出演者について
大空祐飛・・・ロバート・ジョーダン
鳳蘭と比べたら可哀相だなあと思うけど、先輩には叶わないって感じです。
でも彼女のロベルトはマリアの保護者のようでとても優しくて一途でした。
マリアに話す時とそうでない会話の時の声音をはっきり変えていたのがよかったのかな
ラブシーンなど様式美を要求される所ではきっちりやってくれて。
当たり前の事なんだけど、その当たり前さが嬉しい昨今です。
鳳蘭のように「体でロベルトを感じています」というよりは「ロベルトを構築しました」
という感じでしょうか。
台詞、ほとんど覚えているのでオペラグラスで祐飛君ばかり見てしまいました。
野乃すみ花・・・マリア
お披露目以来、演じてきた中では一番似合っていたと思います。
話し方に特徴があって妙に耳障りだったり、ぶりっこだなあと思う面もないわけじゃ
ないけど、他の作品に比べたら数段まし。
でも遥くららのような「純情さ」って望むべくもないのかなあ。
蘭寿とむ・・・アウグスティン
初演は但馬久美さんが演じた役ですね。
出番が少なくて気の毒だなあと思いましたけど、次期トップとしての貫禄は
十分でした。ロベルトと別れのシーンは、本人の組替えも相まって思わず泣けて
しまいました。
北翔海莉・・・アンドレアス
初演では立ともみさんでした。
これまた出番はないし、歌える彼女に歌わせない扱い・・・・こういう役しかないに
しても勿体無いよなあと。
とはいえ、おちゃらける事なくきっちり演じていました。
純矢ちとせ・・・ローサ
初演では高宮沙千さんでした。
歌唱力を考えると当然のキャスティングだなと思いますが、とにかく「若さ」が
邪魔してローサの大人の女性としての魅力があまり出ていなかったような気が
します。
カシキンを殺されてロベルトを殺そうとするシーンや、そうかと思えばロベルトに
気があるそぶりをする、エルソルドの死に取り乱す・・・どれもそこそこで、迫力が
なかったかな。
でもエトワールは最高。顔も本当に綺麗ですし本来は「姫」役者なんでしょうね。
すみれ乃麗・・・ルチア
顔もそこそこ綺麗だし、台詞がよく通るし、もうちょっとしまればいい線行きそうな雰囲気。
星原美沙緒・・・パブロ
初演は沖ゆき子さんでしたっけ?あの時のゆったりとして小心者のリーダーと
比べると非常に若くて今風。
でも星原さんは本来、こういう役じゃなくて誰かの「お父さん」を演じている方が
似合っているような気がするんですが。
ラストだから歌がついたのかな?
京三紗・・・ピラール
初演の大路さんと比べると小柄ですが、彼女なりに頑張っていたと思います。
でも間の取り方が今ひとつだったような?
他にはエルソルドの風莉じんの出来が一番 いやーー貴重な技術屋さんです。
今の宙組は非常にまとまっていてみんな楽しそうですね。
大空祐飛との相性がいいんでしょう・・・みんな彼女を慕っているという感じが出て
見てて安心します。
この流れのまま・・・と行きたいけどそうはいかないのが歌劇団。
どうなるんだろうなあ。
最後に我が家の姫の感想を・・・・・
姫ちゃんは1幕終わったあと「見てられない」といいました。何でかしら?と思ったら
「鼻が邪魔にならないの・・・って台詞で引いちゃった。何であんな事をいうの?
僕の兎さん・・って兎年だから?しかもロベルトとマリアっていつもいちゃいちゃして。
見てるこっちが恥かしくなるわーー」
という、極力冷めた感想を言い出したので私としてはがくっ
あのさ・・・たった3日間の恋だからこそ激しく燃え上がっているわけよ。何でそれが
わからないかなあ。いつもいちゃいちゃって・・・・さらに
マリアの歌う「あなたの大事なあの寝袋を・・・♪」でのやりとりで完璧に下を向いて
しまいましたーーー
「これこそが宝塚の真髄でしょっ」って怒ったら「今時の人はあんないちゃいちゃ
されても困るって思うわよ」だそうです。
悲しきセブンティーンだわ。