山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

アジサイを救い出す

2022-11-16 22:31:15 | バタフライガーデン

 雑草の海がバタフライガーデンを支配した。背の低かったアジサイはついにその海に溺れてしまっていた。舌打ちしながら見えなかったアジサイの姿を手探りで探す。以前、草刈り機でアジサイを刈り取ってしまったこともたびたびあった。

            

 だから、今回はなるべく機械で一気に草刈りをしないで、鎌を中心に雑草をのんびり刈り取っていく。すると、絶え絶えになりながらもアジサイを発見する。生きていた。植え付けた当時とあまり背丈は変わらない。ほとんど、挿し木で育ったつわものらしくたくましい。全部で50本近くもある。

   

 目印と支柱を兼ねた竹を打ち込む。このけん引だけでも時間がかかる。種類もヤマアジサイ・西洋アジサイ・墨田の花火などが混在している。久しぶりに雑草が目立たないシーンが実現できて、うっとり(自己満足)する。また、一番奥の方に、トランペットツリー(ナス科)の花が咲いていたのに気づく。

         

 たまたま奥は残された茶の木に囲まれていたので、風に弱いトランペットツリーには好適な環境だったのかもしれない。全身が有毒なので鑑賞するしかない。この仲間の木で、花岡青洲が麻酔剤として乳がん治療に使ったことで有名だ。

           

 五裂した花冠の先端には細い突起があった。正式名は「木立朝鮮朝顔」で、英名が「エンジェルス・トランペットツリー」という。「天使のトランペット」というわけだ。南米原産の熱帯植物だが、寒さにも強いというのが心強い。江戸時代に朝鮮経由で薬用として伝わったことから「朝鮮」の名前がついたようだ。今月に入り、草刈り機や鎌の活躍でなんとか荒野からガーデンらしくなってきた。希望の片りんが見えてきた。

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