フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

古い車の情景

2012-02-17 08:54:04 | Weblog
まだ若い頃、外車っていうのがどこか甘い響きを持っていた頃 僕の借りていた古い民家の事務所に友達が5万円で買ったという古いフォルクスワーゲンでやって来たことがあった。バスのような音で駐車場に入ってきた時、何が来たのか見に行ったことがある。そしたら友達が降りてきて「この車、5万で買ったけど修理に30万かかった」と言った。IVYスタイルのファッションとワーゲンがよく似合っていた。

車は新しくデザインチェンジされたけどワーゲンとミニクーパーは昔のスタイルがいいね。こんな車がちょっと古びた家に無造作に停めてあったりしたらなんだか心がセピア色に染まってスローな気分になってくるね。何だか男に腕力があった時代を思い起こさせてくれる。「スローなブギにしてくれ」って片岡義男のペーパーブックがよく似合うあの時代を。
コメント
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