新藤麦飲、毎日真剣に生きる!生きた証の一日一句!

毎週金曜日、週の日々の句を7句更新している。

山桜桃の実がほんのり赤く色づいてきた。日の光の大切さを知らされる。

2013-04-27 10:24:01 | 日記
   


    ○窓に来て白き腹見す雨がえる


    ●温き日を詰めて筍旨しかな


    ○菜の花に黄色の蝶の消えにけり


    ●夜盗虫戦車のごとく道過ぎる


    ○冷蔵庫色の派手なる缶ビール


    ●苧環に声かけられて振り返る


    ○雨蛙シャツ取り込めと鳴きだしぬ


    ★芽あぢさゐ蒼天のあを包みをり

     >>>朝日新聞「埼玉文化」4月25日入選句


   

冬物を整理したら冬のように寒い。亀君は戸惑って身動きもしない。ストーブを点けて温めてやる。

2013-04-20 10:36:26 | 日記
     


     ●癒えし妻ふつくらと見ゆ朧かな


     ○冬の雨つららのやうに地に刺さる


     ●ニュートンになりて田に降る雲雀見ぬ


     ○バス出る園児続くや花わらう


     ●散る花を追いて嬰児走り出す


     ○バギーより丸き手の見ゆ風光る


     ●えごの香の花を抜け出て夜遊びす

葉牡丹の花が咲き出した。長く伸びた薹に菜の花のような花が。なかなか風情がある。

2013-04-13 10:23:37 | 日記
     




●筍の尖の緑のはしやぎやう


   ○花薺手たたき風を迎えたり


   ●ただならぬ数の金玉棕櫚の花


   ○椿落ち地に咲く椿一つ増す


   ●一階は雨になりけり春の雪


   ○雪柳ことに散るとき枝揺れぬ


   ●赤椿日に抱かれて落ちにけり

緑の桜を見た。ギョイコウという花だが、派手な八重桜が多い中、何とも爽やかな花だった。

2013-04-06 10:20:33 | 日記


   ●蕗の柄のつの字にされて売られをり


   ○しゃがの花一花一花の雅かな


   ●卯の花の散るを見つめる二猿かな


   ○花薺五十坪の地乗っ取りぬ


   ●咲き満ちるエリカの花の黒目玉


   ○筍をひっぱりのばす日の光


   ●藷葛菜揺れて霞を生みにけり