まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

先住民族サミットでの日本政府への提言

2008年07月04日 | ニュース・関心事
400名を超える参加者でしょうか「先住民族サミット アイヌモシリ2008」の最終日に川田龍平参議院議員の来賓参加にともなっての札幌同行という形で、北海道故であるのか、国会でのアイヌ先住民族決議の勢いか、考えさせられる集会でした。

最後に提案された日本政府への提言は、このような決議が公的大会で議決されることへの驚きであると同時に、自らの社会運動参加の経緯からいえば、若い時代に主張していたそのテーゼがアイヌ民族自身の手によって宣言された、なかなかすごい迫力内容です。

提言は、まずもって国会決議を高く評価します。そして、その姿勢があるなら国連決議の趣旨を生かす形で、まず和人のアイヌ侵略を謝罪せよ。第2に、国会決議に基づく有識者懇談会に過半数のアイヌ民族メンバーを参加させよ。

第3に、国連宣言に基づいて少数民族の自己決定権、言語保障、自らの土地での自然資源の開発権を認めよ。第4に、すべての国民にアイヌ語を公用語としての教育の場に位置づけ、侵略の歴史教育をおこうなべし。

第5にアイヌ民族は北海道、サハリン、カムチャッカ半島に在住しているのであるから北方領土返還交渉に公的メンバーとして加えよ。第6に、沖縄、在日韓国人・朝鮮人・中国人が存在する中で日本を多民族国家として認定せよ。11カ国のもの国からの先住民参加の力ですね。

すごいパワーを感じました。世界の先住民たちが環境サミットを最大テーマとするG8の指導者に「あなた方の近代世界が破たんしたのであり、われわれの自然観、人間観を今こそ取り入れるべきである」と声高らかに宣言したのです。時代の転換の始まりです。