新藤麦飲、毎日真剣に生きる!生きた証の一日一句!

毎週金曜日、週の日々の句を7句更新している。

木枯らし一号が吹き台風が来る。異常続きの気象、体調も乱れる。

2010-10-30 10:18:02 | 日記
    ●取り留めのない立ち話暮れ速し

    ○我姿見つけし仔犬まっしぐら

    ●走り根に落葉止められ重なりぬ

    ○五七五指折り作句夜長し

    ●風来れば飛び上がるらん貝割菜

    ○芋の露落ちぬ重さに纏まりぬ

    ●野駆ける犬蓑虫になりにけり

風を感じないのにコスモスが揺れている。久方の秋晴れ。生きていて良かったを思う朝だ!

2010-10-23 09:56:28 | 日記
 ●消火するごとくに刈るや要の葉

 ○おなもみや人を信じて人に付く

 ●胡麻の粒蚤のごとくに飛び出しぬ

 ○年跨ぎ生きて居たしや球根植え

 ●秋高し運転妻の宇宙旅

 ○花野より白歯の笑顔出で来る

 ●鶏頭の皺にも入りし日差しかな


   ☆女郎花雲のごとくに野に流れ>>>NHK学園俳句実作
    酒井弘司先生A評価句

70日も地下700mに閉じ込められた33人が生還した。人間の隠れた生命力を感じる!

2010-10-16 09:59:48 | 日記
  ●万年青の実葉に包まれて色付きぬ

  ○花野より鈴の音して犬の出づ

  ●そぞろ寒防虫臭も着て出でぬ

  ○櫓田のさわさわ音す実りかな

  ●からすうり日に当たりすぎ燃えだすな

  ○かさこそと出窓の上に小鳥来る

  ●柘榴の実幼子の歯の白さかな

   ☆父の年越え行くいのち夜長かな>>>NHK学園俳句実作
    酒井弘司先生A評価句

今週になって木犀の臭いがする。花も可愛いが、やはり香りの花だ!

2010-10-09 09:36:13 | 日記
  

   ● 鳳仙花弾けて蟻を飛ばしたり

   ○ 声なくも羽音を立てて蝗飛ぶ

   ● 鉦叩時をはかりて鳴きにけり

   ○ 吾亦紅見ば催眠に掛かるなり

   ● 藪枯し化学記号の花姿

   ○ 思い切り実を育てたり柿落葉

   ● 柘榴の実幼子の歯真白なり

十月になった。いつもは木犀の香のする時期だが、今年は未だ。猛暑のせいかも知れぬ。

2010-10-02 09:19:17 | 日記

   ○忽然と蝉の声消ゆやや寒し

   ●鉦叩聞こえる夜が一番好き

   ○渡り鳥来たる出窓に足の音

   ●久方に帽子被れば赤蜻蛉

   ○ふつふつと秋刀魚海の香噴出しぬ

   ●水溜り赤蜻蛉の影横切ぬ

   ○吾亦紅微かに揺れて風を知る