ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

黒い瞳・ROCK ON2

2011-04-24 16:22:58 | 宝塚コラム

 出演者について 

 

音月桂・・・ニコライ。

      ロミオとニコライの違いって何だろう・・・どっちも似たようなキャラだと思います

      が、音月さんにはニコライの方が似合っていたようですね。

      真琴つばさに比べると、こちらのニコライは子供っぽくてやんちゃ。サヴェーリィチに

      ぶつぶつ愚痴を言い出すあたりが可愛らしかったです

      ショーではやっぱり「ROCK」ってイメージじゃないなあと。でも歌が上手だから

      それだけで全てを乗り切ってる感が あまり「歌が上手」って事に頼らない方が

      いいんじゃないかと。

舞羽美海・・・マーシャ。

        今回の雪組、全体的に背丈が低い印象ですが、舞羽もやっぱりそうで。

        だから風花の衣装があまり似合わないっていうか・・・ 衣装に着られて

        しまう印象がありました。

        マーシャとしてはそつがなく、踊りも歌もそれなりに上手。ちょっと風花の

        真似っぽい部分はあるけど、仕方ないかなあ

        でも、髪型とメイクがイマイチ。顔の輪郭を出して真正面から見ると 

        ごっつくて貧相に見えちゃいます。また「黒い瞳」の女王との謁見の場に

       着ていた深緑の衣装を着ると、主役じゃなくなる程地味になりました

        ショーにおいてはあまりしどころがなかったんですが、とにかく音月との

        相性はいいようでまずはよかったです。

未涼亜希・・・プガチョフ。

        役作りする暇がなかったので台詞の通りに演じましたという感じ。

        小柄で華奢なのに紫吹の衣装をよく着こなして頑張りましたよね

        でも未涼プガチョフならきっとニコライにも冷たいし踊り子と戯れたりせず

        ひたすら作戦を練ってそうで・・・ だから違和感があったのかしら?

        でも吹雪のシーンはさすがに歌が上手で、感動したし、ラストの「先生」も

        よかったです

        ショーでは格下げ・・・・感が 専科扱いされてる?

        未涼も悟りきってる感じで必要以上に自分がーーっていかない。それゆえに

        「君は光僕は影」のオスカル様を見守るアンドレになりきってます

        でも観客動員を増やしたいなら音月&未涼の絡みを増やすべき。歌もダンス

        唯一安心してみていられる人だし、どんなハプニングが起きても慌てず

        騒がず、瞳を動かさない冷静さに脱帽。

沙央くらま・・・シバーブリン。

       正直、男役としてこのままだとヤバイなあと思います

        背丈の問題、メイクの問題、色々あるけど何より中途半端なキザっぷりが

        いけない。学年的にはシバーブリンのような役柄も難なくやりこなさなくては

        駄目な筈だけど、モロにあ「こりゃ駄目だ」と思わせるようでは

        悪人にもずるくも見えない。いじめっ子程度かなあ。

        ショーでも、頑張ってはいるんでしょうが、やっぱり「型」がきちんと出来て

        ないような?本来、早霧や緒月がいないのだから「自分が支える」という

        意識を持たないと駄目でしょう いつまでも下級生意識が抜けてない。

彩那音・・・こちらは柄違いのプガチョフ一味を熱演・・してました。素顔がわからない

       程作りこんでいたのが幸い?自分の欠点をよく知ってる人ですね。

       ショーでは安定していた程度で、もうちょっと何かがほしい。

晴華みどり・・・エカテリーナ。

        今後、雪組の美穂圭子路線を行くんでしょう。この時が来るのを待ってました。

        予想通り完璧なエカテリーナで、歌唱力も抜群 高い声・低い声を

        自在に使い分ける所が素晴らしい。

        ショーにおいても美穂さんが歌っていたシーンを担当。エトワールも。

        見た目の派手さと実力は今の雪組では貴重です。花帆杏奈と一緒に

        どんどんゴージャスな輪っかのドレスを披露して下さいませ

         (何だか「ホップスコッチ」を思い出してしまいました)

香綾しずる・・・マクシームィチ。かつて樹里咲穂とか汐美真帆が演じてた役ですよね。

         あまり印象に残らないっていうか、演技に「ため」がないので、あっさり

         死んじゃったーーって。

         ショーでは背丈はありがたいけど、もうちょっと自己アピールがほしい。

沙月愛奈・・・パラーシカ。ダンス力はあるのに演技力はイマイチ。台詞が全部

       「教えられた通り」に言ってるだけで表情がおいつかない 振りが急ぎ

       すぎ。

凛城きら・彩風咲奈・煌羽レオ・・・・「愛」「勇気」「祈り」

一言で言うなら3人ともスタミナ不足。疲れが見えちゃってて若さがなかった

 

きっと最後の方にいくに従って出来上がり、芝居もショーも大きく変わるんでしょうね。

それは・・スカステ待ちだわあ。

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黒い瞳・ROCK ON 1

2011-04-24 10:06:24 | 宝塚コラム

 朝ドラ「おひさま」の陽子が初恋の人に手を握られてその手を「洗わない」って

言ってるのを見て、我が家の姫は「何でそこまで・・」と笑いました。

でも昨日、客席降りしてきたまっつとハイタッチしちゃった姫は一言

「手・・・洗わない」と口走ったのでした

「だって手の感触が残ってるんだもん。こんな気持ち初めてーー」と頬が真っ赤。

羨ましかった母ですが、私だってコマちゃんと目があったぞっ

 

 黒い瞳 

 

この作品、私は本当に好きです 月組さんの時も3回くらい見に行ったかなあ。

柴田先生は謝先生の演出があまり好きじゃなかったみたいだけど、私は好き。

特に戦いの場面とその後、プガチョフが引きずられていくシーン。無論、吹雪の

馬車のシーンも好きですけど

それを全国ツァーで雪組さんがやる・・・主演の音月はいいとしてプガチョフは誰に?

と思ったら未涼亜希でした。シバーブリンは沙央くらま。

 

 役作りまでいってない印象

どんな事情かわかりませんけど、振りが遅れているという噂を耳にしました。

私が見たのは初日の二回目。

色々な意味でハプニングが多かったと思います。

照明の当たり方が違う

・変な所でカーテンが開く

・マイクに音声が入らない

など、スタッフさんの失態があるかと思えば

音月が台詞をかむ

・一樹さんが台詞を忘れそうになってる

・沙央が椅子を倒しそうになる

・未涼がラストのダンスで足がもつれる

等など、段取りが悪いって言うか互いの呼吸が合ってないような印象。

そのせいなのか、幕開きから全員早口で「間」を取らずにどんどん台詞だけ

喋っていくので見ているこっちがハラハラするというか、焦るというか、

観客的には「この台詞はじっくり聞きたい」と思っているのに、喋ったらさっさと

次の場面にいきまーす 的な流れでした。

はしょられた場面もありました。

ニコライとプガチョフの出会いシーンでは、車輪を持ち上げるシーンが切られていて

プガチョフがサヴェーリィチの名前を覚える暇なし。でも出発の時はなぜか知ってる・・・

当然、ニコライがプガチョフに捕まった後、サヴェーリィチの名前で思い出す・・・という

シーンがなかったと思いますね。

 

マクシームィチとパラーシカのシーンも急ぎすぎで「?」と思っている間に

終わっているし。主役の二人以外はきちんと役を作るというより、段取りを覚える

方が先で役作りまでいかなかった印象です。ゆえにそれぞれの個性も出て来ません

でした。

特に、マーシャがニコライを助ける為にペテルブルクへ行くシーンで、ナレーションの

3人に代わる代わるリフトされるシーンがあったのですが、3人とも持ち上げるのが

精一杯で流れが悪かったと思います。

 

 あてがきだったから

柴田先生の作品を再演する傾向が強いですが、本質的にこの方はその当時の

組カラーや組子にあわせてあて書きをしているので、再演する側は非常に難しい

と思います。

今回は特にこれをプガチョフに感じました。

柴田先生が書いたプガチョフの動作や台詞の一つ一つは全て紫吹淳の為のもの。

紫吹プガチョフは大きな反乱を起こしたけど頭は単純で人のよさを持っている人物。

ところが未涼のプガチョフは本当はもっと冷徹で頭脳派なんですね。

ゆえに、もし柴田先生が未涼にあててプガチョフを書いたらこのような台詞やシーンには

ならなかったのではないかと・・・・ それはマーシャにもシバーブリンにも

いえることなんじゃないかと。

 

 でも最後はやっぱり感動的

文句ばかり書きましたが、それでも次第に落ち着いてお芝居に集中して

行きました プガチョフがひきずられていくシーンではやっぱり泣いちゃったし。

当時、真琴つばさと紫吹淳は全くカラーが違いつつも互いが個性的であり

ゆえにニコライとプガチョフの関係も付かず離れずって感じでしたが、音月と

未涼の場合、同期だからなのか、「友情」の方が表面に出すぎて

「こんなに体制側の人をひいきするんじゃ部下に信用されないかも」と思いました。

吹雪のシーンは両者共に歌が上手なので聞き応えがありましたし、舞羽のダンスは

風花とは違うけど、やっぱり上手で見ごたえがありました。

やっぱり音月桂の横には舞羽美海がいるのが一番いいのだと思いました。

こういう正統派のラブストーリーが大好きだし、ニコライのような役を素直に演じられる

人こそが宝塚的トップスターなんだと思いました。

 

 ROCK ON 

 

出だしは快調、でも中は意味不明で最後はやっとまとまった・・・という印象。

とはいえ、人数が少ない分ごちゃごちゃしなかったのだけはよかったです。

このショーは音月桂&男役が主で娘役トップスターの舞羽美海の活躍のしどころ

がなかったのが残念。

第2場から・・・本公演で音月がやったピアノのシーン、誰がやるのかと思ったらなんと

彩風咲奈でした 思わず」えーー?何で」と思っちゃったんですが、彩風もそれなり

の学年になっている事は確かだし、背丈があるので見栄えがいいなと。

沙央くらまや彩名音を従えて踊るシーンありで、大きな抜擢でした。

 調子がよかったのは最初だけで、次第に疲れが見えてきて声は萎むし

勢いはなくなるし・・・特にきらきらの衣装に着替えてきたときは、誰もが「おおっ」

というシーンの筈なのに客席の反応が遅れてしまいました。これって、多分に

「スター登場」に見えなかったからでしょうね。

第3場の音月&男役達のBLっぽい絡みは見ててちょっと辛かった。

そしたらいきなり音月と未涼のキスシーンで唖然

 

今回、とにかく下級生を出したかったのか?

彩風咲奈・香陵しずる・煌羽レオ

露出が著しかったのですが、みんなスタミナ

不足というか上級生より元気ない?

どんなに疲れていてもそれをみせない上級生は偉かったって所でしょうか?

(まあ、音月さん、ダンスは春野寿美礼風になってたけど・・・・)

 

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韓国史劇風小説「天皇の母」第7回

2011-04-24 10:05:00 | 小説「天皇の母1話ー100話

戦後、日本にアメリカ風の民主主義が入ってきて社会の体制は大きく変わった。

ツグノミヤが通う学習院にバイニング夫人という英語の教師が現れて自分を

チャーリー」と呼んだ時にはちょっとむっとして「私の名前はアキヒトです」と答えて

しまったし、「あなたは将来何になりたいですか?」と質問された時にも

私は天皇になります」と答えた。

「将来何になりたいか」などと自分に聞く人が現れた事自体衝撃だった。

戦前、日本男児は家業を継ぐのが当然で職業選択の自由はそんなになかっただろう。

ましてや皇室で、皇族以外に何になるというのだろうか。

 

それでも戦後教育を受けるに従って、彼は気づいた事があった。

それは「もしかして自分は幸せではないのかもしれない」という事だった。

戦後、家庭のあり方は大きく変わった。家父長制ではなくみんな平等になり、核家族

が普通。

皇族・華族は親元を引き離されて養育されたり、あるいは外腹の子は別に養育され

たりが当然だったが、戦後はそういう制度はなくなった。

親子は夫婦の間に生まれた子供のみが認められ、そして夫婦と子供は一緒に住む

のが当然の事になったのだ

 

戦前、ツグノミヤは両親と引き離されて東宮御所で暮らしていた。姉宮たちとも

頻繁に会っていたわけではないし、弟とも親しい関係にはなかった。

なぜなら自分は「皇太子」であったから。

思い出すと、両親と一緒に遊んだり姉宮達と時間を忘れて語り合ったりした経験が

なかった。

戦争直後、やっと東京に戻ってきて御所のご文庫で数日を過ごしたとき、お風呂に

入っていたら突如、父天皇がのぞいて「おお、入ってるね」とにこやかに笑った事が

あった程度。父天皇は自分の事を「東宮ちゃん」と呼んで可愛がってくれている。

でも、一般家庭のそれとは随分違う。

今までならきっと一般家庭と同じである必要を感じる事はなかったし、寂しいとも

思わなかっただろう。

でも今は・・・・・

 

18歳になり立太子し、学習院大学に入学した。

と、同時に回りが急にかまびすしくなった。

要するに「皇太子妃選定」の話だ。

これまでの慣習に従うなら、皇太子妃、つまり後の皇后は皇族または五摂家と

呼ばれる華族の娘を中心に側近が選定し、両陛下が了承すれば自分の意思とは

関係なく結婚が決まった。

しかし、華族制度はすでになく11宮家も一般家庭になった。

皇族・華族専用だった学習院ですら一般家庭の子が入るようになった。

もう以前の身分制度はなくなり、みな平等の元に戦後復興を歩んでいる。

そんな中、皇太子妃が誰かによって皇室のありかた自体が決定されるという

状況になるのだ。

 

18歳になると同時に「お妃選び」は始まった。

ツグノミヤはそれをどこか他人事のように見つめていた。

結婚について夢を持つ事など到底考えられない状況だったから。

敗戦国日本。

その中で皇室のあり方を問うお妃選びはツグノミヤの知らないところで難航していた。

 

 

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