「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

3月12日 「 今朝の空・・・ 」

2015-03-12 20:52:41 | 朝の風景とその他の風景






下の八角形トンネルがあまりにも不気味なので、
朝の空を掲載しました。

朝の陽には好転の要素があるので、
これで少しは気分転換になるでしょう。



熊本県美里町 「 熊延 ( ゆうえん ) 鉄道跡 ・ 八角形トンネル 」

2015-03-12 04:26:41 | 近代化産業遺産・土木遺産


































その八角形のトンネルは二俣橋の上方にある。

かつて熊延鉄道のトンネルとして造られたコンクリートのトンネル。
それはボルトを並べたような他に例を見ない独特な形をしている。

トンネルがある熊延鉄道は、熊本市内の南熊本駅から
宮崎県延岡市への鉄道敷設をめざして大正4年(1915)に着工したものである。
だが昭和7年(1932)に砥用町まで到達したが建設は中断され、
自動車の普及により経営が悪化し昭和39年(1964)に廃線となった。
廃線から50年以上になるが、廃線跡にはトンネルや橋脚など残っている。

国道443号線を南下して津留川を渡る直前で左折し、
二俣橋方向へ町道を進み、300mほど進むと町道から左へ砂利道が分岐している。
これが廃線跡になる。
そこからさらに300mくらい進むと八角形のトンネルがある。
両側の崖の崩壊を防ぐためならコンクリートの切り通しでよいと思うが、
この方が強度があるのだろう。
強度もさることながら、ボルトを並べたような造形が独特で美しい。

案内標識も何もなく山中にひっそりと眠っている姿はある種、不気味だが、
多くの人が訪れる観光地と違い、そこがこのトンネルの魅力なのかもしれない。