新藤麦飲、毎日真剣に生きる!生きた証の一日一句!

毎週金曜日、週の日々の句を7句更新している。

飼い亀が発情している。餌も食べずに、一日中水槽で雌を求め暴れている。もう一週間になるが、生命の根源を感じる。

2017-06-30 09:34:56 | 日記

  ○父の日や忘れる力付いたらし

  ●かぶとむし羽音遅れて付いてくる

  ○遠雷や電気自転車ギアチェンジ

  ●かぶとむし部屋に入れよと窓叩く

  ○凌霄花散りて通学じゃまをする

  ●きりぎりす後期高齢者の顔す

  ○仰向きて蝉空を搔き毟る

妻が帯状疱疹に懸かった。小さなしみがどうもそうらしいと医院に行ったが、そうでないとの診断。しかし、次の日から猛烈な腫れ。とんだ誤診だった!

2017-06-23 09:28:17 | 日記
   
   ○そんなにもしょんぼりするな枯れ向日葵

   ●蝉しぐれ囲んでいるも我一人

   ○梅雨籠り一日掛けて捜し物

   ●炎昼や独り居の身持て余す

   ○遠雷や電気自転車ギアチェンジ

   ●かなぶんが部屋に入れてと熱帯夜

   ○校庭は森閑として百日紅

梅雨明け宣言のつぎの日から、晴れの日が続く。しかし、昼は暑いが夕からは爽やかな涼しさがやってくる。こんな梅雨も良い。

2017-06-16 09:12:13 | 日記

  ○青柿の着地ぴたりと決まりけり

  ●紅葉マーク剥がし免許を返上す

  ○有る無しの風に卯の花散り積もる

  ●古希過ぎて五十肩なり梅雨に入る

  ○炎昼の一人居部屋を持て余す

  ●枇杷を剥く妻の指先濡れにけり

  ○雌蝉は鳴かずおばさん長会議

紫陽花が咲きだした。近所のどの家でも咲いているが、色がいろいろで見るのが楽しい。

2017-06-09 15:42:26 | 日記
  
   ○草いきれ羽根の回らぬ扇風機

   ●夏落葉土に馴染めぬ固さかな

   ○炎昼や子豚乳房を争わず

   ●夏の朝井戸端会議第一幕

   ○夏暁の枇杷の産毛に露の玉

   ●初物の枇杷の皮剥く緊張感

   ○夏帽子被り若さを装いぬ

6月になった。先月は温度の急変や夕立など初夏という感じがしなかったので、梅雨入りの季節の実感がない。

2017-06-02 10:02:50 | 日記
 
   ○草いきれ羽根の回らぬ扇風機

   ●草いきれ蛇今殻を脱ぐところ

   ○五月闇十薬の根も真白なり

   ●朝ですよ早起きさせるアマリリス

   ○いえの間のうの字大きく土用の日

   ●消化器の生きた標本目高の子

   ○夏落葉土に馴染めずさまよいぬ