まつや清の日記 マツキヨ通信

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「鑑定偽装」状態の収用委員会

2006年10月06日 | 静岡空港
 10:00から開始となった静岡空港土地収用委員会は17:30過ぎの増田尭会長により結審となりました。損失補償に関しての審議方針を巡り、権利者内部で激論を交わしながらも、すばらしいコンビネーションで強制収用の不当性を訴えました。

 冒頭、塩沢・藤沢良代理人が、9月20日に畑の部分の審理打ちきりに対して、抗議の意思表明と同時に「土地を売る意思のない」ことと、強制的に土地を取り上げる以上、「正当な補償」がなされる憲法的法律的根拠を明確にしました。

 この問題について、本来地権者の大井寿生さんが、更に踏込んで反対派の自分が損失補償を語る事が、ここに来て「補償の多い、少ない」を論じはじめたと宣伝をする一部の人々を意識しながら「公正な鑑定」とは何かを論じました。

 任意で土地を売った地権者へは「不透明な鑑定」により多額な補償を行い、「さからうものにはムチ」というその手法、更に石川知事が「円満解決」といいながら「人を介して札束で頬を叩くような」裏工作をしている実体を明らかにしました。

 代理人から午後の冒頭、権利者で鑑定士の陳述から「鑑定偽装」という指摘や本来地権者からの境界確定の要求に対する起業者の釈明、また、収用委員会自身が9月29日までの行った独自鑑定の結果の公表を求め、次回審議を求めました。

 しかし、増田会長は独自鑑定については1968年の最高裁判決を盾に非公開、起業者に回答を求めるポーズを示し、小松所長の「これまでの内容」で十分という陳述を受けると「損失補償の十分な主張が聞けた」と審理打ちきり宣言。

 ただし、「偽装鑑定」に対しては、標準地の非公開視察、不明の権利者、境界確定については13日の現地視察を約束しています。審理終了後に記者会見。第1次収用委員会の結審に、本来地権者は言葉少なに「不当な打ちきり」と強く抗議。

 代理人が公開審理の体をなしていない収用委員会運営を厳しく批判。私からは11日から始る第2次収用委員会を睨んで今回の6回の収容委員会から学んだもの、闘いは終わっていない、ことを述べました。

 今日の収用委員会、審理は打ちきられましたが、損失補償審議で反対派の主張の論理が明確になった点や女性の権利者から空港の不当性が感性豊かに述べられ、今までの中で一番よかった収用委員会でした。私だけかな?