このところの暖かさに、沈丁花の花が開き香りが家を包む。季節の贈り物だ! 2010-02-27 10:07:11 | 日記 ●風運ぶ夜鳴き続きし余寒かな ○幼子のかしわ手聞こゆ初詣 ●ふるさとは寒し武甲は崩されて ○雑煮餅焼き過ぎたるも事始 ●春眠の猫そこのけや車出づ ○パンジーや諍い解きて笑いをり ●桜草越しに受け取る便りかな
妻の弾く琴の音が聞こえる。「春の海」だ。至福とは斯くを言うのか? 2010-02-19 17:19:14 | 日記 ●春来たる三日月高く残りたり ○ねこやなぎ握れば返る暖かさ ●のったりとどぜうくねりし春や立つ ○霙落つ森閑まさに極まれり ●雑炊や芹の点睛食そそる ○ミロの絵に初日当りし新世界 ●根深葱包丁鈍く光をり ★朝日新聞「埼玉文化」俳壇に入選しました。(2月23日) 寒雀ふくらみ過ぎて破裂すな 鎌倉佐弓先生選
飛行機雲が青空を割って伸びる。その先に百人以上の命が有るとは不思議な感じだ。 2010-02-13 10:01:48 | 日記 ●そぞろ出て大根求め帰りたり ○春めきて一人散歩を悔みおり ●白雲や忙しく流れ寒戻る ○そこはかと妻の顔見しバレンタインデー ●忽然と鉄塔消えし春の闇 ○日脚伸ぶ戻らぬ妻や風呂洗う ●浅蜊汁紋様味わい啜りたる
立春が過ぎた。氷点下の朝が続くが日に明るさがある。家々の屋根の瓦が眩しく光る。 2010-02-06 09:55:52 | 日記 ●土筆伸ぶ袴脱がして食したり ○ふぐりかな花避け座る所なし ●寒雀欅大樹の葉となりぬ ○終わり無き摘草になる蕗の薹 ●ビル街の花屋の梅の香りけり ○春や立つ瓦の波の眩しかり ●笹鳴きやチャッチャチャッチャと名乗り出づ