夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈わ行〉

2003年12月31日 | 映画(わ行)
《わ》
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(原題:Once Upon a Time in America)
1984年の大作の完全版がDVDで今年発売。
ロバート・デ・ニーロ演じる通称ヌードルス。
物語は17歳のころの彼とその仲間にさかのぼる。
彼らは悪いことばかりして毎日を楽しんでいたが、
禁酒法の時代に酒を利用して金を稼ぐことを思いつく。
貯めたお金をみんなで駅のコインロッカーに隠し、抜けがけしないことを誓う。

そんな折、彼らはチンピラに襲われ、
ヌードルスは相手のひとりを刺して実刑をくらう。
刑期を終えた彼を待っていたのは昔の仲間マックス。
また一緒に組もうと仕事に引き入れられる。

酒、金、女に苦労せず、ほしいものをほしいままに手に入れられた時代と、
そこから狂いはじめる人生。
エンニオ・モリコーネの音楽も美しく、
「観た~!」という気持ちいっぱいにさせてくれるのでした。
それにしても3時間を超える映画って、観るのたいへん。

《を》
ありません。

《ん》
知りません。(^O^)

なんとか年内にまにあわせようと駆け足でドドッと書き終えました。
今年もおつきあい、ありがとうございました。
どうぞよいお年を!

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今年観た映画50音順〈ら行〉

2003年12月31日 | 映画(ら行)
《ら》
『ラスト・プレゼント』(英題:Last Present)
韓国の作品。
なかなか芽の出ないコメディアンとそんな夫を支える妻。
妻はなんとか夫を助けようと、
テレビ局でプロデューサーを待ち構えて直訴したりする。
妻は余命あとわずかで、死ぬ前になんとか夫が舞台で観客を沸かせる姿を見たいと願っていた。
お涙頂戴の典型すぎて、私は泣けませんでした。
元メジャーリーガー新庄選手が、
この映画を大絶賛、3回観て、3回とも号泣したと言うとりました。

《り》
『猟奇的な彼女』
同監督の新作『ラブストーリー』もものすごくよさそう。
もうじき公開。

《る》
『ル・ブレ』(原題:Le Boulet)
世に名前のとどろかせる大悪党が、服役中に看守を通じて宝くじを購入。
これが大当たりで、出所後看守から受け取ることに。
看守は宝くじを妻に預けていたのだが、
妻はそうとは知らずに出ていってしまったあとだった。
怒った悪党は看守を拉致。
妻を見つけるまでは解放しないと言い張り、ふたりの珍道中がはじまる。
ばかばかしくてヒマつぶしにピッタリのフランス作品。

《れ》
ないのよね、これが。

《ろ》
『ロード・トゥ・パーディション』(原題:Road to Perdition)
アイルランド系殺し屋のマイケルは、
父親的存在のルーニーのもとで仕事をこなしている。
ある日、マイケルの12歳の息子が、ルーニーの息子の殺しの現場を目撃。
このせいで、マイケルの妻と次男が殺害される。
マイケル親子の逃亡の旅がはじまる。
父の仕事の内容を知らず、自分の弟ばかりが愛されていると思っていた少年と、
父親とが絆をつくりあげていきます。
トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウと役者ぞろい。

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今年観た映画50音順〈や行〉

2003年12月31日 | 映画(や行)
《や》
きょ、去年も「や」がみつけられんかったような。
そして今年も『YAMAKASHI』を観ていなかったりするのであります。

《ゆ》
『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』(原題:You Can Count on Me)
2000年のアカデミー賞に主演女優賞でノミネートされたのに、
日本では未公開、ビデオ入荷リクエストもレンタル店で拒否され、
WOWOWで放映していたときに友人に録画を依頼。
母親サミーは田舎町の銀行員。8歳になる息子をひとりで育てている。
ある日、突然サミーの弟テリーが帰ってくる。
ぐうらたテリーは姉に借金を申し込みにきただけだったが、いつのまにか居ついて……。
特に何が起こるわけでもないけれど、
サミーとその息子とテリーがとても細やかに描かれた、
小粒ながら温かい気持ちに包まれる作品。
主演のローラ・リニーは『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』などにも出演、
もうすぐ40になろうかという女性ですが、今後も注目の人。

《よ》
『黄泉がえり』
なんだか大ヒットしてしまった作品ですね。
九州・阿蘇地方で死んだはずの人間が生き返るという
奇妙な現象が次々に起こり、厚生労働省に勤務する川田は調査に赴く。
生きている人の思いが惑星に呼応して
死んだ人が甦るという『ソラリス』とかぶるところがありますが、
私にはちょっと恥ずかしかったなぁ、この映画。
特に、草彅くんが竹内結子を抱きしめようとして
彼女が消えてしまうとこなんか、その演技に思わず「ダサッ!」と叫んでしもた。

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今年観た映画50音順〈ま行〉

2003年12月31日 | 映画(ま行)
《ま》
『マリー・アントワネットの首飾り』(原題:The Affair of the Necklace)
フランスの名門ヴァロア家は敵の罠に陥れられ、
領地を没収され、屋敷も焼かれた。
ヴァロア夫妻は死亡。娘のジャンヌは孤児となる。
それから十数年後、野望に燃えるジャンヌは、
爵位を得るために愛のない結婚をしていた。
ヴェルサイユ宮殿への出入りをもくろみ、
マリー・アントワネットと近づきになろうとするが……。
『ベルばら』を読んだことのある人なら、
この話、知ってる~と思うことでしょう。
妙になつかしい気がしました。
ジャンヌ役のヒラリー・スワンク、うまいんだけど、
美しさという点ではどうなんだか。

《み》
『ミュージック・オブ・ハート』(原題:Music of the Heart)
1999年公開なんですが、
「実話だから感動も倍」という宣伝文句が大嫌いで、いままで観ずにきた作品。
海軍の夫に捨てられ、
かつて夫に購入してもらった大量のヴァイオリンとともに実家へ戻った音楽教師。
子どもをひとりで育てていかなければならなくなった彼女は、
昔の友人のつてで、ハーレムの小学校でヴァイオリンを教えることになる。
やがてカーネギーホールで演奏するまでになるという実話。
宣伝文句は嫌いなのに、やっぱり泣かされている自分がいるのでした。

《む》
『ムーンライト&ヴァレンチノ』(原題:Moonlight and Valentino)
これもちと古くて1995年の作品。
ニューヨーク近郊。
夫を事故で亡くした大学講師とその妹、親友、義理の母を描きます。
親友役にウーピー・ゴールドバーグ。
妹役にこのたびおめでたとなったブラピの元彼女グウィネス・パルトロウ。
ヘビースモーカーでいつも黒づくめの彼女はなかなかいい感じ。
ジョン・ボン・ジョヴィが彼女らに興味を示される、セクシーなペンキ工役で出演。

《め》
『メルシィ!人生』
これはいま思ってもほんとに楽しかった作品。
オススメ度大です。

《も》
『モル・フランダース』(原題:Moll Flanders)
すみません、これも1996年の作品。
18世紀のフランスが舞台。
原作はイギリスの文豪ダニエル・デフォー。
孤児院の問題児フローラは、訪ねてきた男性に引き取られる。
彼はある人のもとに彼女を連れていくという依頼を受け、
その道すがら、フローラに母親のことを話してきかせる。
その母、モル・フランダースの壮絶な人生。
最後はやっぱり人生って悪くないと思えるのでした。

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今年観た映画50音順〈は行〉

2003年12月31日 | 映画(は行)
《は》
『8人の女たち』(原題:Huit Femmes)
フランス映画。
雪に閉ざされたお屋敷。
主人が殺されているのをメイドが発見する。
容疑者は女ばかり8人。
主人の母、妻、妹、義妹、娘2人、メイド2人。
誰がいったい犯人なのか。
ブラックな笑いありのミステリーで、かつミュージカルという不思議な映画。
カトリーヌ・ドヌーヴ健在。

《ひ》
『ピアニスト』(原題:La Pianiste)
エリカは名門音楽院のピアノ科教授。
厳格な母親のせいで、幼いころからピアノ以外に興味を示すことを許されなかった彼女は、
中年になったいまも男性とは無縁。
しかし、個室ビデオ屋でアダルトビデオを見たり、
ドライブインシアターに潜り込んでカップルを盗み見たり、
性への興味は捨てられない。
そんな彼女に若い男生徒ワルターが愛を告白する。
歪んだ愛情表現しかできないエリカと、
彼女を理解しようとしつつやがて恐れをなしてしまうワルター。
おそらく不愉快な映画を撮らせたら天下一品のミヒャエル・ハネケ監督。
この作品は不愉快じゃなくて、ホントに痛々しいです。
一昨年のカンヌで絶賛された作品。

《ふ》
『プレッジ』(原題:The Pledge)
ショーン・ペン監督、ジャック・ニコルソン主演。
ある雪の夜、少女の遺体が発見される。
その日に引退をひかえていた刑事ジェリーは、
少女の母親に犯人をつきとめてほしいと懇願され、約束する。
目撃証言から前科のあるインディアンが逮捕されるが、
彼は取り調べ中に警官の銃を奪って自殺。
犯人自殺で事件は終わったかと思われたが、ジェリーには腑に落ちない点があった。
重いけど、暗いけど、観るべし。

《へ》
『ヘンリエッタに降る星』(原題:The Stars Fell on Henrietta)
1995年の作品。
油田の発掘にすべてを賭け、猫とともに流浪の旅を続ける年老いた山師。
彼に「ここを掘れば石油が出る」といきなり言われ、
最初は詐欺かと思っていた貧しい農家の人々も
やがて山師の行動に巻き込まれ、夢を託すようになる。
夢のある話はやっぱり良いですね。

《ほ》
『ホワイト・オランダー』(原題:White Oleander)
15歳の少女アリストッドは母親と2人暮らし。
ある日、母親が恋人を殺した罪で逮捕される。
母親以外に身寄りのないアリストッドは里親に預けられる。
強く美しい母親を崇拝してきた娘だけれど、
刑務所のなかの母は、娘がほかの人間に心を開くことを許さない。
母から離れて、なんとか自分を見つけようとする娘。
タイトルは毒を持つ白い夾竹桃のこと。
母の狂気があらわれています。

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