぶきホールにて上映。5つの短編映画で構成された作品で、まりっかは、高橋栄樹監督『記念日が行方不明』に主演。この映画上映は「さぬき映画祭」の一環。乃木坂公式サイトの関連記事

02月21日(日) 20 : 05 ~ 23 : 00 [AM] NHKラジオ第1「らじらー!SUNDAY」。中元日芽香がMCを担当する乃木坂回に、前日、20歳の誕生日を迎えた伊藤万理華が登場。「個性派オシャレ回答対決」という、双方にとって、得になりそうにない企画が予定されています(笑)。

星野みなみ主演ミニドラマの全話を一挙放送する特番!
02月26日(金) 22 : 30 ~ 23 : 00 [CS] 『乃木坂46 星野みなみ「あたし、本と旅する」 一挙放送スペシャル』。全46話を一度に流す特別番組。スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]



2013年8月19日(月)から30日(金)の期間、乃木坂46は、「真夏の全国ツアー2013」と銘打って、5都市10公演のZeppライブを実施します。

乃木坂が初めて行う全国ツアーですが、当時は、締めくくりの神宮ライブがなく、その代わり「FINAL!」と位置付けられたのが、夜公演で堀未央奈のセンター抜擢が発表され、大騒ぎとなった10月6日(日)の代々木ライブですね(笑)。

ナタリーの2013年8月20日付記事は、前日、札幌で行われた初日公演の様子を紹介しています。


この記事には、持ち歌ステージだけでなく、コント、クイズ、タップダンスなど多彩な企画があったことを伝える本文の後、橋本奈々未と桜井玲香のコメントが載っていて、二人が興味深いことを述べている。

橋本奈々未コメントの一部抜粋
あと、「君の名は希望」はピアノ伴奏だけで歌うので、1人ひとりの歌声をよく聴いてもらえたらと思います!

桜井玲香コメントの一部抜粋
それと特に今回はリハのときからボイトレの先生に、メンバー全員で発声や歌うときのポイントなどを指導してもらって、今まで以上に力を入れてがんばったんです。もっとうまくなって、もっとレベルアップした歌を聴いてもらいたいなと思って。なので、これからライブに来る方はぜひ楽しみにしていてください。

ナタリーの2013年8月20日付記事


二人の発言から、2013年の夏、乃木坂は歌唱力を向上させ、全国ツアーにおいて、生歌ライブを行うつもりだったことが窺えます。

おそらく、ツアー開始の半月程前、7月31日(水)の『FNSうたの夏まつり』で披露した「おいでシャンプー」が、あまりに合唱が不揃いで、正直、歌としては散々な出来だったため、その反省から、歌声をキレイに揃えるなど、歌唱力の強化が、ツアーにおけるテーマの一つとなったのでしょう。

ところが、そのツアーから2年以上経った2015年大晦日、初出場を果たしたNHK紅白歌合戦では、ななみんが「1人ひとりの歌声をよく聴いて」欲しいと述べていた「君の名は希望」は、どう見ても生歌ステージではなかった。


昨年2月25日(水)に行われた『スカパー!音楽祭 2015』で、乃木坂は「命は美しい」と「君の名は希望」を披露しています。

『スカパー!音楽祭』は、前年まで『MUSIC FAIR』や『FNS歌謡祭』のチーフプロデューサーであり、「口パク禁止」で知られる「きくちP」が関わっていて、ほとんどのステージが生歌仕様で、ピアノ伴奏だけ、あるいはアカペラ合唱すらありの、徹底した歌唱重視型コンサートだった。

そして、乃木坂も、生田絵梨花が武部聡志氏と二人で一台のピアノを弾く、珍しい形式の伴奏によって「君の名は希望」を歌います。

このステージは、お茶の間に流れた音声から判断しても、ほぼ100%と思える生歌でしたが、出演メンバー18人のうち、数人が無線マイクではなく、ケーブル付きの有線マイクを持っていました。

無線マイクは、周波数帯を分ける必要から、数に限りがあって、そのため、多人数の歌唱では、有線マイクを持つ人が出てくる。

そこで、多人数がステージに出て、生で歌ったり、しゃべっているケースで、最高何人が無線なのかを数えてみると、12人くらいが上限ということが分かりました。

つまり、周波数帯の分割は、それくらいが限度なのだと思います。


振り返って、昨年大晦日の紅白。

乃木坂は全メンバー37人がステージに立ち、合唱形式で「君の名は希望」を歌いましたが、有線マイクを持っている人はおらず、全員が無線マイクでした。

つまり、かりに生歌だったとしても、ステージ上の声をマイクで拾えているのは、12人くらいまでということになる。

乃木坂メンバーに関しては、それぞれの声質や声量が分かっていて、さらに生歌には独特の揺らぎやカスレがあるので、大晦日のステージが「口パク」、もしくは「被せ」だったのは、聴けば大体推測出来ますが、マイクの本数と形式も、生歌でないことを示唆しています。


また、紅白の裏側を紹介した『乃木坂46紅白SP!』や『拡大版』には、WARNERさんがダンスの振り付けをチェックするシーンはあるのだけど、誰かが歌唱をチェックしたり、メンバーが発声練習する場面は出て来ません。

2年前の全国ツアーでは、キャプテンが述べたように、ボイトレの先生がいて、おそらく「君の名は希望」を歌う際のポイントを指導していたと思われますが、肝心の紅白では、そういった専門家によるレッスンや直前修正が行われた形跡がない。

初の全国ツアーに臨むとき、あれほど意欲を見せていた生歌ステージへのこだわりは、いつ、どこで、乃木坂から消えてしまったんでしょう?

今日は、乃木坂の生歌について、ちょっと考えてみます。


白石麻衣は、2015年3月30日付スポニチのインタビュー記事において、「乃木坂にはいつかアーティストになってほしい。アーティストとして見てもらえるように頑張りたい」と述べ、いわゆる「アーティスト宣言」を行います。

ファンの間に賛否両論を巻き起こしたコメントですが、それ以降、「乃木坂らしさ」とは歌詞の良さである、乃木坂はMVが優れている、乃木坂は衣装が秀逸、シングルのジャケット写真が素晴らしいなど、アーティストとしての質の高さが強調され、さまざまなメディアを通して、作品に関わったクリエイターついて、大量の情報が出て来ます。

つまり、まいやんの発言が合図であるかのように、2015年の乃木坂は、アーティスト路線を疾走し始めた感がある。

ところが、不思議なのは、作詞者、作曲者、振り付け師、MV&PV監督、カメラマン、衣装デザイナーなど、多くのクリエイターにスポットが当てられているのに、なぜか、乃木坂の歌唱を担当する人は、全然、名前が挙がらない。

歌手にとって、楽曲をどう歌うかは、非常に重要な問題の筈で、乃木坂が音楽アーティストであるならば、常日頃のボイストレーニングを含め、声に関する部分は、最大の注目点と言っていい。


例えば、全盛期のモーニング娘。では、基礎的な訓練はボイストレーナーが行い、レコーディングに際しては、つんく♂が直接指導していたようです。

新入メンバーの合宿では、ボイトレの先生から、とくに厳しく熱い指導を受けるのが恒例になっていて、道重さゆみの6期では、田中れいなに対して、男性の先生が、涙を流しながらプロとしての心得を説くという、壮絶なシーンがありました(笑)。

一方、つんく♂は、作詞作曲者である上に、自身がボーカルとして、複数のヒットを飛ばした人気歌手なので、楽曲における声の重要性をよく理解していて、歌詞に込められた感情をより適切に表現するよう、レコーディングスタジオで、メンバーにきめ細かい指示を出す場面が、テレビ番組で流れたことがあります。

あまりに凝り過ぎて、各メンバーの声帯を撮った写真を見ながら、作曲や歌割りしていたと言われていたほどです(笑)。

そして、確かに、モー娘。のステージは、声質や声域、あるいは歌唱レベルに合わない歌割りはほとんどなく、当時のメンバーが、全部を生で歌い切れる構成になっていた。


ところが、乃木坂の場合、作詞者である秋元康氏は、メンバーと滅多に会うことがなく、さらに、杉山勝彦氏やAkira Sunset氏が、レコーディングを指導したという話も聞いたことがない。

まあ、レコーディングのときは、音楽関係の人が誰か付くのだと思うけど、乃木坂楽曲のCD音源は、どのメンバーがどのパートを歌っているのか、長年のファンでも分からないくらいに加工されるケースが多く、そもそも現場での細かい指示がどこまで意味を持っているのか、疑問を感じる部分はあります。

さらに、単独ライブや大型歌謡祭において、『乃木坂46紅白SP!』が示唆するように、歌唱をチェックしたり、指導する人がいるように見えません。

そういった人物が当日会場に来ていなくとも、歌唱に関する事前のトレーニングがあれば、2013年全国ツアーのように、何らかの情報が出てくると思うのだけど、それもほとんど目にしたことがない。

ダンス、MV&PV制作、ジャケット撮影などに関して、色々な話が出てくるのとは対照的です。


後藤真希が在籍した頃のモー娘。では、多くのメンバーが、口を開けば、ダンスレッスンと喉ケアの話をしている感じで、当時、歌と踊りの練習に明け暮れていたことが分かります。

一方、乃木坂メンバーの場合、振り付けに関しては、あれこれ裏話などが出てくるけど、歌唱に関しては、こういった点に苦労しているとか、こういったトレーニングをしている、こんな喉ケアをしてるなどの話は、少数の例外を除いて、ほとんど出てこない。

例外というのは、生田絵梨花が風船や浮き輪を使って肺活量をアップしている、衛藤美彩がボイストレーニングを受け始めた、川村真洋は毎日カラオケで歌っているなどですが、全部、個人的に行っている練習で、乃木坂が組織として歌唱力強化を図っていることを示す話はほとんど聞かない。

つまり、乃木坂メンバーは歌唱に関して、日頃のボイトレはおろか、新曲レコーディングや大型ライブに際してすら、専門家の分厚い指導を受けていない可能性があります。


2013年の夏に、確かに生歌ステージを目指していた乃木坂は、いつの間にか、それを諦めてしまったように見える。

しかし、考えてみると、2014年8月30日(土)の神宮ライブで、休業していた生田絵梨花が、10th選抜センターとして久しぶりにステージに登場、新曲「何度目の青空か?」を歌ったとき、いくちゃんの出だしパートと、続く西野&白石によるパートは、全部、生歌だったと思います。

私はスタジアムにいたのですが、表題曲を大箱で生歌披露したことで、いよいよ、紅白歌合戦に向かって、運営は本気モードに入ったのだと興奮したのを覚えています。

ところが、その年の11月下旬に紅白に出場出来ないことが分かり、年末の大型音楽祭では、出だしの生歌パートもなくなり、全編、「被せ」か「口パク」という形になってしまった。

そして、2015年初めの11枚目「命は美しい」から、徹底した握手会主義とメディアを巻き込んだ「アーティスト路線」にのめり込んで行くことになる。


なぜ、乃木坂は生歌への意欲を失ってしまったのでしょう?

紅白「落選」によって、当時の運営が考えていた生歌戦略が頓挫して、紅白出場を掴むには、圧倒的なCDセールスしかないと方針転換したのでしょうか。

あるいは、『MUSIC FAIR』や『FNS歌謡祭』などのチーフプロデューサーで、生歌ステージをとくに重視する「きくちP」氏が、地上波の現場を離れたことが、何らかの影響を与えたんでしょうか。


運営の内部事情が表に出ない限り、何があったのか、本当のところは分かりません。

ただ、可能性の高い理由を推測することは出来ます。

考えられるのは、生歌ステージにすると、歌唱力の優れたメンバーが注目を集め、握手会人気のより高いメンバーを、選抜のより目立つ位置に配するという「秩序」が崩壊してしまう危険です。

例えば、川村真洋をセンターにして、生歌ステージを展開すると、音楽番組や大型歌謡祭で、見事な歌唱を披露するろってぃに、多くの人の視線が行くのは当然です。

このような歌手としての注目は、少なからぬメンバーが憧れることだと思いますが、一方で、握手会人気が高くなくとも、歌が上手ければ、乃木坂のトップに立てるという例を作ってしまうことになる。

すると、握手会人気を上げることではなく、歌唱力を磨くことに専念するメンバーが続出するかもしれない。

どんなに歌やダンスが優れていても、あるいは外仕事でどんなに結果を出しても、握手会成績が奮わなければ選抜には入れないし、前には出さないという方針が、乃木坂のCDセールスを伸ばす原動力になっていると、運営が考えているなら、まさに由々しき事態と言えます。


10th選抜のセンターに抜擢された生田絵梨花は、休業直前のシングルである8枚目「気づいたら片想い」では、個別握手会の最終成績が25部中21部完売の11位、7枚目「バレッタ」は28部中25部完売の8位で、30部全完売メンバーではなかった。

従って、当時すでに握手会人気トップだった白石麻衣と西野七瀬を差し置いて、生田絵梨花をセンターに据えるのは、「大抜擢」という側面がある。

ところが、いくちゃんのセンターは、歴代センターと比べて、意外なことに、ファンからの批判が非常に少なかった。

しかも、彼女はピアノが弾ける上に、歌が上手く、演技力も抜群で、才能の宝庫のようなメンバーです。

2014年夏の神宮で披露した、生田絵梨花の生歌で始まる「何度目の青空か?」は、握手会人気ではなく、音楽的実力で乃木坂を引っ張るセンターの象徴であり、10thはまさに激動の選抜だった。

そして、運営は、握手会主義を崩壊させかねないこの流れに危機感を覚え、もう一度、握手会人気なくしてセンターなし、という原則に戻そうとした。

そんな可能性があります。


2015年に入って、激しいダンスを展開する「命は美しい」11th選抜のセンターに西野七瀬を据え、その脇に白石麻衣を置いて、踊れるなーちゃん、踊れるまいやんを披露。

また、ななせまるには、1stアルバム「透明な色」収録の「ひとりよがり」を皮切りに、11枚目は「ごめんね ずっと…」、12枚目は「もう少しの夢」と3作連続でソロ曲を用意して、歌える西野を見せる。

さらに、連続ドラマ『初森ベマーズ』の主役抜擢で、演技に強いという点も押さえておく。


一方、まいやんは、2015年4月から始まったフジテレビ『水曜歌謡祭』に、頻繁に出演して、多くの歌手と生歌でのコラボを行います。

和田アキ子や杏里といった、錚々たる大物アーティストとのステージを通して、白石麻衣の歌唱力が宣伝されることになる。

また、『初森ベマーズ』では、もう一人の主人公と言っていいポラリス学園の主将を演じ、芝居の才能を披露する。


つまり、11枚目以降、乃木坂の2015年は、西野七瀬と白石麻衣の大フィーチャー時代で、二人がダンス、歌唱、演技と三拍子揃ったパフォーマーであることを証明しようとした1年だった。

これらの試みが成功したかどうかは分かりませんが(笑)、握手会人気の高いメンバーは、パフォーマーとしての実力も高いことを、運営が言いたかったのは確かだと思います。

握手会主義は決して、アーティスト路線と矛盾しない。

それが運営の求めた「アーティスト宣言」の本質だったんじゃないでしょうか。


生田絵梨花という実力主義センターが握手会主義を弱め、CDセールスの伸びが鈍ることを危惧して、運営は握手会主義の範囲内でのアーティスト路線を求めた。

ところが、それが乃木坂の生歌指向を廃れさせてしまった。

なぜなら、握手会主義アーティスト路線の鍵を握る西野七瀬と白石麻衣が、歌唱において、音の精度、声量、声域が十分でないからです。

決して歌が下手なわけじゃないけど、乃木坂は多彩な音楽性を持つ楽曲を特徴としていて、それらを生歌で実現するには、相当にハイレベルな歌唱力が要求されます。

もっとも歌が上手い川村真洋や、生田絵梨花、桜井玲香、中元日芽香、衛藤美彩といった面々を駆使しても、歌いこなすのは、なかなか難しいと感じる楽曲が結構あって、それらを西野七瀬と白石麻衣が常にリードして歌唱するのは、非常に厳しい。


ただ、乃木坂はアーティストなので(笑)、ネットに「ど下手!」という言葉が溢れ返るようなステージは絶対に見せられない。

そこで、「被せ」や「口パク」の割合が増えていく。

とくに、紅白のような、失敗出来ない場面では、手堅くという意識が強く働くので、「君の名は希望」という歌唱ナンバーですら、生歌ステージにならない。

個人的には、「口パク」のアーティストより、歌が下手なアイドルで良いと思うのですが(笑)、運営はそう考えていないのでしょう。


ただ、最近の歌唱サポート技術は凄まじく高度で、手間暇かけても、どこまで仕上げられるか未知数の生歌より、そちらに頼った方が楽なのは確かです。

その典型例が、昨年の神宮ライブです。

司会の高橋大輔アナウンサーが、スタジアム全体に声を響かせるため、首筋を立てんばかりに、力を入れてしゃべっているのに、その後のステージで、西野七瀬は、ほとんど力みを感じさせない歌い方で、ソロ曲「もう少しの夢」を歌いあげていました。

低音部ですら、スーと苦もなく伸びて行く歌唱を聴いて、西武球場ライブの渡辺美里を越えていると、腰を抜かしそうになりました(笑)。

また、最後の合唱では、オーケストラの演奏をものともせず、メンバーの歌声が球場に響き渡って、星野みなみは、実は、オペラ歌手並の声量を持っているんじゃないかと、一瞬、マジで考えてしまった(笑)。

これだけ技術が進歩すると、お金と時間を投入して、所属タレントに、コツコツとボイトレを積み重ねることに疑問を感じる事務所が出てきてもおかしくない。

ただ、高度なシステムを使うには、それなりの額が必要なのは間違いないと思いますが。


14th選抜は、13枚目個別握手会の売り上げ順に上から16人が抜擢され、唯一、生駒里奈だけが、20位ながら選ばれています。

そのため、いつものように、「ゴリ推し」「特別枠」といった批判が一部のファンから出ている。

しかし、運営は、こういった声は、さほど気にしていないと思います。

むしろ、握手会人気とは別の尺度で選抜入りさせるメンバーを、生駒里奈だけでなく、もっと増やすべきだという声の方が、気になるんじゃないでしょうか。

ライブでのMC力やバラエティでのコメント力で、生駒里奈が握手会主義の例外になり得るなら、歌唱力で川村真洋を選抜に、『らじらー!』で大活躍している中元日芽香を、ずば抜けた美人でスポーツにも詳しい斎藤ちはるを、発想力の素晴らしい川後陽菜を、といったことを多くのファンが言い出すと、それは運営が保持したい「秩序」を崩壊させるかもしれない。


握手会人気が選抜枠に届いていない生駒の抜擢はおかしいという発想は、選抜全員をCDセールスに従って選ぶべきという握手会主義と完全に合致するもので、運営にとっては、自らの考え方を支持する、同じ価値観を共有する考え方でしょう。

生駒里奈の選抜入りが理不尽なのではなく、生駒里奈以外のメンバーをすべて握手会人気順に選んでいることこそが理不尽だと、批判するファンが少ないことは、CDセールスの上昇が至上命題である運営にとって、実は、歓迎すべき状況だと思います。

もし、選抜内に、生駒里奈だけでなく、歌唱枠、ダンス枠、バラエティ枠、発想力枠など、握手会人気枠以外の座席が多数用意されたら、生駒ちゃんを批判するファンは激減するでしょう。

しかし、そうなると、握手会主義が崩壊する危険があり、CDセールスが下がる心配が出てくる。

唯一の例外である生駒里奈に対する、握手会人気が低いのにおかしいという批判が、逆に、握手会主義の流れを定着させる。

そんな風に見えます、今の状況は。


握手なくして選抜なし。

この発想が、激動の幕開けになる筈だった実力主義センターを1回で終わらせ、握手会主義アーティスト路線を誕生させ、生歌指向を廃らせ、選抜固定化につながっていった。

ところが、こういった流れに対するファンの不満は、握手会主義批判ではなく、むしろ、「唯一の例外」へと向かい、結果として、握手会主義はますます盤石となっていく。

もし、この見方が正しいとすれば、切ない話ですね、メンバーにとっても、ファンにとっても。


ところで、今年2016年の『スカパー!音楽祭』は、2月28日(日)に開催されるようですが、欅坂46は出演するものの、乃木坂46は参加しないようです。

同日に京都での13枚目最終個別握手会が入っており、スケジュール的に無理でしょう。

14枚目表題曲を披露する絶好のチャンスだったけど、単に都合が合わなかったのか、お呼びが掛からなかったのか分かりません。

ただ、この音楽祭に関わっている、きくちPも、武部聡志氏も、上述のように、人一倍、生歌にこだわる方なので、乃木坂の不参加は気になるものがあります。


さらに、他アーティストとのセッションが多い『FNSうたの夏まつり』と『FNS歌謡祭』において、昨年、乃木坂が行ったコラボは1ステージだけで、しかも、それは生田絵梨花が、ピアノ伴奏で参加したものです。

生歌を避ける方向性が、テレビ系大型音楽祭での乃木坂のステージ数を減らしている可能性もあって、今年、どのくらいのステージが貰えるのか、注目する必要がある。

運営やレコード会社の論理が、必ずしも音楽の現場で通らないこともあるわけで、生歌に対する考え方を始め、さまざまなポイントで、乃木坂が、両者の板挟みになって、出番が少なくなるとすれば、ファンとして残念極まりないことです。

CDの売り上げ枚数をいくら上げても、音楽関係者に評価され、認められるグループにならなければ、乃木坂が長続きすると思えません。

2016年が乃木坂の明るい未来を拓くような、そんな年になることを期待しています。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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秋元真夏が拓くもう一つの未来、非凡なバラエティの才能開花と「歌える乃木坂」へのヒント [15Feb16]

2016-02-15 19:45:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

星野みなみ主演のミニドラマが2月もオンエア!
毎週月曜~金曜 24 : 30 ~ 25 : 00 [CS] スペースシャワーTV プラス『アイドルヒッツ』。この30分番組内で、星野みなみ主演の STATION ID『あたし、本と旅する』が、毎回、30秒ずつオンエア。2月は、1日(月)第35話から16日(火)第46最終話まで、途切れず放送される予定。
(2月の放送予定)
15(月)[#45] 16(火)[#46最終回]
スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

02月18日(木) 24 : 25 ~ [地デ] UHB(北海道文化放送)『乃木坂46 橋本奈々未の恋する文学』の第1回がオンエア。放送は全5回の予定。スポーツ報知の関連記事

02月21日(日) 16:00~ 伊藤万理華が出演する映画『アニバーサリー』が香川県・アルファあなぶきホールにて上映。5つの短編映画で構成された作品で、まりっかは、高橋栄樹監督『記念日が行方不明』に主演。この映画上映は「さぬき映画祭」の一環。乃木坂公式サイトの関連記事

02月21日(日) 20 : 05 ~ 23 : 00 [AM] NHKラジオ第1「らじらー!SUNDAY」。中元日芽香がMCを担当する乃木坂回に、前日、20歳の誕生日を迎えた伊藤万理華が登場。「個性派オシャレ回答対決」という、双方にとって、得になりそうにない企画が予定されています(笑)。

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]



日曜深夜に放送された『乃木坂工事中』の「2期から1期へのバレンタイン告白企画・後半戦」は、前半戦と同じく、なかなか見応えがありました。

寺田蘭世が若月佑美、鈴木絢音は秋元真夏、堀未央奈の生田絵梨花など、これまで接点のなかった人にプレゼントをあげて、今後、仲良くなる切っ掛けにしたいと考える2期メンバーが多かったですね。

また、伊藤かりんが、乃木坂加入前からの「推し」である高山一実を選んだのは、現時点で大の仲良しというより、未だにかずみんへの「憧れ」が続いているからのようで、山崎怜奈が井上小百合に分厚い庭園図鑑をプレゼントしたのも、「尊敬」の気持ちがベースにある気がしました。


そうなってくると、日頃から友だち同士であるのは、むしろプレゼントを手にする確率を低くする要素になる。

仲の良い2期メンバーが多い齋藤飛鳥などは、前半戦の3連敗を通して、どうやらこの法則に気づいたようで(笑)、後半戦は一切手を挙げない方針を貫いていました。

また、他の1期メンバーも、前に出て行って指名されないと、想像以上のダメージを受けることが分かってきて、衛藤美彩のように、自分の意思で手を挙げるのは、2回が限度という流れになってしまった。

寺田蘭世のときは、みさ先輩の「自信しかない」という決め台詞が若干かすれ気味で、フラれた後は、「腰が痛い」と一気に老け込んでました(笑)。

さらに、蘭世とかりんに連続KOを食らった生駒里奈は、鈴木絢音は同郷なんだから何故出て来ない?とバナナマンに煽られ、出て行くと、何故出て来たの?とイジラレ、結局、プレゼントは貰えないという、踏んだり蹴ったりの「美味しい」展開でした(笑)。


こうなると、終盤は、みんなが警戒して、誰も手を挙げなくなってくる。

そこで、最後の堀未央奈では、齋藤飛鳥が、まだまだ手を挙げ足りないんじゃないかとばかり、「本命は伊藤万理華だと思う」と、キラーパスを送り、目を見開き、ハッとした表情のまま、まりっかが、なす術なく前に出ることになる。

さらには、仲の良い星野さんも当然アリでしょとの空気を作って、すでに超早目のバレンタインを貰ったという、決定的証拠を持っているのに、みなみも渋々参戦。

そして、二人とも案の定の撃沈で、まりっかはあしゅと並ぶ、3回空振りのプレゼント0回記録を地味に更新、みなみは、「ねえ何とかしなさいよ」とあしゅに詰め寄ることに。

ん~、なんだかんだ言って、日本は平和っす(笑)。


しかし、そんな中、何が凄いって、秋元真夏さん、前半最後の相楽伊織から後半最後の堀未央奈まで、鈴木絢音を除いた全員に対して手を挙げ、5回撃沈という快挙達成です。

しかも、手を挙げなかった鈴木絢音から、唯一のプレゼントを貰うというサプライズまで付いて、大いに番組を盛り上げます。

(表1) 2016年2月7日(日)&14日(日)の深夜2回に渡って放送された『乃木坂工事中』の「好きです先輩!2期生から1期生へバレンタイン告白企画」の結果(1)

凡例
プレゼントを貰った回数 [(手を挙げて貰った回数/手を挙げた回数) + 手を挙げずに貰った回数] 1期のメンバー名

2回 [(2/4)+0] 井上小百合
2回 [(1/1)+1] 白石麻衣
1回 [(1/2)+0] 松村沙友理
1回 [(1/1)+0] 橋本奈々未
1回 [(1/1)+0] 高山一実
1回 [(1/1)+0] 深川麻衣
1回 [(0/5)+1] 秋元真夏
1回 [(0/1)+1] 生田絵梨花
1回 [(0/1)+1] 若月佑美
0回 [(0/3)+0] 伊藤万理華
0回 [(0/3)+0] 生駒里奈
0回 [(0/3)+0] 齋藤飛鳥
0回 [(0/2)+0] 衛藤美彩
0回 [(0/2)+0] 桜井玲香
0回 [(0/2)+0] 星野みなみ
0回 [(0/1)+0] 西野七瀬


思うに、真夏さん、前半は、企画の方向性や雰囲気を読むため、敢えて様子を見ていたんじゃないかと。

そして、齋藤飛鳥が3回も虚しく空振りして、落ち込む姿を、バナナマンにイジラレルのを見て、なるほど、そういうことなのねと、後半から怒濤の参戦モードに入った。

メンタルが持たず、手を挙げるメンバーが徐々に少なくなってくる場面で登場した方が、自分の存在感が高まり、編集で使われる確率が高まるので、この戦略は非常にクレバーだと思います。

実際、番組後半は、真夏さんがメインキャラと化していて、さすがに、彼女はバラエティに強い。

制作スタッフから見ても、企画の流れを見極めながら、必要なときに暴れてくれると(笑)、撮れ高十分になって、編集室での作業が進めやすくなるので、有り難いメンバーじゃないでしょうか。

ところで、何かの役に立つとはあまり思えないですが(笑)、一応、バレンタイン企画の詳細を下に載せておきます。

(表2) 2016年2月7日(日)&14日(日)の深夜2回に渡って放送された『乃木坂工事中』の「好きです先輩!2期生から1期生へバレンタイン告白企画」の結果(2)

凡例
プレゼントを上げる2期 → 指名されて貰う1期
[自分が貰えると手を挙げたメンバー]

前半戦 : 2016年02月07日(日)深夜放送

北野日奈子 → 白石麻衣
[齋藤飛鳥、衛藤美彩、井上小百合]

伊藤純奈 → 橋本奈々未
[齋藤飛鳥、橋本奈々未]

渡辺みり愛 → 井上小百合
[生田絵梨花、井上小百合]

佐々木琴子 → 松村沙友理
[若月佑美、井上小百合、松村沙友理]

新内眞衣 → 深川麻衣
[桜井玲香、星野みなみ、深川麻衣、生田絵梨花]

相楽伊織 → 白石麻衣
[齋藤飛鳥、白石麻衣、秋元真夏、伊藤万理華]

後半戦 : 2016年02月14日(日)深夜放送

寺田蘭世 → 若月佑美
[衛藤美彩、生駒里奈、秋元真夏]

伊藤かりん → 高山一実
[高山一実、西野七瀬、桜井玲香、松村沙友理、生駒里奈、秋元真夏]

鈴木絢音 → 秋元真夏
[生駒里奈、伊藤万理華]

山崎怜奈 → 井上小百合
[秋元真夏、井上小百合]

堀未央奈 → 生田絵梨花
[星野みなみ、秋元真夏、伊藤万理華]


秋元真夏は、2013年春、「君の名は希望」のヒット祈願企画であるスカイダイビングを飛んだ辺りから、バラエティの才能を感じさせるものがありました。

星野みなみとどちらが飛ぶのか、宙ぶらりんの状態に置かれながら、割と平然とニコニコ笑っていて、しかも、ダイビング場所での黒ひげ危機一髪対決では、最初の一差しで当たりを引くミラクルを見せます(笑)。

さらに、小型機で上空まで行くものの、強風で急遽中止となり、さらに1週間近く待つことになる。

普通なら、気分がどん底に落ちてもおかしくないけど、本番ダイブを迎えた真夏さん、上空に向かう機内で、付き添いの桜井玲香が緊張のあまり黙りがちになる中、ニコニコと、饒舌にしゃべりまくります。

これを見た時、ああ、この子は絶対にバラエティに合っていると確信しました。


メンタルが強いというか、状況をあまり深刻に捉えないというか(笑)、いつも余裕があって、どんな場面でもニコニコと笑顔が絶えない。

しかも、頭が良くて、場面場面に応じて、スラスラ言葉が出てくる。

萩本欽一は弟子に向かって、ことあるごとに「どんな時でも、黙っちゃダメ」と言っていたそうですが、確かに、乃木坂に入ったがため、何の因果か、高度4千メートルの上空から、初めて飛び降りようかという時、ずっと笑顔でしゃべり続けるなんて、そうそう誰もが出来ることじゃない。

カラ元気を振絞っていたとしても、とにかく言葉が出るのが凄い。

明らかに、秋元真夏はお笑いやバラエティ向きの才能を持っている、そう思いました。


乃木坂メンバーがお笑い系バラエティへ本格的に参加したのは、2013年4月スタート「バチバチエレキテる」に、白石麻衣がよゐこ濱口優とMCを務めたのが最初だと思います。

残念ながら、番組自体が、同年9月に打ち切られてしまい、かつてお笑いのフジテレビと言われたテレビ局が、バラエティ番組の視聴率不振に喘ぐ、その先陣を切ってしまった感があります。

ただ、番組の打ち切りとは別に、この手のバラエティに白石麻衣をキャスティングするのは、適材適所とは言えないと、当時から、このブログで指摘していました。

乃木坂の風 27Aug13 ~ 「伝家の宝刀」白石麻衣と「お笑い適性」秋元真夏、「バチバチエレキテる」打ち切り


白石麻衣は、プロ野球の始球式を任されると、是が非でも「ノーバウンド」投球をしなければと、懸命に練習に打ち込み、本番で失敗すると、悔しくて泣き崩れてしまう性格です。

可愛らしいとか、盛り上げるといったタレントっぽい発想より、スキルを重視して、ミッションを成功させることに専念するメンタルを持っている。

そのため、人一倍研究熱心で、競馬番組である『うまズキッ!』のように、専門知識を要求される番組では、コツコツ勉強を積み上げて、頼れるMCになっていく。


ところが、多くのバラエティは、その場の空気を素早く読んで、テンポよく、タイムリーに、言葉をぶっ込む必要があって、それが出来なければ、編集をかいくぐってお茶の間に登場する機会が、劇的に減っていきます。

とくに、ひな壇スタイルが標準となっている現在のお笑い系番組は、咄嗟に言葉が出る能力が重要で、まさに、「黙っちゃダメ」の世界です。

当時の秋元真夏は、復帰して間もなかったので、テレビに慣れておらず、まだぎこちなさはあった。

しかし、それでもバラエティ面で、秀逸な素質を感じさせるものを持っていて、上記の記事にも、

例えば、「バチバチエレキテる」のMCに関しては、高校卒業組で適任というと、
堅実な線では、斉藤優里かなと思いますが、攻めの姿勢で行くなら、
秋元真夏が、面白いんじゃないでしょうか。

秋元さんは、可愛い系美人で、メンタルが強い、その上、「まなったんズキュン」など、すでにウザいくらいにキャラが立っているので(笑)、ツッコミポイントが満載です。
しかも、何回かすると、手作りのクッキーやショコラを、楽屋に持って来てくれると思うので、これもネタに出来ます。
女芸人が「正直、真夏はウザい」と言ったら、デニス植野が蹴りを入れて、「真夏さんあっての我々だから」と突っ込むとか(笑)。
しかも、スカイダイビングまでOKなので、芸人の罰ゲームを、なぜか秋元さんがやるはめに、といった展開も可能です。
そして、2ヶ月後には、芸人がチーム真夏を結成していて、秋元さんが、首領(ドン)になってるとか(笑)。
こういうキャラの立った物語を提供してくれると、そこからコントやツッコミを考えられるので、放送作家もやり易くなるでしょう。
秋元真夏のお笑い適性、私は、かなり高く評価していて、機会があれば、チャレンジして欲しいと思っています。

と書いています。


そんな真夏さん、最近、いよいよ、テレビのバラエティ番組に本格的に登場するようになってきました。

毎週火曜日午後7時から放送のテレビ東京『ウソのような本当の瞬間!30秒後に絶対見られるTV』では、お笑いコンビの「かもめんたる」と一緒に、不思議なクッキングコーナーに出演、鰻を一切使わないで作るうな丼やバイクのマフラーから飛び出すポップコーンなど、毎回、微妙なものも含め(笑)、さまざまな料理や技を、コント仕立てで紹介しています。

このコーナーの秋元真夏は、「かもめんたる」兼任なのかと思わせるくらい(笑)、しっくり雰囲気に溶け込んでいて、女装した槙尾ユースケに、岩崎う大と共に突っ込んだり、コケたり、コントに欠かせない存在になっている。

真夏さんのことだから、ある程度はやるだろうと期待はしていたけど、ここまで上手くハマって、企画を盛り上げるとは思いませんでした。

秋元真夏は結構使えるという評価が出てるのでしょう、最近では、こういった別撮りのVTRコーナーだけでなく、スタジオに呼ばれ始めていて、いよいよ、ゴールデンの人気バラエティに乃木坂が週1でレギュラー出演なんて、快挙も視野に入ってきました(笑)。


さらに、秋元真夏は、テレビ朝日が昨日放送した『アレ誰が作ってるの?技ありギョーカイ神』という情報バラエティにも出ています。

中華街でシェア80%の中華鍋を作っているメーカーを訪問して、料理人から支持される秘訣と、その製造過程をリポートするVTRで登場し、スタジオにも呼ばれている。

番組の予告記事を読んで、トレンディエンジェルと一緒に、レポートするのだと思っていたんですが、何と、真夏さんが1人で工場に行き、職人さんたちと話をしながら、リポートを進めている。

一見何でもないように見えるけど、これはもの凄いことですよ。

こういったリポートは、会社にとってテレビCMと同じ意味を持つので、可愛いだけのアイドルがやって来て、浅い取材をされると、プライドを持って仕事をしている職人さんたちが、気分を害する危険があります。

若い女の子が1人でやって来たのを見て、最初は、大丈夫なのこの子で?という空気があったかもしれないけど、秋元真夏が、鉄板を叩く工程で職人が回すハンドルについて尋ねたり、何回くらい叩くのか?、そこまで叩く理由は何かなど、訊くべきこと訊き、指摘すべきことを指摘していくことで、リポート後半には、信頼関係が出来ていたんじゃないでしょうか。

ん~、初めての1人取材で、ここまで出来るのは、並大抵の力量じゃないと思います。


おろし金を手作りする職人を取材したトレンディエンジェルより、レポートとしては、真夏さんの方が、むしろ鋭かった印象を受けました。

職人さんが「鉄は叩かれて強くなる」と答えたのに対して、「人の心と同じですね。私もそうだったので」という返しは、あまり真面目に進めると、堅い社会見学レポートになってしまうので、随所にお笑いをちょこちょこ入れようという工夫だと思いますが、この辺はさらなるスキルアップが望まれましょうか(笑)。

ただ、初めてのテレビ取材なのに、きちっとレポートをしつつ、柔らかい部分も入れ込もうと頭が回るなんて、さすがに、素晴らしい切れ味で、今後が大いに楽しみです。

「ご飯がパラパラになるようなチャーハンがなかなか作れないんですが、この中華鍋なら大丈夫でしょうか?」と尋ねて、工場の人から、「腕次第」との有り難いお答えを頂いたのは(笑)、バラエティらしい味のある「まとめ方」で良かったです。


このリポートVTRだけじゃなく、スタジオシーンでも、真夏さん、出番を貰ってましたね。

スピードワゴンの小沢一敬が取材したカラオケに関して、司会の羽鳥慎一が、番組のメインご意見番である7歳の寺田心君に尋ねます。

羽鳥「心君も1回カラオケは行ったことがあるの?
寺田「1回行ったことがあります
羽鳥「何歌ったの?
寺田「AKBさんのフォーチュンクッキー

ここで当然のごとく(笑)、真夏さんが入ってきます。

秋元「えっ!心君、乃木坂は歌ったことある?
心君が無邪気で無心な瞳を真夏さんに向けながら
寺田「乃木坂って?
目を丸くして、「ええーー!」と絶句する真夏さん。

このやりとりは台本だと思います。

羽鳥さん、心君が答える前に、「1回カラオケ」と先に言っちゃってるし(笑)、歌った曲名へすかさず誘導している。

おそらく、制服っぽい衣装を着て前列に座っている、小柄な女の子が一体何ものなのか、より知名度の高いAKB48を挙げて、そこから「乃木坂」という名前を出すことで、秋元真夏が乃木坂メンバーであり、そのグループはAKB48と関連があるという情報を、視聴者に示したのだと思います。

とくに、心君が、きょとんとした表情で、「のぎざかって、なに?」と可愛く首を傾げることによって、「乃木坂」という言葉がお茶の間に、しみじみと染み渡る効果を期待出来るわけで、寺田心君、ありがとう!(笑)


他のレポーターの紹介がほとんどない中、秋元真夏が、所属グループを取り上げて貰ったことは、特筆すべきことだと思います。

番組スタッフが真夏さんの仕事を評価してくれて、今後も、チャンスがあれば呼んでくれる可能性がある。

AKB48Gメンバーでバラエティによく出ている人は、指原莉乃が典型例ですが、パンチがあり過ぎて(笑)、完全なお笑い系じゃないと、使いづらい面がある。

しかし、『アレ誰が作ってるの?技ありギョーカイ神』のような「情報バラエティ」は少なくないし、そういった番組にも、華やかなアイドルがいればという需要はあるでしょう。

秋元真夏は、可愛いのだけど、上品さを感じさせる知的な雰囲気があり、乃木坂らしい「お笑い」という新ジャンルを開拓することが出来る。

彼女のブログによると、テレビ朝日『Qさま!!』の収録に参加したそうで、毎週月曜9時という以外、具体的な放送日はまだ分からないものの、やはり、ゴールデンタイムのバラエティ番組への進出が本格化しつつあるようです。

秋元真夏の2016/02/14_12:36ブログ
秋元真夏の2016/02/09_18:30ブログ



先週木曜に放送された NHK BSプレミアム『乃木坂46紅白SP!拡大版』では、番組の最初に「ポピパッパパー」、最後にサンクエトワールの「大人への近道」がともにフルバージョンで披露されました。

しかし、スタジオライブにも関わらず、両方とも、「口パク」か生歌比率の低い「かぶせ」で、久しぶりのステージなのに、鑑賞した後、不満が残りました。

「ポピパッパパー」では、「Say!ポピパパッポピピップ」を8回繰り返す出だし部分が、あるいは、白石麻衣のソロによる生歌かなと感じました。

というのも、6回目の歌唱で、まいやんがマイクから口を一瞬外すシーンがあり、それに合わせて「パッポピピ」の音が乱れていた。

生歌であることを示すために、こういった「印」を意図的に挿入した可能性はありますが、いずれにせよ、本人の歌声を感じさせたのは、この部分だけで、サビはもちろん、ほとんどのパートに、事前に用意した別音源が入っている印象を受けました。


「ポピパッパパー」のように、歌詞にほとんど意味がない曲では、歌い手の声やリズム感が唯一のアピールポイントで、ボイスパーカッションを口パクでやっても、誰も振り向かないように(笑)、完全な生歌でなければ、聴き手を魅了するのは難しいでしょう。

Scatman Johnが「Scatman」を大ヒットさせたのは、まさに生歌の素晴らしさ故で、私も当時、確か『MUSIC STATION』でのステージを観ましたが、高度な歌唱スキルとパンチのあるリズムに圧倒されたのを覚えています。

紅白の舞台裏を見ても、「君の名は希望」のダンスについては、何度もチェックしているけど、歌を合わせているシーンは出て来ない。

ダンス抑えめの歌唱ナンバーで、しかも乃木坂の代表曲を、紅白初出場の晴れ舞台において、100%の生歌で披露しない、あるいは、披露出来ないのは、何とも残念というしかありません。


CDセールスにこだわり過ぎて、乃木坂は、頑として握手会主義選抜を止めず、最近では、さらに進んで序列主義選抜になりつつある。

しかし、寺田心君のコメントではないけど、ここ数年に渡る、AKB48Gと乃木坂46の楽曲を眺めると、子どもでも知っているような、一般層に届いたヒットは「恋するフォーチュンクッキー」だけで、音楽面での存在感は下がり続けています。

年間200万枚に迫るCD売り上げに隠れて見えづらいけど、乃木坂46が本格的ヒット曲をまだ持っていないのは、否定しようのない事実で、今後も、「歌えない乃木坂」「踊れない乃木坂」が続けば、ヒットに辿り着く確率は、低いままだと言わざるを得ません。


そして、ヒットが出ず、生歌ステージを実現出来なければ、ライブも飽きられて、観客動員数が減少に転じる危険がある。

また、音楽面での方向性を確立しなければ、欅坂46のように、どんな音楽をやるのか一切分からない姉妹グループに、メンバーが若くて可愛いという理由でファンが流れ、握手会人気の低い乃木坂メンバーのCD売り上げがさらに伸び悩むかもしれない。

乃木坂は、そろそろ真剣に音楽と向き合わなければ、近年、AKB48が苦しんでいる人気低落を、同じような道のりで踏襲する可能性は少なくない。

しかも、AKB48のように、多くのヒット曲を持たない乃木坂は、人気に陰りが見えると、一気に落ち込む心配があります。


握手会主義や序列主義によって、音楽面での身動きが取れない中、乃木坂が活路を見出そうとしているのが、メンバーの演劇活動で、実際、『Mr. カミナリ』『すべての犬は天国へ行く』や『虹のプレリュード』『リボンの騎士』など、舞台の方面では、2014年、2015年と、大きな成果を上げています。

ただし、舞台は直接観客に足を運んでもらう必要があり、内容が素晴らしくとも、乃木坂の知名度を上げるツールとしては、やや地道な効果になります。

一方、秋元真夏が本格的に進出し始めているバラエティ、とくにゴールデンの番組は、少しの出演であっても、大きな影響力を持っている。

そのため、極めて効率的な乃木坂の宣伝手段となる筈で、真夏さんが、今後、どこまで活躍するかが、グループの一般知名度を左右すると言っても、あながち大きな間違いではないと思います。


演劇とバラエティ。

乃木坂を側面から支える重要な外仕事が、上手く回り始めたのは、演技の才能があるメンバーに演技をさせ、バラエティの才能があるメンバーをバラエティ番組に出演させるという、当たり前の「適材適所」を行ったからです。

しかし、音楽グループである乃木坂の本業では、未だに「適材」が「適所」に配されておらず、それが何としてでも欲しいヒットへの道を塞いでしまっています。

生田絵梨花や伊藤万理華を舞台や映画に出演させ、秋元真夏をバラエティに送り込むと同じように、川村真洋と中元日芽香を選抜のメインボーカルに据えれば、音楽の世界でも、同じような手応えのある成功が始まるでしょう。


プリンシパルを止めて、きちんと配役した舞台を行うべきだというのは、随分前から書いてきたことで、2015年に入って実現しました。

お笑い系バラエティには、秋元真夏を起用すべきとういう指摘も、以前から言ってきたことで、最近、その通りの展開になっています。

また、定期ライブを行い、パフォーマンス力を磨いて欲しいという願いは、アンダーライブという形で結実してきた。

しかし、歌える人が歌い、踊れる人が踊る選抜は、未だに日の目を見ず、それどころか、音楽スキルを無視したメンバーの固定化が急速に進み始めています。


AKB48Gや乃木坂のCDセールスを少し調べれば、誰がセンターになるかで、グループ全体の売り上げが左右されるなんて、迷信に過ぎないことが直ぐに分かります。

ところが、48や46の運営に、センターやフロントを変えると、売り上げが大きく影響を受けると、信じている人がいるのか、CDセールスが好調なら、一切選抜をいじらず、不調ならそれをたちどころに好転させるセンターを見つけようとする。

しかし、口パクや「被せ」ばかりで、ステージがつまらないことが問題ならば、歌えるグループにすることが先であって、センターやフロントがどうこうは、さほど関係のない話になります。


乃木坂は、AKB48と違って、複数のヒット曲という頼れる財産がないので、人気が一度落ち始めると、AKB48よりも速いスピードで、一気に坂を下ってしまう危険がある。

個人的には、結成5年目に入り、かつ欅坂が登場する今年は、音楽的改革を行うタイムリミットだと思っていて、早急に、歌える乃木坂へ舵を切って欲しい。

「簡単な話じゃない」と躊躇して、必要なときに、必要な改革を断行しなければ、後で、もっと厳しい問題に直面するのは、バブル期以降、日本人がたびたび経験してきたことだと思いますが、好調に見えるときこそ、危機感を持って次を見据えるのは、まさに「簡単な話じゃない」のでしょう(笑)。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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中元堀超トップギア、サンエト星野高山井上絶好調、4次応募で14th握手会売上が前作初動水準到達 [12Feb16]

2016-02-12 21:15:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

星野みなみ主演のミニドラマが2月もオンエア!
毎週月曜~金曜 24 : 30 ~ 25 : 00 [CS] スペースシャワーTV プラス『アイドルヒッツ』。この30分番組内で、星野みなみ主演の STATION ID『あたし、本と旅する』が、毎回、30秒ずつオンエア。2月は、1日(月)第35話から14日(火)第46最終話まで、途切れず放送される予定。
(2月の放送予定)
12(金)[#44] 13(月)[#45] 14(火)[#46]
スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

02月12日(金) 22 : 00 ~ [FM] NHK-FM『AKB48の私たちの物語』。ラジオドラマシリーズの第135話番外編「『バレンタイン大作戦~チョコがほしい!」と第136話番外編「バレンタイン大作戦~チョコをあげたい!』に、西野七瀬、若月佑美、中田花奈、伊藤万理華、斉藤優里、井上小百合が、山寺宏一と出演。

02月14日(日) 13 : 55 ~ 15 : 20 [地デ] テレビ朝日『アレ誰が作ってるの?技ありギョーカイ神(じん)』 。秋元真夏が情報バラエティ特番に出演。リポーターとして、トレンディエンジェルと共に、「中華鍋」を作る過程を紹介。

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]



14枚目個別握手会の第5次応募受付が、珍しく水曜日から始まり、それに伴って、第4次終了時点での完売状況が判明しました。

おそらく、欅坂46デビューシングル個別握手会の第1次応募が、今週の月曜から金曜まで行われているので、乃木坂も、折角だからご相伴ということで(笑)、通常の木曜金曜を、今回だけ変更して、少し長めの受付にしたのかもしれません。

ただ、受付曜日が特別なだけでなく、明らかになったセールス内容が、いつもとは相当に異なっていました。

本来ならば、第4次応募あたりは、まだ売り出し始めの段階で、あれこれ分析するのは早いのですが、14枚目は、常軌を逸したスピードで完売が出ていて、個別握手会によるCDセールスの全体像が輪郭を表しつつある。

そこで、今日は、完売状況を調べて、14th個別握手会セールスの特徴やオリコン初動の見通しを考えてみます。


まずは、全体の売り上げから。

(表1) 14枚目第4次応募終了時点におけるグループ別完売状況

凡例
そのグループの完売部数/担当部数 (完売率) 推定売り上げ枚数 {人数} : グループ名

14th04次応募終了時点での完売状況
393部/612部 (0.642) 34.7万枚 {25人} : 1期
063部/168部 (0.375) 08.6万枚 {11人} : 2期
456部/780部 (0.585) 43.4万枚 {36人} : 全体

13th04次応募終了時点での完売状況
258部/591部 (0.437) 26.4万枚 {26人} : 1期
008部/144部 (0.056) 03.9万枚 {11人} : 2期
266部/735部 (0.362) 30.3万枚 {37人} : 全体

13th11次応募終了時点での完売状況(= 初動算入分)
523部/591部 (0.885) 37.4万枚 {26人} : 1期
074部/144部 (0.514) 08.5万枚 {11人} : 2期
597部/735部 (0.812) 45.6万枚 {37人} : 全体

#「完売率」は小数点以下4桁目を四捨五入
# 枚数の単位はすべて「万枚」で、小数点以下2桁目を四捨五入している
# 推定売り上げ枚数は、CD1枚あたりの平均割り当て時間を8.5秒として、シミュレーション計算によって求めている
#「8.5秒」を使うと、13th11次後の完売表からシミュレーションした売り上げ枚数と、オリコン初動からサウンドスキャン第1週を引いて求めた枚数が良好に一致する
# シミュレーション方法に興味のある方は、以下の記事をご覧下さい
乃木坂の風 22Mar14 ~ アレチの業務連絡、完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明
乃木坂の風 23Mar14 ~ 完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明(2)


14枚目第4次応募終了時点で、1期は612部中393部の完売率64.2%、2期は168部中63部の完売率37.5%。

併せた全体では、総部数780部中456部が完売し、全体完売率は58.5%で、推定売り上げ枚数は43.4万枚に達しています。

13枚目第4次終了後は、1期が591部中258部の完売率43.7%、2期は144部中8部の完売率5.6%で、14枚目において、1期2期ともに売り上げを大きく伸ばし、全体完売率は22%アップ、枚数は13万枚も増えている。


13枚目「今、話したい誰かがいる」初動には、個別握手会セールスの第11次応募分までが計上されたと思われ、オリコンとサウンドスキャンから計算すると、その枚数は45.6万枚となります。

(表1)が示すように、14枚目第4次応募終了時点での推定売り上げは43.4万枚なので、すでに前作初動計上分である45.6万枚に、なんと、あと2万枚少しにまで迫っている。

ん~、恐ろしい売れ行きです(笑)。

14枚目の初動算入は、第10次応募分まで、つまり、あと6回も受付があって、45.6万枚を越えるのは、ほぼ確実な情勢です。


乃木坂の個別握手が飛ぶように売れていくのは、上述したように、1期と2期の両方がセールスを伸ばしているからですが、具体的にどのメンバーが好調なのか、見てみましょう。

(表2) 14枚目個別握手会第4次応募後の推定売り上げ枚数を、13枚目第4次応募後と比べて、増加分が大きかったメンバーTOP20

凡例
[順位] 13th4次から14th4次への完売部数の増加分/担当部数の増加分 (推定売り上げ枚数の増加分) {13th4次後の完売部数/担当部数 → 14th4次後の完売部数/担当部数} メンバー名

[01] +21部/+07部 (+1.24万枚) {01部/23部 → 22部/30部} 中元日芽香
[02] +19部/+04部 (+1.14万枚) {01部/26部 → 20部/30部} 堀未央奈
[03] +16部/+06部 (+0.92万枚) {02部/18部 → 18部/24部} 北野日奈子
[04] +10部/+06部 (+0.89万枚) {00部/18部 → 10部/24部} 中田花奈
[05] +12部/±00部 (+0.83万枚) {02部/30部 → 14部/30部} 星野みなみ
[06] +11部/±00部 (+0.76万枚) {03部/30部 → 14部/30部} 高山一実
[07] +07部/+05部 (+0.71万枚) {04部/25部 → 11部/30部} 井上小百合
[08] +05部/+06部 (+0.68万枚) {01部/18部 → 06部/24部} 寺田蘭世
[09] +06部/±00部 (+0.56万枚) {04部/30部 → 10部/30部} 伊藤万理華
[10] +04部/+03部 (+0.53万枚) {02部/21部 → 06部/24部} 新内眞衣
[11] +15部/±00部 (+0.52万枚) {10部/30部 → 25部/30部} 桜井玲香
[12] +03部/±00部 (+0.48万枚) {03部/30部 → 06部/30部} 松村沙友理
[13] +00部/+09部 (+0.40万枚) {00部/05部 → 00部/14部} 和田まあや
[14] +04部/±00部 (+0.40万枚) {01部/18部 → 05部/18部} 斉藤優里
[15] +02部/+03部 (+0.36万枚) {01部/13部 → 03部/16部} 樋口日奈
[16] +00部/+08部 (+0.36万枚) {01部/06部 → 01部/14部} 伊藤かりん
[17] +01部/+04部 (+0.31万枚) {01部/10部 → 02部/14部} 渡辺みり愛
[18] +00部/+06部 (+0.31万枚) {00部/06部 → 00部/12部} 伊藤純奈
[19] +03部/-01部 (+0.31万枚) {02部/19部 → 05部/18部} 生駒里奈
[20] +00部/+05部 (+0.28万枚) {00部/07部 → 00部/12部} 斎藤ちはる


中元日芽香と堀未央奈は、前作第4次応募後の完売は1部でしたが、今作は、担当が30部へ増えたにも関わらず、すでに、22部と20部の完売を叩き出していて、それぞれ1万枚以上の売り上げアップとなっています。

また、北野日奈子と中田花奈も、9千枚ほど売り上げを伸ばしていて、枚数ベースで、ひめたん、堀ちゃんに次いで、3位と4位に入っている。

4人とも13thアンダーフロント、すなわち「サンクエトワール」のメンバーで、確かに、寺田蘭世も、7千枚近い伸びを見せて8位に食い込んでおり、サンエト、めちゃめちゃ強いです。

「大人への近道」というカプリング曲を用意して、シングルにMV付きで収録し、その上、サンエトの単独イベントを開催した。

13枚目における、こういった流れが、運営のサンエト「推し」をファンに確信させたのか、14枚目の個別握手会セールスで、もの凄い上昇気流となって、5人のメンバーを押し上げているように見えます。


サンエト以外では、星野みなみと高山一実という、30部担当で福神続投の二人が、大きく完売スピードを上げ、5位と6位に入っている。

また、12枚目「太陽ノック」から、連続3回選抜入りの井上小百合、さらには、11枚目「命は美しい」から連続4回の伊藤万理華が7位と9位におり、選抜常連の雰囲気が色濃くなるにつれ、握手会人気も上がっているようです。

さらに、ラジオに個人の冠番組を持っている新内眞衣が10位で、OL兼任アイドルとラジオパーソナリティという安定したポジションが、コンスタントな人気上昇を呼び込んでいるのかもしれません。


以上のように、13枚目から売り上げ枚数を伸ばした上位10人に、1期が6人、2期が4人とバランス良くランクインしています。

しかも、この10人の中に、14thアンダーが5人入っており、選抜以上に、アンダーの人気が、乃木坂のCDセールス上昇の原動力になっている。

選抜常連が毎シングル、30部を早々と全完売する中、担当部数のまだ少ないアンダーメンバーこそが、唯一の伸びしろということです。


14枚目個別握手会セールスは、非常な勢いを感じさせますが、だからといって、この先、売り上げ枚数が天上知らずに増え続けるなんてことは、勿論、あり得ません(笑)。

(表1)におけるシミュレーションでは、CD1枚当たりの平均割り当て時間を8.5秒に設定しています。

これは、1部90分が完売すれば、635枚のCDが売れる計算です。

すると、総部数は780部なので、最高売り上げは49.5万枚となります。

つまり、どんなに頑張っても、14枚目の個別握手会には、50万枚を越えるセールスは不可能という上限が付く。

そして、50万枚を越えないのであれば、オリコン初動を65万枚に持って行くには、店頭販売が15万枚以上出なければならない。

ちなみに、ここ3シングルのケースを見ると、特別盤を除いた、初回限定盤全種と通常盤の合計売り上げは、11枚目が15.0万枚、12枚目が15.5万枚、13枚目が15.9万枚で、15万枚を越える店頭セールスが要求される初動65万枚が、そんなに簡単ではないことが分かります。


個別握手会セールスが上限である49.5万枚にどこまで肉迫するかで、65万枚突破に必要な店頭販売セールスが変わってきます。

例えば、握手会分が47万枚なら店頭分は18万枚が必要、握手48万枚であれば店頭17万枚、49万枚だったら16万枚といった感じです。

今の乃木坂にとって、店頭販売が18万枚か16万枚かは、達成確率が大きく変わる微妙なラインなので、確度の高い初動予想を行うには、握手会セールスを慎重に見極めることが求められます。


14枚目の初動に算入される握手会セールスは、日程から考えて、おそらく第10次応募分までですが、その枚数を予想する一つの方法は、前作13枚目第10次応募終了時点における各メンバーの完売率を、全員が今作でも達成すると仮定することです。

つまり、13枚目第10次後に、あるメンバーが10部中6部完売ならば、つまり、完売率60%ならば、14枚目第10次後でも、20部中12部完売と、その完売率を維持するという前提を置く。

こうやって計算すると、14枚目個別握手会の初動算入分は、以下のようになります。

(表3) 14枚目個別握手会初動算入分の予測計算

14th初動算入時点(10次応募終了後)の予測される完売状況
522部/612部 (0.853) 38.1万枚 {25人} : 1期
089部/168部 (0.530) 09.9万枚 {11人} : 2期
611部/780部 (0.783) 48.1万枚 {36人} : 全体
# 全メンバーが13th10次終了時点と同じ個人完売率を達成するとして計算している


メンバーによって担当部数が増減する中、全員が、前作と同じ完売率を、今作でも実現すると仮定すれば、48万枚をオリコン初動に流し込める計算になります。

握手会分が48万枚であれば、店頭分17万枚で、オリコン初動は65万枚なので、60万台後半が見えてきます。

しかし、本当に、同じ完売率を達成することは可能でしょうか?

当然ですが、鍵を握るのは、担当部数が増えたアンダーメンバーです。

(表4) 13枚目から14枚目への個別握手会担当部数の増減と第4次応募後完売率の比較

凡例
13枚目から14枚目への担当部数の増加分 : 14th4次応募終了時点の個人完売率/13th4次応募終了時点の個人完売率 → 13th10次応募終了時点の個人完売率 メンバー名

# 担当部数の増加が大きいメンバーから順に並べている
# 14th4次応募終了時点で30部を全完売しているメンバーは表に入れていない

+9部 : 0.00/0.00 → 0.20 和田まあや
+8部 : 0.07/0.17 → 0.33 伊藤かりん
+7部 : 0.73/0.04 → 1.00 中元日芽香
+6部 : 0.42/0.00 → 0.61 中田花奈
+6部 : 0.25/0.06 → 0.44 寺田蘭世
+6部 : 0.75/0.11 → 0.72 北野日奈子
+6部 : 0.00/0.00 → 0.17 伊藤純奈
+5部 : 0.37/0.16 → 0.88 井上小百合
+5部 : 0.08/0.14 → 0.71 川後陽菜
+5部 : 0.00/0.00 → 0.00 斎藤ちはる
+4部 : 0.67/0.04 → 1.00 堀未央奈
+4部 : 0.14/0.10 → 0.50 渡辺みり愛
+3部 : 0.19/0.08 → 0.54 樋口日奈
+3部 : 0.25/0.10 → 0.62 新内眞衣
±0部 : 0.20/0.10 → 0.87 松村沙友理
±0部 : 0.47/0.10 → 0.97 高山一実
±0部 : 0.83/0.33 → 1.00 桜井玲香
±0部 : 0.90/0.53 → 1.00 若月佑美
±0部 : 0.28/0.06 → 0.33 斉藤優里
±0部 : 0.33/0.13 → 0.93 伊藤万理華
±0部 : 0.47/0.07 → 0.97 星野みなみ
±0部 : 0.00/0.00 → 0.17 能條愛未
±0部 : 0.00/0.00 → 0.00 川村真洋
-1部 : 0.28/0.11 → 0.53 生駒里奈
-2部 : 0.00/0.00 → 0.00 佐々木琴子
-2部 : 0.33/0.00 → 0.13 相楽伊織
-4部 : 0.50/0.00 → 0.00 山崎怜奈
-5部 : 0.67/0.00 → 0.09 鈴木絢音


前作と比べて、もっとも担当部数が増えたのは、和田まあやのプラス9部で、次に、伊藤かりんのプラス8部が続きます。

まあやは、13枚目第10次後の完売率が20%、かりんさんは33%で、これらが握手会セールス48万枚に要求される個々人の目安となります。

ただ、第4次後を見る限り、和田まあやは、前作と同じくまだ完売ゼロ、伊藤かりんは7%と、前作の17%を下回っている。


一方、北野日奈子は、担当が6部増加したものの、今作第4次後ですでに完売率75%で、前作同次後の11%はもちろん、第10次後の72%すら現時点で上回っています。

また、鈴木絢音はマイナス5部と、大きく担当部数が減りましたが、今作の完売率がすでに67%に達しており、前作第10次後の9%を遥かに越えるセールスとなっている。

様々なメンバーのセールスが総合されて、全体としての売り上げが決まるのだけど、どの程度伸びるかは、まあややかりんちゃんなど、担当部数が増えたメンバーが、これから第10次応募までに、前作の完売率にどこまで迫り、どれだけ越えられるかに掛かってきます。


担当部数の増えた和田まあや、伊藤かりん、伊藤純奈、川後陽菜、斎藤ちはる、渡辺みり愛、樋口日奈、さらには、前作と同じかやや減らした、能條愛未、川村真洋、生駒里奈、佐々木琴子といったメンバーが、今後、どこまで完売率を上げるかが、初動算入48万枚を実現するか、上回るか、それとも下回るか、その辺を決めると思います。

そして、不安要素として無視出来ないのが、欅坂46の握手会応募スタートです。

選抜常連やサンエトのメンバーは、スタートで一気に完売を量産して、枚数ベースでは、大部分を売り切っているので、欅坂との同時応募はあまり影響しないでしょう。

しかし、上に挙げたメンバーは、まさにこれからが正念場という時期に、欅が入ってくるので、乃木坂ファンの財布が分散して、完売が伸び悩む危険がある。


さらに、気になるのは、乃木坂AKBです。

「混ざり合うもの」というタイトルの楽曲が、AKB48の43枚目「君はメロディー」に収録されますが、発売日が3月9日(水)で、14枚目個別握手会への申し込みが、佳境を迎える時期のど真ん中に重なっている。

乃木坂ファンの興味がAKB48の10周年記念シングルに向かい、乃木坂AKBが入ったTypeEを購入すると、その分だけ、やはり財布の重量が減るので(笑)、乃木坂14枚目の個別握手会セールスが鈍るかもしれない。


欅坂46も、AKB48も、乃木坂と似たようなアイドルグループで、それらが同時期にシングルを発売するのだから、全然、影響が出ないと考える方が無理があります。

今まで、乃木坂はAKB48とは違うとして、独自路線を強調してきたので、こういった興味と財布の分散は、ある程度抑えられてきたけど、乃木坂AKBというユニットの曲が、43枚目に収録され、おそらくMVもある以上、切り崩しは覚悟した方がいい。

まあ、問題なのは、切り崩される分量ですが。


また、欅坂に至っては、乃木坂と「違う」とは言いづらいグループです。

例えるなら、乃木坂という樹木の真下に、同じ種類の樹を植えたようなもので、養分の取り合いが起こるのは避けられないでしょう。

同じ地域なら違う種類の植物を、同じ種類の植物なら違う地域に、植えて欲しかったですね(笑)。


こういった不安材料を考慮すると、握手会セールスの48万枚は盤石ではなく、悪い方に転ぶ可能性も視野に入れた方がいい。

ただ、同種グループによる「相乗効果」なんてことも、絶対ないとは言えないので、良い方に転ぶ可能性もゼロではない。

ということで、現段階では、以下のような3つのケースに分けて、14枚目初動を予想しています。

(表5) 14枚目初動予想における3つのケース

13枚目「今、話したい誰かがいる」(2015/10/28)
[店頭セールス]
5.7万枚 (03位) : 初回限定盤TypeA
4.6万枚 (05位) : 初回限定盤TypeB
5.0万枚 (04位) : 初回限定盤TypeC
0.6万枚 (19位) : 通常盤
1.1万枚 (10位) : 「ここさけ」盤
合計 17.1万枚
[個別握手会セールス]
45.6万枚 : 通常盤
[オリコン初動]
62.7万枚 (1位)
#「店頭セールス」はサウンドスキャン調べの売り上げ枚数と順位
#「オリコン初動」はオリコン調べの売り上げ枚数と順位

(予想) 14枚目「タイトル未定」(2016/03/23)

// 可能性の高いケース
[店頭セールス]
18万枚 : 初回限定盤(TypeA, B, C, D)・通常盤
[個別握手会セールス]
48万枚 : 通常盤
[オリコン初動]
65万枚以上68万枚未満の「前作越え」

// 想定より厳しいケース
[店頭セールス]
16万枚 : 初回限定盤(TypeA, B, C, D)・通常盤
[個別握手会セールス]
47万枚 : 通常盤
[オリコン初動]
65万枚未満の「前作微増」

// 想定より好調なケース
[店頭セールス]
20万枚 : 初回限定盤(TypeA, B, C, D)・通常盤
[個別握手会セールス]
49万枚 : 通常盤
[オリコン初動]
68万枚以上の「前作大幅増」


14枚目のオリコン初動が65万枚であれば、前作より約2万枚の増加で、初動68万枚では約5万枚のアップ。

上表では、65万と68万の二つのラインが、「前作微増」「前作越え」「前作大幅増」の分岐点としています。

ただ、さすがに、オリコン初動が13枚目の62.7万枚を下回る「前作割れ」は、現時点で考える必要はないと思います。


本格的な初動予想は、また、発売直前にしますが、握手会セールスにせよ、店頭セールスにせよ、乃木坂が今直面し得る最悪の状況は、「頭打ち」じゃないでしょうか。

選抜が固定化したり、活動がワンパターンになって、飽きを感じるファンが出てくると、セールスの「頭打ち」が始まり、やがて「長期低落」に移行するのは、アイドルの歴史において繰り返し起こってきた、よく見かける現象です。

今年は勝負の年で、次は激動のシングルになる。

もし、同じことが何度も謳われていることに気づいたら、それが「頭打ち」や「長期低落」のサインかもしれません(笑)。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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泣く齋藤飛鳥と紅潮する衛藤美彩、秀逸なバレンタイン企画、欅坂デビューCDは初動15万枚が目安 [09Feb16]

2016-02-09 19:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

星野みなみ主演のミニドラマが2月もオンエア!
毎週月曜~金曜 24 : 30 ~ 25 : 00 [CS] スペースシャワーTV プラス『アイドルヒッツ』。この30分番組内で、星野みなみ主演の STATION ID『あたし、本と旅する』が、毎回、30秒ずつオンエア。2月は、1日(月)第35話から14日(火)第46最終話まで、途切れず放送される予定。
(2月の放送予定)
08(月)[#40] 09(火)[#41] 10(水)[#42] 11(木)[#43] 12(金)[#44]
13(月)[#45] 14(火)[#46]
スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

02月11日(木祝) 09 : 11 ~ 10 : 05 [地デ] テレビ東京「Friend-Ship Project 初恋▷トライアングル~あのコは何でニッポンに?~」。テレビのドラマに若月佑美が出演。乃木坂公式サイトの関連記事若月佑美の2016/01/29_16:18ブログ

02月11日(木祝) 16 : 30 ~ 18 : 00 [BS] NHK BSプレミアム『乃木坂46紅白SP!拡大版』。前回に引き続き、紅白初出場の舞台裏を紹介。桜井キャプテンの説教部屋に生田&西野。恒例「メイドコント」はハウスクリーニング。「ポピパッパパー」のフルサイズステージ。アンダー武道館ライブにおける永島聖羅の卒業発表を若月&桜井が取材。

02月14日(日) 13 : 55 ~ 15 : 20 [地デ] テレビ朝日『アレ誰が作ってるの?技ありギョーカイ神(じん)』 。秋元真夏が情報バラエティ特番に出演。リポーターとして、トレンディエンジェルと共に、「中華鍋」を作る過程を紹介。

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]



最初に、読者の皆様へご報告を。

先週は、非常に多くの方が、当サイトを訪れて頂き、本当にありがとうございます。

1月31日(日)から2月6日(土)の1週間において、訪問者数1万9千、閲覧数5万で、gooブログの週間総合ランキングが240万件中の67位でした。

とくに、選抜発表の翌月曜は、訪問者数が5千3百、閲覧数は1万2千に跳ね上がり、デイリーランキングは24位を記録しました。

選抜発表の後は、毎回、訪問者数や閲覧数が伸びることが多いのですが、1日で5千人を越え、順位が50位以内に入ったのは、ブログ開設以来初めてのことで、見慣れぬ数字に、一瞬何が起きたのか分からず、思わず二度見してしまいました(笑)。


訪問された方が記事を読まれるとき、ブログへのアクセス数などは、文内容と関係のない情報なので、表示設定を含めてあまり触れないようにしてきました。

ただ、選抜発表後の感想は、毎シングル、翌月曜日という同じタイミングで投稿していて、14枚目は、それ以前と比べ、段違いのアクセス数となった。

明らかに、私の記事が素晴らしいというより(笑)、乃木坂46の人気が上がっていることを示す数字なので、読者の皆様へ、感謝の気持ちと共に、お知らせすることにしました。

私は文章を書くのが速い方ではなく、また、資料を集めて表を作るのに時間が掛かったりして、思うように更新出来ないことが多いのですが、多くの方に読んで頂いてることを励みに、今後も、何とか乃木坂のことを書いていきたいと思っています。

宜しかったら、ときどきのぞいてやって下さい。

あらためて、多数のご閲覧、ありがとうございました。



日曜日の『乃木坂工事中』、面白かったですね。

2期メンバーが、意中の1期メンバーにプレゼントを贈る、恒例の「バレンタイン」企画でしたが、貰えると思う人に手を挙げさせるシステムが壺にハマって、嫉妬や涙が飛び交う見応えのある回でした。

とくに、北野日奈子、伊藤純奈、相楽伊織という最多3人に対して、自分は凄く仲が良いからと、手を挙げ続けた齋藤飛鳥が、ことごとくプレゼントを貰えず、ひな壇に戻って泣いているのが、企画を大いに盛り上げます。

しかも、そのうち2回は、2期と接点のない白石麻衣に持って行かれて、どんなに「仲良し」でも、「憧れ」には勝てないという切ない真理を、全身で受け止めて、とぼとぼ帰っていく後ろ姿は、乃木坂バラエティの歴史に残りそうな名場面だった(笑)。


2期メンバーが、1期を選ぶという設定が、「先輩」たちの闘争心に火をつけた面はあるかもしれません。

北野日奈子がプレゼントをあげる相手は、当然、自分しかいないとばかり、「自信しかない」と豪語していた衛藤美彩は、結局、まいやんが「本命」と分かって、「白石の家に泊まればいいさ」など、ヤサグレ発言を連発してましたが、番組を盛り上げる以上に、マジでショックだったんじゃないかと(笑)。

あしゅがプレゼントを貰ったのなら、そこまで気にしないと思うけど、同じお姉さんメンバーのまいやんとなると、自分の「先輩」力に関わってくるわけで、普段のあの懐き方は何だったんだと、戦略の練り直しを検討し始めそうな、そんな表情を見せていました。

何と言っても、あんなに目を丸くして、ギラギラ、積極的に突っ込んでくるみさ先輩は初めてで、ん~、引き出しちゃいましたね、彼女の魅力溢れるSキャラを(笑)。


以前、あるバラエティ番組で、飼い犬を50メートル陸上コースのスタートに座らせ、お父さん、お母さん、小学高学年のお姉さん、低学年の弟が、ゴール地点から、「こっちへおいで!」と声を掛け、誰のときに、一番タイムが良いかを調べる企画がありました。

日常的にエサの用意をしているお母さんと、よく遊んでいるお姉さんが、自信満々だったけど、実際にやってみると、何と、普段ほとんど接点のないお父さんのときに、もっとも速く走ったことが判明します。

それが分かったときのお姉さんの落胆ぶりは尋常ではなく、レースが終わった後、ブリブリ文句を言ってましたが、日曜のあしゅとみさ先輩を見ていて、なぜか、その少女のことが頭に浮かんできました(笑)。


ただ、企画内容が良かったことに加えて、飛鳥にせよ、みさみさにせよ、以前に比べて、しゃべれるようになったし、自分の感情を外に出すことが出来るようになった気がします。

バラエティといえども、スタッフやカメラがずらりと並んだスタジオで、しゃべったり、笑ったり、泣いたりするのは、相当に難しいことで、それが出来るようになれば、番組は格段に面白くなっていきます。

雑誌やテレビラジオなど、さまざまメディアへの露出を通して、乃木坂が人気グループになりつつあることに手応えを感じ、自信と共に、積極的に前へ出る気持ちが生まれ始めたとすれば、とても頼もしい話です。

結局、メンバーが実力を付ければ、少々企画がつまらなくても、何とかなるので(笑)、冠番組の視聴率アップへも、期待を抱かせる回でした。


きいちゃんと相楽伊織がまいやん、伊藤純奈が橋本奈々未、とあまり接点のないお姉さんメンバーを選び、妹的アプローチによる人脈拡大を目論んだのに対して(笑)、渡辺みり愛は、最近、夢の国へ二人で行った井上小百合を指名して、好対照な方向性を見せています。

みり愛は、「みせかけロリ」というあだ名が付いているように、幼い雰囲気の外見と違って、内面は相当に大人っぽいと言われてますが、なるほど、現実的なつながりの強化を図ったわけで、妹的な発想はしないタイプなのかもしれません。

一方、佐々木琴子は、アニメ好きという共通の趣味を持ち、普段から付き合いのある松村沙友理を選んでいました。

さゆりんの場合は、みり愛とは逆に、永遠のりんご姫という「みせかけお姉さん」なので(笑)、このケースは、友だち同士か、あるいは、案外、琴子がお姉さん的立場なのかもしれません。

琴子も、みり愛と同じく、弱みを見せない、大人っぽい性格かな?と、感じることが多いので。


お姉さん指数100%の雰囲気を漂わせる新内眞衣には、桜井玲香、星野みなみ、生田絵梨花という、乃木坂が誇る錚々たる妹キャラ3人が手を挙げますが、まいちゅんが選んだのは、深川麻衣というオチでした(笑)。

二人の関係性はよく分からないんですが、最近、一緒に仕事をしたり、まいちゅんの生誕祭でまいまいが手紙を読むなど、仲が良いようです。

姉と妹というより、年の近い親友で、一方がピュア、もう一方がリアル、あるいは、一方が天国の聖母、もう一方が俗世のOLといった(笑)、シャープな相互補完的空気感が、二人の絆を強めている、そんな感じなんでしょうか。


ところで、まいちゅんの出番が、ナレーションベースだったので、齋藤飛鳥ほどスポットが当たってないけど、実は、生田絵梨花は、あしゅに次いで、2回もアウトになっていて、悲しそうに微笑む表情にグッときました(笑)。

いくちゃんは、こういう場面であまり涙を見せるタイプではないので、かえって大丈夫かなと、心配になります。

あしゅだけでなく、血相を変えてまくしたてるみさ先輩や、みり愛に指名され、嬉しさのあまりさめざめと涙するさゆにゃんを見て分かるように、手を挙げて弾かれると、想定を遥かに越えた衝撃を受けるようで、次週、何とか選ばれて欲しいと、密かに祈っております(笑)。

一応、誰が誰にプレゼントを上げたのか、リストにしました、何の役にも立たない気もしますが(笑)。

(表1) 2016年2月7日(日)深夜放送『乃木坂工事中』の「好きです先輩!2期生から1期生へバレンタイン告白企画」前半戦の結果

凡例
プレゼントを上げる2期 → 指名されて貰った1期
[自分が貰えると手を挙げたメンバー]

北野日奈子 → 白石麻衣
[齋藤飛鳥、衛藤美彩、井上小百合]

伊藤純奈 → 橋本奈々未
[齋藤飛鳥、橋本奈々未]

渡辺みり愛 → 井上小百合
[生田絵梨花、井上小百合]

佐々木琴子 → 松村沙友理
[若月佑美、井上小百合、松村沙友理]

新内眞衣 → 深川麻衣
[桜井玲香、星野みなみ、深川麻衣、生田絵梨花]

相楽伊織 → 白石麻衣
[齋藤飛鳥、白石麻衣、秋元真夏、伊藤万理華]



さて、欅坂46のデビューシングルは4月6日(水)リリースと発表されました。

同時に、個別握手会の日程と部数設定、そして全国握手会の日程も告知され、いよいよ、メジャーCDデビューが具体化してきました。

欅坂のシングルがどの程度売れるかは、乃木坂のCDセールスにも、大きな影響を及ぼす可能性があり、他人事ではない話です。


また、4月6日(水)は、松井玲奈が、SKE48卒業後、初めて出すシングルである「シャボン」の発売日でもある。

このシングルは、2009年から活動している、姉妹音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」とのコラボ曲で、松井玲奈が出演する3月放送ドラマのタイアップソングだそうです。

ツイッターなどの情報によると、チャラン・ポ・ランタンの小春氏が、作詞作曲を行っているようで、秋元康氏は関わっていないようです。

そうなると、欅坂のデビューシングルは、松井玲奈の卒業後1stソロシングルと、完全なガチ対決です。


2012年5月2日(水)にリリースされた乃木坂の2枚目「おいでシャンプー」は、指原莉乃の1stソロシングル「それでも好きだよ」と同日発売だったけど、いずれも秋元氏作詞プロデュースによる楽曲であり、これは両者の話題作りであって、勝っても負けてもの世界でした。

しかし、4月6日(水)に発売される楽曲の売れ行きは、それぞれが欅坂46と松井玲奈の今後を占う、ポイントとなるでしょう。

CDセールスに関しては、21人のメンバーがいる欅坂にやや分がある気がしますが、オリコンだけでなく、Billboard JAPAN、iTunes Store トップソング、MV再生回数など、最近は、多角的な評価が重視されつつあるので、どういう結果になるのか、注目されます。


知名度では松井玲奈が圧倒的で、しかも、卒業後、メディア露出をとくにアップしているようなので、欅坂は、CDセールスで引き離さないと、オリコンはトップだけど、ビルボードでは1位を逃すといったケースも考えられます。

従って、欅坂としては、乃木坂で成功した握手会商法を、システムだけでなく、ファンまで取り込み、1枚目から大きなCDセールスを実現したいところです。

デビューシングルのオリコン初動がどのくらいまで伸びるのか、乃木坂のデータを眺めながら、ちょっと考えてみましょう。

(表2) 乃木坂46歴代シングルに関する、発売第1週のオリコン調べ売り上げ枚数、いわゆる「初動」の推移とその内訳

凡例
シングル番号 : オリコン初動 (店頭販売第1週売り上げ{特典イベントの種類と日数}+特定販売第1週売り上げ{個別握手会の日数:総部数}) [現在の累計] 発売日「タイトル」

# 売り上げ枚数は全て「万枚」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
# 「店頭販売第1週売り上げ」は、サウンドスキャンTOP20を使って、全タイプの店頭販売CDについて合計したもの。TOP20に初回限定盤しかランクインしていないときは、それらの合計枚数の4%を通常盤売り上げ、4.5%をアニメ盤売り上げと推測して、全タイプの合計を求めている
#「特定販売第1週売り上げ」は、オリコン初動から店頭販売第1週売り上げを引いたもの。forTUNE music を通した売り上げ枚数に等しく、個別握手会によるCDセールスと見なすことが出来る。
#「現在の累計」は、2016年02月08日付[01/25(月)~01/31(日)]までの、オリコン週間ランキングによる売り上げ枚数の単純累計。200位以内に入った週の数字を足し合わせている。
# 特典イベントの記号。「全」= 全国握手会、「個」= 個別握手会、「m全」= ミニ全国握手会、「m個」= ミニ個別握手会、「似」= 似顔絵会、「録」= 録音会、「茶」=お茶会、「L&似」= ライブと似顔絵会、「L」= ライブ、「サ」=サイン会。「d」は「日」の意。

01枚目 : 13.6 (08.3{全3d+m全4d}+05.3{個3d:300部}) [21.4] 2012/02/22「ぐるぐるカーテン」
02枚目 : 15.6 (07.3{全3d+m全5d}+08.2{個2d+m個4d:300部}) [22.5] 2012/05/02「おいでシャンプー」
03枚目 : 18.7 (06.1{全2d+似1d}+12.6{個4d:330部}) [24.5] 2012/08/22「走れ!Bicycle」
04枚目 : 23.3 (06.6{全2d}+16.7{個5d430部}) [31.3] 2012/12/19「制服のマネキン」
05枚目 : 24.2 (07.2{全3d+録1d}+17.0{個5d:437部}) [31.9] 2013/03/13「君の名は希望」
06枚目 : 33.7 (09.7{全3d+茶1d}+24.0{個6d:630部}) [46.0] 2013/07/03「ガールズルール」
07枚目 : 39.5 (09.0{全3d+茶1d}+30.5{個6d:664部}) [51.7] 2013/11/27「バレッタ」
08枚目 : 45.8 (11.8{全3d+茶1d}+34.0{個6d:759部}) [54.7] 2014/04/02「気づいたら片想い」
09枚目 : 42.2 (11.0{全3d+茶1d}+31.1{個6d:788部}) [52.7] 2014/07/09「夏のFree&Easy」
10枚目 : 47.9 (11.7{全1d+L&似2d+茶1d}+36.2{個7d:902部}) [61.9] 2014/10/08「何度目の青空か?」
11枚目 : 50.0 (15.0{全3d+サ1d}+35.0{個6d:713部}) [62.2] 2015/03/18「命は美しい」
12枚目 : 60.9 (15.5{全3d}+SE盤04.0{L3d}+41.4{個6d:731部}) [68.0] 2015/07/22「太陽ノック」
13枚目 : 62.7 (15.9{全3d+サ1d}+ここさけ盤01.1+45.6{個6d:735部}) [72.5] 2015/10/28「今、話したい誰かがいる」
14枚目 : ??? (???{???}+???{個6d:780部}) 2016/03/23「タイトル未定」


まず、店頭販売CDの売り上げを考えてみます。

もちろん、TypeA、B、Cの3種類ある初回限定盤に付けられる特典イベントが、このセールスを左右する筈ですが、欅坂デビューシングルの全国握手会は、首都圏1日、名古屋1日、京都1日の計3日間です。

乃木坂において、全国3日という方式が確立したのは、上表に示されたように、5枚目「君の名は希望」からです。

しかも、首都圏はもちろん、名古屋と京都には、握手会に来てくれる乃木坂ファンが多数いるので、欅坂は最初から、かなりの潜在的来場者を見込めるでしょう。


こういった乃木坂ファンを欅坂に誘導する戦略は、運営も重々意識しているようで、両グループの握手会スケジュールに表れています。

(表3) 欅坂デビューシングルと乃木坂14枚目の握手会スケジュール比較

03月23日(水) 乃木坂46の14枚目「タイトル未定」発売
04月06日(水) 欅坂46のデビューシングル「タイトル未定」発売

04月17日(日)
千葉・幕張メッセ : 第1回個別握手会 (乃木坂14枚目)
千葉・幕張メッセ : 第1回全国握手会 (欅坂1枚目)

04月30日(土)
愛知・ポートメッセなごや : 第2回個別握手会 (乃木坂14枚目)
京都・京都パルスプラザ : 第2回全国握手会 (欅坂1枚目)

05月01日(日)
京都・京都パルスプラザ : 第1回個別握手会 (欅坂1枚目)

05月05日(木祝)
京都・京都パルスプラザ : 第3回個別握手会 (乃木坂14枚目)

05月14日(土)
愛知・ポートメッセなごや : 第3回全国握手会 (欅坂1枚目)

05月15日(日)
東京・東京ビッグサイト : 第4回個別握手会 (乃木坂14枚目)
愛知・ポートメッセなごや : 第2回個別握手会 (欅坂1枚目)

05月28日(土)
千葉・幕張メッセ : 第3回個別握手会 (欅坂1枚目)

05月29日(日)
千葉・幕張メッセ : 第5回個別握手会 (乃木坂14枚目)

06月04日(土)
神奈川・パシフィコ横浜 : 第6回個別握手会 (乃木坂14枚目)
神奈川・パシフィコ横浜 : 第4回個別握手会 (欅坂1枚目)

06月26日(日)
神奈川・パシフィコ横浜 : 第5回個別握手会 (欅坂1枚目)


4月17日(日)に、乃木坂の個別握手会と欅坂の全国握手会が、同じ幕張メッセで行われ、両者を行き来できるような設定になっています。

さらに、6月4日(土)も、乃木坂個別と欅坂個別が、同じパシフィコ横浜で行われます。

大票田である、2つの首都圏会場において、両グループの握手会を同日開催するわけで、乃木坂ファンが欅坂を「折角だから試しに」訪問することを狙っているのでしょう。

今後、乃木坂全国握手会のスケジュールが判明すれば、こういった「コラボ」開催は、さらに増えるかもしれません。


しかし、乃木坂の店頭セールス推移から分かるように、初回限定盤は、グループの知名度と共に、コツコツとしか上昇しない傾向がある。

例えば、店頭セールスが9万枚を越えたのは、6枚目「ガールズルール」からで、それまでは、一進一退という感じで、なかなか上昇気流に乗れなかった。

全国握手会という特典が付くとはいえ、やはり、一般販売の動向は、グループの知名度や注目度に影響される面があるのだと思います。


また、乃木坂のデビューシングル表題曲「ぐるぐるカーテン」は、明治チョコレートのバレンタインキャンペーンに、歌とメンバーの両方がタイアップされ、相当に分厚い宣伝攻勢を仕掛けて貰っています。

その成果が、1枚目店頭セールスの8.3万枚に表れていると思いますが、2枚目は7.3万枚、3枚目は6.1万枚と、徐々に漸減していく。

欅坂のデビュー曲に関しては、商品CMやドラマ映画など、タイアップの情報は、今のところ、告知されていません。

大型のコラボが付かない場合は、乃木坂ファンのベースがあるとはいえ、「ぐるぐるカーテン」の8.3万枚には、届きづらいかなと感じます。

7枚目「バレッタ」ですら9.0万枚ですから、欅坂デビューシングルの店頭販売分は、いくら何でも、9万枚あたりが上限じゃないでしょうか。


SKE48ファンで、松井玲奈の「兼任」を切っ掛けに、乃木坂ファンとなった人は、結構、いるんじゃないかと思うのですが、欅坂と同じタイミングで、彼女がソロシングルを出すとなると、そちらを買う方がいても不思議ではない。

「シャボン」に、握手会などの特典を付けるのかどうか分かりませんが、乃木坂ファンで、松井玲奈のCDを買う人が続出すると、欅坂のセールスが影響を受ける可能性がある。

こういったマイナスに働くかもしれない諸々の事情を考慮すると、欅坂1枚目の店頭販売セールスは、7万枚くらいに予想するのが、妥当なラインかと思います。


次に、個別握手会セールスです。

欅坂デビューシングルの個別握手会は、首都圏3日、名古屋1日、京都1日の計5日間、各メンバー1会場3部の担当15部で、総部数は315部。

また、全国握手会は、首都圏1日、名古屋1日、京都1日の計3日間。

(表1)を用いて、乃木坂のケースと比べると、個別握手会の総部数が315部というのは、1枚目「ぐるぐるカーテン」や2枚目「おいでシャンプー」と同じレベルと言えます。

但し、乃木坂の個別握手会が5日間となったのは、4枚目「制服のマネキン」以降なので、欅坂は、部数は抑え気味ながら、地方を含む全5会場という、かなり大きな規模で展開しています。


開催日数が多いほど、当然、参加者の利便性が高まり、ファンを呼び込み易い筈です。

また、(表3)のように、乃木坂の握手会と時期を重ねることで、盛り上がりを図っている。

最近、ネットで、欅坂の握手会に行きたいという乃木坂ファンの声を、頻繁に見かけるので、相当な数が流れ込む予感はあります。

そこで、やや強気な心持ちで、予想を進めてみます(笑)。

(表4) 乃木坂歴代シングルの個別握手会100部当たりの第1週売り上げ枚数

凡例
シングル番号 : 100部当たりに換算した個別握手会による売上枚数

# 売り上げ枚数は万枚単位で小数点以下2桁目を四捨五入

01枚目 : 1.9万枚/百部
02枚目 : 2.8万枚/百部
03枚目 : 3.9万枚/百部
04枚目 : 4.0万枚/百部
05枚目 : 4.0万枚/百部
06枚目 : 3.9万枚/百部
07枚目 : 4.7万枚/百部
08枚目 : 4.5万枚/百部
09枚目 : 4.0万枚/百部
10枚目 : 4.0万枚/百部
11枚目 : 4.9万枚/百部
12枚目 : 6.0万枚/百部
13枚目 : 6.2万枚/百部


乃木坂の個別握手会セールスは、ここ数シングル、「量」ではなく、「質」重視の発想で、各メンバーに部数を割り振っているので、100部当たり6万枚以上という、とんでもない効率を実現しています。

ただ、3枚目から10枚目までは、4.0万枚/百部が多く、これが乃木坂スタンダードだった。

欅坂メンバーは、まだ誰がどのくらい握手券を売るのか、運営も資料がないので、手探りになっていて、その結果、取り敢えず、全員が5会場15部になっている。

従って、乃木坂の1枚目、2枚目と同じく、いきなり4.0万枚/百部を達成するのは、ちょっと無理だと思います。

そこで、握手会効率とセールスの関係を、表にしてみました。

(表5) 欅坂46デビューシングル個別握手会のセールス予測

総部数 315部
1.0万枚/百部 : 3.2万枚
1.5万枚/百部 : 4.7万枚
2.0万枚/百部 : 6.3万枚
2.5万枚/百部 : 7.9万枚
3.0万枚/百部 : 9.5万枚
3.5万枚/百部 : 11.0万枚
4.0万枚/百部 : 12.6万枚
4.5万枚/百部 : 14.2万枚
5.0万枚/百部 : 15.8万枚
5.5万枚/百部 : 17.3万枚
6.0万枚/百部 : 18.9万枚


乃木坂ファンの大量参加を念頭に、やや強気の読みをすれば、4.0万枚/百部は厳しいものの、1枚目「ぐるぐるカーテン」の1.9万枚/百部は、余裕で越える気がしています。

さらに、欅坂の人数が21人と少ないこと、冠番組があり、すでに各種歌謡祭に出演し、ネット上でもよく話題になることを併せると、2枚目「おいでシャンプー」の2.8万枚/百部も視野に入れていいんじゃないかと。

かりに、2.5万枚/百部であれば7.9万枚、3.0万枚/百部なら9.5万枚となり、個人的には、この辺りがもっとも雰囲気を感じる数字です。

個別握手会のセールスは、今後明らかになる完売状況によって、もう少し、精度の高い予測が出来ると思いますが、取り敢えず、現段階では、8万枚くらいにしておきます。


つまり、店頭販売分が7万枚、個別握手会分が8万枚で、初動15万枚という予想になります。

「ぐるぐるカーテン」初動は13.6万枚、「おいでシャンプー」が15.6万枚なので、欅坂が乃木坂の数字を上回る可能性は十分あると思います。

ただ、もし、15万枚という予想値を大幅に下回る初動売り上げであれば、欅坂プロジェクトは、スタートからかなり厳しいとの空気になるでしょう。


さらに、私がもっとも心配しているのは、欅坂の出現によって、乃木坂のセールスが、今後、どう変化していくのか、ということです。

AKB48Gやアイドル界、そして、日本の音楽業界を取り巻く状況を考えると、乃木坂と欅坂を併せたセールスが、右肩上がりにぐんぐん伸びるとは、到底思えません。

そして、全体のパイが増えなければ、新規グループの登場は、既存グループの取り分の減少しか意味しない。

欅坂個別握手会の応募開始に伴って、各乃木坂メンバーの完売部数の伸びがどう変わるのか、まずは、その辺を注視していく必要がある。

AKB48Gから乃木坂にファンが流れたように、乃木坂から欅坂にファンが流れるのは、まあ、避けようのないことですが(笑)、問題は、その程度じゃないかと思います。

その程度によって、乃木坂が衰退するのか、欅坂が衰退するのか、それとも共倒れになるか、それが決まるでしょう。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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乃木坂14thの憂鬱、初選抜時期が示す未来予想図、1期より遅い2期抜擢、唯一の「例外」衛藤美彩 [05Feb16]

2016-02-05 21:45:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

星野みなみ主演のミニドラマが1月もオンエア!
毎週月曜~金曜 24 : 30 ~ 25 : 00 [CS] スペースシャワーTV プラス『アイドルヒッツ』。この30分番組内で、星野みなみ主演の STATION ID『あたし、本と旅する』が、毎回、30秒ずつオンエア。2月は、1日(月)第35話から14日(火)第46最終話まで、途切れず放送される予定。
(2月の放送予定)
01(月)[#35] 02(火)[#36] 03(水)[#37] 04(木)[#38] 05(金)[#39]
08(月)[#40] 09(火)[#41] 10(水)[#42] 11(木)[#43] 12(金)[#44]
13(月)[#45] 14(火)[#46]
スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

02月06日(土) 10 : 00 ~ [CS] 星野みなみ主演のSTATION ID『あたし、本と旅する』の第1話から最新39話までを、朝から深夜まで、複数の番組内で放送。スケジュール表は上記「スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ」で確認出来ます。ただ、あまりに分散して流すので、計画的に録画するのは、まず無理でしょう(笑)。2月26日(金)22:30から、全46話を一気にオンエアする特集番組が予定されているので、そちらを録画した方が、効率的で簡単だと思います。

02月06日(土) 25 : 05 ~ 25 : 35 [地デ] フジテレビ『うまズキッ!』。白石麻衣がレギュラーMCを担当する競馬番組に、生駒里奈がゲストとして出演する回の後編。乃木坂公式サイトの関連記事

02月11日(木祝) 09 : 11 ~ 10 : 05 [地デ] テレビ東京「Friend-Ship Project 初恋▷トライアングル~あのコは何でニッポンに?~」。テレビのドラマに若月佑美が出演。乃木坂公式サイトの関連記事若月佑美の2016/01/29_16:18ブログ

02月11日(木祝) 16 : 30 ~ 18 : 00 [BS] NHK BSプレミアム『乃木坂46紅白SP!拡大版』。前回に引き続き、紅白初出場の舞台裏を紹介。桜井キャプテンの説教部屋に生田&西野。恒例「メイドコント」はハウスクリーニング。「ポピパッパパー」のフルサイズステージ。アンダー武道館ライブにおける永島聖羅の卒業発表を若月&桜井が取材。

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Mar~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Feb]



メンバーの公式ブログを読んでいると、今回の選抜発表が、いかにヘビーだったかが、ひしひし伝わってきます。

和田まあやは、「まあやのくせにちょっぴり真面目に」という言葉の入ったタイトルで、

なんだか今回の選抜発表は収録現場にいるのに居ない感じ‥
ただ選ばれてるのを見てる自分がいました‥


(和田まあやの2016/02/05_07:00ブログ)

と、確かに珍しくシックな感じに(笑)、自分の気持ちを述べています。

選抜の固定化が進む中、担当部数の少ないメンバーは、全員集合での発表ながら、ほとんど蚊帳の外に置かれている雰囲気になっています。

予想通りのメンバーが、予想通りのポジションで呼ばれる光景を見ながら、自分は、この選抜発表ドラマにキャスティングされていないという寂しい疎外感を、噛み締めざるを得なかったのかもしれません。


また、『乃木坂工事中』での発表放送後に更新したブログで、14th選抜について、何も触れない、あるいはサラッと流す程度のメンバーがいて、それはそれで、読んでて、切ない気分になります。

アンダーの仕事が、以前より、ずっと充実してきた現在、常連メンバーばかりで、ほとんど入る余地のない選抜は、自分とは関係ない、別世界の話という捉え方になるのでしょうか。

何としてでも選抜に入らなきゃ、どうやったら選抜になれるか、そんなことを真剣に考えても、ストレスを抱えるだけなので、スイッチを切り替えて、目の前にある仕事に専念しようとするのは、当然のことだと思います。


一方、選抜3列目に入ったメンバーは、堀未央奈以外、全員、13枚目からの据え置きだったため、何人かのメンバーは、もどかしさを感じているように見えます。

松村沙友理は、

選抜三列目!!
悩む!!嬉しい!!
ファンの方は 選抜発表前になると決まって
「どこにいても応援する!」って
言ってくれる。
けど、やっぱり喜んでもらいたいです。
応援してて良かった~って思ってほしい。


(松村沙友理の2016/02/04_23:42ブログ)

と述べて、選抜入りは嬉しいけど、出来れば、もっと前に行きたいという気持ちを、率直に吐露している。

また、伊藤万理華は、

選ばれるか選ばれないかで
まだ揺れてるのはわかるし、
そう思わせてるのは自分です。
どんなに選ばれてもそれは悔しいので
今年は期待を持って
任せてもらえるくらいになります。
そして、必ず形にしていきます。


(伊藤万理華の2016/02/02_23:00ブログ)

と書いていて、自分が必ず抜擢される域には、まだ届いていないと感じているようです。

まりっかが「揺れてる」ことを気にしてるのは、運営である以上に、ファンの気持ちじゃないでしょうか。

ファンによる事前予想で、彼女をアンダーとする意見が、ちらほらあったのは確かで、ネットに強いまりっかだけに(笑)、ちゃんとチェックしていて、そういう声が一切出ない境地を目指しているのかもしれません。


選抜選考から心が離れていくアンダーメンバー、自分の立ち位置をより強化しようとする選抜メンバー。

運営による選抜固定化によって、乃木坂は、選抜を目指すアンダーを失い、「選抜」と「アンダー」という、分厚い壁で仕切られた、方向性の異なる二つの「区分」が存在する、そんなグループになりつつあります。

「選抜」と「アンダー」の壁は、今後、乃木坂の内部に深い亀裂を生じさせ、高い結束力を誇ったグループを、根底から揺さぶる危険があります。

選抜とアンダーのそういった気持ちの乖離を、無意識に感じ始めているからこそ、まあやが、

アンダーと選抜には分かれてるけど
全員が尊敬できる凄いメンバーです!

と、一体感を強調するような文を、わざわざ書いたのかもしれません。


14th選抜発表において、おそらく、もっとも大きなショックを受けただろう中元日芽香は、

皆さんは前を向いているのに
私がいつまでも立ち止まっているわけには
いきませんね

私を応援してくださっている皆さんに
今回もまた悔しい思いをさせてしまった。

このまま終わってしまってはいけない、
最後は絶対に喜びを共有したい
アイドルとして強くそう思いました!

(中元日芽香の2016/02/03_23:42)

と、少なくとも、前向きなコメントをブログに綴るほどには、気持ちを戻しているようです。

まあ、泣いても、凹んでも、発表された結果は変わらないので、15枚目での選抜入りを目指して、今は、与えられた仕事を頑張るしかないのは事実です。

幸いにも、アンダー全国ツアーという大仕事があるので、それに取り組むことが、今を乗り越えて次に向かう、切っ掛けになることを願っています。


13枚目個別握手会で23部を全完売し、14枚目では担当を30部にまでアップして、最高部数でも全完売するだろうと見られていた中元日芽香が、14th選抜に選ばれなかったことは、8枚目における衛藤美彩の選抜落ちと、よく似ています。

みさ先輩は、初めて選抜に選ばれた7枚目で26部を全完売、8枚目は30部を確実に全完売する情勢で、多くのファンが、連続で選抜に入るだろうと思っていました。

ところが、蓋を開けてみると、衛藤美彩は選抜ではなかった。


みさみさは、7枚目個別握手会10次応募終了時点で、26部中25部を完売、推定売り上げ枚数順の11位にランクインしていました。

ところが、28部中14部完売で12位の生駒里奈と、22部中12部完売で13位の堀未央奈が選抜入りしたのに、彼女は選ばれなかった。

7th選抜で17人に増やした定員を、8thで16人に戻し、2期から北野日奈子を入れ、1期で選抜ゼロ回の樋口日奈と和田まあや、1回の川村真洋を抜擢するなど、色んな事情があったのは確かです。

しかし、30部全完売を確実に見込める、売り上げ11位のメンバーを落としたことで、さすがに、疑問の声が上がります。

とくに、担当部数が30部ではなく、何と29部に設定されていたことが、運営に対する批判を加速させる。


衛藤美彩が30部担当メンバーになることを避けるため、運営が意図的に1部抑えたように見えるわけで、もう、みさみさに対する嫌がらせとしか思えない措置です(笑)。

努力してファンを増やし、アンダーにいながら、30部を全完売するまで人気を上げたのに、運営は、衛藤美彩がトップメンバーになることを阻止するかの如く、8th選抜に入れなかった。

14th選抜も定員が18人であれば、中元日芽香が入っていた筈なのに、敢えて17人枠にして、ひめたんを外したわけで、みさみさの8th選抜と同じく、どこか後味の悪さが残る。

まあ、ひめたんの担当が29部なんてことは、さすがに、今回は、ありませんでしたが(笑)。


もちろん、運営の内部事情は分からないので、8thの衛藤美彩と14thの中元日芽香が、なぜ選抜から外されたのか、本当の理由を特定することは出来ません。

しかし、これまでの選抜選考を振り返ると、運営は、最初のシングルから、自らが理想とする乃木坂「構想」を持っており、一貫してそれに従ってきた可能性が浮上してきます。

以下の表は、それぞれの1期メンバーが、どのシングルで初めて選抜入りしたかを示しています。

(表1) 1期メンバーの初選抜シングルと乃木坂メンバーとして活動を始めた時点からの時間

# (括弧)内は、乃木坂1期オーシデョン合格者の発表を活動開始時点として、初選抜入りまでに掛かった時間
# {括弧}内は、その選抜において、何列目に入っていたかを示している。
# メンバー名の色は、14th選抜におけるポジョションを表し、青色は1列目緑色は2列目オレンジ色は3列目を表す。
# [括弧]内は、14枚目を含めた、これまでの選抜回数で、例えば、[12回/14回]は、抜擢対象となった14回の選考の中、12回、選抜に選ばれたことを意味します。
#「!」以降は、卒業したメンバーに関する話。

乃木坂1期オーシデョン合格者の発表 2011年08月22日(月)

01枚目選抜発表 : 2012年01月08日(日) (0年04ヶ月17日後)
{1列目} 生田絵梨花[13回/13回] 生駒里奈[14回/14回] 星野みなみ[12回/14回]
{2列目} 橋本奈々未[14回/14回] 松村沙友理[14回/14回] 白石麻衣[14回/14回] 高山一実[14回/14回]
{3列目} 川村真洋[02回/14回] 能條愛未[02回/14回] 西野七瀬[14回/14回] 齋藤飛鳥[07回/14回] 斉藤優里[06回/14回] 桜井玲香[14回/14回] 井上小百合[10回/14回] 中田花奈[05回/14回] !市來玲奈

02枚目選抜発表 : 2012年03月18日(日) (0年06ヶ月25日後)
! {3列目} 岩瀬祐美子 畠中清羅 宮澤成良

03枚目選抜発表 : 2012年06月17日(日) (0年11ヶ月26日後)
{3列目} 若月佑美[13回/14回] 伊藤万理華[07回/14回] 深川麻衣[12回/14回]

04枚目選抜発表 : 2012年10月07日(日) (1年01ヶ月15日後)
{2列目} 秋元真夏[11回/11回]

05枚目選抜発表 : 2013年01月06日(日) (1年04ヶ月15日後)
{3列目} 永島聖羅[1回/13回] ! 伊藤寧々

06枚目選抜発表 : 2013年04月21日(日) (1年07ヶ月30日後)
選抜初回メンバーなし

07枚目選抜発表 : 2013年10月06日(日) (2年01ヶ月14日後)
{3列目} 衛藤美彩[07回/14回] 中元日芽香[01回/14回] 川後陽菜[01回/14回]

08枚目選抜発表 : 2014年01月26日(日) (2年05ヶ月04日後)
{3列目} 樋口日奈[01回/14回] 和田まあや[01回/14回]

09枚目選抜発表 : 2014年05月11日(日) (2年08ヶ月20日後)
! {3列目} 大和里菜

10枚目選抜発表 : 2014年08月03日(日) (2年11ヶ月12日後)
{3列目} 斎藤ちはる[01回/14回]


デビューシングル「ぐるぐるカーテン」の選抜を決めるとき、当然、メンバーは芸能界での実績がほとんどなく、人気を見定めるファン参加型イベントも少ないので、この時点で、運営が取り敢えずベストだと考える乃木坂が、そこに反映される筈です。

もちろん、だからこそ1枚目は暫定選抜であって、2枚目、3枚目、ましてや12枚目、13枚目と進めば、メンバー構成は変わっていくのが当然です。

ところが、上表の1枚目選抜を見ると、16人のうち、11人が14th選抜と重なり、しかも、その中で、あしゅを除く10人が、選抜入り10回以上の常連メンバーとなっています。

また、1st選抜1列目2列目を占める七福神のうち5人が、14th選抜1列目2列目の十福神に入っている。

正直、1st選抜の並びをそのまま見せられて、15th選抜の予想だと言われても、市來玲奈の存在に気づかなければ、「おお~、いよいよ生生星の復活だね!なかなか鋭い案じゃん」と、真剣に吟味してしまう危険すらある(笑)。

さらに注目すべきは、3枚目で若月佑美、伊藤万理華、深川麻衣、4枚目で秋元真夏と、14th選抜の1期16人のうち、衛藤美彩を除く15人が、4枚目「制服のマネキン」までに、初選抜を経験して、ほぼ面子が出揃ってしまうことです。

秋元真夏が所属高校の方針によって休業しなければ、おそらく、3枚目「走れ!Bicycle」において、この15人は全員が選抜入りしていたでしょう。


6枚目「ガールスルール」は、1期の新規抜擢が一人もない初めてのシングルとなりますが、同時に、2期が握手会に初めて参加したシングルでもある。

そして、2期の堀未央奈をセンターに大抜擢した7枚目「バレッタ」以降、一度も選抜を経験していない1期を、順番に数人ずつ、3列目に入れるパターンが始まります。

6枚目の時点で、一度も選抜を経験していない1期が7人もおり、彼女たちをそのままにして、2期を選抜入りさせると、グループ内に不協和音が生じると危惧して、運営が配慮したのかもしれません。

まあ、運営の意図はともかく、このゼロ回解消抜擢は、10枚目「何度目の青空か?」まで続き、10th選抜に斎藤ちはるが入ったことで完了し、1期で選抜経験のないメンバーは一人もいなくなります。


ただ、5枚目以降に初選抜となった1期は、衛藤美彩を除いて全員、その後の抜擢がない、アンダーの長い選抜1回メンバーです。

つまり、初選抜を4枚目までに経験した1期は、多くが選抜常連となり、一方、5枚目以降のメンバーは、アンダー常連となってしまった。

まだメンバーのキャラが十分立たず、ファンの人気も明確でなく、もちろん外仕事もほとんどない、グループ結成から1年ほどの間に、現在の選抜を支える中核メンバーが、運営によって決められていたことになる。

従って、誰に乃木坂の選抜を任せるのかについて、運営は、乃木坂結成1年で、ほぼ「構想」を固め、以後、それに沿って、選抜を決定してきた可能性がある。

まさに、今の乃木坂は、「あらかじめ決められた乃木坂」だった(笑)。


デビューシングルから、運営が優先的に選抜入りさせてきたメンバーが、人気上昇において有利になるのは当然です。

握手会人気にしても、選抜回数が多く、運営が「推し」ていると思われるメンバーは、選抜回数が少なく、長くアンダーにいるメンバーに比べて、CDセールスが伸びる可能性が高い。

運営は、グループ結成の初期段階で、どのメンバーを中核に置くのかという「構想」をまとめ、自らが「推す」メンバーを、デビューシングルから選抜に入れ、メディア露出を増やすことで、人気メンバーに育ててきた。


その結果、選抜常連メンバーの握手会人気と知名度が上がっていくのだけど、いつの間にか、ファンが支持するからこそ、選抜回数が多く、人気があるのだというロジックが登場する。

ファンは、なぜ彼女が素晴らしいのか、支持する理由を山のように指摘してくれて、その魅力が高い人気につながっていると主張してくれる。

そして、運営は、ファンの声に耳を傾け、それを尊重して選抜を決めてきたという「体(てい)」が可能になり、自分たちの「推し」をファンも「推し」てくれる、両者の蜜月関係が維持されてきた。


しかし、選抜選考の歴史を眺めると、運営が「構想」に入れたからこそ、選抜回数が多くなり、人気メンバーになるという順序の方が、正しいように思えます。

誰をフィーチャーするのか、運営は、ごく早い段階から決めていて、その「構想」に入っているメンバーに、ファンの支持が集まり始めると、すぐさま目立つポジションに据えて、さらに人気を伸ばそうとする。

逆に、「構想」に入っていないメンバーは、ファンがどんなに素晴らしいと叫んでも、余程のことがない限り、耳を傾ける気はない(笑)。

ただ、過去に1度だけ、「余程のこと」が起こっている。

衛藤美彩の選抜入りです。


上述の説明で、「衛藤美彩を除いて」という言葉を使いましたが、本当に、みさみさは、例外的存在と言っていい。

彼女の初選抜は7枚目「バレッタ」と遅く、しかも、30部全完売の実力があるのに、29部に設定されて、8枚目で選抜落ちしている。

衛藤美彩は「構想」外のメンバーなので、運営は、最高レベルの握手会人気すら評価せず、8th選抜から外しに掛かり、彼女はアンダーとなった、そういう風に見えます(笑)。


8枚目で29部を全完売した後、さすがに、9枚目以降、30部担当となり、連続で選抜入りします。

SET記念舞台『Mr. カミナリ』で素晴らしい歌唱と演技を披露したり、『開運音楽堂』では、乃木坂を発信するキーパーソンとして活躍し、握手会人気も30部全完売速度がシングル毎に上がっていった。

しかし、これほどの実績を積みながら、12枚目まで3列目に据え置かれ、前列に抜擢される気配がなかった。


ところが、13枚目で、一気にフロント端に配置され、初めて福神となります。

さらに、14枚目では、2列目中央に入り、『乃木坂工事中』の発表回で、本人は「2列目だけど」とコメントしてましたが、むしろ、格が「下がった」のではなく、「上がった」と見るべきじゃないかと思います。

というのは、過去の例から考えて、フロントと2列目中央を歴任するのは、「現在のセンター候補」という「区分」に入った可能性が濃厚ですから。


つまり、15枚目のセンターが衛藤美彩だったとしても、驚かない域に達したということです。

「構想」から外れていたメンバーが、ファンの分厚い支持によって、強力な握手会セールスを実現し、ついに運営の姿勢を変えた、稀なケースだと思います。

「余程のこと」が起こったわけです(笑)。


(表1)では、1期メンバーの初選抜を示しましたが、次に、2期を見てみましょう。

(表2) 2期メンバーの初選抜シングルと乃木坂メンバーとして活動を始めた時点からの時間

# (括弧)内は、「プリンシパル deux」におけるお披露目スタートを活動開始時点として、初選抜入りまでに掛かった時間。
# {括弧}内は、その選抜において、何列目に入っていたかを示している。
# メンバー名の色は、14th選抜におけるポジョションを表し、オレンジ色は3列目を表す。
# [括弧]内は、14枚目を含めた、これまでの選抜回数で、例えば、[6回/8回]は、抜擢対象となった8回の選考の中、6回、選抜に選ばれたことを意味します。

「プリンシパル deux」におけるお披露目開始 : 2013年05月03日(金祝)

07枚目選抜発表 : 2013年10月06日(日) (0年05ヶ月03日後)
{1列目} 堀未央奈[6回/8回]

08枚目選抜発表 : 2014年01月26日(日) (0年08ヶ月23日後)
{3列目} 北野日奈子[1回/8回]

09枚目選抜発表 : 2014年05月11日(日) (1年00ヶ月08日後)
選抜初回メンバーなし

10枚目選抜発表 : 2014年08月03日(日) (1年03ヶ月00日後)
選抜初回メンバーなし

11枚目選抜発表 : 2015年01月18日(日) (1年08ヶ月15日後)
{3列目} 相楽伊織[1回/3回]

12枚目選抜発表 : 2015年05月10日(日) (2年00ヶ月07日後)
{3列目} 新内眞衣[1回/8回]

13枚目選抜発表 : 2015年08月30日(日) (2年03ヶ月27日後)
選抜初回メンバーなし

14枚目選抜発表 : 2016年01月31日(日) (2年08ヶ月28日後)
選抜初回メンバーなし

14枚目CD発売 : 2016年03月23日(水) (2年10ヶ月20日後)
[6回/8回] 堀未央奈
[1回/8回] 北野日奈子 相楽伊織 新内眞衣
[0回/8回] 伊藤かりん 寺田蘭世 鈴木絢音 佐々木琴子 伊藤純奈 渡辺みり愛
[0回/7回] 山崎怜奈


2期は不遇であり、運営の扱いが悪くて可哀相との声を、ネットでよく目にしますが、(表2)は、その見方が間違いでないことを物語っています。

1期は、斎藤ちはるの選抜入りで、全員が選抜を経験する10枚目まで、初選抜となる1期メンバーが出なかったのは、6枚目シングルだけです。

しかし、2期は、堀未央奈がセンターに大抜擢された7枚目から14枚目までの8シングル中、4回も初選抜がなく、選抜ゼロ回メンバーが現在7人もいます。

つまり、堀未央奈以外で、選抜を経験したのは、北野日奈子、相楽伊織、新内眞衣の3人だけ。


しかも、14枚目選抜発表は、2期が活動を始めた「プリンシパル deux」でのお披露目から、2年9ヶ月ほど経っています。

斎藤ちはるの選抜入りは、乃木坂結成から2年11ヶ月後のことで、2期にとっての14thは、1期全員が一度は選抜を経験した時期とほぼ同じなのに、11人中まだ7人も選抜ゼロ回が残っている。

さらに、凄まじいのは、(表2)最後の部分で、堀ちゃん1人が選抜に入った6回は、彼女以外の2期による選抜のべ回数である3回を、2倍も上回っています。


はっきり言うと、運営の「構想」に入っているのは、堀未央奈だけで、他の2期メンバーに対しては、ゼロ回解消という視点すら持っていない。

後から入ってきたメンバーが、先に入ったメンバーに比べて、人気を上げづらいのは当たり前で、だからこそ、2期には、1期以上に、手厚いサポートが必要なのに、現実は、選抜選考において、何の配慮や戦略もない。

ここまで来ると、なぜ、2期オーディションを行って、追加メンバーを入れたのか、根本的な疑問を感じます。

アイドルになりたいと夢見る少女を何人も乃木坂メンバーとして採用しておきながら、一度も選抜に入れないのは、彼女たちを育てる意思がなく、責任もリスクも負わないということで、運営の大人たちは、社会的に厳しく批判されても致し方ないでしょう。

渡辺みり愛は、発表放送後のブログに、

ふと最近考える事がある 。
乃木坂に入って約3年振り返ると
私自身変われたことがあったのだろうか?
って考えると、大きく変わった事が
ない気がします。

特別何か取り柄もないし

まだ3年、もう3年って考えると
前に進めてるのかなとか。

13枚目はいろいろと思う事が
ありました。
たくさんありました。

だからこそ14枚目、前を見て進んでいきます


(渡辺みり愛の2016/02/03_19:48ブログ)

と綴っています。

迷いながら、苦しみながら、それでも懸命に前に進もうとする姿には、胸が締め付けられます。


とにもかくにも、まず一度、2期のゼロ回メンバーを選抜に抜擢して、さまざまな活動を通して、選抜とはどういうものか、自分には何が足りなくて、何を努力すべきなのか、考える切っ掛けを掴めるよう、最低限の経験を積ませてあげて欲しい。

今のままでは、乃木坂に入って3年も経っているのに、スタート地点にすら立てていないに等しいわけで、観ていてあまりに切ないし、理不尽としか言いようがない。

そのために枠が必要なら、20人にしても良いし、16人を維持するなら、1シングルくらい、トップメンバーをアンダーに落としても、個人として、グループとして、CDセールスが影響を受けるとは思えません。

とくに、渡辺みり愛、鈴木絢音、佐々木琴子、伊藤純奈、寺田蘭世といった若いメンバーは、乃木坂の未来なので、今の乃木坂を少し変えることになっても、投資する価値は十分にあるんじゃないでしょうか。


14th選抜では、新たに30部担当となった堀未央奈、井上小百合、中元日芽香の中で、ひめたんだけが選抜に入れませんでした。

13枚目の握手会セールスは互角、外仕事では、アンダー武道館2DAYSを成功させ、NHK『らじらー!サンデー』の乃木坂回をMCとして人気番組に盛り上げた中元日芽香が、むしろ一歩リードと思えるほどでした。

しかし、今回もアンダーだった。


さゆにゃんは、1st選抜に入っており、堀ちゃんは、7th選抜でセンターに大抜擢されていて、やはり二人は「構想」に入っているのだと思います。

一方、ひめたんの初選抜は、みさみさと同じ7枚目で、かなり遅い。

運営の眼鏡に映る像の違いから、中元日芽香の前には、より高いハードルが置かれてしまった可能性があります。


「構想」から外れているメンバーが、選抜常連を目指すには、唯一の例外ケースである衛藤美彩が一つの参考になるかもしれません。

衛藤美彩が成功したのは、とにかく選抜に入るんだ、入りたいんだという、強いメッセージを、ファンにも、運営にも、発信し続けたことが大きかった気がします。

熱い意志表示は、本人が考えている以上に、多くの人の心を動かすもので、何とかしてあげたい、力になりたいという味方を、生み出す原動力になる。

ひめたんは、13枚目から、選抜への意欲を滲ませていたし、14th発表の後、苦しい胸の内を明かしたモバメや、選抜入りを逃した悔しさを率直に綴ったブログは、熱い思いがダイレクトに伝わる内容で、非常に良かったと思います。

実際、昨日明らかになった、14枚目個別握手会第3次応募終了時点の成績は、30部中13部完売という、前作を遥かに凌ぐセールスになっていて、30部担当14人中、11位のスピードで売り上げを伸ばしています。


北野日奈子は、選抜入り出来なかったことを報告するブログに、

枠があるとかないとか
そんなことじゃなくて

自分で入り込んでいきます。

用意されてる枠じゃなくて
自分でとりにいきます。

ねだらず用意してもらうんじゃなくて
勝ち取るために何度も立ち上がります。

(北野日奈子の2016/02/03_23:42)

と、超熱いメッセージをぶつけている(笑)。

この姿勢は、今の乃木坂では、正解だと思います。

選抜への思いをストレートに吐露して、悔しければ泣きわめけばいいし、苦しければ苦しいと弱音を吐けばいいし、やる気が出れば大声で叫べばいい。

結局、自分の気持ちに素直になって、それを大騒ぎして発信して、周りを巻き込んでいくしか、固定化が進む乃木坂という、シビアな現実を変える策はないような気がします。


私は、乃木坂が音楽グループである以上、歌やダンスの実力を磨けば、結果は自ずと付いてくると、どこかで信じていたので、こういった攻め方はあまりお薦めしなかったけど(笑)、好調なCDセールスによって、ますます運営が現状維持に走りつつある以上、どうしても選抜に入りたければ、現実的な方法として、もう北野日奈子のように、ガンガン行くしかないという意見に傾いています。

そして、確かに、きいちゃんは、第3次応募終了時点で、24部中13部完売の15位、推定枚数で、高山一実と伊藤万理華を抜くような、破竹の快進撃を見せている。

「求めよ、さらば与えられん」じゃないけど、今の乃木坂では、とにかく、目一杯、扉を叩き続けることが、それを開けさせる、もっとも有効なやり方なのかもしれません。


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