中さん

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日記(1.12)英国の戦争特派員

2017-01-12 16:04:47 | 日常
1月12日  (木曜日)  晴れ

第二次大戦の生き証人の記者が亡くなったと記事が・・

ナチスのポーランド侵攻をスクープ報道した英記者、105歳で死去

1939年にナチス・ドイツのポーランド侵攻に気づき、
特ダネとして伝えた英国の戦争特派員、
クレア・ホリングワースさんが10日、香港で亡くなった。105歳だった。

1911年に英レスター地方で生まれたホリングワースさんが
「世紀のスクープ」をつかんだ当時、英紙デイリー・テレグラフの新人記者だった。

ポーランドからドイツに車で移動中、
ポーランド国境沿いにドイツ軍が集結していることに気づき、
1939年8月29日付で「ポーランド国境に戦車1000台集結。
電撃作戦のため10師団が待機と」という見出しの記事を書いた。


当時の新聞の慣例にならい、署名はなかった。

ドイツ軍の戦車はその3日後、国境を越えてポーランドに入り
これもホリングワースさんの特ダネとなった。

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戦争中はトルコ、ギリシャ、エジプト、パレスチナ、イラク、ペルシャのキルビー
ベトナムでは、米軍報道官の目を盗んで極力、現地のベトナム人の話を直接聞こうとしていた。
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英紙ガーディアンのベイルート支局にいた1963年には、
英情報機関職員キム・フィルビーの失踪を受けて、
フィルビーこそがガイ・バージェスとドナルド・マクリーンとならぶ、
ソ連二重スパイグループの「第三の男」だと確信。
MI6のフィルビー

取材の結果、フィルビーがソ連行きの船に乗ったと突き止めて「フィルビーがソ連亡命」と
特ダネ記事を書いたが、名誉棄損で訴えられるのを恐れた同紙は3カ月間これを掲載せず
特ダネはデイリー・エキスプレス紙のものになった
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ホリングワースさんは記者になる前に、ポーランドで大勢の人に英国ビザを提供し、
ナチス・ドイツの侵攻から救い出した。

ホリングワースさんに助けられたマーゴ・スタニヤさんは訃報を受けて、
「ちょうどいい時にちょうどいい場所に居合わせた、見事な女性だった」と振り返った。
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2度結婚し、1973年にテレグラフ紙の初代北京特派員となった後、
1981年に引退。亡くなるまでの40年近くを香港で過ごした。
取材依頼の電話が鳴ったら次はどこに行きたいか質問されたホリングワースさんは、
「まず新聞を眺めて、『一番危険な場所はどこ?』と聞くでしょうね。
いい記事になるから」と答えていた。
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蛇足)
ハロルド・エイドリアン・ラッセル・「キム」・フィルビー:
1912年1月1日 - 1988年5月11日)は、イギリス秘密情報部(MI6)
職員でソビエト連邦情報機関(NKVD、KGB)の協力者。
イギリスの上流階級出身者から成るソ連のスパイ網
「ケンブリッジ・ファイヴ」の一人でその中心人物。
 MI6の長官候補にも擬せられたが、二重スパイであることが発覚しソ連に亡命した。
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日記(1.12)マルハナバチの事

2017-01-12 14:47:26 | 日常
1月12日  (木曜日)  晴れ 
  
北米に生息するマルハナバチの一種が絶滅危惧種に・・とあった!

 米魚類野生生物局(FWS)が絶滅の恐れがあるとして指定する生物のリストに

米本土では初めてハチの仲間が加わったことが11日までにわかった。

マルハナバチの一種で、学名は「ボンブス・アフィニス」という。
ボンブス・アフィニスは北米に生息する47種のマルハナバチのうちのひとつ。

FWSによると、その生息数は1990年代末に比べ、87%も減少している。

ハチは農作物の受粉に大きな役割を果たす。
世界の食物の35%はハチが花粉を媒介しているとされ、
マルハナバチはトマトやクランベリー、ブルーベリー、メロンの栽培に欠かせない存在だ。

そのハチが世界的に激減している。
生息地の消失や気候変動、農薬の使い過ぎなどが原因と考えられる。

FWSの担当者によれば、ハチなどのポリネーター(花粉媒介者)が
消えてしまうと受粉は手作業になり、膨大な労働力とコストがかかることが予想される。

ハワイではすでに、ハワイメンハナバチ7種がFWSの絶滅危惧種に指定されている。
国際自然保護連合(IUCN)の専門家、サリナ・ジェプセン氏は昨年12月、
CNNとのインタビューで、北米のマルハナバチ全体のうち
約25%が絶滅の危機に直面していると警告していた。
ボンブス・アフィニスがFWSの指定を受けたことについて、
「絶滅を免れる可能性が出てきた」と歓迎する姿勢を示した。
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★他人ごとではない!問題だ。
 日本も同じ運命をたどるのか?な。
 実際、家庭菜園の作物にもミツバチやマルバチが活躍している。
 素人園芸でイチゴなんかは刷毛で受粉しても受粉がいきわたらずに凸凹の形のものも少なくない・・
 ハチが受粉するとまんべんなく受粉する
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雑)ちょっと面白いポリネータの話を

それにしても不思議な無花果の「花粉媒介者」の事
イチジクは漢字で「無花果」と書きます。
これはイチジクが花を咲かせずに実をつけるように見えるからです。

しかし無花果といえども実を稔らせるということは花が咲き、
雄しべと雌しべがあり花粉を受け渡しすることにより
子孫を残しているのはほかの植物と全く変わりはありません。

イチジクの実は、無数の小さな花が空洞になった内部に向かって咲いています。
この隠れたイチジクの花はどのようにして受粉しているのかというと、
たった一種類の花粉媒介者(ポリネーターpollinator)に依存しています。

イチジクが頼りにしている唯一の花粉媒介者とはヌカカ程の大きさの「イチジクコバチ」と言う昆虫です。

イチジクコバチのメスが、イチジクの先端にある小さな穴からイチジクの内部に潜り込みます。

この時、イチジクコバチは雄花の林の中を掻き分け掻き分け実の内部に進んでいきますから
身体中花粉だらけになっています。

イチジクの雌花は花柱の長いものと短いものとの2種類があります。
イチジクコバチが産卵するのは花柱の短い雌花です。

しかし、イチジクの内部は暗闇です。
イチジクコバチは暗闇の中で産卵管を花柱の根元まで届くまで雌花の花柱を刺し続けます。
その時、繁殖能力のある長い花柱に花粉を付けます。
こうしてイチジクのセックスは終了してイチジクの次の世代の「種」を作り出すことが出来る訳です。

イチジクが次世代を引き継ご為の受粉(セックス)の手助けをしたコバチへのご褒美は、花柱の短い雌花をコバチの絶好の産卵場所として提供することです。花柱の短い雌花は、イチジクコバチの産卵に格好の場所で、理想的なエッグカップ形をしていた産み付けた卵の上を保護膜まで作ってくれます。これがイチジクのお返しとしてイチジクコバチへの贈り物です。

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産卵を終えたイチジクコバチは死んでしまいます。
数週間後、イチジクの実が熟すにつれてコバチが羽化します。
不思議というか面白いことにイチジクコバチの羽化は、
雄蜂が雌蜂より1日早く羽化します

雄蜂は羽化した瞬間から交尾を始めます。まだ羽化していない雌の保護殻に穴を開け
ペニスを差し込んで受精させます。
それが終わると雄蜂は雌蜂が脱出するためのトンネルを掘って
そしてイチジクの実の中に戻って一生を終えます。

そのトンネルをくぐり抜けて雌蜂は外界に飛び出し、
今度は自分の卵を産むために未だ熟していないイチジクへと飛んでいきます。

イチジクの結実時期がずれて年間を通してどれかのイチジクの木に実が成るのは、
イチジクコバチが産卵から羽化までに約1ヶ月掛かるため

もしイチジクの結実時期が皆同じであれば、
羽化したイチジクコバチの次の世代を受け入れる未受精イチジクが存在しなくなってしまいます。

この為に、熱帯雨林のイチジクは年間を通してどれかの木に栄養豊かな実をタワワに付けることになります。
そのお陰で熱帯雨林のコウモリ、猿、オウム、その他多くの小型の哺乳動物、無数の無脊椎動物、
またそれらを捕食する動物たち・・・。このイチジクが熱帯雨林の生態系を支えています。

しかし、このイチジクの豊かな結実を支配しているのは、
イチジクコバチと言う小さな小さな昆虫なのです。
もし、このイチジクコバチが消滅すれば、
自動的にイチジクは結実できなくなり
熱帯雨林の生態系は一挙に崩壊してしまいます。
、地球上でイチジクコバチのような花粉媒介者(ポリネーターpollinator)が謎の消滅をしています。

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