フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

落雷

2009-08-10 01:35:41 | Weblog
1Q84のクライマックスを読んでいたら「稲妻のない落雷が窓の外でひときわ激しく轟いた」という一節があって丁度そこに差しかかった時窓を揺るがすような落雷があった。なんと言う奇妙さ。あやうく線路のポイントが切り替えられそうになった。まさに、パラレルワールドの入り口に立ったみたいだった。200Q年この世界に。そう思うと、急に親近感を覚えて1Q84が面白いと感じている自分を発見した。昔から、不思議な本に導かれて不思議な世界に入っていくというのは定番なんだけど効果に自然現象が使われるとリアルな感覚になる。このときから、青豆や天吾、ふかえりが血の通った人間として僕の頭の中で動き出した。それぞれのモチベーション、それぞれの望み それぞれの愛が交差する瞬間、交差するだろう瞬間に向かってそれぞれの人生が動き出す。そこに」すごい高揚感があって、1Q84と言う時代の意味が捉えられてくる。1Q84は、僕が独立した年だと今フトそう思った。1Q74に僕らは意味があると考えていたけど社会的には1Q84なんだな。何だかリンクしてるような気がする。
コメント
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