山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

台風の爪痕いまだ癒えず

2022-11-18 22:21:32 | できごと・事件

 今年の9月末の23~24日にかけて静岡を襲った台風15号は、平年の9月の1か月分を超える大雨があって県内のあちこちに被害をもたらした。その大きな爪痕はいまだに復旧していない所が少なくない。

 わが家から数十分かけて車で国道を走ると、宙ぶらりんになったガードレールは当時のままだったが、やっと復旧工事が始まったばかりのようだ。             

 さいわい、わが家には被害はなかったが、山を背後に控えるわが家でもあるので、ある程度の覚悟はしていた。しかし近辺では道路の一部陥没があったり、増水がひどかったりの痕跡が見られた。被害の多くは川沿いが多かった。背の高い倒木などの流木がその周辺に大きな打撃を与えるのがわかった。 

  月に数回、わが家は1時間かけて街に買い出しや診療所に行く。その中心地の川にかかったコンクリート製の橋が橋脚ごと流されていた。ここにも、大量の流木がひっかかっていたらしい。そのため、堰き止められた川の流れが周辺に溢れ、まわりは泥だらけになったらしい。直後は土埃がひどかったという。川面から道路までの高さは4~5mくらいもあり、川がそれを越えてしまうとはとても想定できない。

 

 オイラが現場に行ったときは、すでに泥は撤去された跡があり、橋から出た鉄くずや土砂はまとめられていた。もちろん、橋の原状回復にはまだまだ時間がかかりそうだ。

 この川は、街中での親水空間を作ろうという意欲的な場所だった。階段状の親水護岸を整備してたおかげで、夏には親子連れのお客が殺到する人気スポットだった。そうした行政の意欲的な施工があっただけに、残念な被害となってしまった。

  

 台風15号以前に崩落があった崖の工事はすでに復旧が終わっていた。自然豊かな中山間地はその意味で自然の持つ両面の姿を見ることができる。自然派を自認??するオイラとしても自然の猛威の前ではアニミズムを信仰するしかない。それは先人の知恵・経験則でもある、と感心しきりのきょうこの頃だ。

 

コメント
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