三月最後のブログだ。連翹、水仙、ゆすらうめ、水仙、椿、桜草が我が家に春を連れてきた。

　　
　　　●春一番関東ローム吹き上げる

　　　○土筆かな湯上り赤子背比べ

　　　●ティーショットしだるる柳揺れてをり

　　　○一筋の日矢に連翹天昇る

　　　●春休みミッキー電車に乗りてをり

　　　○子雀や鳴いていたのか泣いたのか

　　　●雌ばな欲し雄ばな飛び出す杉花粉

胃の内視鏡と肝臓エコーをやった。酷使しているにも関わらず異常は無かった。ホッ!

●うららかや堤より見ゆゆれる富士

○新調の眼鏡に蜂の止まりけり

●桜木や蕾の吐きし息包む

○ひこばえや鋏の鈍く光りをり

●食すれば人心忘る目刺かな

○春一番土押し寄せる犬の小屋

●彼岸入り駐車場の車椅子

眼鏡のレンズを換えた。視界が明るくなり雪柳、ふぐり、忘れな草の小さな花がはっきり見える。

●白魚や胃の受けとめる命なり

○風光る女性のみ乗る車輌過ぐ

●残る鴨コンクリの川で生きんとす

○香の来ればきよろきよろ探す沈丁花

●伸びたれば土筆仏の頭かな

○啓蟄やすつぽり剥けし茹卵

●福寿草火傷をするぞ虫たちよ

今日は啓蟄だ。これからは句の素材がたくさん出てくる。新鮮な感覚で自然を見てみたい。

●妻と共玉堂の梅にまみえけり

○土筆かな影映るまで伸びにけり

●万作や文豪旧居森閑と

○初暦結婚記念日赤丸す

●重かりし新聞受ける事始

○福寿草虫の飛び込む花芯かな

●春一番予期せぬ電話受けにけり