猛暑が続いていたのに今週は涼しい。おかげで植木の水遣りに振り回されないで助かる。植木自体もホッとしているのかも。

　　○我が影も無き夏野なり風も無し

　　●蜥蜴の尾切れ親離れさせられる

　　○三世代まだ宵の口熱帯夜

　　●木の皮であらぬとにいに蝉は鳴く

　　○夕立来下る蟻列乱れたり

　　●秋近し例の閉店セールなり

　　○蓮浮葉ぬっと分け出る亀の貌

連日35度近い猛暑が続く。朝起きて水遣り、夕方に又水遣り。植木の世話が大変だ。いわんや我も。

　　○高階の書斎で花火見る夢見

　　●月下美人匂いに押され咲きだしぬ

　　○いろいろな虫窓に来る夏の夜

　　●どう切るか西瓜を見つめ考える

　　○かぶと虫網戸に足を捕らわれる

　　●あぶら蝉樹皮で無いよと鳴いてをり

　　○蟻地獄熱風吹けど動かざる

73才になった。持病はあるが、まあまあの健康状態だ。これも作句とジム通いと妻の健康管理のお蔭だ！

　　
　　○クレーンの垂れて動かぬ炎暑かな

　　●浮草を頭に載せて亀泳ぐ

　　○雷に耳を貸さずに子はゲーム

　　●耳老いて目で雷鳴を聞きにけり

　　○雷に御臍取ってと吾子の言う

　　●一人居の朝餉に一夜漬けの茄子

　　○良きことの続くこの頃松葉牡丹

あっという間に６か月が終わった。この半年は持病が少しづつ進行している感じ。遣り残す事の無いように過ごしていきたい。

　　
　　　○母の忌に枇杷の灯明あまた点く

　　　●青時雨いさかい止める決意する

　　　○伸び伸びて夏草空に近づきぬ

　　　●一夜漬け茄子のあんばい良かりけり

　　　○青蜥蜴まだ動く尾を置いて行く

　　　●青葦のうねりに風の姿見る

　　　○夕張の破産石炭メロンかな