新藤麦飲、毎日真剣に生きる!生きた証の一日一句!

毎週金曜日、週の日々の句を7句更新している。

五葉松の新芽摘みをした。五メートルのものだが一日掛りで仕上げ、さっぱりした。

2011-04-29 10:01:35 | 日記

  
  ●掃き終えて振り向きたれば椿落つ

  ○蒲公英の絮に包まる飛蝗の子

  ●陽炎やスカイツリーを揺らしをり

  ○殻眺め食む忘れをり浅蜊汁

  ●真つ直ぐに蝶の来たりて空に跳ね

  ○行く春や雀の槍の音の来る

  ●葱坊主子坊主さんも並びたり

雑木林の新緑が美しい。木によっていろいろな表情を見せてくれて癒される。

2011-04-22 10:22:07 | 日記


  ●咲きしまま椿大地に落ちにけり

  ○君子蘭葉の拡げ過ぎ切つちまをか

  ●勿忘草名付けし人のために咲く

  ○地の上のクリオネなるや紗雅の花

  ●芝に置く尻温かし花見かな

  ○土割れて鼻息吹かす春の亀

  ●朧夜や母の声する路地歩む

余震の続く中、亀が冬眠から覚めた。いつもより3週間遅い。澄んだ目で私をじっと見つめる!

2011-04-15 10:15:52 | 日記

   ●雲間より差す月の有り庭若葉

   ○単線の電車一輌野蒜摘む

   ●大枝を見上げて首の花疲れ

   ○土割れて鼻の穴出づ春の亀

   ●春愁をジャグジーの泡押し出しぬ

   ○春愁や水着きがえし女帰る

   ●父付けし征の名持ちて古希の春

   
     ☆橋うららハーレーダビットソン渡る>>>
      NHK学園俳句実作、内野 修先生A評価句

新宿御苑に行った。芽の出始めた芝生の温もりを感じ桜の花を見ていると、何とも言えぬ空しさが迫ってきた。

2011-04-08 09:52:30 | 日記
 
   
    ●鳥たちの連翹食む影許したり

    ○連翹や昼酒の酔い早めたり

    ●紗我の花雅膝折り見つめけり

    ○如月の過ぎて弥生の大津波

    ●見上げれば黒き大枝花吹雪

    ○花の客押し合い囲む枝垂れかな

    ●余寒来る亀の目覚めを弄ぶ



      ☆春の風少年の耳薄き紅>>>>>NHK学園俳句実作
       内野 修先生A評価句

桜が咲き始めた。いつもより一週間ぐらい遅い。でも、花に浮かれる気にもならない日本の春です。

2011-04-01 11:15:20 | 日記


     ●気を付けよ虫ら椿の葉は滑る

     ○卒業やドアを飛び出す笑顔かな

     ●水仙の蕊に入りし日の光

     ○花菜咲く当たり前欲し津波の地

     ●FAXで無事の知らせや桜咲く

     ○小鳥たち連翹の花食べ過ぐな

     ●連翹を目一杯生け祈りけり