新藤麦飲、毎日真剣に生きる!生きた証の一日一句!

毎週金曜日、週の日々の句を7句更新している。

4年通った神楽坂に行った。古い店がビルに建て替えられ落ちついた町が一変していた。急坂は変わらねど。

2013-08-31 10:06:42 | 日記
   


     ○柚子坊の糞のあまたの置き土産


     ●水面揺れ蜻蛉の影を消しにけり


     ○秋の蚊の肢踏ん張りて腕刺す


     ●秋彼岸手向けの水は墓誌なぞる


     ○昼は蝉夜くつわむし鳴く大樹


     ●秋の初風いつもの駅に吹きて来し


     ○手花火の静かに終えて妻消える



久しぶりの雨に植木が喜んでいる。私も水遣りを免れホッとしている。

2013-08-24 10:15:56 | 日記


   ○蝉生る母の仕立てし産衣着て


   ●微かなる日の育てし香茗荷汁


   ○グラジオラス互い違いに咲き昇る


   ●夕立受けカンナの猛り収まりぬ


   ○水替えば亀の飛び込む残暑かな


   ●片陰の我が家の屋根に立てみる


   ○秋海棠一枝を活けて師匠かな

ジムが再開したので泳ぎに行った。水の冷たさが心地よくまさに天国。無理に遠出する必要は無い。

2013-08-17 09:45:44 | 日記


    ○大夕焼入りて帰らぬ鴉かな


    ●夏行くや使い切つたるボールペン


    ○咲満ちて桔梗の花のさんざめく


    ●にゆうどうぐも成層圏を知らせたり


    ○かすかなる日の匂いあり茗荷汁


    ●昼顔は幼子の笑み持ちて咲く


    ○踏切を閉めて夕立過ぎりたる

句会があった。21会員のうち20人が参加。合わせて100句が披講された。

2013-08-10 09:43:13 | 日記
  

  ●口笛の音の掠れる炎暑かな


  ○法師ぜみ翅の隠せぬ腹の皺


  ●散りてなほ華やぐ花ぞ百日紅


  ○咲き初めし桔梗の尽きぬささめごと


  ●飛びながら鳴く蝉の声せわしなし


  ○生まれ来し地に戻りたる蝉骸


  ●小鳥来て足音さやか目覚めかな

わたしの住む富士見市だけ豪雨が降ったらしい。こういうのを局地的というのだろうが、今年の夏は変だ!

2013-08-03 09:18:24 | 日記


   ●一花ゆえ向日葵寂し季の変わり


   ○山百合に花粉付けらる妻の腰


   ●朝顔の今日咲き萎む命かな


   ○短冊の揺れて風鈴鳴りにけり


   ●さわやかに稲花咲きて受粉せり


   ○吾亦紅珠触れぬよう揺れてをり


   ●枝豆に冷えぐあい良し瓶ビール