転んで腰を痛めました。寝返りも出来ぬほど痛い！痛い！と言うわけで今週の句は一寸不調です。

●傘差して遣りたや梅花宇津木かな

○春の雨メトロの窓を滑るなり

●満天星やあまあまあまと虫に言う

○朧月込合う電線溶かすなり

●雀の鉄砲大波小波の湖ぞ

○雀の子泣いていたのか鳴いたのか

●風光るＳＬの影動きたり

若葉の季節だ。絵の具では表せない微妙な色合い。正に「山笑う」だ！良い季節なり。

●雲間より月出るとき山笑う

○青春の虫の祭やげんげん田

●墓石裏ふわりと出し痩せた蝶

○雀の子茶色ベレーはどの園ぞ

●春の闇キープアウトの帯光る

○椿散るドスンと音が聞こえたり

●春暁や雀の声が窓を押す

鎌倉街道の泉で芹を摘んだ。瑞々しく野草の香りたっぷり。冷えたビールがことさら美味しかった！

●眩しかり寄り添い歩む花の客

○雨上がる月光浴びて山笑う

●飛花や幼子のごと橋渡る

○十九画鬱の字綴る啄木忌

●茎立ちてブロッコリーの旅立ちぞ

○蘆の角見得切りたれば波紋出づ

●陽炎や突き抜けたれば牛の食む

あっという間に四月だ。桜も満開。光も眩しい。餌付けした雀の起床命令が可愛い！

●朧月瓶ビール二本飲みにけり

○春動く薬忘れし一日ぞ

●春暁や目覚めの腹筋力有り

○カプセルに夢詰めあって卒業す

●暁へ時進みおり三月尽

○春すべて飛び込んでいる妻の部屋

●温もりし墓石の上に黄蝶浮く