市民サミット２００８

次々と要人が降り立つ新千歳空港を離れたのが18：30の羽田行きでしたが、アメリカ並みの出入国チェック体制で、先日のドミニカの帰りにブラジルのビザを取っておきながら何故なぜ行かなかったのかと2時間にわたってボストン空港で足止めを食らった記憶が戻りました。

今日は、7日、8日と市民サミット2008のオープニングシンポジウム「人々の声を世界に響かせる　第1部貧困を過去のものに」を川田議員と共にじっくり聞きました。4人のゲストスピーカーからの問題提起を受けて、フロアからの質問に移りました。ちょっと驚くような質問が連続しました。

エイズに対する浅薄な知識をもとにした質問、先進国と途上国の関係が持たらしている構造的貧困への無配慮な質問、同性愛を容認しないイスラム宗教指導者への糾弾型質問など、時間がないことがありますが、相互の信頼を前提とする質疑とは思えないような展開となりました。

参加者で同性愛者であるとする立場の方から、このシンポに客人として迎え入れている方々への礼儀のなさ、途上国の貧困に先進国側としての加害者性が存在することの現実感覚の欠如、ウガンダでの同性愛禁止法はイギリスが持ち込んだという歴史的経緯の認識のなさ、などと質疑の整理発言に安堵感。

いずれにしてもこの３日間で得た情報や課題、サミット後の国会での争点整理という点で大いに吸収すべき様々な問題が示されたという意味でとても有意義なNGOフォーラムでした。だけど、本番のサミットは今日からなのですが、・・・・。