新藤麦飲、毎日真剣に生きる!生きた証の一日一句!

毎週金曜日、週の日々の句を7句更新している。

木枯し一号が吹いた。柿の葉や花水木の葉が大分散り、道を走る。もう、秋も終わる。

2011-10-28 09:51:05 | 日記


     ●林檎剥き皮のちぎれて息をはく
     
     ○秋気澄むマンホール踏むヒールかな

     ●秋日差し白髪さつと乾きけり

     ○色見せし菊の蕾の割目かな

     ●そぞろ寒青い男の立つトイレ

     ○コスモスや一花見つむは疲れをり

     ●三寒と四温過ぎる日亀眠る

朝夕が寒くなって、菊の蕾が日ごとに膨らむ。これは黄。これは赤。少し割れたところから花色が覗く。

2011-10-21 10:04:03 | 日記
  

      
      ●微笑みて妻も咲きをり花野かな

      ○秋の亀沈まぬように泳ぎけり

      ●コンバイン去れば騒立つ稲雀

      ○木犀や香りも共に散りにけり

      ●天を見て死しし玉虫足光る

      ○秋の蝿羽音のあとに飛び来る

      ●秋の宵気合飛び出す剣道場

NHK「俳句王国」に入選した。10月31日に放送される。嬉しい!!

2011-10-14 10:00:34 | 日記
  

   ●諍いの後の沈黙虫すだく

   ○芋虫や糞するたびに育ちけり

   ●空高し雲のオブジェの流れをり

   ○天高し猫くねりをる下校時

   ●蒸したての新じゃが口で踊りたる

   ○無花果は蟻の給食日曜日

   ●蟷螂やホームベースで見得を切る

川堤の両脇にコスモスが背より高く咲いている。延々2KM。向うから人が来るとすれ違うのも大変だ!

2011-10-07 10:09:49 | 日記
  

  ●踏切を渡りて行かむ月の町

  ○父の齢越したる命葉鶏頭

  ●竜胆や日の出づる時ささめけり

  ○秋の蝿なんなく殺め哀れなり

  ●留守居番じやりじやり梨を剥きにけり

  ○金風や関東平野に実り呼ぶ

  ●一人寝にこむら返りや秋寒し