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『なのに、千輝くんが甘すぎる。』

2023年03月14日 | 映画(な行)
『なのに、千輝くんが甘すぎる。』
監督:新城毅彦
出演:高橋恭平,畑芽育,板垣李光人,莉子,曽田陵介,中島瑠菜,箭内夢菜,鈴木美羽他
 
イオンシネマ茨木にて。
スルーするつもりでしたが、ハシゴするにはちょうどよい上映時間だったため。
 
TVドラマを中心に活躍する新城毅彦監督は、アイドルを起用するのが上手。
原作は亜南くじらの同名人気コミックで、講談社発行の『デザート』にて連載中。
どう考えても私が観るのは恥ずかしいと思ったけれど、意外と楽しめました。
私同様に本作をまったく知らなかった方、「千輝くん」は「ちぎらくん」と読みます。
 
高校2年生の如月真綾(畑芽育)は片想いの相手・山田太郎(曽田陵介)に人生初の告白。
ところが、フラれたばかりか、「ブスに告られた、キモい」とSNSでつぶやかれる。
あまりの仕打ちに、好きだった人を嫌いになる悲しさを募らせる真綾。
 
図書委員を務める真綾がひとり図書室で沈んでいると、
そこに現れたのは陸上部のエースで、学校一のモテ男子・千輝彗(高橋恭平)。
真綾がスマホを見つめて落ち込む様子を見ていた彼は、
失恋を忘れるために自分に片想いしているつもりになればいいと、真綾に“片想いごっこ”を提案。
 
あくまでこれは“ごっこ”だから、本気で好きにはならないことが条件だったのに、
優しすぎる千輝くんに真綾はどんどん惹かれてしまい……。
 
そもそもこんな可愛い子をつかまえて「ブス」ということに無理がある(笑)。
この手の恋愛ものによくあることですよねぇ。
彼女をブスと言ったおまえ、おまえのほうがキモいんだよっ。
 
真綾に片想いしている同級生・手塚颯馬(板垣李光人)が嫉妬心を見せるところは、
なんて器のちいせぇ奴なんだと思えて、こうした男連中にイライラさせられます。
手塚も最終的にはいい奴になるんですけど。
 
こんな男連中とは逆に、真綾の親友・小原知花(莉子)の頼れる感じはいいなぁ。
あと、学校一のモテ男子・千輝くんのことだから、真綾との仲を妬むひと多数のわりに、
すっごい嫌がらせがないのはホッとしました。
千輝くんにフラれた後も彼のいちばんのファンになると決めた花咲美結(中島瑠菜)が、
真綾に続いて千輝くんに声援を送るシーンなども○。
真綾に「ブス」と言う美結の取り巻き連中には、オマエら自分の顔見てから言えと思いましたが(笑)。
 
真綾役の畑芽育は、伊藤沙莉に少し雰囲気が似ているように思う。
超カワイイわけじゃないんだけれど、コミカルな演技が上手い。
水族館に行くかお寺に行くか悩んだけど、魚を見ているより如月さんを見ていたかったから」と千輝くんから言われて、
「よっしゃ、魚に勝った!」とひそかにガッツポーズをする姿には笑ってしまいました。
 
なにわ男子のメンバー、高橋恭平は、台詞をしゃべらせると上手くはない。
というのか、下手だとは思うけど、笑顔の演技とかはイイ。
まぁ、演技が上手だろうが下手だろうが何でも許してしまえそうで、
むしろその下手さが可愛く見えたりもするのですけどね(笑)。
 
この歳で観るのはいささか恥ずかしい作品ではありますが、ちょっとキュンキュンできます

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