フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

Modiglianiの恋人

2015-07-28 06:52:53 | Weblog
2008年に出版された本だけど「モディリアーニの恋人」という本を図書館から借りてきた

顔が末成りひょうたんみたいな目がアーモンドみたいな人物がで有名な画家モディリアーニだ。なかなかのハンサムでいまでいうとイケメンというのかな写真がある。

男前。シャツの着こなしが上手い。シャツは破れているけど顔にはプライドがあって哀愁はあるが卑屈さはない。この時代の芸術家の矜持が垣間見えて面白い。恋人はジャンヌ・エビュテルヌ19歳で32歳のモディリアーニと出会って恋に落ち35歳でモディリアーニが病没すると21歳の若さで彼の後を追ってビルの上から飛び降り自殺した情熱の女。

と言うのが定説。でも彼女も画家でモディリアーニを目指していたんだから自殺の意味が複雑。モディリアーニは女好きで破滅型で売れない画家というイメージだが本当は絵もソコソコ売れて知名度もあったとのこと。ただ前衛だったから当時はそんなに評価は高くなかった。
ジャンヌも画家として作品を残している。こちらも生きていれば名を残したのではないかという思いがある。モディリアーニはプロの線で描く。ジャンヌは素人っぽい描きかただがなんか惹かれるものがある。いわゆるヘタウマ。それがまだプロほど昇華されていないのだが魅力的。やっぱり二人は画家と画家。芸術家と芸術家だったんだね。モディリアーニが置いていかれジャンヌが先を行くそんな予感を感じさせながら突然終わる人生。むつかしいんだ生きるって。
コメント
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